欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2019年1月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

お待たせしました。月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」2019年第1弾の公開です。
ご好評いただいている革業界周辺の職業紹介シリーズが最終回。「刃型屋」さんで締めくくります。

通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、昨年の春から、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが加わりました。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。

★イベント開催情報★
この春も横浜で開催される人気イベント「素材博覧会」に革日和ブースの出展が決定! 2月15日(金)から3日間行われます。今回の「革日和ブース出展 in 素材博覧会 横浜」
は6社が出展。レザークラフト体験ワークショップも開催予定です。詳しくは下記リンク先をチェックしてください

*  *  *

毎度です! 人生が108回あるならば8回くらいは刃型屋やりたいな、と思っているムラキです。
長々と話してきた革にまつわる加工業の話ですがとりあえず今回で最終回です。

で、トリを務める刃型屋は思い入れたっぷりに紹介します。
私が革業界で生きている理由の2割位は刃型という工具が大好きだからです( ´∀`)bグッ! 刃型はそれくらい工具として面白い!

刃型ってどんな工具?

イメージとしては巨大で頑丈なカッターナイフの刃を折り曲げて溶接したものだと思ってください。あるいは、ものすごく頑丈なクッキー型ですね。
これを以前紹介した裁断師がクリッカーという工具で裁断していきます。

「人に話したくなる革の話」 革を裁断する仕事「裁断師」の世界

クッキーの抜き型でクッキー生地を抜くことで同じ形が何個も何個もできます。
刃型で革を裁断することで同じ形が何個も何個も裁断できます。

量産に欠かせない工具、それが刃型です。

 

どうやって作られるの?

なんと手作業で1つ1つ折り曲げていきます。

コツコツと曲げていき一つひとつを溶接していきます。

完全に型紙通りに作れるの?

刃型職人の腕前と素材次第です。
難しいのは「直角」に作ることと「平行」に作ること。

例えば、下のようなドーナッツの刃型はなかなか難しいです。
円形という誰が見ても歪みがわかりやすい形&同じように平行に配置しないと狂いがわかりやすい、というドーナッツ形状は見た目以上に難しい刃型です。

大きなもの、例えばカバンの型紙などは大きい形なので、多少狂っていても製作の際にリカバリーがききます。財布などは小さいパーツだけに1mm狂っていても違和感を感じますね。

刃型に使われる鋼材は「スウェーデン鋼(すうぇーでんこう)」と呼ばれるものを使います。スウェーデン鋼にも切れ味の良いもの、悪いものなどが存在し、それは刃型会社がどれを使うかによって異なります。
スウェーデン鋼以外にも火造り用の鋼やトムソン鋼なども存在します。
これらを適材適所で使い分けていきます。

値段はいくらくらいかかるものなの?

材料費よりも職人さんの時間工賃で値段は算出されると思ってください。
そのため、「大きいから高い」よりも「手が込んでいるものであればあるほど高く」なります。単純な40cm×20cmの長方形の刃型よりも、5cm四方の桜の花型の刃型のほうがはるかに値段は高くなります。

例えば、下の桜の刃型は「全く狂いなく作ってほしい」と依頼しました。そのため手で曲げるのではなく、彫刻刃型で作っています。

彫刻刃型は、「金属の無垢の塊からCNCで削り出して先端を尖らせて刃型を作る」というものです。CNCで作るため1mmの狂いなくできます。その分値段は高めです。(3万円ほどかかるんじゃないかなぁ)


他にも、

・穴をあけるハトメ抜きが追加されると1本あたり600円ほど追加される>刃型の話をしよう:ピンと穴あけポンチの違い | phoenix blog

・外側よりも内側にえぐりこむようなカーブがあると手間賃が追加される

・長い平行の刃型を作ると高くなる

・完全な円を作ってもらうと高くなる

・溶接箇所が増えると高くなる


・ベルトのバックルにピッタリと埋め込みたいので0.2mmのズレもなく作ってほしい、と言うと高くなる


などなど、さまざまな条件で値段は高くなります。

見ているだけで大変そうなベルト穴

例えば、下の写真は「ゲタ刃型」と呼ばれているものです。


こちらの品は金属をゲタのように組みあげ、そこに刃型を埋め込んでいます。この上にベルトの端っこを置いて裁断するとベルトの端っこにつけるようにベルトバックル用の穴が空き、ホックを止めるための穴も4つ開けてくれる。さらにはベルトの端を直角ではなく、少し丸めてくれる、という大変便利な工具です。

