欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2018年10月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は、「姫路城皮革フェスティバル」と「ひょうご皮革総合フェア&たつの市皮革まつり」の徹底ガイド。ご自身が製造、皮革・素材の販売、イベント運営に携わっているので、クリエイター視点が生かされた、つくり手ファーストな内容になっています。

通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、この春から人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが加わりました。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。
なお、「本日は革日和♪」では、バスツアーなど、さまざまな予定が目白押し! 詳細につきましては、本エントリ文末の近況報告および、下記リンク先をチェックしてください。


*  *  *

毎度です!

毎回毎回冒頭の挨拶は「毎度です!」ですが、普段もこの言葉を使っています。相手が大阪の人だろうが東京の人だろうが、電話でも最初に言うのは「毎度です」の一言です。色々な意味で便利な一言ですよ、「毎度です」ってのは。

さて、10月31日(水)~11月4日(日)には「姫路城皮革フェスティバル2018」、11月16日(金)・17日(土)には「ひょうご皮革総合フェア&たつの市皮革まつり」が開催されます。同時期の開催となりますが、それぞれのイベントには違いがあります。過去にはレポートを載せていますので紹介してみましょう。


姫路城皮革フェスティバル2018

 公式フェイスブックページ:姫路皮革製品推進協議会


「姫路皮革フェスティバル2018」は姫路城公園の大手前公園にて行われているイベントです。皮革をつくるタンナーさんが直接、つくった革素材を販売しています。販売しているひとたちが実際に革素材をつくっているひとたちです。もし「革がどのようにつくられているのか」などに興味をもたれましたら、直接話してみてください。

過去にブログで紹介していますので当日のようすをご覧ください

姫路城皮革フェスティバル2017に行ってきた 11/1~11/5(日) | phoenix blog

当日は各種ワークショップも行われます。

姫路城皮革フェスティバルにてワークショップをやらせていただきます❗️
今年はキーホルダー🗝
ヌメ革に刻印シートを使って、型を付けて行きます😲
ご自身のお名前や家族やお友達とお揃いで♬
オリジナルのプレゼントにも最適🎁
ペットの名前を入れても素敵ですよ🐶
刻印部分へヌメ革を使い、金具との繋ぐ部分は好きな色の革を選んで頂けます❗️
完全オリジナルのネームタグを作ってみませんか❓

昨年のようす

開催時期

10月31日(水)~11月4日(日) 10:00~17:00

開催場所

アクセス

姫路駅を降りてお城に向かってテクテクと歩ける距離です。歩いて10分弱くらいです。
周辺に駐車場もちらほらとありますが、イベント期間中は渋滞しがちです。
天気がいいならばお城を眺めつつ、ちょっと離れた駐車場に停めてテクテク歩くのもおすすめです。
当日同時開催イベント
当日は姫路城皮革フェスティバル以外にも、「 全国陶器市」「 姫路菓子まつり」が同大手前公園会場で行われています。
こちらも見学すると2時間くらいはあっという間にたってしまいますのでお気をつけください。


ひょうご皮革総合フェア&たつの市皮革まつり

 たつの市皮革まつり&ひょうご皮革総合フェアのお知らせ


こちらは11月16日(金)・17日(土)に開催されます。
こちらではニューレザーコンテストと呼ばれる革の展示会が開催されます。
これは たつの市、 姫路市のタンナーさん達が技術の粋を凝らした革をコンテスト出展しています。
革の製造は職人技以外にも美術的なセンスも要求されます。普段市場に出回る革製品に使われる革はどうしても一般的な革が多いのですが、会場を見ていると「こんなアーティステイックな革も作れるのか!」と驚きます。
会場では各コンテスト作品はどこのタンナーが作ったのかがわかるリストも配布されます。
昨年の当blogでもイベント当日の模様を紹介していますので興味ある方はぜひ見てくださいな。

