欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2021年9月 の記事

カテゴリー: 国内革事情

各地の緊急事態宣言解除の方針とともに、行動制限緩和の実証実験もはじまるそうです。リベンジ消費ニーズに対応する取り組みの準備もはじまりつつあるようです。そんな、9月最終週のイベントとトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


「ジャパンレザーアワード2021」応募作品公式サイトで公開
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「ジャパンレザーアワード」恒例の取り組みとして、全応募作品をプロのフォトグラファーが撮影し、公式ウェブサイトで公開しています。
[ フットウェア部門 ]
靴やスリッパなど足に履くもの
[ バッグ部門 ]
かばんおよびハンドバッグ(ポシェット、ポーチ、サコッシュなどを含む)
[ ウェア&グッズ部門 ]
ウェア、ベルト、手袋、帽子、財布など身に着けるもの
[ フリー部門 ]
家具、インテリア、文具、玩具、その他(上記3部門に該当しないもの)
[ 学生部門 ]
高等学校、専門学校、大学などの学生証を有する学生が上記4部門に該当する作品の応募が可能です。
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[ ベストプロダクト ]
日常生活で使用する「革製品」で、デザイン力があり、素材の選択や加工、縫製技術などに優れた作品
[ フューチャーデザイン ]
これからの「革製品」の発展および向上に向けて、新たなデザイン性を提案する作品
以上の各部門・カテゴリーごとに、作品が掲載されています。ただし、「学生部門」には「カテゴリー」はありません。下記リンク先をぜひ、ご覧ください。

「ジャパンレザーアワード」ポータルサイト オープン
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「ジャパンレザーアワード」の魅力をより多くのかたに伝えたい、という思いを込め、ポータルサイトがオープン。最新情報の更新をはじめ、過去の受賞一覧、年度別アーカイブも便利。今後はアワード受賞者の取材記事なども追加していく予定です。ぜひ、ご覧ください。

「ジャパンレザーアワード」応募作品一般公開 10月3日開催
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10月3日(日) 10:00~17:00、東京・イッツコムスタジオ&ホール 二子玉川ライズにて、全ての応募作品222点を一般公開。入場無料です。
「ご来場いただいたかたには、展示された応募作品へのメッセージをお願いしております。作品へのメッセージは応募者の励みとなりますので、ぜひ、メッセージをお寄せください」(同アワード事務局)。
なお、メッセージは専用の用紙にその場でご記入いただきます。筆記用具は用意されていますので、持参する必要はありません。メッセージを記入した用紙を提出すると、プレゼントもあるそうですのでお楽しみに。

日本皮革技術協会「革・革製品の知識講習会」【参加無料】
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皮革の学会組織として、革・革製品に対する幅広い知識の普及活動を推進するNPO法人 日本皮革技術協会による「革・革製品の知識講習会」の開催が発表されました。本年度は新型コロナウィルス感染症対策のもと、川崎と名古屋の2か所で講習会が開催されます。
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革づくりのビデオ鑑賞、革の特徴、革の取扱方法など実物を見ながら、触れながら、レザーを幅広く学びます。
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講義内容は皮革製造の基礎、革の特性、革の取扱い方法、主な事故事例及び日本エコレザーとは何か? に加え 「エキゾチックレザーを学ぶ」と題し、全日本爬虫類皮革産業協同組合(全爬協)からのレクチャーも。ビデオや実習が豊富で、わかりやすい内容がうれしいですね。
川崎、名古屋の両会場・各回とも少人数制なので、ビジネスパーソンはもちろん、これから皮革の知識を深めたいというユーザーの皆さまも安心して受講できます。参加無料です。
日程・会場
ステーションコンファレンス川崎 会議室B 
神奈川県川崎市幸区大宮町1番地5 カワサキデルタJR川崎タワーオフィス棟 3階
1. 川 崎 会場:2021年10月19日(火) 9:30~16:30
2. 川 崎 会場:2021年10月20日(水) 9:30~16:30
3. 川 崎 会場:2021年10月21日(木) 9:30~16:30
WINC AICHI 
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38
4. 名古屋会場:2021年10月26日(火) 9:30~16:30
5. 名古屋会場:2021年10月27日(水) 9:30~16:30
6. 名古屋会場:2021年10月28日(木) 9:30~16:30
定員:20名(各回)。先着順に受け付け、定員になり次第 締切。申込者多数の場合、1社当たりの人数を制限する場合がありますのでお早目に。
締切:10月1日(金) 
申し込み方法など、くわしくは下記リンク先、NPO法人 日本皮革技術協会公式サイトをご覧ください。(画像:「日本エコレザー」公式インスタグラムアカウントより)

