欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2022年4月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は、80歳の鞄メーカーと、靴の型紙作れても靴は作れない、という話。ひとつの道を極めている、つくり手(サンプル師)にじっくり取材。幅広く活動する村木さんが、つくり手の立場からリアルにお届けします。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」。今後の予定、スケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。
  「本日は革日和♪」

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毎度です! 「久々に東京でイベントやると思ったら立て込んできて真っ青」のムラキです。3月は過去一番忙しく、5月はイベントが連続で入ってきています。

次回の「東京レザーフェア」の日程は、5月26日(木)~27日(金)となりますので、これにあわせて、5月27日(金)~28日(土)で「本日は革日和♪ in 東京」をやります。「東京レザーフェア」を見た帰りにでもお立ち寄りくださいな。コロナ対策のために時間帯・予約制・完全入れ替え制となっています。
今月の投稿では、ふたりのサンプル師に聞いた話を紹介します。バッグのサンプル師のお父さんが80歳でメーカー業をしているので、その展示会をやる、という話。そして、靴のパタンナー(まぁ、サンプル師の方です)は職人の靴作りには敵わない、という話です。両方ともひとつの結論、「餅は餅屋」につながっています。

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80歳のバッグメーカーの個展をやるってどういうこと?何売りつけられるの?


大阪のバッグサンプル師の中村さんは、生まれた時から家業としてバッグを作っていました。このたび、80歳になるお父さんが東京・表参道で個展を開催する、とのことで話を聞きました。

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こういう個展とか展示会って行く人間としては、「なにか売りつけられるのかな?」とか「仕事頼まなきゃいけないのかな」「同業他社はいけないのかな」、とか思いがちだけどどうなの?

中村さん
「あ、そういうふうに思われちゃうか~。ないよ、なにも売るものは。来たからって何か買わなきゃいけない、ということはない。なーーーんもないよ。
だからお金なんて持ってこなくて良い。それに同業他社だろうが、ハンドメイド作家さんだろうが、職人さんだろうが自由に来てもらってほしい。趣旨は、『ほら、この業界で80超えたじいちゃんでもこうやって生きている』『若い人ならもっと出来ることはある』と励みになればいいなぁ、というだけのことやで」

―――
えっ! 本当にそれだけの目的?

生き残れたのは人の縁があったから

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別に何か売る、とかもなしにこのイベントやるのかよ。

中村さん
「せやで。でもな、うちの父さん、超絶技巧がある! というわけでもないねん。僕はサンプリ師やけど、その父ちゃんだからすごい技術がある! というわけちゃうんよ。
技術ちゃうねん。メーカーとして生き残れているんは、技術じゃなくて人の縁を作ってきたからやねん。
OEM主体だから取引先の問屋さん、仕入先の材料屋、外注先の裁断屋や漉き屋、縫製職人さん、などの人の縁があったから生き残れたんよ」

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人の縁、って曖昧だよね? 素人考えで言うなら、モノつくれるなら、金儲けできるやん、と思うけどちゃうの?

中村さん
「何度も言うけど、うちのお父ちゃんって超絶技巧あるわけちゃうねん。
ムラキくんは僕をサンプル師と見てくれるよね。でも、サンプル師だから超絶技巧ある、というわけちゃうねん。ただ、世間一般でいう超絶的な技工はできないけど、超絶技巧があるように技術を分解して、できるように見せているだけやねん。
技術を分解して、誰でもできるように仕立てているだけにすぎない。誰でもミシン縫ってス~~~~~っと縫えるように技術を分解しているだけやねん。
アタッシュケースを作るなら、うちの父ちゃんができるように父ちゃんが持っている技術に分解しているだけに過ぎない」

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あぁ、なるほどなぁ・・・。

技術を"分解する"という意味。メーカーは自分ができることをやるだけ、という意味

中村さん
「自社でブランド作るなら、超絶技巧でもいいと思う。でも、うちの父ちゃんや僕がやってきたように、OEMで大量に数をある程度の工賃や金額で回そう、と思った場合、超絶技巧じゃあかんねん。僕だけができます! という技術じゃ数は作れない。昨日バイトで入った人が縫えるように技術を分解して誰でもできるようにしなくちゃいけない。それが"数を回す"という意味やねん」

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メーカーっていうと、すごい技術がある! と思うけど違うの?

