欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2021年1月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
2021年第一弾は、大阪の有力財布メーカーが始動した新しい取り組みについて。村木さんがつくり手の視点でレポートします。

*   *   *

通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。
当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。
人気イベント「本日は革日和♪」。今後の予定、スケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。

  「本日は革日和♪」

*   *   *

毎度です!「緊急事態宣言が出たけど、自宅で仕事しろ、と言うならミシンとクリッカーを運んでくれよ、合計1トン!」とぐちっているムラキです。

腕ミシンとコンピューターミシンと、クリッカーで合計1トン越え。あと部屋に200v単相電源引いてもらいたいものですわ(´・ω・`)

さて、先日知り合いから「ものつくってサイト知っています?どんなの?」と相談が。

ものつく?んと、「つくりたいがつくれる」「つくりたい、と、つくれる、をマッチング」かぁ。

知らんなぁ。運営会社は、、、なんだ、大阪のナダヤさんか。財布メーカーだけど、こういうネットの商売はしていないはずだったんだが、、はて。

それじゃ実際に聞いてみよう、ということで聞きに行ってきました。

210125012.png

目次 [hide]

ものつく、という作り手と依頼者マッチングサイト

じゃぁ どういうサイトなのか実際に聞いてみよう

なんでこういうサイト作ったんですか?ナダヤ、という会社にとって旨味があるの?

工賃なども書いてあるのはすごいな、と思いましたが、、

想定している対象層は?

依頼の流れ的にはどうやるんですか?

安く! とにかく安く作って欲しい!という人が来たら?

引っ越しや車を相見積もりするサイトと同じように思われかねないですが、聞いてると違いますねぇ。

前払いは嫌だなぁ、という人は多そうですよね

ものつくに登録して受諾者になってみたい、という作り手・メーカーさん向けの情報

靴やベルトなども可能なんですか?

問屋さんなどをメイン取引先としたメーカーは登録するメリットは何があると思います?

例えば手作り作家さんが登録したい、と言ったらどう思います?

端切れで安く買ったので出来ませんか? という依頼は?

ーーのサイトで1万円で売っているものを4000円で作ってもらえるの? それで自分で8000円で売りたい!というのが来たらどうする?

ものつくに仕事を依頼する依頼者になってみたい、という人向けの情報

袋詰や検品はしてもらえないですよね?

メーカーさん的に、「ここを押さえてくれるとラクだ!」という依頼方法は?

依頼者の立場(店舗名なり)を書いてもらうのはありがたいの?お店の名前を出したくない、という人は山程いそう。

手作り作家さんなりが「自分の作品を量産してほしい」というのは可能?

受諾者も依頼者も確実なやり方ってなにがある?

ムラキの雑感


ものつく、という作り手と依頼者マッチングサイト

既存としてはnutteというサイトが以前からあります。

あなただけの縫製工場「nutte(ヌッテ)」 | あなたの「縫って!」を叶えます

こちらは布主体で革はそれほど得意ではありません。また、依頼者は量産、ではなくて、オーダーなり少量量産品が多いですね。

以前見ていたらとんでもない案件もあったり。。「防弾チョッキを縫ってください。今まで頼んでいたメーカーに断れられたので」と。そんな人様の命預かりかねないもの、怖くて縫えないよ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

以前このblogで「何かを作りたいならばメーカーに頼んだほうが確実」と書きましたが、このメーカーさんを探すためのプラットフォーム、といえます。

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」/自分の思った鞄や靴の量産依頼したい時にはメーカーに頼んだほうが確実、という話 | 欧米ブランドに「負けていないぞ !」 | JLIA 日本皮革産業連合会

210125017.jpg

じゃぁどういうサイトなのか実際に聞いてみよう

ということで、実際にサイト運営をしているナダヤさんの担当さんに遠慮なく話を聞いてきました。

ナダヤさんは創業60年の財布メーカーさんです。

革をモノに変える - 株式会社ナダヤ

実際に挨拶してみたら驚いたことにサイト運用も自社でやっている。あれ?てっきりこのサイトは外注運営だと思ったのに、ほんとにナダヤさんの会社スタッフさんがこのサイト運営・運用しているんですねえ。ちょっとびっくり。

実際に工場を見学した感想は下記にまとめました。

大阪の財布メーカーなだやさんに行って、現場を見てきた | phoenix blog


なんでこういうサイト作ったんですか?ナダヤ、という会社にとって旨味があるの?


