欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2020年6月17日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

新型コロナウィルスに関する東京都独自の警戒情報「東京アラート」解除に伴い、休業要請が緩和されました。
6月19日からは全国での都道府県をまたぐ移動の緩和やプロスポーツの無観客試合なども容認。百貨店、商業施設でのイベントも続々と行われています。
そんないま、再開するジャパンレザー関連イベントをまとめました。参考にしていただけますように。


「東日本ハンドバッグ工業組合有志 ポップアップイベント」~6月17日
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東日本ハンドバッグ工業組合 恒例の販売イベントが東京・池袋 東武池袋駅 地下コンコースで開催中。
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清川商店、キクヒロ、三和袋物ほか有志メーカーが出展しています。バッグをはじめ、財布、ポーチ、小物など幅広いアイテムが好評。
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つくり手ならではの知識、視点で製品を紹介。リピーターの顧客が訪れ、連日盛況。
本日6月17日、最終日となりました。お見逃しなく。
  ‹https://www.kawanowa.com/popup_ikebukuro20200610/


エキュート東京「TOKYO Leather Creation」~6月21日

東京を拠点とするファクトリーブランド、「パーリィ」と「アナック」が期間限定イベント「TOKYO Leather Creation」をJR東京駅改札内の商業施設「エキュート東京」イベントスペースA(粋 イキスイ)で開催中。
バッグ、財布、革小物を中心に革の持ち味を生かした製品を展開。メンズに強い両ブランド。時代をとらえた新製品開発に定評がある「パーリィ」。スマートフォン関連アイテム、ステーショナリーなどの、ジェンダーフリー&エイジフリー感覚が幅広いユーザーに支持を広げています。「アナック」は老舗ベルトメーカーでもあるので、ベルトのクオリティは抜群。ともに父の日ギフトに最適です。
  ‹https://www.ecute.jp/tokyo/limitedshop/1454


新潟伊勢丹「ABALLI ポップアップ」~6月23日
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新潟県を拠点とする注目ブランド「ABALLI」が新潟伊勢丹1F「越品ステージ」でポップアップイベントを行っています。
国内最大のレザープロダクトコンペティション「Japan Leather Award」歴代の部門賞を2回受賞したほか、国内外での受賞歴を重ねる実力派。新作メガネケースをお披露目するほか、革小物を中心に展開。土・日には、デザイナー 加藤光也さんが実演販売。名入れ刻印対応し、人気を集めています。(画像:「ABALLI」SNSアカウントより)


神奈川・上大岡 京急百貨店「JAPAN レザークリエイターズ」~6月24日
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恒例イベント「JAPAN レザークリエイターズ」が神奈川・上大岡 京急百貨店で開催中です。会期は2部制になっており、前半は「Via」と「KUGIRI」が出展。後半はフルラインナップとなり、革鞄、革小物を手がけるクリエイターが個性を競います。
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6月20日は、「一粒万倍日」「天赦日」が重なり、2020年最高の幸運日といわれます。
梅雨時期にお財布を買い換えると縁起がいいといわれるようになりました。雨による「水の気」がお金の不浄を取り除き、金運をアップさせてくれる、という風水の考え方があるそうです。
また、6月21日は「父の日」。今年実施されたアンケート調査の複数で、財布、革小物が上位にランクイン。上質な日本製革製品をお求めのかたが多く訪れているのだとか。

「新型コロナウイルスの影響が少なかったかたにとって、10万円の給付金の存在感が大きかったようです。
京急百貨店さんでは何度もやらせていただいておりますので、リピーターのお客さまが初日からお出かけくださり、ほんとうにありがたいです。ご友人にやっと会えるから、新しいバッグを・・・とお求めくださったり、父の日にちょっといいものを贈りたい、自分へのご褒美にいいものをお探しのお客さまがいらっしゃいます。
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このタイミングに合わせ、新作の財布を発表し、ご好評いただいております。今回数に限りはございますが¥35,000以上(税込)お買い上げの方にオリジナルマスクをプレゼントしておりますので、どうぞお立ちよりください」(デザイナー たかつよしえさん)。

新しい日常と開放感とともにおしゃれを楽しもうというポジティブな気持ちに日本製革製品が寄り添うことができ、うれしいですね。ファッションの役割を改めて考えさせられます。会期は6月24日まで。
  ‹https://viavitavia.exblog.jp/


