欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2021年3月17日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

首都圏1都3県の緊急事態宣言解除が、いよいよ3月21日の期限で検討されています。本格的な経済社会活動の再開を期待したいですね。そんな3月中旬のトピックとイベント情報をまとめました。参考にしていただけますように。

日本の靴産業151年 3月15日は「靴の記念日」
3月15日は「靴の記念日」。明治3(1870)年3月15日、後に明治の実業家として活躍する旧佐倉藩士、西村勝三さんが東京・築地入舟町に我が国初めての靴工場、伊勢勝造靴場を開設。日本の靴産業の誕生日といえるその日を、先人への感謝とさらなる業界発展を祈念して昭和7(1932)年、東京靴同業組合が「靴の記念日」に制定したのだそうです。
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日本靴連盟が3月15日、「第88回靴の記念日式典」を神田明神神殿で行い、シューズ専門の総合情報サイト「シューズポストオンライン」で報道されました。(写真:「シューズポストオンライン」より)

2020年は日本における靴産業の150周年。各地で靴づくりをフィーチャーしたイベントが行われました。
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「シューシューヒストリー・オブ・ジャパン」(2020年8月18日~30日/東京・浅草 雷門前 浅草文化観光センター)より。東靴協会の所蔵品、小笠原製靴の手縫い紳士靴。昭和28年の「製靴技能競技会」で最優秀賞を獲得した手製紳士靴。物資が潤沢ではない戦後復興期につくられた、靴の歴史に残る戦後最高の名靴です。

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日本の靴産業150年記念イベント「靴ミュージアム」(2020年9月19日~20日/東京・渋谷 渋谷スクランブルスクエア12F)より。日本で初めての靴デザイナーとしてファッションやメディアの世界からも注目を集めた高田喜佐さんの作品。DCブランドブーム当時のシューズムーブメントをけん引。「KISSA」は時代を象徴するシューズブランドのひとつとして知られています。

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「西洋靴150年展」(2020年10月2日~12月27日/広島県福山市・松永はきもの資料館<あしあとスクエア>)より。1970年(昭和45年)日本航空客室乗務員の制靴。紺のミニスカートワンピースの制服を着る際、使用されていたものだそうです。同社のユニフォームは時代をけん引する著名なクリエイターにデザイン監修を依頼していますが、当時は、森英恵さんが手がけ、話題になっていたそう。そのニュースに着想を得て、テレビドラマ「アテンションプリーズ」(TBSテレビ系)が放映され、大ヒット。客室乗務員は女性の憧れの職業に。1969年に宇宙船アポロ11号が月に着陸しています。スペース・ルックが注目されたそう。そんな影響も見受けられます。いま見ても、ファッション性が高く、レトロフューチャー感覚が新鮮です。

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このほか、「TIME & EFFORT」では、150周年記念、革靴特集ページを公開。さまざまなコンテンツが充実しています。併せてご覧ください。

東靴協会創立70周年記念イベント「東京"街の靴屋さん物語"」
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東靴協会創立70周年記念イベント「東京"街の靴屋さん物語"」が4月17日~29日の13日間、浅草文化観光センターで行われます。当初3月10日からの予定でしたが、1都3県の緊急事態宣言解除延期に伴い、会期が変更されました。
都内を中心とした靴小売店の集まりである東靴協会が、昭和・平成・令和と、暮らしの移り変わりを足もとから見つめ、支えてきた70年を、職人手製の名靴や懐かしい写真、貴重な資料で振り返ります。イベント内容は、歴史展示、活動紹介・展示、東靴協会事業紹介、会員小売店所蔵の手製靴、道具などの資料も公開。

会期中には特別イベント「足の計測会」を実施予定。予約は下記リンク先のホームページ問い合わせフォームから。当日、空きがある場合は受付可能だそうです。

東京都立城東職業能力開発センター 台東分校 49期生卒業制作展示
東京都立城東職業能力開発センター 台東分校の卒業制作展示の開催が発表されました。3月22日~23日 10:00~16:30(事前連絡・予約不要)、台東分校内で展示。例年「技能祭」(11月開催)でお披露目される自由制作作品も併せて発表されます。

「KOBEくつマルシェ」
ケミカルシューズの産地として知られる、くつのまち ながた(神戸・長田)。そのランドマーク的存在「シューズプラザ」の活性化イベント「KOBEくつマルシェ」が3月13日~14日の2日間開催。靴メーカー、バッグメーカー12社が集結し、在庫品を大放出。フードブースもあり、盛り上がりました。

「MonoMax」恒例企画《財布大賞》&革製品技能試験
モノ雑誌売上No.1! 「MonoMax(モノマックス)」(宝島社)最新号は、恒例企画・財布大賞。皮革業界を代表する財布づくりのレジェンドたちが審査に加わり、厳正に選び抜いた財布を紹介しています。その財布選びのポイントを伝授する企画(26ページ)は必見! 革製品技能試験の情報も掲載しています。

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革製品技能試験は、一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)・全日本革靴工業協同組合連合会・日本鞄ハンドバッグ協会・日本服装ベルト工業連合会・日本手袋工業組合が主催となって実施している、皮革産業に携わる方々の資格試験です。試験制度を通して皮革技術に対する評価を高め、職人の技術と社会的・経済的地位の向上を図るとともに、ものづくりに興味がある人材を増やし、皮革産業の未来を担う後継者育成につなげることを目的としています。自らのスキルを見える化する、つくり手のライセンス。腕を磨きたいかたにおすすめです。


「サイフの日」プレゼントキャンペーン 3月18日まで
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春の恒例企画、「サイフの日(3月12日)」プレゼントキャンペーンが好評開催中。いよいよ3月18日までとなりました。一般社団法人日本ハンドバッグ協会の公式サイト内にスペシャルページが開設されています。賞品は商品券(5万円分/抽選で10名)とオリジナル財布(抽選で30名)。サイト内のアンケートに答え、応募フォームに入力するだけでエントリーができますよ。
3月31日は「天赦日」「一粒万倍日」「虎の日」が重なり、最強幸運日といわれています。「春財布」の新調にぴったりです。この機会にお気に入りをみつけてみてはいかがでしょうか。

台東区立産業研修センター「ファッションマーケティング講座」3月30日開催
台東区立産業研修センター恒例企画「ファッションマーケティング講座」(3月30日18:30~20:00)が行われます。今回は、2021-22年秋冬ニューヨークファッショントレンド&ニューヨーク・ヨーロッパのグッズトレンド速報をレクチャー。布矢千春さん(ファッションジャーナリスト)、鈴木雅子さん(ファッショングッズディレクター)によるくわしくわかりやすいセミナーです。広い会場で密を避け行われるので安心です。
定員30名(先着順)、受講料1,000円(別途資料代300円程度)締切3月23日。
くわしくはリンク先をご参照ください。

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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