中村さん
「違う。誰でもできるように自分が持っている技術を分解して運用するのがメーカーの仕事やねん。
メーカーは自分が作れない仕事は受けるべきじゃない。工程が右から左にス~~~~~っとこなせる仕事をやらないと火傷する。作法が違う」

というような話を動画で公開しています。

上記の話を軽く文章でまとめていますが、実際は1時間弱あります。

「メーカーという仕事は超絶技巧があるわけじゃない」
「ただ、量産という仕事はメーカーに任せた方がいい」

などをまとめていますので、ご興味のある方はご覧ください。

結論として言うなら「餅は餅屋」という話です。

また、過去の下記blogでも同じことを書いていますので、ご覧ください。



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前述の、サンプル師 中村さんによるバッグ教室は、大阪のレザークラフトフェニックス 3Fにて開講しています。


さらに、古瀬シュースティリスタ研究会(現在、受講生募集中です)も、レザークラフトフェニックス 3Fで開講しています。この古瀬シュースティリスタ研究会は「靴の型紙を感覚じゃなくて論理的に解説する」がモットー。でも・・・

靴の型紙をつくれるけど、靴の吊り込みは時間がかかる、という話

古瀬シュースティリスタ研究会 | 足を熟知して靴を考える

古瀬さん
「ムラキさん、バッグのサンプル師 中村さんと僕の話は同じだよ。僕は型紙をつくれる。でも、靴の吊り込みができるわけちゃうよ」

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でもあなたは大阪で靴の型紙を教えているよね? 受講生的には靴の吊り込みなり靴を作る、ということができる、とイメージしちゃうよね?

古瀬さん
「あぁ、ちゃうよ。僕は靴の型紙をつくれる。木型がちゃんと型紙とあっているか、などの検査はできる。でも、型紙から革を裁断して靴を作る、というスキルは低いよ。それは吊り込みの職人さんのほうが優れている。絶対に。僕は単に型紙をつくれるだけやで」

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素人考え的には型紙作るなら靴つくれるんちゃう、と思うやん?

古瀬さん
「それは違うスキルだよ。

靴の型紙作るってのと、靴を実際に作るは全然違う。
靴の型紙を作る場合はどこに神経が通っているか。どこに筋肉が通っているか。その上で革がどこを押さえるか、などをきちんと把握して作らなきゃ駄目。感覚の前に理論が必要なんだよ。

僕は間違いなく靴の型紙を作る。木型の検査とかもできる。

でも、靴を作る、ってのは別のスキル。僕が作ると吊り込みの職人さんが10分でできることが、僕がやると1時間かかっちゃう。型紙を作る、というのと、靴を作る、は別のスキルやねん。一人の人間が全部やるのは大変やで」

職人という言葉を日本人は好きすぎる

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前回のJLIAblogでも書きましたが、言葉と意味の定義はすごく重要です。量産をする窓口である"メーカー"と実際に量産生産をする"職人"というのは似ているが全く違う職種です。


職人、という言葉から「全部できる」と思いがちですが、実際はサンプルを作る職人仕事と、量産仕事は全く別の世界です。実際に量差をするために段取りを組んでくれるメーカーという仕事は人の縁を基調というプロの仕事です。

餅は餅屋です。 

ネットがどれだけ発達しても人が積み重ねた"縁"は安易に手に入るモノではありません。

もし、これを読んでいる方が「僕は売れっ子Youtuberだから、自分オリジナルの財布を100個作りたい」「100個作るから、手作りイベントでつくる人を探そう」と思ってもうまくいくかどうかは博打です。「量産」、と「1個を丁寧に作る」のは別の問題だからです。

