欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2020年7月 1日 の記事

カテゴリー: トレンド

もうすぐ七夕。一年に一度だけ会うことを許された織姫と彦星のロマンティックな伝説のイメージから「サマーバレンタイン」とも呼ばれているそうです。

そんな七夕は、財布を新調する時季としても注目。風水の第一人者、Dr.コパさんが提唱。七夕は地域によって異なり、7月・8月に行われるので、じっくり探せますね。
近年、雨の日や梅雨時期にお財布を買い換えると縁起がいいともいわれます。雨による「水の気」がお金の不浄を取り除き、金運アップにつながるそうです。

新型コロナウイルス感染症対策と梅雨でステイホームが続きますが、財布を新調して気分を一新。
3つの傾向からセレクトしました。参考にしていただけますように。


光沢&涼感 メタリックレザーの個性派財布

老舗ファクトリー「野村製作所」のフラッグシップショップ(エキュート東京/JR東京駅改札内)では、動物モチーフの財布・小物がブレイク。
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国内最大のレザープロダクトコンペティション「ジャパンレザーアワード」でも、歴代の審査員賞を受賞するなど高く評価されています。こちらはカエルモチーフ。
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「がまぐち」好きユーザーにとっては、コレクションする楽しみがありますね。「カエル」マニアも多く、専門店があるほど。また、「お金が還る」とのジンクスも。ユニークなだけではない、底堅いニーズがあり、同店の売れ筋です。
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メタリックレザーのフラグメントケースも好評。小さめで薄く、キャッシュレス時代を反映した新定番ですね。片面はカード収納部、もう一面にもオープンポケットを配しています。レシートの一時的な収納に便利。
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感染リスク軽減のため、スムーズな決済が求められる、新しい日常生活にぴったり。
6月からコンビニエンスストア大手、セブンイレブンが非接触型カード決済をスタート。スタッフに渡さずにユーザー本人が決済できるスタイルはさらに広がりそう。
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機能的にはパスケースやカード収納部つきスマートフォンケースでも十分ですが、コインケースはやはり安心感があります。
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同素材のストラップが2タイプあり、ライフスタイルや使い勝手に合わせて選べます。


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シンプルなデザインワークとオリジナリティあふれるレザーにより、バッグ、財布、革小物を展開する「n.number(エヌ・ナンバー)」ではメタリックレザーの財布がロングヒット。この春、新色ゴールドが加わりました。

加工技術に優れた和歌山のファクトリーをはじめ、ほとんどのプロセスを国内で完結。移動や輸送への配慮が必要な、withコロナ時代に相応しいサスティナブルなコレクションを発表。ポップアップイベント、SNSでの情報発信を通して、共感の輪が広がっています。
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「先行してシルバーをリリースしていたのですが、大阪のお客さまから"ゴールドがほしい!"とのお声が多く、リクエストにお応えしてご用意しました。

緊急事態宣言解除後、再び開催したイベントでは、会期中(館の担当者の)ご了解を得て、大阪の店頭と東京のアトリエを結びインスタライブにチャレンジ。
複数回配信し、じっくりご覧いただいたせいか、おかげさまでお買い上げにつながりました」(同ブランド代表、三上直美さん)

女性クリエイター、バッグリスト 三上さんが、いまを生きる女性たちにエールを込めて。働く女性にとっての使いやすさ、使いたいもの、ほしいものを追求。時代の空気感をリアルに表現したアイテムが好評です。

次回のイベントは、東京・二子玉川 蔦屋家電(7月22日~28日)、大阪・梅田 阪神百貨店(7月22日~8月4日)の予定です。


今年らしい夏色(シャーベットカラー、紫陽花色、パープル)

インキュベーション施設「浅草ものづくり工房」卒業生「クスグルデザイン」が「269design(つむぐデザイン)」に組織変更。新会社でも「ニニット」はじめ各ブランドは継続して展開します。
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「ニニットは、アラン模様と呼ばれるニット柄からインスパイアされたレザーブランドです。アイルランドのアラン諸島が発祥といわれる伝統的なモチーフをレザーに型押し。
寒く過酷な漁から無事に帰ってほしいとの祈りを込めて編まれたというニット。弊社の製品を使ってくださるかたにも幸運が訪れますように」(269design 山崎美穂さん)
新色のパステルは、ひんやりしたシャーベットカラー。やさしい甘さをすっきりクールに抑えて夏らしく。
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このほか、AKB48出身の女性クリエイター 佐藤すみれさんとのコラボレーション企画も大好評。
レースやパールをプラスし甘やかな仕上がりに。どこかレトロな避暑地スタイルのよう。サマーニットを着こなす気分を味わえそうです。
  ‹https://www.creema.jp/c/niknit


