欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2020年10月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今月は、「ジャパンレザーアワード」審査会のレポート。村木さんがつくり手の視点で徹底解説! また、動画も公開中です。リンクを貼ってありますので、このブログとユーチューブを併せてご覧ください。

*   *   *

通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。
当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。
人気イベント「本日は革日和♪」。今後の予定、スケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。

  「本日は革日和♪」

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「よく開催したなぁ、ジャパンレザーアワード審査会。今年も行ってきたよ」の、村木です。


「ジャパンレザーアワード」審査会が無事に開催されましたので、今回もお手伝いとして参加。

会場で見かけた興味深い作品を動画で解説してみましたので、ご覧ください。

 




目次 [hide]

動画の解説

ジャパンレザーアワードの一般展示は中止するつもりは全然なかったとか

当日の様子

当日の様子を配信動画から

ジャパンレザーアワードで思ったことや、受賞するためにやったほうが良いこと

運営さん、お疲れさまでした

受賞するために出展者はこれをやった方がいい

来年のジャパンレザーアワードは通常開催されることを切に願います

今後の革日和予定


動画の解説


応募作品 | Japan Leather Award 2020 | ジャパン レザー アワード 2020


動画で紹介した作品へのリンクをつなげておきます。

「おっ、この作品写真、よさそうだ」「動画でみたけど、どの作品?」と思ったら写真クリックしてみてくださいな。

  

 

ジャパンレザーアワードの一般展示は中止するつもりは全然なかったとか


一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)さんは今年のコロナ禍で中止、という判断をするつもりはなかったようで。

審査会とともに行われていた2日間の一般展示は1日に縮減となりました。1日は審査員のみで審査に集中。これにより3密を避けたほか、さまざまな配慮のもと開催。

啓蒙啓発活動の一環として、今年も呼ばれました。「GoTo トラベル」が始まる10/1(木)に大阪から東京に。許可をもらい、会場風景を動画で撮影。ホテルに戻り動画編集、その日のうちに上記動画をYouTubeにあげました。

あぁ! なんて未来に来たんだろうなぁ、としみじみ。


当日の様子

 

1日だけ一般来場okということで「例年よりも来場者数減るだろうな」と思っていましたが、例年の2日開催を上回る来場者数でした。アンケートに答えた人にお渡しするノベルティが足りなくなるくらい。

当日は私が「革の歴史」「靴と鞄の考え方の違い」「ランドセルすごいぞ!」という15分ほどのセミナーを行ったり、「革の手入れ」「コロナ禍における革の手入れ」「修理のすごさ」という内容でいちかわ氏が登壇してくださいました。

 

隙間を見て、facebookでも配信しました。


当日の様子を配信動画から


配信ですと迂闊な発言をしてしまいそうで怖いですね。基本的に作り手の顔を知っていたり、解説文に書かれているものから解説しています。

 

ジャパンレザーアワードで思ったことや、受賞するためにやったほうが良いこと


運営さん、お疲れさまでした


今回はコロナという状況にありながら、主催も事務局(運営)もよく開催したな、と心底思います。

残念だったのは例年は机の端に置かれていた出展者のリストがなかったこと。このリストは応募作品 一覧に書かれている情報が全部書かれていました。コロナ対策のため、「不特定多数の人が触るものは一切置かない」という配慮を徹底したものです。

作り手としてはwebの応募作品に書かれていた「革はどこで買ったか・仕入れたか」という情報が丸々載らなくなったのが残念な限り。例年「あ、この革良いな」と思ったらどこで買ったのかチェックしていましたので。来年度は復活してもらいたいものです。

今年のレザーアワードの特徴として、「ベストプロダクト」と「フューチャーデザイン」という2部門に全体を大別しました。これは英断だったと思います。


今年のレザーアワードについて | Japan Leather Award 2020 | ジャパン レザー アワード 2020


受賞を目指す人に


まず、作品説明用のカードは必須です。

例えば下記の作品には「どういうコンセプトで作ったのか」などを説明したカードを添付しています。

応募要項にも特記事項として明記されていますが、本エントリー(応募作品送付)の際、作品と一緒に作品説明用のカード(はがきサイズ)を同封することが認められています。

もちろん、応募作品についての情報は、各審査員に配布されたファイルで必ずチェックしていました。

それはあくまで文字情報のみです。このカードでは絵や写真を使って解説できますので、審査員や来場者の目をひきやすいですね。このカードを有効活用できるかどうかは、重要だと感じました。

