欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2019年4月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。前回の兵庫・姫路のタンナー取材に続き、革のクオリティについて、くわしくレクチャーしてくれます。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」。次回開催は「素材博覧会 -KOBE 2019- 夏」(6月13日~15日)にブース出展予定。今回のエントリの文末でも村木さんからメッセージがありますので、最後までじっくりご覧ください。

 「本日は革日和♪」
  <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/>

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毎度です!

「革関係の資料探しに毎日4時間録画中」のムラキです。100時間ほど色々な番組を見ていると1時間ほどはすごい情報に出会えますね。

前回のBlogでは鞣しと仕上げの違いについての話でした。

2019年3月27日の記事 | 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」タンナーという仕事には色々あって、それぞれに世界が全然違う、という話欧米ブランドに「負けていないぞ !」 | JLIA 日本皮革産業連合会

で、今回は次の流れで話していきます。

・良い革・悪い革の定義って難しい
・タンナーや国で革の定義する無意味さ
・でも、悪い革ってこういうの

結論は「良い革の定義は難しい・悪い革の定義は簡単」というものとなります。

良い革・悪い革って定義が難しい

私が革屋さんの店頭に立っていたのはもう5年ほど前になります(今は裏方なり、人の前で革の解説なりしていますが、一応革屋でもあります)。
店頭で立っていた時の質問で簡単なものは「店員さん、好きな革はなんですか?」というもの。これは店員それぞれが好きな革があるので簡単な回答となります(私は下の写真のようにふわっと柔らかなわりにしっとりとした手触りのクロム革が好きです)。

それに対して一番難しい質問は「良い革・悪い革ってどんなもの?」というものでした。

「万人が良い・悪い」というものは基本的に存在しません。特に革の場合は難しいです。

例えば、、、
ナチュラルな革が売りな鞄・小物屋さんにしたらタンニン鞣しの革が一番良い革、ということになります。
靴屋さんにしたら吊り込み(靴の工程上必要なもの。ギュムッ~~~~~~~と引っ張り工程)ができるクロム革が一番良くなりますし、靴底にはピット鞣しのタンニン革が最高、となります。
家具屋さんにしたら傷がなく、色落ちの可能性が少ない顔料仕上げのクロム革が一番良い革となります。

つまり、お客さんによって良い基準なんてバラバラなわけです。

だから店頭で答えるときは「お客さんが好きな革が一番良い革です」と答えざる得ませんでした。

~~国製だったり、~~タンナーだったら良い革じゃないの?

革という素材はとにかく安定性に欠けます。
素材である「皮」の供給量は世界で食べられる肉の量でも左右されますし、天候でも左右されます。育て方でも「皮」の品質が変わります。育てられている牛の品種やその国の情勢によっても左右されます。

この元となる素材「皮」を革業界では「原皮」(げんぴ)と呼びますが、この原皮がものすごく重要です。

原皮~皮革用語辞典より

 の製造原料となる脊椎動物皮。主に家畜のと体から剥皮し、革や毛皮製造工程に入るまでのキュアリングを施した塩蔵皮乾皮をいい、生皮も含めて脱毛されていない皮を総称する。

例えば、、紛争があると原皮の状態がいまいち悪い

以前手袋業界の方から聞いた話。
「昔アフリカの某国で紛争があってな。数年間手袋用革の原皮である羊が全然入らなかったんだよ。紛争が終わってようやく原皮が日本に入るようになったんだが、質は良くなかった。紛争をするくらいだから食糧事情が悪く、結果的に羊に食べさせる余裕もなかったんだろうなぁ。あれは悲しかった」