ここで使われているベルト穴などは、下の写真右側から左側に向かって作っていきます。

 

1 必要となるベルト穴の長さを計算し、それ近い直径の金属の円柱を用意する
2 穴をあけていく
3 パイプ状にする
4 ナナメに角度をつける
5 該当するベルト穴に潰していき、焼きを入れてヤスリがけをして刃を付けていく

このように非常に手間暇がかかっています。
ですので、こういうベルト穴部分が1つ増えると問答無用で+10,000円ほどしますね。

刃型の話をしよう:穴も空けてくれる刃型は注意点がいっぱい。バックル穴はめさ高くなる | phoenix blog

裁断するためにはクリッカーが必須なの?

クリッカー以外にも手で裁断する方法も一応あります。
その場合は、ひたすらガンガン叩くよりもどれだけしっかりした土台で作業するか・きっちり保持するかのほうが重要になります。
また、対象とする革の厚みなどにも難易度は左右されます。

革以外は使えないの?

布地も裁断できますが、糸1本だけ残ることもあります。
紙や薄いプラスチック、フェルトなどは裁断できます。

布を刃型で裁断可能なのか、という話 | phoenix blog

応用性は高いの?

ご自身のアイディア次第です。
例えば、上にあげたベルト用のゲタ刃型は高くつきますが、下の写真にあるように「20mm幅のベルトの端っこを丸くするためだけの刃型」ならば、それほどお金はかかりません。数千円レベルです。

どこで頼めばいいの?

当ブログでは、「ここにあるよ」などお答えができません。私個人もできません。
ネットで検索していただくか、私が働いているレザークラフトフェニックスで代行もしています。

どれくらい高いの?頼むときに何に気をつけばいいの?

お願いする職人さんや難易度、使用する鋼材によっても異なります。
頼む際には、次の点に注意しておいてください。


・自分で切った型紙を持っていく。型紙に出ている歪みや直角のズレなども再現されます。


・刃型屋さんによってはCADやイラストレーターで作った型紙のほうがありがたい、という会社もありますし、「パソコンなんて触れないから印刷したもの持ってきて」というところもあります。


・印刷する場合は厚紙に貼って提出してください。カレンダーの裏を利用、などでは紙が薄いですね。


・裁断する革の種類や厚み。裁断する方法や機械も伝えたほうが話はスムーズに行くかもしれません。


刃型屋さんはプロ向けの専門職種です。そのため、「私は何もわかりませんから一から説明してください」という人は嫌がられます。
まぁ、刃型屋さんに限らず問屋や加工業などのプロ向けの職種はおしなべて同じ傾向が見受けられます。

表には出てこないけど、革製品を支える仕事はいろいろとある

今までのシリーズでいろいろと紹介してきました。

「人に話したくなる革の話」革業界周辺の職業紹介シリーズ 「漉き屋」

「人に話したくなる革の話」 あなたが見る革に押されたブランドロゴの影にはこんな苦労がある。箔押し屋という仕事

「人に話したくなる革の話」 革を裁断する仕事「裁断師」の世界

「人に話したくなる革の話」 革を薄くする仕事「漉き割り」の世界

紹介した仕事以外にも、靴には靴独自の専門職種や、カバンやバッグ、財布にもそれぞれ独自の工程が存在します。今後もまた折に触れて紹介していく予定です。


カテゴリー: トレンド

皮革産業関連企業が集積している東京・奥浅草エリアの革問屋各社で、個展(2019年-20年秋冬)が1月第3週に行われました。その一部をご紹介します。

【丸喜】
皮革業界のキーマン、藤田晃成さんが新社長に就任し話題の同社。高いトレンド性でマーケットを牽引します。

「婦人靴用素材の皮革卸として46年の歴史をもつ丸喜で、このたび、まったく血縁のない私がバトンを引く継ぐことになりました。皮革素材のサプライヤーという立場ではありますが、製造メーカーや職人、卸業者、小売業者など、それぞれのプロフェッショナルが横串で連携していくシステムを構築していかなければという考えは常々抱えておりました。
問屋からメーカー、メーカーから素材業者に発注が来るという流れが一般的ですが、逆に素材業者が製造メーカーに対して発注するような、そんなことにもチャレンジしてみたいですね。
社会動向や世間の空気感を敏感にキャッチし情報収集しており、細かなニーズを吸い上げ、それにマッチした商品の企画段階から素材提案を行うなど、優れた技術をもったメーカーとともに高付加価値なものづくりをしていく素材サプライヤーでありたいですね」と藤田さん(「バガジン」1月1日号13面より)。

