欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2023年4月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回はタンナーに革製作を依頼した人のセミナーをやりつつ、「最悪は想定を乗り越えるからこそ最悪だ」と実感した話。村木さん主催セミナー(トークイベント)で、千葉県の獣害対策により生じた原皮を利活用している事業者が登壇。サステナブルな革づくりの現状を村木さんがまとめました。
また、オンラインイベントの運営についても紹介されていますので、自社で企画する際や担当になった場合の参考になさってください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

今後のスケジュールなどは下のリンク先をチェックしてください。


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毎度です!「失敗の話を嬉々として話すのは関西人だけですよ」と言われた村木です。

関東では、「失敗話をすると自分の評価が下がると考えられるのでわざわざ失敗話をしたがらない」と言われましたわ。失敗のほうが学べることは多いのになぁ。あと、「自分じゃない失敗の話」って聞いていて面白いですしね!

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さて、今回の話は、
・セミナーの内容「鹿・イノシシを獣害対策から経済の円環に入れるチバレザーの面白さ」
・先日行ったオンラインセミナーのやり方とトラブル・対応策
というものです。

オチを先に話しておくと、
「オンラインセミナーも革づくりもトラブルの原因追求が一番たいへん」
というものです。

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獣害対策のイノシシや鹿から作られているチバレザー


今回、千葉県の獣害対策から原皮を引っ張り、タンナーで革を作っている1008(センノハ)株式会社さんを招いてセミナーを行いました。




獣害と害獣の違い

獣害は、「イノシシやシカ、クマ、サル、ネズミなどの、野生動物によって起こる害のこと 」。


害獣(がいじゅう)は、「人間活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般をさす言葉である。人間の多い地域では、家畜などの飼育動物以外はほとんどがこれに含まれる可能性がある」。


獣害対策、害獣駆除、という言葉は正しいわけです。
ですが、獣害駆除、というのは言葉的にちょっと違うわけです。

チバレザーはこの獣害対策として狩られたイノシシや鹿を千葉の解体場で解体し、そこから出てきた原皮を姫路のタンナーさんで作ってもらっています。

セミナーで「こんな人に聞いてほしい!」ターゲット層を設定

第一部は作り手。革でなにか作っている人・商売している人。獣害の鹿やイノシシはどういう革?自分のものづくりに応用できるかな?と思っている人向けです。

第二部は第一部の上級バージョン。ならびに、「自分でタンナーに頼んだら安く済むんちゃうか!」と思っている人。獣害駆除で肉で利益出ないから革で利益だそう、と思っている人。

結論から言っておきますが、「タンナーさんがいても革づくりはめちゃくちゃ大変!」「お金が溶ける!」。

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土に還る、のが特徴のチバレザー

獣害対策、としてイノシシや鹿が狩られ、肉を使い、皮も有効活用、というのがチバレザーのコンセプトです。その代償、というか、特徴として、必ず傷があります。ダニ傷や喧嘩傷、ひっかき傷、など確実に傷があります。まぁ、牛、豚なりの肥育農家で育てられていない動物である以上は傷があって当然です。ですので、「傷がない革がいい!」といっても不可能です。

で、ジビエでは当たり前の特徴以外に、この革の特徴として「土に還る」が生産のコンセプトとなっています。

使っているタンニンの薬剤は土に還ります。さらに仕上げ加工もしていませんので、汚れも吸いやすいです。それが嫌な人はご自身でレザーラッカーなりで仕上げ加工をしてください、というものです。

第一部は肉を食べよう!という話が半分。そうしないと革が出ない、というオチ


 


今回のセミナーはオンラインとオフラインの両方で行いました。


オンラインの参加者は北は北海道、南は高知県までご参加していただきました。ご参加いただいた皆様、トラブルが多かったのにほんとにありがとうございました!