この原皮の状態が良くないと、タンナーがどれだけ手間をかけたとしても「良い革」というのは難しくなります。

例えば、、原皮の状態が悪いことなんてざらにある

原皮は選別されて購入されていますが、鞣し工程の後半になって「あ、これ傷が浮き上がってきた」という事態もあるわけです。

下の革は馬革タンナーのアークレザージャパンさんに無理難題をいって作ってもらった特別な革です。

「アークレザージャパンさん。セミナーとかでみんなに見せたいんだけど、すべての傷がある革がほしい」

すごく嫌な顔をされましたが、半年待って作ってもらったのが下の特別な革。半年待ったのは「これほど傷があるのは珍しい」という原皮が出てくるのを待ったからです。

この革はおそらく、、虫傷、バラ傷、マニュア、ナイフ傷あたりは全部入っています。ですが下の文章でもわかるように他にも様々な傷が存在します。

原料皮の損傷

動物の皮膚は、下図のように、虫による傷(ダニ皮チックコックル)、イバラや鉄柵などによるかき傷(バラ傷)、病気や糞(マニュア)などによる皮膚の障害などを受ける。また、焼き印(ブランド)といって牧場主が所有を明らかにするため、臀部などに焼きゴテで印をつける場合がある。この部分は火傷として皮膚が損傷されている。
その他に、剥皮の際、ナイフで真皮を傷つける。不溶性の塩により線維構造が破壊され、白色、黄色、褐色の斑点となる塩班。施塩の遅れた皮や塩の不足などでヘアスリップ、アンモニア臭、肉面の変色、銀面の損傷を起こす中ぐされ。原料皮中の油が酸化し、コラーゲンタンパク質と結合して生ずる褐色斑状の油焼け。さらに輸送中にオーバーヒートによる損傷もある。遺伝的要因で発生するパルピーハイドなどが存在する。
 このように、原料皮は様々な損傷を受けている場合があり、革の品質に大きく影響する。損傷の大きな原料皮は下級品に位置づけられる場合が多い。 

原皮・鞣し・仕上げの3工程がすごく重要

この3つの工程が重要であり、特に原皮が悪いと鞣しの工程で苦労することになります。

つまり、「~~国だから全部良い」「~~タンナーだから全部良い」「~~の地域だから全部の革が良い」というわけではないわけです。

鞣しや仕上げでリカバリーはできる

「じゃぁ原皮が悪いとできた革は悪いの?」というとそんなことはありません。鞣しや仕上げ工程で変化させることも可能です。

例えば、、、バッフィングという工程があります。

革の銀面(ぎんめん。表面)や裏側である床面(とこめん)をヤスリがけすることで起毛させた状態です。

これなどは銀面部分に小さな傷が細かくあったとしても起毛させることで目立たなくすることが可能です。

起毛革

「じゃぁ起毛させる、ってのは傷がある革をごまかしているということ?」

いいえ、私はそうは思いません。
革に傷がある状態のものをなんとか活用するための知恵だと私は思っています。実際に起毛させた革=スエードやヌバック、ベロアが喜ばれる業界にしたら「起毛させた革が一番良い革」となるわけです。

例えば、、、銀面ではなく床面を使う

下の革は昨年のニューレザーコンテスト」で高度加工部門にて受賞したアルファレザーさんの革です。

この革は羊革なのですが、銀面部分に傷が多いので、床面部分を細かくバッフィングで起毛させ、染料で模様をつけ、さらに金箔を施しています。起毛させることでより金箔の定着が強くなっています。薄く、軽く、ゴージャスな革となっています。

 

「原皮」を「鞣し」工程で革とし、その上に「仕上げ」工程を施していくわけです。どの部門が良い・悪い、ではなく、どの部門も大切なわけです。

悪い革の定義は簡単

革は布地のように見えますがコラーゲンというタンパク質が繊維で複雑に絡み合っています。

コラーゲン
コラーゲンの構造

定期的にこのコラーゲンに油分なりを補給してあげないと繊維がブチブチとちぎれます。

油分が切れたら脆くなる

で、この写真の革ですが、革のセミナーをする際に持っていくようにしている「悪い」革です。
2年間、紙でくるまずに机の下に放置されていた革をA4サイズに裁断したものです。表面上はまともに見えるのですが、油分が切れてパサパサ状態です。この状態ですと切れ目を入れて引っ張るとブチブチとちぎれます。

 

油分が切れた革の見極め方

製品状態(靴や鞄、財布)になると見極めは困難です。せめて素材段階ならば見分けやすいです。

・銀面ではなく床面部分を触って、指先から油分が吸い取られる感じがする
・床面部分をこっそりと爪でカリカリと削ってみるとボロボロと崩れそう

油分が切れた革はどうすればいい?