 

「審査員は、技術についてわかっているだろう」という声も聞こえてきそうですが、審査員のかたは、皮革業界以外で活躍するエキスパートが含まれます。だからこそ、彼らの理解を手助けする手段を、ジャパンレザーアワード事務局が容認してくれているわけです。

「いいものが売れる」わけではなくて「良いものはなぜ良いのか、を説明して、納得してもらわない」と、審査員、ひいてはお客さんや利用者も良さは理解できません。

これは出展者が悪いわけではなく、運営サイドも頭抱えている問題だとは思うのですが、小物やフリー部門の展示の仕方が難しいです。

どうしてもフリーや小物作品は机の上にポン、と置かれがちになってしまいます。このためにわかりにくくみえる可能性もあります。(下記動画参照)

例えば、、、下記の時計のベルト。腕時計ベルト、という性質上展示されるのはベルトのみです。

これに時計本体をつけ、展示する台の上に載せたら全然見栄えが変わるわけです。

作品によっては、展示用の補助アイテムを認めることはできないのだろうかと思いますが、作品の印象の変化や盗難などの問題をはらんでいます。

このほか、椅子・パズル・スマホケース・マスクケースなどが混在しているため、どこまで応募作品の展示補助として認めるべきか? ウェア部門はどうするのか? 靴部門だってどうせなら足のマネキンを入れたほうが魅力的だ! という要望もあるでしょうし、審査をフラットに、厳正にし、また応募者から預かっている作品を保護するため、事務局は毎年検討を重ねているそうです。頑張ってくれ。


今回下記2点の作品の手触りが非常に良かったです。

それは革の手触りではありません。説明が難しいのですが、「稼働した部分のフィードバック感が気持ちいい」んです。えぇっと、もうちょっと詳しく書くと「ぱたんと閉じたとき。ぱたんと畳んだ時。日常動作の中で革が空気を押し返す感触がとても気持ちいい」品なわけです。

これはネットや写真では絶対に伝わらず、会場で触らないとわからない感触です。

これらの品は審査員賞や部門賞を獲得しました。

近年合皮が発達し、今後はヴィーガンレザーとも言える革的な素材が増えていきそうですが、この「使っている際のフィードバック感」というものは再現がまだまだ難しいです。これが革の強みであり、受賞を狙う人は、このあたりの表現に注目したほうが良いと思います。


ヴィーガンレザーについては下記参照
革使う人は肉を食ったほうが良いけど、大豆肉を食べてみたので代用肉や代用革の話 | phoenix blog

来年のジャパンレザーアワードは通常開催されることを切に願います


来年は無事に開催されたらいいな、と思います。無事に開催されたらまた是非会場なりでお会いできたら幸いですわ~。


今後の革日和予定


個人的に行っている革イベント「本日は革日和♪」。例年、秋は大忙しだったのですが今年は平和なものです。


・10/30(金)~31(土)「本日は革日和」

本日は革日和♪in熊本 2020年10月30.31日(金土) 出展社10社による展示会・ワークショップ・セミナーなど 要事前予約制 | 本日は革日和♪

熊本初開催。コロナのため予約者のみしか参加できませんが、過去最多の11社集合です。GoT0トラベルを活用して来る価値はあると思います。


・11/6(金)~ 8(日) 「浅草エーラウンド オンライン」

 革とモノづくりの祭典|浅草エーラウンド(A-round)

毎回参加しているA-ROUNDですが、今回は大阪からオンラインで参加予定です。


・11/26(木)~ 28(土)「素材博覧会 神戸」

【同時開催】Bead Art Show & Embroidery 素材博覧会 神戸 2020 秋

基本毎回参加の素材博覧会神戸。まぁ、セミナーなどもやる予定です。


カテゴリー: 国内革事情

秋はレザーの季節。11月3日「いいレザー(1103)の日」の前後は、さまざまなキャンペーン、プロモーション、イベントなどが続々。新型コロナウイルス対策を徹底して行われます。レザーの魅力に触れるチャンスをお見逃しなく。


「レザーワールド2020」10月24日・25日開催

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今年も人気イベント「レザーワールド 2020」の開催が決定。
厳選革製品の展示、草木染め革を使用したクリエイターの作品展示のほか、毎回大好評のレザークラフト体験ワークショップ(「REN」「エム・リップル」ほか)やプレゼント(マスクホルダー)も。

