欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2019年6月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。今回は、革屋さんのSNS活用について。日々情報発信をし、多くの支持が寄せられる村木さんならではの取材、解説、ぜひぜひ参考になさってください。


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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」。これまでの内容や今後の予定、新たな取り組みなど、下記のリンク先をチェックしてください。また、今回のエントリの文末にも書かれていますので、最後までじっくりご覧ください。


 「本日は革日和♪」
 <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/>


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毎度です!「blogやSNSは口調が伝わらないから怖いな、と思っている」ムラキです。

神戸にて行われた素材博覧会、無事に終了しました☆
ムラキは会場では「人に話したくなる革の話セミナー」2種や「しくじりハンドメイド作家さん」「お金の話をしよう!職人の値段の出し方セミナー」「ハンドメイドイベントレポート」などを行いました。

普段引きこもって量産仕事ばかりしているのでたまに喋り続けるとグッタリします。(;´∀`)
で、今回のJLIAさんのblogですが何か希望のネタあります??

Sさん「ムラキさん、革屋さんはネットでSNSをどう使って宣伝しているか、という話出来ます?革屋さんから参考事例聞いて来てもらえます?」

SNSかぁ。HPやらBlogやらSNSやら触って*0年経つけど、頭いたい問題ではあるんですよね。
Blogなり書くのはできるけど、SNS運用は個人的には苦手なんですわ。

だから今回は革屋さんのSNS担当を捕まえて話を聞いてみましょう。
すみません、いつも以上に文字が多めでお伝えします。

 


前提として「革屋さん、というのはちょっと特殊な商売」という話

・革屋さんという商売はちょっと特殊です。

「自分たちが素材を販売して、購入した人が趣味として楽しむ or 販売する。その後に再度購入する」

こういう循環となります。

1回買って終わり、ではなくて、同じ革や扱っているものを2回、3回と購入されることで利益が出る仕事です。継続的に買ってもらうとありがたい、という商売なわけで。

つまり「購入した人が楽しんでほしい or 儲かってほしいことを心の底から祈る」という商売なわけです。
だって楽しむor儲からないと継続的に売れませんので。

 

・革屋は他社と似たような革を扱うことはあっても同じ革を扱うことはそれほどないからです。

革を作ってくれるタンナーさんとフェニックスが相談して作った「ソフトヌメ」という名前の革は、他社では販売出来ません。仮にフェニックスで作っているタンナーさんを調べた他の革屋が「あんたのところはフェニックスのソフトヌメ作っているだろ?うちにも作ってよ」といってもタンナーさんは「それはフェニックス専売ですから」と断るわけです。

結果的に「同業他社より安く値段つければ売れるだろう」という考えもなく、「半径1km圏内の同業他社は潰れればいいのに」なんて思いません。少なくとも私が働いていたり付き合っている会社に関してはそうですね。


・品質も安定していません。

昨年秋に入荷したものよりも今年入ったものが悪かった、ということもありえます。
革の吟面に傷は少ないけど、今回コシがなかった。吟面に傷あるのは全体の1割で残り5割はそこそこ、4割はきれい、ということもありえるわけで。

そんなときにお得意さまだけに全部良いものを送ることも出来ません。「今回はこういう状態なので傷アリの革も何枚か入れさせてください」とお願いするのが革屋です。「うちは常連だぞ!全部良いものをよこせ!」と言われたら「ほな、無理です」となるわけです。

ここらへんは過去のblogでも書いていますね。

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」良い革の定義は難しい・悪い革の定義は簡単 | 欧米ブランドに「負けていないぞ !」 | JLIA 日本皮革産業連合会

さて、上記を踏まえて革屋さんのSNS戦略をご紹介しましょう。


寿屋さんのSNS戦略

寿屋さんは大阪に本社があり、東京に営業所がある革屋さんです。

寿屋 | 革の専門店。卸売り販売・小売りも営んでいます。

特徴は寿屋さん独自の革が多い。特にエナメル・型押し革の扱いには関してはピカイチ☆

レザーフェアなどでも「あぁ、寿屋さんのブースは遠くから見てもわかるなぁ」と毎回思います。

インスタグラム

さて、寿屋さんはインスタグラムを主戦場としており、社員の1名さんがメインで運営されています。

株式会社 寿屋 皮革卸・小売さん(@kotobukiya_leather) • Instagram写真と動画

会社アカウントと別に「会社の中の個人としてのアカウント」もあります

@kotobukiya_oku • Instagram写真と動画

インスタの運用はじめてどれくらいでしたっけ?

「2017年7月だからちょうど今で2年ですねぇ」

どういうものをインスタに載せています?

「会社で扱っている革素材がメインです。」

どういう時間に載せています?