「ひょうご皮革総合フェア」&「たつの市皮革まつり」レポート | 欧米ブランドに「負けていないぞ !」 | JLIA 日本皮革産業連合会

昨年の様子

開催時期

2018年11月17日(土) 10:00~17:00
     18日(日) 09:00~16:00

開催場所

アクセス

公益財団法人童謡の里龍野文化振興財団 - たつの市総合文化会館 赤とんぼ文化ホール

 車でお越しの場合
  • 山陽自動車道「龍野IC」より西へ3分
  • 国道2号太子・龍野バイパス「福田ランプ」より、国道179号を北へ約10分
  • 国道2号太子・龍野バイパス「門前西交差点」を北へ約8分
  • 中国自動車道「山崎IC」より、国道179号を南へ約40分
 電車でお越しの場合
  • JR姫新線「本竜野」駅下車、タクシーで約5分、または徒歩で約25分
  • JR山陽本線「竜野」駅下車、タクシーで約15分

当日同時開催イベント

たつの市/ひょうご皮革総合フェア2018&第27回たつの市皮革まつり

ベストレザーニスト2018「俳優 吉沢悠さん」「女優・タレント 岡田結実さん」によるトークショー
レザーファッションショー
皮革製品即売会
皮革直売会、レザークラフト教室
革細工体験コーナー
学生による皮革作品の展示

行ってみたいけど遠いなぁ、、という方は私が主催しているバスツアーなども毎年開催しています(毎年早々に満席となってしまいます)。

2018たつの市皮革まつり&タンナー見学バスツアー 2018年11月17日(兵庫県)

「遠距離だけど行ってみたいなぁ」という方はメールマガジンなどに登録しておいてください。姫路駅集合姫路駅解散で、ひょうご皮革総合フェア&たつの市皮革まつりを見学して、タンナーを2社見学する濃いツアーとなっています。姫路駅集合姫路駅解散ですと遠隔の方も参加しやすいと思いますので。

MailMagazine | 本日は革日和♪

なぜ姫路市たつの市にタンナーは多いの?

過去に下記blogで解説していますのでぜひご覧ください。

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」姫路&たつので皮革がつくられる理由 | 欧米ブランドに「負けていないぞ !」 | JLIA 日本皮革産業連合会

ムラキの近況報告

・10月は毎週3連続で革日和イベントを行っていました。昨年も3連続でイベントやってぐったりしていますね(ヽ´ω`)

・11月は上記にあげたバスツアーを行います。多分来年春も姫路たつのタンナー巡るバスツアーを開催予定です。

・イベントに出た縁で東京でもバスツアーできそうだな、という手応えも。

・この1か月ほどで家庭で使える漉き機や、家庭でレザークラフトをする際に音をたてない工具などが発表・発売されます。革細工もずいぶんと一般的になりありがたい限りです。

レザークラフトって結構気軽に始められますので広まってほしいものですね。


カテゴリー: 国内革事情

11月3日は、一般社団法人 日本皮革産業連合会が制定した「いいレザー(=1103)の日」。レザーの秋 本番、各地で行われるジャパンレザー関連イベント、トピックをまとめました。
ユーザーの皆さまが楽しんでいただける参加型イベント、ポップアップイベントから業界関係者、ビジネスパーソン向けの講座・セミナーまで幅広い内容のプログラムが続々。レザーの季節を楽しんでください。


大丸福岡天神店「TOKYO MADE SELECTION」10月24日~
ポップアップイベント「TOKYO MADE SELECTION」が大丸福岡天神店 本館1F アンテナプラスで開催中。
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<野村製作所>(財布・バッグ)、<BEERBELLY>(財布・バッグ)、<THE PITH>(財布・バッグ)、<CALDO>(財布・バッグ)の4ブランドが出店。バッグ、財布などの紹介とともに東京都・台東区がファッション雑貨のものづくりを紹介しています。
  TOKYO MADE SELECTION
  <http://www.taito-zakka-fair.jp/>

