欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2019年9月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。今回は、ものづくりの甘美な地獄が味わえる請負職人の世界という話です。

ものづくりの現場を支えている、請負職人とは? 「つくり手」のリアルな現状を村木さんが徹底解説! 独立して、ものづくりを仕事にしたいかた、ぜひご一読ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。
当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」。今後の予定、スケジュールなど、下記のリンク先をチェックしてください。今週末は横浜でのイベント出展、ホームグラウンド・大阪と同時開催! 村木さんのセミナーは横浜で行われますのでお見逃しなく。

また、今回のエントリの文末にも書かれていますので、最後までじっくりご覧ください。

  「本日は革日和♪」
  <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/>


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毎度です!「前回のblogは知り合いメーカーからはそれなりに好評だったけど、請負職人などは苦い顔していたなぁ。今回のblogは双方から嫌がられるだろうな」村木です。

前回の話は

・メーカーという職業がないと量産品はうまくまわらない
・請負職人は歯車と同じ
・そこらの話がわからない人が量産に手を出すとろくなことにならないよ

というような話でした。

で、今回は請負職人の話。
革製品業界には靴や鞄、財布、ランドセルなど様々な請負職人が存在します。

結論だけ軽く書いておくと

実際に材料から完成品を作る、というものづくりの美味しい部分だけを食べ続けられるという甘美な地獄が続くのが請負職人

という話です。


目次 [hide]


請負職人の定義ってなに?


請負職人はどれくらいいる?


なぜ請負職人の組合がないのか?


請負職人はなぜSNSやHPを持たないのか?


「えっ!請負職人はHPなりSNSで仕事募集すればいいのに!頼みたい人たくさんいるだろうに!」


請負職人の面白さ


請負職人の辛さ


作りたいものなんか全く作れない


仕事をくれるメーカーは敵じゃないけど味方でもない。


メーカーには請負職人に仕事を与える義務はない。


請負職人は足元を見られやすい。


「メーカーが悪い」というつもりはない


請負職人が年収1000万円稼ぎたいと思ったらどうすればいい?


1 ものづくりの量をさらに増やす


2 企画・デザイン・営業、という他の要素も自分で行う


儲けようと思うと一人じゃ難しい!とわかるときが来る


次回は


イベント予告




請負職人の定義ってなに?

鞄メーカーの社長さんとの話

「ハンドメイドのイベント行って職人、と名乗っている若い子に請負の仕事頼めるかと思ったのに駄目だったよ!あいつら職人です、と言っているのに請負の仕事出来ないじゃないか!」

うん、そうだろうなぁ。言われた人も困っただろうに。

革業界に関しては「職人」という言葉の定義が決まっていません。
別に学校卒業したばかりの人が「職人」と名乗っていようが、メーカーで5年働いた人が独立して「職人」と名乗ろうが自由なわけです。

鞄メーカーの社長にしたら「『職人』って言ったら、メーカーが仕事を投げて、それを受け取って完成させる請負職人のことだろ!」と考えなわけです。それ以外の「職人」というのは想定していないわけで。実際皮革用語辞典で検索しても職人なんて項目はありません。

皮革用語辞典|社団法人日本皮革産業連合会 JLIA

メーカーさんと自称職人さん。この両者が出くわすと、お互いの「職人」像が異なるため食い違いが生じます。どっちが正しい・悪いという問題ではないわけです。

ですので私は「メーカーやクライアントから仕事をもらって言われたものを作る職人=請負職人」という定義で話しています。「いや、それは職人だろ!」「いやいや、お客に真摯に寄り添ってオーダーで作る、というのだけが職人だ!」など様々な声もあるでしょうが、とりあえずこのblogのこの記事内では「請負職人とはそういうものだ」と思ってください。

請負職人はどれくらいいる?

はこの国では「鞄や財布、靴の請負職人」がどれくらいの数いるのか、という統計データは存在しません。

「えっ!この皮革産業連合会のHPには『ハンドバック組合』『靴組合』とかあるから、ここに聞けばわかるんじゃないの?」

皮革企業大図鑑 | JLIA 日本皮革産業連合会

この組合のHPに行くと色々な会社さんが登録されているのがわかります。ですが、これらはメーカーであり、請負職人さんではありません。組合というのはメーカーのためのものであり、請負職人のためのものではないからです。

なぜ請負職人の組合がないのか?

本気で書くと確実に既存職人とメーカー双方から嫌われるので書きませんが、オブラート2枚に包んで言うならば「集団活動が苦手な人が多いから」だと思います。(俺はそうじゃない!という人もいるでしょうがご勘弁を)

集団に所属するメリットを感じない人が職人には多く、偏屈者も多いです。過去においては職人で組合を作ろう、という話もあったのですが、たち消えたり空中分解したそうです。腕のある職人には「そんなのに所属して俺の技術とられたらどうするんだ!」「年間~万円払ってそれ以上のバックあるのか!俺にメリットねぇ!」という主張をされた人もいました。

また、メーカーにしたら請負職人同士がつるんで「あそこのメーカーは工賃~円」「えっ!俺はもうちょっと安かったぞ!あの野郎、値切っていやがったな!」などの情報交換されるのは嫌なわけで。

ドイツの職人組合=ギルドやゲゼレ、マイスター制度などは国としっかり結びついた制度となっています。権利もあるが多くの義務も存在しますので、現状の日本では運用は到底無理だろうな、と個人的に思います。

 

請負職人はなぜSNSやHPを持たないのか?

