欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2022年3月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
2022年第三弾は、レザーソムリエとSDGsと職人募集話から見る「言葉と意識をあわせる重要性」という話。幅広く活動する村木さんが、イベントや生産現場で感じたこと、聞いたことをつくり手の立場からリアルにレポート。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」。今後の予定、スケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。
  「本日は革日和♪」

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毎度です!
「まんぼうが解除されましたが、先はまだ長いよね」としみじみ思うムラキです!

まん延防止等重点措置に基づく要請が3月21日に解除されました。1月27日から2か月ほどありました。前回の世界的パンデミックであるスペイン風邪が1918年から20年。

沈静化するのに5年ほどかかりましたが、今回のコロナも特効薬が開発されるのにまだ数年はかかるかな、というところです。それでも引きこもって生きるわけにはいきません。

2月からイベント参加やイベントお手伝い、求人話取材などに行ってきました。それぞれを行いながら感じた「言葉と意識を定義づけする重要性」という話をしてみようと思います。
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レザーソムリエ 中級セミナーのお手伝いに行ってきた


レザーソムリエの皮革講座 Professional(中級)が大阪で開催されました。
前回は2年前に東京ではじめて開催。大阪では今回はじめて開催されました。次回は東京で4月20日に開催されます。
で、大阪のお手伝いに駆り出されました。まぁ、面白いそうなのでお手伝いお手伝い、です。

「今回の講師の方の紹介です。え~っと、あそこにいるムラキさんは・・・ユーチューバーで大阪弁喋れますので」(と司会からの紹介)

えっ!ユーチューバーだったの、私!? 今回私が雇われたのって大阪弁喋れるからなのか!?
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ここがすごいよ、レザーソムリエ中級講座!利き革試験がある

このレザーソムリエ中級、受講料が3万弱かかります。それに見合うだけのものを提供しなくちゃいけないので運営さんもドキドキだと思います。

で、見ていて「すごいな」と思ったのが最後に行われる「利き革」試験。
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30分の時間内に20種の革の動物の種類と10種以下の仕上げ加工を見極める、という利き酒ならぬ利き革試験。

「えっ!カンガルーとゴートの見分け方ってかなり難しくないか!? これは専門家でも難しいだろ」と度肝を抜かれました。

受講生の前にはこのすべての種類の革がサンプルとして講座の間中触れます。更に、会場の後ろには利き革で使われる革がもとの大きさのままで陳列されています。

カンガルーやゴートにしても、元の大きさや厚み、視覚でわかるものですが、これを10cm×20cmほどの大きさで統一されるとほんとに難しいです。

講座の休憩時間中に「この!陳列された革の利き革、と赤文字で書かれているものは後で試験に出るから!ほんとに難しいから手と視覚、匂いなどを覚えて!ほんとに難しいから!」と主張するのが今日の私のお仕事です。


この講座の価値があるな、と思ったのは「さまざまな革や仕上げ革を実際に触れる」ということ。

受講者さん「いや、この見極めは難しすぎじゃないですか! 」

難しいよ!  私は今質問してくれているあなたがなんの商売されているかは知りません。

ですが、お客さんから「あなた革の専門家なんだからこれがなんの革かわかって当然だろ!」と言われても、「革の専門家だからこそ、試験にかけないとわかりません」と主張してください。

大丈夫! 革の専門家になればなるほど、それがなんの革かを気軽に断定して回答しなくなります。

私自身は革屋さんで働いていますが、お客から「お前は革屋だから革製品触って、革の種類わかるだろ!」と言われたら「うちは魚屋さんだと思ってください。魚屋さんが白身魚のフライを食べて『これはキスです』『こっちはベトナムのパンガシウスというナマズです』なんて全部わかるわけがないんです。
うちがわかるのはうちの会社で売っているものだけです」と答えます。それくらい革の断定って難しいんです。
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だから、今日、あなたはこの場でこれだけの革を触ったことによって、「こんなの見分けつくわけがない」とわかって絶望したと思います。