職人、とメーカーは別の世界です。上記のサンプル師 中村さんや、靴の古瀬さんに量産を相談しても無意味です。量産ならば職人、ではなくて、メーカーの仕事です。

鞄なりバッグなり小物メーカーは下記のリンク先から組合を見て、そこから加入社を見ることは可能です。

餅は餅屋

今回長文のblogを読んでいただいた方にはこれを覚えておいてくれたら幸いです。

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今後のイベント予定

5/27.28(金.土) 

本日は革日和 in 東京」(事前予約制)を行います。

本日は革日和♪in東京 22.5/27.28(金土)久々の展示会・初心者枠作りました | 本日は革日和♪

6/2~6/4(木土) 

「素材博覧会 KOBE 2022 夏」に、「本日は革日和♪」でブース出展予定です。

素材博覧会 KOBE 2022 夏


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

4月19日、山際経済再生担当相が新型コロナウイルス感染の状況が現在のまま続けば、「大型連休で移動の自粛を呼びかけるなどの制限を求めない」との意向を発言。観光を含む経済活動の活性化に期待が寄せられます。
皮革業界では、感染対策を引き続き徹底し、安心してお求めいただけるよう努力しております。そんな4月第3週のトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


「エキゾチックレザーに関する研修会」
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恒例企画「エキゾチックレザーに関する研修会」が4月13日(水)、東京・浅草 台東区立台東区民会館 8F 第5会議室で行われました。

換気およびソーシャルディスタンスを徹底し、密にならない少人数制で実施。来場時の体温測定・手指の消毒など新型コロナウイルス感染対策のうえ、受講者の皆さまにご協力いただき、無事に終了しました。

今回も爬虫類等皮革業界のエキスパートたちが登壇し、さまざまな種類のレザーの特長を画像とテキストでレクチャー。「各種エキゾチックレザーについて(ワニ、ヘビ・トカゲ、オーストリッチ、その他)」、鞣しをはじめ、グレージングなどの加工などを解説。
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また、「ワシントン条約について」「爬虫類等革製品表示について」の講義に加え、グループワークでは3班に分かれ、ソーシャル(フィジカル)ディスタンスを確保し実施。バリエーション豊富な皮革サンプル、製品を用いて、エキスパートが丁寧に説明しました。
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画像、動画、レザー素材、JRAタグ三点セット・・・と多彩な教材、実物サンプルは、なかなか見る・触れる機会が少ない資料。ワニやヘビのサイズを実際に目にして驚くかたも。高級素材の確かな価値とその裏付けとなる、革づくり・ものづくりのプロセスなどを知っていただくことができました。

バッグ・鞄・ファッション雑貨業界の春夏シーズンの実売期であり、来季に向けた展示会の準備も並行して行う繁忙期にもかかわらず、小売、革販売、製品メーカー、革職人、デザイナー、ファッション教育に携わる業界のキーパーソン・・・と幅広いジャンル・年代の方が15 名様がご参加。質疑応答も活発で、とても有意義な機会となりました。

開催後のアンケートでは「わかりやすい説明だった」「この研修でしか学べないことが多かった」「鞣しの作業について深く知った」「実際にレザーを見れて理解が深まった」といったご意見をいただきました。次回の研修会もどうぞお楽しみに。


「エキゾチックレザーマーケットジャパン」開設
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エキゾチックレザーの総合サイト「エキゾチックレザーマーケットジャパン」が開設されました。

エキゾチックレザーに関する基礎知識から、JRA製品表示事業、日々のお手入れ方法、持続可能な社会の実現へ向けた取り組みなど専門的な知識をもとに、皆様に正しくお伝えしています。コンテンツについては改めてご案内いたしますので、どうぞお楽しみに。


「JAPAN LEATHER JOURNAL」掲載希望企業を募集

一般社団法人 日本皮革産業連合会は、インバウンドに対する日本の皮革及び革製品のPRおよび革製品の流通促進を促すことを目的とし、商品や店舗へ誘導するためのホームページ「JAPAN LEATHER JOURNAL」を運営しています。

