欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2021年5月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。2021年度第2弾はクラウドファンディングについて。当サイト「ショーケース」のトピックでも気になっていらっしゃるかたも多いのではないでしょうか。いまさら人に聞けない、クラウドファンディングについて、村木さんが鋭く斬り込みます。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」。今後の予定、スケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。

「本日は革日和♪」

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毎度です!「シゴトちょっと減ったので勉強やら本棚作りやらが捗るなぁ、、、」ムラキです。

普段請負の小物職人していますので、財布50個なり、ノベルティ数百個など作っています。で、それがコロナで減ってきました。こうなると請負職人は弱いです。自分で仕事を生み出す能力があまりないですからねぇ。

で、空いた時間で棚作りやら、3Dプリンタやら、GASの勉強やら、読書やら、動画作成やら。これはこれで優雅な生活ですな。

最近、このJLIAblogで書ききれなかった内容を下記のリンクで補足しています。興味あればご覧ください。今月分もJLIAblog更新から数日後に載せておきますので。


21年4月のJLIAblogの裏側01:新しいタイコや新喜皮革のブラックバス、グッドレザーの設備の話 | phoenix blog


21年4月のJLIAblogの裏側02:セイバンミュージアムでランドセルの面白さ | phoenix blog


さて。コロナで伸びたネットサービスのひとつにクラウドファンディングがあります。

今回はこのクラウドファンディングに実際に参加した人。どういう点に気をつけ、準備をし、公開をしたか。

また、「クラウドファンディングをやらない」という選択肢をした人からも話を聞いてきました。

今回はアンケートとインタビュー中心なので絵も写真も少なめで文字ばかりです。すみません。

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目次 [hide]


クラウドファンディングっていつから始まった?

クラウドファンディングどうだった?匿名にするから教えてよ

●クラウドファンディング 実際の話
今までやったクラウドファンディングはどの形態か?
実際どうでした?

●クラウドファンディング始める前の話
・なぜやろうと思ったか
・クラファンのコンサルタントを使ったか
・文章や写真にプロを使ったか。
・写真や文章、全体の構成など何を重視したか。何を参考にしたか。
・手数料やコンサルやカメラマンなど使った場合はその内訳や費用を教えてください

●実際にはじめて思ったこと
・宣伝活動などは行いましたか?知り合いに声かける、SNSをやる、など。
・途中報告や途中で何かしらの追加プレゼントなどを行いましたか?
・これをやっておけばよかった!と思うこと
・サイトを使って良かった点。(アドバイスが良かった、集客力があった、etc)

●終了してから思ったこと
・これをやっておいてよかった!と思うこと。
・次回やろうと思いましたか?or次回やりましたか?その場合はなぜやろうと思ったか
・事前にSNSでつながっている人は何人くらいいました?
・クラウドファンディング後にSNSのフォロワーは増えましたか?
・その後の会社の売上につながったり、周辺で変わりましたか?
これからやる人へのアドバイス
アンケートのあとのインタビューから抜粋
クラウドファンディングやって後日の売上につながる?
広告やったほうがいい?
OEMやっているから、クラウドファンディング後にそちらの注文は増えないの?
SNSのフォロワーの数が多かったらクラウドファンディングは成功するの?

●クラウドファンディングをやらない、という選択をした会社さん
どういう形態やろうとした?目標は?どういう点を重視した?
やめよう、と持った理由は?
今後もやらない?

ご協力いただいた会社様、ありがとうございました。

クラウドファンディングっていつから始まった?


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日本で初めてクラウドファンディングサービスが提供されたのは2011年。その年の3月に『Readyfor』がリリースされ、6月には『CAMPFIRE』がリリースされるなど、日本で本格的な展開がスタートしました。

2011年当初は東日本大震災の年だったこともあり、新たな資金調達の手段としてだけでなく寄付をする際の新たなチャネルとして急速に浸透しました。その後、IT企業サイバーエージェントの子会社が運営する『Makuake』が参入、2014年の東京都知事選に『ShootingStar』で約740万円の資金を集めた候補者が出て話題になるなど、サービス事業者も利用用途も多岐に渡り市場拡大は続いています。現在はさらに多くの事業者が存在しており、クラウドファンディングの形式も基本的な「寄付型」、「購入型」、「融資型」、「株式型」、「ファンド型」の5つと最近新たに生まれた「ふるさと納税型」を合わせて6つのタイプが存在しています。(2019年4月現在)