だからこれからは、「革製品触って素材なんてわかるわけないんです! 革はそれだけ広い世界なんです」と自信を持って答えてください。

それを答えられるだけのさまざまな革を今日あなたは実際に触ったわけですから。今日の経験は、他者に対して胸を張って「わからなくて当然だ! 」といえる経験です。

40種類近くの革が並んでおり、これを片付けるのもひと苦労でした。

ここがすごいよ、レザーソムリエ中級講座!革のSDGSの話が出た

中級講座は10時から17時30分まで行われます。

で、驚いたのが「皮革産業とSDGs」という講座があったこと。は~~~、触れるんだなぁ、この話題。

SDGsは近年盛んに言われるようになった目標です。
「SDGsとは、『持続可能な開発のための2030アジェンダ』に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。」と定義されています。

皮革業界もこの流れに対してどのように対応しているかをきちんと表明しなければいけないな、という状況です。今回のソムリエで講義として話されたのは驚きました。SDGsは17の目標と言われるだけあって、目標数が多いです。

このSDGsの17の目標が、皮革業界のどこにどう当てはまるか、は業界によって異なります。これが非常に難しいわけです。

SDGsは17の目標があるので、SDGsの話をするときはどれに対しての話か、きちんと定めないと会話が大変

革を作るタンナーや靴、鞄、財布、などではそれぞれ注視しなければいけないSDGsの目標が異なります。

今回のレザーソムリエ中級講座では、「脱炭素社会のスローガンから生み出された偏見と誤解」に対して皮革業界としての解説が行われました。

それに対して、兵庫県のタンナー山陽さんは下記のようにHPでSDGsについて表明されています。

SDGsの17のうちの8つに対して、タンナー山陽として解説されています。

2 飢餓をゼロに
3 すべての人に健康と福祉を
6 安全な水とトイレを世界中に
8 働きがいも経済成長も
9 産業と技術革新の基盤を作ろう
12 つくる責任、使う責任
13 気候変動に具体的な対策を
15 陸の豊かさも守ろう
17 パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsの難しさは、「SDGsという言葉を使う人、一人ひとり、それぞれが注視している目標が異なる」という点です。

これを読んでいるあなたが、誰かから「革業界はSDGsに対してどのように思っていますか?」と言われた際に、あなたは「6 安全な水とトイレを世界中に」という目標に対しての革業界の取り組みを説明されるかもしれません。ですが、質問した誰かは、「それじゃなくて、15 緑の豊かさも守ろう、に対してどう思っているんだ」と言われるかもしれません。

SDGsは17の目標があり、SDGsの言葉を使う人は一人ひとりが見ている目標が異なっていると思ったほうがいいです。

これが今回のblogタイトル「言葉と意識をあわせる重要性」にかかるわけです。
同じ言葉を使っていても、見ている目標が異なるわけで、こうなると話をしても平行線になるわけです。

他の事例として、「職人」という言葉も人によってイメージが異なりすぎますので、最初に定義付けをしっかりしないと混乱のもととなります。

職人、という言葉は人によってイメージが違いすぎるから、きちんと「言葉」をあわせないといけない


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先日、大阪の財布メーカーさんから求人の話が来ました。くわしくは下記blogをご覧ください。

求人:財布メーカーのナダヤさんが職人を募集、というので聞いてきたし、音声動画もアップしてみた | phoenix blog

で、職人募集、という話を聞く場合、私が毎回やるのが「職人の言葉の定義」です。

日本の革業界では、「職人」という言葉の定義が業界や業種、さらには個人個人でも意味合いが異なることが本当に多いので、それをしっかり定義づけしなくちゃいけません。

「職人」という言葉は人によってイメージばらばら

普段私は、自分の職業を説明する時に意図的に「革の請負職人です」という言葉を使っています。
ちなみに請負職人、という言葉は革業界では一般的ではありません。でも私の職種をきちんと表している言葉がないんですよ。

セミナー冒頭でよく言うのですが、「普段は請負職人をしています。請負職人、というのは作りたくもないキーホルダーを500個作ったり、依頼された財布を50個作る、などある程度の個数を依頼されて作るのが仕事です。」と説明しています。決して自分の仕事はYouTuberなんて言いませんわ。

他方、「お客様からオーダーをもらって革鞄を作る」という人も「僕は革職人」と自称されます。
革を作ってくれるタンナーさんも「革職人です、私は」と言われる方も多いですね。

革業界ではあやふやなんですよ、「職人」という言葉は。

財布メーカー社長に聞く「職人」の定義

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今回求人をする、というナダヤさんに話を聞いたところ、彼の定義する職人、というのは「サンプルが作れて、型紙が作れて、量産のやり方をパートや内職、外注先に解説できる」「将来的に見積もりが作れる」というものでした。

 ん~、それは品質管理と技術管理をする職人さんですね。ミシンをがんがん使える、というタイプじゃ駄目なの?

