欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2021年2月 3日 の記事

カテゴリー: 革づくり・ものづくり産地ローカルブランディング

日本最大の繊維総合見本市「JFWジャパン・クリエーション」(東京・有楽町 東京国際フォーラム)が2020年11月18日(水)・19日(木)の2日間行われました。
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付加価値性が高い日本製マテリアルや製品が集結する同展では、「姫路プレミアムレザー」「和歌山県製革事業協同組合」「東京都(東京製革業産地振興協議会)」「東京都(東京皮革製品展示会実行委員会)」が出展。
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東京都および東京製革業産地振興協議会は、東京都の特産品である皮革素材ピッグスキン(豚革)をアピールするファッションショー「PIGGY'S SPECIAL」を11月19日(木)に同展特設会場で開催。
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今回は東京都の若手人気ブランド3組「NAPE_」「MICHAIL GKINIS AOYAMA」「CHONO」とコラボした作品30点、および東京都内の専修学校・各種学校11校の学生作品70点の作品を披露。文化服装学院も参加しました。
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「東京都(東京製革業産地振興協議会/東京レザー・ピッグスキン)」のブースでは、東京を代表するタンナー、ファクトリーが出展。
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ピッグスキン(豚革)は、国内で自給できる唯一の革素材。東京スカイツリーのおひざもと、墨田区エリアを中心に都内でつくられています。各ブースの写真はこちら。

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石居みさお皮革
販売代理店:中村貿易株式会社
ピッグスエードのカラーバリエーションは東京随一。超撥水加工のスエードもヒット中。多色ラメプリント(シールドスエード)も人気です。

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株式会社エセカ
染色や塗装技術の独自性を磨き続ける、加工専門ファクトリー。防水レザー(ウォッシャブル加工)のスイムウェアや温めると色が変わるレザーなども開発。

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有限会社兼子皮革染色工場
年間1,000色以上を染め上げる染色の匠。グレージング、手染めによる木目調ストライプ、ヒートシュリンク加工も得意です。

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墨田革漉工業株式会社
独自の技術と立体感に加え、アート性も高いレザーがクリエイターの創作意欲を刺激。ファーの代替素材となりうる、ナイフカット加工による起毛表現も秀逸です。

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株式会社墨田キール
デザイン性×先進性。時代を反映するニューノーマルなものづくり。フイルム加工のバリエーション、アーカイブは圧巻!

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有限会社ティーエムワイズ
小判(シープスキン、ゴードスキン)をメインに扱うタンナー。2020年秋、新工場が完成し話題。ユーザー向け工場見学なども予定されるオープンなファクトリー。

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有限会社ティグレ
塩縮加工、ウォッシャブル加工など、際立つ革づくりから製品までシンプルかつ繊細な仕上げが特長。

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長坂染革株式会社
インクジェットプリントにプラスアルファで付加価値を創造。最新技術を生かしつつ、革本来の味わいを追求しています。インテリアや自動車など、ファッション以外の分野での実績も豊富。

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株式会社ニシノレザー
さまざまなジャンルのエキスパートから支持される世界レベルの革づくり。エコレザーをはじめ、プラスティックの代替素材としてクリエイターから注目される生皮をモダナイズ。

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福島化学工業株式会社
白の美しさが際立つエコレザー「オレガノホワイト」がロングヒット。養豚業者とのネットワークもあり、鞣しから加工まで一貫生産。

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山口産業株式会社
墨田区発信の生活彩り品が飾る「ニューノーマル時代のやさしい革のある暮らし展2020」が大丸東京店で開催され、話題になりました。アニマルウェルフェアの観点から豚の肥育プロセスも重視し、製品化するハッピーピッグプロジェクトも好評。

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精緻な製革技術、高度な表面加工技術に優れたメイドイン東京のレザー。その代表格、ビッグスキンと、新たなにステアハイドを加えて、「東京のレザー」ならではの素材力をブラッシュアップしています。

タンニンヌメ:「革のベーシックが際立つ」
精緻な加工技術:「風合いのバリエーション」
スエードの装飾性:「色×プリント×光沢」
トレンド力:「新しい素材価値」

主となるレザーと特長でカテゴライズし、下記の3テーマで発表されました。
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1.革新する基本
ピッグスキンらしさの探求
革らしさの進化
汎用性の高いネオベーシック
2.視覚効果で進化する
布のような風合いを活かしたスエード
プリントのバラエティ
スポーツセンスのネオンカラー
3.自在にハイブリッド
アニマルと爬虫類の混交(柄×柄)
高度にハイブリッドする加工技術
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アート感覚のパターン、柄×柄の重層、凹凸、起毛×メタリック、プリーツ×ストライプなどユニークな素材が好評。「東京レザーフェア」が中止となったため、来場者は堅調。商談も盛んに行われたそうです。

出展社の情報をまとめた恒例のブックレット「TOKYO LEATHER PIGSKIN 東京産の皮革 ピッグスキン」がブースで設置・配布され好評。前年度の誌面が東京都立皮革技術センターの公式サイトで公開されています。各社の連絡先等も掲載されていますので、併せてご覧ください。
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また、東京都・製革業産地振興協議会が日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市「第91回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2021」(2月3日~5日/東京・有明 東京ビッグサイト)の「ギフトショー・LIFE×DESIGN」(南展示棟)に出展。
ブースは、南3-T16-25です。お出かけのかたは、ぜひ、お立ち寄りください。

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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