あ~、そうでしたねぇ。2011年の東日本大震災で注目を集めたのを覚えています。当初は寄付型のものが多かったのですが、ここ数年は「製品化前の品を試験的に販売する」というような購入サイトとしてクラウドファンディングが目を集めるようになったな、と思います。

この1年では購入型ではなく「コロナでこの飲食店を助けたい」「コロナに対しての設備投資」などの寄付型も増えたように思えますね。

クラウドファンディングどうだった?匿名にするから教えてよ
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JLIA公式ブログの連載で「こういうクラウドファンディングあるんだよ!」的な紹介するわけにはいきません。

ですので、知り合いの会社さんに「クラウドファンディング成功したよね?色々教えてよ」とアンケートを送り、その後短いインタビューをしました。

「匿名にするから遠慮なく教えてよ!」と質問をし、迷惑がかからない範囲で書いていこうと思います。以下の回答は複数の会社さんの回答をまとめたものです。


●クラウドファンディング 実際の話

今までやったクラウドファンディングはどの形態か?


「応援型」「未達成でも商品リターン」「達成したらリターン」「未達成なら何も無し」などありますが、基本的に皆さん「未達成でも商品をリターン」という購入型が多いです。

実際どうでした?


・革製品 目標金額数十万に対して1000%達成

・革製品 目標金額数十万に対して1000%達成

・革製品 目標金額数十万に対して400%達成

・革製品 目標金額数十万に対して1100%達成

・革製品 目標金額20万に対して100%達成


●クラウドファンディング始める前の話

なぜやろうと思ったか



・商品直販の足がかりとして

・OEMほぼ100%だったが以前から自社ブランドの構想がありました。

***に関するブランドと弊社が得意としているバッグの2ブランドを立ち上げたので、宣伝も兼ねてクラウドファンディングに挑戦しました。

・みんなやっていたし、販売方法としては旬と感じたため

・「クラウドファンディングに対して合う!」と思った商品ができたため

・露出を高めるため

・クラファンのコンサルタントを使ったか


誰も使わず



・文章や写真にプロを使ったか。


1社のみライターさんを使い紹介文章を書いてもらった、とのこと。写真撮影は皆さん自社で行っています。



・写真や文章、全体の構成など何を重視したか。何を参考にしたか。


・他の支援者の多いプロジェクトを参考にしました。

・全体の構成は当社職人がJLIAの革製品技能試験(技術認定)合格者が在籍しているので、それを売りにし「製造直売で購入できます!」と技術力などを意識しページを作りました。

・写真は普段見ることができない芯材の使い方や縫製など、生産の細かい所と鞄の使いやすさなど意識しました。

・絶対に他には無い機能や仕様を1つは用意して、ひたすらそのメリットを推す。これに8割注力。残り2割でその他の一般的な仕様を説明しました。

・ストーリー作りとコンセプトを重視しました

・使用感や共感を感じれるようなもの。GIFを使ってわかりやすく、を心がけました。

・手数料やコンサルやカメラマンなど使った場合はその内訳や費用を教えてください


基本的に2割前後ですね。

コンサルやカメラマンを使った人はだれもいなかったため、回答なしです。


●実際にはじめて思ったこと

・宣伝活動などは行いましたか?知り合いに声かける、SNSをやる、など。

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・SNSから集客、知り合いに声掛けをしていました。

使ったサイトでは初日の達成金額の約3倍に最終的に落ち着くと言われています。なので、知り合いに声掛けし、Makuakeの初日に狙いの1/3の売上が立つようにしていました。

・SNSではインスタを中心に近況報告や告知をしました。


・途中報告や途中で何かしらの追加プレゼントなどを行いましたか?