請負職人でSNSやっている人は少ないです。意識的にやっていない、というわけではなく、自分から何かを発表するのが得意じゃない人が多いように思えます。HPをやっている人は更に少ないですね。

「えっ!請負職人はHPなりSNSで仕事募集すればいいのに!頼みたい人たくさんいるだろうに!」

請負職人はある意味「営業やデザインや企画などをやりたくなくて、ものづくりだけをやりたい、という一点集中突破」職種と言えます。

例えばアパレルの人が請負職人を捕まえて「俺の望むカバンを50個作ってくれ」と言ってもうまくいきません。前回のblogで書いたように請負職人はどこで材料を買えるのか。どこで加工をお願いできるのか。どんな革の種類があるのか、などを知らない人が多数です。だから、そういう人はメーカーに依頼しろ!というのが前回のまとめなわけです。

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」/自分の思った鞄や靴の量産依頼したい時にはメーカーに頼んだほうが確実、という話 | JLIA 日本皮革産業連合会

請負職人は基本的に「自分の要望だけを主張する人との会話」を無駄と考える人が多いです。
「アパレルだろうがやる気ある若い子だろうが、『どこでこの材料買えるの?』『海外ブランドと同じようなコバ仕上げをお願いするのにはいくらかかるの?』などいちいち聞かれるのはうっとおしい!」と考えるわけです。

結局「そういうめんどい設定や交渉は全部このメーカーさんにお願いしているので、俺に仕事頼みたいならばそっちに連絡して!」となるわけです。だからSNSなんてのをやる請負職人も少ないわけで。

請負職人の面白さ

以前多数の高校生たち相手に請負職人の職種を話したことがあります。

学生さん向けに革の請負職人ってどんな仕事か話してきた | phoenix blog

朝から晩までこもりっきりで1人でものづくりをします。私の場合はパートさん使っているので数人でものづくりをします。世間での売れ筋は知りませんし、決まった仕様のままに、納期に間に合わせるように働きます。

私はパートさんと一緒に仕事しますが、100%請負職人一人っきりでやっている人もいます。そういう方は1週間に会うのは奥さんなり旦那さんなりのパートナー1人と、取引のある営業さんAさんと他社営業Bさん、と3人しか会わない、ということも十分ありえます。朝から晩まで自宅工房に引きこもって延々とものづくりを行います。

高校生「そ、それは面白い仕事なんですか!?」

あ、ごめん。別にビビらせるつもりも、自分の仕事を卑下しているつもりもないんですわ。朝から晩までものづくりだけ考えられる、というのが天国なわけです。お客さんのオーダーを聞いてオーダー品を作る、という仕事をするならば、お客に信頼されるように普段から情報発信したり、お店経営して小洒落た雰囲気を作り、オシャレな服を着て、場合によってはテレビやラジオに出て宣伝。流行のカバンなり靴なりを勉強などしなくちゃいけません。そういうのってすごくめんどくさいんですよね。

その点請負職人は与えられる生産の仕事をどれだけ効率よく出来るかを考えるだけで良いんですよ!自宅工房ならば通勤もありません!仕事はメーカーから全部整えられてやってくるので後はどれだけ自分自身を効率よく動かすか、というパズルを考えるのと同じです。手の動きひとつ、工具の置き場所一つ変えただけで5秒短縮出来るから、1000回やったら5000秒=80分ちょい削れる!というのが面白いと思える人には天国ですよ。あと、人と喋るのは苦痛、という人にもおすすめです!

請負職人は「1つ作ったら〜〜円」という歩合制ですので効率よく行動すればするほど賃金があがります。3つ作るのに1時間かかったものが、1時間で6つ出来るようになったら実質給金が倍になったのと同じです!自分が全部やるのではなく、誰でも出来る作業ならばパートさんなり内職さんなり使えばもっと効率よくなります。

1人でやっているならば支出は糸と両面テープ、糊くらいしか費用がかかりません。働けば働くほどお金は入るし、賢くものづくりすればするほど給金もあがります。

ほら、請負職人って楽しそうでしょ!

