欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2020年2月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今月は、靴業界における弟子システムとはどのようなものだったか、を当時を知るエキスパートのお話しや文献を基に深く掘り下げてくださいました。働き方改革が注目されるいま、改めて知っておきたい内容です。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。
当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」や村木さんの活動予定、スケジュールなどが文末にまとめられていますので、最後までご覧ください。また、下記のリンク先、をチェックしてください。

  「本日は革日和♪」
  <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/>

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毎度です! 「最近TELしたら東京の方でも『毎度です』と帰ってくるようになってきた」ムラキです。大阪商人めんどくさいなぁ、とか思われているのかなぁ( ゚Д゚)y─┛~~

前回のblogでは「職人になりたい!」という人向けに職人というものの定義や職人になるために何をすればいいかを軽く紹介してみました。

「人に話したくなる革の話」/キッズレザープログラムと「職人になりたい!」という人向けの話

で、それを見た人から「弟子入り、というのは可能なの?」という相談がありましたので、いつものごとく様々に話を飛びながらこの国の革産業における弟子というものについて解説していきたいと思いますわ。



目次 

職人の定義をもう一度

弟子入り、という制度はどのようなものだったか?

本で見る日本の靴業界における徒弟制度

至高の靴職人 関信義-手業とその継承に人生を捧げた男がいた

大塚製靴百年史

日本のモノづくりをする人は「弟子」という言葉が好きすぎる

実際に当時を知っている人に話を聞いてみた

ドイツはマイスターでギルド、というシステムが有る

先日大阪でバッグメーカーさんのセミナーをしました

さて、最初の質問「弟子入り、というのは可能なの?」という回答

ムラキの今後予定。手前味噌ですが、、



職人の定義をもう一度

革業界においては職人、という定義はされていません。「この資格を持っていたら職人」「これができたら職人」ということはないわけです。基本的には「自称職人」、の世界です。

ですので、メーカーで10年働いて職人、と名乗る人もいるし、どこかの学校なり教室卒業して職人、と名乗る人もいます。メーカーからもらった仕事をひたすら行う請負職人、という人もいますし、百貨店の「日本の職人展」で接客しながら販売する職人さんもいるわけです。

職人、という言葉に対して個々人の使い方が異なるので「自分が意味する使い方と違う!だからあいつは職人じゃない!」というのはお門違いですよ、というのがこの項目の趣旨です


弟子入り、という制度はどのようなものだったか?

上記は今回のためにひっくり返した私の趣味の「革に関する蔵書」の極々一部です。

大前提として、靴業界は資料が残っています。日本の製革の歴史は明治時代からスタートであり、その際も軍需品としての靴がスタートでした。奈良時代なり、戦国時代なり江戸時代などにも革産業はあるのですが、革が大量に生産されたのは明治時代からです。

で、軍需と結びついていると記録がきっちり残ります。おかげで今現在も多数の本を読むことが出来ます。個人的に革に関する書籍を集めていますが、鞄財布などはほんとに少ないです(;・∀・) たまにあってもそれは「鞄メーカー」としての記録なりであり、「鞄職人」の記録はほとんどありません。「財布職人」に関しては現状私も見つけきれていません。

例えば鞄のエース創業者 新川柳作氏は自伝を残してくれており、読み応えがあり面白いです。ただ、それは鞄メーカーを興した人物の自伝であり、「鞄を作った職人さん」の記述は非常に少ないです。下記サイトで自伝の一部が読むことが可能です。


新川柳作記念館 Ryusaku Shinkawa Museum|エース株式会社

それに対して靴職人に関しては職人さん自身or他者なりが書いた本がそこそこの数が残っています。で、それを見てみましょう。


本で見る日本の靴業界における徒弟制度

至高の靴職人 関信義-手業とその継承に人生を捧げた男がいた

至高の靴職人 | 小学館


あらすじ

日本最高峰の靴職人の半生を追う
日本最高峰の靴職人、関信義さんが70歳を超え、いよいよ引退することを決めました。関さんの名は、ファッション業界関連の者なら知らぬ人はいないほど。その半生を振り返り、いかにして最高峰の称号を得るにいたったのか、関さんが生きた靴業界はどのようなものだったのか。大量生産の時代の終焉を迎えようとしている今、自らの命を削りながら、後継者を育てる職人の生き様を追いかけます。

私自身は関信義氏とは面識がなく、「至高」なのかどうかはここでは触れません。知りませんので。決して「わぁ、皮革産業連合会のBLOGに載っているから一番正しいんだ」と早とちりしないでくださいね。後で私がJLIA上層部から怒られますので(;・∀・)

竹川圭氏が聞き取った上で書き連ねたもののため、かなり読みやすい本です。また、戦後の靴職人の飲む打つ買うなり喧嘩っぱやさなども記録されており面白く読めます。これを読むと高齢の靴職人さんが「えっ!大学出てなんで靴職人になりたいの?」という気持ちもわかります。