・途中報告は何度かしました(特に初めの2、3日)。

・途中追加やプレゼントはしていません。

・広告は各回6万ずつ出しました。

・これをやっておけばよかった!と思うこと


・予想以上に売れて在庫が無くなってしまったのでもう少し在庫を作ればよかった。

・クラファン終了後に継続的に販売できる仕掛けをすればよかったです。

・事前にPRをもっとすれば良かった。

・サイトを使って良かった点。(アドバイスが良かった、集客力があった、etc)


・クラウドファンディングサイトにも特徴があるので、きちんと「自分がやりたいこと」と「クラウドファンディングサイトの主要層」を見極めるべき。

・サイトを使って良かったのはやはり集客力があることです。

●終了してから思ったこと

・これをやっておいてよかった!と思うこと。


・初日の売上を上げること。そのために周辺に声かけしたり、SNS告知したり、広告をお願いしたりしました。

・次回やろうと思いましたか?

 or

 次回やりましたか? 

 その場合はなぜやろうと思ったか


・やろうと思いますね。まとまった初回オーダーで物販をするならアリだという認識です。

・事前にSNSでつながっている人は何人くらいいました?


・フェイスブックとインスタグラムあわせて5,000人はいます。でも効果はあまりないです。会社のSNSなのでつながりが薄いと感じられました。

・クラウドファンディング後にSNSのフォロワーは増えましたか?

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・2割ほどは増えました。

・元が数百人で1,000人弱に増えました。

・その後の会社の売上につながったり、周辺で変わりましたか?


・会社の仕事には継続的に影響が出る、ということはありませんでした。SNSが増えたり、とかはありました。

・普段はOEMなので、そのシゴトが増えた、などはなし。

・クラウドファンディング始めてからもですが、雑誌の広告依頼やクラウドファンディングコンサルタント、というような売り込みが多数来て大変でした。

これからやる人へのアドバイス


・広告は使ったほうがいいです。初日でどれだけ売れるかがとても重要です。初日売上があがると「今注目!」みたいな感じに取り上げられやすくなります。

アンケートのあとのインタビューから抜粋

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クラウドファンディングやって後日の売上につながる?


「まとまった初回オーダーで物販をするならアリだという認識です。これは間違いないです。

ですが、後日は難しいですね。

継続した売上、商品軸にしたいのであれば、定番商品化させるための仕掛けが無いと初期コストが大きくリターンが見合いません」

‐‐‐んと、それは商品が違う、ってこと?

「ちょっと違いますね。サイトにもよるんですが、やっぱりクラウドファンディングってイノベーターやアーリーアダプターが多いですよ。」

‐‐‐なんやっけ、いのべーたー、とかって?

「イノベーター理論ってやつですよ」





「やっぱりこのイノベーターやアーリーアダプターと呼ばれる人がクラウドファンディングサイトには多いです。

物品販売型の場合は、こういう人が喜ぶ商品・ギミック・売り方をすれば売れます。ですが、後日他のサイトや販売店舗、、例えば、楽天なり百貨店なりで販売しようと思うと客層が異なります。イノベーター理論でいう、マジョリティ層向けの販売戦略を考えないとダメです」

‐‐‐例えば、「クラウドファンディングで達成率1000%達成した品がこのサイトで買えます!」とかやってもダメってこと?

「そうですね。

それならば『クラウドファンディング購入者の~割りが大満足!』『1~3歳児のお母さんから圧倒的支持を受けた鞄!』などのような宣伝文句なりのほうが売れやすくなるでしょうね。これらはクラウドファンディングを始める前から考えておくべきですね。

クラウドファンディングが売れた! > だから、自社サイトでも売ってみよう!

ではなくて、自社サイトでどう売るか or 実在の店舗でどう売るか、まで考えて企画してクラウドファンディングで売るべきですね。

クラウドファンディングで売れる!だから、他のところでも売れる、とは思わないほうがいいです」

広告やったほうがいい?


‐‐‐初日が重要、ってことは、「初日売上悪いなぁ。今から広告打とう!」ってのはダメなの?

「ダメダメですね。

クラウドファンディングサイトからも言われますが、広告は打ったほうがいいです。これは初日の売上を伸ばすために行うことですから。初日売上悪い>だから広告をうつ、では遅すぎなんですよ」

‐‐‐じゃぁ、クラウドファンディングサイトの広告をガツンとやれってこと?