サイトにも書いているんですが当社は創業60年の財布メーカーですが、鞄やベルト、帽子などは作れませんこの業界は小さいメーカーさんや特殊な技能を持った職人も多い。でも、これだけ多様化した今の社会で需要と供給の一致が難しいな、と以前から思っていました。その手助けをして、この国のものづくりの後押しが出来ないかな、と思い、会社に提案しました。

210125016.jpg


事前に依頼者から全額前金で、ものつくがプール。で、終了後に5%差し引いて受諾者に渡す。これって御社的にあまり旨味ある事業じゃないですよね?よく会社が了解しましたね。

ムラキさん、ほんとに遠慮なく聞きますね(;・∀・)

社長は「やってみたらええやん」と後押しをしてくれました。
うちの会社はチャレンジを推奨している会社です。
これは常時危機感を持っているからですね。ご存知のように、財布などは今後キャッシュレスが増えていくので、新しいことをしないといけない、という危機感を持っています。このものつく、というサイト作りもこの危機感に対するチャレンジの一環ですね。
210125003.jpg


工賃なども書いてあるのはすごいな、と思いましたが、、

その分幅を持っていますね。例えば、トートバッグでしたら、1500円~6000円です。この幅は作り方・使う素材や、注文ロット数によっても左右されます。

つくれるもの一覧|ものつく -ファッショングッズOEMメーカーマッチングプラットフォーム-

まぁ、ザラッと見ましたが、確かにこのくらいかな、と思います。工賃のみで、部材などは別で考えたらまぁこの範囲内に収まりますね。


想定している対象層は?

対象は小売事業をしている方です。

例えば洋服屋さんでも駄菓子店舗でも、YouTuberでも構いません。条件が整えば、見積もりを出すメーカーはあります。

コロナにより販売機会は減っていますが、購入意欲は減っているとは思いません。売れているところはきちんと売れています。

「モノの売り方」というのが昔に比べると格段にハードルが低くなっていますよね。


新しくブランドを立ち上げる。クラウドファンディングをする。SNSをする。多様な手段で「モノを売る」ことが可能になってきたと思います。チャレンジしやすくなったんですよね。まぁ、逆に言うならば「モノを売る」という行為で競争相手が入りやすくなってきました。

それに対して「モノを作る」方は量産品に関しては未だにまだ情報が手に入れづらいのが現状です。


このサイトがその一つの手段になればな、と思います。

ものつく -ファッショングッズOEMメーカーマッチングプラットフォーム-

210125014.png


依頼の流れ的にはどうやるんですか?

依頼者向けご利用ガイド|ものつく -ファッショングッズOEMメーカーマッチングプラットフォーム-

こちらに書いてありますように、製作依頼として「財布」「使用素材」などを選んでもらい、その後に出てくる会社に仕様書を送ってもらいます。その後にサンプル作成と見積もり、となります。サンプル作成の時点でお金が生じます。

ムラキ「私が依頼者ならば、サンプル作成して、「思ったとおりじゃなかった!」と思ってもサンプル代金は必要なんですか?と言ってしまいそうですが。」

そこらは会社さんにもよりますが、基本的にサンプル代金は必要となります。
その後サンプルと見積もりに納得したら、全額をものつくに入金してもらい、その後製作に入ります。

例えば、「サンプルを見て納得出来なかったら半額返金」なりもありえますが、それらは受諾者さん次第です。


安く!とにかく安く作って欲しい!という人が来たら?