で、この本では17歳の関信義氏の修行時代(1957年)が書かれています。三和、というのは靴メーカーさんの名前です。

・小僧の朝は6時。食堂ではおかみさんと姪っ子が育ち盛りのための朝食を用意して待ち構えている。いたるところで「お代わりっ」の声が飛び、女たちは「はいはい」といってどんぶりに湯気の立った飯を盛る。さながら戦場のような空間に四羽ガラスは平然と混ざり、負けじと飯をかっ込んだ。
三和はタダメシを食わせるだけでなく、月500円の小遣いもくれた。知り合いの大工の小僧に比べれば少なかったが。それでも2日に1度は銭湯に通え、月に1度は映画もみられたので文句はなかった。誰よりも早く仕事を覚えていった関がかわいかったのか、おかみさんはことあるごとにこっそりと駄賃をくれたのでなおさらだった。製靴業は猫の手も借りたいぐらい、仕事があふれていた。戦後主役の座に躍り出たサラリーマンにとって。靴はまずは手に入れなければならないひとつだった。

(至高の靴職人 関信義 p61)

そのころの日本人は大人も子どもも荒っぽかったが、職人の世界は輪をかけてひどかった。小僧は職人の仕事をみて覚える。徒弟制度のこのルールも、一筋縄ではいかない。作業台に近づこうものなら「じゃまくせえ」と一蹴され、遠巻きに眺めていても「みてんじゃねえ」とすごまれる。関はずいぷんと理不尽な育て方だと思った。

(至高の靴職人 関信義 p65)

小僧の日々に慣れてくると、合間合間にくず革を使って針を刺す練習が許されるようになる。辻が手つきをみて、あるとき、仕掛かりの靴の数針を縫わせてくれる。たいがいは口汚くののしり、この糸はよく締まっているなとごくたまに褒める。うれしくなって前のめりになる自分を冷静にみているもうひとりの自分がいて、うまいことやるもんだなと心のなかでは思っていた。

(至高の靴職人 関信義 68p)

小僧2年といわれる修行期間を、関は1年あまりで駆け抜けた。2年程度の下積みというのは素人に毛が数本生えた段階であり、予習があればもっと時間をかけたいのが経営者の本音である。しかし次から次へとやってくる仕事をこなすには職人はいくらいても足らず、また、いつまでもただ養っているわけにもいかない。半ば強引に一本立ちさせるための制度が"小僧2年"であり、関への処遇は例がなかった。

(至高の靴職人 関信義 71p)

小僧を卒業すると、奉公返しと呼ぶ2年が幕を開ける。
奉公返しとは世話になった礼に、相場の半値で靴をつくる期間を指す。

(至高の靴職人 関信義 97p)

 

関信義氏からの聞き取りによりこの当時の弟子システムが色々とわかります。


・靴職人、というのはこの場合受け取りの量産職人


・1足仕上げて~円もらう、という仕事。どれだけ早く丁寧に仕上げるかが評価基準

・弟子は衣食住は保障してくれ、お小遣いくらいがもらえた

・「靴業界は猫の手も借りたいほど忙しかった」という時代だった

・2年で独立、その後奉公返し、というお礼するシステムがあった

「1年で出す」
3ヵ月経って、作業台と椅子をつくってやった。弟子入りをみとめた証だった。
仕掛かりの靴を渡して1から叩き込んでいった。不合格ならバラしてやりなおさせた。
1回は許しても、2回目の失敗には容赦なく雷を落とした。玲子は歯を食いしばってついてきた。毎日弁当をつくってきて、朝は早くから日が暮れるまで作業に没頭した。
弁当を食べ終わると、地べたにぺたりと座り込んで、じっとしているのが印象的だった。身体の隅々へ効率よく栄養をいきわたらせるぺく、無意識にやっていたのだろう。午後からの作業に具える姿は充電中のロボ″卜を思わせた。
そのうち小遣いをやるようになった。
玲子はもち前の負けん気で一つひとつ確実に手になじませていった。関の読みを上回るペースで上達をみせ。約束の1年が経つころにはひと通りのことがこなせるようになった。
いれば学ぶことはいくらでもある。ついつい手もとにおいておきたい気持ちが勝って、ずるずると卒業を先延ばしにしていた。
(中略)
「あ、関だが。うちで面倒みた若いのがいるんだが、そっちで使ってくれないかね」
ひとり立ちさせることを決めた関は、かつて籍をおいた三田製靴に声をかけた。

(至高の靴職人 関信義 18.19p)


こちらは冒頭第1章「はじめての弟子」からの引用です。関信義氏が近年弟子を取った際の教え方が書かれています。


・お金は渡さずある程度できるようになったらお小遣いを渡していた


・住み込みではなく通い

・自分の仕事の手伝いをさせていた


これだけ見るとえげつないように見えるが、師匠は弟子が独立する際には「こいつは俺が育てた弟子だ」「だから取引先さん、よろしく見たってな」と声がけする義務的なものもあったわけで。