製品状態でも油分が切れます。そうなれば油分補給としてクリームやオイルを入れてあげてください。
ただし、オイルを入れると染みになる場合もありますし、油分補給をしても完全に元の状態には戻りません。

油分を切らさないためにはどうすればいい?

製品状態でしたら定期的に油分を補給してあげてください。
素材状態でしたらせめて紙で包んで酸素と紫外線から少しでも守ってあげてください。また、1年以内には使ってあげたほうが良いですね。

革屋さんで売っている革は基本的に回転(定期的に売り切れている)しているので、油分が切れることはありません。不安でしたら棚の下に眠っている革などは避けておいたほうがよろしいかと思います。

結論:良い革の定義は難しい・悪い革の定義は簡単

ということで良い革の定義は難しいです。悪い革は「油切れた革はボロボロになっている」というものです。

ですので皆さん、革のお手入れは忘れずに。タンスにしまいっぱなしが一番可哀想ですので。

今後の予定

6/13~15(木・金・土)は神戸素材博覧会で革日和ブースで出展しています。
9/26~28(木・金・土)は横浜素材博覧会で革日和ブースで出展しています。

それまでに姫路バスツアーをやろうかどうか考え中です。詳しい情報はメールマガジンなりで告知しています。

MailMagazine | 本日は革日和♪


カテゴリー: 国内革事情

革の街・靴の街 浅草を象徴する地域イベント、革とモノづくりの祭典 凝縮版「浅草エーラウンド 2019 春」が4月19日(金)から21日(日)の3日間行われます。
2013年5月からスタートし、春・秋の年2回(2014年のみ1回)開催。12回目となる今回は、台東区立産業研修センターをメイン会場とした凝縮版です。
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革靴の生産出荷額日本一を誇る浅草。観光地・浅草の奥座敷に当たる奥浅草エリアは、明治維新以降、150年の革靴づくりの伝統を継承しています。
そんな「浅草の一面を、楽しみながら知ってほしい」との工房や地域の事業者、つくり手の想いが込められ、始動しました。開催直前、一部をピックアップしてご紹介します。
(写真はすべて「浅草エーラウンド」公式サイトより)

「まち歩きツアー」
名物企画の「まち歩き」ツアーを 5本開催(すでに人気のため受付終了の企画もありますのでご注意を)。
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普段は一般公開しない皮革関連業のオープンファクトリーに加え、クリエイターの工房を訪問するなど、職人や店主と触れ合えるチャンスです。
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1 大迫力の革づくり現場を見よう!「革ができるまで」ツアー【満員御礼】
 [19 日 9:00-12:00 参加費1,000 円]

2 「スコッチグレインの革靴ができるまで」工場見学ツアー
 [19 日 13:30-16:30 参加費1,000 円]

3 金具屋店主と回る「浅草靴メーカーと材料」ツアー
 [20 日 10:00-13:00 参加費1,000 円]

4 150 年のモノづくりの街・浅草を実感!「靴ができるまで」ツアー
 [20 日 13:30-16:00 参加費1,000 円]

5 若手職人&クリエイターのアトリエ・ショップを訪問!「オススメスポット巡り」ツアー
 [21 日 13:00-16:00 参加費1,000 円]

「ワークショップ」
メイン会場(台東区立産業研修センター)が革の街・浅草の魅力をギュッと詰め込んだ、とっておきの空間に!
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熟練職人直伝 靴&バッグづくり、カップホルダー、ティッシュケースづくり体験ほか、革好きユーザーからビジネスパーソンまで幅広い方を対象にした多彩なワークショップ(計5組)を実施予定。
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そのほか、期間限定ショップや飲食ブースもあり、ゆっくり楽しめます。

「本日は革日和♪」
人気イベント「本日は革日和♪」がこの春も「浅草エーラウンド」で開催決定!
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4月20日(土)~21日(日)の2日間、プログラムがギッシリ!!
講習会、ハンドメイド市場レポート、動画とともにレクチャーする画期的なセミナーなどなど、注目の内容です。
くわしくは下記リンク先をチェックしてください。

