欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2022年2月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。2022年第二弾は、イベントで「知ってもらう努力をすることは、相手を知ることだな」と実感した話。
先日、展示会に出展した村木さんが感じたリアルなできごとを中心に、皮革産地 兵庫県姫路市のものづくりのニュースもご紹介。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」。今後の予定、スケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。
  「本日は革日和♪」

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毎度です!
「三寒四温という言葉は中国由来で中国の気候を表す言葉だそうです」ムラキです。

なんだ、てっきり3日寒いのが続いて4日暖かいのが続く、と思ったけど、中国の言葉で中国の気候を表すそうですから、日本では関係ないんですな。それくらい寒い日が続いたり、たまに暖かくなってきましたな。


1月・2月はあまりに寒く、バイク乗り的には身動き取れないので例年あまり動きません。が、今月はまん延防止等重点措置が発令されていましたが、 イベントに出たり、イベントを見に行ったりしていました。

今回は行ってきたイベントから、「消費者なりの考え方なりを理解するためには、他者の目を入れたり、実際に消費者に当たらないとわからないな」ということを学んだ話をテロテロとしてみたいと思います。
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皮革業界総合研修のオンラインセミナーをしてみた

今年は「小さな会社にこそ必要な自前の『情報発信』戦略」という講座をオンラインで行った

毎年、大阪府と近畿経済産業局が行ってくれる「皮革業界総合研修」では、皮革関連産業の復興のため、業界の傾向やトレンド、実践的な経営の知識を身に着けてもらうために、講師を招いて時流にあったテーマで実地しています。

で、数年前からこのセミナーでコーディネートを頼まれています。まぁ、「毎年専門家にお願いしているが、ちょっと変わった切り口で1コマあげるから君の伝手で専門家呼んでしゃべってよ」というものです。

呼ぶ専門家は専門家ではあるんですが、セミナーなどを行ったことがある人はほとんどいません。だから、必ず毎回打ち合わせをして、当日はそばで狂言回しor司会or突っ込み、としてセミナーに挑みます。

今年は知り合いの日本橋のフリーペーパーを製作している会社さんの社長を呼んで、「SNSの時代だからこそ、新聞なりラジオに載るためのプレリリースはどう書くか?ここがコツだ!」という趣旨でしゃべってもらいました。

驚くことに今年はオンラインで開催されましたわ。結構長くやっている研修事業なのですが、オンラインでやる、と振り切ったのは驚きました。
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技術的に話すならば、、、

・ビデオカメラとPCをHDMIでつなぐ。その間に変換器を繋げる

・PCの中ではOBS STUDIOで取り込んでレジュメと話者の顔を映して配信

・回線は楽天SIMを確保。回線速度は安定していたが、2時間経過すると一気に速度落されて焦る

というもの。ここらも話すと平気でblog 1回分かかります。まぁ、詳しくは専門のページ見た方がいいです。ここまでの知識が無料で入るとはすごい時代です。

一眼カメラやデジタルビデオのHDMI映像でテレビ会議やライブ配信ができる「GV-HUVC」 | IODATA アイ・オー・データ機器

「プレスリリースを送って、新聞が取材に来るとこっちが思ったものと違う点が紹介される。それは他者が見たらそちらのほうが記事になる、と判断したから」

今回話していただいた内容で印象に残ったのが、上記にあげた言葉。

どういう意味?

「プレスリリースを新聞やラジオに送ったとするよね。そうすると取材に来てもらえる(場合がある)。

このときにこちらとしては記事に口出しもできないし、事前チェックもできないと思っておいたほうがいい。そうなると『自社の製品、イベントの特長はこれ! 』と思っていたのに、記事になるとその点じゃなくて他が使われることはよくあることなんだよ。

それは悪いことじゃない。今までさんざん自分で見てきたもの・開発したもの・売っているものの良さってのは、自分では気づきにくくなりやすいんだよね」


へぇ~と思いながらセミナーを聞いていました。


「新聞記事になるメリットってのは、取材のプロにより『あなたの事業なりは良いものですよ。この点が良いね!』と評価してもらえることです。自分が見ている良い点と他者が見る良い点、ってのは異なることはよくあるんだよ」