「駄目です。ミシンを縫う、というのはパートの仕事です。職人を社員として雇う以上、品質と技術を管理できる人じゃないと駄目なんです。『俺だけが作れる超絶技術!』では困るわけです。それを下の人間が作れるようになってくれなきゃ困るんです」(ナダヤ社長)というように、メーカー社長さんでも「職人」という言葉をこれだけ重い意味合いで使う人もいるわけです。

しっかり「言葉と意識をあわせる」という作業をしておかないと、「職人、というから、お客とじっくり話し合う職種だと思ったのに違うじゃないか!」「ミシンを延々と踏んで人と話さなくて済むと思ったのに!」などとなり、雇いたい側・雇われたい側の時間と労力が無駄になるわけです。

ここらへんの話を50分インタビューして聞いてきました。下記YouTubeにあげていますので、興味ある方は聞いてみてください。

「言葉と意識をあわせる」という工程はものすごく重要

SDGsや職人などを例にとって解説しましたが、子育てだって、夫婦や親子生活だって、経営や仕事だって、この工程は重要です。

「そんなの言わなくてもわかるやろ!」ということはありえません。

自分の常識は非常識、と思って、相手とコミュニケーションを取る努力をしないといけないよ、というお話でした。

次回レザーソムリエ中級は東京で4月20日!

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興味ある方はぜひ。多分大阪人のわたしはお手伝いに呼ばれないと思います。

レザーソムリエは登録したら無料で見られる「オンライン皮革講座Basic」はほんとに価値あるのでオススメです。



カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

1月から実施されていたまん延防止等重点措置が3月21日をもって全ての都道府県で終了となりました。
春ものや新生活用アイテム買い替えニーズが高まるタイミングで、現在、さまざまなイベントが各地で続々開催中。皮革業界では、感染対策を引き続き徹底し、安心してお求めいただけるよう努力しております。そんな3月第3週のトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


「TLGFC/TOKYO LEATHER GOODS FACTORY COLLECTION」
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東日本バッグ工業組合 組合員有志メーカーによるプロジェクト「TLGFC/TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」が池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で3月16日からスタート。
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本日3月23日に行われています。
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トレンドカラーとして注目のオレンジほか、新作をラインナップ。
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ボーダー&ストライプ柄の復活傾向とともにベーシック志向が再浮上。ヌバック×ヌメのコンビネーションが新鮮です。カジュアルシューズでは、ワラビーが注目されるなか、90年代テイストミックスのスタイリングのアクセントに最適。
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実用性抜群のお薬手帳ケースがヒット中。大きく開き見やすい仕様です。カードも収納でき、診察券を間違えずに取り出せそう。
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ポケットもあるので、領収証の一時保管にも使えます。保険証、パスポートなどの貴重品をまとめておけるのもうれしいですね。
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穏やかな光沢が素敵なパール調のシルバーが人気。財布やキーケースも同じ色でそろえるコーディネート提案も打ち出しています。
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また、画期的な新作・カードケースが登場しました。名刺を立たせる機能が目をひきます。
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名刺交換の場で、自分の手に触れずにお渡しすることができるのもうれしい。非接触を新しいマナーとする時代にぴったりですね。
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このほか、財布も充実。3月26日は、2022年最大級の幸運日。
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「一粒万倍日」「天赦日」「虎の日」がトリプルラッキーデーです。「春財布」を使いはじめるのに最適といわれています。
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各種キャッシュレス決済も可能となりました。このイベントでお気に入りが見つかりますように。