それも条件次第だと思います。ただ、私は「コスト感」と呼んでますが、これがかけ離れている人とは見積もりも難しいですよね。


引っ越しや車を相見積もりするサイトと同じように思われかねないですが、聞いてると違いますねぇ。

その手の相見積もりサイトは要件を入力すると、興味ある会社が連絡をする、という手段ですよね。
ものつく、では、依頼者が自分で条件を入力し、合致するのが6件出てくるならば、その6件に個別に連絡を自分でとってもらいます。
依頼者と受諾者のやり取りはサイト内でやってもらいます。


前払いは嫌だなぁ、という人は多そうですよね

多いでしょうねぇ。でも、受諾者サイドも初めてきたお客さんがきちんとお金払ってもらえるかどうか、ってものすごく不安なんですよ。

相手がどういう人間かわからず、ほんとに満額支払えるかどうか保証がない。
それを前払いで預かっておく、というのがものつくのスタンスです。

このサイトを通すことで、5%収入は減りますが、お金の回収が不可能になることは避けられるかと思います。

 

ものつくに登録して受諾者になってみたい、という作り手・メーカーさん向けの情報


靴やベルトなども可能なんですか?

もちろん可能です。

問屋さんなどをメイン取引先としたメーカーは登録するメリットは何があると思います?

当社もそうですけど、問屋さんからの仕事をメインにしてしまうと、どうしても消費者や販売者さんの声が聞きづらく、何が需要あるか、などがわかりにくくなります。

ものつく、に登録してもらうことで、そういう声を聞いてもらったり、逆に「あぁ、問屋さんの仕事をメインにした方が良いな」と思い至ったら、そちらにシフトをすれば良いと思います。

問屋さんの仕事を否定しているわけじゃないです。
問屋さんの仕事はフォーマットがきっちりしています。必要な情報が明確になっているわけです。
必要な情報、とは、大きさや使う革、使いたい金具や、納期、ロット、内縫いなのか外縫いなのか、などがわかりやすい仕様書にまとまっています。これがあるとないとでは、作業する際にものすごくリスクが高くなります。
ものつく、に登録して受諾者になる、というメーカーさんなりは、この仕様書を自分で全部聞き取って作る、ということです。
この覚悟が持てるならば、東京、大阪以外の地域でも仕事は取れると思います。

逆に言うならば、依頼者もなるべく細かく仕様書を整えたほうが、品は完成しやすくなります。

例えば手作り作家さんが登録したい、と言ったらどう思います?

別に問題ないかと思います。オーダーをお願いしたい!とか、10個だけ作って欲しい!とか、手縫いで作って欲しい!となると手作り作家さんのほうが格段に強いと思います。棲み分けは可能かと思います。


端切れで安く買ったので出来ませんか?という依頼は?

依頼者からの提供=部材の提供ですね。その部材が「ハギレ」というケースですよね。

これは十分考えられることです。
それが端切れなのか、革屋からの品なのか、どこかで5年眠っていた革なのかは、ものつく、としては干渉出来ません。交渉を受けた受諾者が「ハギレでも良い。やります」というならば、構わないと思います。

ただ、ものつく、ではなく、メーカーの立場から言うならば、端切れでの量産は非常に難しい。最初に依頼者から提案するときに「ハギレで作って欲しい」など明言してくれたほうが、後々のトラブルは減りますね。

210125008.jpg


ーーのサイトで1万円で売っているものを4000円で作ってもらえるの?それで自分で8000円で売りたい!というのが来たらどうする?

それも問い合わせされた先次第ですよねぇ。
ただ、その手の販売されている品は数百個を作っているからこその値段であり、例えば50個100個作ったくらいでは到底その値段では製作出来ないですよねぇ。

ものつくに仕事を依頼する依頼者になってみたい、という人向けの情報

袋詰や検品はしてもらえないですよね?

ものつく、というサイトはマッチングサイトです。
そのため、袋詰や検品などは一切できません。
また、トラブルが起きたときも基本的に当事者間で話してもらいます。

メーカーさん的に、「ここを押さえてくれるとラクだ!」という依頼方法は?