高校生「そうかな?(;・∀・)」

後日高校生からの感想文で「社会にでて人付き合いが嫌になったら、この仕事思い出します!」と書かれていましたわ。良かったのかな、こんな話して(´・ω・`)

請負職人の辛さ

まぁ、楽しいことばかりじゃないから人生面白いわけで。さて、冷水ぶっかける「請負職人の辛さ」を書くと。

作りたいものなんか全く作れない

作りたいものは趣味で作ることはありますが、請負の仕事で「これしか作りたくない」と言ってもその仕事が来るとは限りません。むしろ来ないケースがほとんどです。

また、「こうしたほうが綺麗にできる」なんて勝手に判断して行動したら駄目です。あくまで仕事をくれたクライアント=メーカーの仕様どおりに作らなきゃいけません。

仕事をくれるメーカーは敵じゃないけど味方でもない。

会社にしたら社員が一番大事ですので、いざというときには請負職人なんてぶっちぎります。会社が最優先です。でも請負職人を潰すわけには行かないのでそのギリギリを攻めてきます。

過去に聞いた事例では請負職人が「この納期では無理です」と言ったところ「徹夜してでもあげなきゃ駄目だろ!」と言い放ったメーカーさんもおられたそうです。徹夜して体壊したら意味がないんですけど、メーカーさんのクライアントの都合最優先にしたわけですな。

メーカーには請負職人に仕事を与える義務はない。

メーカーさんは「この職人腕が悪い」と思ったら仕事はくれなくなります。他に良い職人見つけたら仕事をくれなくなります。メーカーさんが仕事取ってこなかったら仕事をくれなくなります。

ある日突然仕事がなくなることもありえるわけです。

某メーカーさん「若い子ならば失敗したり言うこと聞かなくても3回チャンスあたえるけど、40越えた人間には1回失敗したらもう仕事持っていかないよ。ムラキよぅ、40越えた人間がもう自分のやり方変えられるケースは稀だぜ」 あぁ、耳が痛い

請負職人は足元を見られやすい。

前述している職人組合が存在しないことで「これくらい出来たら工賃はこれくらい」「体壊すレベルまで働いたら駄目だよ。健康診断行っとこうね」などの情報交換や扶助制度が存在しません。仕事を投げるメーカーにしたら「職人さんは職人同士で情報交換せず、孤立している方がありがたい」と考えがちです。

結果的に職人は工賃の基準を持たず、「えっ、それだけ手間かかることをそんな工賃でやっているの?」と言うケースもありえます。当の本人はそれに気づいていない場合もありえますし、「儂、もう引退したようなものだから孫のおもちゃ代金稼げたらええねん」という人もいます。

「メーカーが悪い」というつもりはない

「メーカーという役割が悪人なんだな!」と考える人が出たら困るので書いておきますが、メーカーが悪いわけでもありません。メーカーもメーカーで請負職人がいなくなると仕事が回らなくなりますので壊滅させたいわけではないんです。単に「請負職人同士で連帯されたくない」「情報共有などされたくない」と思っているだけです。あれ?悪人っぽく見えるな(;・∀・)

請負職人は自分で材料を仕入れる・デザインを考える・交渉する・営業する・販売する、などを放棄して「ものづくりに特化」した職種です。これらの作業なりを全部やってくれるメーカーさんがいないと自分は存在しない、という自覚があります。

お互い持ちつ持たれつなわけですな。

請負職人が年収1000万円稼ぎたいと思ったらどうすればいい?

請負職人でパートさん雇って内職も使っている請負職人さん「ムラキさん、年収1000万円ほど行きたいんだけど、どうすればいいと思う?」

リスクを負えばいいだけちゃう?ってのが回答だなぁ。

「企画・デザイン・ものづくり・営業」が、「ものを作って販売する」際に必須な4つの要素だと私は思っている。請負職人はこの中で「ものづくり」だけやっている人。もし更に儲けたい!と思うならば方法は2つ。

1 ものづくりの量を更に増やす
2 企画・デザイン・営業、という他の要素も自分で行う

この2つだよね。

1 ものづくりの量をさらに増やす

ものづくりの量を更に増やす、ってのは機械に投資して労働効率を良くする。あるいは、人を雇って自分じゃなくても出来る仕事は全部そちらにぶん投げる。機械投資しても、機械を扱う人を増やさないと生産性は上がらないので結局は「人を雇う」ということに帰結する。

ところが、ものづくり特化の請負職人という人間は、そもそも人としゃべる事や人を管理する事が苦手な人が多い。だから、「人を雇ったら効率良くなって儲かるだろうけど、一人のほうが気楽だなぁ」とその場に止まっている人は多いよね。

また、ものづくりの量を増やしたとしても、仕事がそもそも存在しないと意味がない。仕事増やすためにはメーカーに連絡取ればいいだけ。

「良いメーカーあります?」

よくそういう質問受けるけど、良いメーカーだとしてもあなたが良い職人、という保証はできない。逆に私にとって良いメーカーだと思ってもあなたにとって良いメーカーとも限らない。だから紹介出来ないんだよね。