"日本のいい革"のロゴ公募 3月25日まで受付中
消費者に良質な革・革製品を届けるための認証・認定マーク2種

一般社団法人日本皮革産業連合会が、消費者に良質で安全な革・革製品をお届けするための認証・認定ロゴマークの公募を行っています。
新たに採用されたロゴマークは、今春より、国内外に流通する皮革と革製品に付けてWEB、パンフレット・ポスター・広告などに掲載していきます。
募集するロゴは、A「日本の革企業 サステナビリティ認証」とB「日本エコレザー認定」の2種。
Aは、革と革製品の全てのサプライチェーン(メーカー・卸・小売業)を対象に、サステナビリティの理念に基づいたSDGs活動を積極的に展開する企業を認証するものです。
Bは、当連合会が2009年より人体に有害な化学物質を含まない安全・安心な革・革製品に対して認定してきた「日本エコレザー」ロゴのリニューアルです。

《ロゴ公募概要》
募集:2022年2月1日~3月25日
応募:プロ・アマ不問
   A、B両方に応募可能
   作品はデジタルデータにて事務局宛てに
選考:2022年5月中旬
表彰:A、Bそれぞれ表彰、総額130万円
   ・最優秀作 50万円・1名×2種 賞金100万円
   ・優秀作 5万円・3名×2種 賞金30万円

くわしくは下記リンク先をご参照ください。


「富田興業」豊岡展
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レザーのある生活を提案する「富田興業」が、2022‐23年秋冬コレクション ・豊岡展を3月23日~24日(10:00~17:00/最終日は16:00まで)の2日間、「じばさん tajima」(但馬地域地場産業振興センター/兵庫県豊岡市大磯町1番79号)3Fで開催します。今回は予約なしで入場可能です。画像は同社神戸展より。

展示会に関する問い合わせは、富田興業(代表/03-3876-2771)まで。


「東京レザーフェア」スペシャル動画シーズン2 最新投稿公開

日本最大級の皮革及び靴資材、布帛の展示会「東京レザーフェア」公式YouTubeチャンネルでスペシャル動画のシーズン2を公開中。「これからの時代に生き残る会社のつくり方」をテーマに展開され、学びの場、考える場、そして共有する場として開催された「TLF主催 リーダーズセッション」の撮り下ろし版を一般公開。2021年10月から2022年1月にかけて行ったセッションの内容をおよそ10分に編集し順次投稿しています。
マザーハウス代表・山崎大祐氏と学ぶ「これからの時代に生き残る会社の作り方」シーズン2「変化の時代に生き残る これからの会社に必要なこと」。ビジネスパーソンはもちろん、幅広く参考になる内容となっています。

エキゾチックレザー SNS新企画公開第3弾
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前回もお知らせしましたがレザー業界、バッグ業界の第一線で活躍するエキスパートがエキゾチックレザーを手がける企業・事業者にインタビューする新企画が「Exotic leather News CLIP by JLIA」でスタートし、ご好評いただいております。
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レザーファン、ファッション好きのユーザー、そして、幅広いジャンルのビジネスパーソンの皆さまに、日本製エキゾチックレザーおよび、エキゾチックレザー製品の魅力を紹介! 現在、製品メーカー編を公開中です。ぜひ、ご覧ください。


土屋鞄製造所 社長が語る「夢遺産~リーダーの夢の先~」

この時代に輝きを放つ様々な経営者やリーダーが登場するテレビ番組、「夢遺産 ~リーダーの夢の先~」(テレビ東京系/月曜 夜22:58~)に土屋鞄製造所 社長・土屋成範さんが登場。幼少期の思い出や、ものづくりへの未来について熱く語りました。3月28日まで見逃し配信中です


村瀬鞄行 新名古屋本店グランドオープン

「より多くの笑顔を生み出したい」という変わらない想いをランドセルに込め、丈夫さ、背おいやすさを重視して改良し続ける代表的ランドセルメーカー村瀬鞄行の新名古屋本店が3月24日、グランドオープン。
近畿エリアのユーザー待望の心斎橋店に続き、ランドセルを見て触れて試すスペース、うれしいですね。
2023年度ランドセルの受付が2月19日からスタート。オンライン、実店舗(名古屋、渋谷、心斎橋)共通です。新入学を控えるご家庭はどうぞ、お見逃しなく。