出席者は、作り手さんや、ハンターさん、地方行政の方などもおられ、多彩なメンツでした。その各々に興味ありそうな話をしてもらいました。くわしくは上のブログをまた見ておいてください。

第一部は革の特徴や「イノシシや鹿の肉食ってくれないと革は出てこないんだよ!」という話を重点的にしてもらいました。前半20分は肉の話ばっかりです。下の画像はプロジェクタ資料です。

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ちょうど、TLA(Thinking Leather Action)に通ずるところのある熱い内容でした。


第二部は「タンナーで革づくりってこんなに大変!」という技術、じゃなくて、依頼する立場の苦労の話

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「解体場とツテができて原皮が手に入ってタンナーに持っていったら革は作れるのか?」「革屋飛ばして金積んでタンナーと付き合えば、安く革は手に入るのか?」というような意地悪な質問をしました。

結論から言うと「おすすめできない」というものでした。だろうなぁ・・・。

不確定要素が多すぎるのです。
革は。

下の動画で彼の失敗話をしてもらっています。



 


失敗しないと経験値は積めない

専門家だからこそ、失敗をする。新しいことをするなら失敗をして当然

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上の動画でも言われていますが、8~9月に仕込んだ革は革の吟面(革の上部部分。一番頑丈)が溶けてしまったそうです。

この場合の原因ですが、複数考えられます。
・タンナーの技術なのか、薬品なのか
・元の原皮の保存方法か
・原皮を取る解体の方法なのか
・屠畜した時期なのか
・イノシシや鹿がどれだけの栄養状態にあったのか

これらすべての原因をひとつひとつ調べたり、対照実験をするしかありません。

対照実験>ある条件の効果を調べるために、他の条件は全く同じにして、その条件のみを除いて行う実験。 除いたときと除かないときの結果を比較する。 医療や統計学では対照試験ともいう。 コントロール実験。

失敗のお金は誰が払うか?

失敗はマイナス、ではなく、「同じの条件下でやれば同じ失敗をするのか」まで調べなきゃいけないわけです。では、その費用は誰が負担するのでしょうか?もちろん「革を依頼した人間」です。

さらには、各々の専門工程のどこに問題があるのか、を調べなきゃいけません。
タンナーさんも解体場の人も誰も他業種のところにまでいって原因追求なんてしてくれません。
電話して怒鳴られたり、実際に行って説明するのは誰でしょうか?

もちろん、「革を依頼した人間」です。 これが従来では革屋さんがやる仕事なわけです。

労力を提供して、お金を払うのも「革を依頼した人間」です。

失敗したからお金払わない、は駄目なわけです。依頼者はお金を払って、「あぁ、専門家がこうやれば失敗するんだ。お願いしている専門家さん、失敗を次に活かしてね!お金は払うから」と言わなきゃいけないわけです。

ちなみに、前述の8~9月の革づくりがうまくいかなかったのは「水温が上がりすぎるため、8.~9月は仕込まない」という結論になったそうです。

失敗はほかでも生かせるのか?

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専門家は失敗を積んだならより良くなるし、ほかでも生かせるのか、というとケースバイケースです。

例えば、上記のセミナー中に北海道の方が、「水温高いならば北海道でタンナーを作れば問題ないのだろうか?」というとても良い質問をいただきました。

これも本編で言っていたのですが、「多分、今度は冬には寒すぎるから違うトラブルが起きる」とのことです。過去に聞いた話では、「姫路の革を作る製法は姫路のタンナーだからできる。例えば違う地域の川の水を使うと同じレシピでも作れなかった」ということもあるそうです。

違う地域に行くと今度は違う失敗があります。例えば、この革などはあくまで「千葉の地域で捕れた鹿やイノシシの原皮から作った」革でしかありません。

捕獲した地域や時期によっても微妙に皮は変わり、革に影響します。

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だから、このチバレザーを鞣しているタンナーさんが習得しているのはあくまで「千葉の特定地域の皮を鞣して革にする技法」です。もちろん埼玉なり高知の鹿やイノシシでもうまくできるかもしれませんが、それを知るためには一度作らないといけません。

設備がでかいので、量産のことを考えると20~30枚を一気に仕込まないと同じデータは取れません。「練習で1枚鞣してよ!」といってうまくできても、20~30枚仕込むと問題が発生しかねません。これが革づくりの恐ろしいところです。

第一部、第二部はまた後日お知らせします。下のリンクをご覧ください。



ここからはネットでどう配信するか。環境はどういうものだったか。実際にどう失敗してリカバリーしたか、を載せていきます。興味ない人は全くないでしょうし、興味ある人は以下の箇条書きでもご理解いただけると思います。