そごう千葉店「sato-ca ポップアップショップ」~6月22日
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注目ブランド「sato-ca(サトカ)」のポップアップショップがそごう千葉店でスタートしました。
絵画的で独特な色づかいや柄、アクセサリー感覚で装うバッグや小物で「こころを動かす」「お客さまのよろこびが長く続く」ものづくりを目指し、2013年春夏シーズンにデビュー。同ブランドを立ち上げた境郷子さんは学生時代から油絵、コスチュームジュエリーをはじめ、さまざまなジャンルで活動する多才な女性クリエイターです。
繊細なレーザーカットの装飾(レースのようなフラワーモチーフ)をあしらった「レースの庭」シリーズをはじめ、新作、定番をラインナップ。会期は6月22日まで。
  ‹https://www.sato-ca.com/


すみだまち処「まちのかばんやさん」6月26日~
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東京スカイツリータウンの商業施設、東京ソラマチ内の墨田区産業観光プラザ「すみだ まち処」恒例企画、「まちのかばんやさん ~新墨田鞄工会~」の次回開催が発表されました。「まちのかばんやさん」は「革製品のお店」をイメージした期間限定の展示販売会です。
「ものづくりの盛んな墨田区は、皮革製造業の街としても認知度を上げています。すみだ工房ショップをはじめ、工房でのワークショップ、カフェなどのマーケットなどでのイベントも多種多様に開催されています。
そうした新しい場所も含め、作り手として出会った者同士のネットワークをもとに構成。2020年夏の会は、ご好評いただいた今年3月のメンバーに加え、昨年大反響を起した〈 biz+u 〉が再び参加。7社のものづくりが集まります。
ビジネスユースから、日々の暮らしに癒しとなるようなインテリアまで、作り手それぞれの提案を、この機会にぜひご覧ください」(企画・運営 ATELIER YAUYAU 吉武真理さん)
会場(すみだ まち処)のエントランスには速乾性の消毒液を設置し、スタッフもマスクを着用。レジにはシールドを設置するなど、ソラマチが全館をあげて取り組んでいる感染予防のための対策を徹底し行うそうです。
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イベントの傾向を伺うと・・・
「お客さまがバッグや革小物などに求めるものは、軽量さ・実用性・機能性・デザイン・コスパなどなど、本当に十人十色ですよね。まちのかばんやさんは、出展者それぞれが異なるカラーの持ち主ですので、おのずと品揃えが幅広くなり、年齢や嗜好の異なるお客様毎回に楽しんでいただけていると感じています。
作家としては、他の作り手さんの革の魅力の引き出し方・ご覧いただくための工夫など、学ぶことが多く刺激のある機会です。
私は〈 こは ひきて ぞ 〉という革のかごバッグのシリーズを展開しています。始めた当初は、かごバッグに組み合わせる内袋は、ナチュラルな印象を引き出す生成のみを使用していましたが、今回はスマートな印象になる黒い袋のものも半数用意しました」(吉武さん)

ステイホーム」が欠かせない時代、バッグとインテリア、インドアファッションのボーダーが薄らぎ、自由に楽しめるアイテムが人気。吉武さんが手がけるATELIER YAUYAUでもそんなニュアンスが感じられます。使うひとのための「余白」が感じられ、それぞれの発想で自由に。内袋は洗濯できるのでウイルス対策が気になるかたも安心ですね。
  ‹http://yauyauyau.exblog.jp/


「革の相談会 Lized Support」(兵庫・姫路)6月28日開催
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レザークラフト革材料販売のGood Leather(兵庫・姫路)の講習会「革の相談会 Lized Support」が6月28日に行われます。
Lizedは、皮革用塗料メーカーがプロデュースするコンシューマー向けブランド。配合を前提とした高濃度の設計が特徴で革に合わせた調整ができるのが魅力です。
塗料の設計の視点から革を染める工程を紹介。前後半に分け、手染め体験と持ち込み革を含めての相談形式でレクチャー。
このほか製品のトライアル、エアブラシ実機での塗装、革についての相談など盛りだくさんです。(画像:同フェイスブックイベントページより)
  ‹https://www.facebook.com/events/2120890474721395/

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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