「これはサイトにもよります。クラウドファンディングサイトによっては広告料が20万なり40万なりかかります。

でもクラウドファンディングサイトの広告はクラウドファンディングサイトを見ている人に対するアプローチを増やすためでしかありません。20万なり40万使うとクラウドファンディングサイトのトップページに掲載されます。効果的だとは思いますが、車のパーツを探しに来ている人・調理器具見ている人など様々ですからねぇ。

うちはグーグル広告に数万なりつぎ込んで、『ペット関係で具体的なトラブルで困っている人』向けに『グーグル検索から自社製品のペット商品のクラウドファンディングサイトにつながる』ように設定しました。

また、某クラウドファンディングサイトは自社サイト以外の広告経路があったので、そちらに6万なりつぎ込みました。これはものすごく価値ありましたねぇ」

OEMやっているから、クラウドファンディング後にそちらの注文は増えないの?


‐‐‐御社はOEMやっているんだから「こういう品作れるなら、うちのブランドを」という話にならないの?

「ならないですね!
クラウドファンディング関係で電話かかってきたら前述しているように広告や営業電話ばかりですよ。クラウドファンディングを見ている層と、OEMを依頼する層は異なるんだと思います」

SNSのフォロワーの数が多かったらクラウドファンディングは成功するの?

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‐‐‐友達100人できるかな、じゃないけど、SNSのフォロワーが多いと効果的なの?

「個人的なSNSなら意味はあると思います。顔を知っている人ばかりのSNSですね。フェイスブックがいい、インスタグラムじゃ悪い、という意味ではなくて、実際に顔をあわせたり、仕事をしたり、ご飯食べたり、というリアルな体験で増やしてきたSNSの数は意味があると思います。

ですが、会社なりのアカウントでは難しいですね。会社アカウントが良い悪い、ではなくて、『相手の顔が見える・こちらの顔を見せる』SNS運用をしているかどうか、だと思います。

SNSが多い・少ないはクラウドファンディングではあまり意味はないと思います」

●クラウドファンディングをやらない、という選択をした会社さん


さて、上記に対して「クラウドファンディングをやろうと準備してお金までかけたのに、結局やらない」という選択をした会社さんにも話を聞いています。

どういう形態やろうとした?目標は?どういう点を重視した?


「形態は『未達成でも販売する』という販売タイプ。目標は数十万。説明文などは外注して写真は自撮りです。製品ができるまでのストーリー作りとコンセプトを伝えることを重視しました。
サイトの説明では使用感や共感を感じれるようなものにし、GIFなども利用しました」


やめよう、と持った理由は?

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‐‐‐えっ!そこまで準備したのにやめたの? サイト公開することなく? なんでまた?

「クラウドファンディングサイトの人と話したり、色々見聞きして『応援する』というクラウドファンディングの本来のコンセプトとずれてきていると感じたためです。他にも次の点が挙げられます

・他の販売モールとあまり変わらないと感じた。

・コロナ前だったので手数料が高く、早期割引を入れると40%と送料の負担に販売コストに対して一過性の売り上げを取るために、あまりメリットを感じなかった」


‐‐‐あ~、40%はきちいですねぇ。

「辞めた一番の理由はですね、

手間を考えるとメリットが少なく思えました。

参加しようと思った理由の一番に露出というのがありましたが、他の販売サイトすべてで、月X万ぐらいのアクセスがすでにあります。

クラウドファンディングサイトのページをここまで作りこむのなら、既存サイトを丁寧にページ作りこみしようと思いました」

‐‐‐なるほどなぁ

今後もやらない?


‐‐‐もうクラウドファンディングはやりたくない?

「いえ、そうは思いません。
僕個人はやろうと思えませんが、うちは会社です。様々な社員が働いているわけですから、社内で僕以外の人間がやりたいと思うなら、ありかと思います。

僕自身はクラウドファンディングには興味がもてないです。ですが、クラウドファンディングにはメリットも多数あります。

周りを見ていると、仮にクラウドファンディングが成功しなくても、テレビの露出があったり他の効果も期待できるのでターニングポイントになる可能性はあると思います。

今、広告費や短時間で認知度を上げたいと感じるならクラウドファンディングは一番有効かと思います」

ご協力いただいた会社様、ありがとうございました。


ほんとにありがとうございました。いや、面白かったですね。

「達成金額1000%なんて大勝やん!」とは思いますが、手数料や広告費用などを考えると「それほどでもないんだよ」という声もありました。「単純に発送が大変だったよ」とか。