配信はこういう環境でやろうとした

・マイクロソフトTeamsの会議機能+ノートパソコンのOBSで配信
・カメラはビデオカメラをノートパソコンに接続。OBS経由で取り込み予定
・音声はボイスレコーダーを保険として録画しておく
・ビデオカメラには外部マイクを接続
・事前募集はこくちーずで作成。支払いは銀行振り込みか、paypalによるクレジットカード支払い
 ※こくちーず、便利ですよ、ほんとに。
・保険and後日販売用にビデオカメラで全体撮影
・私自身MVNOを2つ契約。それぞれでテザリング予定。さらには会場となるレザークラフトフェニックスのwifiも保険として使う予定
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実際にあったトラブル

・会場となるフェニックスの教室スペースだが、docomoが恐ろしく回線速度が遅い。300kpsなんて数字久々に見た
・手持ちのMVNOの1つはdocomoだが、他方はau。こちらは80MBなり速度があるので、配信大丈夫だろ!と思ったら、テザリングしたら速度が10MBなどに低速になってしまう。この時点で真っ青
・近くにいた知人にグローバルwifiを端末ごと借りたが、これもdocomo回線なのか、配信場所だけ速度がものすごく遅い
・セミナー開始の時間が迫る どうする!?

対処法

・スマホのau回線は爆速だったので、最終的には2時間のセミナー中、ずっとスマホを片手で保持してプルプル震えながら参加
・スマホをスタンドで立てかけていたら、途中で「バッテリー20%ですよ!」と
・手持ちのPD充電対応のモバイルバッテリーをPD充電可能なタイプCケーブルで充電。おかげで20%以下にはならずに配信を続けられた
・オンライン参加者には謝罪して、撮影していた動画を無料でプレゼント、と言っておきました

反省点と良かった点

・定額で多人数・事前徴収の必要があるセミナーは、こくちーずの有料プランで参加料を回収代行依頼したほうがいいな。依頼しておくと一覧で「この人は払った」「払っていない」が一目瞭然。paypal経由でクレジットカード振込も可能。
 ※こくちーずは「キャンセル待ち」や参加者csvダウンロードが基本機能としてあるので、とても楽です。


・まさか4つの回線を使っても全部死亡寸前とは思わなかった。想定が甘かったな、と。今どき都会のど真ん中であんなにdocomo回線が通じづらい場所があったんだなぁ
・スマホ用の三脚買っておこう
・PD対応のバッテリーとケーブルなかったら多分止まっていたな


・ウェビナー専門ツールをあきらめて月額サブスクで契約するべきか?


・ビデオカメラ用意しておいてほんとに良かった。カメラと録音機材はどれだけ持っていても無駄にならない。高い機材一つよりも信頼おける型落ち品のカメラ2つのほうが安心感あります。(私が使っているSONYのビデオカメラ、多分8年ほど前のやつです)


最悪を想定していてもそれを乗り越えてくるのが最悪

配信話については興味がない人は全くないと思います。ですが、技術の話を聞いてほしいわけじゃありません。

「最悪に備えていたが、そんなものはあっさり乗り越えてくるのが最悪」「それでも色々な対抗策用意していたのでなんとかなった」=「卵を一つのかごに盛るな」ということです。


これはオンラインの話に限らずです。最初に話したチバレザーで走り回っている1008(センノハ)株式会社さんも同じです。失敗なんて起こり得るんです、必ず。その時に走り回るか、手持ちの秘密道具なり、人の縁を使えるか、です。


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なにかひとつの選択肢にすがりつくのではなく、いつでも最悪を考えて、選択肢を複数用意しておかないといけない。それでも最終的には覚悟決めたら大概のトラブルは解決できるよ、という話でした。

今後予定(&お知らせ)


●4/28(金) 「フェニックスナイト」
 「レザークラフトフェニックス」(大阪・奥なんば)で月末恒例の夜間延長営業「フェニックスナイト」を開催(20時まで営業)。革の無料セミナーなど行います。



5/25(木) 「本日は革日和♪ in 浅草エーラウンド」
「東京レザーフェア」と連動して行う「浅草エーラウンド」の会場内で「本日は革日和♪ in 浅草エーラウンド」を予定しています。毎年5月の恒例になってきている"ぷち革日和"です。