「APLF Leather Dubai 2022」ジャパンパビリオン

一般社団法人日本皮革産業連合会では、3月30日~4月1日に開催されるドバイ見本 素材展「APLF Leather Dubai 2022」にジャパンパビリオンとして出展し、上質な日本製の皮革を展示いたします。海外展示会アカウントを開設しておりますので、出展企業情報は下記リンク先をご参照ください。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

西日本で夏日が続出し、3月としては記録的な暖かさとなっているこの春。商業施設でポイントアップなどの販促施策も行われ、春の商戦も盛り上がっています。さまざまなイベントが各地で続々開催。
そんな3月第3週のトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


エスペランサ靴学院 第47期生作品展
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日本初の靴学校として知られるエスペランサ靴学院。2021年に東京から大阪へと移転し再スタート。
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その大阪校の第1期生(第47期生)の集大成となる作品展が阪急メンズ大阪(大阪・梅田)で3月11日~15日に開催。「朝日新聞」「繊研新聞」などで紹介されるなど話題になっています。
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「靴を知る」をテーマに作成した靴の展示をはじめ、靴づくりの実演・体験会も行い好評でした。続いて、芦原橋の駅の高架下のカフェ「やなぎ」ギャラリースペースで3月19日~20日に行われます。3月20日には、周辺エリアで「芦原橋はみだし市」も開催予定です。


株式会社ウノフク ウェブショップ開設&東京・銀座に初出店
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2022年、創業100周年を迎える老舗企業 ウノフクが3月2日、ウェブショップ開設とともに東京・銀座3丁目に初出店。オンラインとオフラインをつなげるスペースとなります。

さらには、豊岡のかばんだけではなく地域伝統産業品の取り扱いを新たに開始するプロジェクト「4U by unofuku(フォーユーバイウノフク)」を始動。「4U by unofuku」は、自分自身の使用はもとより、日頃の感謝や愛情を贈るためのギフトブランドです。
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商品群としては、第1弾である日本有数のかばん産地の「革用品雑貨(かばん、小物)」と同じく、但馬地域の伝統産業である「出石(いずし)焼」を展開。
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本来最高級の芸術・職人水準を繰り出す職人や陶工の品を、同ブランドのコンセプトに賛同した彼らが贈りものとして扱いやすい商品にして提供。大量生産ではないひとつひとつ手づくりの高品質な質感を味わうことができます。手書きのメッセージをスキャンして自社倉庫で印刷するオプションもあるそうです。次の100 年を迎えようとするウノフクの姿勢を体現したブランド、ショップ空間にご注目を。


エキゾチックレザー SNS新企画公開スタート
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レザー業界、バッグ業界の第一線で活躍するエキスパートが、エキゾチックレザーを手がける企業・事業者にインタビューする新企画が「Exotic leather News CLIP by JLIA」でスタート。
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レザーファン、ファッション好きのユーザー、そして、幅広いジャンルのビジネスパーソンの皆さまに、日本製エキゾチックレザーおよびエキゾチックレザー製品の魅力を紹介! 現在、皮革の貿易・革卸編を公開中です。ぜひ、ご覧ください。


東靴協会が「あなたと、靴のエピソード」募集
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3月15日は「靴の記念日」。いつも私たちを見守ってくれる靴たちに、感謝の気持ちを伝える日です。1870年(明治3年)の3月15日、近代化を推進していた佐倉藩出身の西村勝三さんが、東京・築地入船町に日本初の西洋式靴工場を開設した日を記念し、日本靴連盟が3月15日を「靴の記念日」として制定しました。

この記念日にあわせ、一般社団法人東靴協会では「あなたと、靴のエピソード」を募集しています。ご自身の靴でなくても構いません。画像や文章でお聞かせください。素敵なエピソードの中から抽選で50名に、靴をケアするグッズが当たります。
応募方法は「Instagram」「eメール」「郵送」から選べるので安心ですね。くわしくは下記リンク先をご参照ください。


「3月12日はサイフの日」プレゼントキャンペーン 3月18日まで

一般社団法人日本バッグ協会の恒例企画「3月12日はサイフの日」キャンペーンが今年度も実施中。いよいよ3月18日までとなりました。"お気に入りのサイフ"についてアンケートに応えると抽選で商品券など素敵な賞品をプレゼント。応募フォームに入力するだけの簡単な作業でエントリー可能です。