横浜素材博覧会に出展

で、セミナーの翌週は横浜の素材博覧会に出展しました。

素材博覧会

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今回はまん延防止重点措置発令下での開催だったため、人出は少なかったですね。出展者も少なかったですが、「このイベントはじめてきました!」という人も多かったように思えます。

当日は3つのセミナーを行いました。

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「人に話したくなる革の話 革の買い方や歴史編」
「ラウンドファスナーコインケースを目の前で実演して作るセミナー」
「3Dプリンタデータ作成実演と雑談質問」

このセミナーを1日3回×3日間行いました。
この3つのセミナーは、話す内容はそれぞれ異なります。


「人に話したくなる革の話 革の買い方や歴史編」

レザークラフトや革製品に興味がある人向けの革の歴史や雑学。

「ラウンドファスナーコインケースを目の前で実演して作るセミナー」

目の前で工具を使いながらコインケースを手縫いで仕上げつつ、「この工具は便利です」「こうやると時間短縮できます」など雑談をする。

「3Dプリンタデータ作成実演と雑談質問」

3Dプリンタで何ができて、そのためには何がいるか。いくらくらいかかるのか。聞いている人は何がしたくて、それが可能なのか?そのためにはどれを買えばいいのか、何を勉強すればいいのかをお伝えする。PCで実際にデータも作ってみる。


意識しないと消費者や初心者のつまずきは理解できない

これらのセミナー、2つ目、3つ目は有料ですが、主目的としてはお金がほしい、というわけでもありません。

目的は2つ。

1つ目は、客寄せパンダ。
ブースの取りまとめが私の仕事なので、素材博覧会開催中は特にやることはありません。
セミナーを開催することで、「このセミナーが聞きたいからこのイベント行こう!」と思ってもらうことがイベント開催中の私の仕事なわけです。まぁ、客寄せパンダ、ですね。

2つ目は、「初心者さんなり消費者が何がほしいか」を知ることです。

最初のセミナーはレザークラフト初心者さんや革製品が好きな人向けのセミナー。2つ目はレザークラフトを今後はじめよう、と思う人や実際始めたばかりの人が対象。3つ目は3Dプリンタ初心者か、買おうかどうか迷っている人が対象です。

革の販売や職人仕事をしていると、最初に自分がどう苦労したのか。何がほしかったか、という気持ちを徐々に忘れてしまうんですよ。

キャリアを重ねるごとに「自分はものを知っている」と勘違いしがちですが、それは同時に「初心者や消費者が何がほしいのか」という気持ちがわかりづらくなっている、ということもありえるわけで。
これが恐ろしい。ものすごく恐ろしいわけです。

だからこそ、こういうセミナーをすることで「どの部分にお客は食いついているか」「どこで寝そうになっているか」「何に頷いてくれるか」などを逐一見ています。人に教える、ってのは自分が教わることだな、と自分の心に入れるために初心者向けのセミナーをやっています。


3Dプリンタのセミナーで正しい質問をしないと、相手が望む願望を聞き出せない、と学ぶ

3Dプリンタセミナーでは受講生さんに聞き取り調査を最初に行います。

「あなたは何が作りたいですか?」と。

今回のケースでは、女性で「フィギュアを作りたいんです」とのことでした。この一言で、「じゃぁ、こういうプリンターで、こういうソフトで、ソフトと3Dプリンタで~くらいの金額かかりますよ」などはすぐ回答ができます。

ただ、見た限り相手さんはフィギュアがほしい、という感じではありませんでした。フィギュアなのか、ドールなのか、動物のフィギュアなのか、、、
じゃぁ、フィギュアを何にどう使って、どれくらいの大きさのフィギュアがほしいですか?と追加質問です。

「~~という工芸品を作っており、その中にフィギュアを入れています。それを自分で作りたいな、と」

ん?それは鉄道模型で使われる情景小物と呼ばれるものですよね?Nゲージの大きさにあわせて極小サイズの人間や動物、のやつ?最近はテラリウムや盆栽の添え物としても使われている小さなやつよね?