だからオススメは組合HPに載っているメーカーに「自分が持っている設備のリストとこういうものが作れます、という写真を郵送で送る」だけでいい。10社に送ったら8社は連絡来るんじゃないかな。実際この方法やった人は「ムラキさん、簡単に仕事来ましたよ!」と驚いていましたわ。まぁ、メーカーの中も良し悪しはモチロンあったそうですが。

2 企画・デザイン・営業、という他の要素も自分で行う

世間でなにが売れているかを調べ、デザインして、自分で営業して販売していく。材料も自分で仕入れて生産していく。要は今までメーカーさんがやっていた面倒くさい要素を自分でやってしまう、ってことですよね。もちろん売れなきゃ1円にもならない。なにが売れているか、なんで売れているか、このデザインはほんとに売れるのか?どうやって売れば良いんだ、などを自分で考えるというすごく面倒くさい作業がある。

「そういうのが嫌だから請負職人やっているんじゃないですか!」

そうだね。でも、人を雇うなり、企画・デザイン・営業という他の要素も自分でやる、などのリスクを負わないと今以上には儲からないよ┐(´д`)┌

儲けようと思うと一人じゃ難しい!とわかるときが来る

まぁ、これら1,2をやり始めると実際に自分で作る作業よりも生産管理や営業などが忙しくなる。で、いつか気づく。「あれ?俺はものづくりやりたかったのになんで人の管理に頭悩ましたり、革の手配して車で配達などしいているんだろ?」 おめでとう!君は請負職人からメーカーに変わった!

そう、儲けたい!と思うと自分ひとりでやる限界が来るんですよね。請負職人に限らずですが、1人でやろうと思うといつかは限界きますよね。┐(´д`)┌

次回は

イベント報告などを挟んだり、イベント予告などを挟むと思いますが、その次くらいに「請負職人で食べていくにはどうするか」「弟子システムの歴史と今」などを喋れたな、と思いますわ

イベント予告

下記イベントに革日和として展示取りまとめたりセミナーなりやっています。

9/26-28 素材博覧会in神奈川県 横浜
10/4.5 ジャパンレザーアワード in東京二子玉川
10/12 アイドール in大阪
10/18-20 A-ROUND in浅草 東京
11/2.3 革日和in名古屋 一宮
11/16 兵庫皮革まつり
12/4.5 革日和in レザーフェア 浅草東京

詳しくは下記HPを御覧くださいな

本日は革日和♪


カテゴリー: 国内革事情

GMOインターネットグループのGMOペパボ株式会社が国内最大級のネットショップ開業・作成サービス「カラーミーショップ by GMOペパボ(以下、カラーミーショップ)」が主催するコンテスト『カラーミーショップ大賞 2019』の授賞式が9月10日(火)に行われました。

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創意工夫を凝らしたネットショップを発掘し、表彰するこのコンテストにおいて、書道業界で随一の品揃えを誇る「書遊(ショユウ)Online」(奈良県)が今年度の大賞を受賞。

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現代のライフスタイルに合わせて地域文化や伝統技術を発信している店舗が多く選出。「ゆりかごから墓場まで」という慣用句を、令和時代のニーズでアップデートしたかのように「布おむつから卒塔婆まで」と幅広いジャンル。

実店舗で探すことが難しい二ッチなものだからこそ、ネットショッピングが人気を集めているということを痛感しました。

ネットショップの中の人の晴れ舞台、とても貴重な機会です。会場、司会、演出・・・とすべてにおいて特別感がスゴイ。スケールの大きさに圧倒されました。

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受賞者のかたがたのコメントがそれぞれ素晴らしかった。パワフルで、情熱にあふれていて。感極まって声を詰まらせる場面もあったり・・・思わずもらい泣きしてしまいました。ほんとうにいい企画ですね。


今回、皮革業界からも、受賞社がありましたので、ご紹介します。

優秀賞の一社として、「革財布の山藤」(東京都)が選出。

選出理由は

「今年で創業120周年を迎える革財布の老舗は、ネットショップの運営から梱包・発送作業までを少人数で回しながらも、前年を大きく上回る200%以上の売上成長を遂げました。

老舗の看板にあぐらをかかない商品企画、Webマーケティングへの高い意欲と実行力が選出の決め手となりました」(「カラーミーショップ大賞」事務局)


ネットショップだけでなく、実店舗にも注力する山藤。東京・新御徒町の本社に併設したアトリエ、同じく東京・人形町に続き、2018年オープンした東京・神楽坂ウォレテリアにお邪魔してきました。

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現在、1周年を記念してノベルティプレゼント(特製オリジナルブックマーク)を実施中です。

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オンラインショップ運営ご担当 小金丸明子さん、ウォレテリアマネージャー 海老澤琢さん、わんこ店長アスティ―ちゃんをはじめ、スタッフの皆さんが元気よくお出迎え。

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店内ではユニフォーム替わりにおそろいの法被を着用。凛とした着姿でキビキビと働く様子や声かけで店内のにぎわいをより強く印象づけています。上質な革財布、スタイリッシュな小物を展開しながらも、アットホームで親しみやすさ、入りやすさも魅力です。