技術だけではなく、師匠がもつ信頼も一緒に渡していたわけです。


大塚製靴百年史

大塚製靴さんが昭和50年頃に出した百年史。この中で「職人はここまで出来たら2級」などしっかりと規定されていました。今回の弟子入り、とは違う話ですが、この当時にこれだけしっかりとした基準を定めているのはすごいですな。


日本のモノづくりをする人は「弟子」という言葉が好きすぎる

過去にも書きましたが、日本人は「職人」や「モノづくり」という言葉がすごく好きです。また、それに付随する弟子、という言葉も大好きです。

それはそれで構わないと思っています。ただ、「弟子、というのは金銭をたいして払わずに使っていい人材」というわけではありません。過去の時代でも衣食住保障+お小遣いは支払っていました。
関信義氏が近年弟子を育てた際は「通いで来てもらう」「当初は金を支払わず使う。ある程度育ったらお小遣いを支払う」「見込みなかったら早期に『お前は向かない』と引導を渡す」などをしていました。

弟子システムを師匠が取る最大のメリットは薄給で使えることではなく、育った後に下請け仕事先として依頼する協力相手を作る、ということだと私は思っています。そのためには「猫の手も借りたいほど忙しい仕事」が存在しないと弟子も取れません。

また、師匠は弟子に対して「この仕事を習得すると将来これだけ食べれる」という未来図を提示してあげるべきだと思います。まぁ、だからこそ今の時代「食っていけるわけでもないし、君をそばに置いておくほど仕事ないから弟子入りは認められない」と言われるわけですが。



実際に当時を知っている人に話を聞いてみた

大阪で靴の型紙制作・型紙講座を開いている古瀬勝一氏。先日「東京レザーフェア」(2019年12月)の際に靴の制作実演をしていただきました。

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」/豊岡鞄のセミナーを聞いたり、型紙セミナーを運営して思った 知ってもらう大切さの話

で、この古瀬氏、実家が靴メーカーでした。お父さんが師匠として弟子も多数雇っておられました。ですので当時を聞いてみました。

(★以下、「」内が古瀬氏の話です)


「当時、、、1970年代手前くらいですかねぇ。僕が小学校の頃でした。家は靴メーカーでしたね。メーカーと言っても自宅兼工房みたいなものでしたよ。父は面倒見が良い人でした。衣食住完備でお小遣いもあげていましたね。お小遣いは多くはありませんが、映画見に行くなりパン買うなりしていましたね。

当時お小遣い以外にも母が積立をしていました。独立する際に通帳と印鑑を渡して『無駄遣いするんじゃないよ』と言いながら渡して送り出していましたねぇ」


自宅兼工房、ということは弟子と一緒に暮らしていたってことですか?


「もちろんです。父は『弟子が優先』という考え方でした。

例えばすき焼きを食べるときは父と弟子が優先でした。僕と兄は弟子たちが食べたあとの残りを食べさせられていましたね。だから幼い僕にとってはすき焼きってのは鍋の底に残ったドロドロのものでしたねぇ。(^_^;)」

えっ!親方の息子だからでかい顔できた、とかなかったの?


「ありませんありませんよ!
例えばTVなんかは父が最優先でプロレスや野球見ていました。その後に弟子が見たいものを見る、みたいな。子どもたちが見たい8時だよ!全員集合、なんかはなかなか見れませんでしたね。
銭湯も弟子と父が一緒に行き、父がお金出していましたね。

父はアメとムチをきっちり使い分けられる人でした。そりゃ仕事では厳しかったですが、生活ではアメを与えていましたね。例えば、うちは扇風機やクーラー、車が家に導入されるのは遅かったんですよ」


??なんで?


「父が『独立した弟子がきちんと扇風機orクーラーor車が買えるようになったらうちも導入する!』という考え方でした。だから自転車の後ろに靴を140足入れた箱をくくりつけて納品したりしていましたね。原付き運転できる弟子が入ったときにスーパーカブを導入しました。 他にも結婚、出産などがあった際には祝い金も出していましたね。

ムラキさんが言わはる奉公返し、とかはなかったです。うちのメーカーが下請けに出す金額と同じだけ、独立した弟子に払っていました。で、お金をためて扇風機or車なり買ってがんばれよ!と言っていましたねぇ。まぁ、こういうシステムは今の時代運用は難しいですよね」


ドイツはマイスターでギルド、というシステムが有る

ドイツ靴文化論講演会 7/7 in大阪 上田安子服飾専門学校 | phoenix blog

2016年に行われたセミナーで【ドイツ靴職人の修行と労働環境の推移】というものがありました。当時から弟子システムなどについて調べていた私からしたら非常に面白い内容でした。