午前は上記の千葉レザーさんを招いて大阪でやったのと同じセミナーを開催予定です。午後は大阪の古瀬シュースティリスタ研究会の古瀬氏を招いての靴の専門セミナーをとりまとめしています。


5/26(金)~5/27(土) 「本日は革日和♪ in 東京」
「本日は革日和♪ in 浅草エーラウンド」の翌日は会場を変更して、「本日は革日和♪ in 東京」を開催予定です。今回も事前予約制(有料・お土産あり)です。

●最近メールマガジンのやり方を変えました。
何を言っているやら、と思いますが、写真使ったり、リンク繋いだり、と考えるとこのほうがいいかな、と思いまして。これで遠慮なく写真とか使えます。古いネット利用者なのでメール容量が大きくなるのには罪悪感感じますので。メールマガジンの冒頭と末尾にはそこだけでしか書いていない雑談をちょっとだけ書いています。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

4月下旬は全国的に低温傾向との予報が発表されました。「若葉寒」ともいわれるそうです。こんな時季の防寒、体温調節に重宝するのが、レザージャケット。春先は重ね着などで活躍しますし、長く愛着できてサステナブル。ユーザーの皆さまが身近なアイテムからレザーの魅力に触れるきっかけにしていただけるとうれしいですね。

今回もイベント、展示会やセミナー、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【イベント情報】「TLGFC」

東日本バッグ工業組合 組合員有志による「TLGFC/TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが、JR船橋駅構内(改札外/北口方面 東武百貨店前)で開催中。
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今回、船橋初開催。地元のお客さまがあたたかくお迎えくださっています。新生活をスタートした方へのギフトとして、上質な財布、革小物、バッグが好評です。

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コードバンを使用した名刺入れ、キーケース【ともにSanwa】がファクトリーブランドならではのプライスで。

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藍染めのレザーを使用した革小物はロングヒット中の定番シリーズ【Sanwa】。

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収納部が多く、整理しやすく便利なカードケース【KAWAFUL】。差し込みベルトタイプでしっかりホールド。名刺とクレジットカードなどを一緒に収納してもいいですね。ロングネイルや指に力が入りにくい場合にも安心なユニバーサルデザインがうれしい。

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カードが20枚収納できる財布【Thinly】は独自の仕様(実用新案取得)により、スマートかつコンパクト。
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カードをタテに入れ、まとめて収納する、という柔軟な発想と自由度の高さにも支持が寄せられています。

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カラーバリエーションが豊富なバッグもラインナップ【Furukawa】。小さめリュックは小柄な女性に好評です。

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トレンドのニュートラルカラー(ベージュ~ホワイト)のバッグが充実【Petrarca】。スタイリングに馴染ませつつ、個性のあるデザインが主張するので、着こなしがさり気なく華やぎます。
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つくり手自ら丁寧に説明し、製品の魅力をしっかりとお伝えしています。会期は本日4月19日(水)まで。
続いて、4月20日(木)~23日(日)<10:00~21:00 (初日11:00~ 最終日17:00閉場)>は、JR上野駅中央改札前(改札外)グランドコンコースでポップアップイベントを開催。



4月24日(月)~5月7日(日)には品川エキュート(JR品川駅構内/改札内)2Fで行われます。
くわしくは「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」公式ウェブサイトをご参照ください。




【メディア情報】「繊研新聞」

「繊研新聞」(4月14日3面)に、当連合会の新プロジェクト「Thinking Leather Action(TLA)」事業について掲載されました。「繊研新聞」オンライン版「Senken plus」でも一部掲載されています(会員限定/会員登録<有料>で記事全文を閲覧可能です)。


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同じく、「繊研新聞」(4月18日7面)に「Thinking Leather Action(TLA)」事業のインタビュー記事が掲載されました。座談会形式となっており、5名の関係者が熱く語っています。

出席者
日本皮革産業連合会シンキング・レザー・アクション座長、(川善商店社長)川北芳弘さん
日本靴工業会副理事(リーガルコーポレーション取締役営業統括本部長)青野元一さん
日本バッグ協会会長(野村製作所社長)野村俊一さん
日本鞄協会理事長(水野鞄店代表取締役会長)水野一樹さん
日本タンナーズ協会会長(モリヨシ社長)森脇繁行さん