「藤豊工業所」ポップアップイベント(松屋銀座)3月16日スタート

クロコダイルタンナー「藤豊工業所」が、東京・銀座 銀座松屋 5F 紳士雑貨フロアにてポップアップイベントを3月16日~29日に行います。
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今回、初開催となる松屋銀座では、財布やクラッチバッグなどの製品をラインナップ予定。3月23日からはオーダーメイド会がスタート。お好みの革を選んでいただき、オンリーワンの革製品を誂えることができます。
さらには、松屋銀座の人気イベント「レザークラフトマンワールド」(3月23日~29日/1F スペース・オブ・ギンザ)に参加。フィレンツェの伝統工芸である革細工小物をフジトヨの革で仕立てた、「legame con Fujitoyo」が期間限定で登場。こちらもぜひご覧ください。
 

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

啓蟄が過ぎ、関東では春一番が観測されました。春の足音が聞こえるこのごろ。新年度に向けた取り組みの発表やオンライン&リアルイベントも続々開催。
そんな3月第2週のトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


"日本のいい革"のロゴ公募  
消費者に良質な革・革製品を届けるための認証・認定マーク2種

一般社団法人日本皮革産業連合会は、消費者に良質で安全な革・革製品をお届けするための認証・認定ロゴマークの公募を開始しました。
新たに採用されたロゴマークは、今後、国内外に流通する皮革と革製品に付けてWeb、パンフレット・ポスター・広告などに掲載していきます。
募集するロゴは、A「日本の革企業 サステナビリティ認証」とB「日本エコレザー認定」の2種。
Aは、革と革製品の全てのサプライチェーン(メーカー・卸・小売業)を対象に、サステナビリティの理念に基づいたSDGs活動を積極的に展開する企業を認証するものです。
Bは、当連合会が2009年より人体に有害な化学物質を含まない安全・安心な革・革製品に対して認定してきた「日本エコレザー」ロゴのリニューアルです。

《ロゴ公募概要》
募集:2022年2月1日(火)~3月25日(金)
応募:プロ・アマ不問
   A、B両方に応募可能
   作品はデジタルデータにて事務局宛てに
選考:2022年5月中旬
表彰:A、Bそれぞれ表彰、総額130万円
   ・最優秀作 50万円・1名×2種 賞金100万円
   ・優秀作 5万円・3名×2種 賞金30万円

くわしくは下記リンク先をご参照ください。


「タイム&エフォート」公式 noteアカウント更新終了
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「タイム&エフォート」2021年度年間テーマとして、国内の靴産業150周年を記念した「革靴特集」に続き、「革鞄特集」を展開。すべてのコンテンツを公開いたしました。その概要を2テーマのインデックスとともにご紹介。
2021年6月からスタートした 同アカウントは、「タイム&エフォート」2021年度年間テーマ、「革鞄・ハンドバッグ特集」と連動した期間限定のアカウントとして運用。全コンテンツ公開にともない投稿終了となりました。ご愛読、ありがとうございました。


オンライン一般公開研究会「人の営みと皮革文化」

日本で唯一、「ファッション」「ビジネス」の専門職大学・国際ファッション専門職大学が、オンライン公開研究会『人の営みと皮革文化「皮革素材の利用と技術に関する領域横断的な調査研究~循環型ビジネスモデル構築のために~」』を開催します。事前エントリー制(参加無料)。締切は本日3月9日(水)です。お見逃しなく。


「LINEAPELLE」展出展者募集

一般社団法人日本皮革産業連合会は海外市場への進出をはかる方策の一環として、2022年9月にイタリア・ミラノにおいて開催される「LINEAPELLE」展にジャパンパビリオンの設置を発表。同ブースに出展する事業者を募集しています。
国内選定委員会により出展者(6社を予定)が選定されます。当連合会の会員以外の企業も応募可能です。4月15日(金) 17:00必着です。くわしくは下記リンク先をご参照ください。


期間限定イベント「まちのかばんやさん」
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「墨田区産業観光プラザ すみだ まち処」(東京・押上 東京ソラマチ内)で、恒例のポップアップイベント「まちのかばんやさん ~新墨田鞄工会~」が開催中です。