アクセス
メイン会場、台東区立産業研修センターは浅草、南千住、三ノ輪の中間くらいの場所。どちらからも少し距離がありますのでバスで移動がおすすめです。

東京メトロ銀座線
東武スカイツリーライン 
浅草駅
駅ビル・松屋浅草店 江戸通り側
「浅草駅」バス停より
台東区循環バス「北めぐりん」乗車
「橋場老人福祉館西」下車
徒歩4分

東京メトロ日比谷線
南千住駅
東京メトロ南千住駅南口から跨線橋を渡って向かい側
「南千住車庫前」バス停より
都営バス 東42乙系統 乗車
「橋場一丁目」下車
徒歩3分
(運行本数が少ないのでご注意ください)

東京メトロ日比谷線 
三ノ輪駅
三ノ輪駅出口3 下車
明治通り沿い「三ノ輪駅」バス停より
台東区循環バス「ぐるーりめぐりん」乗車
「浅草病院前」下車
徒歩2分

複数人で移動の場合はタクシーもおすすめ。行き先の目印として、隣接している「オーケーストア橋場店」と告げるとわかりやすいようです。
もちろん、徒歩でもOK。春の下町さんぽを兼ねてお出かけしてみてはいかがでしょうか?

「浅草エーラウンド 2019 春」
日程/4月19日(金)~21日(日) 10:00~17:00
場所/東京都台東区橋場1-36-2  台東区立産業研修センター2F 201号室

■ 参考URL ■
 浅草エーラウンド <http://a-round.info>
 本日は革日和♪ <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/>

カテゴリー: 国内革事情

春は出会いと別れの季節。新年度のスタートともに、人生の門出を飾る、ものづくりを学ぶスクール、教室の入学式や卒業展示などが行われています。
また、新たなカリキュラム、DIYワークショップの募集なども加え、まとめました。どうぞ、参考になさってください。

東京・蔵前 全国皮革振興会「皮革手芸教室」4月生入学 4月6日・10日
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全国皮革振興会「皮革手芸教室」<東京・蔵前>4月生の入学式が、4月6日(土曜クラス)と10日(火曜クラス)の各日に行われました。
今回もたくさんのレザーファンが教室に参加。入学式では皆さん真剣な眼差しで臨んでいらっしゃいました。この春、SNSアカウントを開設、申し込みのプロセスが簡略化した影響もあり、若い世代や男性の生徒さんも増加。皮革工芸の魅力の広がりを感じます。
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一般社団法人 日本皮革産業連合会の会員団体のひとつ、全国皮革振興会は、皮革の楽しさや美しさをユーザーに広く周知すべく設立された任意の団体。1966年より「皮革手芸教室」を開講し、現在までに延べ3,400名が参加しています。
ひとりでも多くのかたに皮革工芸の楽しさを知っていただきたい、という思いから共用費を除いて入会金・月謝はなし(上級クラスを除く)。実費だけで学べるのがうれしいですね。
次回10月生は、9月1日から募集開始予定です。どうぞ、お楽しみに。

  全国皮革振興会
  <http://www.japanleathercraft.jp/>

東京・新御徒町「台東デザイナーズビレッジ 卒業報告会」4月12日
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インキュベーション施設<台東デザイナーズビレッジ>をこの春卒業したクリエイターたちの恒例イベント、卒業報告会が4月12日(金)に行われます。3年間を振り返って事業活動をプレゼンテーション。革製品を手がける<フィオライア>をはじめ、7組9名クリエイターが登壇します。
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(画像:<フィオライア>SNSアカウントより)

ブランドを立ち上げたクリエイターたちが不安と葛藤を乗り越え、何度も試行錯誤を繰り返し、必死に仕事に取り組んだ成長ストーリーを聞くことができます。
リアルな創業体験はすでに事業活動をしているクリエイター、ビジネスパーソンにとって、初心を思い出すきっかけや新たな気づきもありますよ。

  台東デザイナーズビレッジ

<世界のカバン博物館>「文化服装学院 ファッション工芸専門課程 バッグデザイン科 平成30年度卒業制作作品展示」~4月13日
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東京・駒形<世界のカバン博物館>で文化服装学院 ファッション工芸専門課程 バッグデザイン科 平成30年度卒業制作作品の特別展示が行われています。(画像:文化服装学院 SNSアカウントより)
テーマは「ひとくぎり、さてここから」。この春、日本のバッグ業界へ羽ばたいた若き才能、個性あふれるバッグたちに出会えます。