同サイト内のコンテンツへの掲載を希望する事業者の募集がスタートしました。
アフターコロナを見据え、いまからしっかりと準備しておきたいですね。詳細については下記リンク先をご参照ください。


「knot collection 8th」
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先日もお知らせしましたが、合同展示会「knot collection 8th」が、いよいよ来週4月26日(火)~27日(水) 10:00~18:00(最終日は16:00まで)、東京・浅草橋 浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス 3F カンファレンス ROOMゼロ(東京都台東区浅草橋1-22-16)で行われます。

写真は昨年開催時撮影させていただいたものです。お問い合わせは大阪バッグ協同組合(tel. 06-6771-0231)まで。下記リンク先ホームページにはお問い合わせ用フォームもありますのでご活用ください。


「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」
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4月21日(木)~4月27日(水)、東日本バッグ工業組合 組合員有志メーカーによるポップアップイベント「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」が池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で行われます。
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三和袋物、ヤマダ、フルカワ商会の3社が出展予定ですが、会期中、変更があるそうですので、ご注意ください。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

桜前線北上中。現在、岩手県盛岡市では間もなく開花するようです。各地では、日中の気温が上昇し初夏のよう。季節が変わるなか、トレンド提案や時代の空気感を表現する取り組みも続々。
また、ものづくりスクールでは入学式が行われています。そんな4月第2週のトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


「レザーマニア東京」ウクライナ支援
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牛革からエキゾチックレザーまで幅広‎い皮革素材の品揃えがDIY派ユーザーの支持を集める「レザーマニア東京」が、ウクライナ支援プロジェクトをスタート。
ウクライナの国旗カラー「ティーポ」切革の売り上げ(商品代金)の40%を日本ユニセフ、ウクライナ募金に寄付するそうです。購入した革や製作した作品に「#ウクライナに平和を」などのハッシュタグをつけてSNSでの投稿・拡散を呼びかけています。
一刻も早くウクライナの方々が苦しみや悲しみから解放されますように。私たちができることからはじめたいですね。


エキゾチックレザー×トレンドカラー パープル
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エキゾチックレザーの魅力を発信するSNSアカウント「Exotic leather News CLIP by JLIA」の人気企画「2022年の顔・おすすめの革」。爬虫類等革関連企業各社から選りすぐりのレザーをピックアップしています。今回はトレンドカラー「パープル」をフィーチャー。

世界中で使用される色見本帖でお馴染みのグローバルカンパニー「パントン・カラー・インスティテュート」が毎年発表する「パントン・カラー・オブ」。2022年は、鮮やかなバイオレットレッドと、ツルニチソウのようなブルーを組み合わせた新色、"ベリーペリ(Very Peri: Pantone17-3938)"が選出されました。
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パントン社によると、「楽観的な自信や大胆な好奇心を表現し、クリエイティビティを活気づけ、ポジティブな好奇心をそそるベリーペリは、新しい世界を受け入れるのに役立ち、人生を書き直すための新しいビジョンを指し示し、未来に新しい光を照らすのです」。ウイズコロナ時代にぴったり。レザートレンドとしても注目したいカラーですね。
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そんな「パープル」の注目レザーを、シャークスキン、リングマークトカゲ、パイソンからご紹介。くわしくは下記リンク先をご覧ください。


ものづくりスクールで入校式・入学式開催

鞄産地としてお馴染みの兵庫県豊岡市の専門校「Toyooka KABAN Artisan School」第9期生の入校式が、4月2日(土)に行われました。全国各地から13名の生徒さんが入校したそうです。

大阪に移転し再開した「エスペランサ靴学院」では4月9日(土)第48期の入学式が行われ、5人が入学。その様子がファッション専門紙「繊研新聞」(4月12日)で紹介されました。日本の皮革業界の次世代を担う つくり手の卵の皆さまの活躍を祈ります。