「通勤時の行き帰りで載せていますね。写真を前日にとって行き帰りで文章考えて、みたいな。問い合わせが来ることもありますが、配達の最中の隙間を狙って返答などをしています」

大変な。(´・ω・`) 問い合わせ増えた?

「増えましたよ~。ただ、インスタグラムは個人のつくり手さんが多く、メーカーさんなどからは問い合わせはそれほどないかな。あぁ、でもインスタグラムのおかげで会社や営業所に実際に見にくる方は増えましたね。」

増えたならええやん!

「それが日曜日に来られた方もチラホラとおられて。土日は休みですよ~と書いていたんですけどね」

革屋さんは土日休みが普通、と知らない人も見てくれた、ということならすごいな!

「そうですね。それはすごくありがたいです。」

なんでインスタ始めたの?

「僕自身が当社寿屋の革が好きだし、より知ってもらいたいと思っています。
その魅力を知ってもらう一環として始めたのが一つですね。

あと、どれだけネットが進歩しても革は手で触らないとわからない情報が多いです。
硬さも張りや腰の強さなどもあります。当社も春秋にイベントを行いますし、展示会も行います。
興味持つ方が増え、イベントに来てもらう際の告知手段になりえたらな、と思いました。」

インスタ始めたことで会社に問い合わせ増えたので現場の人は困る、とかないんですか?

「インスタを見た人が電話かけてくる、ということはあまりないですね。
インスタを見た人はインスタ経由で問い合わせをしてくれます。そうしてくれると僕が返答します。

あぁ、でもインスタは写真中心となりますが、当社の革の場合は模様がついていることも多く、その大きさが写真だと伝えづらいのは難点ですね。『これは直径5cmの模様です』と書いてもわかりづらいですし」

革屋あるあるだね。直径3cmと書いても実際に見たら「あれ、結構大きい」とか言われますものねぇ
会社の上から怒られたり、とかないの?

「基本的にないですね。自分の好きな革の推し部分は書きますが、他社の動向なり、政治のことなどは言いませんよ。炎上怖いですから」

今後はどうしたい?

「インスタ見てくれる人が手に取って見てもらえる機会を増やしたいですね」


今現在寿屋さんの新作革は?

今なら下記の革がありますよ。卸用の革などもありますのでそこらはお問い合わせください。

国産牛型押しの金箔押しの「ジラフ」

国産牛革の「ライフワックス」

ヤギインポートの「カルラ」

ヤギインポートの「ニナ」

など寿屋は新作革も多数存在していますのでぜひ店頭までお越しください( ´∀`)bグッ!

 

レザークラフトフェニックスのSNS戦略

 

フェニックスのSNS戦略は私じゃなくて別のスタッフが担当しているから、そいつを捕まえてふんじばって話を聞いてみました。

フェニックスでは現在インスタグラム・twitter・facebookにblogも行っています。


フェニックスのSNS媒体はこれだけある

Twitterレザークラフトフェニックス(@LeatherPhoenix)さん | Twitter

FACEBOOK Leather Craft Phoenix FunPage - ホーム

インスタグラム:Leather Craft Phoenix - フェニックスさん(@phoenix_1926) • Instagram写真と動画

会社のアカウントに加えて社員による「フェニックス社員としての個人アカウント」が存在しています。

iso(いそ)@レザークラフト フェニックスさん(@iso_1314) • Instagram写真と動画

で、さらに3人の社員も「フェニックス社員として個人のアカウント」というものがあります。

phoenix_moriさん(@phoenix_mori7) • Instagram写真と動画
PHOENIX YOKOIさん(@phoenix_yokoi) • Instagram写真と動画
kotaro_nakachiさん(@phoenix_nakachi) • Instagram写真と動画


たくさんのアカウントはなぜあるの?

なんでこんなにたくさん存在するの?

「blogはムラキさんが長年書いていたので、そちらは任せようかな、というのは建前で今更手を付けるのもなぁ、と思いました。で、1月に1回の定点観測だけは僕が必ず書くようにしています。

SNSは色々とありますが、facebookは告知用として、インスタグラム・twitterはまた別な物と考えて運用しています」

別、ってのは?

「ん~と、説明が難しいんですが、

facebook...非匿名性空間なので密接な告知を文章主体で行える
twitter...匿名あり・140文字制限があるので、告知や新商品・イベントの入り口になる告知手段として優秀
インスタグラム...写真主体・リンクが貼れないのでイメージを伝える・ブランディングする

というように使い分けていますね」

インスタのブランディング、ってのは?