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アクティブシニアから高感度ユーザーまで、さまざまなかたが来店。当日はDIYワークショップが行われていて、ピラティスのインストラクターが楽しそうにトライなさっていました。

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近隣のヘアサロンのスタイリストが顧客となるなど地域に溶け込んでいます。地元のインフルエンサー的な存在を通して、ファン、リピーターが増加しているようです。


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老舗ならではのものづくりをベースに若い世代のスタッフの感性を生かした商品開発と情報発信(インスタグラム、フェイスブック、ツイッター)が好評。ウォーム感のある特徴的な素材を使用したファッション性が高い新作アイテムもリリースされます。

このほか、カラーバリエーションの豊富さ、セミオーダーの充実など、選ぶ楽しさもいっぱいです。

山藤様 セミオーダー.jpgのサムネイル画像

「お客さまにご来店いただくには? もっとよろこんでいただくには? 毎日、スタッフでミーティングを重ね、よりよいショップを目指しています」(小金丸さん)

ネットショップの見やすさ、ラインナップ、Web接客も実店舗同様、丁寧でハートフル。総合力、安心感の高さが際立っています。



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地域賞には、大阪・難波の人気ショップ、「Leather Craft Phoenix(レザークラフトフェニックス)」 が選出されました。

選出理由は

「レザークラフト材料を幅広く扱いながらも、初心者も不安なく購入できるよう配慮の行き届いた商品解説が見事。スタッフの皆さんの積極的な発信姿勢も高く評価いたしました」(「カラーミーショップ大賞」事務局)


日本皮革産業連合会公式ブログの月イチ連載でお馴染みの、村木ルイさんがスタッフとして、長年、ショップの成長を支えて続けています。

フェニックスさんショップ イメージ.jpg

今回の受賞に際して、村木さん、スタッフ 吉川さん、スタッフの皆さんがコメントを寄せてくださいました。

リアルなトークをご覧ください(以下、鼎談形式となります)。


*  *  *  *  *  *

《村木さん》

「ネットショップの立ち上げは

私がやったけど、その後は

社員の吉川さんが担当してきたからなぁ。

ネットショップ中期から

今まで担当している吉川さんに話を聞いてみよう。

カラーミー大賞事務局の選考理由見たけど、

どう思う?」


《吉川さん》

「今回の選出理由には

『スタッフの皆さんのSNSにおける積極的な発信姿勢も

高く評価いたしました』ってあるんですよ」


《村木さん》

「えっ、それってカラーミースタッフは

自分たちの提供している

カラーミーというシステムだけじゃなくて、

店舗経営の一環である

SNS展開まできちんとチェックしているってこと?」


《吉川さん》

「そうなんですよ! 

授賞式行った際にSNS見ているか、

聞いたところ

きちんと見てくれていますね」


《村木さん》

「すげぇなぁ&こえぇなぁ、

カラーミー((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル 

私SNSで『カラーミーは

高機能な割に低価格だと思うけど、

もうちょっと、こんな感じだったらいいのに

的なこと』

とか書いたことあるのに!

具体的に言うと、海外対応とか! 


ごめんよ、カラーミー&ありがとう、受賞!

結局カラーミーとしては、

自社のシステムだけじゃなくて、

自社のシステムと、ほかのシステムをどう融合し、

それをどう販売に反映しているか

きちんと見てくれている

ってことか。やるなぁ( ゚Д゚)y─┛~~


で、今回評価された点として

社員4人がそれぞれ

会社のSNSを通して情報発信している、

ということだけど、

怖くなかったの? こいつらに、まかせたら

炎上しやがるんじゃねぇかな、とか」


《吉川さん》

「以前、JLIA blog用のインタビューでも

答えたと思いますが、

お店のSNSって、お客さまにとって

コメントしづらいんですよね。

それなら個人個人が

お店のSNSを運用することで

コメントしやすく、絡みやすくなる、

と考えました。

あと、うちの会社が小さいからこそ、

できたことだと思います」


《村木さん》

「社員たちは、

SNSで顔を名前さらけ出すことがイヤ、

とかなかったのかな?」


《その他、社員の皆さん》

「全然。そんなメンタル弱くないです」


《村木さん》

「ウチの子たちは強いわねぇ(;´∀`) 

吉川さんは

ほか社員たちが炎上すること怖くなかったの?」


《吉川さん》

「全く炎上が怖くなかった、というと

嘘になります。

ただ、それ以上にお客さまと

会社に対してのメリットのほうが大きい

と思いました。

まぁ、炎上起きたら

僕が頭下げたらええやん、と。

 