「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」
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埼玉県大宮市 JR大宮駅構内(改札内)エキュート大宮のコモレビ広場(南改札前イベントスペース)で、「TLGFC/TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが引き続き開催中です。
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東日本バッグ工業組合 組合員有志メーカーが参加する同イベント、エキュート大宮での開催が2週目に入り、メンバーチェンジ。スペースとディスプレイもリニューアルしました。通路側に姿見を設置し、大人世代のユーザーの皆さまに喜ばれています。
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慌ただしい駅ナカではありますが、つくり手自ら店頭で応対、商品説明しているので、素材・仕立て・価格のバランスの良さ、日本製革製品ならではの魅力が伝わりやすく、じっくりとご覧になるケースが多いそう。高価格帯(20万円アンダー)のお買い上げがあるなど好調に推移しています。
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還暦のお祝いにぴったりのレッドのバッグや軽量感のあるハンドバッグほか、「母の日ギフト」を意識したバッグ、財布、小物もバリエーション豊富。
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新型コロナウイルス第7波が懸念されるいま、非対面非接触で届けたいニューノーマルな「母の日ギフト」。早めに準備すれば安心ですね。会期は4月17日(日)まで。


「芦原橋はみだし市」大阪・京都 2か所で開催

つくり手たちのためのマルシェ「芦原橋はみだし市」が毎月第3日曜(10:30~16:00)に行われています。今月は4月16日(土)~17日(日)に京都(「アースデイ in 京都」)へ出張開催。さらに、4月17日(日)は通常通り芦原橋でも開催されるそうです。

同イベントの前身「芦原橋 upmarket」での人気コンテンツだった「革の端材」販売を継続。靴づくりが盛んな周辺エリアのメーカーで出る革の端材を格安で販売し、つくり手のファンに愛されています。革だけでなく、生地、紙、金属、木材などなど、こういう端材のような「はみだし物」を集め、つくり手たちが新しく、おもしろいものをつくり出すきっかけに。レザーを最後まで使い切る、サステナブルな取り組みとしても注目が集まります。


日本橋髙島屋「藤豊工業所」ポップアップイベント 

4月15日(金)~17日(日)、東京・日本橋 日本橋髙島屋 本館 6Fで「藤豊工業所」がポップアップイベントを開催。「FLEDGE」をはじめとする自社ブランド製品のほか、フルオーダーメイド会も実施予定。同社が鞣したクロコダイルレザーでオンリーワンを誂えることができます。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

4月から新年度。まん延防止等重点措置が終了となったこともあり、今年は入社式を行う企業が増加しているようです。皮革産業からは販売イベント、展示会などのお知らせが届いております。新しい生活様式とともに、リアルイベントの新しい在り方を模索していきたいですね。そんな4月第1週のトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」
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東日本バッグ工業組合 組合員有志メーカーによるプロジェクト「TLGFC/TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが4月4日(月)から、埼玉・大宮 JR大宮駅構内(改札内)エキュート大宮でスタートしました。

北改札・南改札と2つのゾーンがあるエキュート大宮。そのうち、規模が大きい南改札の目の前にある、コモレビ広場(イベントスペース)が会場となっています。

大宮駅は合計13路線(新幹線6路線含む)が乗り入れ、上野東京ライン・湘南新宿ラインや朝夕ラッシュ時に乗り入れるJR武蔵野線を加えると合計16もの路線が乗り入れる埼玉県最大のターミナル駅。

テレワークが普及し、居住地として郊外のニーズが高まるなか、「SUUMO住みたい街ランキング2022首都圏版」では3位にランクインするなど、人気を集めています。そんな大宮駅の会場にお邪魔したのは夜でしたが、行き交う人の多さに圧倒されました。
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関東では、先週末から花冷え。2月ごろの気温となるなか、春らしい明るいカラーのバッグ、小物のラインナップが本格的な衣替えに向けたスイッチにような役割になってくれそう。
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バッグ、財布、パスケース、さまざまな革小物などもラインナップ。ファクトリーがダイレクトに販売するイベントのため、お買い求めになりやすい価格も特長です。
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きちんと感のあるハンドバッグをはじめ、現在注目される軽量レザートートバッグまでバッグも幅広くそろいます。
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9:30~22:00(日曜・営業最終日は20:30まで)と夜遅くまでの営業ですので、仕事帰りに立ち寄りやすいですね。「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントは大宮初開催ということもあり、下見が中心でしたが、じっくりと商品説明に聞き入り、姿見で全身のバランスをチェックするお客さまも多く見られました。
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2週間の会期の前後半で出展ブランドのメンバーチェンジもありますので、どうぞお買い逃がしのないようご注意ください。