最低限イラストはほしいです。
「この写真に載っている財布で、ポケットを増やしてもらいたい。イラストはこんな感じ」と書いてもらったものを送ってもらう。その次の段階で該当する品の実物を送ってもらって「ここにポケット追加」など書いてもらえたらありがたいですねぇ。

次の段階としては気になっている商品の写真や、「こういう革がいいです」など指定してもらえると助かりますね。

依頼者の立場(店舗名なり)を書いてもらうのはありがたいの?お店の名前を出したくない、という人は山程いそう。

それは書かなくても良いと思います。依頼のハードルをあげたくないですね。
もちろん書いてもらえるほうが受諾者としては安心感はありますが。

手作り作家さんなりが「自分の作品を量産してほしい」というのは可能?

それも受諾者次第ですよね。
ただ、メーカーさんによっては他の作り手がサンプルを切った刃型は使えない、というところもあります。そこらも相談次第ですよね。

受諾者も依頼者も確実なやり方ってなにがある?

有り型や持ち革を利用してもらうのが一番確実といや確実ですよね。

例えば当社だったらOEM向けの財布の型紙や刃型があります。これらは当社で何百も作ったことがあるため、製作経験値が高いです。また、有り型を使えば、刃型製作代金が不要となりますので、その分安くなります。
依頼者さんが「これでok!ロゴはうちのを入れて!」というのが、ある種一番話しがスムーズに進みますね。

持ち革。要は当社で生産で使っている定番の革ですよね。
依頼者さんが「どうしてもーーという革を使いたいんだ!」となると、その革を当社で別に仕入れなきゃいけません。
それに対して当社で定番で使っている革を使えば、革の特徴も把握していますし、在庫も常時あるので安心感がありますよね。

有り型・持ち革で作り、ロゴは自分の会社なり名前を入れる、というのが一番安心ではあると思います。

210125005.jpg


ムラキの雑感

コロナの状況下にも関わらずナダヤ様にはインタビューに応じてくださりありがとうございました。

で、雑感

・当日もお伝えしましたが、依頼者としては「仕様書の実例」「有料でもいいので仕様書前の相談サービス」「受諾者が持っている有り型一覧や革のサンプル」などがほしいな、と思いました。

・受諾者としては「仕様書を見たあとにボタンひとつで『この依頼はお受けできません>技術的に無理or要求素材が困難or、、』と断りやすくするシステム」「有り型・持ち革使用可or不可などの選択肢」などがあれば便利かな、と思います。

・靴などは売れ筋の店舗では「当店オリジナルの靴を、、」と思っているだろうけど、実際は完全オリジナルよりも「靴メーカーが持っている有り型や木型を使う」ほうが手を出しやすいだろうから、そこらへんを解説したら需要あるだろうな、と。

・コロナがもたらしたメリットの一つとしてオンラインでの労働が一般的になったことが挙げられます。これにより、都市部じゃないと駄目、という思い込みが減り、地方への移住者が今後も増えるかと思います。

・同時に、テレワークの普及によりオンライン会議のハードルが格段に下がりました。ここらへんは今回の「ものつく」には追い風となり、地方のメーカー業なり職人さんは仕事を受け取りやすくなったかと思います。


100年に一度のイベントともいえるコロナですが、この環境下でもやれることや、考えなきゃいけないことは山積みだなぁ、と実感させられたインタビューでしたわ。


カテゴリー: トレンド 国内革事情

新しい生活様式、非接触・非対面への対応が拡がるなか、皮革産業でもオンライン化が進んでいます。ビジネスパーソン、クリエイター、高感度ユーザーに向けた施策が続々。
そんなWEBコンテンツ、オンラインイベントなどの最新トピックをまとめました。お役立ていただけますように。


エキゾチックレザー関連企業 新作紹介記事公開
レザーマニア東京様内観ヒキ.jpg
日本製エキゾチックレザー製品のトピックを発信するSNSアカウント「Exotic leather News CLIP by JLIA」では展示会シーズンに合わせ、エキゾチックレザー関連企業のショールームから新作レザー、トレンドレザーを紹介する新シリーズ「2021年の顔・おすすめの革」がスタートしました。
爬虫類等革関連企業各社から選りすぐりのレザーをピックアップ。参考になさってください。