あと、この前あるスタッフに言われて

気づいたんですが、

『フェニックスは各商品から

情報発信のblogにリンクを細かくつないでいるけど、

これだけやっている店は少ない』と。

ウチの強みですよね」


《村木さん》

「あ~、私がもうネットやっている人の中では

ベテランの部類に入るから、

どうしても長文な文字情報を重視しちまうんだよね。

で、フェニックスでは

長文なblog バンバン書いてきたからなぁ。


SNSは

瞬間・短い情報・拡散力が高い、

んだけど、

それに対して blogは

長期間に影響・多い情報・拡散力が低い、

んだよね。


blogはその効果が発揮されるまでに

どうしても

長期間の蓄積がいるし、

目に見えた成果出づらいから、

今から実績を出すのが、すごくめんどくさい。

で、結果的にネットの情報発信方法は

SNSに流れている。


フェニックスは、14年ほどblogを書いている

先行利益があるからな。

まぁ、blogはblogで、今の時代初心者が入りづらい、

という欠点もあるんだよなぁ」


《吉川さん》

「材料店って、お客さまに1回売って終わりじゃなくて、

リピートしてもらいたい商売じゃないですか。

そうなるとお客さまは

『これとこれは似たような工具なり材料なのに

何が違うんだ?」と

疑問を感じるでしょうし・・・


それに対してきちんと答えて、納得して使ってもらいたい

と思いますよね。

そういう積み重ねをすることで

『あの店は信用できる』という信頼を得られる

と思います。

SNSで初心者に興味持ってもらい、

blogやネットショップの情報でより深く理解してもらう。


革という不安定な面もある素材は

最終的には

『その店のその担当を信じられるかどうか』

ですよ。

そうなると、お客さまに理解してもらいたい、

という信念をもった運営が

受賞につながったんだと思います」


*  *  *  *  *  *


豊富な商品知識、ブログ、SNS、動画配信など、他社に先駆けた取り組みとクオリティの高い情報発信により、多くのレザーファン、レザークラフトファンからの共感、支持を獲得。

お客さまに対する「責任」と「覚悟」には頭が下がります。

コミュニケーションや外部出展も積極的で、村木さん主宰の「本日は革日和♪」への出店を軸に「素材博覧会」、「浅草エーラウンド」など各地のイベントに参加。

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実店舗では「Phoenix Night」と題し、試験的に20:30まで延長(通常は18:30まで)。村木さんが常駐するので、専門的な知識を知りたいユーザーやビジネスパーソンが続々来店しています。さらには忙しいユーザーに支持され、継続的企画となりました。

ユーザーとのタッチポイントを増やす施策が、しっかりとネットショップへのアクセス、売り上げにつながっているようです。

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次回のイベントは「素材博覧会 -YOKOHAMA 2019 秋」(9月26日~28日/神奈川・横浜 横浜港大さん橋ホール)。ブースでの販売のほか、セミナー、ワークショップも予定されています。


なお、「カラーミーショップ大賞 2019」の開催を記念して、新規契約ショップを対象に初期費用無料キャンペーンが実施(9月20日まで)されています。どうぞ、お見逃しなく。



■  参考URL  ■

   カラーミーショップ

    <https://shop-pro.jp/>

  山藤

    <https://shop-yamatou.com/>

  Leather Craft Phoenix

    <https://l-phoenix.shop-pro.jp/>


カテゴリー: 国内革事情

今年も残暑が厳しい9月。店頭は秋一色ですが、業界では次の春夏シーズンに向け、展示会がスタート。国内はもとより、海外展示会の情報も加えました。
つくり手との出会い、OEMの依頼先などをお探しのクリエイター、ビジネスパーソンの皆さま、ぜひ、お出かけください。

東京・浅草橋「knot Collection」9月24日~25日
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バッグと財布の合同展示会「knot Collection」(主催:日本ハンドバッグ工業連合会/お問合せ:大阪ハンドバッグ協同組合 tel.06-6771-0231)の次回開催が決定。
9月24日(火)~25日(水)の2日間、東京・浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス 2F ヒューリックホールにて行われます。
今回は新プロジェクト「大阪かばん」のコレクションをお披露目。秀逸な日本製かばん、メンズバッグをお求めのかたは、「メイドイン大阪」にご注目を。


奈良・大和郡山「NARA SHOE FAIR」10月16日~18日
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中川政七商店の躍進により、ものづくりの街というイメージも浸透する、古都・奈良では上質な紳士靴を手がけていることをご存じでしょうか?
そんな靴の街でもある奈良で「NARA SHOE FAIR」が行われます。奈良県靴工場団地協同組合と奈良靴産業協同組合に所属している組合員が年2回(春・秋)協同で実施。
奈良県の製靴業は、1960年以降機械化が進み急速に発展。1965年11月、奈良県靴産業の中小企業者が団結し業界の発展と繁栄を図るべく、奈良県靴産業連合会を発足。1991年1月には 奈良靴産業協同組合 を設立。今も歴史あるその流れを受け継ぎながらも、業界発展のため新たな挑戦をしています。