京都タカシマヤ<パンプスメソッド研究所i/288>ポップアップイベント 10月24日~
<パンプスメソッド研究所i/288>2018AWコレクション i/288期間限定ショップが全国各地、6か所で開催されています。
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たった1分の3D計測であなたの足のサイズを計測&フィッティング。おひとりおひとりの足にいちばん近い靴を提案しています。4.5cmのトゥデザインにソフトポインテッドも追加。秋らしいモード感溢れるカラー、ニュアンスベージュの新色も好評です。
本日10月24日(水)から京都タカシマヤ 1F ゆとりうむ特設会場でスタートしました。片足ごとに異なすサイズでも購入できます。ジャストサイズの満足を味わってください。
  パンプスメソッド研究所i/288
  <http://www.pumps288.jp/news/detail.php?news=392>

埼玉・草加「埼玉物産展」10月25日~
皮革産地として知られる埼玉・草加、草加市物産・観光センターで「埼玉物産展」の第2弾が10月25日(木)から行われます。
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皮革クラフト体験ワークショップなども予定。ファミリーでのお出かけにぴったりです。

  草加市物産・観光センター
  <https://sokabkjc.jp/>

兵庫・姫路「姫路城皮革フェスティバル」 10月31日~
「姫路城皮革フェスティバル」が10月31日(水)からスタート。国内有数の皮革産地、兵庫・姫路を代表する秋のイベントとしてお馴染みです。
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地域のタンナー、事業者、新進クリエイターなど幅広い出展社が自信作を披露します。今年も全国陶器市と同時開催です。
次回のエントリ、大好評の月イチ連載・村木るいさんの「人に話したくなる革の話」にて、姫路・たつの のイベントのガイドとなる内容を紹介予定です。どうぞ、お楽しみに。
   姫路城皮革フェスティバル
   <https://www.facebook.com/events/949993618534224/>

東京・奥浅草 「ファッション・マーケティング講座」10月31日
東京・浅草 台東区立産業研修センターが恒例企画「ファッション・マーケティング講座」を10月31日(水)に行います。
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布矢千春さん(ファッションジャーナリスト)、鈴木雅子さん(ファッショングッズディレクター)による、2019年春夏ニューヨークコレクションの報告とニューヨーク&ヨーロッパのグッズトレンド速報。
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欧米の最新マーケット、ムーブメントとともにシューズ&バッグの最新トレンドを解説。バッグ、シューズ、レザー、それぞれ単体の流れではなく、広い意味でのファッションをとらえ、スタイリング傾向などとともに解説してくださるので、とても参考になりますよ
  台東区立産業研修センター
  <https://www.taito-sangyo.jp/05-kensyu/center_now.html>

東京・浅草「台東区産業フェア 2018」 11月1日~
東京都台東区によるイベント「台東区産業フェア」が今年も都立産業貿易センター台東館で行われます。ものづくりの街としてお馴染みのエリアを代表する製造業以外にもITや健康、ライフスタイルなどさまざまな業種・企業が出展し、プレゼンテーション。
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インキュベーション施設<台東デザイナーズレッジ>、<浅草ものづくり工房>入居&卒業生クリエイター、人気イベント「モノマチ」参加企業が出展。レザー関連では、全国皮革振興会、東京都靴卸協同組合、東都製靴工業協同組合も出展します。新しい出会いでビジネスチャンスを見つけてください。
  台東区産業フェア
  <http://www.taito-sangyo-fair.jp/>

東京・青山「LEATHER WORLD 2018」11月3日~
11月3日は、一般社団法人 日本皮革産業連合会が制定した「いいレザー(=1103)の日」。
この日にちなんだスペシャルイベント「LEATHER WORLD 2018 -TOUCH! LEATHER-(レザーワールド2018 -タッチ! レザー-)」が今年も開催決定。東京・青山 スパイラルガーデン・MINA-TO(スパイラル 1F)で11月3日(土・祝)・4日(日)の2日間行われます。
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レザーに触れる(TOUCH)日として、素材に触れる、職人の技術に触れる、ワークショップなどの体験を通して触れる・・・多面的にレザーの魅力に触れることができる、スペシャルなイベント。革のもつ、「色合い」「種類」「大きさ」「質感」を体験することで、驚きと感動がありますよ。
会場では触れて楽しむ、見て楽しむ革職人が作った製品の展示、体験して楽しむワークショップなどを実施。レザーの小物&アクセサリーづくり体験ワークショップやレザーケアの実演ほか、無料で参加できる企画が盛りだくさんです。「レザー製の靴べら」をプレゼント(数量限定、なくなり次第終了)もお見逃しなく。
  LEATHER WORLD 2018-TOUCH!LEATHER-
  <http://timeandeffort.jlia.or.jp/news/2018/10/05093719.html>