「LEON」11月号にエキゾチックレザー製品が掲載
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9月24日発売の「LEON」2021年11月号 (296~299ページ)「スーパーリッチの相棒が進化中!? コレが"エキゾ"の最旬系!」に、エキゾチックレザー製品が掲載されました。今回は、リュックからボストンバッグ、ビッグサイズのブリーフケース、財布まで幅広いアイテムをご紹介。
この秋、予定される行動制限緩和に向け、人気の宿泊施設には予約が続々と入っているそうです。ご旅行の計画を立てているかたも多いのではないでしょうか? エキゾチックレザーの最旬アイテムたちが程よい個性と華やぎを演出します。秋支度・旅支度に映える、とっておきの逸品を。ぜひ、誌面をご覧ください。
また、「LEON」掲載アイテムおよび下記SNSでもエキゾチックレザーと同製品に関する情報を定期的に発信しておりますので併せてご覧ください。
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銀座三越「wisteriafujiwara」期間限定オーダー会
人気シューズブランド「wisteriafujiwara(ウィステリアフジワラ)」の期間限定オーダー会が、9月29日から銀座三越で開催されます。歩きやすく美しい一足を誂えてみてはいかがでしょうか。

「トミタ感謝祭 2021秋」オンライン&フィジカル イベント開催
富田興業の恒例イベント「トミタ感謝祭 2021秋」 (9月30日~10月2日、東京・奥浅草 同社ショールーム)開催を公式サイトで発表しました。新型コロナウイルス感染対策として完全予約制で行われます。
通常はプロユースのオフィス&ショールームで上質なレザーをゲットできます。一般ユーザーも購入できる貴重なチャンスです。ネットでは9月27日から先行スタート。くわしくは下記リンク先をご確認を。

日本靴工業会主催 WebVR展示会公開
特定非営利活動法人 日本靴工業会が2021年9月28日に会員5社合同のWeb VRモールをオープンしました。
コロナ禍において加速する、リアル店舗の売上やビジネスチャンスの減少を機に、靴業界では初となるWeb VRを用いた新たなデジタルマーケティングの分野を開拓。VRモール参加5社の取り扱う革靴・その他靴等の品質の高さ、デザイン力の高さをアピールし、販路開拓を目指しています。くわしくは下記リンク先をご覧ください。



恒例イベント「姫路 革の市」10月3日開催

毎月恒例の「姫路 革の市」。10月は公式ウェブサイトで発表されました。次回は10月3日(日)開催です。

国内有数の皮革産地・姫路のなかでもタンナー(皮革製造工場)が多く集積する高木地区で直売市を行っています。「姫路で生み出された高品質な皮革を知っていただき、日本のものづくり文化の発展に寄与したい」との想いが込められ、地場産業である皮革を用いた革製品(鞄/靴/小物)を出品。天然皮革素材、副資材が豊富にそろい、DIY派ユーザーに人気を集めています。




カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は1枚だけの皮を革にするのはとても大変、という話。革づくりはもちろん、タンナーに仕事を発注する側が知っておきたい心構えにもご注目を。農林業への被害を軽減するための有害駆除にかかわるかたにもご覧いただきたい内容です。また、皮革産地・姫路のつくり手の新作や最新スポットのレポートも必見ですよ。

なお、兵庫県在住の村木さんは、県内の移動により、新型コロナウイルス感染対策に配慮して取材を行いました。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。
当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。
人気イベント「本日は革日和♪」。今後の予定、スケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。