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そんな先進性は、ディスプレイからも感じられます。
「東京レザーフェア」の「トレンドラボラトリー」で発表された内容をさらに磨き上げています。アパレルでヒット中のオートミール、マッシュルームカラーを、レザーでいち早く集積しました。
ベージュからグレージュ、赤みのあるライトブラウンのレンジ、トレンドとして継続のレッドとのコーディネートが美しいですね。

2019年春夏シーズンに注目される、「フォークロア×アーバン」ミックス感のあるテイストを、秋冬に向けグレードアップ。裏革の起毛感のあたたかみとエレガントな表革、異なる素材のリズム、新しいハーモニーを提案。
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の秋冬ヒットしたアニマル柄も継続。充実のラインナップです。ゼブラ柄も復活傾向。
ヴィンテージ感のあるニュアンスが漂うピッグスキンも目をひきます。通常、トリミングしてしまう乳腺の部分もあえて残していて、インパクト抜群。
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TPP、日欧EPA発効により、輸入革の動向が気になりますが、逆に海外へ輸出すべく開発されたそう。ヨーロッパでは食文化の違いから豚革の生産が少なく、その希少性が認められています。
ピッグスキンを生産する東京都墨田区を中心としたタンナー、ファクトリーの技術力も秀逸。革らしさ、日本らしさ、東京らしさのハイブリッドが素晴らしい。

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人気ファクトリー、宮城興業とのコラボレーションによる靴もキャッチ―。
「豚革は、軽くて滑らか」というイメージを刷新する重厚感とファッション性。靴のライニングに用いることが多い豚革を、主役としてアッパーに、という新鮮な発想がとても好評でした。豚革は放湿性に優れているので、素足でも蒸れにくく快適に履けそうです。
企画を担当した若手スタッフ 大熊寛太さんの熱意は藤田社長譲り。周囲を巻き込み、新しいムーブメントを発信しています。

【東京都/東京製革業産地振興協議会】
同じく丸喜ショールームでは、<東京都/東京製革業産地振興協議会>による「日本の革・ピッグスキン」の特別展示が行われました。
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ピッグスキンは国内で自給自足できる日本の革。その製革技術、表面加工技術はメイドイン東京ならでは。ヨーロッパのブランドも認める、独自の素材力に磨きをかけ、幅広い生活シーンを彩る素材として進化し続けています。

1.「シンプル」:革のベーシックが際立つ
2.「精緻な加工技術」:多彩な風合いのバリエーション
3.「スエードの装飾性」:色×プリント×光沢
4.「トレンド力」:色、光沢、タッチ
これら4つの特長を生かした最新コレクションは、下記の3テーマで展開されました。

テーマ1:「ファンダメンタルズ」/ベーシック
アメ豚のリデザイン、タンニン鞣しを生かした新領域の探求などでピッグスキンらしさを再発見できる表現がそろいます。
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テーマ2:「レリーフ」/エフェクト
グラフィカルでモダンな立体感を追求し、プリーツ加工、塩縮加工・・・といった高度な加工技術のバリエーションが、クリエイターのマインドを刺激。
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テーマ3:「カラーズ」/カレイドスコープ
スエードを生かす濡れ色(エナメル)との対比や、自然を連想されるメタリック効果が浮上。プロダクトデザインにフィットするプリントへの取り組みも進んでいます。
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可塑性に優れたピッグスキンをアップデート。多様な表情の幅広いコレクションとなりました。放熱性・通気性に加え、表面の摩擦にも耐性があるので、スマートフォン関連製品に最適です。財布、バッグ、小物といった従来のカテゴリーでは語れないボーダレスなアイテムが登場しそうですね。
<東京都/東京製革業産地振興協議会>は2月開催の「東京インターナショナル・ギフトショー」にもブース出展。ご来場予定のかたはご注目を!

