欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2020年11月11日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

11月はバッグ業界の展示会や、素材の展示会が行われます。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、予約制が導入されるほか、フィジカル(ソーシャル)ディスタンスに配慮したスタイルに変化しています。そんな状況のイベントを中心に、そのほかのトピックも加え、まとめました。お役立ていただけますように。


東京・丸の内「豊岡鞄コレクションフェア」~11月12日

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11月10日から東京・丸の内「KITTE」(東京駅前)東京シティアイにて「豊岡鞄コレクションフェア」がスタートしました。

日本有数のかばん産地として知られる、兵庫・豊岡。かばんの街から発信する産地ブランドとして始動した「豊岡鞄」が人気を集めています。

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今回のイベントでは抗菌マスクポケットを備えた新しい生活様式に合わせた鞄や豊岡鞄の最新コレクションを発表。初日から盛況でした。

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バッグでは、「お受験バッグ」がデビュー。フォーマルバッグというと、社会人になって、冠婚葬祭に備えてお求めになることが多かったのですが、リモートワークをはじめとした働き方やオフィススタイルに変化がみられる近年の状況を鑑みると、はじめてのフォーマルバッグ、きちんと感のある上質なハンドバッグを新調するタイミングとしての、「お受験」に注目したいですね。

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この夏、始動した「豊岡財布」プロジェクトが、セカンドコレクションをお披露目。「折る、編む、縫う」という「手仕事」にフォーカスしています。

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ミニマルなデザインが革の持ち味と手仕事の確かさを引き立てます。

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革を「折る」ことで、ふっくらとしたフォルムに。手馴染みのよさも特長です。

カードケースもラインナップ。ポケットに角度がつき、出し入れがしやすい仕様です。キャッシュレス派ユーザーには、クレジットカード類の整理ができるため、サブ財布的な使い方も想定されます。


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「豊岡小物」ではマスクケースなど、ウィズコロナ時代にフィットするシリーズが登場。

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コーディネート提案が目を引きます。機能的な使いやすさはもちろん、カスタムする楽しさもうれしいですね。

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「キコニアボイキアナ」では旅行用ビッグバッグが好評。豊岡の近隣、城崎温泉に実店舗があり、旅慣れたユーザーに支持を広げています。

GoToトラベルキャンペーンの影響から、国内旅行のニーズが高まる傾向をキャッチアップ。ハイヤー、タクシーを利用した密にならない移動も増え、ドアトゥドアで自ら長時間持ち歩かないことが想定されます。大人世代に向けた重厚感のあるバッグには新たな需要がありそう。

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ブースで立ち止まるかたも多く見られました。フィジカルディスタンスを保ちながら、商品説明をはじめ、丁寧に応対。ものづくりの魅力がおひとりおひとりにしっかりと伝わっていきます。会期は11月10日~12日、各日10:00~19:00開場。
  ‹https://www.toyooka-kaban.jp/news/271/


東京国際フォーラム「JFWジャパン・クリエーション」11月18日~

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日本最大の繊維総合見本市「JFWジャパン・クリエーション」が11月18日~19日、東京・有楽町 東京国際フォーラムで行われます。

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付加価値性が高い日本製マテリアル、製品が集結する同展では、「姫路プレミアムレザー」、「和歌山県製革事業協同組合」、「東京都(東京製革業産地振興協議会/東京レザー・ピッグスキン)」、「東京都(東京皮革製品展示会実行委員会)」が出展予定です。

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こちらの作品は、東京製革業産地振興協議会と文化服装学院のコラボレーションによるもの。フレッシュな感性でピッグスキンの可能性を広げています。以上、昨年開催時に撮影させていただいた画像です。 

そのひとつ、「東京都(東京皮革製品展示会実行委員会)」による恒例のブース「東京レザー&グッズエキシビション2021」では皮革製品関連業者15社が商品を展示。
「繊研新聞」(11月6日)で出展社による座談会を掲載。皮革関連業界の課題や出展への思いを語っています。お手もとの紙面をご覧ください。
  ‹https://www.japancreation.com/


「Bagazine bit」バッグ・鞄業界2020年11月展示会場マップ

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鞄・バッグの専門誌が発信する情報サイト「Bagazine bit」恒例企画、バッグ・鞄業界2020年11月展示会場マップが同サイトで公開されています。地図とともに住所、日程なども表示されるのでとても便利です。
  ‹https://www.bagzn.com/bag-kaban-2020-11gatsu-tenjikai-map/


小倉井筒屋・「日本革市」~11月17日

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国産天然皮革の魅力を発信する「日本革市」が一年ぶりに小倉井筒屋(福岡・北九州)で開催。本日からスタートとなります。
キャッシュレス決済派に好評の小さな財布や、スマートフォンの持ち運びに便利なポシェットなど、いまほしい・すぐ使えるアイテムが豊富にそろいます。革製品をお探しのかたにおすすめです。
  ‹https://www.kawa-ichi.jp/


「Wisteria Fujiwara」のセカンドラインがデビュー

人気シューズブランド「Wisteria Fujiwara」のセカンドライン「WF by WF」が誕生。「マス・カスタマイズ」ブランド「Wisteria Fujiwara」に対し、「WF by WF」は「レディメイド(既成靴)」ブランド。
現在、台湾のセレクトショップにて、ポップアップ販売中だそうです。日本での展開が楽しみですね!
  ‹https://wisteriafujiwara.jp/


日本革類卸売事業協同組合ホームページ リニューアルオープン!


日本革類卸売事業協同組合のホームページがリニューアルオープンしました。
主に染着色済みの皮革を卸売販売する企業が加入する組合としてお馴染みです。レザーファンに人気の認定資格制度、レザーソムリエ事業は、日本革類卸売事業協同組合が実施・運営しています。
さまざまなトピックが発信されますので、サイトのブックマーク、SNSのフォローもぜひ!
  ‹https://www.nikkaku.or.jp/


「革きゅん」リニューアルオープン!

使うほど表情が変わり、いっそう愛着が湧いてくる天然皮革。私たちが日々愛用しているバッグや靴、ベルトなどの小物や雑貨には、革を使ったアイテムがたくさんあります。

レザーを愛用するおしゃれ上級者のスナップから、女優たちのお気に入り革アイテム、新たな革アイテムのクリエイションをめぐるルポルタージュ、そして革のエコフレンドリーな側面にスポットを当てるコラムまで。天然皮革の魅力をさまざまな角度から紹介します。
  ‹https://kawa-kyun.jp/


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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