  「本日は革日和♪」

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毎度です!「ワクチン接種2回めで熱が38度」のムラキです。

38度出ているのに頭はまともに動く状態です。体温測ると「えっ、38度も出てるの!?」と驚きました。

さて、今回は「豚の皮を1枚だけ鞣してほしい、と言われて、どのように考え、タンナーさんを紹介したか。タンナーさんは何を恐れて、どこで苦労したか」という話を書いてみようと思います。

今、現在日本各地で害獣としてのシカやイノシシ、アナグマなどがメディアで取り上げられていますが、「肉で利益出ないから、皮で利益だそう!」と思うとどれだけ大変か、というのもわかっていただけると思います。

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目次 [hide]

豚の皮を1頭だけ鞣してほしい、という相談
今回紹介したのは姫路高木のオールマイティさん
経過が気になるので、見に行きました
原皮大丈夫やった?
毛皮にしたけど問題なかったの?
害獣駆除の皮の有効活用は可能か?
オールマイティさんの新作革
カーフクラッキングパール
カーフ柿渋染
墨染の革
帰りは姫路のペネテリアでお茶を
今後予定

*   *   *

豚の皮を1頭だけ鞣してほしい、という相談

人づてで紹介がありました。「豚を1年肥育して、それを屠畜しました。この皮を鞣したいんですが、どこか紹介してもらえないですか?」というものでした。あ、基本的に私は紹介してほしい、と言われた際はお金をきっちり取ります。紹介した先が地獄だったり、紹介先に行った人が悪魔だった場合、確実に逆恨みされるのでお金の発生しない「紹介してくれ」要請は無視します。

八島良子 Ryoko Yashima(@yashimaryoko) • Instagram写真と動画

ここで聞いたのは下記の点と他にいくつか。

1 継続性はあるのか?

タンナーさんに限らずですが、職人仕事は継続が力となります。1回よりも5回、5回よりも50回作ったほうが確実に早くきれいになります。どれだけ凄腕でも、1回こっきりの仕事は次回に活かしづらいので、高額にならざるえません。

2 革づくりのポイントは?

何を重視し、何が妥協でき、どうでもいいポイントはなにか...今回でしたら「毛皮にしてほしい」「もとの豚の色合いを再現してほしい」「もとの厚みを残してほしい」「背中でぶったぎることなくもとの大きさで鞣してほしい」が重視する点でした。豚が生きていたころに近づけたい、ということでした。

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逆に「引っかき傷や穴などはそのまま残してほしい」「鞣し方はおまかせします」ということです。

3 何に使うのか?

靴用かばん用、ジャケット用など様々にあります。今回のケースでは「美術の立体作品として表現行為に用いる予定」とのことでした。

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今回紹介したのは姫路・高木のオールマイティさん

レザー素材オリジナル受注生産|姫路の皮革・革素材/タンナー オールマイティ

過去にタンナー見学バスツアーで何度かお世話になっているタンナーさんです。

タンナーさんは 何十枚を鞣してお金にする商売です。このオールマイティさんは稀有なことに「1枚からでも鞣します」ということをされています。おかげで全国から今回のような依頼も来たりしますが、その際に私が聞いたような「どの点が妥協できるか」「どの点が重視するか」「何に使うか」などを明確にしていると話がスムーズになります。

オールマイティさんは「1枚からでも要望の革を仕上げます」というのを謳い文句にされています。ただ、「どこを最重要視する」「ここは重要視しない」などを明確にしていかないとお互いの時間の無駄となりますのでお気を付けください。

経過が気になるので、見に行きました

オールマイティさんに「できたら呼んでね」とお願いしておいたので、実際に出来上がった際に見に行きました。おぉぉぉぉ!!よくまぁ毛付きで頭まできちんと鞣したなぁ!!

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原皮大丈夫やった?