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革がもつ、「色合い」「種類」「大きさ」「質感」を体験できます。会場は同じく青山 スパイラルガーデンですが、日程は10月24日(土)・25日(日)となりますのでご注意ください。

  <https://timeandeffort.jlia.or.jp/news/2020/10/20100000.html>


11月8日・9日は 「いいバッグの日」プレゼントキャンペーン

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11月8日・9日「いいバッグの日」に向け、一般社団法人日本ハンドバッグ協会が主催する「いいバッグの日」プレゼントキャンペーンの開始が、鞄・バッグの専門誌が発信する情報サイト「Bagazine bit」で紹介されました。

テーマは、「Happy Bag Day !!」素敵なバッグとの出会いに!
アンケートへの回答、インスタグラムへの投稿で気軽にエントリー可能です。
(「日本ハンドバッグ協会」公式アカウントをフォローし、指定のハッシュタグ「#1189happybag20」「#いいバッグの日」をつけ、気分があがるバッグの写真を投稿)抽選で5万円分のギフト券やオリジナルバッグが当たります。期間は11月15日(日)まで。
  <https://www.handbag.or.jp/>


「Souvenir by Tokyo Leather ~2020 AUTUMN~」~10月28日

東京製革業産地振興協議会による恒例の展示販売イベント「Souvenir by TOKYO LEATHER(スーベニールバイトーキョーレザー)」が行われています。東京都墨田区の鞣製業者を中心とした5団体で構成された東京製革業産地振興協議会が中心となり、区内で生まれた素材、企画・製造されたプロダクトを紹介。

墨田区は地場産業として皮革産業が盛ん。なかでも ピッグスキン(豚革)は日本で自給できる唯一の革素材で、国内生産の90%が墨田区でつくられています。会場は 東京スカイツリー タウンの商業施設、東京ソラマチ内の墨田区産業観光プラザ すみだまち処。国内外から訪れた観光客に、トーキョーレザー の魅力をアピールします。

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こちらは、参加社のひとつ、墨田キール によるマスクケース(2サイズ展開)。
ティータイムや食事のときの一時保管に便利です。小さめタイプは胸ポケットにも収まるので男性にも好評。
写真はデニム調型押し×光沢の個性派レザー。内側には #抗菌加工 を施した生地を貼り合わせているので安心。このほか、優れた加工技術を活かしたレザーを使用し暮らしに役立つ革製品がお目見えします。

  <https://machidokoro.com/news/event>


「エキゾチックレザーに関する研修会」11月4日開催<締切:10月26日>

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恒例企画「エキゾチックレザーに関する研修会」を11月4日(水)、東京都台東区立台東区民会館 9階 特別会議室(東京・浅草/最寄り駅:都営浅草線、東京メトロ銀座線、東武スカイツリーライン 浅草駅)で行います。
是非、皆様の商品知識の習得にこの機会をご活用いただきたく、皆様のご参加をお待ちしております。新型コロナウィルス感染症対策のため、受講者は東京都在住、在勤の方15名程度に限定させていただきます。ご了承ください。

《エキゾチックレザーに関する研修プログラム》
①ワシントン条約について
②爬虫類等皮革製品表示について
③各種エキゾチックレザーについて
1)ワニ革について
2)トカゲ革について
3)ヘビ革について
4)オーストリッチ革について
5)その他のエキゾチックレザーについて
象(エレファント)、アザラシ(シール)、サメ(シャーク)、エイ(スティングレイ)、ペッカリー等について
④鞣しと染色について
⑤グループに分かれて革の説明
上記「③」の素材を見ながらの説明
(見本を多数ご用意しております。)
⑥相談事例とその対応・手入れ法
⑦質疑応答

開催日時
2020年11月4日(水)午後1時30分~午後4時30分
開催場所
東京都台東区立台東区民会館9階
参加費
無料
申込締切
2020年10月26日

エントリーにつきましては下記リンク先の文末の関連資料をご参照ください。

  <https://www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=1819>


「ファッション ワールド 東京」10月27日~

日本最大のファッション展示会「ファッション ワールド 東京」(10月27日~29日/東京・有明 東京ビッグサイト)に皮革ゾーンが登場。日本タンナーズ協会や、爬虫類等皮革企業から堀内貿易株式会社、株式会社太閤染革が出展します。