兵庫・神戸「グランドシューズコレクション」10月16日~17日

日本最大級の靴展示会「グランドシューズコレクション」が10月16日(水)~18日(金)、兵庫・神戸 神戸国際展示場 2号館(ポートライナー市民広場駅前)で行われます。
日本ケミカルシューズ工業組合主催、全日本ケミカルサンダル工業協同組合連合会共催により、年3回実施。新作の発表・展示、新しい提案をお見逃しなく。


東京・浅草「台東区産業フェア」10月31日~11月1日
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靴、バッグ、財布、ベルト、革製品・・・など、ファッション雑貨の生産が盛んな台東区。江戸時代から続く伝統的な手法により工芸品をつくる職人が現在でも数多く活躍中です。
一方、区の南部一帯(御徒町~蔵前~浅草橋)は、徒蔵(カチクラ)エリアと呼ばれ、新しいカフェや雑貨店が続々オープン。特に蔵前は、「東京のブルックリン」として注目を集めています。
そんな台東区の多様な産業の魅力を紹介する恒例イベントに、全国皮革振興会、東京都靴卸協同組合、東京洋装雑貨工業協同組合がブース出展。
東日本ハンドバッグ工業組合 加盟企業、インキュベーション施設<台東デザイナーズビレッジ>&<浅草ものづくり工房>入居企業などが出展予定です。ユーザーのかたも入場可能。一部ブースでは展示品を販売しています。上質な製品が特別プライスになっているかも? 


フランス・パリ「プルミエール・ヴィジョン・パリ」9月17日~19日

国際見本市「プルミエール・ヴィジョン・パリ」(フランス・パリ)レザー部門にエキゾチックレザーを手がける有限会社藤豊工業所(東京・東墨田)が出展します。
会期中、エキゾチックレザーの一枚革を製品サンプルとともに発表する予定です。ご来場に関するお問合せは、有限会社藤豊工業所 公式サイトの専用お問合せフォームをご利用ください。(「Exotic leather News CLIP by JLIA」より)


アメリカ・ニューヨーク「COTERIE」9月15日~17日

日本の革製品を海外でPRするためにニューヨークで開催される「COTERIE」9月展にジャパンブースとして出展します。
展示会では、選りすぐりのバッグ、鞄、小物等の革製品を海外市場に向けて展示いたします。
出展企業情報などにつきましては、当連合会フェイスブックページアカウント「JLIA Japan Leather booth」、当連合会ホームぺージ内「ニュースリリース」をご参照ください。


イタリア・ミラノ「MIPEL」9月15日~18日

日本の革製品を海外でPRするためにミラノで開催される国際バッグ・雑貨見本市「MIPEL」9月展にジャパンブースとして出展します。
展示会では、選りすぐりのバッグ、鞄、小物等の革製品を海外市場に向けて展示いたします。また、同時開催される国際靴見本市(MICAM)にも、経済産業省がジャパンブースを出展します。
出展企業情報などにつきましては、当連合会フェイスブックページアカウント「JLIA Japan Leather booth」、当連合会ホームぺージ内「ニュースリリース」をご参照ください。

カテゴリー: 国内革事情

革と革のものづくりを学ぶスクール、教室、セミナーのトピックをまとめました。靴、皮革工芸をはじめ、財布のスクールが来年度からスタート。このほか、1日もしくは短期間で集中的に学ぶセミナーにも注目ですね。ぜひ、参考になさってください。

アルス国際製靴学校セミナー 受講者募集
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全日本革靴工業協同組合連合会は、一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)の委託を受け、靴のファッショントレンドの研究でも高い実績があり、世界的にも有名な靴作りの教育機関であるアルス国際製靴学校(イタリア・ミラノ)より講師を招き、革靴デザイン技術に関するセミナーを11月18日(月)~22日(金)、東京・奥浅草で開催します。
今回のセミナーは3種類のプログラムを組み、会社役員、執行部を対象とした1dayワークショップ(1日)、初めてセミナーに参加する方やデザイナーを対象としたセミナーA(2日間)、デザイナー、MD、プランニングマネージャーを対象としたセミナーB(2日間)の3コースを実施し、アルスのトレンドスペシャリストと技術者が最新のトレンドやブランディング、デザイン技術をレクチャーします。複数のコース参加も可能です。参加費はワークショップとセミナーで異なります。申込締切は10月31日(木)。

西成製靴塾 第25期生募集中
西成製靴塾では、靴職人を目指し靴づくりに取り組む塾生を募集しています。現在募集中の第25期生は、2019年10月より1年間、型紙、製甲、底付けなど、靴づくりを基礎から学び、ひとりで靴をつくり上げる技術を身に付けることを目指します。
例年、生徒さんは大阪だけではなく他府県からも。全くの未経験者が多いそうなので、初心者のかたも安心ですね。第25期生の申し込み締め切りは9月20日(金) 。次回の学校見学会は9月17日(火) 11:00~。くわしくは公式サイトをご確認ください。
  <http://www.nishinari-seika.com>