「イエロー&グレー」
レザーマニア東京様リザード ヒキ.jpg
ファッション&デザインのトレンドカラーを占う「パントン・カラー・オブ 2021」として、「イルミネイティング(明るい黄色)と「アルティメット グレー」が選定されました。
「灰色の雲の裏には明るい太陽の光がある」そんなイメージを想起させる二色。激動の一年の後に、希望と明るさをもたらす太陽の光を表現した鮮やかなイエロー。昨年から人気継続中です。グレーは、先シーズンからレディスアパレルブランドを中心に再浮上。ともに需要拡大が期待されるカラーとして注目ですね。

特にグレーは、レザーマニア東京が打ち出すカラーのひとつ。「パントン」のトレンド予測をはじめ、世界のマーケットを調査し、ロイヤルブルーとともに訴求しています。
パイソン(ヘビ革)とともにトレンドレザーとしての存在感が高まるリザード(トカゲ革)からピックアップ。独特な表面感がエレガントでとても新鮮なニュアンスに。個体が小さく小判なので、財布や革小物におすすめです。

「松煤墨染レザー」
トムズ様01.jpg
四国・徳島地方の伝統的な技法、墨染。なかでも木材の松を燃焼させた煤(すす)による墨を用いるのが、松煤墨染。墨は書道や日本画でもお馴染みですね。淡い色合いがなんとも優雅で上品ですが、染色作業となると かなりの手間暇が必要となります。
なかでも、松煤墨は、やや青みがかった色合いが特長。染め重ねることで、さらに奥深い「墨色」となり、唯一無二の美しさを引き出しています。
熟練の職人が一枚一枚丁寧に染め上げたレザー。クロコダイル、エレファント、オーストリッチ・・・革の個性を生かしながらも、これまでにない「和」のニュアンスが素敵です。
トムズ様02.jpg
「墨染と素材の相性によって多彩なバリエーションがあり、メンズだけでなくウィメンズブランドからのオファーもいただきます。付加価値性が高く、ものづくりの可能性が拡がるレザーです」(トムズ代表 佐藤洋平さん)
墨染独特のモノトーンは、前述の通り「パントン・カラー・オブ 2021」に選出されたグレーともリンクし、注目度が高まっています。また、墨染のほか、藍染などの伝統技法のレザーもラインナップし、好評です。
トムズ様03.jpg


「イールスキン」
次回は、水産種、イールスキンの予定だそうです。
片岡様イールスキン.jpg


2021年のトレンドレザー、新しい付加価値の提示など、クリエイティブのヒントとなりそうです。くわしくはこちらから。

「Exotic leather News CLIP by JLIA」
フェイスブック 
ツイッター 


エキゾチックレザー×人気ユーチューバー 
スペシャル動画公開中!
レザーマニア東京様 サムネイル.jpg
人気ユーチューバーとしてお馴染みの靴磨き芸人・奥野奏さんがエキゾチックレザーを徹底取材。スペシャル動画が公開され、好評です。
今回は、「品揃え国内最大級!レザーマニア東京で革と出会う」と題して奥野さんがリアルにレポート。多彩なエキゾチックレザーをわかりやすく紹介。ぜひ、ご覧ください。


WEBセミナー
「with コロナ時代を生き抜く企画のヒント」
東都サイトトップ.jpg
東都製靴工業協同組合主催セミナー「with コロナ時代を生き抜く企画のヒント」が同組合 YouTube 公式チャンネル「Tokyo-shoemakers.jp」にて公開されました。
「WEBセミナーをYouTubeにて公開しました。消費者のライフスタイルや価値観の変化について、参考になることがあると思います。ぜひ、ご覧ください」(東都製靴工業協同組合 公式SNSアカウント「Tokyo-shoemakers.jp」)。
靴業界関係者向けですが、マーケットの分析がわかりやすく提示され、考え方のヒントになる内容となっています。企画担当者やクリエイターの皆さまにもおすすめです。


「東京レザーフェア」公式サイト 動画コンテンツ拡充
movie_202101.jpg
「東京レザーフェア」公式サイトのコンテンツが更新されています。今回は動画コンテンツの第二弾として、各社の展開を動画で紹介。素材・商品のくわしい解説などが含まれ、オンラインで展示会を体験できそう。今後も追加予定だそうです。楽しみですね!