東京・浅草「皮革関連ゼミナール」(ファッションと皮革商品のトレンド)11月15日
東京都立皮革技術センター台東支所が「皮革関連ゼミナール」を11月15日(木)に開催。今年度の6回めは、ファッションと皮革商品のトレンド。
「皮革商品は、ファッションの一部です。しかし、服よりも靴やバッグの方が重要視されることも多い昨今、どのような流れで今の流行と皮革商品がリンクしているのかを探っていきます。第2部では、婦人靴を代表するパンプスのトレンドに着目し、流行のデザインを靴に落とし込む際の、品質面や安全面等において留意すべきポイントについて解説します」(東京都立皮革技術センター台東支所 公式サイトより)
ファッションジャーナリスト 日置千弓さん、皮革技術センター台東支所 課長代理(技術支援担当) 大橋健一さんがご登壇。貴重な講座をお見逃しなく。

  東京都立皮革技術センター台東支所
  <http://www.hikaku.metro.tokyo.jp/shisho/oshirase18-08.html>

カテゴリー: 国内革事情

恒例のイベント「浅草エーラウンド2018秋」が10月19日(金)から3日間、東京・奥浅草エリア一帯で行われます。
海外からの観光客で賑わう浅草は革靴の生産出荷額日本一を誇る、革のまち・靴のまち。「150年近く続く革靴の生産地であるという浅草の一面を、楽しみながら知ってほしい」との工房や地域の事業者、つくり手の想いが込められ、始動しました。
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毎回1万5000人~2万人を集客する人気イベントに成長。通常非公開の革靴づくりの現場などをめぐりながら、ものづくりのDNAが息づくエリアの魅力を体感できます。皮革産業の工場・工房や革問屋の公開に加え、地域の個性的な飲食店や雑貨店でも、さまざまなおもてなし、プログラムが同時多発! 開催直前、一部をピックアップしてご紹介します。

靴のまちを知る
靴関連企画も充実のラインナップ。お馴染みのプロジェクト<パンプスメソッド研究所 i/288>の新拠点ではこの秋、日本橋髙島屋SCにオープンした婦人認証革靴コーナーを紹介。
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3D計測をもとに288の靴型のなかから、足にフィットし、生活をより豊かにする靴を選びます。

革靴を作り続けて半世紀以上のメーカー<パイロットシューズ>の本社工場(19日限定)見学も。
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同社の店舗<Wisteria Fujiwara>に注目! 足の計測、試し履き、購入が可能です。

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ヒールや金具の専門卸や、「東京都立皮革技術センター(台東支所)施設公開」もおすすめです。

and more
期間限定のオープンといえば、吉田カバン創業者の吉田吉蔵記念館。通常は水・木曜のみ開館となっていますが、会期中のみ、週末に特別公開されます。お見逃しなく。

日本じゅうのいいレザーがそろう マテリアル・ギャラリー
浅草駅近くのマテリアル・ギャラリーでは革・資材問屋14社が集結。他のエリアから、イベント&ファクトリーが出張します。

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墨田区特産の豚革を販売するのは<墨田革漉>。日本で自給できる唯一の革素材である豚革。その中でも、墨田区で全国生産の9割を占める「東京ピッグスキン」をメインに販売。

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葛飾区で90年以上、皮革の染色仕上げ加工を手がける<長坂染革>。自社工場製造皮革、キップ牛革を中心としたヌメ革を直売。サンプル品、革小物などの一点ものなども出品します。