「なんというかな~。フェニックスは会社のインスタが1つ。それに加えて各社員が個々にフェニックスアカウントを持っています。会社のインスタ1つ+社員が個々人もっているので4つ。フェニックスの名前を冠したインスタアカウントが合計5つも存在しています。

これら社員のアカウントが4つもあるのはお客さんにフェニックスという会社の中の雰囲気を感じ取ってもらいたいからですね。
フェニックス、という1つだけのインスタアカウントだけ運用もありなんですけど、社員ひとりひとりの個性が見えることでお客さんとの距離が親密になる。個々人のアカウントを見ることでお客さんがフェニックスという店の中の雰囲気を感じ取り、フェニックスに来ている感じを持ってもらいたいな、と思いました。

それがブランディングかなと思っています。」

そんなに考えていたんだ!あんためんどくさく考えているわねぇ (;´∀`)

「革素材販売って大変じゃないですか?値段が高いから良い・安いから悪い、というものじゃなく、革素材の品質に安定性がない。そうなると、どれだけその会社、さらにはその会社の担当さんを信用するか、だと思うんですよね。

最終的には革の販売というのは会社とその担当者を信用信頼できるかどうか、です。だからこそ個々人の顔や人となりを見てもらいたい。そのための社員1人1人のアカウント設置ですね」

あなたインスタで配信までやっているけど勇気あるよなぁ。私はビビリだから出来ないわ。

「僕だってビビってますよ!でも社員の顔や喋り方、振る舞い方を見せることで接点が増えて会社を信頼してもらえるなら配信したほうが良いかな、と思ってやっています。」

今後もインスタグラム中心でやるの?

「お客さんがよく見てくれるSNSがインスタであるならばインスタで続けますが、お客さんが今後違うSNSを利用するならば新しいSNSに移ります。SNSは人に見てもらうのが重要なわけで、お客さんが見ているSNSを選ぶのが一番なわけですから」

という彼のインスタアカウントは下記となります

iso(いそ)@レザークラフト フェニックスさん(@iso_1314) • Instagram写真と動画


結局革関係でSNSをやる意味ってなに?

今回は革素材を販売する革屋さんのSNS担当者から話を聞きました。

両者ともインスタに重点をおいているのですが「なぜblogではなく、SNS。SNSの中でもインスタグラムを重視しているのか」というのは面白い点です。

blogではなく、インスタを重視しているのはなぜか。引いては革をネットで紹介する意味合いなどを紐解いてみましょう。


長文になるので

結論だけ先に書いておきます。


・インスタは写真のみなので更新がしやすい。また、現在の消費者層は文章読む前にまず写真やイラスト、短時間動画を入り口とする。

・ネットでは革という素材の「手触り」「匂い」などを表現出来ない。でも興味持ってもらえないと触ってもらえないからそのための入り口としてSNSを運用する


なぜblogじゃないのか


ムラキなどは古い世代の人間ですのでインターネット初期のころからHPで日記などを書いていました。
blogじゃないです。日記ですよ。おじさんが若い頃はタグでHPを作って、そこで日記を書く、という文化があってね、、、という昔話なら延々と出来ます。

で、ある一定年齢、、30代後半~40代中盤くらいまでのネットをやっていた世代は文章を読むのも書くのも、他の世代よりも早いように思います。(まぁ、私の周辺にたまたま多かっただけかもしれませんが)

が、「文章で表現」というのは時代に即さなくなってきています。
今の時代は「写真で表現」「動画で表現」という時代になってきているわけです。


blogにはメリットデメリットが存在します。

blogには下記のメリット・デメリットが存在します。

メリット
・長期的に影響を及ぼしやすい
・自分の好きなように書ける。レイアウトなども自由にいじれる

デメリット
・影響を及ぼすために長時間書き続ける積み重ねが必要
・短期的な爆発的な影響が見込めない
・どれだけ影響力を及ぼしたか、と数値化しづらい
・更新作業にパソコンがないとちょっとつらい

blogは書き続けることで「積み重ね」が生じます。それはgoogleに対するSEO対策だったり、blogを見に来た人に対する信頼などです。blog書いて3日間、というものよりもblog書かれて3年のほうが信頼度は高いわけですね。

ですが、その効果を出すには時間がかかります。また、SEOの成果や信頼というのは目に見えづらいです。
(BlogもSEO成果は目に見えやすい、という人もいるでしょうが、ここらは細かく書くと炎上の可能性高くなるので、明言は避けます)

