欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2018年3月 の記事

カテゴリー: 国内革事情

台東ファッションフェア実行委員会(台東区産業振興課)が主催するポップアップイベント、「台東ファッションザッカマルシェ」が3月16日(金)から3日間開催されました。

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ものづくりの街、浅草の雷門にほど近いライオンビルディングを会場に。

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アパレルブランドの展示会やさまざまなイベントなどでもお馴染みです。

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お邪魔したのは、土曜の午後ということもあり、来場者が続々。とても盛況でした。昭和初期に建てられた当時は銀行だった、とのことで、金庫の扉が残されているなど、レトロで雰囲気がありますね。

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道路に面した窓辺に、参加ブランドからピックアップした革製品をディスプレイ。通行量が多いので、アイキャッチとして機能しています。

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ファッションザッカの産地としてお馴染みのイースト東京 台東区を中心とした周辺エリアから実力派ファクトリー、メーカーから選りすぐられた9社が出店。バッグ、シューズ、革小物、帽子など、さまざまなアイテムがラインナップ。

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なかでも気になったのはこちら。東京靴研のオリジナルブランド<KUTSUNE(クツネ)>の小物。シューズだけでなく、さまざまなアイテムをリリースしています。

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手仕事のぬくもりが漂う、レザーのブックカバー。表紙部分に一部、青森の伝統的工芸・こぎん刺しをプラス。裏表紙には、切込みを配しています。通勤通学の行き帰り、電車・バスなどの交通機関の車内で読書するユーザーを想定。ICカード乗車券を収納できます。意外な取り合わせですが、便利ですね。

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スペシャルコンテンツとしてワークショップも。<BEERBELLY(ビルベリー)>、<Decibell(デシベル)>の職人によるトートバッグ、革小物づくり体験には、幅広い世代のユーザーが参加しました。

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蔵前の人気店<SOL'S COFFEE(ソルズ・コーヒー)>によるコーヒー販売と自宅でドリップコーヒーを楽しむレクチャー、「SOL'S COFFEE × Rocha コーヒーカップをデコる会」も同時開催。たくさんのユーザーがコーヒーのいい薫りが充満するスペースで、ものづくりを体感する、貴重で贅沢な時間を楽しんでいらっしゃったようです。


本日3月28日(水)からは、東京・銀座 銀座三越 9F 銀座テラス・テラスコートで、期間限定ショップ「台東区クリエーター雑貨市」がスタート。今回同様、イースト東京 台東区を中心とした周辺エリアから実力派ファクトリー、メーカー、さらにインキュベーション施設<台東デザイナーズビレッジ(デザビレ)>から選抜ブランドが出店。

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革製品では<RIOWA(リオワ)>が登場。展示販売に加え、「お名前刻印ワークショップ」も行います。


同ブランドは奥西 了和 さんが2016年から始動。文化服装学院を卒業後、老舗のメンズレザーグッズメーカー、バッグメーカーなどで、10年以上職人として経験を積み独立。レディスの製品で使われるような繊細で華やかな素材を使用しながらも、メンズの上質な仕立ての製品に。多様な配色、素材の組合せで選ぶ楽しさを提案。財布、革小物をリリースしています。

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昨日3月27日(火)まで、東京・新宿 伊勢丹新宿店で行われたポップアップイベント「ON THE CORNER(オン・ザ・コーナー)」をはじめ、切れ目なくイベントのオファーが相次ぐ売れっ子ブランドです。


4月4日(水)は財布の取り換えに最適といわれる幸運日<虎の日>&<一粒万倍日>が重なるダブルラッキーデー。<春財布>をお探しのかたは、この期間中にお求めいただくとちょうどいいですね。お出かけしてみてはいかがでしょうか?