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明治15年に大阪心斎橋筋で創業した革卸問屋<吉比産業>は、皮革素材を中心に厳選した革で製作した製品も販売。

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大阪の人気イベント「本日は革日和♪」も恒例ですね。革の歴史からどうやって買うのか、などの知識セミナーや技術ワークショップを予定。

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皮革卸問屋 富田興業「革問屋の直販会」(特選革、「革屋の目利きトートバッグ」などレザーグッズを放出)とともに例年とは会場が変わりますのでご注意ください。

DIY&エンタメが楽しい マーケット
隅田川沿いの広場におよそ40軒の出店が集結するマーケット。クリエイターによる小物販売やワークショップ、革専門店の材料や道具、飲食の屋台や音楽イベントまで盛りだくさん。名誉顧問にビートたけし氏を迎えた「江戸まち たいとう芸楽祭」とのコラボレーション企画も。『ハイヒール~こだわりが生んだおとぎ話』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の2本を上映予定です。
ワークショップは20以上! 山谷堀広場の特設マーケットや浅草駅近くのギャラリー、そしてそれぞれの店舗で開催。 10分ワンコインから8時間2万円まで、年齢問わず、ファミリーでも楽しめます。

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東京メトロ ×「革の街・奥浅草」が話題。レザーで銀座線の車両がつくれますよ(所要時間5~10分)。
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東京メトロ銀座線のフォトスポットもあります。

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鳥越・おかず横丁の人気イベント「ものづくり横丁」は、参加メンバーが日替わりで製作体験や物販・展示を行います。土日の10時~17時でワークショップ開催。予約不要で所要時間は数分程度です。

クリエイターと出会える<浅草ものづくり工房>施設公開
少し足を伸ばすと、インキュベーション施設<浅草ものづくり工房>の施設公開が行われています。
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「浅草ものづくり工房(ものこぼ)では、年に一度の施設公開を開催いたします。浅草ものづくり工房ってどんなところ? どんなコトしてる? どんな人がいるの? ものこぼをよく知っている人も・・・名前だけ知ってる人も・・・全然知らない人も・・・お誘い合わせの上、遊びにいらしてください」とインキュベーションマネージャー 城一生さん。先着500名に本革オリジナルコインケースをプレゼント。お早めに。
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中庭では、昨年に続き、空間工房オコメによるフェスペイント、「ファミリークラフトフェス」を同時開催。プラズマカー試乗体験、キッズ向けワークショップ、物販販売・フードコーナーが予定されています。

恒例企画「街歩きツアー」
毎回大人気の「街歩きツアー」。まだ余裕があるツアーもあり、エントリー、間に合いますよ。

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「スコッチグレインの革靴ができるまで」ツアー
10月19日(金)13:30~

デザイナーといく「和菓子づくり体験」とモノづくりの街ツアー
10月20日(土)14:30~

藍染体験付き! 自転車で行く「ディープスポット巡り」ツアー
10月21日(日)10:30~
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革製品が好きなユーザー、DIYが好きなクラフトファン、とっておきの革を仕入れたいクリエイターほか、さまざまなかたにとって、きっと素敵な出会い、楽しい体験が待っています。一日ではまわりきれません。
下記リンク先の公式サイトをチェックしていただき、ご自分らしいコースをカスタムして、お出かけください。
(以上 画像:「浅草エーラウンド」公式サイトより)