オンライン版「Senken plus」でも一部掲載されています(会員限定/会員登録<有料>で記事全文を閲覧可能です)。ぜひ、ご覧ください。



【展示会情報】「knot collection」

大阪バッグ協同組合を中心に、名古屋バッグ協同組合、東日本バッグ工業組合の各団体が連携し、日本バッグ工業連合会の主催により、地域を超えた展示会を目指してきた「knot collection」が9回めを迎え、東京・浅草橋 浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス(東京都台東区浅草橋1-22-16)3F カンファレンス ROOMゼロで行われます。会期は4月19日(水)~20日(木) 10:00~18:00(最終日は16:00まで)。


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今回は大阪バッグ協同組合 加盟メーカーが参加。参加企業は、株式会社上西、株式会社ナダヤ、株式会社パンクリエーション、ビーイング株式会社、袋物なかむら、株式会社メイク、株式会社山川工芸の7社です。自社オリジナルブランドをはじめ、さまざまなバッグ、財布、革小物が発表されます。なお、写真は前回開催時に撮影させていただきました。

問い合わせは大阪バッグ協同組合(tel. 06-6771-0231)まで。下記リンク先ホームページにはお問い合わせ用フォームもありますのでご活用ください。



【セミナー情報】「鹿・イノシシを獣害駆除から経済の円環に入れる千葉レザーの面白さ」

人気ショップ「レザークラフト・フェニックス」(大阪・奥なんば)が 4月21日(金)~22日(土)、セミナー「鹿・イノシシを獣害駆除から経済の円環に入れる千葉レザーの面白さ」を開催します。
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ジビエレザーとして注目されている鹿やイノシシ。全国各地で問題となっている農林業への被害軽減のため、有害捕獲された個体を利活用するサステナブルな取り組みが話題。製品原材料はもちろん副資材や使用するエネルギーにまでもこだわった、究極の循環型レザーアイテム「土に還る革製品」をリリースした「千葉レザー」を紹介します。
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当ブログの連載をはじめ、多方面で活躍する村木るいさんと「レザークラフト・フェニックス」スタッフ横井さんも登壇。オンラインでも参加できるのでご興味あるかたはぜひチェックしてみてください。



【イベント情報】「wisteriafujiwara」

人気シューズブランド「wisteriafujiwara(ウィステリアフジワラ)」がイベント開催(日本橋髙島屋 3F シューワールド)を発表。会期は4月29日(土)~30日 (日)です。

今回は「シューコンシェルジュおもてなしイベント」。靴を製作するシューコンシェルジュが、計測、フィッティング、色選び、デザインなど、お客さまのご要望に合わせたオーダーシューズを提案する貴重な機会です。くわしくは下のリンク先をご覧ください。



【イベント情報】「姫路 革の市」

毎月第一日曜日に行われる恒例イベント「姫路 革の市」が5月7日(日)に開催されます。

国内有数の皮革産地・姫路のなかでもタンナー(皮革製造工場)が多く集積する高木地区を拠点とした直売市。「姫路で生み出された高品質な皮革を知っていただき、日本のものづくり文化の発展に寄与したい」との想いが込められ、地場産業である皮革を用いた革製品(鞄/靴/小物)を出品。天然皮革素材、副資材が豊富にそろい、DIY派ユーザーに人気を集めています。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

桜前線はかつてない速さで北上。札幌でも4月18日に開花すると発表されました。移動の制限もなくなり、国内旅行のニーズも増加。店頭でもトラベル関連商品が好調のようです。新しい季節、新しい気分を体感できるジャパンレザーと出会っていただきたいですね。

今回も学びの情報、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【講座情報】「皮革講座 Basic(初級)」

毎年好評のレザーソムリエ「皮革講座 Basic(初級)」2023年のスケジュールがレザーソムリエ公式ウェブサイトで発表されます。皮革業界のエキスパートたちが多彩な皮革素材の知識をレクチャーしてくれます。本日4月12日(水) 13:00より受講申し込み受付がスタートとなります。13:00以降、トップページに「Basic(初級)皮革講座はこちら!」ボタンが出現しますので、クリック後、エントリーしてください。