■ 参考URL ■

 台東ファッションザッカフェア <http://www.taito-zakka-fair.jp/>


カテゴリー: 国内革事情

桜の開花宣言が届きはじめ、小中学校で春休みに入る時季ですね。ファミリーやグループでのお出かけが増えるシーズンに合わせ、各地で行われるジャパンレザー関連企画をまとめました。ワークショップなど、参加型プログラムにどうぞご注目を。また、一部4月の情報も加えました。ぜひ、参考になさってください。


<東急ハンズ>博多店&三宮店「豊岡鞄 ポップアップイベント」~4月8日

国内有数のかばん産地、兵庫・豊岡の地域ブランド<豊岡鞄>のポップアップイベントが<東急ハンズ>でスタート。現在、博多店、三宮店で同時開催中です。

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千年の歴史を受け継ぐ豊岡から、100点以上の鞄が出品されています。進化し続ける定番&最新作が登場! 「ミニチュアバッグ プレゼント」、「カバンクリーニング・色補正・修理ご相談会」も好評です。

 豊岡鞄
 <https://www.toyooka-kaban.jp/>


東京都立城東職業能力開発センター 台東分校第46期生卒業制作内覧展「Sprout!」3月20日

東京・浅草 東京都立城東職業能力開発センター 台東分校の第46期生による卒業制作内覧展「Sprout!」が3月20日(火)<10:00~20:00>に行われます。

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同校は製くつ科を設置する全国で唯一の職業能力開発施設。求職者に対して、革靴の製造について、型紙から製甲、底付まで一貫した製造工程の知識や技術・技能が習得できます。
在職者には製造工程別に多様なコースの能力向上訓練(キャリアアップ講習)を行い、知識や技術・技能の向上をサポート。地域や産業界における人材育成確保や技能の評価などへの取組みの支援を通して、つくり手たちの職業の安定と地位の向上、皮革関連産業の振興を推進しています。
この春から即戦力として皮革業界へ羽ばたく、若きつくり手たちの旅立ち、新しい才能が芽吹く瞬間。ぜひ、見届けたいですね。

 東京都立城東職業能力開発センター 台東分校
 <http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/vsdc/taitou/>


<浅草文化観光センター>「靴の記念日-メモリアルイベント 2018-」~3月29日

「靴の記念日-メモリアルイベント 2018-」第2弾として、若手シューズクリエイター10名の作品展「十人十色 百靴百様――靴製作者十人展」<~3月22日(木)>が開催中です。

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全国各地で個性的な靴づくりを行い、ユニークな靴を創作する気鋭のクリエイター10人が10足の靴を展示。靴の世界のさまざまな広がりを表現しています。


■出展者(敬称略)

江川 治(えがわ おさむ)/アルテアルト(東京・東駒形)
大島 敦子(おおしま あつこ)/ソイム(東京・浅草)
木田 浩史(きだ ひろし)/スタジオイマーゴ(福島・いわき)
佐々木 基之(ささき もとゆき)/オトぺ(大阪・北堀江)
曽田 耕(そだ こう)/Ko(東京・東駒形)
冨田 雅則(とみた まさのり)/ホーリークラップ(東京・木場)
西森 真二(にしもり しんじ)/天草製作所(東京・西荻)
中澤 聡(なかざわ さとし)/マチュクツ(愛知・名古屋)
野島 孝介(のじま こうすけ)/吉靴房(京都・上京区)
横尾 直(よこお なお)/NYC(東京・新川)


そして、第3弾は「シューズアーティスト・三澤則行の世界」<3月24日(土)~3月29日(木)>。

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ウィーン、カンヌ、ニューヨーク、シンガポールと世界各地で活動する三澤さんの靴アート。今回の展示では2017年11月のニューヨーク個展発表作品を中心に紹介されます。展示期間中、会場内で作者を囲み、靴づくりや創作活動について聞くトークライブも。必聴ですよ。


 靴の記念日-メモリアルイベント 2018-
 <www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=1542>


兵庫・姫路「新喜皮革 presents レザーフェスティバル 2018」3月23日~

毎年恒例の新喜皮革「アウトレット&フェスティバル」がリニューアル。「新喜皮革 presents レザーフェスティバル 2018」として、革に特化したイベントに進化しました。

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他社からも多数出店。皮革素材だけでなく、シューズ、バッグ、小物といった製品の展示販売、DIYワークショップなどもラインナップ。神戸の人気DJが会場を盛り上げ、フードコーナーも充実していますよ。

 「新喜皮革 presents レザーフェスティバル 2018」
 <https://info847445.wixsite.com/mysite/blank-1>


姫路じばさんまつり「THE 姫路巨匠(マイスター)」3月24日~

兵庫・姫路が誇る地場産業を集めたイベント、姫路じばさんまつり「THE 姫路巨匠(マイスター)」が行われます。

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皮革、にかわ・ゼラチンをはじめ、11の地場産業についての展示販売を実施。姫路工業高校レザーファッションショーにも期待が寄せられます。