それに対して各種SNSやyoutubeなどは「フォロワー数が~~~人」「視聴閲覧が~~~~回数」など目に見えやすいわけです。

さらにネット閲覧者による「文章を読む」という習慣は年々低下しています。
短い文章や漫画などは読むのですが、文章は読まない。それだったら写真のほうが良いわけです。

blogで読んでもらうためには最低限「読みやすくする技術」が必要となるわけです。


文章をダラダラと書くと今の時代読まれません。

上記の文章は「読まれづらいblog」です。
空間あけて書いていますが、メリハリが少なく、途中で読むのが苦痛になっているかと思います。

読んでもらうためには最低限ここまでしなくちゃいけない、と思う装飾を前述の文章に行ってみましょう

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

つらつらと考えてみると下記のメリット・デメリットが存在します。

メリット
・長期的に影響を及ぼしやすい
・自分の好きなように書ける。レイアウトなども自由にいじれる

デメリット
・影響を及ぼすために長時間書き続ける積み重ねが必要
・短期的な爆発が見込めない
・どれだけ影響力を及ぼしたか、という数値化しづらい
・更新作業にパソコンがないとちょっとつらい


blogは書き続けることで「積み重ね」が生じます。
それはgoogleに対するSEO対策だったり、blogを見に来た人に対する信頼などです。
「blog書いて3日間」よりも「blog書かれて3年」のほうが信頼度は高いわけですね。
ですが、その効果を出すには時間がかかります。また、SEOの成果や信頼というのは目に見えづらい。

それに対して各種SNSやyoutubeなどは「フォロワー数が~~~人」「視聴閲覧が~~~~回数」など目に見えやすいわけです。

さらにネット閲覧者による「文章を読む」、という習慣は年々低下しています。
短い文章や漫画などは読むのですが、文章は読まない。それだったら写真のほうが良いわけです。

blogで読んでもらうためには最低限「読みやすくする技術」が必要となるわけです


blogを書くのって正直めんどくさい

上記のように文字を太くする・色をつけることで強調する。改行を多くして余白を取る。
合間合間にはイラストを入れる、などのテクニックが必要となるわけです。

ここらのテクニックが今の世代には習得がめんどくさいわけです。
それに加えてblogはスマホなどを使って手軽に更新出来ないのが致命的に「今の若い人が手を出しづらい広報手段」になっているわけです。


それに対して各種SNSは

・Twitter...文章140文字のみ+写真4枚のみ
・インスタグラム...写真と文章のみ。表示されるのは基本的に写真のみ
・facebook...写真文章載せられるが、非匿名性ではないので敷居が高い

と簡単、かつ、フォーマットが一定にされているので「文字を太くする」「レイアウトを考える」などの細かなテクニックが不要となります。前述している寿屋さんのように通勤時に更新も可能です。


じゃぁインスタグラムは便利かつ簡単か?

もちろんそんなことはありません。
文章の装飾テクニックなどは不要ですが、「きれいに写真を撮る」「写真を加工する」などのテクニックは必須です。さらには今現在は「写真に文字を入れる」なども重要ですし、タグにどんなものを入れるかも重要です。

まぁ、結局はblogもインスタもそれぞれに応じたテクニックは存在します。


革屋さんがインスタグラムをする理由

革素材や革のカバン、靴などは手触りや感触、匂いなどが重要な要素となります。
どれだけネットが発達してもこれらの情報はネット経由では相手に伝えづらいわけです。

カバンや靴などは文字情報で「機能性」、視覚情報で「デザイン」をアピールすることは出来ますが、革素材が持つ「手触り感触」は実際に触る=触覚で情報を得るしかありません。

革素材・製品をより知ってもらうためには「ほら、魅力的だからネット世界を超えて現実に実際に触りに来てね」とアピールするしかないわけです。

そのための入り口が写真によるインスタグラムなわけです。

寿屋さんは「写真で革を外見だけでも見てもらい、興味を持ってもらい、実際に店に来てもらいたい」と思いインスタを更新しています。

フェニックスのスタッフは「革素材の魅力以外にも会社を知ってもらいたい・スタッフを信用して革の注文を任せてほしい。店に来てほしい」という意味合いを込めてインスタを更新していますね。

どちらの革屋が正しいわけでもなく、インスタグラムが良い、という問題ではなく、どちらもきちんとコンセプトを定めてSNSを運用しています。

コンセプトを決めずに会社としてSNSを運用すると炎上する確率が高くなります。


炎上しないために

炎上しないためのテクニックもいくつかあるのですが、「会社としてどのように運用するか、のコンセプトを定めてそれを維持する」のがメインとなります。

SNS運用者は「会社は何を考えて行動しているか」「目標はなにか」「どこにターゲットするのか」などを事前に会社で相談してきっちりとコンセプトを固めて運用していかなければなりません。
この手順を曖昧にして運用を始めると炎上、もしくはSNS運用者がある日突然上司から「君は全然SNSでフォロワー数が増えないじゃないか!君はセンスがないねぇ」などと叱られてブチギレる、という会社内炎上が生じます。

会社のトップはSNS運用をしないほうが無難です。大概ろくなことになっていません。
これは「トップは一番えらい人」だからです。

一番えらい人、というのは会社の顔となります。
会社の方針やコンセプトを一番理解しているのはトップの人なのは間違いないのですが、SNSにより消費者なりから直接苦情を受けた際に「ついカッとなって」対応してしまう確率が非常に高いわけです。

SNS運用はある意味戦場の前線に存在し、矢玉が飛んできます。王将が戦場最前線にいるのは問題なわけです。

他にも「政治的なことは発言しない」「ターゲット層が何を望んでいるかを考えて発信する」など細かいテクニックは存在しますが、SNSやHP運用の話を書き始めるとキリがないですね (´・ω・`)


JLIAではこんなSNSをやっています!