日本では「ドイツにはマイスターと職人が尊敬されている」「ギルド、という職人組合がある」、というくらいの認識かと思います。ですが、私個人が思ったよりも遥かにマイスターという言葉は重く、また義務もありました。


・マイスターは国家資格


・ドイツ手工業組合がある
>連邦共和国法律下で手工業領域全般の資格試験(GESELLE^MEISTER)の運営菅理
>MEISTERの労働環境や地域でのパワーバランスを管理(独立店舗を持つうえでの立地的調査・調整)
>検査機関としてマイスター試験など各種試験が公正適切に行われたか、政府に定期的にレポート
>GESELLE・MEISTERのためのスキルアップセミナーの開催
>労働法などの法的アドバイス
>MEISTERやエンドユーザー、弟子間の問題仲裁などを行う


・インヌング=職人協会が中世から存在する。
>職業別に特化した組織
>職業規定・倫理規定・同業者との地域連携、弟子の育成環境が適正かチェック・管理
>弟子に対してのケア。訓練場所のレベルや公正な修行、技術指導が行われているか定期的にチェック
>弟子や職業訓練場所との問題解決・仲裁
>協会員とエンドユーザー間で起きた問題の仲裁
>セクハラ・パワハラがあった場合の指導・仲裁


ドイツは職人の国、といわれますが、日本よりも遥かに職人に対する教育体制や法的・組合の義務が多く存在するのが印象的でした。だからこそ、国民が職人に敬意とお金を払うんだろうな、とも思います。

ここらの話に興味ある方は下記などが参考になるかと思います。

ドイツのマイスター制度 - マイスター制度を理解するためのキーワード - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト

pdf:英国における皮革業の社会史:比較文化史の視点から 1 

 

先日大阪でバッグメーカーさんのセミナーをしました

大阪府皮革業界総合研修、という毎年大阪府が行ってくれる研修事業があります。大阪府さん、毎年毎年ありがとうございます!(*´ω`*) 革の解説に関してはプロ中のプロの人が来てくれたり、越境ECの話など今年も盛りだくさんでした。(新型コロナウイルスの影響で後半中止になっちゃいましたが。。。)

で、今回2つのセミナーの段取りを組んでほしい、と言われ協力。そのうちの一つが西川商店さんを呼んで「気持ちよく働ける会社作りで、人が人を呼ぶ。」という内容で話していただきました。


大阪府皮革業界総合研修 第1回が面白かった&今後の予定セミナーが濃ゆい | phoenix blog

西川商店紹介>若い世代のつくり手が生き生き働く老舗ファクトリー 爬虫類皮革製品等メーカー 工場見学(株式会社西川商店)レポート |  BLOG | ファッション雑誌『装苑』のオフィシャルサイト ファッション、ビューティ、カルチャーなどの厳選した情報をお届け! 装苑ONLINE


このセミナーでは私は黒子というか太鼓持ちというか、司会を行いました。事前に聞き取り調査をし、レジュメを作り、「当日このように質問します、でも1割ほどアドリブで聞きます」というような脚本も書きました。芸人ならばいざしらず、普通の人は「はい、セミナーしますので喋ってくださいね。あとお願いね!」と言っても出来ません。また、本音も喋れません。ですので「で、うちの主力の生産の子が独立したいと言い出しまして」「えっ!困りますやん!」「そうなんですよ!」などのツッコミ・合いの手を入れるのが私の役割でした。関西人の7割はツッコミとボケができるんですよ

気持ちよく働ける会社作りで、人が人を呼ぶ。」というタイトルだけあって、どのように働くひとに来てもらっているか、という話が中心。福利厚生もしっかりとした状態で人を募集し、弟子・師匠というシステムとは異なります。ですが、しっかりとした教育システムの下で人を育てるのがわかるセミナーでした。

ツッコミ入れつつ「なるほど、今の時代はここまで整えないとモノづくりの会社で働きたいんだ!という人を惹きつけられないんだなぁ」と冷や汗をかきました。


さて、最初の質問「弟子入り、というのは可能なの?」という回答

弟子に入りたい、という人に対しての回答です。


・技術を学びたいだけならば教室なり学校がオススメ


・昔の「猫の手も借りたいほど忙しい」時代ならばまだしも、今の時代はそこまでの仕事がない環境の師匠のもとでは教わるメリットがあるかなぁ、と。

・「どうしてもこの人に習いたいんだ!」というならば「お金払うから仕事を手伝わせてください」とお願いするのも手。

<師匠にしたら「この仕事学んでも将来食っていけるかわからんよ」「弟子とるほど仕事たくさんないんだよ」というのならば、あなたがお金払って、教わるのも手。
<ただし、弟子を育成したことがない人は教える技術が低い、と思ったほうがいいです。そもそも「教える」ことに向かない人も多々います。(ex.「見て覚えるんだよ!」「チャッとやってギュッとやるねん!」)