 ひめのみち

 <https://www.himeji-kanko.jp/event/225>


<東京ソラマチ>「アウトオブキッザニア in すみだ」3月30日~

東京スカイツリータウンの商業施設、東京ソラマチ内の墨田区産業観光プラザ<すみだ まち処>で恒例のコラボレーション企画、「アウトオブキッザニア in すみだ」が3月30日からスタート。


ものづくりの街、すみだエリアで活躍するつくり手のサポートにより、こどもたちが職業体験をできる人気企画。革小物、バッグなどのものづくりをレクチャーするワークショップも行われます。

 すみだ まち処
 <http://machidokoro.com/event.html>


「Kids' Leather Programs」

日本皮革産業連合会(JLIA)の事業「Kids' Leather Programs(キッズ レザー プログラム)」による、こども向けワークショップが行われています。

皮革産業の企業・事業者の有志から提供された製品にできない残革を、産業廃棄物にすることなく利活用。こどもたちが「革っていいな !!楽しいな !」と感じられる機会をつくってくれる教育関係機関や児童福祉施設、NPO団体などに無償で革の端切れ、残革を提供。「大きな革のレンタル」をスタートするなど、活動の幅を広げています。

春休み期間中には、東京・池袋 東武百貨店、川崎・・・と各地で革を使ったワークショップが開催されますよ。公式サイトでは最新情報が更新されますので、チェックしてください。

 「Kids' Leather Program」

 <http://leatherkids.jlia.or.jp/>


<ものづくり館 by YKK>ワークショップ「鹿革でポーチを作ろう」4月14日

東京・秋葉原 <ものづくり館 by YKK>にてワークショップ「鹿革でポーチを作ろう」4月14日(土) に開催されます。

有害鳥獣駆除の対象となっている鹿や熊、猪。ジビエ料理に注目が集まるなか、皮については、そのほとんどが廃棄処理されてしまっています。今回のワークショップは、生命のバトンを受け取り、その証を無駄にすることなく素材として利活用した鹿革のポーチをつくります。

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鹿や熊、猪を総称して<ジビエ革>としてネーミングし、ソーシャルなものづくりを提案する<シックス・クロージング>の高見澤篤さんがレクチャー。全国の猟師さんたちとのネットワークをもち、「いただく命を余すことなく使い切ること」をコンセプトに活動なさっています。革製品が社会問題解決の一助になる、素晴らしいチャレンジですね。


鹿革は、キメが細かくしっとりとした柔らかな質感。軽量、通気性、丈夫、と優れた特性を多数有しています。そんな鹿革の魅力が映えるよう、ポーチの形状は角の丸いやわらかな形に。ファスナーは滑らかさが好評のファスナー<エクセラ®>を使用。見た目も触り心地も絶品のポーチに仕上がります。人と自然環境との共存に思いを巡らせながら、ものづくりにトライしてみては?

 ものづくり館 by YKK
 <http://monozukuri.ykkfastening.com/event/1036.html>


カテゴリー: 国内革事情

日本の靴産業の誕生日、3月15日「靴の記念日」を盛り上げるイベントが靴の街、東京・浅草の<浅草文化観光センター>で行われています。

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第1弾として、日本の靴産業150年の変遷・歴史を紹介する特別展示が3月10日(土)からスタートし、連日盛況です。

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1870(明治3)年3月15日、明治の実業家として活躍する旧佐倉藩士、西村勝三さんが東京・築地入舟町に我が国初めての靴工場、伊勢勝造靴場を開設。その後、各地に造靴場が次々につくられ、日本の靴産業の基礎が築かれていきます。その靴業誕生の日を、1932(昭和7)年に東京靴同業組合(現東都製靴工業協同組合)が、先人への感謝と業界の発展を願って「靴の記念日」に制定しました。

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靴産業の歴史をまとめた年表をはじめ、図版・写真・映像とともに、時代を彩った名靴の数々が登場! 