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一番不安だったのは保存状態です。依頼者さんは屠畜し、皮をとったあと、冷凍庫保存ということでした。この冷凍庫ですが、ご家庭用では話になりません。普通の冷凍庫に入れている間にも徐々に腐敗は進みます。3月下旬に屠畜し、その後冷蔵庫保存、ということで「いけるかなぁ」と不安には思っていましたが。

「僕も不安やったけど、業務用冷凍庫やったわ。ほんとは塩2kg~4kgをまんべんなくまぶして畳んでおいてくれてもいいんやけどね。上記の写真の鹿革も他の地域の原皮だけど、こちらは塩漬けにして送ってもらっているよ」(オールマイティさん

それだったら半年とか保存できるの?

「無理やね。夏場で1か月。冬場で数か月。やっぱり傷んでくるよ。今回のは業務用だからほんとに良かった」オールマイティさん

毛皮にしたけど問題なかったの?

依頼者は毛付きで、とのことだったけど、タンナーさんは毛皮苦手なケースも多いのによくやったなぁ。

「豚は油が多いんだよ。普段うちはカーフ(生後6ヶ月未満の牛)がメインだから、こんなに油が多い動物は鞣さない。毛の根元にもベッタリと油があってなぁ。だから、この毛皮でもやっぱり豚の油の匂いがちょっとする。例えばこれでジャケット作るとかは不向きやね」オールマイティさん

傷は残してほしい、とのことだったけど、残したの?

「例えばこの部分の穴は屠畜する段階でついた穴や。鼻先や頭の部分は毛がないやろ?こういう部分は最初に『これはどうにもならんで。うちの技術の問題ちゃうからな』と念押ししておいた」オールマイティさん

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これ、胸の部分?

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「せやな。普通は腹のやわい部分は落としたりするが、なるべく全部残してほしい、という要望だったので残しておいたよ」オールマイティさん

害獣駆除の皮の有効活用は可能か?

姫路やたつの市のタンナーにも色々相談は来ていますが、害獣としての鹿やイノシシの有効活用は難しいのが現状です。問題はいくつかありますが、

1 屠畜場

ハンターさん3人がそれぞれバラバラな技術で肉を取ると、残った副産物である皮の状態もバラバラ。こうなると鞣しをするタンナーさんは「一番状態の悪い原皮にあわせたほうがいいのか、一番状態のいい原皮にあわせたほうがいいのか」で大変苦労されます。やはり1か所できちんとプロが屠畜する、というのは偉大です。

2 保存

上記にありましたように塩2kgなり4kgなりを散々まぶすでもいいんです。タンナーさんが鞣しやすい状態になるようにきちんと保存してくれるかどうかが大変重要です。

3 皮

そもそも害獣の皮は状態が良くない...これが難点なんですが、革は「原皮」「タンナーの技術」「仕上げ(お化粧)」の3つの要素が非常に重要です。中でも原皮の状態が大変重要。下記の写真はイノシシを冬に屠畜したものですが、冬のイノシシは脂肪を蓄え、この脂肪が鎧のように固くなります。この状態の原皮を持ち込まれても、この鎧部分は非常に固くなっており、鞣してもきれいな状態にはなりません。このイノシシに限らず、鹿なども肌の病気や散弾銃で穴だらけ、ということもありうるわけです。

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4 ビジネス

革ができてもお金になるわけではない...オールマイティさんとも喋っていたのですが、革は所詮「素材」です。ここからかばんや財布、靴などが作られ、それらの製品が販売されて利益になるわけです。面白い革ができたからってお金になるわけじゃないです。「害獣駆除で肉で利益出したが皮でも利益だそう!」という場合は、「その革でどう利益を出すか」「かばん作るなら誰に作ってもらって、誰が売るの?」などの道筋(ロードマップ)がすごく重要です。革ができてからスタートなわけです。革を作ることなんて工程としては初期の初期段階なわけですね。

オールマイティさんの新作革

「ムラキくん、どうせなら新作革見てけよ。俺らは材料作ってなんぼだから、今度この革もって材料イベントに出るんだよ。面白い革はデザイナーなりに見てもらわなんと意味ないからな」オールマイティさん

ごもっともだなぁ。革がどれだけ面白くても、それをお金に変えて売れるようにするのはデザイナーと企画、営業さんの仕事だよねぇ。

カーフクラッキングパール

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これ・・・クラッキングだけど、パール調で面白いなぁ。このクラッキング細かいな。

「うちはカーフ主体やろ?100枚中5、6枚くらいに分厚いカーフがあるんや。分厚いから、その分ひび割れしやすくなるんや。で、これは3回くらい工程かけてひび割れさせた。肌のキメが細かいからこそ、クラッキングも細かく割れてくれるんやで。で、その上にパール塗装している。青を地にして、その上にパールやね」オールマイティさん

カーフ柿渋染

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これ、穏やかな黄金色っぽいけど、なにしたの?