「ファッション ワールド 東京」は、アパレル、バッグ、シューズ、アクセサリー、OEM企業、生産工場、生地・素材・副資材を扱う企業が世界中から一堂に出展します。「商談・受注」を目的とした展示会で、世界中から15,000名が来場予定(主催者発表)です。会場では徹底したコロナ対策が行われるため、安心してご来場いただけます。また、事前登録制となっておりますのでご注意ください。   

  <https://www.fashion-tokyo.jp/ja-jp.html>


「本日は革日和♪ in 熊本」10月30~31日

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人気イベント「本日は革日和♪」がホームグラウンド大阪に続き、10月30日(金)・31日(土)に熊本で開催。新型コロナウイルス感染対策のため、事前予約制(入場料500円)となり、予約スタートしています。
今回も展示会、セミナー、ワークショップ、型紙講座・・・とコンテンツが多彩。九州エリアのレザーファンの皆さま、ご注目を。

  <https://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/archives/7004>


「TIME & EFFORT」公式サイト 靴産業150周年 特設ページ 更新

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日本の革靴産業が誕生してから、今年で150年目。「TIME & EFFORT」公式サイトでは革靴に関する歴史やカルチャー、イベントなどの情報を毎月紹介! 連載企画 Shoe Shoe History ⑤:< 高度成長期/1955~1970年 > 編 が公開されました。
東京オリンピックを経てイザナギ景気、大阪万博まで勢い衰えなかった日本の高度経済成長時代をプレイバック。そんな時代の波に乗る靴産業の成長拡大とは? ぜひ、ご覧ください。
  <https://timeandeffort.jlia.or.jp/news/2020/10/19100000.html>


カテゴリー: 国内革事情

国内最大規模のレザープロダクトコンペティション「Japan Leather Award 2020」応募作品一般公開が10月3日(土)、東京・二子玉川 iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズにて行われました。

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フットウェア、バッグ、ウェア&グッズ、フリー、学生の5部門、各部門、ベストプロダクト、フューチャーデザインに分けて(学生部門を除く)応募作品205点すべてを展示。

新型コロナウィルス感染予防対策を徹底。入場の際は、検温、手指のアルコール消毒、マスクの着用を確認(未着用のかたには、未使用のマスクを進呈)し、会場内においても、ソーシャルディスタンスの確保、密を避けるため入場制限、常時、入り口を締め切らず、換気を行い、十分な配慮のもと開催されました。

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オープンと同時に来場があり、クローズまで、ジャパンレザーファン、応募者の皆さんが来場。秋風が通り抜ける会場は、作品への熱視線が交錯する独特の空気感と心地よい緊張感が。

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展示された全応募作品からお気に入りの作品にメッセージをお寄せくださったかたに「レザーコード」をプレゼント。ブレスレット、ネックレス、髪留めなどとして使用できると女性やお子さんに大好評。準備数がたちまち終了となりました。

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会場内では、併催イベントとして、レザーセミナー(「本日は革日和♪」村木るいさん)、レザーケアセミナー(LC inst.いちかわたかおさん)を各3回、計6回実施。

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司会を兼任する村木さんが開始時刻を知らせると着席するかたが続々。各回レクチャーする内容が異なり、複数回受講するかたもいらっしゃったようです。


なお、人気イベント「本日は革日和♪」が10月16日~17日の2日間、ホームグラウンド、大阪・奥なんばエリア周辺で行われます。参加企業によっては、上質レザーのアウトレットセールなども開催されます。クリエイター、DIY派ユーザーの皆さま、ぜひ、チェックしてください。


「本日は革日和♪」
http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/archives/7093


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一般公開の前日には、審査会を非公開で実施。長濱 雅彦審査員長(東京藝術大学美術学部教授)をはじめ、デザイン界、ファッション界でご活躍中の審査員の先生方によって、厳正に審査されました。

「Japan Leather Award 2020」審査会をレポートした動画を公開中です。各審査員の皆さまのコメント(動画)もありますので、ぜひ、ご覧ください。

https://youtu.be/xouz73uEZwQ

今年度、気になった傾向は・・・

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ワークショップ、DIYキットなどの提案が増加。受け継がれた技術でつくる靴に工夫を施し、ビギナーでも一定にクオリティで仕上げられる、という発想の作品が集まりました。


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ものづくり産地、老舗タンナー&ファクトリーのチャレンジングが目をひきます。有害魚の利活用、クロコダイルレザーのタンニン鞣しなど、つくり手の情熱がこめられた作品の存在感が際立ちます。