【メディア情報】「東京レザーフェア」

2022年10月からオンラインと東京レザーフェア会場にて計4回にわたって開催された「TLF主催 リーダーズセッション」、マザーハウス代表・山崎大祐氏と学ぶ「これからの時代に生き残る会社のつくり方」シーズン3・<チェンジ企業に学ぶ>のショート版が、YouTubeにて公開されています。ショート動画は忙しいビジネスパーソンにぴったりですね。


【メディア情報】「JLIAtv」

一般社団法人日本皮革産業連合会の公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で、【革の名刺入れ・カードケース】春の新生活おすすめレザーアイテムをご紹介 [ジャパンレザーVOICE:TIME&EFFORT]が公開されています。

今回のテーマは、「名刺入れ・カードケース」。この春、新生活をスタートする方、人事異動、昇進、転職などによって新しい環境、新しいステージを迎える皆さまに向けて提案。あわせて放送後記もチェックしてください。




【メディア情報】「Exotic leather News CLIP by JLIA」

エキゾチックレザーの魅力を発信するSNSアカウント「Exotic leather News CLIP by JLIA」で特別企画、「レザー&バッグ業界のエキスパートが聞く、エキゾチックレザー企業最前線」が公開されました。SNSでは掲載しきれなかった画像を多数加え、読みやすくブラッシュアップしお届けいたします。
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レザー業界、バッグ業界の第一線で活躍するエキスパートがエキゾチックレザーを手がける企業・事業者にインタビュー。レザーファン、ファッション好きのユーザー、そして、幅広いジャンルのビジネスパーソンの皆さまに、日本製エキゾチックレザーおよび、エキゾチックレザー製品の魅力をご紹介します。
新シリーズ第1弾は、株式会社レザーマニア東京にお邪魔し、長年バッグ業界でものづくりをサポートする宮城基郎さんにお話しを伺いました。
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Q 多様化するニーズに応えるショップづくりとは?

当店はエキゾチックレザーの取り扱いが多く、お客さまにご好評いただいています。クロコダイル、パイソン、リザード(トカゲ)、シャーク(サメ)、スティングレイ(エイ)に加え、珍しいところではウミヘビ、ジャクルシーなどもご用意しています。
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東京スカイツリーのある押上駅の近くにあり、アクセスが便利な場所ですが、地方のお客さまからのご要望にお応えして通販にも力を入れています。サイトの写真だけではわかりにくいというお客さまには、LINEでリクエストなどを受け付けています。特に、質感に関するご質問が多いので、動画に撮ってお送りするサービスが好評です。通販は触ることができないので最大の欠点ですから。店内でレザーを触って、柔らかさ・硬さを感じていただければと。そんなやりとりでご自分のイメージと近いか検討していただき、多くのお客さまに安心していただいています。

Q 見やすさ・探しやすさを意識なさっていますか?

2階では素材別・色別の陳列で構成しています。同じ系統の色をまとめ、お好みの色合いに近いレザーを探していただきやすいようにしています。
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また、ハンガーで陳列したり、カットレザーを個包装にして陳列したり、初めてご来店なさったお客さまにも探しやすいとよろこんでいただいています。

Q 特別感のある素材はありますか?

皮革産地で知られる兵庫県姫路市の老舗タンナー、坂本商店さんの「黒桟革」の別注レザーをリザードでご用意しております。
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「黒桟革」は「革の黒ダイヤ」と称される希少なレザーです。
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黒毛和牛の革表面に日本古来の伝統技法である「漆塗り」を施してつくるのですが、エキゾチックレザー版をご依頼して試行錯誤するなか、リザードの質感とマッチし、ほかにないレザーができました。

Q クリエイター向けの便利な製品はありますか?

カットレザーがご好評いただいています。あらかじめ、財布用のサイズにカットしておりますので、すぐにものづくりをはじめていただけます。サイズもいろいろありますので、お好みのサイズを選んでいただけます。このところ、人気のスマホショルダーにも対応しております。
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エキゾチックレザーは縫いにくい場合は、このカットレザーをメインにして牛革などでベースとなる額縁に囲むデザインをおすすめしています。とてもつくりやすくなりますので、お試しいただきたいです。

Q 人気のレザー素材や製品は?