旗から見ていると「カメラマンにお金かけたのかな」と思ったら自社だったり、後に繋がりづらかったり、SNSはあまり関係なかったり、などいろいろなことを学ばせてもらえました。

また後日、「JLIAblogの裏側」と別の方でも書きますので、更新したらこの場所でもお知らせしますね。

カテゴリー: 国内革事情

緊急事態宣言の対象地域が徐々に拡大しつつあるいま、百貨店の営業体制は各社で対応もさまざま。経済活動のハンドリングが難しい状況となっています。皮革産業関連では、大規模展示会やイベントがオンライン化されるケースが増えました。
SNSでの情報発信を含め、まとめてご紹介いたします。参考にしていただけますように。

「東京レザーフェア」トレンドセミナー
「第102回 東京レザーフェア」(5月26日~27日)の中止が公式サイトで発表されました。来場者、関係者の健康・安全面を第一に考慮した結果、開催見送りを英断。
東京レザーフェアは、協同組合資材連が開催する日本最大規模の皮革・布帛・ 機能性素材・パーツの展示会です。1970年の第1回から、半世紀以上の歴史を誇ります。次回は、12月1日~2日の予定です。
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2021年5月26日、27日に開催を予定していた『東京レザーフェア』の特別企画がオンライン化。毎回人気のトレンドセミナーを、今回は特別に動画で配信。ご自宅や職場など時間や場所を問わずにお楽しみいただけるようになりました。通常開催では来場者の方のみが参加できる本セミナーを、ぜひこの機会にご視聴ください。
専用フォームからお申し込みいただくと、動画公開日に合わせてYouTubeのURLが事務局より送付されます。

「東京レザーフェア」〈 極めのいち素材 〉
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「東京レザーフェア」の恒例企画〈 極めのいち素材 〉もオンラインコンテンツ化。今回は20社がエントリー。抗菌、抗ウイルス、撥水、環境への配慮など時代に合わせた進化にご注目。また、革らしい色合い・風合いの追求にも目を奪われます。必見です!

「東京レザーフェア」出展予定社(爬虫類等皮革企業)新作発表
「東京レザーフェア」出展予定社(爬虫類等皮革企業)がエキゾチックレザーの魅力を発信するSNSアカウント、「エキゾチックレザー NEWSCLIP by JLIA」でお披露目予定のレザーを発表。目利き力、取り扱いのバリエーションの豊富さ、高い染革&加工技術など、各社とも、それぞれの特長、個性が際立っています。
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【堀内貿易株式会社】
ワニ革に向き合い、挑戦の中でたどり着いた、世界に選ばれる信頼と技術。
堀内貿易株式会社は、世界最大規模の見本市「LINEAPELLE」(イタリア・ミラノ)に毎シーズン出展。
日本の鞣し技術を世界へアピールしている会社です。日本古来の藍染をクロコダイルで表現することに成功し、海外メゾンブランドからも選ばれています。前回は世界的な潮流を先取りした「インダストリアル仕上げ」シリーズをお披露目。クロコダイルにヴィンテージ感覚を取り入れた意欲作がとても好評でした。

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【株式会社太閤染革】
爬虫類皮革を知り尽くしたプロフェッショナル達が鞣す爬虫類皮革。鞣製染色加工工場であり、爬虫類皮革の販売も手がけています。
パイソンをメインにクロコ・リザード・オーストリッチなど100%国産なめしの各種エキゾチックレザーを展開。
差別化できる独創的な革を探すビジネスパーソンに向け、「オリジナルデザインパイソン」を提案し、個性派レザーブランドやクリエイターに注目を集めています。

くわしくはSNSアカウント「エキゾチックレザー NEWSCLIP by JLIA」フェイスブックページをご覧ください。

豊岡鞄®「オンライン展示会」
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国内有数の鞄産地として知られる兵庫県豊岡市の地域ブランド「豊岡鞄®︎ 」。
東京・丸の内および東京駅構内で行う恒例企画「豊岡鞄コレクションフェア」と関連イベント(5月18日~20日)は中止となりましたが、公式サイトでは発表予定のシリーズを公開。時代に合わせた取り組みが続々。ぜひ、チェックしてください。

