欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2019年8月21日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

夏らしい暑さが続くなか、店頭はすっかり秋色に。そんな8月下旬から9月にかけてのジャパンレザー関連トピックをまとめました。
産地、タンナー、メーカーが革の魅力、新しい提案をするイベントやクリエイターたちの展示、ビジネスパーソン&クリエイター向けのセミナーとさまざま。ぜひ、参考になさってください。

東京・原宿「WHOSE LEATHER_SHARER」~8月26日
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8月20日(火)から東京・原宿で、老舗タンナー 株式会社山陽が手がけるイベント「WHOSE LEATHER_SHARER」が行われています。
レザーの新しい可能性を切り拓く提案は刺激がいっぱい。ぜひ、体感してみてはいかがでしょうか?
*  *  *
「WHOSE LEATHER_SHARER」は、デザインとラボの2部門を備える設計事務所「ツバメアーキテクツ」、金沢の地から伝統工芸×3DCADの技術で新たなものづくりに挑む「secca」、グラフィックデザインを軸にイラストのようにユニークなプロダクトデザインも手がける「Overhead Tokyo」、プロジェクトの企画と全体デザインを担う「POOL」、そして創業108年を迎える老舗タンナー「山陽」のコラボレーションにより生まれた作品の展示イベントです。展示される9作品のうち4作品は、forucafeカウンターにて販売もいたします。
「MAKER'S LEATHER. つくる人の革を、つくる。」を掲げる山陽のミッションは、世界に届く日本の新たなものづくりをサポートし、挑戦する人々を後押しすること。
この度のコンセプト「SHARER /生かそう。」は、アイディアや技術を生かし、新たなチャンスを生み出す「SHARE」の概念にインスパイアされ、革のものづくりの可能性や面白さを多くの人に知っていただく(=シェアする)ために生まれました。
TPPを発端とする革の関税撤廃により海外の商品が安く流入し、日本国内の皮革業界が直面する状況は厳しいものになるといわれています。
しかし、だからこそ日本の革は世界に開き、次世代のものづくりを生み出すことができるはず。ものづくりが多くの人に開かれ、人と人が想いでつながる時代に、この日本から生まれたクリエイティブで瑞々しい発想が、新たな市場を世界に生み出す。
今回参加いただいたクリエイターは革のものづくりの経験のなかった方々ですが、だからこそ生まれる発想があることを作品が証明しています。畜産副産物と呼ばれる皮は、タンナーの鞣しの技術で「革」になることによって生かされます。
頭に浮かぶアイディアを価値あるものに生かす面白さを、ぜひ「SHARE」が溢れる会場で感じてください。
(「WHOSE LEATHER_SHARER」プレスリリースより)
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浅草文化観光センター「モノスクェア」~8月25日
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東京・浅草 雷門前 浅草文化観光センター 7Fにて、レザークリエイターたちの展示イベント「モノスクェア」が開催中です。
東京・台東区のインキュベーション施設<浅草ものづくり工房><台東デザイナーズビレッジ>、靴製作者シェア工房<ジンカ>、それぞれの入居者、卒業生など計4組が参加しています。
「ものづくりが盛んな台東区には、いろいろな施設があり、さまざまなつくり手がいることを、改めて実感」と主催 城 一生ディレクター。会期は8月25日(日)まで。


都立皮革技術センター「令和元年度第4回皮革関連ゼミナール」<皮革の力>8月29日開催

東京都立皮革技術センター 令和元度第4回「皮革関連ゼミナール」が8月29日(木)、東京・浅草 東京都立皮革技術センター 台東支所で開催されます。今回は<皮革の力>。川村通商株式会社 技術顧問 鍛治雅信さんが登壇。
「さまざまな特徴がある天然皮革について、クロム・タンニン等の鞣剤の話、 染色・加脂の話、仕上げの話まで解説し、革製品の持つ魅力についてお話しします。 また、皮革に関する疑問にも質疑応答のかたちでお答えいたします。 ぜひご参加ください」
(テキスト:東京都立皮革技術センター 公式サイトより)。参加無料です。エントリーはお早めに。