【吉比産業 東京支社】
続いて、革の卸売専門商社・吉比産業にお邪魔しました。
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「革の真ん中に。」をコンセプトに、タンナーとメーカー、仕入先と卸先、職人とデザイナー、日本の革と海外の革など、革にまつわる すべての真ん中にある老舗企業です。
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130年以上もの歴史があり、皮革素材を通して生活文化の向上に尽力。 皮革関連の各産地特有の個性を生かしつつ、二―ズをとらえた皮革素材を研究開発、提案に信頼が寄せられています。

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こちらは皮革産地・和歌山でつくられた星柄のエナメル。加工を組み合わせ、染色を重ねて仕上げられました。陶器のような質感、にじむような色のグラデーション、ラメの穏やかな光沢もいいですね。
同社では、このところ何シーズンも星柄をフィーチャー。個性的なデザイン、加工が見つかると、業界関係者の話題に。

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そんなPRの立役者がSNS。日本でいちばん歴史のある革の会社が、積極的にSNSを活用し、情報発信しています。
新人の女性スタッフを担当者に任命。瑞々しい感覚と写真のセンスが、若い世代のビジネスパーソンをとらえています。
先輩スタッフに名称、特長を確認しながら、投稿するなかで着実に学んでいるようすが伺えるのも素敵ですね。SNSの業務が人材育成と社内コミュニケーションにもつながって。風通しがいい社風が伝わります。
そんな同社の取り組みを語るSNSセミナーが2月に開催予定。場所は東京・奥浅草のインキュベーション施設<浅草ものづくり工房>です。トークショー形式なので、リラックスして聞けそう。詳細は、当連合会SNSでお知らせいたします。

レポートは次回(2月6日投稿分)に続きます。
なお、次週は村木るいさんの「人に話したくなる革の話」です。どうぞ、お楽しみに。

■ 参考URL ■

 東京インターナショナル・ギフト・ショー
 <https://www.giftshow.co.jp/tigs/>

 吉比産業
 <http://www.kibi-1882.co.jp/>


カテゴリー: 国内革事情

兵庫県たつの市のタンナーたちによるNPO法人<TATSUNO LEATHER>のPRイベント「PENET」が、2018年12月8日(土)~9日(日)の2日間、イースト東京 蔵前の人気カフェ<CAMERA>で行われました。
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「日本の革の素晴らしさをマーケットに、そして世界に伝えたい」、そんな思いでタンナーの若手経営者が集まりスタートした<TATSUNO LEATHER>。2017年冬に続き、東京でイベントを開催。たつのからつくり手たちが上京し、在廊。皮革素材・製品を展示しました。

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会場に入ると、色とりどりのガーランドがお出迎え。もちろん<TATSUNO LEATHER>の皮革素材でつくられています。

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バッグ、財布をはじめとした革小物だけでなく、さまざまなアイテムで新しいライフスタイルを提案。
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「レザーのある暮らし」っていいですよね!

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牛革の大きさをそのまま生かしたアイテムは、見せる壁面収納を実現。
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今回のテーマは「ツール」。
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レザーの薫り、使うほどに深まっていく色合いには、革好きユーザーにとってヒーリング効果がありそう。
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ロゴもいいですね。
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絵画に配された作者のサインのようです。

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革小物のガチャガチャも楽しい。いくつになってもワクワクします。
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靴の街・浅草、ものづくりクリエイターの街・徒蔵(カチクラ/御徒町~蔵前~浅草橋 台東区南部一帯)に集まるクリエイター、職人、ものづくり企業との交流を図り、連携、コラボレーションの可能性を探りました。直接、革に関する話、説明を聞くことができると好評。
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資料も設置・配布され、じっくり読むクリエイターも。
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蔵前のアトリエを拠点とする「Japan Leather Award」歴代のグランプリ受賞者、大河なぎささん、著名な百貨店のバイヤーを経て、多方面でご活躍中の伊藤邦彦さんなど、業界関係者、新進クリエイターが駆けつけ、素敵なレザーのコーディネート、プレゼンテーションとともにビアタイムにほっこり。
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「東京レザーフェア」が終了した翌日からのスタートとなり、土曜・日曜に開催されたため、平日は多忙で自由な時間がなく、「レザーフェア」に来場できなかったビジネスパーソン、革好きユーザーたちにとてもよろこばれました。
いままでになかった新鮮なアイデアが詰まった革製品が生まれそうです。

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また、今月下旬、東京でイベント開催が決定。
たつの市の魅力を発信する、食・学・遊のランドマーク<クラテラスたつの>の期間限定販売イベントが1月23日(水)から<東急ハンズ新宿店>でスタートします!

