欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2019年10月16日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

前回(先週水曜更新分)、「Japan Leather Award 2019」応募作品一般公開イベントレポートに続き、「Japan Leather Award 2019」各賞(グランプリを除く)受賞作品が発表されましたのでお知らせします。
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【フットウェア 部門】
 ベストデザイン
  吉田 真也さん(個人)
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 フューチャーデザイン
  生駒 朋彦さん(カワノ 株式会社)
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【バッグ 部門】
 ベストデザイン
  井戸田 和之さん(株式会社 村瀬鞄行)
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 ベストデザイン
  村林 麗子さん(株式会社 吉田)
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 フューチャーデザイン
  矢内 徹さん(株式会社 吉田)
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 フューチャーデザイン
  小林 剛さん(株式会社 吉田)
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【小物 部門】
 ベストデザイン
  該当なし
 フューチャーデザイン
  該当なし

【フリー 部門】
 ベストデザイン
  坂崎 匠さん(Arti)
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 フューチャーデザイン
  該当なし

【学生 部門】
 最優秀賞
  藤田 れなさん(兵庫県立姫路工業高等学校 デザイン科)
 最優秀賞
  王 廷佳さん(学校法人文化学園 文化服装学院)
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【特別賞】
 中山 智介さん(銀職庵水主)
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【審査員賞】(長濱 雅彦 選)★審査員名 敬称略(以下同様)
 フットウェア
  西尾 陽さん(株式会社 リーガルコーポレーション)

【審査員賞】(阿部 浩彦 選)
 フットウェア
  細田 公一さん(個人)

【審査員賞】(天津 憂 選)
 学生
  小山 泰雅さん(学校法人水野学園 専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ)

【審査員賞】(伊藤 瞳 選)
 学生
  宇佐美 清香さん(兵庫県立姫路工業高等学校 デザイン科)

【審査員賞】(有働 幸司 選)
 バッグ
  一瀬 美月さん(個人)

【審査員賞】(鎌倉 泰子 選)
 バッグ
  後藤 優太さん(個人)

【審査員賞】(佐藤 直人 選)
 学生
  前田 七虹さん(兵庫県立姫路工業高等学校 デザイン科)

【審査員賞】(橋本 太一郎 選)
 学生
  川嶋 望愛さん(兵庫県立姫路工業高等学校 デザイン科)

【審査員賞】(矢口 真弓 選)
 バッグ
  小礒 晃さん(個人)

【審査員賞】(吉田 けえな 選)
 バッグ
  小田 涼二さん(個人)

審査員賞受賞作品の写真は、「Japan Leather Award 2019」公式サイトでご覧ください。


受賞者の皆さん、おめでとうございます!
長濱 雅彦 審査委員長(東京藝術大学美術学部教授)をはじめ、著名なデザイナー、歴代のグランプリ受賞者ほか第一線で活躍するかたがたが審査を担当。今回も個性あふれる革製品が選出されています。
小物部門は「該当者なし」、となるなど、厳正な審査に信頼が寄せられています。
学生部門のレベルが高く、最優秀賞が2枠、また審査員賞にも4人選出され、とても盛り上がりました。

審査会会場 各部門 応募作品の傾向は・・・

【フットウェア 部門】
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「フットウェア」部門には、ソーシャルな作品が続々。森林保全活動を意識した靴、歩きやすい新しい構造を提示する運動靴、ユニバーサルデザインの靴など・・・靴が社会的な注目を集める、2019年に相応しい問題解決型の作品がエントリー。

【バッグ 部門】
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「バッグ」部門には、メッセージや楽しさが詰まったアート感覚、デザインコンシャスな作品がラインナップ。
スマートフォンひとつあれば外出ができる時代、持ち物が減り、「手ぶら」を好むユーザーが増えるなか、敢えて「持ちたい」「使いたい」バッグとは何か? 近未来を見据えたイノベーションの数々に目を奪われます。

【小物 部門】
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「小物」部門には、ワンハンド、ワンアクションで○○できる、もしくはどちらの利き腕のユーザーも使いやすい、操作性に着目した作品が目立ちました。身体に不自由があるかたにも使いやすいユニバーサルなデザインに支持が広がりそうです。

【フリー 部門】
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「フリー」部門には、ジャンルやカテゴリーを超越したレザーアート的な作品、自由な発想、革新的な提案などが多かったようです。
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なかでも、床革を使用したキャットタワーなど、端革&残革を有効活用した作品が目をひきました。生命の証を無駄にせず、産業廃棄物、環境負荷を減らすためにも、つくり手のひとりひとりが意識的に取り組み、これからの皮革産業をユーザーの皆さまにご理解いただきたいですね。

【学生 部門】
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「学生」部門は、昨年、当アワード初となる、高校生が受賞し、大きな話題となりました。今年もさらに多くの作品をお寄せいただき、とても盛り上がっている部門です。瑞々しい感性で個性あふれる作品がそろいました。
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傾向としては、トレンドの「透け感」、コンセプトとしての「相反する二面性のハイブリッド」「装飾性・多様性へのチャレンジング」などが見られました。

近年は「シンプル&ベーシック」がロングトレンドとして継続。一方、レディスウェアではデザイン性が高いトップスがヒットするなど、その潮流がゆるやかに変化しつつある時代の空気感。
いち早く呼応するように芽吹いた躍動的なマインド、コンセプト、デザイン・・・
次世代を担う若き才能たちのチャレンジングは刺激がいっぱいでした。(以上「Japan Leather Award 2019」SNSアカウントより)

そして、グランプリは受賞作品のなかから選出されます。
11月23日(土/祝日)、東京・二子玉川ライズ ガレリア(東急田園都市線二子玉川駅前)で行う表彰式で発表されます。どうぞお楽しみに。

■ 参考URL ■
 Japan Leather Award 2019

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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