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「そう!それです!」

あぁ、なるほどなぁ。

受講生さんの言う「フィギュア」という単語と、私が脳内に設定する「フィギュア」の前提が異なりました。
最初の質問、「何が作りたい?」に対しての「フィギュア」だけ聞いて話を進めていたら、お互いが想定しているフィギュア像が異なるため、話す内容が受講生さんの望む内容と異なります。最終的に「聞きに来た意味なかったな」となりかねません。

あぁ、恐ろしい。正しい質問ってほんとに大事。そのためには相手の回答以外にも声色や表情、手の動き、年齢や性別などの実際の「言葉以外の情報」がないと正しい情報は得づらいです。


「ネットにある情報は情報過多すぎて、自分がほしい情報にたどり着けない」と言われた

受講生さん、正直私の知識や技術って3Dプリンタやっている人のトップレベルが10だとするならば、多分レベル2レベルです。それでも受講されて価値はありましたか?

「価値ありました!
私がやりたいことを理解してもらって、それに対応する知識を提供してもらえたと思います。

ネットにある情報って『3Dプリンタでこんなに細かいフィギュアが作れます!』などとよく書かれていますが、そうじゃないんですよ。最初の一歩で『私もそんな細かいフィギュア作りたい!』という人がいるのもわかります。ですが、私はそうじゃないんです。

私がやりたいことが困難なのか。それ以外の解決方法があるのか、ということが知りたいんです。ネットは情報過多すぎて、自分がほしい情報までたどり着けないんですよ!」

なるほどなぁ。

私以上に3Dプリンタに詳しい人はざらにいます。山程います。もっと詳しく専門的に話せる人もたくさんおられます。ですが、初心者がほしいのは「自分が作りたい、という願望に対する回答」なんだろな、と思います

そういう意味では私のセミナースタンスはあながち間違いではないな、と思います。ものすごい上級者の回答じゃなくて、「初心者がどこでつまづくか。どこで苦労したか。お金はどれくらいかかるか」などの話が受講生には必要なわけですから。


姫路で姫路革アピールのイベントを見てきた

で、横浜の次の日は電車で姫路までイベントを見に行ってきました。知り合いのタンナーさんが姫路駅ビルにて姫路革アピールのイベントを行う、とのこと。駅ビルのピオレ姫路の1Fイベントスペースで行っていました。

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姫路市民でも姫路が革の産地、ということを知っている人は3割位。これを5割にしたい

このイベントを行ったのは姫路レザーディレクション協議会。姫路の高木・御着の皮革組合員さんによるポップアップイベントです。

-- めちゃ失礼ですが、姫路レザーディレクション協議会ってのはいつできたの?

「4月に立ち上げます。このイベントは決起イベントというか協議会を行う前の事前イベントです」

-- 姫路の高木・御着、という2つの地区のタンナーさんがこのイベント行うのはなぜ?

「姫路市民でも、姫路が革の産地、ということを知っているのは3割くらいなんですよ、これを5割にしたいな、と思っています」

-- めちゃ失礼な話ですけど、「東京でアピールだ!」とか「世界だ!」とか思わないの?

「東京なら、東京向けに他の組合なりがアピールされています。世界に対してはそれこそJLIAさんがアピールしてくださっています。大きな方向はほかの人がやればいいんです。私たちはまずは地元からです。

ターゲットは狭く絞れば絞るほど、芽が出やすいですからねぇ」

-- 今回姫路の革を使った製品を展示されていますが、学生さんのも展示されていますよね?

「姫路工業高校専門学校と神戸ファッション専門学校の生徒さんの作品も展示しています。若い人に革を使って作品を作ってもらい、さらに若い人にはワークショップも行っています」

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-- 最後に挨拶お願いしますわ。

「姫路レザーディレクション協議会は4月から開始します。姫路の革をより知ってもらうための活動を行いますので、よろしくお願いいたします」


今回のまとめ 

消費者なりの考え方なりを理解するためには、他者の目を入れたり、実際に消費者に当たらないとわからないな

さて、3つのイベントを通して思ったのは、「消費者なりの考え方なりを理解するためには、他者の目を入れたり、実際に消費者に当たらないとわからないな」ということ。

自分一人だとどうしても視野が狭くなります。他者の目も入れるのも手ですが、自分から積極的に初心者なり消費者なりにぶつかりに行き、話をするのも手ですよ、というオチでした。