<知り合いメーカー曰く「月々5万も払ってくれたら仕事やってもらいつつ技術も教えるよ!ある程度いったら無料、お小遣い、給料、とレベルアップするよ!」とも。


ついでに師匠or人を雇う、という革関係の会社の方向けの提言


・「見て覚えろ」「俺の若い頃は」は今の時代通らないです


・下記の本、いいですよ


「新たな"プロ"の育て方」amazon

左官屋が若い人をどう育てたか、という内容。根性論などではなく、今の若い人向けにはこう教えないと技術は教えきれない、という内容。

作者blog>書籍を執筆した思い「新たなプロの育て方」 - 原田左官のブログ


ムラキの今後予定。手前味噌ですが、、

・2月28日(金) 16:00~18:00 とすぐですが、大阪のA´ワーク創造館googlemap)で下記セミナーを行います。

特別セミナー「人に話したくなる革の話〜新世代のモノづくりは何をどのように活用しているか」のご案内 | シューカレッジおおさか


メーカーさん向けの話となりますが「モノづくりで食べていきたい」などの人にも得るものはあるかと思います。オチを最初に言うならば「技術や新素材があるからって食っていけるわけじゃない」というものとなります。「じゃぁ何が必要なのか」というのがセミナーの流れとなります。


・4月3,4日(金,土)は革日和in大阪となります。大阪の革屋さんの感謝市や展示会を予定しています。また革日和告知ページなどで随時、最新情報を公開予定です。



カテゴリー: 革づくり・ものづくり産地ローカルブランディング

皮革業界では、大阪、奈良、東京・・・と産地の取り組みが話題になっています。今回は靴産地の地域ブランド、新しいプロジェクトの最新トピックをまとめました。参考にしていただけますように。


大阪からレディスシューズを発信! 地域ブランド「コサエマ」

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大阪靴メーカー協同組合に加盟するレディスシューズメーカー10社が共同で立ち上げた地域ブランド「COSAEMA(コサエマ)」がデビュー! 大阪ことば「こさえまっ!」からネーミング。「"良い靴"のことを大阪では"ええ靴"といい、"つくる"のことを"こさえる"といいます。"ええ靴こさえまっ!(良い靴をおつくりいたします)"の精神で、大阪靴メーカー協同組合の加盟企業は日々がんばってまいりました」(「COSAEMA」公式サイトより)。

大阪靴メーカー協同組合は、靴づくりの受け継ぐ技術とノウハウを有し、実際に自分たちで靴をつくっている集団。
メーカーとユーザーがダイレクトにつながることができる時代、地域ブランドがその架け橋となるように・・・と、つくり手たちの心意気を反映した、熱くストレートなメッセージ「こさえまっ!」に想いを込めて。長い歴史を有する革靴の生産地、大阪のメーカーの技術、多種多様な靴づくりを生かしたコレクションを発表しました。

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「大阪三世代シューズ」をコンセプトに、年齢を問わず履くことができる快適なシューズがラインナップ。2月13日(木)~19日(水)、大丸心斎橋店 本館5Fで行うイベントでお披露目。サスティナビリティを意識したものづくり「日本エコレザー認定シューズ」展示やメーカー若手によるトークイベントなど盛りだくさんでした。(画像:「COSAEMA」公式サイトより)


東都製靴工業協同組合「東京の靴」第4弾お披露目
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東都製靴工業協同組合の注目企画、「東京の靴」プロジェクトの第4弾が「モノ・マガジン」最新号で紹介されました。
明治の実業家として活躍した、旧佐倉藩士 西村勝三さんが東京・築地入舟町に我が国初めての靴工場 伊勢勝造靴場を開設した明治3(1870)年3月15日から150年の節目。いまでは、100社近い靴メーカーが東京・浅草に存在し、高品質な革靴をつくっています。そんな、歴史を踏襲し、進化し続ける「東京の靴」が誌面で紹介されました。
今回は、「ヴァーブクリエーション」「エイゾー」「サンダー商事」「シバ製靴」「スピングルカンパニー」「デザインテーブルコム」「HALO」「宮城興業」「東京都立職業能力開発センター台東分校」「ライオン靴クリーム」・・・と、靴のメッカ、東京・浅草を中心としたメーカー、スクールが登場しています。
  <http://www.tokyo-shoemakers.jp/>

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なかでも注目したいのは「エイゾー」の新ブランド「ベルソー・プリュス」。産休明けのスタッフの企画により、デリケートな妊娠中の女性のための靴をリリースしました。

働く妊婦さんにも対応できるデザイン力が秀逸。大きいおなかで足もとの状況がわかりにくくても、脱ぎ履きしやすい仕様に。
出産前と出産あとで、中敷きを替えることで重心の変化にもしっかりサポートするなど、実体験をもとに女性の視点でつくられた履き心地のよい靴がラインナップ。ギフトにもぴったりですね。(画像:「Tokyo-shoemakers.jp」より)
  <http://www.eizo-collection.com>

