欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2018年6月20日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

ファッションデザイナー 山本寛斎さんの総合プロデュースによる「日本元気プロジェクト」が6月9日(土)、東京・六本木 六本木ヒルズアリーナで開催されました。世界各国で国際交流イベントを手がけてきた山本寛斎さんが、「人間讃歌」をテーマに総合プロデュースする「日本元気プロジェクト」はファッション×人間力で日本の元気を呼び覚ます、1日限定の「寛斎祭り」です!

「『元氣の衣』を着こなすのは、ファッションか、アクションか、パッションか。元氣は氣から。ほら、とっておきの自分を仕立なくちゃ。国籍も、人種も、性別も、年齢も超えて、ファッションから伝統芸能、スポーツまで、あらゆる文化が刺激しあい、共鳴しあう。隅から隅までずずずい?っと、前代未聞のスーパーエネルギーを、お届けしますッ!!」(「日本元気プロジェクト」公式サイトより)。熱い熱いメッセージが込められて。
元気p会場ヒキ01.JPG
座席スペースに入りきれないひとたちが会場を取り囲み、ものすごい熱量のエネルギーを交換しているかのよう。このとき、この場所にしかない時間を共有した貴重な体験でした。

ワークショップをはじめ、幅広い世代が楽しめる参加型プログラムも盛りだくさん。日本全国823名のキルト作家と制作した巨大キルトのタペストリー、いけばな草月流のインスタレーション、熊本県山鹿市の山鹿灯籠、福島県双葉町の双葉提灯を使用した会場装飾などなど、圧倒的な華やかさ! CANDLE JUNEさんが代表を務め、災害時における緊急支援とその後の継続的な支援を続ける「LOVE FOR NIPPON」とのコラボレーションを通し、東日本大震災・熊本地震被災者のかたがたへ会場からエールが届けられました。
元気p結婚02.JPGのサムネイル画像
実際に結婚するご夫婦をキャスト、来場者が一体となって祝うシーンも最高!

元気pパフォーマンス01.JPGのサムネイル画像
世界的ギタリスト Marty Friedmanさん、大河ドラマ「西郷どん」のオープニングテーマ曲に抜擢された奄美の歌姫 里アンナさん、若きディーバ 鈴木瑛美子さん、 カーネギーホールをはじめ世界中で活躍する、はなわちえさんの津軽三味線、熊本市立 必由館高等学校 和太鼓部による演奏が融合するライブパフォーマンスで盛り上げました。

このほか、世界を舞台に活躍するスペシャリストたちがメインイベントのキャストに。
秋元 梢さん(モデル)、Amanda Brownさん(モデル・英語教師)、安藤美姫さん(プロフィギュアスケーター)、アン ミカさん(モデル・タレント)、荻田泰永さん(北極探検家)、CANDLE JUNEさん(アーティスト)、高橋靖子さん(スタイリスト)、土屋アンナさん(モデル・アーティスト)、テリー伊藤さん(演出家・テレビプロデューサー)、三浦雄一郎さん(プロスキーヤー・冒険家・クラーク記念国際高等学校 校長)、ラモス瑠偉さん(元サッカー日本代表)・・・とさまざまなジャンルから選出された一流のかたがたが<KANSAI YAMAMOTO>の新作をお披露目しました。
元気pレザー ヒキbs02.JPGのサムネイル画像

日本のものづくりを結集させたコレクションは、最高の素材、技術の魅力が際立って。御幸毛織の服地やエプソンの最先端プリント技術、オニツカタイガーの<NIPPON MADE>に加え、ニッポンが世界に誇る姫路のレザー<姫革>も協力しています!
元気pミカさんbsヨリ.JPG
<姫革プロジェクト>とは
「兵庫県姫路市内皮革2組合が革製品製作会社と連携し、姫路ブランド<姫革>の認知向上と新しい革づくりの開発を促進するプロジェクト。タンナーが開発・製造した半裁革を製作会社へ無償提供、製作会社はその半裁革から長財布と小銭入れを製作、ネット販売します。販売実績から読み取れる購買者の嗜好を販売側からタンナーへフィードバックすることで、タンナーは売れ筋革の開発が効率よく行えることが期待されます」(姫路市 公式サイトより)。

姫高皮革事業協同組合、御着四郷皮革協同組合、西姫路にかわ皮革産業協同組合で構成する 「姫路皮革製品推進協議会」が全面協力を行い無償提供。当日配布のパンフレットにも<姫革>について記載され、姫路の皮革産業の起源が弥生時代後期ともいわれているほど歴史があること、近年、その歴史に裏付けされた技術力(なめし技術・加工技術)が海外からも高く評価されていることもアナウンス。

今回のイベントに採用されたのは、テレビ番組で姫路の皮革が紹介されたのがきっかけ。放送を見て姫革に興味をもった寛斎さんが自ら姫路市の担当者に電話でご連絡。その後、「放送で紹介されていた現場を直接見たい」と、姫路に訪れ、(株)三昌レザーパビリオン、(有)新喜皮革などを視察。「姫路皮革製品推進協議会」の全面協力のもと (株)三昌レザーパビリオンにて、ファッションショーに使用する姫革について、山本寛斎事務所のクリエイティブディレクター、制作スタッフが選定し、作品がつくられました。
元気pレザー ヒキbs03.JPGのサムネイル画像
そんな<姫革>を着こなす、アン ミカさん。洒脱なトークのコメンテーター、通販女王としてもお馴染み。やっぱり、パリコレでご活躍した経歴をもつモデルさんですよね。ほんとうに素晴らしかった。このコーナーのMCを兼務しながらも、ウォーキング、パフォーマンス。大人のエレガンスとハッピーなエナジーがあふれて。姫革を使用した作品に生命を吹き込んでくださって、感激です!!

元気p秀香さん02.JPGのサムネイル画像
同じくパリコレでご活躍になられた秀香さん(ファッションプレゼンター、モデル)、高橋靖子さん(スタイリスト)、とレジェンドのパフォーマンスもうれしかった。エンタテイメントであり、総合的なパフォーミングアートですね。「ファッションって、楽しい」と再確認するとともに、日本の革、姫路の革のものづくりと、無限の可能性を感じました。


■ 参考URL ■
 日本元気プロジェクト
 <http://www.kansai-inc.co.jp/ngp2018/>
 姫路市
 姫路皮革製品推進協議会
 <https://www.facebook.com/himekakuproject/>

1

プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

最近のブログ記事

カテゴリー

月間アーカイブ

rss
facebook witter

このページの一番上へ