城下町の美しい街並みを彩る蔵でつくられる醤油、高級そうめんの代名詞的な製品、揖保乃糸などとともに、国内外で高く評価される<TATSUNO LEATHER>製品を展示販売。
会期中、5,000円(税込)以上ご購入いただくと、先着300名のかたに特製ノベルティ(キーヘッドカバー or コースター)がプレゼントされます。

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さらには展示販売だけでなく参加型プログラムも。
ワークショップ(26日・27日/各日3回/定員各回4名)ではマルチボックスづくりを体験できます。
少人数制なのでビギナーも安心です。特設ページで予約受付中ですよ。
<TATSUNO LEATHER>の魅力に触れてみてはいかがでしょうか?


■ 参考URL ■
  TATSUNO LEATHER
  <http://tatsuno-leather.or.jp/>

カテゴリー: 国内革事情

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。2019年最初の投稿は、ご好評いただいているイベント&トピックのまとめ記事。国内外で開催中のジャパンレザー関連イベントをまとめてご紹介!
皮革産地の新プロジェクト、クリエイター向けのセミナー・・・など、ぜひ、参考になさってください。

<クアラルンプール伊勢丹>「JAPAN LEATHER PRIDE」展 ~1月17日
「JAPAN LEATHER PRIDE(ジャパンレザープライド)」展が、マレーシア・クアラルンプール クアラルンプール伊勢丹で行われています。
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日本の天然皮革素材の魅力・品質を伝える同イベントは海外初開催です。これまで国内でも人気を集めた皮革素材の展示や、皮革素材ができるまでのプロセスを紹介するVR動画などでプレゼンテーション。
実際に素材に触れ、臨場感いっぱい。現地のインフルエンサーが多数来場し、とても盛り上がっています。


大阪・梅田「TIME & EFFORT in Hankyu Umeda Main Store」~1月15日
日本の革と革のものづくりの魅力を発信する<TIME & EFFORT>が、PRイベント「TIME & EFFORT in Hankyu Umeda Main Store」を1月4日(金)から大阪・梅田 阪急うめだ本店 1階 バッグギャラリー バッグアトリエで開催中です。
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関西と東京から5組のクリエイターが参加。8日(火)からは後半がスタート。東京クリエイターが出店しています。会場では実演イベント&カスタマイズも好評です。

  TIME & EFFORT 
  <http://bit.ly/2CzafGc>

埼玉・草加「草加モノづくりブランド認定製品展示販売会」1月12日~
皮革産地、埼玉・草加 草加市物産・観光情報センターにて、「草加モノづくりブランド認定製品展示販売会」が1月12日(土)から2日間行われます。
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地場産業の草加せんべいと皮革産業がハイブリッド! せんべいの凹凸感、焼き目までもレザーで表現。ストラップ、キーホルダー、小物入れがそろいます。地元愛あふれるユーザーを中心に話題です。

  草加市物産・観光情報センター
  <https://sokabkjc.jp/event-info.shtml>

東京・秋葉原<ものづくり館 by YKK>ワークショップ 1月12日
世界有数のファスニングメーカーとして知られる<YKK>のイベント&コミュニティ施設<ものづくり館 by YKK>が、ワークショップ「毛糸と革でブレスレットをつくろう」を1月12日(土)に行います。
革、毛糸、ビーズで華やかなブレスレットづくりにトライ! 今季のトレンド、フォークロアテイストで盛り込まれ、実際にコーディネートに使えるのもうれしい。刺繍体験のトライアルにぴったりです。
1日3回、各回4名定員。参加費1,200円(税込み/パスマーケット以外の予約/当日現金支払)。詳細、参加申し込みについてはリンク先をご覧ください。