今後のイベントについて

5月の「レザーフェア」にあわせて「革日和♪ in 大阪」予定

イベント参加の際には、本日は革日和♪で告知します。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

バレンタインデーが終わり、ホワイトデーへと向かう、早春のギフトシーズン。皮革産業では、感染対策を充分に行い、活動を続け、ジャパンレザーの魅力をお届けしています。
今回は業界団体の恒例キャンペーン、WEB施策をはじめ、さまざまなイベント、トピックをまとめました。参考にしていただけますように。


「これからの時代に生き残る会社の作り方」スペシャル動画公開
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日本最大級の皮革及び靴資材、布帛の展示会「東京レザーフェア」公式サイトでスペシャル動画の公開が発表されました。
「これからの時代に生き残る会社のつくり方」をテーマに展開され、学びの場、考える場、そして共有する場として開催された「TLF主催 リーダーズセッション」の撮り下ろし版を一般公開。2021年10月から2022年1月にかけて行ったセッションの内容をおよそ10分に編集し順次投稿予定だそうです。
初回は、マザーハウス代表 山崎大祐氏と学ぶ「これからの時代に生き残る会社の作り方」、シーズン2『これからの時代のモノの届け方』。ビジネスパーソンはもちろん、幅広く参考になる内容となっています。


b8ta(ベータ)有楽町店「足立発ヒット前」

前回もお知らせしましたが、ものづくりが盛んな東京都足立区が区内企業の販路拡大を目指す新プロジェクトを始動。b8ta(ベータ)有楽町店で展示イベント「足立発ヒット前」が開催中です。
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「足立区 国内販路拡大支援事業のしめくくり、b8ta(ベータ)有楽町店での展示販売イベントが12日からスタートしました!
週末はカップルや家族連れで賑わい、足立区10社の製品をたくさんのお客様に見ていただきました。平日も、ビジネスマンやプロダクト関係のお仕事の方が多く来場しているようです。出展事業者様も入れ替わり店頭に立ち、がんばっていらっしゃいます。
お時間ありましたら、ぜひお誘い合わせのうえお立ち寄りください」Co-edit 杉本恵理子さん。
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皮革関連では、栃木レザーの代理店としても知られる和宏のオリジナルブランド「minca(ミンカ)」がアウトドアアイテムを出品。
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警察官の携行品、プロユースのホルスターをモチーフにしたナイフケースをリリース。栃木レザーの中でも同社でしか取り扱いのないハーネスレザーを使用。数か月に渡りピット槽にて丹念にオリジナルの処方で鞣した革は、内部までしっかりタンニンが行きわたり堅牢になるそうです。
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一針ずつ手縫いで縫製し、極厚のコバ面を手作業により職人が納得するまで磨き上げて。つくり手の想いが詰まった逸品に出会えます。


「サイフの日」プレゼントキャンペーンスタート
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一般社団法人 日本バッグ協会の恒例企画「3月12日はサイフの日」キャンペーンが2月15日からスタートしました。
"お気に入りのサイフ"についてアンケートに応えると抽選で商品券など素敵な賞品をプレゼント。指定のフォームに入力するだけで応募できます。日本の革、革のものづくりを見直すきっかけにしていただけますように。
  ‹https://jbo.or.jp/


全国皮革振興会 皮革手芸教室 4月生募集

一般社団法人 日本皮革産業連合会の会員団体のひとつ、全国皮革振興会 皮革手芸教室(東京・蔵前)は、この春の新規受講生を募集する方向で準備中。3月初旬までに公式サイトで発表される予定となっています。
全国皮革振興会は、皮革の楽しさや美しさをユーザーに広く周知すべく設立された任意の団体。1966年より皮革手芸教室を開講し、現在までに延べ3,400名が参加。2021年には同じく蔵前エリアの駅周辺に教室が移転。アクセスが便利になりました。ものづくりをはじめたいかたにおすすめです。