  世界のカバン博物館
  <https://www.ace.jp/museum/index.html>

<ものづくり館 by YKK>「鹿革でがまぐちのポシェットをつくろう!」4月27日
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世界的ファスニングメーカー YKKのイベント&コミュティ施設<ものづくり館 by YKK>で、注目のワークショップ「鹿革でがまぐちのポシェットをつくろう」 が4月27日(土)に開催されます。(画像:ものづくり館 by YKK 公式サイトより)
農林業への被害対策として注目の<ジビエ革>による問題解決型ものづくりが話題のクリエイター 高見澤篤さん(シックス・クロージング)がレクチャー。ワークショップを通して、学びがありますよ。申込みなど、くわしくはリンク先をご覧ください。

  ものづくり館 by YKK
  <https://monozukuri.ykkfastening.com/>

東京・奥浅草「浅草エーラウンド」4月19日~
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革の街、靴の街、浅草で恒例イベント「浅草エーラウンド」が4月19日(金)からスタートします。
「浅草エーラウンド」は、「150年近く続く革靴の生産地であるという浅草の意外な一面を、楽しみながら知ってほしい」とのつくり手たちの想いから始動。革靴の生産出荷額日本一を誇る<奥浅草>エリアを中心に、普段は非公開の革靴づくりの現場などを公開し、ものづくりのDNAが息づく街の魅力を発信!(画像:「浅草エーラウンド」オフィシャルサイトより)
今回は凝縮版。<台東区立産業研修センター>を中心に行われます。ファクトリー見学などさまざまなコースが人気の<まち歩きツアー>が好評。街めぐりとともに、ものづくりを学びます。最新トピックはオフィシャルサイトをチェックしてみてください。

  浅草エーラウンド

「BagYard」第92回勉強会「革製ショルダーBAG製作」5月18日
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「BagYard」第92回勉強会、「革製ショルダーBAG製作」の開催が発表されました。
今回は初級者向けのカリキュラム。ベテランバッグ職人の金田日出秋さんが丁寧にわかりやすく指導なさいます。型紙を含め、完成までのすべての製作方法を少人数制でじっくり学べますよ。エントリーはお早めに。

  BagYard
  <http://bagyard.jp>

埼玉・鳩ケ谷「爬虫類皮革製品メーカー 工場見学」参加者募集 ~4月26日

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爬虫類皮革製品メーカーの工場見学会(5月16日/埼玉・鳩ケ谷)の参加者を募集しています。上質なアイテムが生まれる場所を見学できる貴重な機会です。どうぞ、お見逃しなく。

*  *  *

エキゾチックレザー製品PRの一環として、爬虫類皮革製品メーカーである、ザオー産業株式会社の工場見学を以下により開催いたしますので、奮ってご参加くださいますようご案内します。
1.参加資格:エキゾチックレザー製品を卸売、販売している企業の方、または今後、卸売、販売予定企業の方
 *製品メーカー、革販業者の方のご参加はご遠慮ください。
2.定員:20名 *定員になり次第締め切らせていただきます。
3.申し込み方法:別添の参加申込書にもれなく記載し、FAXにてお申し込みください。
4.注意事項:当日は、動きやすい服装でお願いします。
5.申込締切:平成31年4月26日(金)
6.その他:定員になり次第、締め切りとさせていただきますので、お早めにお申し込みください。お申し込みいただいても参加をお断りする場合がございますので、ご了承ください。参加をお断りする場合のみご連絡いたします。
開催日時:2019年5月16日(木)
開催場所:ザオー産業(株)工場(埼玉県川口市南鳩ヶ谷1-18-22)
集合場所:13:30 埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線 南鳩ヶ谷駅改札
工場見学:14:00 見学開始
解散:15:00 ザオー産業(株) 解散 *現地解散となります。
参加費:無料
備考:参加申込みは、以下の「お申し込みはこちら」からではなく、関連資料から参加申込書にご記入の上、FAXにてお申込みください。
(一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページより)