「これは、カーフのタンニン革を黄色に染めて、その後に柿渋を刷毛塗りで染めたんや。

柿渋にもタンニン成分があるので、柿渋が徐々に日に焼けていくやろ?この革も日に当てていると徐々に徐々に深い色合いに変わっていく」オールマイティさん

墨染の革

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「これは墨で染めたんや。全体を墨に染めたのもあるし、このように刷毛で染めたものもある」オールマイティさん

墨の黒ってのは独特の黒味があります。黒と藍の間みたいな色が表現されていますな。

帰りは姫路のペネテリアでお茶を

オールマイティさんからバイクで3分ほどの距離にあるペネテリアでお茶をして帰りました。土曜日に行ったのですが、貸工房スペースでは7、8人ほどが作業されていました。

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」/革の新施設 ペレテリアを見てきた話&姫路の革イベントを紹介

21年6月のJLIAblogの裏側:350万円のエスプレッソマシーンで一杯おごってもらった話 | phoenix blog

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350万のエスプレッソマシーン~でお茶を飲み。限定というモンブランもいただきました。1,200円オーバーのモンブランですが、それに見合うだけの贅沢な逸品です。量がちょっと多いので、2人でシェアをおすすめしますわ。

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今後予定

コロナでいろいろな予定が飛んでいます(´Д`)ハァ...

素材博覧会 YOKOHAMA 2021 秋 2021.10.21-23

【同時開催】Bead Art Show & Embroidery 素材博覧会 神戸 2021 秋  2021.11.25-27


カテゴリー: 国内革事情

新型コロナウイルスワクチンの接種証明などを活用した移動制限緩和の方針が打ち出され、明るい兆しが見えてきた9月第3週。
ジャパンレザー関連のイベントやトピックをまとめました。参考にしていただけますように。

「日本革市」池袋東武で開催中
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「日本革市」が池袋東武 B1F 1番地 マルチスクエア(池袋駅西口地下)でスタートしました。国産天然皮革の魅力を発信する人気イベントとしてお馴染みです。今回は6社が出展しています。

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リュックサックをはじめ、水染めのコードバン シリーズなど小物も好評。
Flathority(株式会社 猪瀬)

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ピスタチオグリーンの小物が幅広い世代に人気。初日からコンスタントに売れているそうです。
KIYOKAWA/AZZUNI(有限会社 清川商店)

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国内生産のメッシュレザー シリーズを中心に程よいクラフト感に大人世代の支持を獲得。
Arukan F(株式会社 高屋)

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ねこやパンダなどユニークなアニマルモチーフの小物からメンズまでバリエーション豊富にラインナップ。
中澤鞄(有限会社 中澤)

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バッグ、財布、小物に加え、帽子(ハンチング)をリリース。大人世代の男性へのギフトとしてのニーズも高まっています。
PARLEY(株式会社 パーリィー)

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トレンドカラー、グリーンやメタリックカラーがヒット中。革らしさを生かしたものづくりに信頼が寄せられています。
ANNAK(株式会社 三竹産業)
上質なバッグをはじめ、秋のシルバーウイーク、ギフト需要に対応した革小物などユーザーの動向をしっかりと反映した製品でしっかりと訴求し、活気のあるイベントとなっています。

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東日本バッグ工業組合 組合員有志メーカーによるプロジェクト「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」ポップアップイベントも至近距離で同時開催中。
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上質なジャパンレザーのバッグ、財布、小物に出会っていただけますよ。
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インスタグラム公式アカウントでは出展予定企業各社のトピックが投稿されています。ぜひ、チェックしてください。