豊岡鞄®「人気投票キャンペーン」
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あわせて、「人気投票キャンペーン」も実施中。「豊岡鞄®︎ 」公式サイトに掲載された10種類の鞄のなかから、お気に入りを1点選び投票すると、抽選で各エントリー商品をそれぞれ1名にプレゼント。期間は5月31日まで。

「Bagazine bit」<バッグ・鞄業界2021年5月展示会場マップ>
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鞄・バッグの専門誌のウェブ版「Bagazine bit」の恒例企画<バッグ・鞄業界2021年5月展示会場マップ>が公開されました。
バッグメーカー各社の展示会場をグーグルマップ上で紹介。開催中止企業のリストもアップされ、とても便利です。

「Bagazine」×「THE EXHIBITION」オンライン展示会
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バッグ・雑貨の合同展示会「THE EXHIBITION」と鞄・バッグの専門誌の「Bagazine」のコラボレーションにより、リアル展示会のオンライン版が集まるポータルサイト「Granstra」に初参加。
主催社 スパンギャルドほか、個性豊かな日本製バッグブランドがそのままオンライン展にも参加。業界の枠を超えた、ブランドとバイヤーの出会いの場を提供しています。ぜひ、ご活用ください。

「PR01.TRADESHOW」×「Granstra」オンライン展示会
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同じく「Granstra」ではファッションの合同展示会「PR01.TRADESHOW」のオンライン展示会も開催中。
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フィジカル版は3月17日~19日、渋谷を代表するラグジュアリーホテル"セルリアンタワー東急ホテル"にて行い、北海道や奈良をはじめ、各地からジャパンレザー関連企業が出展しました。
洗練された写真で製品をクリアに表現し、バイヤーやジャーナリストにも好評。
ソーシャル(フィジカル)ディスタンスが必要ないま、密を防ぐため、製品説明を聞くのもタイミング次第ですが、オンライン版との併催により、出展ブランド・製品の認知度が高まり、セールスにも結びついているようです。

「bon born」展示受注会(フィジカル&オンライン)
日本生まれの透明なレザー"生革"を中心に、環境に優しい天然素材を使用したレザープロダクトブランド「bon born」が5月16日~17日、展示受注会を東京・渋谷で開催。
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日本国内最大規模のレザープロダクトコンペティション「ジャパンレザーアワード」2019年度特別賞を受賞した一瀬 美月さんが手がけています。
受賞作品をはじめ、新作もリリース。あわせてオンライン受注会も開催。SNS公式アカウントでは、会場を画像と動画でレポート。東京への移動がしにくい地方のショップバイヤーなどに好評でした。

社会科見学番組「ぼくドコ」<牛革の一生>見逃し配信スタート
この春からスタートした「ぼくドコ」(NHK Eテレ)。
「どんなモノにもとっておきのドラマがある。ダンスあり! コントあり! 360度カメラの迫力映像あり! 」をテーマに展開。社会科見学を楽しくテレビで体験できます。
人気番組「ねほりんぱほりん」班が担当。第2回(5月10日19:25~)は「牛革の一生」をフィーチャー。
「東京ラブストーリー」「世界の中心で愛を叫ぶ」「君の名は。」などの名作オマージュとともに、食用牛を余す所なく使うべくその皮を加工して「革」ができるプロセスをわかりやすく紹介。
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老舗企業 吉比産業(写真/東京支社ショールームで撮影させていただいたものです)や、老舗タンナー 山陽などが撮影協力。ポップな表現でありながらも、お子さんにも楽しく学べ、見ごたえのある内容でした。
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初回放送終了後、見逃し配信がスタート。在宅での調べ学習などにもご活用いただけます。

カテゴリー: 国内革事情

東京、大阪、兵庫、京都の4都府県の緊急事態宣言が5月31日まで延長。さらに、本日12日から愛知県と福岡県が対象地域に加わりました。皮革産業関連では、大規模展示会やイベントの中止・延期が続々と発表されています。
そんな、5月中旬のトピックをまとめました。参考にしていただけますように。