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間近で見ることができる、貴重な機会です。

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70年代に流行した靴たち。この春、<スピック&スパン>で提案する「ニュートラッド」をはじめ、コンサバテイストのスタイリングが復活していますが、現在よりもフェミニンでエレガンステイストが強めですね。

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高田喜佐さんデザインによる1972年秋冬シーズン発表のシューズや、熊谷登喜男さんデザインのパンプス(80年代の作品)にも目を奪われます。

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また、注目されているのがこちら。人命を助けたシューズ。2001年9月11日、アメリカ・ニューヨークで発生した旅客機でのテロによる爆発事故で、当時、ワールドトレードセンタービル ツインタワー北棟90Fにいた銀行員のIさんが<リーガル>のビジネスシューズを偶然履いていたそうです。

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「90Fから脱出するため、非常階段を同僚と降りながら、とても命が助かると思えなかった。スニーカー通勤が流行していた朝のニューヨーカーたちの足を、水とともに流れ落ちるガラスや金属片が容赦なく襲い、スニーカーが脱げて足を血だらけにして座り込んでいる人々を多く見た。この靴はとうとう一度も脱げることもなく、靴自体は傷だらけだったが、しっかり私の足を無傷で守ってくれた。今考えればこの靴が命を助けてくれた・・・。

と Iさんからのコメントをいただいています」(<リーガルアーカイブス> 館長 藤井財八郎さん)

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通常は千葉・浦安 <リーガルコーポレーション> ショールームで展示されている、伝説のシューズです。靴の機能と役割を改めて考えるきっかけとなりそう。


イベントをプロデュースなさった「シューフィル」 ディレクター 城一生さんは、「2020年は靴業150年の節目。時代、社会、市場、すべてが大きく変動するなかで日本の靴と産業はどんな未来を拓くのか・・・その夢と創造力の一端をご覧ください」と呼びかけています。


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明日はいよいよ、3月15日。当日にはトークライブ「靴産業の歴史と日本の靴の未来」が同じく、<浅草文化観光センター>6Fにて行われます。


プログラムは3部構成。


まず、唯一の産業歴史家として活躍する稲川實さん(皮革産業資料館副館長)が披露する「靴産業をリードした偉人たちの物語」。続いて、世界の靴産業を取材するトップジャーナリスト・大谷知子さんが熱く語る「靴のファッション化をリードしたデザイナー&企業」。60~80年代の産業発展の推進役となったファッション企業・ブランド・そして高田喜佐さん、熊谷登喜夫さん、三原康裕さんなどデザイナーたちをはじめ、日本の靴の特色・魅力を解説。締めくくりは「日本の靴づくりをリードする"靴の平成世代"靴製作者によるトークセッション」。昭和時代が築いた浅草靴産業、平成世代が生み出した靴づくり文化、その先にある"日本の靴づくり"をともに考えます。


靴文化を語り継ぐキーパーソンが集結する、このチャンスをお聞き逃しなく。情報・意見交流会もありますので、名刺交換、人脈づくりができるのもうれしいですね。


3月17日(土)からは第2弾、若手シューズクリエイター10名の作品展「十人十色 百靴百様――靴製作者十人展」、第3弾として「シューズアーティスト・三澤則行の世界」<3月24日(土)~>が行われます。どうぞ、お楽しみに!


  靴の記念日 -メモリアルイベント 2018-

 <www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=154>


カテゴリー: 国内革事情

イースト東京の注目エリア・蔵前で街回遊型の展示会「蔵前展 2018 春場所」が2月7日(水)から行われました。

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2017年2月を皮切りに、春と秋の年二回ペースで開催。「さらに多くのかたに楽しんでいただきたい」との想いが込められ、今回は会期が過去最長となる土・日・祝日を含む計6日間となりました。バイヤー、プレス関係者だけでなくユーザーも多数訪れ、盛り上がっています。

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プロダクトデザイン、雑貨トレンドを牽引する<KONCENT>をはじめ、<SyuRo> 、<MAITO>、<カキモリ>、<CAMERA>、<tutaee>、<ALLOY>、<TISTOU>、<m+>の全9社が参加し、各店で新作の発表、一部先行発売を行い、街全体の魅力を紹介。スタンプラリーもあり、蔵前展マップをスタンプ台紙とし、8店舗巡るかたも多くいらっしゃいました。革製品では、注目のプロジェクトが続々登場。

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浅草の地場企業とデザイナーがコラボレーションし、革のデザインプロダクトを生み出すプロジェクト<トーキョーエル>。東京・浅草エリア周辺で行う ものづくりフェス「エーラウンド」のスピンオフ企画として始動しました。アッシュコンセプトをディレクターに迎え、試作を重ね、製品化。ジャパンレザーの新しい可能性を切り拓いています。