「素材博覧会 -YOKOHAMA 2022 冬- 」

ハンドメイド素材の未知なる魅力と出会うトキメキの3日間、「素材博覧会 -YOKOHAMA 2022 冬-」が2月17日(木)~19日(土)、横浜港大さん橋ホールで行われます。糸・布・革・ガラス・石・樹脂・メタル・陶・木・紙・・・さまざまな素材、ハンドワーク関連アイテムの展示販売はもちろん、今回もレザーが充実。
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恒例イベント「本日は革日和♪」のブースも人気。「レザークラフトフェニックス」を中心に皮革関連企業が合同で参加。当ブログ連載でもお馴染みの村木るいさんのセミナーも注目ですよ。


専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ「卒祭(卒業制作展+学園祭)2022」

専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジの卒業制作展と学園祭が融合した新しいイベント、「卒祭 2022」が2月18日(金)~21日(月)、水野学園 青山校舎全体を会場として開催されます。
ジュエリー、ウォッチ、シューズ、バッグ、自転車 各コースの卒業制作作品を展示。このほか、企業コラボレーションの成果発表、ヴィンテージウォッチ販売、すし和食有志によるキッチンカー、学生有志によるクリエーターズマーケットなどコンテンツ盛りだくさんです。
国内最大規模を誇るレザープロダクトコンペティション、「ジャパンレザーアワード」の歴代のグランプリおよび各賞受賞者を輩出していることでも知られる同校。若きつくり手たちの旅立ちのとき、そして瑞々しい作品群のお披露目に期待が寄せられます。


「wisteriafujiwara」マイサイズ カスタムオーダーフェア(玉川髙島屋)

人気シューズブランド「wisteriafujiwara(ウィステリアフジワラ)」マイサイズ カスタムオーダーフェアの次回開催が発表されました。2月16日(水)~3月1日(火)、東京・二子玉川 玉川髙島屋 本館 2F 婦人靴売場で行われます。
70色以上のカラー、20型以上のモデルからご自分だけの一足をオーダー可能です。


「タイム&エフォート」革鞄・ハンドバッグ特集 更新

「タイム&エフォート」2021年度の年間テーマ、革鞄・ハンドバッグ特集に最新コンテンツが加わりました。
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テーマ1「日本の鞄・バッグ プレイバック」より『日本らしい鞄・ランドセルの歴史と進化』、テーマ2「業界の有識者&博物館担当者に聞く 日本の鞄・バッグの 現在過去未来」より 「吉田カバンの創業者、父・吉田吉蔵氏のものづくりを継ぐ<手縫いの革カバンを広める野谷久仁子さん> 前後編の公開がスタート。
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テーマ1・2ともに最終回となります。ぜひ、ご覧ください。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置の延長が検討されていますが、皮革産業では、感染対策を充分に行い、活動を続けています。
今回はものづくり団体&産地のポップアップイベントをはじめ、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


「TLGFC/TOKYO LEATHER GOODS FACTORY COLLECTION」
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東日本バッグ工業組合 組合員有志メーカーによるプロジェクト「TLGFC/TOKYO LEATHER GOODS FACTORY COLLECTION」が東京・銀座&池袋で同時開催中です。
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銀座会場は、東急プラザ銀座 B2F エントランス。
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会期の後半、メンバーチェンジしメンズ革小物も登場しました。
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IT業界で勤務経験をもつ担当者による企画で、理数系ビジネスパーソンの感性と合理性に訴求。ノートカバーは使い方によって情報漏洩を回避する効果が期待でき、左利きユーザーにもやさしい仕様となっています。

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池袋会場は、池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)。
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乗降客数が多い池袋駅の駅ナカということもあり、春らしい色合い、トレンドのアニマル柄など、行き交うユーザーの目に留まりやすいキャッチーな色柄がそろいます。
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つくり手による丁寧な製品説明、応対が好評でリピーターも増えているそうです。
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次回は3月に開催決定。改めてお知らせします。


b8ta(ベータ) 有楽町店「足立発ヒット前」

東京の「穴場だと思う街ランキング」4年連続1位を獲得し、メディアでカフェなどが数多く紹介される北千住をはじめ、東京都足立区は、ものづくり・食・サービスなど多様な産業が集積するエリアです。ものづくりでは、靴、鞄など革製品の産地としても知られています。