東京都立職業能力開発センター台東分校のページでは、卒業試験に向けた教室のようすも。なお卒業制作展は、3月23日(月)に行われるそう。
このほか、各社の幅広いものづくりを丁寧に取材していて読み応え満点です。
 
同じく、東京・浅草を拠点とする人気ブランド「wisteriafujiwara(ウィステリア フジワラ)」のオーダー会が、2月19日(水)~3月3日(火)、銀座三越で行われます。美しく履きやすいパンプスをカスタムできますよ。こちらもどうぞお見逃しなく。
  <https://wisteriafujiwara.jp/>


奈良の靴工場7社による新ブランド「KOTOKA」、3月にデビュー!
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歴史的な建造物が多い観光地、というイメージが強い奈良県。実は、靴づくりが盛んなことでも知られています。
奈良県の製靴業は、1960年以降機械化が進み急速に発展。1965年11月、奈良県靴産業の中小企業者が団結し業界の発展と繁栄を図るべく、奈良県靴産業連合会を発足。1991年1月には奈良靴産業協同組合を設立。歴史あるその流れを受け継ぎながら、新たな取り組みを着々と準備中。

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この春、奈良の靴製造会社7社の協業による新ブラン「KOTOKA(コトカ)」のデビューが決定。ブランド名は、古都(コト)、奈良の靴(カ)からネーミング。「繊研新聞」(2月13日1面)で大きく取り上げられるなど、注目度も抜群です。
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SNSアカウント「奈良発靴」からさまざまな情報を発信。メーカーの職人がモデルとなり、着画をアップするなど、上質な紳士靴を手がける靴の街から、つくり手たちの想いを届けています。
その情報発信が奏功し、テレビ番組の取材が続々。じわじわと認知を拡げてきました。3月には東京・丸の内「KITTE」でデビューイベントの開催が決定。
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第1弾のコレクションでは、アッパーの素材として上質な国産天然皮革を採用。新喜皮革(兵庫県姫路市)の最高級馬革のコードバン、栃木レザー(栃木県栃木市)のタンニン鞣し革、マルヒラ(兵庫県たつの市)のタンブルレザーなどが使われているそう。産地と産地をつなぐ、ローカルな靴づくりに期待が寄せられます。(画像:「奈良発靴」より)

カテゴリー: 国内革事情

皮革業界を中心に各地で行われている、さまざまなセミナーと講座をまとめました。ビジネスパーソンをはじめ、クリエイター、ユーザーも対象としている内容をピックアップ。参考にしていただけますように。


「レザーソムリエ」Professional(中級)皮革講座 第一弾、無事終了
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日本革類卸売事業協同組合(JLTA)が実施・運営する、「レザーソムリエ」のProfessional(中級)皮革講座が2月9日(日)、東京会場(東京・浅草 東京都立産業貿易センター台東館)で開催されました。
皮革および革製品について正しい知識を持っていただき、皮革および革製品を愛用し、楽しみ、より多くの皆さまに使っていただきたい、そんな想いから、「皮革講座」や「皮革試験」などを活用し、「レザーソムリエ」を育成するプロジェクトです。
皮革の初心者を対象としたレザーソムリエ資格試験制度が始動。 2019年は第3回 レザーソムリエ Basic(初級)資格試験を実施し、新たに296名の「レザーソムリエ」が誕生しました。
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2020年より、中級が本格的にスタート。このProfessional(中級)皮革講座では、より実践的で皮革に関する、より深い知識を習得するための座学および染料・顔料の塗布などのさまざまな実技・実演が盛りだくさん。各ジャンルのエキスパートが講師として登壇。専門的な内容を丁寧にレクチャーしました。
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今後のスケジュールは、Professional(中級)皮革講座 第二弾として、4月11日(土)、大阪会場(大阪・大手前)で開催されます。なお、定員に達しているため、応募は終了しています。
レザーソムリエ資格試験公式テキスト Professional(中級)編も販売スタートとなりました。
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また、初級講座(参加無料)2020年度初級スケジュールは以下のとおりです。ぜひ、ご参加ください。
● 6月21日(日) :大阪会場(1回目)
● 6月28日(日) :東京会場(1回目)
● 7月 5日(日) :仙台会場
● 8月23日(日) :名古屋会場
● 8月26日(水) :大阪会場(2回目)
● 9月 9日(水) :東京会場(2回目)
● 9月13日(日) :福岡会場
  <https://www.leather-sommelier.jp/>