■ 参考URL ■
 浅草エーラウンド

カテゴリー: 国内革事情

先週に引き続き、9月28日(金)~29日(土)の2日間、東京・二子玉川 iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズで行われた「Japan Leather Award(ジャパンレザーアワード)」の審査会レポートをお届けします。
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国内最大規模のレザープロダクトコンペティションとしてお馴染みの「Japan Leather Award」。今年度は255点もの応募作品が寄せられました。
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応募部門はフットウェア部門/バッグ部門/ウェア部門/フリー部門/学生部門の5部門。
学生部門を除く4部門にはフューチャーデザイン賞(新奇性、新たな市場形成の可能性を評価/賞金10万円)とベストデザイン賞(優れた商業的な価値を評価/賞金10万円)の各2賞があり、学生部門には最優秀賞(新奇性、発展性を評価/賞金10万円)があり、これら9賞の中で最も優れた作品からグランプリが選ばれ、賞金30万円と3つの中から選べる副賞も用意されています。
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プロ審査員としてウェブメディア「Fragments」編集長 伊藤瞳さん、吉田 けえなさん(ライター/マーケティングディレクター)が新たに参加。審査員長は東京藝術大学美術学部教授 長濱雅彦さん。特別審査員としてファッションデザイナー ドン小西さん。阿部浩さん(レガーレ)、天津憂さん(エーディグリーファーレンハイト)、有働幸司さん(ファクトタム)、鎌倉泰子さん(フリーランスバイヤー/ライター)、佐藤直人さん(NAOTOSATOH)、橋本太一郎さん(ノーノーイエス)、矢口真弓さん(PR・アドバイザー)と活躍中のデザイナー、ビジネスパーソンが審査員をご担当。
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それぞれのご意見を交換しながら時間をかけてじっくりと厳正に審査なさっていました。

審査と同日、9月28日(金)には、つくり手たちのための交流会「レザークラフトマンミーティング」を実施。東京での開催ということもあり、出展者のかたが多数ご来場。非常に盛り上がりましたよ。
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長濱審査委員長、ドン小西特別審査員に加え、一般社団法人 日本皮革産業連合会 吉田人材養成委員長、朝稲専務理事からご挨拶。厳しく、そしてあたたかなエールが次々と。

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参加者のみなさんの作品とプロフィールがまとめられたリーフレットが配布され、アピ―ルタイム、PRコーナー(各参加者の資料を設置・配布)も好評。
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「審査員、応募者とのコミュニケーションもあり、また、つくり手同士のつながりも生まれるなどとても意義のあるイベントに年々パワーアップしていますね。このイベントを見る価値、来る価値があると思います」と当ブログでもお馴染みの村木るいさんも多忙のなか、駆けつけていました。

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」
Japan Leather Award 応募したほうがいいし、イベントを見たほうがいいよ、とすすめる理由(9月26日更新分)
村木さんが主宰する人気イベント「本日は革日和♪」が今週末、ホームタウン・大阪で開催! 上質レザーのアウトレット販売ほか、さまざまなプログラムが予定されています。

「本日は革日和♪」



そんな熱気が充満した会場の主役たち。応募作品を部門ごとに傾向とともに一部をご紹介します。

フットウェア部門
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斬新なサイズ調節、ツイッターの利活用、歩きやすさを重視したソール、ビジネスシーン、アクティブシニアに対応したエレガントなコンフォートシューズ・・・さまざまな創意工夫が素晴らしい。
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日本製レザーシューズの新たな付加価値の提案に感激しました。

バッグ部門
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バッグ、財布の中間領域が活性化するなか、ウォレットポーチ、ショルダーポーチが登場。持ち運ぶものが少なく、バッグのミニサイズ化も顕著ですね。
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ハンズフリー、手ぶら感覚が重視されつつありますが、反対に「あえて持ちたい、持ちたくなるバッグ」も目立ちました。

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デザインポイントとしてのハンドル。そっと手仕事が息づいています。

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革の内部を縫い通す、靴の縫製技術、スキンステッチを採用した一品。独特の凹凸感が「持つ」という行為を再認識させてくれそうです。

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スマートフォンとミニ財布をどう持ち運ぶか、その解となるようなミニミニバッグ。
旬のきんちゃく型は、着物、浴衣との着合わせにもぴったり。
自立するミニバッグもユニーク。車で通勤するかたは助手席にちょこんとのせて。フリーアドレス(固定のデスクがない)オフィスに勤務するかたはデスクからデスクへの移動に。スマートフォンスタンドのように使えるのも便利。

ウェア部門
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レザーウェア、ベルト、手袋、帽子、ブレスレット、小物(財布・名刺入れ)など身につけるものを対象としたウェア部門。