都心部の有利な立地、歴史に培われた技術と品質、地域のつながりを糧にたくさんの企業やつくり手が活躍してきました。しかし、時代のうねりのなかで 「買う人」「使う人」のニーズや行動が変化する今、足立区が区内企業の販路拡大を目指す新プロジェクトを始動。このたび、東京・有楽町 b8ta(ベータ) 有楽町店で展示イベント開催が決定しました。
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「2020~21年にかけて区内の中小企業20社が参加。Co-editと専門チームで連携し、バイヤー、デザイナー、プロモーションのプロがサポートに当たってきました。
キーワードは、作る~売るまでを、一筆書きに考える。
これからは作り手が伝え手・売り手となり、市場にモノを届ける時代。
そのために必要なこと・大切なことは何か? みんなで一緒に考えてきました。そしてこのたび、リアルな市場でのテストマーケティングとして展示販売イベントを開催。多くの人のご意見や反応を得ようとチャレンジする足立区の企業が、有楽町に集います。
見て・さわって・試して・・・ヒットまでの道のりにお立ち会いください」(Co-edit 杉本恵理子さん)
会期は2月25日まで。


新宿フラッグス「神戸シューズポップアップイベント」

東京・新宿 新宿フラッグス 4F イベントスペースにて、2月1日から「神戸シューズポップアップイベント」が行われています。靴の街として知られる兵庫・神戸の地域ブランド「神戸シューズ」がイベントで新宿に初出店しました。
今回は、「神戸シューズ・プレミアムライン」と「神戸シューズ」「arucco(アルッコ)」「COOL SAPHIRE(クールサファイア)」「SUNREMO(サンレモ)」がラインナップ。3D足型計測器を使用し、「測る」「試す」「歩く」「選ぶ」試着体験ができるそうです。
会期は2月14日まで。


富田興業 神戸展
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レザーのある生活を提案する「富田興業」が、2022‐23年秋冬コレクション 個展(神戸展/神戸レザークロス 3F)を2月16日~18日(10:00~17:00/最終日は15:00まで)開催します。
写真は東京展で撮影したものです。
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来場のアポイントほか、くわしくは下記アカウントのDMをご活用ください。


「B.R.ONLINE Fashion College」にエキゾチックレザー製品登場

かっこいい大人のメンズファッションを学ぶYouTubeの人気番組、「B.R.ONLINE Fashion College」2月2日更新分<究極の一生もの! 最高級レザーの選び方>としてエキゾチックレザー製品が紹介されました。
お馴染みのファッションディレクター 干場義雅さんがナビゲートする人気番組で、エキゾチックレザーを特集していただきました。
エキゾチックレザーとはなにか? どんな種類があるのか? 皮革・ものづくりの背景などの解説に加え、特選アイテムも多数登場。今回は、リュックからボストンバッグ、クラッチバッグ、ビッグサイズのトートケース、財布まで幅広いアイテムをお知らせしています。ぜひ、動画をご覧ください。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置の適用が各地に広がるなか、皮革産業では、感染対策を充分に行い、活動を続けています。
今回はメディア、Web関連のトピックを中心にイベントレポートなどを加え、まとめました。参考にしていただけますように。


「LEZZA RESILIENCE」プロジェクトプレス発表・展示会
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富田興業株式会社と国際ファッション専門職大学の産学連携プロジェクトの一環として、1月27日~28日の2日間、「LEZZA RESILIENCE(レッザ レジリエンス)」の展示会が行われました。
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皮革産業における資源ロスの問題を解決することを目的し、ビジネスモデルをデザインするという同プロジェクト。
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今回は、「D級レザー」をテーマに展開。「D級レザー」とは、キズなどがあり、グレードの評価が低いことから、製品づくりに使用することが難しいとされてきたデットストック。これらを有効活用するサステナブルな取り組みです。
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市場に出回る機会がなかった「D級レザー」に光を当て、学生×社会人混成チーム、4チームに分かれて、それぞれ製品化プランを練り上げました。
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社内プレゼンテーション、東京レザーフェアでの発表を経て、皮革業界のエキスパートから展示会来場者まで幅広い意見に耳を傾け、ランプシェード、ラッピング、レザーシール、ねこの爪どぎ、財布の各プロジェクトをブラッシュアップ。マーケットの実需をとらえ、磨き上げています。
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そんなプロジェクトのスペシャル動画が公開中。ぜひ、ご覧ください。