「革きゅん」リニューアル
一般社団法人 日本タンナーズ協会(TCJ)が運営するウェブサイト「革きゅん」がリニューアル。著名な表現者、俳優、クリエイターのインタビューをはじめ、栃木レザーのレポートなども。洗練されたコンテンツで天然皮革の魅力を発信しています。


「日本革市」コンテンツ拡充
革の基礎知識.jpg
全国の消費者に日本のなめし革・革製品の魅力と価値を恒常的に訴求するため、全国の主要な百貨店とのコラボレーションで開催するイベント事業「日本革市」。
一般社団法人 日本タンナーズ協会主催、「日本革市」プロジェクト事務局が運営しています。リアルイベントをはじめ、WEBサイトのコンテンツが拡充。「革の基礎知識」などのコンテンツが更新されました。
img-main-makeoneleather.jpg
このほか、360°VR動画「Make One Leather」が大好評。「皮から革へ」とレザーを仕上げていく製革工程がスペシャル動画に!
オンラインでバーチャル工場見学を楽しめます。角度を変えて、360°見ることができるので、何度見ても新しい発見がありますよ。


サンプル師が教えるバッグ教室 ライブ配信
中村さん教室01.jpg
「サンプル師が教えるバッグ教室」によるライブ配信が好評です。LINEライヴ講習『ウォレット in ウォレット』の受付締切間近。本日1月20日までとなりました。
中村さん教室02.jpg
型紙と見直し動画付きなので、講習後すぐに職業用ミシンでチャレンジ可能。あたたかいお部屋でレッスンを楽しめそうです。


「TIME&EFFORT」靴産業150周年特設ページ 
ついに完結
news_201225_b.jpg
日本の革と革のものづくりの魅力を発信する「TIME&EFFORT」。革靴に関する歴史やカルチャー、イベントなどの情報を特設ページで紹介!
人気コンテンツ「靴歴史エピソード」がついに完結しました。ジャパンレザーに関する情報収集などにお役立てください。


カテゴリー: 国内革事情

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、首都圏の4都県に続き、大阪、兵庫、京都の3府県のほか、愛知と岐阜、それに福岡、栃木の7府県でも緊急事態宣言が発出されようとしています。
コロナ禍も2年目。活動を止めず、しなやかに対策を打ち出す皮革産業。先週に続き、最新トピックをまとめました。お役立ていただけますように。


「ジャパンレザーアワード2020」グランプリ受賞作品 雑誌「2nd」に掲載
info_201222.jpg
日本最大のレザープロダクトコンペティション「Japan Leather Award 2020」グランプリ受賞作品が雑誌「2nd」に掲載されました。公式サイトでお知らせしております。掲載内容はオンラインで閲覧可能です。ぜひ、ご覧ください。


「大阪府皮革業界総合研修」募集案内 
大阪府皮革業界総合研修(主催:大阪府、近畿経済産業局、共催:地方独立行政法人 大阪産業技術研究所)が今年度も募集中です。当ブログ連載でお馴染みの村木るいさんが前年度に続き登壇(応募多数につき受付終了)。このほか、すでに定員に達している講座があります。
非常事態宣言 発出など、状況の変化によって開催内容が変更されますので、ご注意ください。