「まちのかばんやさん」は「革製品のお店」をイメージした期間限定の展示販売会。老舗ファクトリー「丸ヨ片野製作所」、腕利き職人 中野克彦さんが手がける「HIS-FACTORY」、女性クリエイター 吉武真理さんによる「Atelier Yauyau」をはじめ、6社で構成。ビジネスユースのアイテムから、日々の暮らしの癒しとなるような雑貨・インテリアまで個性豊かな幅広いラインナップで展開しています。

「すみだまち処」での開催は今回が最後になるそう。サプライズ価格の製品も登場。会期は来週3月16日(水)まで。


「藤豊工業所」直営ストア(柏髙島屋)「1周年記念キャンペーン」
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「藤豊工業所」直営ストアが2021年3月17日、柏髙島屋本館(百貨店)6Fにオープンしもうすぐ1周年。日本初・クロコダイルタンナーの直営ストアとして話題となり、エキゾチックレザーファンの支持を広げています。
このバースデーを記念して3月16日~31日まで、柏髙島屋直営ストア1周年記念キャンペーンを実施予定。周年記念モデルや1万円(税込み)以上お買い上げで、オリジナルデザインのクロコ柄チーフをプレゼント(先着100名様分のご用意)。準備数がなくなり次第終了となりますので、どうぞお早めに。
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「おかげさまで開店1周年を迎えることとなりました。お客さまをはじめ、弊店に関わってくださる、すべての皆様方に、心より感謝申し上げます。これからもクロコダイルレザーの魅力を伝わるものづくりに、より一層精進してまいります。この機会にどうぞご来店ください。心よりお待ち申し上げております」(藤城耕一 専務取締役)
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また、銀座松屋 5F 紳士雑貨フロアにてポップアップイベント(3月16日~29日)を開催。今回、初開催となる松屋銀座では、財布やクラッチバッグなどの製品をラインナップ予定です。3月23日からはオーダーメイド会がスタート。お好みの革を選んでいただき、オンリーワンを誂えていただけます。

さらには、松屋銀座の人気イベント「レザークラフトマンワールド」(3月23日~29日/1F スペース・オブ・ギンザ)に参加。フィレンツェの伝統工芸である革細工小物を同社の革で仕立てた、「legame con Fujitoyo」が期間限定で登場。こちらもぜひご覧ください。


「TLGFC/TOKYO LEATHER GOODS FACTORY COLLECTION」
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東日本バッグ工業組合 組合員有志メーカーによるプロジェクト、「TLGFC/TOKYO LEATHER GOODS FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で3月16日~23日に行われます。
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つくり手による丁寧な製品説明、応対が好評でリピーターも増加中。
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写真は2月開催時に撮影させていただきました。バッグはもちろん、財布もバリエーション豊富。さまざまなレザー、加工、サイズ、機能・・・各社それぞれの自信作が個性を競います。「春財布」をお探しのかたにおすすめです。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

3月に入り、全国的に平年よりも高い気温で推移。春めいてきました。新生活に向け、買い替えニーズ、ギフトニーズが高まる時季でもあり、皮革業界ではさまざまなキャンペーンを実施中です。
一方、リアル(フィジカル)イベントの状況は日々変化しています。そんな3月第一週のトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


靴の記念日キャンペーン

3月15日は「靴の記念日」。いつも私たちを見守ってくれる靴たちに、感謝の気持ちを伝える日です。1870年(明治3)年の3月15日、近代化を推進していた佐倉藩出身の西村勝三さんが、東京・築地入船町に日本初の西洋式靴工場を開設した日を記念し、日本靴連盟が3月15日を「靴の記念日」として制定しました。
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この記念日に合わせ、一般社団法人東靴協会に加盟している靴の小売店(東京都内)で、3月1日~31日、キャンペーンが行われています。
毎年3月、靴の記念日に行われるこのキャンペーンは、靴と人々に寄り添いあい、靴への意識が高まることで、靴を通して、たくさんの人が、より豊かな日常になるよう、また、靴業界に関係する多くの人、店や企業がより発展することを目的としてスタート。
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店頭でのハガキ設置・配布(抽選で5,000円の商品券をプレゼント)に加え、今回はInstagramを活用して、「あなたと、靴のエピソード」を募集する、ユーザー参加型のキャンペーン(抽選で靴ケアグッズをプレゼント)も始動。くわしくは下記リンク先をご覧ください。