「東京レザーフェア」中止を発表
「第102回 東京レザーフェア」(5月26日~27日)の中止が公式サイトで発表されました。来場者、関係者の健康・安全面を第一に考慮した結果、開催見送りを英断。
東京レザーフェアは、協同組合資材連が開催する日本最大規模の皮革・布帛・ 機能性素材・パーツの展示会です。1970年の第1回から、半世紀以上の歴史を誇ります。次回は、12月1日~2日の予定です。
なお、オンライン特別企画として、毎回人気のトレンドセミナーを動画で配信。ご自宅や職場など時間や場所を問わず受講できます。
専用フォームからエントリーすると、動画公開日に合わせてYouTubeのURLが事務局より送付されます。お見逃しなく。

「浅草エーラウンド」 2021年春の開催中止を発表
革の街 奥浅草のビッグイベントとしてお馴染みの「浅草エーラウンド」の公式アカウントで残念なお知らせが・・・。2021年春の開催中止を決定。すでに同実行委員会では秋の開催に向け協議がスタートしているそうです。くわしくは公式フェイスブックアカウントをご覧ください。

「モノマチ」次回開催中止を発表
「浅草エーラウンド」2021年春の開催中止に続き、イースト東京のビッグイベントしてお馴染みの「モノマチ」の公式フェイスブックアカウントでも同じく残念なお知らせが投稿されました。
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「このたびの新型コロナウィルスに罹患された皆様と、感染拡大により影響を受けられている地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大により、さまざまな大小のイベントが延期または中止に追い込まれております。東京都においては4月25日に緊急事態宣言が発令されました。
この事態を受けて、台東モノづくりのマチづくり協会(台東モノマチ協会)では開催の可否に関して緊急理事会を開き協議してまいりました。協議の結果、今年5月末に開催を検討していたモノマチの中止を決定いたしました」(「モノマチ」公式フェイスブックアカウントより)
くわしくは公式フェイスブックアカウントをご覧ください。

「中崎町博覧会」延期を発表
大阪・梅田周辺エリアとして人気を集める中崎町の街イベント「中崎町博覧会」(「なかはく5」)の延期が公式サイトで発表されました。
ジャパンレザー関連ではバッグアーティストスクール「レプレ」や革小物を手がける「寛屋」などが参画しています。残念ですが会期変更を楽しみに待ちたいですね。

「豊岡鞄コレクションフェア」&関連イベント中止を発表
国内有数の鞄産地として知られる兵庫県豊岡市の地域ブランド「豊岡鞄®︎ 」が東京・丸の内および東京駅構内で行う恒例企画「豊岡鞄コレクションフェア」と関連イベント(5月18日~20日)の中止が発表されました。
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なお、オンラインでは「人気投票キャンペーン」開催中。「豊岡鞄®︎ 」公式サイトでプレゼントキャンペーンをスタート。10種類の鞄のなかから、お気に入りを1点選び投票すると、抽選で各エントリー商品をそれぞれ1名にプレゼント。期間は5月31日まで。

全国皮革振興会 皮革手芸教室 休講
延べ3,400名が参加する全国皮革振興会 皮革手芸教室(東京・蔵前)が東京都の緊急事態宣言延長にともない休講を発表。5月31日まで休講を決定。それ以降の延長がない場合、6月1日より再開予定となるそうです。

「Bagazine bit」<バッグ・鞄業界2021年5月展示会場マップ>公開
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鞄・バッグの専門誌のウェブ版「Bagazine bit」の恒例企画<バッグ・鞄業界2021年5月展示会場マップ>が公開されました。バッグメーカー各社の展示会場をグーグルマップ上で紹介。開催中止企業のリストアップもあり、とても便利です。

「台東区産業フェア」参加事業者募集
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国内有数のファッション雑貨の産地として知られる東京都台東区内のさまざまな産業の魅力を、区内外に向けPRするプロジェクト「台東区産業フェア」参加事業者の募集がスタートしました。
台東区内に事業所を有する中小企業の販路開拓を支援することを目的とし、区内の事業者情報をWEBサイトに集約。公式SNS「たいとう産業ナビ」などを活用してPRします。また、例年開催していた展示商談会も開催予定です。
今回、WEBサイトへの掲載を希望する事業者と展示商談会への出展を希望する事業者を同時に募集。くわしくは下記リンク先をご参照ください。

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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