JLIAでも各種SNSを運用しています。JLIAの場合は範囲が広いからSNS運用も大変でしょうに。。Sさん、お疲れ様ですわ。

facebook:JLIA 日本皮革産業連合会 - ホーム

Twitter JLIA 日本皮革産業連合会(@JLIAtweet)さん | Twitter


今後の予定

直近ですが、6/28(金)はフェニックスは夜20時半まで営業します。3か月ほど「毎月最終金曜日は20時半まで試験営業して仕事終わりの人が来てくれるか」という実験を行います。で、私はパンダとして店頭でゴロゴロしています。

9/26~28(木・金・土)は横浜素材博覧会で革日和ブースで出展しています。詳しい情報はメールマガジンなりで告知しています。

MailMagazine | 本日は革日和♪



カテゴリー: 国内革事情

恒例のジャパンレザー関連イベントまとめ記事をお届けします。皮革&ものづくり産地、クリエイターのイベントをはじめ、靴磨きセミナーなど、幅広いジャンルからピックアップしました。ぜひ、参考になさってください。

神奈川・上大岡<京急百貨店>「JAPANレザークリエイターズ」~6月19日
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<バッグクラフトマスタースクール>卒業生クリエイターたちによるイベント「JAPANレザークリエイターズ」が恒例の京急百貨店(神奈川・上大岡)で開催中です。個性あふれるバッグ、革小物がそろいます。通常よりもスケールアップし、広々としたスペースで展開。とても選びやすくなっています。会期は本日まで。
    via


東京ソラマチ<すみだまち処>「まちのかばんやさん」6月21日~
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東京スカイツリータウン 東京ソラマチ<すみだまち処>で恒例イベント「まちのかばんやさん ~新墨田鞄工会~」が6月21日(金)からスタートします。東京・墨田の革製品製造者を中心としたメーカー、クリエイターたちがそれぞれの自信作を出品。シンプルなトートバッグから、リュック、ベルト、雑貨まで幅広くラインナップ。革ならではの魅力を再発見できるアイテムに出会ってみては?(画像:「まちのかばんやさん ~新墨田鞄工会~」フェイスブック イベントページより)。
  まちのかばんやさん ~新墨田鞄工会~


東京都立皮革技術センター「皮革関連ゼミナール」<靴のお手入れ>6月25日
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東京都立皮革技術センター 令和元年度 第2回「皮革関連ゼミナール」が6月25日(火)に東京・浅草 東京都立皮革技術センター 台東支所で開催されます。今回は<靴のお手入れ>。株式会社コロンブス 松戸FACTORY 研究担当 片瀬莉子さんが登壇し、実演を交えレクチャー。「大事な靴をいつまでも美しく、長持ちさせるためには、その素材やデザインに 合わせたお手入れが必要です。靴のお手入れの基本や靴の違いによる各種お手入れ方 法について解説します」(東京都立皮革技術センター 公式サイトより)。参加無料です。
  東京都立皮革技術センター


兵庫・神戸 富田興業株式会社「2020年春夏 コレクション個展」6月27日~
富田興業さん1906.jpg
東京・浅草周辺エリアの皮革卸企業各社が行った2020年春夏シーズン向けコレクション個展に続き、関西地方でも開催されます。革のあるライフスタイルを提案するLeather Creator集団、富田興業株式会社はホテルウィングインターナショナル 2F会議室(兵庫県神戸市長田区若松町5-1-1)にてお披露目。会期は6月27日(木)~28日(金)の2日間です。皮革素材はもちろん、「革とエシカル」というテーマのメッセージやタンニン鞣しに使われる染料の展示などのプレゼンテーションも興味深いですよ。
  富田興業株式会社


東京・代官山「TAITO MADE」6月28日~
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ファッション雑貨のものづくりで知られる東京都台東区のファクトリーブランドが参加するイベント「TAITO MADE」が6月28日(金)から東京・代官山 TENOHA DAIKANYAMA(&STYLE STORE)で開催。今回は靴、かばん、バッグ、革小物、帽子、アクセサリーなど、幅広いジャンルから10ブランドが参加予定です。革製品では<azzuni>(バッグ)、<Flathority>(かばん)、<KUTSUNE>(靴)、<THE PITH>(財布)、<toe style works>(靴)が登場。秋のトレンドを先取りするローファー(写真)やキャッシュレス時代に対応したコンパクト財布、上質なレザーステーショナリーなどもお見逃しなく。
  台東ファッションザッカ 