「大阪府皮革業界総合研修」<後期コース>

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大阪府皮革業界総合研修(主催:大阪府、近畿経済産業局、共催:地方独立行政法人大阪産業技術研究所)令和元年度後期コース 第5回が2月13日(木)、マイドームおおさかで行われます。
この研修は、皮革関連産業の振興のため、関連企業の経営者並びに従業員のかたを対象に最新の業界の動向やトレンド、あるいは実践的な経営の知識等をレクチャー。各界の著名な講師を招いて時流にあった内容で実施されています。

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第5回の研修テーマは「気持ちよく働ける会社作りで、人が人を呼ぶ。」
株式会社西川商店 代表取締役社長 西川 晃正さんが登壇。一般社団法人日本皮革産業連合会 公式ブログ連載でお馴染みの村木るいさんが司会進行を担当します。
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「(西川商店さんは)多数の人を雇いカバン・バッグを生産なさっていますが、どういう環境を築いているのか? これまでの経緯、現在の状況と、未来への展望についてお話しを伺います」と村木さん。大阪の皮革業界をリードするおふたりのクロストーク、ご期待ください。

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続いて、2月20日(木)には「若手が働きたい!とやってくる革屋のネット活用術」と題し、<Leather Craft Phoenix(レザークラフトフェニックス)>営業部長 吉川勝慈さんが登壇。同じく村木るいさんが司会進行を担当します。
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同社はGMOインターネットグループのGMOペパボ株式会社が国内最大級のネットショップ開業・作成サービス「カラーミーショップ by GMOペパボ(以下、カラーミーショップ)」が主催するコンテスト『カラーミーショップ大賞 2019』地域賞に選出され話題。ウェブ、SNSの先進的な取り組みとユーザーに真摯に向き合う企業姿勢が高く評価されています。
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2月28日(金)には、「2020年秋冬靴 ファッション&市場は、こうなる! 」(靴ジャーナリスト 大谷 知子さん)も予定されています。参加費無料です。
  <http://www.pref.osaka.lg.jp/annai/moyo/detail.php?recid=22877>


東京都立皮革技術センター台東支所「皮革関連ゼミナール」

東京都立皮革技術センター 令和元度第9回「皮革関連ゼミナール」が2月21日(金)、東京・浅草 東京都立皮革技術センター台東支所で開催されます。
今回は<皮革製品のクレーム事例>。一般財団法人日本皮革研究所 室長、大形公紀さんが登壇します。「商品クレームが発生した時には、原因を明らかにし、品質管理や再発防止に取り組むことが大切です。今回は、皮革製品の代表的なクレーム事例と品質管理の必要性について説明します」(東京都立皮革技術センター公式サイトより)。参加費無料です。
  <http://www.hikaku.metro.tokyo.jp/>


「マイスターによる皮革講座」(兵庫・豊岡)

一般社団法人日本皮革産業連合会は、一般社団法人日本鞄協会と共催で、日本皮革製品マイスター(植村美千男氏、土屋達男氏および長江幸雄氏。鞄部門)による鞄部門での次世代技術者育成・指導事業として、皮革講座を2月23日、兵庫・豊岡 但馬地域地場産業振興センター 会議室で開催します(参加費無料)。くわしくは下記リンク先をご参照ください。
  <https://www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=1725>


台東デザイナーズビレッジセミナー「"好き" をビジネスにするブランドの育て方」

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インキュベーション施設<台東デザイナーズビレッジ>恒例企画「ビジネスサポートセミナー」、次回は「"好き" をビジネスにするブランドの育て方~ あなたに足りないのはコレだ!! ~」。
学校法人文化学園 国際ファッション産学推進機構 機構長 兼 「Tokyo新人デザイナーファション大賞」事務局長、山地 保さんが登壇します。
「アパレルやファッション雑貨系の若手クリエイターがこれからのマーケットで成長するために、生き残っていく為に何をしたら良いのか。展示会やコレクションでの発表や海外を目指すには等、将来の方向性について IFF・プラグイン等のファッション合同展示会の運営に携わり、多くのアパレル系ブランドの支援に関わってきた山地さんに、ブランド運営やクリエイターのビジネスにとって大事なことをお話していただきます」(<台東デザイナーズビレッジ>公式サイトより)。
アパレル系クリエイターのケーススタディが中心となるようですが、レザークリエイターの皆さまにも役立つ内容だと思われます。貴重な機会をお見逃しなく。
  <http://designers-village.com/dezaville/20200218yamachi/>

カテゴリー: 国内革事情

バッグ、シューズほか、革製品づくりの技術を学ぶスクール、教室のニュースが続々届いています。
春は卒業、入学の時季ということもあり、学習の成果を発表する卒業制作展示や靴&バッグづくり教室のイベントまで幅広い内容をまとめました。参考にしていただけますように。