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新作とともに歴代のアーカイブも登場。バッグのハンドルにつける新アイテムは手や肩への負担を軽減します。

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ピッグスキンでつくられた豚のぬいぐるみはドアストッパーとして使用可能。トリュフを探す豚をあしらったレザーのアロマデュフューザーも素敵ですね。

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このほか、名刺交換の際、カードケースの上にいただいた名刺を置く、そんな光景をエンタテイメント化するアイテムも。正円でお盆のようなカードケースなので丁寧に扱えますし、会話が弾むきっかけになりそう。そんな日常生活のある一瞬、ある場面が楽しく、便利になるようなアイディアを具現化。暮らしを彩り、笑顔が増えるようなデザインが秀逸です。

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<hmny>は「本当に欲しいものを形にしたい」「飾りではなく、本質を求める方にこそ触れてほしい」という思いのもと職人とデザイナーがお互いの技術とアイデアを集わせ誕生。適切な素材検討・裁断・縫製と非常に高い技術が求められる東かがわの革手袋製造によって培われた職人たちの丁寧な仕事、高い縫製技術が生かされ、繊細かつ強度のある革製品が実現しました。

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手ぶらニーズを的確にとらえたミニバッグが人気。文庫本、大型のスマートフォンやコンパクト財布などをスタイリッシュに収納できるなど、キャッシュレス決済が急速に普及し、手荷物の量が少ない現代のライフスタイルをより快適に過ごす提案が詰まっています。キレイ色もラインナップされ、女性からも好評です。


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"数"を意味するイタリア語のワードをブランド名に冠した<numeri(ヌメリ)>。ラッキーアイテムのナンバー、お気に入りのナンバー、毎日に欠かせないナンバー として存在できたら、という気持ちを反映しているそうです。姫路、たつのなどの産地でつくられた国産の天然皮革を使用したバッグ、革小物は確かな技術と洗練されたテイストが融合。

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縦長、横長など、見慣れた比率を少しだけくずした絶妙なバランスがシンプルなアイテムを新鮮にしています。会場となった直営ショップでは、昨年、皮革産地、たつのの若手有志によるイベントも行われ、好評。産地とユーザーをつなぐ役割も注目したいですね。


東京・隅田川両岸のクリエイターと鞄職人とのコラボレーションでつくられる<ガリアルド>シリーズ。建築家出身という異色の経歴をもつ村上雄一郎さんによるブランド<m+(エムピウ)>が<HIS-FACTORY(ヒズファクトリー)>の中野克彦さんにオファー。「妥協せずにきちんとつくる」をコンセプトに展開しています。

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ひとつひとつのプロセスを緻密に積み重ね、仕上げられる珠玉の逸品は、つくり手が理想とする完成形。昨今は売り手が売りやすい、つかい手が買いやすい価格設定からスタートしていまいがちですが、本来あるべきスタイルによるものづくりは、価格以上の価値、クオリティを有し、大人世代の支持を獲得。<藤巻百貨店>などの有力ショップでも取り扱われ、人気を集めています。

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皮革産地として知られる埼玉・草加の職人集団とクリエイティブチームが連携して つくっていく、新しいプロダクトブランドプロジェクト<HIKER>。「モノとヒトとの関係をよみときながら、生活のなかに深く根づき、世代をまたいで使い続けられるようなプロダクト」を目指しているそうです。「インドア・アウトドアの『空間』を越えて、また、過去から未来という『時間』を超えて、ヒトとともにずっと歩んでいく」、そんなテーマが込められて。現在、盛り上がりを見せるムーブメント、グランピングにもぴったり。(写真:<HIKER>フェイスブックページより)


会期は「東京ギフトショー」と同じ日程に設定。地方からバイヤーが上京しているタイミングであるのも抜群ですね。話題のエリアとして注目される蔵前で、皮革産地とクリエイターとのコラボレーションが同時多発的に発表したことでジャパンレザーの効果的なアピールができたようです。継続的に行われることで、さらなる認知につながると思われます。次回以降の開催に期待したいですね!


 「蔵前展 2018 春場所」

 <https://www.facebook.com/events/2001490070176753/>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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