兵庫・姫路「革の市」7月7日
国内有数の皮革産地、兵庫・姫路の恒例イベント「革の市」が今月も第一日曜、7月7日に行われます。地場産業、皮革を使用した革製品(鞄、靴、小物)や レザークラフト、革細工を趣味とされるかた向けの材料としての革素材、副資材がそろいます。手づくり派はもちろん、レザーファンにも好評です。
  革の市

カテゴリー: 国内革事情

世界的ファッションデザイナー・山本寛斎さんが総合プロデュースを手がけるイベント「日本元気プロジェクト2019『スーパーエネルギー!!』Produced by KANSAI YAMAMOTO」が6月8日(土)、東京・六本木 六本木ヒルズアリーナで開催。今年も約1万人が来場するなど盛況でした。
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元サッカー日本代表のラモス瑠偉さん、プロスキーヤー・冒険家・クラーク記念国際高校校長 三浦雄一郎さん、元総理大臣の福田康夫さん、東京都知事の小池百合子さんなど著名人も観覧し、客席も華やぎに満ちて。
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メインイベントとなる、ショウ昼夜2回それぞれ総勢約200人が出演。山本寛斎さんにとってブランド設立50周年の節目となる2019年の今回のイベントを、パワフルに盛り上げました。
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「ファッション×人間力でこの国の元気を呼び覚ます」ことを趣旨とし、六本木ヒルズアリーナでの開催は今年で3回目。
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昨年に続き、皮革産地、兵庫・姫路の地域ブランド「姫革」、そして、「東京レザーフェア」とのコラボレーションが実現。国産天然皮革の存在感も際立っていましたよ。
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「若き才能が燃えられる機会をつくりたい」という寛斎さんの発案による「国際文化交流プロジェクト」に参加した、日本とイギリスの7校の各学校で選ばれた代表者1名ずつによる作品が発表。
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文化服装学院から選出された代表作品、素敵でした。
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プロジェクトの初回となる今年は、イギリスの大英博物館で開催中の海外過去最大規模のマンガ展「The Citi exhibition Manga」のフリンジイベントとなる『Late ? Manga: Colour and Style』と連動。
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7月に大英博物館のグレイトコートで行われるファッションプレゼンテーションでもこの作品を発表されるそうです。

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フィナーレでは「東京レザーフェア」とコラボレーションした革半纏が登場! これらの素材として「姫革」が使用されています。
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寛斎さん監修のもと、台東区立富士小学校の6年生約70名が「太陽」と「富士山」をテーマにペイントを施した革半纏。「東京レザーフェア」100回記念前夜祭、同会場に続き、晴れ舞台でのお披露目となりました。
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クラーク記念国際高等学校、岩倉高等学校の学生約50名が革半纏を着用。「21世紀の三三七拍子」を情熱的に踊り、作品に生命を宿して躍動感ほとばしるエンディングに。当日はインターネットでもリアルタイム配信。ファッションや表現することの楽しさをたくさんのひとたちと共有できたのではないでしょうか。

また、当日は、姫路市のタンナー 有限会社大昌 代表取締役 大垣昌道さん、兵庫県皮革産業協同組合連合会 事務局長 北野和夫さんも駆けつけました。
「寛斎さんはもちろん、現在、世界的なブランドとの協業も進行中です。その成果を大英博物館で発表することになりました。姫革をはじめとする国産天然皮革の革づくり・ものづくり文化と、時代に合わせた新しい考え方を積極的に海外で発信していきます」と大垣昌道さん。
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「ひょうご天然皮革(HYOGO LEATHER)」を打ち出す、兵庫県皮革産業協同組合連合会では日本の技術、ひょうごレザーとデザイナーがひとつになり、『ひょうご天然皮革を世界へ』をスローガンに海外進出を目指す試みも実施。
「パリメンズファッションウィーク Fall-winter 2019-20」に出展するとともに、セレクトショップ Bows & Arrows / Japan-Best にて、レザーバッグ、アクセサリーブランドURBAN BOBBYポップアップショップを開催し、手ごたえを得ています。

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展示会で好評だったのが、和牛を生かした新企画。
海外でも広く認知される高級和牛、神戸ビーフを利活用した製品化・ブランド化も推進しています。旨味のもと、サシと呼ばれる脂肪交雑、皮の厚みなどにより、和牛の製品化は困難といわれますが、姫路の秀逸な技術力で突破。個体識別番号で管理するなど、牛皮の選別から取り組み、姫路に伝わる伝統技法「白鞣し」により革の強度を高めているそう。脂肪分をあえて残して仕上げることで色合いに深みが。
「姫路の革づくりの歴史、技術を象徴する白鞣しの魅力もアピールしていきたい」(大垣昌道さん)。そのようすが「産経新聞」で取り上げられ、話題になっています。