このところ、パイソンが人気ですが、女性の場合、柄のワイルドさがちょっと怖い、というお声もあります。特に、ダイヤモンドパイソンのハッキリとした白×黒カラーは強烈過ぎて...というご要望に応え、白黒紋様を薄くするために軽く漂白加工を施した無染色革、ハーフブリーチタイプをご用意しました。
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このヘビ革は、背割(蛇腹の柄、ハシゴ状のウロコ部分がメイン)のマット仕上げで、柔らかいので、本物の証であるウロコの立体感を堪能していただけます。ソフトな肌触りが魅力で、引っ張ったり釣り込んだりする時に弾力があるので扱いやすい素材です。
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このほか、パイソンのバリエーションは豊富にご用意。レザークラフトファンだけでなく、皮革業界のビジネスパーソンにもご支持いただき、多彩な加工、染色、柄のバリエーションを実際に見るとデザインのインスピレーションが湧くと言っていただいています。ぜひ、店頭でご覧いただきたいです。

インタビューを終えて

現在、バッグを中心としたポップアップイベントを主催しており、「他の人と違うちょっと変わったものがほしい」というご要望をよくお聞きします。高級なもの、上質なものでいま手持ちにないものをお探しです。そんなお客様におすすめしたくなるようなエキゾチックレザーが豊富にあり、しかも個性的なレザーが多いのがいいですね。
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シャークレザーの充実も目を奪われました。気仙沼産のヨシキリザメは復興の一助にもなるのがいいですよね。私自身も ものづくりに使用し数多く取り扱いましたが、あまり見かけない種類があり新鮮! クロコダイルに関しては、発展途上国の雇用創出、所得および就学率向上につながっているとお聞きし、「SDGs」にマッチしていることを改めて実感しました。

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パイソンはロングトレンドですが、私の主催イベントでも人気です。大人世代は白スニーカーを軸としたコーディネートが定着しているので、合わせるバッグ、革小物も白もしくは淡色をお探しです。
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そんなニーズに合う色柄の豊富さがうれしいですね。やはり、今回ご紹介いただいたハーフブリーチタイプに注目しています。便利なカットレザーはサイズもさまざま。
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なかには時計ベルト用も。革漉きのサービス(有料/対応レザーは店頭でご確認ください)もあり、トライしやすいので、クリエイターの皆様にも活用いただきたいです。
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百貨店の売り場を中心に同質化してしまっていますので、個性を打ち出す方法のひとつとして、エキゾチックレザーをおすすめします。製品に使用することで上代アップにつながり、店頭でのディスプレイのアイキャッチにもなります。エキゾチックレザーをお好きな方はリピーターになりやすく、売り上げ向上にも貢献してくれますよ。限定アイテムや一点ものアイテムなどからトライアルしてみてはいかがでしょうか?
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株式会社レザーマニア「レザーマニア 東京」


宮城基郎
DCアパレル、大手バッグ製造卸会社に30年間勤務。営業、MD業務や新規ブランド立ち上げに関わった後、2015年1月より独立。「革業界、バッグ、革小物業界を元気に」を理念に、生産・企画・営業まで、トータルにアドバイスできる強みを有し、現在数社とコンサルティング契約。現在、タンナーと協業でオリジナルブランドを立ち上げ、新たなメイドインジャパンの切り口でものづくりにもチャレンジ。また、自身でセレクトショップをオープン。各地の百貨店などからオファーが相次ぎ、ポップアップイベントも開催。


【JLIA HP更新情報】「ファッションローガイドブック2023」

経済産業省では「ファッションローガイドブック2023 ファッションビジネスの未来を切り拓く新・基礎知識」を3月31日に公開しました。

同ガイドブックは、ファッション産業の健全な発展を目指し、「ファッション未来研究会~ファッションローWG~」を立ち上げ、とりまとめられたものです。

「ブランドを立ち上げたらまずやるべきこと」「ファッションデザインの権利について知っておくべきこと」「海外でのビジネスを検討する際に知っておくべきこと」など7つのテーマに分けて、ファンションローの観点からぜひ知っておいてほしい内容が実用的なチェックリストにまとめられています。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

4月に入り、新年度を迎えました。皮革業界でも、年間のスケジュールが発表されたり、新しいプロジェクトが始動したりと賑やかな時期。この春はジャパンレザーと著名人のコラボ企画も話題です。