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キャッシュレス時代に最適化したミニ財布、キ-ケース(カード収納スペースつき)、パスケースなどが異彩を放ちます。
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9月から大手コンビニエンスストア ローソンで導入され話題のタッチ決済(非接触決済)では、財布からカードを出さなくても決済ができるので、キーケース(カード収納スペースつき)、パスケースが財布の代替アイテムに。機能性だけでなく、楽しさをプラスすることでユーザーの日常を彩ります。

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インパクトのあるデザイン、ポップなテイストの作品も存在感がありました。
女性の水着姿を想起させるセクシーな財布は、財布づくりの匠が若手に交じりエントリー。10数年前にご自身で発表したものをリモデルなさったのだとか。
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革らしい味わい、経年変化の表現は、シンプルながらも力強さが漂います。
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財布づくりのプロセスをくわしく紹介する、初の著者本が刊行された熟練職人の卓越した技術、クラフトマンシップが凝縮。

フリー部門
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生活雑貨、インテリア、その他(フットウェア部門、バッグ部門、ウェア部門に該当しないものがそろうフリー部門。ステーショナリー関連、ボックス、ケースなどが多彩でした。
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こちらの3作品はすべてペンケース。お子さんと使いたいキュートなデザイン、インバウンド消費、ギフトとして人気を集めそうな日本刀モチーフとユニークなデザインがズラリ。

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また、けん玉、蠅たたき、グローブと見慣れたアイテムを刷新。見たことがないようなデザインとクオリティーに。思わず手に取りたくなる魅力にあふれて。

学生部門
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学生らしいフレッシュな作品、斬新なアイテムがエントリー。

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手首に巻き付ける財布「リレット」(リストウォレットの略)や革×電子機器IoTの新しいウェアラブル機器を内蔵したシューズアクセサリーが目をひきます。革新的な製品で皮革産業を変えてほしい!

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文化服装学院の在校生からは、伝統工芸、つまみ細工を取り入れた作品が。すべて革とは思えないほどの繊細な仕上がり。「和の美しさを足もとから取り入れてほしい」との願いが込められています。

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そして、高校生からの応募も。兵庫県立姫路工業高校から届いた作品は姫路皮革製品推進協議会がバックアップしたそう。
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すべて超高校生級の完成度です。学生部門最年少受賞、期待したいですね。ほかにもお見せしたい作品ばかり。下記リンク先の公式サイトで全作品を閲覧できますのでチェックしてください。

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今年度、グランプリを獲得し、このトロフィーを手にするのは? 
グランプリおよび各賞は、11月17日(土)、二子玉川ライズ ガレリアにて行われる表彰式で発表されます。全受賞作品の展示、ワークショップなども開催予定です。どうぞ、お楽しみに。


■ 参考URL ■
 Japan Leather Award 2018
 <http://award.jlia.or.jp/2018/>

カテゴリー: 国内革事情

国内最大規模のレザープロダクトコンペティション「Japan Leather Award(ジャパンレザーアワード)」の審査会が、9月28日(金)~29日(土)の2日間、東京・二子玉川 iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズで行われました。
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今年で11年めを迎える「Japan Leather Award」は、レザーコンペティションイベントにとどまらない総合的なレザームーブメントの場として2008年より始動。会期中、全応募作品255点を一般公開しました。
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つくり手とつかい手がコミュニケーションできる場を提供し、ジャパンレザーの魅力を発信。ベビーカーでもスムーズにご覧いただけるしつらえで、子育て中のファミリーから外国のかたまで幅広くご来場。年齢や言葉の壁を超えて、ジャパンレザーへの共感でつながりました。
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会場を一般公開し、会期中ユーザーを対象とした人気投票を実施。配布される用紙に選んだ作品のお気に入りポイントを記入していただきました。その結果をまとめ、応募したかたにフィードバックするそうです。なお、ユーザーによる投票の結果は集計せず、ランクづけなどは行いません。
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投票に参加してくださったユーザーには、昨年度の受賞者 濱口真奈さん(2017年度 フリー部門フューチャーデザイン賞受賞)による特製レザー指人形をプレゼント(先着200名)。動物(犬・猫)モチーフでナチュラルなテイストが人気です。大人のかたにはコードホルダーとしても使えるのもうれしい。
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29日(土)は参加型プログラムが盛りだくさん。靴磨き芸人 奥野奏さん(よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属)による実演、レザーケアインストラクター いちかわたかおさんによるレザーケア相談、昨年度の受賞者 濱口真奈さんによるレザー指人形づくりワークショップを同時開催。
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東急沿線エリアで放映されるコミュニティチャンネル、イッツコムの情報番組「サタデーイッツコム」で紹介されるなど、メディアでも話題となりました。
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動画共有サイト ユーチューブやツイッターで人気を集め、インフルエンサーとしても注目の奥野さん。
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1日計4回の実演に、各回ファンのかたが駆けつけ、わかりやすいデモンストレーションと軽妙なトークを楽しんでくださいました。