文化服装学院ファッション工芸専門課程卒業制作展示

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ファッショングッズのデザイナーを目指して専門知識と技術を学ぶ、文化服装学院ファッション工芸専門課程の帽子・ジュエリーデザイン科、バッグデザイン科、シューズデザイン科の学生による卒業制作展示が2月25日(火)から3月2日(月)まで開催されます。
今回の卒展のテーマは「黎明」"次への光景"。3年間積み上げてきた技術と経験を糧に、新たなステージへ突き進みたいという気持ちを込められているのだそう。
アジアからの留学生も多く、国際色豊か。「世界のなかの日本」「日本からアジアへ発信するファッション、カルチャー」、そんな状況をリアルに体感できると思います。必見です。


2019年度 専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ「卒業制作展」
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専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ「卒業制作展」が、今年も東京・青山 スパイラルガーデンにて開催されます。
ジュエリー、シューズ、バッグ、ウォッチ、各コースの学生たちの個性を表現した作品たちがそろうこのイベントは毎年グレードが高く、アートイベントのような雰囲気も楽しめます。造形テクニック、さまざまな素材やテーマから展開していく発想など秀逸な作品がズラリ。クリエイターの卵たちが羽ばたく瞬間に立ち会ってみては。


杉野服飾大学 2019年度 卒業制作・論文発表会
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杉野服飾大学 2019年度 卒業制作・論文発表会が同校・目黒キャンパスで行われます。「Japan Leather Award」歴代のグランプリ、部門賞受賞者を輩出したファッションプロダクトデザインコースの会期は2月7日(金)~9日(日)です。お見逃しなく。


東京都立職業能力開発センター台東分校 在職者向け「キャリアアップ講習」

東京都立職業能力開発センターおよび台東分校では、主に中小企業で働いているかたを対象に、スキルアップや資格試験受験対策のための短期講習を実施。台東分校では、『製くつ』に関しての「キャリアアップ講習」が好評です。働きながらキャリアアップしたいかたにおすすめです。2020年2月募集の「キャリアアップ講習」の締め切りは2月10日(月)まで。
なお、3月には毎年卒業制作展示も開催されます。詳細発表が楽しみですね。


神戸医療福祉専門学校三田校整形靴科 卒業製作展示会
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神戸医療福祉専門学校三田校整形靴科が卒業製作展示会を2月8日(土)~10日(月)に行います。製作技術、接客など学んだことを結集し、企画からディスプレイやDM作成、お客様対応までのすべてを学生たち自身で運営するそうです。
今年は2月8日(土)限定で三田校会場に、人気YouTuber・靴磨き芸人 奥野奏さんがゲストとして招かれ、靴磨きセミナーを開催! どうぞお見逃しなく。


atelier21「よりみちワークショップ」
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「染めの王国」と称される東京都新宿区。江戸の文化を受け継ぐ落合・中井は、かつて京都、金沢と並ぶ着物染色の三大産地として数えられていたそうです。そんなエリアの人気イベント「染の小道」の会期に合わせ、靴づくり教室<atelier21>が恒例企画「よちみちワークショップ」を2月22日(土)~23日(日)に開催します。今年のアイテムは、きんちゃくバッグです。
このワークショップは定員10名くらいの少人数制。靴づくり歴50年の切付清彦さんとスタッフ2名、3名の講師がマンツーマンに近い状態で丁寧に教えてくれるので、レザークラフト初心者も安心です。
材料費込み2,000円~と、びっくりプライスもうれしい。当日受付も可能ですが、予約優先となりますのでご注意ください。
「各パーツの色や形を選べるのでアレンジ可能です。あなただけのレザーきんちゃくをつくってください」とメッセージも届いています。革小物や革のハギレを格安で出品する「よりみちマーケット」も同時開催。どうぞお見逃しなく。


全国皮革振興会<皮革手芸教室>4月生募集

全国皮革振興会<皮革手芸教室>(東京・蔵前 )の4月生募集が今年も3月2日(月)からスタートします。公式サイトの一部がリニューアル。応募フォームが新たに設けられ、問合せがしやすくなりました。
一般社団法人 日本皮革産業連合会の会員団体のひとつ、全国皮革振興会は、皮革の楽しさや美しさをユーザーに広く周知すべく設立された任意の団体。1966年より皮革手芸教室を開講し、現在までに延べ3,400名が参加しています。共用費を除き、入会金・月謝は不要(上級クラスを除く)。
「ひとりでも多くのかたに皮革工芸の楽しさを知っていただきたい」という思いがうれしい。毎回応募者が多く、幅広い世代のユーザーが皮革工芸を学び、楽しんでいます。話題のエリア、イースト東京・蔵前で革のものづくりにトライしてみては?


「サンプル師が教えるバッグ教室」作品展「Bag Cafe」
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「Japan Leather Award」歴代の部門賞受賞 中村保義さん主宰「サンプル師が教えるバッグ教室」(大阪・奥なんば)の作品展「Bag Cafe」の開催が発表されました。
展示はもちろん、革素材、ファスナーなどの材料を販売するコーナーやコーヒーを味わえるカフェスペースもあるそうです。

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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