「TOKYO LEATHER GOODS FACTORY COLLECTION」
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東日本バッグ工業組合 組合員有志メーカーによるプロジェクト、「TLGFC/TOKYO LEATHER GOODS FACTORY COLLECTION」ポップアップイベントが1月24日(月)からスタート。場所は東京・銀座 東急プラザ銀座 B2エントランススペース。
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東京メトロ  銀座駅 数寄屋橋交差点改札を出て、東急プラザのほうへ階段を降り、C3出口へ向かう途中のエントランスの前にバッグ、財布、小物など、多彩なジャパンレザー製品がラインナップしています。
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会場は、吹き抜けになっているので、天井高があり、東京メトロ C3出口直結で、常時換気ができている状態なので、とても安心。上層フロアまで行くことなく、密にならない空間でショッピングを楽しめます。
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今回はライトウエイト(軽量)バッグが超充実。各参加ブランドから個性あふれるバッグがそろいます。
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春先取りのきれいな色合いやトレンドのアニマル柄のバッグ、財布、小物、ステーショナリーなどバリエーション豊富です。
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本日、2月2日(水)からは出展メンバーが入れ替わり、2月9日(水)まで行われます。また、2月3日(木)から、池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1階 6番地入り口前)でもスタートします。近隣にお出かけの際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?


「タイム&エフォート」革鞄・ハンドバッグ特集 更新
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「タイム&エフォート」2021年度の年間テーマ、革鞄・ハンドバッグ特集に最新コンテンツが加わりました。テーマ1「日本の鞄・バッグ プレイバック」より、『エディター&コンサルタントに聞く「日本の鞄・バッグづくり 現状&近未来展望」』を公開!
<激動の平成史>シリーズの派生企画として、「Bagazine(バガジン)」編集長、北林芳武さん、「アジアリング」取締役社長 高橋悟史さん、「@Random by B.A.G.Number」編集長 川﨑智枝さんが再度登場し、皮革&バッグ業界の近未来を鋭く、そしてリアルに語ります。


「BACKSTAGE」<毎日使う大切な財布の修理職人に密着!>

さまざまなジャンルで活躍するビジネスパーソンを取材し、「技術」や「こだわり」、 そして、「働く原動力」を浮き彫りにする番組「BACKSTAGE(バックステージ)」(毎週日曜23:30~/CBCテレビ製作/TBS系全国ネット)で、<毎日使う大切な財布の修理職人に密着!>が放映されました。
財布修理専門店「パースフル」(東京・恵比寿)山崎洋史さんが登場。日々の仕事のようすや財布を長持ちさせるためのヒントなどを紹介しました。見逃し配信もスタートしています。


「イツモノクラシニ革ヒトツ」

皮革産地・姫路の御着四郷皮革協同組合による人気ショップ「Leather cafe」がイベントに出展。日本酒蔵の「富久錦」のフラッグシップショップ「ふく蔵」で2月13日(日)まで行われています。
今回は靴ができるまでのプロセスを写真で解説したブースなどもあり、見ごたえいっぱい。公式SNSアカウントでは、会場のようすを多くの画像で紹介しています。外出しにくい時期ですので、ぜひチェックしてみてください。


「姫路 革の市」2月開催分中止

姫路の地場産業である皮革を使った手作り革製品(鞄、靴、小物)やレザークラフト、革細工を趣味とされるかた向けの材料としての皮革素材、副資材を販売するイベント「姫路 革の市」。2月の開催について公式ウェブサイトで中止を発表しました。感染状況の改善後の再開をご期待ください。

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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