地域海洋資源を利活用し世界初の素材開発を実現「Mitsu Eagray」
ナルトビエイ.jpg
当サイト ショールームで最新トピックが続々更新。現在、「Mitsu Eagray (ナルトビエイ革)」の情報を公開スタートしました。
地域海洋資源を有効活用したソフトで軽く風合いのあるエイ革。温暖化による近年の瀬戸内海で、本来は温帯・熱帯にしか生息していないエイ(ナルトビエイ)が夏場に大量発生し、養殖用の牡蠣や潮干狩りのアサリへの食害が深刻になっています。  

商工会、漁業者と連携し害魚であるナルトビエイを、栄養価の高い健康食品に利用し、副産物である皮も無駄にせず希少価値のある革製品に利用するため、この皮革素材を開発。
tkb010.jpg
2020年秋、日本最大のファッション展示会「ファッション ワールド 東京」(10月27日~29 日/東京・有明 東京ビッグサイト)に出展。商談も活発でした。
浦上製革所 ラモーダヨシダ.jpg
(画像:「日本革市」公式サイトより)

また、「Japan Leather Award 2020」では「Mitsu Eagray」を使用した作品を発表し、注目を集めました。
20傾向3.jpg
ソフト鞣しのナルトビエイ革「Mitsu Eagray」は、自然界の生物でキズもありますが、独特の紋様がありしなやかで手触りの良い感触。強度も牛革以上あり、手入れしながら使い込むことによって、より深い味わいが増し経年変化を楽しむことができる革です。


「東京レザーグッズファクトリーコレクション」
東京を拠点とするバッグ、財布、革小物のつくり手たちによるポップアップイベント「東京レザーグッズファクトリーコレクション」(東京・東京駅改札内 エキュート東京 八重洲臨時販売スペース)でスタートしました。
東日本ハンドバッグ工業組合 有志によるサイト「KAWANOWA」の参加メンバーを中心に出店。前後半に会期が分かれ、後半は出品ブランド数が異なりますので、ご注意ください。1月24日まで。


「2021夏 日本グランドシューズコレクション&全国サンダルフェア」
日本最大級の靴展示会「グランドシューズコレクション&全国サンダルフェア」(兵庫・神戸 神戸国際展示場2号館)が1月20~21日の二日間開催されます。
日本ケミカルシューズ工業組合をはじめ兵庫県鞄工業組合が特別出展し、「豊岡鞄」「神戸シューズ」の最新コレクションが発表される予定です。


「TAITO FASHION ZAKKA pop-up store in SPIRAL」概要発表
台東ファッションザッカ ポップアップ2102.jpg
ファッション雑貨の生産で知られる台東区が推進するプロジェクト「台東ファッションザッカ」のポップアップイベント、「TAITO FASHION ZAKKA pop-up store in SPIRAL -My Precious-」(2月2日~2月8日/東京・青山 スパイラル1F ショウケース)の開催概要が発表されました。
 
台東区周辺エリアを拠点とするファクトリーブランド「PTAH」「aqua」(いずれも革財布・革小物・革バッグ)、「KIYOKAWA」(革バッグ・革小物)、「U-DOT」(革靴)が参加予定となっています。


「rooms 42」(東京展)開催中止発表
クリエイティブの祭典「rooms」の次回開催中止が発表されました。早い段階での告知により、調整がしやすいかもしれません。オンラインでの合同展示会は開催されるそうですので安心です。
大型展示会の在り方の変化を受け止め、われわれも対応策を練り、ニューノーマルの発表スタイルに順応していきたいものですね。

カテゴリー: 国内革事情

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年末年始、新型コロナウイルス感染拡大の勢いが衰えず、首都圏の1都3県を対象に緊急事態宣言の発出がされようとしています。状況に合わせ、感染対策と経済活動を両立し、コロナ禍に立ち向かう皮革産業。年末年始のトピックをまとめました。お役立ていただけますように。