ジャパンレザーイベントが同時開催の池袋、熱いですね。
どちらも池袋駅改札口直結のコンコースフロア、特設会場なので、密が気になるかたも安心。上層フロアまで移動することなく、スピーディにかつ安全にショッピングを楽しめますよ。

「Taipei IN Style」10月展にジャパンブース出展
日本の革製品を海外でPRし、海外市場拡大を図るための活動の一環として台湾・台北で開催される「Taipei IN Style」10月展にジャパンブースの出展が発表されました。
今回は「Taipei IN Style」初出展。選りすぐりの革靴、バッグ、小物、ベルト等の革製品を台湾マーケットに向けてご紹介します。

「上海ポップアップイベント」にジャパンブース出展
日本の革製品を海外でPRし、海外市場拡大を図るための活動の一環として、上海ファッションウィークとの連動により行うポップアップイベントにジャパンブースの出展が発表されました。
会場は香港系ショッピングモール「K11」内。選りすぐりの革靴、バッグ、小物、ベルト等の革製品を中国・上海の高感度ユーザーに向けてご紹介します。

「Showroom Shanghai」10月展に出展
日本の革製品を海外でPRし、海外市場拡大を図るための活動の一環として、「Showroom Shanghai」10月展にジャパンブースの出展が発表されました。
展示会では、選りすぐりの革靴、バッグ、鞄、小物等の革製品を中華圏マーケットに向けてご紹介します。

全国皮革振興会 皮革手芸教室 10月生募集スタート
全国皮革振興会 皮革手芸教室(東京・蔵前)が、10月生の募集について公式ウェブサイトで発表しました。令和3年度10月生は火曜クラスのみ募集。9月13日から受付開始となるそうです。緊急事態宣言の延長によって、延期または中止となる可能性がありますのでご注意ください。
全国皮革振興会 皮革手芸教室は「ひとりでも多くのかたに皮革工芸の楽しさを知っていただきたい」と、共用費を除いて入会金・月謝はなし(上級クラスを除く)。延べ3,400名が参加する歴史と実績がある教室です。
近年、若いかたや男性も増え、幅広い世代で楽しく学んでいます。この秋、教室を移転。同じくイースト東京蔵前エリアですが、駅に近くアクセス便利な場所になりました。くわしくは、下記リンク先をご覧ください。

「尾張名古屋の職人展」開催中止を発表
恒例イベント「尾張名古屋の職人展」の今年度開催(10月16日~17日)の中止が、名古屋市のホームページで発表されました。
新型コロナウイルス感染症対策を講じた上での開催に向けて準備が進められていましたが、8月27日から愛知県において緊急事態措置が実施されたことにともない、開催中止に至ったそうです。来年度の復活に期待したいですね。

カテゴリー: 国内革事情

9月2週目に入り、店頭では秋冬シーズン向け製品の入荷が続々。
一方、首都圏4都県など大都市部を軸に緊急事態宣言が12日までの期限を延長する方向で調整に入り、大阪や他の地域についても延長を検討すると報道されました。経済活動を止めずに、感染対策を徹底して過ごしていきたいですね。
9月中旬のジャパンレザー関連のイベントやトピックをまとめました。参考にしていただけますように。

「日本革市」池袋東武 開催発表
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国産天然皮革の魅力を発信する人気イベント「日本革市」の次回開催が公式SNSアカウントで発表されました。9月9日(木)~15日(水)の7日間、池袋東武 B1F 1番地 マルチスクエア(池袋駅西口地下)で開催! 今回は6社が出展予定です。

東日本バッグ工業組合 組合員有志メーカーによるプロジェクト「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」ポップアップイベントも同時期、9月9日(木)~15日(水)、池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地 入り口前)で開催予定。
今週は、池袋のレザーイベント、見逃せませんね。

「LEZZA RESILIENCE PROJECT」
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産学協同の新プロジェクト「LEZZA RESILIENCE PROJECT」がスタート。革のプロフェッショナルが集う富田興業株式会社とファッションビジネスのプロを育てる国際ファッション専門職大学がタッグ。
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皮革産業における資源ロスの問題を解決するためのプロジェクトが立ち上がり、SNSアカウントから最新トピックが発信されています。ご注目を!