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ウィズコロナ時代に欠かせない、「抗菌」作用を新しい付加価値の提示も2020年らしいですね。


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ステイホームのおうち時間、リモートワークから、家事・育児へ・・・といった部屋間移動とともにスマートフォンの収納・持ち運びに便利にする作品にも、時代性を感じました。


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サスティナブルへの意識も関心が高く、残革・端革の利活用や環境に配慮した ものづくりの広がりを感じます。


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オンラインミーティングやSNS投稿用の自撮りなどの「顔まわり消費」に向けた作品も。今回はアクセサリー、つけ衿がエントリー。今後もさらなる拡充に期待したいですね。

また、革製品の在り方、必要性を見直し、細分化するターゲットにより深く寄り添う。SNSのハッシュタグなどでつながり、クラウドファンディングで応援購買されることも多い、いまの時代にフィットする、コアなプロダクトにも注目したいですね。


外出する機会が減り、特別感のある嗜好品としての個性、ボーダレス化するホームファッション&インテリアにフォーカスし、暮らしを豊かにする作品も増えています。


そして、10月9日(金)、ついに、受賞作品が発表されました。

フットウェア部門

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ベストプロダクト賞 
宮内 崇さん
株式会社スピングルカンパニー

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フューチャーデザイン賞
細川 悠眞さん
個人

バッグ部門

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ベストプロダクト賞 
松村 美咲さん
有限会社清川商店

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フューチャーデザイン賞
鈴木 磨さん
株式会社由利


ウェア&グッズ部門

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ベストプロダクト賞
小林 仁太さん
CONCUSSION


フューチャーデザイン賞
該当なし

フリー部門

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ベストプロダクト賞 
サクライ ミサさん
個人

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フューチャーデザイン賞 
中山 智介さん
銀職庵水主

学生 部門

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最優秀賞
福島 拓真さん
武蔵野美術大学


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審査員賞 (長濱 雅彦 選)

フットウェア/ベストプロダクト
益子 実佳さん
宮城興業株式会社


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審査員賞 (天津 憂 選)

ウェア&グッズ/ベストプロダクト
石村 誠さん
合同会社ROHMAN


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審査員賞 (有働 幸司 選)

フットウェア/ベストプロダクト
冨田 貴昭さん
個人


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審査員賞 (坪井 浩尚 選)

バッグ/フューチャーデザイン
三木 直人さん
Naoto+m


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審査員賞 (中山 路子 選)
フリー/フューチャーデザイン
菅野 龍雄さん
個人


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審査員賞 (廣田 尚子 選)

ウェア&グッズ/ベストプロダクト
矢内 徹さん
株式会社吉田


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審査員賞 (若杉 浩一 選)

バッグ/ベストプロダクト
佐藤 真世さん
個人


★各審査員賞の審査員名は敬称略とさせていただきました。


受賞なさった皆さま、おめでとうございます!
グランプリは、表彰式(11月28日(土)/東京・二子玉川 二子玉川ライズ ガレリア)で発表されます。

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「Japan Leather Award」の歴史に新たな1ページを刻み、このトロフィーを手にするのは、果たして? どうぞ、お楽しみに! このほか、くわしくは、下記リンク先をご覧ください。


「Japan Leather Award 2020」
https://award.jlia.or.jp/2020/


カテゴリー: トレンド

10月に入り、秋の深まりとともにレザー関連イベントが続々開催されます。今後のスケジュールも含め、トピックをまとめました。参考にしていただけますように。


「ジャパンレザーアワード2020」審査会

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日本最大規模のレザープロダクトコンペティション「Japan Leather Award(ジャパンレザーアワード)2020」審査会が行われました。
長濱 雅彦 審査員長(東京藝術大学美術学部教授)をはじめ、デザイン界、ファッション界でご活躍中の審査員の先生方によって、厳正に審査。審査会をレポートした動画がいち早く公開となりました。各審査員の皆さまのコメント(動画)も必見です。部門賞などは近日中に発表予定。応募作品一般公開のようすを含め、改めてお知らせします。

  <https://youtu.be/xouz73uEZwQ>


「JAPAN LEATHER JOURNAL」公開スタート

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日本の革と革のものづくりの情報を厳選し発信する「Japan Leather journal」が公開スタート。