全国皮革振興会 皮革手芸教室 10月生募集スタート
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全国皮革振興会 皮革手芸教室(東京・蔵前)10月生の募集が今年もスタート。「ひとりでも多くのかたに皮革工芸の楽しさを知っていただきたい」と共用費を除いて入会金・月謝はなし(上級クラスを除く)。延べ3,400名が参加する歴史と実績がある教室です。近年、若いかたや男性も増え、幅広い世代で楽しく学んでいます。
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10月生募集に関するご質問・お問合せはお電話で。
03-3865-7457(9:30~15:00/月~金)
募集フォームを新設し、さらにお問合せしていただきやすくなりました。ご質問などは、下記リンク先からご利用ください。
  <https://www.japanleathercraft.jp/>

日本皮革技術協会「革・革製品の知識講習会」
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皮革の学会組織として、革・革製品に対する幅広い知識の普及活動を推進するNPO法人日本皮革技術協会による「革・革製品の知識講習会」の開催が発表されました。
革づくりのビデオ鑑賞、革・革製品の特徴、革の取扱方法など実物を見ながら、触れながら、革・革製品を幅広く学びます。
講義内容は皮革製造の基礎、革の特性、革の取扱い方法、主な事故事例および日本エコレザーとは何か?に加え、 「エキゾチックレザーを学ぶ」と題し、全日本爬虫類皮革産業協同組合(全爬協)からのレクチャーも。ビデオや実習が豊富で、わかりやすい内容がうれしいですね。
今年は大宮、豊岡、札幌、神戸、広島の5会場。各回とも少人数制なので、ビジネスパーソンはもちろん、これから皮革の知識を深めたいというユーザーの皆さまも安心して受講できます。参加無料です。
定員30名(各回)。先着順の受付です。定員になり次第締切。10月4日(金) 締切です。
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日程・会場(開催時間は各回とも9:50~16:30)
1. 大宮会場:10月24日(木) ソニックシティ 会議室 604
2. 豊岡会場:10月29日(火) 但馬地域地場産業振興センター 第1交流センター
3. 札幌会場:11月 7日(木) 札幌コンベンションセンター 206 会議室
4. 神戸会場:11月13日(水) 神戸国際会館 701
5. 広島会場:11月21日(木) 広島 YMCA 国際文化センター 本館 401

都立皮革技術センター「皮革関連ゼミナール」
東京都立皮革技術センター 令和元度 第3回「皮革関連ゼミナール」が9月26日(木)、東京・浅草 東京都立皮革技術センター 台東支所で開催されます。
今回は<紳士靴の基礎知識>。
株式会社リーガルコーポレーション 製造部部長 石原邦生さんが登壇します。「良い靴は、素材と構造が大切です。紳士靴について、グッドイヤー・ウェルト製法等をはじめとした基礎的な知識にとどまらず、靴底の素材やつくりなどに ついて、わかりやすく解説し、紳士靴の魅力についてお話しします。 ぜひご参加ください」(テキスト:東京都立皮革技術センター 公式サイトより)。参加無料。

台東区産業研修センター「ファッションマーケティング講座」
東京・奥浅草 台東区産業研修センターの恒例企画「ファッションマーケティング講座」が9月26日(木)に行われます。
ファッション産業の最新情報や市場予測をいち早く提供。今回は「国際靴見本市ミカムに見る2020ssシューズトレンドとマーケット」です。日本の靴ジャーナリストの第一人者、大谷知子さんが登壇。受講料は1,000円です。

「素材博覧会 -YOKOHAMA 2019 秋- 」<本日は革日和♪ セミナー>
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今回も「本日は革日和♪」がブース出展。計6社が参加し素材、道具などの展示販売に加え、当ブログでお馴染みの人気インフルエンサー 村木るいさんによるセミナーが期間中、各日開催。
「人に話したくなる革セミナーぷち 革の買い方や歴史編(無料)」、「人に話したくなる革セミナー 革ができること・革じゃないとできないこと(無料) 」、「しくじりハンドメイド作家さん」、「ハンドメイドイベントレポート2019 ~売れる売れないの線引き~」「お金の話をしよう! ハンドメイドの値段の付け方セミナー」 と超充実。村木さんが各地のハンドメイドイベント、出展クリエイターに徹底取材したリアルな内容です。かなり参考になりますよ。ご予定合うかたはぜひ。
  <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/>

<Toyooka KABAN Artisan school>財布専科 新設
国内有数の鞄産地、兵庫・豊岡の<Toyooka KABAN Artisan school>が従来のカバンスクール、専門課程に加え、要望が多かったサイフスクール、財布専科を来年度2020年5月から開校します。
財布専科は、3か月間、65日の全日制の専門校。年間2クール(5~7月、9~11月)を開講予定です。3か月のトレーニングでプロとして独立や企業の即戦力人材に! 9月1日から募集がスタート。詳しくは公式サイトをご覧ください。

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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