「エキゾチックレザーに関する研修会」 
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一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページで「エキゾチックレザーに関する研修会」の次回開催が発表されました。
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4月13日(水)、台東区民会館 8F 第5会議室(東京・浅草 都立産業貿易センター台東館併設/最寄り駅:都営浅草線、東京メトロ銀座線、東武スカイツリーライン 浅草駅)で行われます。
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爬虫類等革製品をエキスパートが講義とグループワークでレクチャーし、毎回好評です。新型コロナウイルス感染拡大対策として換気はもちろん、フィジカルディスタンスに配慮した少人数制(定員20名)で行うのも安心ですね。
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《エキゾチックレザーに関する研修プログラム》
1. ワシントン条約について
2. 爬虫類等皮革製品表示について
3. 各種エキゾチックレザーについて
 1) ワニ革について
 2) トカゲ革について
 3) ヘビ革について
 4) オーストリッチ革について
 5) その他のエキゾチックレザーについて
   象(エレファント)、アザラシ(シール)、サメ(シャーク)、エイ(スティングレイ)、ペッカリー等について
4. 鞣しと染色について
5. グループに分かれて革の説明
   上記「3.」の素材を見ながらの説明
   (見本を多数ご用意しております。)
6. 相談事例とその対応・手入れ法
7. 質疑応答
参加費、当日配布のテキスト代ともに無料。締切は4月7日(木)。くわしくは下記リンク先をご参照ください。


日本皮革技術協会 環境対応革開発実用事業報告会

日本皮革技術協会 環境対応革開発実用事業報告会のレポートが、「フットウエアプレス」公式サイト 今月の記事ピックアップで掲載されました。

「皮革産業は本当に環境に悪いのか?」をテーマに、吉村圭司さん(一般社団法人 日本皮革産業連合会 事務局長、特定非営利活動法人 日本皮革技術協会 副理事)が登壇しました。オンラインで閲覧できますので、ぜひ、ご覧ください。


「knot collection」
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合同展示会「knot collection 8th」の開催が発表されました。4月26日(火)~27日(水) 10:00~18:00(最終日は16:00まで)、東京・浅草橋 浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス 3F カンファレンスROOMゼロ(東京都台東区浅草橋1-22-16)で行われます。

写真は昨年開催時撮影させていただいたものです。お問い合わせは大阪バッグ協同組合(tel. 06-6771-0231)まで。下記リンク先ホームページにはお問い合わせ用フォームもありますのでご活用ください。


「ZAO」ポップアップショップ
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人気ブランド「ZAO(ザオー)」が3月30日(水)~4月12日(火)、東京・日本橋 三越日本橋本店 1F プロモーションでポップアップショップを開催しています。

「ZAO(ザオー)」は品質本位の姿勢は崩さず、時代のニーズにも向き合い、新しいアイテムを続々発表。革本来の特性を活かし、世代を受け継ぎながら長く愛用していただけるモノづくりを追及し続けています。

今回は春らしい新色もお披露目。トレンドカラーのイエロー、グリーン、オレンジをはじめ、多彩なカラーがラインナップ。エレガントスタイルはもちろん、デニムとのコーディネート、和装と幅広くマッチします。ポップアップショップ期間中、330,000円以上お買い上げのお客さまにオーストリッチカードケース(10色の中からお選びいただけます)またはキャンバストートバックをプレゼント。

母の日ギフトをお考えのかたにもおすすめ。早めに準備すれば、ラッピング、発送などの手配も安心ですね。

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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