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 (画像:「東京レザーフェア」公式サイトより)

「東京レザーフェア(TLF)」を主催する資材連 理事長 富田常一さんもご来場。「東京レザーフェア」のSNSでは、革半纏のプロジェクトを3分間にまとめたスペシャルムービーを公開し話題となっています。
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「江戸の町火消しが使ったといわれる長い半纏をモチーフに赤・白・黒の3色でつくりました。SNSでは数多くのシェアにより拡散され、ソーシャルなプロジェクトになったことを感謝申し上げます。富士小の生徒さん、岩倉高等学校ダンス部メンバーをはじめ、多くの皆さんと記念すべき第100回をともに祝うことができて万感の想いでした!」と富田常一さん。
レザー先進国 イタリアで皮革産業に携わるエキスパートたちからも「ニッポン」への惜しみない賞賛が。世界に誇る、日本のタンナーたちの新しい挑戦、ジャパンレザーのさらなる飛躍、ご注目ください!

■ 参考URL ■
 日本元気プロジェクト
 兵庫県皮革産業協同組合連合会
 東京レザーフェア
 <http://tlf.jp/>

カテゴリー: トレンド

日本最大級の皮革及び皮革関連資材トレードショー「東京レザーフェア」が5月22日(水)から2日間、東京・浅草 都立産業貿易センター 台東館で行われました。
100回を迎えた今回は「百人百様百レザー」、PRIDE100 ~誇りと感謝~をテーマに開催。
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2020年春夏コレクションをひと足早く提案した「トレンドラボラトリー」を中心にレポートします。
各出展社の自信作をピックアップし、集積・編集する東京レザーフェア発「トレンドラボラトリー」から最新情報をご紹介。同ブース ディレクションご担当 ジャルフィック 池田さん、岡村さんにお話を伺いました。

2020年春夏のトレンドは「進化系の自然色」
2020ss カラー.jpg
 (画像:「第100回 東京レザーフェア」公式サイトより)

日本の麗らかな春夏の情景をベ―スに据えたカラーパレットを構成。特に今季は、発散するような「お祭り的な華やかさ」を描き出します。
ポイントとしては、「パステルカラーが基調色。まったりとゆるやかなニュアンスが特長」「ピンク、ブルー、グリーン(パステル系)に注目」「ブラウンとグレーがアソートカラー」の3点です。

4つのカラーパレットで提示しています。
パレット:1 HANA/華
ピンキッシュとレッド系で艶やかな華やかさを訴求
パレット:2 SANSUI/山水
ブルー系とグリーン系による自然の情景のイメージ
パレット:3 DAICHI/大地
さまざまなブラウン。ヌーディなニュアンスを堪能
パレット:4 KEHAI/気配
スポーティなベーシック。微妙に気配の異なるグレイ群。
20ss注目カラー、レザー.jpg

レザートレンドは、こちらの3テーマ。
テーマ:1 【輝くような華やぎ】
「夏フェスを思わせるような、情熱的なイメージ。鮮やかさに加え、自然のたおやかさとのハイブリッドで表現します」(ジャルフィック 池田さん、岡村さん)。
「イエロー、オレンジ」「ピンク、ローズ、レッド」、引き続き人気のベージュ、グリーン、19年春夏から浮上しているシルバーがピックアップ。「プルミエールビジョン」(2020年春夏)で話題のレッド、パントンが発表した2019年「カラー・オブ・ザ・イヤー(Color of the Year)」の「Living Coral(リビングコーラル/サンゴのような色合いが楽観的なマインドと楽しさの追求への人々のニーズを具現化する色合い)」とも共通する流れですね。
2020年、オリンピックイヤーでもあるので、国旗(日の丸)に配されたレッドは、来春を象徴する色のひとつになりそう。「スムースからシュリンクまでのバラエティ」、「マットとメタリックな輝きのコントラスト」などのサーフェイスも注目です。
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「エネルギッシュな華やかさ」
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「ひねりのカラーとしてのピンキッシュ」
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「眩い陽の光」
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「テラコッタの風合い」

and more...
「多様性のレインボー」「繊細な淡い煌き」「グリーンのあでやかさ」

テーマ:2 【情調のベーシック】
「ブラウンとニュートラルカラーを中心に基本的な色彩と素材感をとらえながらチャレンジングな組合せなどで来春らしく」(ジャルフィック 池田さん、岡村さん)。
革らしいブラウンを中心にヌーディなベージュからニュートラルカラーへのソフトな階調が提示されています。なかでも、スキンカラーが目をひきます。メタリックやムラ感をプラスした新鮮な印象です。
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「曖昧なニュアンスのスキンカラー」
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「革らしい黄みのブラウン」
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「深黒へのアプローチ」
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「トロピカルなナチュラル感をモダンに」

and more...
「ハプティックな表面効果」「闇に揺れる光をうつす」「タッチで魅せるニュートラル」「玉虫を思わせる神秘性の階調「影をうつすカラードブラック」