*  *  *

  一般社団法人 日本皮革産業連合会

  <http://www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=1657>


カテゴリー: 国内革事情

「平成」最後の春、新元号「令和」最初の春、各地でジャパンレザー関連イベントが続々開催! さらにはクリエイター向けのトピックを加え、まとめました。ぜひ、参考になさってください。

東京・奥浅草 富田興業「春の感謝祭」4月4日~
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革のあるライフスタイルを提案するレザークリエイター集団、富田興業「春の感謝祭」が4月4日(木)から3日間行われます。
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プロ仕様の上質レザーを購入する貴重なチャンス。端革の詰め放題も人気です。毎回大好評の「革屋の目利きトート(写真)」シリーズにミニトート、サコッシュも登場予定。
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上質なレザーを贅沢に使いながらも適正価格を実現。リーディングカンパニーならではの愛情と感謝が込められています。
同イベントはリピーターが多く、毎回人気なので即完売の可能性もあります。会場でご確認ください。

 富田興業
 <http://www.tomita.co.jp/>

兵庫・たつの「たつの産皮革展示直売会」4月6日~
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皮革の聖地、兵庫県たつの市 播州皮革工業展示場で、播州皮革工業協同組合(BAN-LC)主催の「たつの産皮革展示直売会」が4月6日(土)から2日間行われます。
「地域が育てた革にふれて感じて」とのメッセージが込められた恒例企画。革素材(半裁革、カット革)、たつの産皮革を使用した製品を大放出。会場ではプロのタンナーが常駐しているので、革について知りたいことを聞けますよ。
 播州皮革工業協同組合
 <http://www.ban-lc.com/works/host_shop/host-252.html>

大阪・大国町周辺「本日は革日和♪」4月5日~
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全国各地で行われ人気のイベント「本日は革日和♪」がホームグラウンド、大阪で凱旋開催! 4月5日(金)から2日間の開催です。
お馴染みのアウトレットセールが大国町エリア周辺で同時多発。今回は初の試みとして寿屋(4月5日のみ20:00まで)、レザークラフトフェニックス(4月5日のみ20:30まで)が、営業時間を延長。仕事帰りでも間に合いそうです。
恒例の革日和セミナーは「革の鞣しの仕上げ工程を実際にタンナーさんから聞く座談会」(4月5日18:00~)、「人に話したくなる革セミナーぷち 革の買い方や歴史編」(4月6日11:00~)、革日和展示会もありますよ。
さらに、「Japan Leather Award 2012」レディースバッグ部門賞受賞者 中村保義さん主宰<サンプル師が教えるバッグ教室>では、「初心者にも優しい 革包丁研ぎ講座」が。このほか、シューネクスト「型紙講座」「靴パターンナー講座・初級前期コース 見学」などなど盛りだくさん。プログラムごとに日時、場所が異なるのでご注意。詳細は下のリンク先をチェックしてください。
 本日は革日和♪

<すみだ まち処>「Souvenir by TOKYO LEATHER~2019 SPRING~」4月12日~
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恒例イベント「Souvenir by TOKYO LEATHER(スーベニール バイ トーキョーレザー)~2019 SPRING~」<4月12日(金)~24日(水) 10:00~19:00>がこの春も開催決定。東京スカイツリーの商業施設 東京ソラマチ内の墨田区産業観光プラザ <すみだ まち処>で行われます。
同イベントは、東京都墨田区の鞣製業者を中心とした5団体で構成された東京製革業産地振興協議会が中心に運営。区内でつくられた素材、企画・製造された<東京レザー>製品、ピッグスキン製品(バッグ、小物、雑貨)ほか、さまざまな革製品を展示販売。おみやげ感覚で探せる革小物も充実する予定です。レザーを使ってみたい、若い世代のかたにおすすめです。
(写真は昨年開催時に撮影したものです)
 すみだ まち処
 <http://machidokoro.com/event.html>