「ONTIME SHOW」出展者募集
海外市場への進出をお考えの事業者の皆さまにお知らせです。「ONTIME SHOW」(上海/2022年3月)ジャパンパビリオン 出展者の募集が一般社団法人日本皮革産業連合(JLIA)ホームページで発表されました。
JLIA会員以外の企業も応募可能です。展示会主催者によって出展者(10社を予定)が選定されます。詳細は下記リンク先からご覧ください。

「香港見本市素材展」出展者募集
「香港見本市素材展」(2022年3月30日~4月1日)ジャパンパビリオン出展者の募集もJLIAホームページで発表されました。詳細は下記リンク先からご覧ください。
 
オンラインセミナー「モノづくり企業や小さなブランドが成長するためには」
台東区が運営するファッション系クリエイターの創業支援施設「台東デザイナーズビレッジ(デザビレ)」鈴木村長(インキュベーションマネージャー)が、東京商工会議所のオンラインセミナー「モノづくり企業や小さなブランドが成長するためには」<9月30日(木) 開催予定>への登壇が発表されました。
運営の経緯、モノづくり企業やクリエイターが成長するための指導内容や、成長事例についてレクチャー。普段は話さないデザビレ運営のことや指導内容等の裏側なども聞けそうです。
ZOOM使用。参加無料。定員50名。 エントリーはお早めに。

エキゾチックレザー製品の秋ギフト提案
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緊急事態宣言が各地で延長・・・お盆も帰省できず、お彼岸のお墓参りも控えざるを得ませんね。そんな新しい生活様式のいま、「敬老の日」ギフトも発送がベスト。
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非対面・非接触の安心感にあたたかい想いを添えて。今年は早めに準備して、とっておきのギフトを選んでみてはいかがでしょうか?
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SNSアカウント「Exotic leather News CLIP by JLIA」では、エキゾチックレザー製品のギフトをご提案。
このほか製品、皮革素材に関する情報を定期的に発信していますので併せてご覧ください。
「Exotic leather News CLIP by JLIA」
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全国皮革振興会 緊急事態宣言延長にともなう対応を発表
全国皮革振興会では、東京都の「緊急事態宣言」延長にともない休講中です。9月13日から再開予定ですが、今後、緊急事態宣言の再延長によっては、休講期間の変更を検討するそうです。
休校が続いたため従来クラスを延長していますので、2021年4月生の募集は行わない方針だそうです。秋からの募集は再開の予定ですが、こちらも宣言の延長によって変更されます。
詳細は下記リンク先をご確認ください。

カテゴリー: 国内革事情

本日から9月ですね。まだまだ暑さが残りますが、ときおり涼風に季節の変わり目を感じます。緊急事態宣言の延長が議論されているなか、感染対策を徹底しつつ、経済活動を進めていきたいですね。
ジャパンレザー関連のイベントやトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


日本革市 公式ウェブサイト リニューアル
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日本の天然皮革素材と革製品に関する国内最大規模の総合情報メディア「日本革市」の公式ウェブサイトがリニューアルし、公開されました。

各地で開催するフィジカルイベントの内容が詳細になり、パワーアップ。出展するメーカー、ブランドの製品についての情報がわかりやすくなりました。
新コンテンツ「革市通信」も追加。「革」にまつわる、さまざまなインタビューやコラム、情報を紹介しています。

初回は、ブランドレザーとしてお馴染みの「栃木レザー」代表取締役 遅澤敦史さん、財布・革小物を手がけ人気を集めている「n.number(エヌ・ナンバー)」デザイナー 三上直美さんが登場!
おふたりのものづくりに対する想いをリアルに届けてくれます。ぜひ、ご覧ください。