テーマ:3 【精彩に満ちたナチュラル】
「新しい季節の訪れを想起させるフレッシュ感をグリーンを意識した軽やかで多彩な中性色に託します」(ジャルフィック 池田さん、岡村さん)。
数シーズン続く、ピスタチオカラー、ターコイズブルーの勢いはまだまだ。くすみが抑えられ、ソフトかつ清々しい色合いが多いようです。対比が生かされるアースカラーは濃密に。アクセントカラーとしてパープルのバリエーションも見逃せません。
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「地中海を思わせるターコイズ」
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「新緑の瑞々しさ」
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「シックで繊細なアーシーカラー」
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「アクセントとして効果的な多様なパープル」

and more...
「ホワイティなエアリーサーフェイス」「深海の階調」「ナチュラル感の深いブルー」「苔の森のバイタリティグリーン」「ナチュラルをモダナイズ」


「ファッション・マーケティング講座」のお知らせ
台東区立産業研修センター恒例企画、「ファッション・マーケティング講座」<6月19日(水)>の開催が発表されました。2020年春夏シーズンのカラートレンド、マーケットをイタリア、日本の素材展から予測します。
講師はジャルフィック代表 池田正晴さんが登壇。前述の「東京レザーフェア」<トレンドラボラトリー>ほか、さまざまなプロジェクトを手がけ、国内のレザートレンドの分析・提案における第一人者として知られています。
Eメール(kensyuusenta@jcom.home.ne.jp)での申し込み可能です。
参加者の住所、氏名、電話番号(日中)
<在学・在勤のかたは、勤務先(団体/学校)名、所在地、電話番号>を明記してください。
受講料1,000円。定員30名(先着順)。エントリーの締め切りは6月12日(水)まで。
台東区内在住、在勤、在学以外のかたもご参加いただけるようになりました。この機会をお見逃しなく。

 「ファッション・マーケティング講座」
  日程/6月19日(水)18:30~20:00
  場所/東京都台東区橋場1-36-2 
  WEB /https://www.taito-sangyo.jp/05-kensyu/center_kouza.html

「極めのいち素材」
同じく「トレンドラボラトリー」の恒例企画「極めのいち素材」では、イマジネーションと技術が織りなす素材(皮革と布帛)・副資材(機能性素材)など、各社渾身の一点を展示し人気投票を行いました。
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こちらは、前回「第99回 東京レザーフェア」の上位入賞作品です。
早速、「第100回 東京レザーフェア」の上位入賞作品が公式サイトで発表されました。

1位:富田興業 株式会社/武州中島紺屋の藍染カーフレザー
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天保8年創業の老舗紺屋で染め上げたメイドインジャパンの藍染カーフレザーです。北海道産のカーフ原皮、徳島産の藍を原料に使い、伝統工芸士・新島大吾の手により1枚ずつ藍ガメで丁寧に染め重ねていくことで、ジャパンブルーと呼ばれる独特の藍色が現れます。
 (画像、テキスト:「第100回 東京レザーフェア」公式サイトより)

2位:株式会社 協進エル/グアンティ
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もともとは手袋用として開発され、創業の川西地区(現在は龍野地区)の時から30年以上変わらない製法でつくり続けられています。ジャージー牛特有の柔らかさによって手に馴染みやすく、革小物用としても多く使われています。
 (画像、テキスト:「第100回 東京レザーフェア」公式サイトより)

3位:坂本商店(兵庫県皮革産業協同組合連合会)/黒桟革「極」ジュエルグリーン
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緑色は誰もが好きな色だとは思いますが、皆さんはどんな緑がお好きでしょうか? 鞣しでシボとムラを起こした後、やや深めの緑に染色、さらに本漆で艶めきを加え、宝石の緑(ジュエルグリーン)に仕上げました。靴や鞄などの差し色に使えばオシャレの幅が広がります。
 (画像、テキスト:「第100回 東京レザーフェア」公式サイトより)

ファッションの流れは「エレガンス回帰」。レザーだからこそ表現できる、上質なニュアンスが欠かせない要素になると予想されます。
この春行われたパリ・コレクションでも、エキゾチックレザーのバッグやシューズがランウェイを彩りました。実際、日本のマーケットにどのように反映されるのかは不明瞭ですが、「ファッションへの憧れ」が復活し、ひとりひとりのユーザーさんがポジティブにファッションを楽しめる状況が復活することを願います。
そんなとき、日本の革と革のものづくりに何ができるのか? インポートブランドとは異なるクオリティを認知、共感していただけるような、アップデートした製品開発に期待が寄せられます。

■ 参考URL ■
 東京レザーフェア
 <http://tlf.jp/>

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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