今回もイベント、メディア情報のほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【展示会情報】「東京レザーフェア」

5月25日(木)~26日(金)の2日間開催される「105th 東京レザーフェア」の情報が解禁されました。今回のテーマは「R.O.O.T.S.~自然をまとう~」。併せてポスターも公開されています。くわしくは公式ウェブサイトをご覧ください。



【イベント情報】「TLGFC」

東日本バッグ工業組合 組合員有志による「#TLGFC/TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントがJR大宮駅構内(改札内)中央改札南 コモレビ広場で行われています。4月9日(日)まで開催中です。
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今回の日程は2週間。週ごとに出展メンバーが入れ替わります。1週目は清川商店、きくひろ、ミヤ・レザークラフト、ラモーダヨシダ(mic)の4社です。
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会期中、出店スペースもチェンジ。いつ訪れても新鮮な印象があるかもしれません。先日お邪魔して撮影させていただきました。
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<きくひろ>
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新作・クロワッサンバッグがブレイク! かっちりし過ぎない、ほどよいカジュアル感を表現。
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ショルダースタラップの結び直しで長さをアジャストできるので、ななめがけでボディバッグ的な使い方も可能。マチもしっかりとあるので収納力もあり便利ですね。大人世代に人気を集めています。

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リゾート感覚のプリントを施したレザーミニバッグもリリースされました。サコッシュタイプのデザインなので、ジェンダーレスで活用できそう。


<清川商店>
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ライトブルー、ネイビーブルー、ベージュなど、この春のトレンドカラーのバッグ、財布、革小物が豊富にそろいます。
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特にオレンジが目をひきます。この春注目のベージュを中心とした茶系のワントーンコーディネート、さらにカーキをプラスしたアースカラーの着こなしの差し色にもぴったりですね。


<ミヤ・レザークラフト>
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ものづくりを国内で完結する「アリエルパール」シリーズが人気。姫路のタンナーとの革づくりからはじまり、手塗りで染色。ムラ感とグラデーションが際立つ、アンティーク調のニュアンスも素敵です。
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わかりやすいポップを設置。改札前で行き交う人が多いものの、歩くスピードが速いため、時間帯によっては、ちょっと立ち止まりにくいこともあるようです。駅構内での催事ではアイキャッチになり、印象に残るポップが重要ですね。
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さらにつくり手自ら体温のこもった製品説明でものづくりの魅力を丁寧に伝えています。


<ラモーダヨシダ(mic)>
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定番から新作まで幅広く財布をラインナップ。コイン収納部が便利な長財布に目を奪われました。
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500円硬貨のサイズを確保したつくりになっていて、大きく開閉するので、見やすく出しやすいですね。キャッシュレス決済の普及でコンパクト財布が支持を広げるなか、まだまだ長財布のニーズは底堅く、こうした工夫がユーザーの皆さまに喜ばれています。

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トレンドのスマホショルダーも登場。ポーチタイプだけでなく、ストラップも充実。ありそうでなかなかない、上質なレザーで仕上げたストラップがヒット中です。企業努力により、レザー以外の製品との価格差を抑えています。天然皮革ならではの美しい色合い、優れた風合いは若い世代のユーザーの皆さまにもご理解が広がっているようです。


【メディア情報】「WWDジャパン」

「WWDジャパン」紙面&WEB連動企画、短期集中連載「革製品のサステナビリティを考える」第3回が「WWDジャパン」のWEBおよびSNSで公開されました。

三原康裕デザイナーが語る、革の過去・現在・未来を通して、革製品のサステナビリティにご注目ください!



【メディア情報】「魔裟斗チャンネル」

エキゾチックレザー×「魔裟斗チャンネル」コラボ動画 第2弾が公開されました。

2022年末に公開された第1弾ではザオー産業、イシカワでのショッピングが紹介されましたが、今回は、その振り返りとともにリゾート地へお出かけして・・・。ぜひ、ご視聴ください。


【ショップ情報】「Nishikawa Leather」

西川商店のショップ「Nishikawa Leather」(大阪・大国町)は多彩なエキゾチックレザーがそろい人気です。平日に加え土曜営業日もスタートし大好評! 次回は4月8日(10:30~11:30/13:30~16:00)。通常は第1土曜ですが第2土曜となります。お見逃しなく。


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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