  <http://www.hikaku.metro.tokyo.jp/>


兵庫・豊岡「カバンストリート・ファッションショー」8月24日

日本有数のかばん産地、兵庫・豊岡で「カバンストリート・ファッションショー」が今年も開催。
国内唯一のバッグのファッションショーとして注目を集めています。ショーに加え、ライブやマルシェなどプログラムが充実。8月24日(土) 19:00からと夏らしい夜イベント。「夕涼みがてらご来場ください」と呼びかけています。
なお、地域ブランド<豊岡鞄>のイベントは8月29日(木)から東京・町田で開催予定。こちらもお見逃しなく。

  <http://www.cabanst.com/>


大阪・中崎町 TATSUNO LEATHER PRイベント「PENET」8月24日~
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皮革産地、兵庫・たつの のNPO法人TATSUNO LEATHERが主催する恒例のPRイベント「PENET(ペネット)」が大阪・中崎町の古着店<森>で行われます。松岡皮革をはじめ、タンナーが参加。
「ワークショップや皮革の楽しいお話、展示などもありますのでぜひご来場ください」(画像、テキスト:Matsuoka tannery フェイスブックより)。会期は8月24日(土)~25日(日) 11:00~18:00。


<高松三越>「日本革市」8月27日~
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人気イベント「日本革市」の2019年秋冬第一弾開催が決定。香川・高松 高松三越 新館5階 催物会場で8月27日(火)からスタートします。
日本の革の魅力を伝える「特別展示」、「ワークショップ」など、ご家族で楽しめるコンテンツが充実。
「敬老の日ギフト」をお探しのかたにもおすすめです。


<浅草ものづくり工房>セミナー「ものづくりするひとのインフルエンサー・SNS集客」8月27日
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インキュベーション施設<浅草ものづくり工房>(東京・奥浅草)恒例企画、令和元年度の第2弾は「ものづくりするひとのインフルエンサー・SNS集客」をテーマに8月27日(火) 18:00から行われます。
伊勢丹新宿店でメンズ館のバイイングほか、「Salon du chocolat」、<GOYARD>など、さまざまなブームの仕掛け人としてお馴染み。現在も多方面でご活躍の伊藤邦彦さんのお話し、必聴ですよ!


兵庫・姫路「山本寛斎さんデザイン 姫革使用衣装展示」~8月31日
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世界的ファッションデザイナー 山本寛斎さんと皮革産地、兵庫・姫路のレザー<姫革>とのコラボレーションが話題です。
「日本元気プロジェクト2019」着用作品は、レザータウン姫路 革の里(姫路市花田町)および株式会社三昌 レザーパビリオン(姫路市四郷町)で展示中(1会場2作品、計6作品)。
会期は3か所すべて8月31日(土)まで。くわしくは当ブログ(8月7日更新分)をご参照ください。


東京・蔵前「全国皮革振興会 皮革手芸教室」10月生募集 9月スタート予定
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「全国皮革振興会 皮革手芸教室」10月生(火曜日クラス・土曜日クラス)の募集が今年も9月からスタート予定となっています。
ひとりでも多くのかたに皮革工芸の楽しさを知っていただきたい、という思いから共用費を除いて入会金・月謝はなし(上級クラスを除く)。実費だけで学べるのがうれしいですね。
現在までに延べ3,400名ものかたが参加している歴史と実績がある教室です。
詳細は9月から公式サイトでアップされます。どうぞお楽しみに。



<ものづくり館 by YKK >「簡単!本革のペンケース製作ワークショップ」9月14日
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世界的ファスニングメーカーとしてお馴染みの <YKK>が手がけるイベントおよびコミュニティ施設、<ものづくり館 by YKK>では、手芸・工作のワークショップなど各種イベントの開催や、ファスナーやボタンなどの展示を行い、DIY派ユーザーから大好評です。
人気企画をさらにパワーアップしたプログラム、「簡単!本革のペンケース製作ワークショップ」開催が発表されました。
革漉きと呼ばれる、ものづくりに欠かせないプロセスがあり、その熟練職人の技術を体感できる貴重なチャンスとなっています。
申し込みは9月8日(日)まで。予定数に達し次第受付終了となります。エントリーはお早めに。

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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