欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2020年5月20日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言が5月14日に39県で解除され、新しい日常に向けて動き出すなか、皮革業界では、さまざまな新しい試みに取り組んでいます。その一部をまとめました。どうぞ、参考にしていただけますように。


東京レザーフェア「TLF ブランドブック」SNSで無料公開!
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日本最大級の皮革及び皮革関連資材トレードショー「東京レザーフェア」の開催について、公式アカウントから発表がありました。5月の開催を延期。令和2年12月2・3日に変更となります。(画像:富田興業株式会社)
情報発信の場として公式SNSアカウントを強化。「TLF ブランドブック」のコンテンツを公開しています。このブックレットは、第101回 東京レザーフェア会期中、会場限定で配布されたもの。会場に行くことができなかったかたも閲覧可能です!  
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(画像:富田興業株式会社)

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(画像:株式会社タテマツ

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(画像:吉比産業株式会社 東京支店

投稿では、このほか加盟企業・団体の写真とともに各社の魅力をじっくり紹介。
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公式インスタグラムから発信され、公式フェイスブックページ、公式ツイッター、各アカウントで拡散しています。ぜひ、チェックしてください。
  <http://tlf.jp/>


「豊岡鞄 Web展示会」特設サイト開設
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国内有数の鞄産地、兵庫・豊岡の地域ブランド「豊岡鞄」が、昨年より関係者向けのクローズド型からユーザー参加型に展示会を改革。場所を東京・丸の内に移し開場時間を延長。ポップアップショップを同時開催するなど、忙しいビジネスパーソン、ユーザーに寄り添うアプローチが好評でした。
今回は新型コロナウイルス感染症の感染拡大にともない、新作アイテムの発表スタイルを変更し、初の試みとなるWeb展示会をスタート。本日5月19日、特設サイトが開設されました。バッグ&鞄に続いて、財布の新作も発表予定。
公開期間は、「豊岡鞄 Web展示会」が5月19日~7月17日、「Toyooka Zaifu Project」が6月5日~7月17日となっています。ステイホーム時代の新しい試みとして注目ですね。

  <https://www.toyooka-kaban.jp/exhibition2020ss/>


バッグ&鞄業界 5月展示会を中止し、アポイント制内覧会を開催

バッグ&鞄業界では、本来、展示会シーズンの5月。新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、バイヤーの移動などが難しくなり、中止・延期とし、開催自粛する企業がほとんどのよう。
そんななか、「経済を止めてはいけない」と、内覧会として自社での小規模開催や完全アポイント制で得意先にだけ声かけするなど、感染リスク対策に取り組んだうえで、いまできることを粛々と行うようです。
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(画像:株式会社藤和商会 内覧会会場より)

鞄・バッグの専門誌「Bagazine(バガジン)」恒例企画「バッグ&鞄業界 5月展示会プレ情報」特集(5月1日発行)では、秋冬新作発表へ向けたアピールピント、展示会テーマ、新企画など各社の状況をまとめています。
  
   株式会社クイーポ
カラーバリエーションは、秋冬だからといって深い色ばかりにするのではなく、明るいカラーを打ち出すことで、不安定な日常のなかにも華やかさをプラスできるような商品を企画。

  株式会社プリンセストラヤ
2020 Autumn & Winter collectionのテーマは「考える ― 探求 ― 」。
(中略)
レジ袋の有料化が義務化されるなど、より身近なシーンでも取り組みが始まるなど、環境問題に対して「考える」意識の高まりから生まれるニーズに向けた提案。このほか、くわしくは誌面をご覧ください。

  <https://www.bagzn.com/>

また、上記リンクのウェブ版「Bagazine bit」では、「2020-21 A/W collection 5月個展 直前情報」として、各社の開催状況を掲載。グーグルマップと連動した「バッグ・鞄業界 2020年5月展示会場マップ」も人気です。
同誌編集長 北林芳武さんは、「今回のコロナショックでは、経済活動の停滞が続き、計り知れない商機が失われた。しかしながら、こんな状況たからこそ新たなニーズも生まれている。緊急事態に頼るべきは、既存のルールや前例踏襲ではない。
私たちは経験したことのないこの状況を乗り越えるため、まずは自らの存在意義をしっかりと認識し、柔軟な思考とフットワークの軽さで、それぞれの企業価値とこれからのニーズとの接点をつかむことに力を入れたい」と熱くメッセージ。
困難な状況ですが、なにが正解がわからないこんな時代だからこそ、斬新なアイディアや提案も受け入れられやすい希望があります。若い世代のクリエイター、企画スタッフのかたがたの活躍の場が生まれますように!


「TIME & EFFORT」靴産業150周年 特設ページ スタート
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日本国内に革靴産業が誕生してから、今年で150年目。そんなメモリアルイヤーを盛り上げるべく、日本の革と革のものづくりの魅力を発信する「TIME & EFFORT」公式サイトに靴産業150周年 特設ページがオープン。公開スタートとなりました。革靴に関する歴史やカルチャー、イベントなどのトピックが毎月更新される予定です。


第一弾「靴歴史エピソード」公開
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4月末には、読みものコンテンツ、「靴歴史エピソード」- 人と靴と出来事と - が登場。産業創設期編からスタート。
幕末動乱から文明開化へ・・・時代の夜明けとともに日本の靴産業が誕生。ペリー来航から鹿鳴館と西洋ファッションとの関わり、海外輸出など、産業創設期のようすを時系列でまとめています。最先端のビジネスであり、進取の気性に富む若者が多く参入し、新たな産業の創設に挑戦! コロナ禍を乗り越えていく、いまの状況に重なる要素も。先人たちのチャレンジに勇気をもらえそうです。くわしくはこちらをご覧ください。


第二弾は「様々な分野にみられる シューズカルチャー」
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5月18日には第二弾として、「様々な分野にみられる シューズカルチャー」を公開。今回は「ブックガイド」①(靴企業社史・業界組合史)、「シューワード玉手箱」①(日本人と靴)の2本立てです。
貴重な資料や書籍から厳選した内容を特別編集。同サイトでしか見ることができない注目のコンテンツも充実しております。ぜひ、ご覧ください。


「世界のカバン博物館」所蔵品ガイドアプリ 提供開始

レザーファンにお馴染みの「世界のカバン博物館」(東京・駒形)で、「世界のカバンコレクション」の所蔵品を解説する公式アプリの提供が開始されました。さらにはグーグルストリートビューにも対応。音声ガイドと併用することで、「世界のカバン博物館」バーチャル見学を楽しめます。
梅雨入りする地域も増えてきますが、おうちで過ごすひととき、知的好奇心を刺激するバーチャル体験でお出かけ気分を味わってみてはいかがでしょうか?

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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