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濱口さんによるレザーキーホルダーづくりワークショップは大盛況。人気投票のプレゼント用の指人形をアレンジ。いろいろな色、革のパーツを選び、カスタマイズしていきます。
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お子さんを対象にした内容となっており、ファミリーが次々と参加。かわいい作品がたくさん生まれました。

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レザーケアインストラクター いちかわさんのレザーケア相談も大好評。国内ケア製品のトップメーカー コロンブスから独立。45年ものキャリアを生かして、多方面でご活躍です。
当日は、靴よりもバック、財布についての相談が多く、特にタンニンなめし革のシミ問題の悩みが目立ったそう。
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「(ご相談してくださった内容は)使用前にケアしておけば防げる問題がほとんど。タンニンなめし革は、販売時にしっかりとご説明できれば、と思います。レザーウェア、グローブなども説明がなかった、という声が。もしくはユーザーさん自身が商品についているタグの説明は読まないので、トラブルが起きたときに困るようですね。
女性の相談が増えていますが、それぞれ革製品に思い出、思いをもつかたが多いですね。レザーが好きな女性の増加を実感しました。しかし、革製品について相談する場所などがありません。今後は革製品と、革製品のお手入れについて知識のあるショップスタッフの必要性がますます高まるでしょう」(いちかわさん)

さらには靴についての傾向も。「紳士靴の鏡面仕上げや(強調する)艶感を好まない、というご意見をよくききました。そんな嗜好のがたがたは革らしい革と、革らしい(さり気ない)艶をステイタスとして求めていて、ギラギラした艶、革の高級感に対して興味を失っているようです。マニアックな靴磨きの転換期にあるのかもしれません」(いちかわさん)
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先輩から譲り受けたグローブを趣味の草野球で使うべく、きれいにしたい、とのご依頼もたちまち解決。
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野球のグローブについても、内野用・外野用の違い、材質、構造、ケア方法まで熟知しておられて、とても感動しました。
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また、恒例企画「レザーワールド」では皮革素材の展示が今回も人気。それぞれの種類がわかるよう、裏側にその素材の動物名が明示されているのですが、そのことを知ると、お子さんたちによるクイズ大会が自然発生的にはじまり賑やか。遊び感覚で楽しく学んでくれた貴重なシーンに立ち会えてうれしかったです。遊びの天才、ちいさなレザー博士たちに脱帽!
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革製品ができるまでの動画(DVD)をモニターで上映。食い入るようにご覧になるかたも少なくなかったです。ものづくりのプロセスを知っていただくきっかけとなり、日本の革と革のものづくりへの理解が少しずつ深まったのではないでしょうか。
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ご来場くださったユーザーの皆さま、ありがとうございました。11月には表彰式・展示会も同じく二子玉川ライズ(ガレリア)で予定しておりますので、どうぞお楽しみになさってください。
レポートは次回に続きます。

■ 参考URL ■
 Japan Leather Award 2018
 <http://award.jlia.or.jp/2018/>

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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