「苦しくても必ず道はある ~山本寛斎 ラストメッセージ~」1月11日放映
東京レザーフェア記念事業.jpg
世界的デザイナー 山本寛斎さんが総合プロデュースを手がける「日本元気プロジェクト」×第100回 東京レザーフェア 記念事業 コラボ企画がテレビ番組に登場! 
BS1スペシャル「苦しくても必ず道はある ~山本寛斎 ラストメッセージ~」(NHK BS1 /1月11日 7:00~)がリピート放送予定です。
ジャパンレザーに新しい生命を吹き込んでくださいました、故山本寛斎先生のご冥福をお祈りいたします。ぜひ、ご覧ください。

「TIME&EFFORT」靴産業150周年特設ページ更新
news_201225_b.jpg
日本の革と革のものづくりの魅力を発信する「TIME&EFFORT」。革靴に関する歴史やカルチャー、イベントなどの情報を特設ページでご紹介! 「靴歴史エピソード」「靴暦365 まとめ」が公開されています。
メモリアルイヤー特設ページの更新もいよいよ最終回。今回はコンテンツ盛りだくさん。三連休の読書時間にお役立てください。

「靴産業創設150年記念イベント第二弾」レポート公開
三澤さん個展  会場ヒキ.jpg
同じく、「TIME&EFFORT」では靴の街・革の街で行われた「靴産業創設150年記念イベント第二弾」レポートを公開しました。
マニアックツギャラリー会場ヒキ.jpg
「三澤則行 作品展 未来に跳ぶ靴」(11月23日~29日)、「マニアックツ・ギャラリー/靴のヴィジュアルペーパー展」(12月1日~7日)の一部をご紹介。
主催・プロデュースを手がけるクツミライ・パートナーズ シューフィル 城一生さんのコメントにもご注目を。ウィズコロナ時代、ステイホーム時代の靴とは? 150年の歴史を振り返り、暗闇に希望を灯すような視点を提示してくださっています。ぜひ、ご一読ください。

「西洋靴150年展」無事終了
広島県ゆかりのつくり手の作品.JPG
西日本の靴の聖地として注目を集める、松永はきもの資料館(あしあとスクエア/広島県福山市)で企画展「西洋靴150年」(10月2日~12月27日)が全会期終了しました。
松永はきもの資料館は日本唯一の本格的な靴履物関連博物館。1978年に日本はきもの博物館・日本郷土玩具博物館として開設され、2015年に広島県福山市が運営管理を引継ぎリニューアルオープン。福山市西部に位置する松永地域のランドマークとして市民をはじめ、周辺地域の方々に愛されている資料館です。
スピングル(ニチマン)コーナー.JPG
「TIME&EFFORT」では、この注目イベントをレポート。昭和を彩った女性靴からパリ・コレクションで話題となったスニーカーまで幅広く紹介し、好評です。「西日本の靴の聖地」にご注目を。

「Go Toぱりっせ チャレンジセール!」無事終了

皮革産地として知られる、埼玉県草加市のものづくりの販売会「Go Toぱりっせ チャレンジセール!」が12月18日~26日、開催されました。
草加のつくり手たちによる上質な革製品がハッピープライスに。新型コロナウイルス感染対策を徹底して行いつつ、連日盛況だったようです。
このイベント終了後、工事のためぱりっせは休業(2021年3月までの予定)。再開が楽しみですね。

「LEON」最新号にエキゾチックレザー製品 掲載
20201020_093725.jpg
12月25日発売の「LEON」2021年2月号(211ページ)連載企画「Great Standard」にエキゾチックレザー製品が掲載されました。今回は人気ブランドのブリーフケースが登場。
ジェントルな重厚感、大人の品格が漂う、時代を超えて愛されてきたメンズバッグの定番です。
バッグ特集「艶っぽいのが欲しいなら・・・・ギラリな雰囲気で脱ブナンなクロコ・ミニバッグ」(140ページ)には厳選ブランドのエキゾチックレザー製品が掲載されました。
SNSアカウントでも、掲載アイテムをご紹介しておりますので、誌面と併せてご覧ください。

「Exotic leather News CLIP by JLIA」
フェイスブック 
ツイッター 

1

プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

最近のブログ記事

カテゴリー

月間アーカイブ

rss
facebook witter

このページの一番上へ