  ものづくり館 by YKK
  <https://monozukuri.ykkfastening.com/>

大阪・大国町「婦人靴工場見学ツアー」1月19日
靴づくりが息づく大阪市浪速区の老舗ファクトリー、インターナショナルシューズの参加型イベントが人気イベント「本日は革日和♪」のフェイスブックページで紹介されました。
「一流ブランドの靴をつくる浪速の婦人靴工場に潜入! 秘密のベールに包まれた靴づくりの現場を初公開。このツアーでは2つのプログラムを体験していただきます。1.靴づくりの工場見学ツアー(靴づくりの工程を見学していただきます。職人の技術、情熱を間近で体験していただきます)、2.革小物づくり体験(靴づくりの工程で余った革を使って、あなたオリジナルの革小物を記念に作っていただきます)」(Airbnbより)。大阪のものづくりを体験するチャンスです。


東京・碑文谷「BagYard」勉強会(革バッグ製作・中級者対象)1月19日~
革・バッグ・人の情報交換サイト「BagYard(バッグヤード)」が主催する恒例企画、勉強会の開催概要が発表されました。2019年第1弾は革製バーキン型バッグづくりをベテラン職人に学びます。
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「今回は勉強会開始前の2019年1月19日(土)にオリエンテーションを開催し、革、裏地、金具、ファスナー、芯材、工具など、製作に必要な材料についての詳しい内容の打ち合わせを行います。
4回の勉強会終了後の2019年3月23日(土)には講評会を開催。
疑問点などの質問、相談や、意見、情報交換など交流の時間を取りたいと思いますので合わせてご参加ください。
講師はブガッティ型BAG、ケリー型BAG制作、革製ぬいぐるみ、球体クッション型紙製作などの勉強会でもお馴染みのベテラン職人、金田日出秋先生です。金田先生の目黒区碑文谷のアトリエを会場にお借りし、定員5名での募集となります。
スケジュールと詳しい内容をご確認の上、ご希望の方はバッグヤードまでメールにてお申し込みください」とバッグヤード 狩野さん。毎回大人気の恒例企画です。お見逃しなく。

  BagYard
  <http://bagyard.jp/>


<東急ハンズ新宿店>「クラテラスたつの ポップアップストア」1月23日~
皮革産地 兵庫県たつの市の魅力を発信する、食・学・遊のランドマーク<クラテラスたつの>が期間限定販売イベントの開催を発表!
東急ハンズ新宿店で1月23日(水)からスタートします。まちを代表する醤油とともに、<たつのレザー>製品のお披露目とものづくり体験ができるワークショップも実施予定です。【追記:1月10日】
  
  東急ハンズ新宿店
  <https://shinjuku.tokyu-hands.co.jp/item/-pop-up-store.html>


東京・青山「HELLO, NEW LIFE by TAITO FASHION ZAKKA」1月29日~
ファッション雑貨の生産で知られる台東区が推進するプロジェクト「台東ファッションザッカ」のポップアップイベント、「HELLO, NEW LIFE by TAITO FASHION ZAKKA」が東京・青山 スパイラル 1F ショーケースで1月29日(火)からスタート。
台東区周辺エリアを拠点とする新進気鋭のブランドが出品し、新作をお披露目します。


東京・新御徒町「クリエイター起業塾」第5期募集 1月16日申込締切
イッサイガッサイ主催「クリエイター起業塾」、第5期(2019年2月16日開講、1月16日申込締切)の募集がスタートしています。
インキュベーション施設<台東デザイナーズビレッジ>村長(インキュベーションマネージャー) 、鈴木淳さんの情熱的な講義が人気です。
「台東デザイナーズビレッジの14年間で、入居クリエイター100組の3年間の試行錯誤と成長を見てきました。このエッセンスを5日間の講座に凝縮しました。
自分自身に向き合い実力を高めることで、自分のブランドを成長させたい、ビジネスを大きくしたいという熱意ある方に受講して欲しいと願っています。
5日間、とてもハードな濃いカリキュラムに挑戦してもらいます。ときには厳しい授業ですが、仲間と一緒に受講することで得られることも多いと思います。ぜひ多くのクリエイターに受講してほしいのですが、私が直接指導できる人数が限られています。ぜひこの機会にお申し込みください」(鈴木さん)
これまでバッグをはじめレザー関連のつくり手が参加し、成長の原動力になったそうです。この機会をお見逃しなく。

  台東デザイナーズビレッジ
   <http://designers-village.com/dezaville/juku5/>

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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