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「trooms(ティールームス)」の定番・チョコレートモチーフのシリーズが年々進化。ブラウン以外のカラー展開も増えています。

人気カラー、菫色に加え、紫陽花色もラインナップ。可憐な色合いが涼やか。サマーバレンタインのギフトにも最適です。
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包装紙のメタリックな部分は箔加工によるもの。レザーの色合い・風合いを活かしながら、上質感をキープ。腕利き職人との妥協のないものづくりを追求しているからこそですね。

ブランドの世界観に魅了された熱烈なファンが多数。ものづくりを通してコミュニティが形成され、いまの時代を反映しています。
  ‹http://trooms.jp/


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「リュクスソフトクロコ名品」をコンセプトに展開する「Leather Jewels(レザージュエルズ)」。
卓越した染色技術による特殊加工、仕上げを施したクロコダイルレザーを使用し、さまざまなバッグ、革小物をリリース。その秀逸なクオリティと優美なデザインが幅広い世代のユーザーの支持を獲得しています。

意欲作・紫紺のウォレットは、クロコダイルの草木染めを実現! 熟練職人の技術が紡ぎ出した色合いが絶妙。ワンアンドオンリーの存在感を放っています。


★爬虫類等皮革製品の魅力を発信する新アカウント「Exotic leather News CLIP by JLIA」では、七夕財布企画を本日公開分からスタート。併せてチェックしてください。


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ゆかた気分を楽しめる、和の魅力

人気クリエイター「YOSHIHARU WADA」の新プロジェクト「藍するブルー」。
百貨店からのオファーが相次ぎ、各地でポップアップイベントを続々開催。

天保8年より代々受け継がれてきた武州中島紺屋5代目 伝統工芸士・新島大吾さんの協力により、意匠性の高い唯一無二の後染めを用いたコレクションを展開。トータルファッションを提案しています。
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植物由来の本藍染を手間を惜しまず、丁寧にひとつひとつ染め上げた作品は、使うほどに藍が褪め冴えて風合い豊かな(経年美化)色味に。
同じく藍染めの牛革で革財布、革小物を発表し好調です。内装には、栃木レザー牛ヌメ革を贅沢に使用。構想から完成まで3年かけた力作は、大人世代を中心にヒットしています。

「藍には消臭・抗菌作用があるといわれますが、こちらの製品は、繊維の原材料から製品までの一貫した検査を行う我が国屈指のグローバルテスト機関、<カケンテストセンター>で消臭・抗菌性の有用を検証いたしました。安心してお使いいただけます」と和田さん。さらには防虫効果も。ウイルス感染対策、アウトドアへのお出かけにうれしい。
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「藍するブルー」は、財布、革小物のほか、鹿革製京扇子、ストール、帽子、日傘、マスクなどバリエーション豊富。酷暑に負けない凛とした着姿に。ジャパンブルーのワントーン・コーディネートが粋ですね。
なお、次回のイベントは、横浜そごうで開催。どうぞお見逃しなく。
  ‹https://www.yoshiharuwada.com/›


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国内有数の鞄産地、兵庫・豊岡の地域ブランド「豊岡鞄」に続き、「豊岡財布」、「豊岡小物」がラインナップ。新企画「TOYOOKA ZAIFU PROJECT」が6月5日、情報解禁となりました。
第一弾は京都府の「丹後織物」とのコラボレーション。技術に優れた豊岡鞄職人と日本の伝統文化によるミックスアップウォレットが新鮮ですね。

鞄産地・豊岡の源流、「柳行李」をモチーフにカットワークを施したレザーと「丹後織物」を組み合わせて。着物生地をアップサイクル。着物文化のひとつ「重ね」と、その美意識も感じられます。
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「地域の伝統産業の活用や日本というアイデンティティを表現できるモノにフォーカスすることで、これまでに無い製品を生み出しカタチにしていく。多様な素材と様式を交換し、財布というフォーマットに落とし込むことで、面白さや違和感が商品の価値に変わる製品づくりに取り組みます」(「TOYOOKA ZAIFU PROJECT」特設ページより)

8月から店舗販売開始とのスケジュールが公式インスタグラムアカウントで告知されました。
戦後初!? 花火大会が行われない今年。浴衣を着る機会が少なくなる夏、新しい和テースト・レザーファッションを、豊岡財布で楽しんでみてはいかがでしょうか?

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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