「HIKER」がエシカルイベントに参加
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埼玉県草加市の皮革職人集団とクリエイティブチームが連携して創っていく、新しいプロダクトブランドプロジェクト「HIKER(ハイカー)」が、8月12日(木)~13日(金)、逗子マリーナ リビエラプラザで開催されたイベント「ワン・エシカル」に参加しました。
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「HIKER(ハイカー)」はインドア・アウトドアの垣根を取り払い、過去から未来という、時間をも超えてともに歩んでいくプロダクトをリリースしています。アウトドアブームをいち早くとらえた、新しいライフスタイル提案が話題です。
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今回、出品にしたのはこちら。新作、ボトルホルダーとインセンスホルダー(お香立て)です。
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国産牛本革を使用した上質な革製品は、くつろぎ時間にぴったりですね。テレワークや巣ごもりでオンオフの境界が曖昧になってしまう、ライフスタイルへの新提案として、逗子・葉山周辺エリアの高感度ユーザーに注目を集めました。

会期中には、革小物のワークショップも実施。レザーと触れ合うきっかけとなる、ととても好評でした。今後の活動をご注目ください。
  ‹http://hiker.jp/


令和3年度 皮革製造技術者養成支援事業の追加募集

一般社団法人日本皮革産業連合会は、皮革製造技術者養成支援事業の追加募集を行っています。
本事業は、若手技術者を新規採用し、その技術者の人材育成・技能向上を図る皮革製造企業に対し、連合会が助成金を支給するものです。興味のある企業におかれましては、添付資料をご覧になって応募をご検討ください。


篠田 次郎さんが日本皮革製品マイスターに認定

一般社団法人日本皮革産業連合会は、平成29年度から運用を開始した皮革製品マイスター実施要綱(参考2)に基づき、会員団体である一般社団法人日本鞄協会とともに選考を進め、株式会社シノダ 篠田次郎さんをJAPAN LEATHER GOODS MEISTER(鞄部門)に認定しました。
なお、認定証授与式については、現在未定とのことです。


レザーソムリエニュース 革問屋特集公開

皮革および革製品の正しい知識をもとに、レザーライフを楽しむための資格制度「レザーソムリエ」。初心者を対象とした「レザーソムリエ Basic(初級)資格試験」の試験日が2021年11月7日(日)と決定し、始動しています。
そんな、有資格者と受験を目指すレザーファンに向けた「レザーソムリエ・ニュース」(季刊)が人気です。
夏・秋号の2回に渡って、革素材の小売販売に対応している革問屋さんを紹介。1回めは、インターネットのサイトから小売販売をしている企業さんを紹介。レザーのエキスパートがおすすめする11社をピックアップ。とても便利な内容となっています。ぜひ、お役立てください。


「タイム&エフォート」革鞄・ハンドバッグ特集 最新回更新
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「タイム&エフォート」2021年度の年間テーマ、革鞄革鞄・ハンドバッグ特集が始動。テーマ1「日本の鞄・バッグ プレイバック第四弾が間もなく公開されます。
新シリーズ「デザインコンテスト&コンペティションの受賞作で振り返るバッグ・クロニクル」がスタート。
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「ジャパンレザーアワード」に続き、「台東ファッションザッカ デザイン画コンテスト」をお届け。受賞作品はそのときどきの時代を映す鏡。歴代の作品を振り返り、鞄・バッグの潮流をたどります。ぜひ、ご覧ください。


恒例イベント「姫路 革の市」9月は中止

毎月第1日曜恒例の「姫路 革の市」。9月の開催分の中止が公式サイトで発表されました。
国内有数の皮革産地・姫路のなかでもタンナー(皮革製造工場)が多く集積する高木地区で直売市を行っています。
「姫路で生み出された高品質な皮革を知っていただき、日本のものづくり文化の発展に寄与したい」との想いが込められ、地場産業である皮革を用いた革製品(鞄/靴/小物)を出品。
天然皮革素材、副資材が豊富にそろい、DIY派ユーザーに人気を集めています。


「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」9月も開催
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東日本バッグ工業組合 組合員有志メーカーによるプロジェクト「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」ポップアップイベントが、9月9日(木)~15日(水)、池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1階 6番地入り口前)で開催予定です。
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8月開催時もとても好評でした。上質なジャパンレザーのバッグ、財布、小物をお探しのかたはぜひ。

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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