東京・浅草橋<浅草橋ヒューリックホール>合同展示会「k・n・o・t collection」4月16日~
日本ハンドバッグ工業連合会が主催する合同展示会「k・n・o・t collection」がこの春も開催決定。東京ではなかなか出会えない、西日本のつくり手たちが集結!
東京・浅草橋<浅草橋ヒューリックホール>に20社以上がバッグ、財布、革小物の最新作を発表します。お問合せは大阪ハンドバッグ協同組合(tel. 06-6771-0231)まで。
 大阪ハンドバッグ協同組合
 <https://osaka-handbag.or.jp/index.html>

埼玉・鳩ケ谷「爬虫類皮革製品メーカー 工場見学」参加者募集 ~4月26日
爬虫類皮革製品メーカーの工場見学会(5月16日/埼玉・鳩ケ谷)の開催が発表され、参加者募集がスタートしました。貴重なチャンスをお見逃しなく。
*  *  *
エキゾチックレザー製品PRの一環として、爬虫類皮革製品メーカーである、ザオー産業株式会社の工場見学を以下により開催いたしますので、奮ってご参加くださいますようご案内します。
1.参加資格:エキゾチックレザー製品を卸売、販売している企業の方、または今後、卸売、販売予定企業の方
 *製品メーカー、革販業者の方のご参加はご遠慮ください。
2.定員:20名 *定員になり次第締め切らせていただきます。
3.申し込み方法:別添の参加申込書にもれなく記載し、FAXにてお申し込みください。
4.注意事項:当日は、動きやすい服装でお願いします。
5.申込締切:平成31年4月26日(金)
6.その他:定員になり次第、締め切りとさせていただきますので、お早めにお申し込みください。お申し込みいただいても参加をお断りする場合がございますので、ご了承ください。参加をお断りする場合のみご連絡いたします。
開催日時:2019年5月16日(木)
開催場所:ザオー産業(株)工場(埼玉県川口市南鳩ヶ谷1-18-22)
集合場所:13:30 埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線 南鳩ヶ谷駅改札
工場見学:14:00 見学開始
解散:15:00 ザオー産業(株) 解散 *現地解散となります。
参加費:無料
備考:参加申込みは、以下の「お申し込みはこちら」からではなく、関連資料から参加申込書にご記入の上、FAXにてお申込みください。
(一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページより)
*  *  *
 一般社団法人 日本皮革産業連合会
 <http://www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=1657>

東京・浅草「エキゾチックレザーに関する研修会」参加者募集 ~5月10日
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恒例企画「エキゾチックレザーに関する研修会」(東京・浅草)の次回開催が発表されました。超充実のカリキュラムを無料で受講できるチャンスです。
*  *  *
爬虫類等皮革に関する研修会を開催します。是非、皆様の商品知識の習得にこの機会をご活用いただきたく、皆様のご参加をお待ちしております。
《エキゾチックレザーに関する研修プログラム》
1.ワシントン条約について
2.爬虫類等皮革製品表示について
3.各種エキゾチックレザーについて
 1)ワニ革について
 2)トカゲ革について
 3)ヘビ革について
 4)オーストリッチ革について
 5)その他のエキゾチックレザーについて
  象(エレファント)、アザラシ(シール)、サメ(シャーク)、エイ(スティングレイ)、ペッカリー等について
4.鞣しと染色について
5.グループに分かれて革の説明
 上記「3.」の素材を見ながらの説明(見本を多数ご用意しております)
6.相談事例とその対応・手入れ法
7.質疑応答
開催日時:2019年5月22日(水) 13時30分~16時30分
開催場所:皮革健保会館 6F会議室(東京都台東区駒形1-12-13)
参加費:無料
申込締切:2019年5月10日
備考:詳細および応募は関連資料をダウンロードの上、奮ってご応募ください。
(一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページより)

*  *  *
 一般社団法人 日本皮革産業連合会

ニューヨーク「COTERIE9月展」への出展事業者募集 ~4月10日
日本の革製品を海外でPRすべく、「COTERIE展」(ニューヨーク/9月15日~17日)に4回目となるJAPANブースを設置決定。現在、出展事業者募集中です。詳細はリンク先でご確認ください。締切は4月10日(水) 17:00。
なお、レディスの展示会なので、エントリー対象はレディスブランドのみです。ご注意を。
 一般社団法人 日本皮革産業連合会
 <http://www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=1653>

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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