「ジャパンレザーガイド」新生活

オンラインサイト「ジャパンレザーガイド」で、新生活に向けたスペシャルページが公開されました。
新しい季節、新しいライフスタイルに相応しい、ジャパンレザー製品を厳選リストアップ。新生活のスタートに、次のステージへ向けた目標・ご褒美に。慌ただしい毎日に寄り添うパートナー、マイ定番アイテムを多数紹介しています。
ライフスタイルを彩り、サポートしてくれる、秀逸なジャパンレザー製品と出会えるきっかけになりそうな内容です。


全国皮革振興会 皮革手芸教室 4月生募集
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一般社団法人日本皮革産業連合会の会員団体のひとつ、全国皮革振興会 皮革手芸教室(東京・蔵前)の4月生募集がスタートしました。今回は新型コロナウイルス感染対策(教室内のフィジカルディスタンス確保)のため、火曜クラスのみとなります。
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全国皮革振興会は、皮革の楽しさや美しさをユーザーに広く周知すべく設立された任意の団体。1966年より皮革手芸教室を開講し、現在までに延べ3,400名が参加。「ひとりでも多くのかたに皮革工芸の楽しさを知っていただきたい」という思いから、材料費、工具代、共用費を除いて入会金・月謝については一切不要(上級クラスを除く)。気軽に革のものづくりが楽しめると好評です。
2021年には同じく蔵前エリアの駅周辺に教室が移転。アクセス便利になりました。問合せ、申し込みなどは下記リンク先をご覧ください。


日本タンナーズ協会 公式YouTubeチャンネル更新

一般社団法人日本タンナーズ協会 公式YouTubeチャンネルが、最新投稿「余った革を使ってアップサイクル」を公開しました。
「前回は革のロングブーツをリメイクしてショートブーツに生まれ変わらせました。さて今回はリメイクして余った革をある物にアップサイクルしてみました。革は長~く使える素材だからこそひと工夫。さて、何が出来るか? お楽しみ」(同チャンネル概要欄より)
レザーファン必見です!


村瀬鞄行 2023年度ランドセル受付スタート
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「より多くの笑顔を生み出したい」という変わらない想いをランドセルに込め、丈夫さ、背おいやすさを重視して改良し続ける代表的ランドセルメーカー、村瀬鞄行の2023年度ランドセルの受付が2月19日からスタートしました。オンライン、実店舗(名古屋、渋谷、心斎橋)共通です。
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近畿エリアのユーザー待望の心斎橋店は2月19日にニューオープン! 続いて、新名古屋本店のグランドオープンが3月24日に予定されています。現在の店舗の隣なので安心。オープンまでは現在の店舗で営業するそうです。こちらもどうぞお楽しみに。


ひょうごレザーを世界に発信するポップアップイベント

皮革産地として知られる兵庫県の地場産業を紹介するポップアップイベントが、フランス・パリのセレクトショップ「KINASE」で開催され、「ペン・オンライン」でそのレポートが掲載されました。
日本を代表する皮革産地の地域ブランド「ひょうごレザー」と、200年以上の歴史を有する「播州織」とが強力タッグ。両者のコラボレーションによるファーストシューズを世界へと発信しました。


「レザーソムリエニュース」2022年春号 公開

一般社団法人日本皮革産業連合会が日本革類卸売事業協同組合(JLTA)に委託し、実施・運営する資格試験「レザーソムリエ」の最新情報を満載した「レザーソムリエニュース」2022年春号が公開されました。「中級皮革講座、募集定員まで残りわずか!」をはじめ、さまざまなトピックが盛りだくさんです。


兵庫・姫路の恒例イベント「皮革フェア」延期発表

皮革産地としてお馴染みの兵庫・姫路の恒例イベント「皮革フェア」が3月13日に開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、延期が発表されました。現在のところ、5月15日に開催予定だそうです。期待したいですね。

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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