皮から革へ、そして製品へ...ジャパンレザーが生まれる場所を多彩なプランで提案。東京をはじめ日本各地の情報をキュレーティングしたコンテンツで、ものづくり・まちめぐり、そのクリエイティブな魅力の発見・体験をサポートします。
10月からは東京も「GoTo トラベル キャンペーン」の対象となりました。お出かけの予定があるかたは、ぜひ、チェックしてください。

 <https://japan-leather-journal.com/>


東京・池袋「バッグ -匠の技のものづくりー」~10月7日

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東京・池袋 池袋駅地下 南口コンコース内催事スペースで東日本ハンドバッグ工業組合に加入する組合員(メーカー)有志によるポップアップイベント「バッグ -匠の技のものづくりー」を開催。

JR秋葉原駅~御徒町駅の高架下の商業施設「SEEKBASE AKI-OKA MNUFACTURE」でもメーカー直売会を同時開催中です。バッグをはじめ、財布、小物もそろいます。ともに本日10月7日、最終日となりました。お見逃しなく。

  <http://www.fukuromono.net/higashinihon/news.htm>


新潟伊勢丹「日本革市」10月7日~

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国産天然皮革の魅力を発信する人気イベント「日本革市」が、10月7日から新潟伊勢丹7F でスタート。
高松、東京、静岡に続き、今年も新潟にて開催。すっかり恒例となっていますが、今年は10社、9日間。会場も日程もゆったりしていてうれしいですね。
革製品のお披露目をはじめ、革の魅力に迫る特別展示も好評。日本の革三大産地のご紹介や、実際の商品に使用されている国内で鞣した皮革の展示などにも注目です。会場では、フィジカルディスタンスに配慮がなされ、安心してお出かけできますよ。

  <https://www.kawa-ichi.jp/index.html>


「東京ギフト・ショー」台東ファッションザッカ出展

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ものづくりの街、東京都台東区のプロジェクト「台東ファッションザッカ」が「東京インターナショナルギフト・ショー 第8回LIFE×DESIGN」(東京・有明 東京ビッグサイト西展示棟)に参加。ファクトリーブランド6社が合同でブース出展します。
また、人気ブランド「パーリィ」も出展。それぞれの最新作、どうぞお楽しみに。

  <https://www.giftshow.co.jp/tigs/life8/index.htm>



靴産業150周年 特設ページ 更新


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革靴産業が誕生してから、今年で150年目。革靴に関する歴史やカルチャー、
イベントなどの情報を「TIME & EFFORT」靴産業150周年 特設ページで毎月ご紹介!
今回は、「シューワード玉手箱 ⑥:子どもと靴」「靴暦365 9月まとめ」「Event/ISETAN 靴博 2020・レポート」の3本立てです。ぜひ、ご一読ください。

【シューワード玉手箱】
靴と子どもに関連する、報道、発言、コメントを集積した まとめ記事が公開されました。著名なデザイナーをはじめ、女優、医師、学生・・・と多様な意見、想いを知ることができます。

【靴暦365 9月まとめ】
タイトルの通り、毎日、その日ごとの内容が更新されている 人気企画。「見逃してしまった」「もう一度見たい」というかたのために、月ごとのアーカイブを公開! 靴と足に関する、さまざまな出来事、カルチャーをまとめており、奥深い内容になっております。

【イベント】
伊勢丹新宿店で8月26日~31日に開催された人気イベント「ISETAN 靴博 2020」のレポートを公開中です。日本皮革産業連合会が出展した特設ブースでは、日本の靴産業150周年の革靴歴史展示や、人気ブランドの限定&記念アイテムもお披露目されました。

  <https://timeandeffort.jlia.or.jp/news/2020/10/05100000.html>


第102回「東京レザーフェア」開催中止

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日本最大級の革の展示会、「東京レザーフェア」(12月2日~3日)の開催中止が発表されました。次回は、令和3年5月26日(水)・27日(木)に、同会場にて開催予定です。
公式サイト(および公式SNSアカウント)にて、出展各社情報とレザーに関する最新ニュースが発信されていますので、ご注目を。

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この秋、イタリア・ミラノにて開催された「LINEAPELLE」のトレンドエリアの紹介VTRを「東京レザーフェア」公式サイトでも特別公開しています。レザートレンド情報が少ないなか、貴重な情報となっています。必見ですよ。

  <https://tlf.jp/news/9604/>     

    



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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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