欧米ブランドに「負けていないぞ!」

January 8, 2020

ジャパンレザー関連・1月のイベント&トピック【まとめ】

カテゴリー: トレンド 国内革事情

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2020年一回目の投稿は、ジャパンレザー関連のトピックをまとめてご紹介!
皮革産地の新プロジェクト、地域ブランドをフィーチャーしたポップアップ、地方を拠点とする実力派クリエイターが東京での催事出展・・・と注目のニュースが続々です。ぜひ、参考になさってください。


干支「ねずみ」をレザーで表現
令和初の新春、干支「ねずみ」をモチーフにした小物、雑貨で店頭は華やか。革製品でも、さまざまなアプローチで個性を競っています。
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イースト東京を拠点とする老舗ファクトリー「野村製作所」のショップ(エキュート東京)では1月1日より、2020年の干支を意識した革小物をリリース。凹凸感のあるチーズを添えたアメリカンコミック的なテイストがキュートです。
(画像:「野村製作所」公式SNSより)
  <http://www.nomura-purse.co.jp/>

女性クリエイター たかつよしえさんが手がける「Via」の定番素材として人気のカーピンチョ。
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カピバラ、鬼天竺鼠といわれ、ほっこりとしたイメージがありますが、意外と個体は大きめ。南米では一般的に食用とされているそうで、その副産物としてのレザーが出回っています。
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「アニマル柄」に含まれるような独特の地模様に加え、野生の証ともいえる、キズや穴なども多いのが特長。そんなダメージをポジティブに生かすデザインはクリエイターの腕の見せどころ。パッカブルタイプのバッグでは裏地がのぞくようなアイディアが楽しい。
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恒例イベント「JAPANレザークリエイターズ」(1月31日~/上大岡京急百貨店「ギャラリー旬」)でも販売予定です。
  <https://viavitavia.exblog.jp/>


「革きゅん」新コンテンツ公開
国産天然皮革の新しい魅力を紹介する注目サイト「革きゅん」で、服飾専門学校、上田安子服飾専門学校の生徒に、革についてのアンケートを行いまとめたコンテンツが公開されました。
上田安子服飾専門学校は大阪府大阪市にある西日本最大の服飾専門学校。実践的なカリキュラム編成で、即戦力のある卒業生を多く輩出しています。ファッション業界だけでなく、大手企業やメディアにも注目され、未来のクリエイターたちが新しい才能を磨いているスクールです。
そんな同校の在校生から5人を選抜。女の子たちがレザーに対してどう感じているのか? リアルなインタビューを直撃。ぜひ、チェックしてみてください。
  <https://kawa-kyun.jp/>


「日本革市」スペシャルコンテンツ公開
国産天然皮革の魅力を発信する人気サイト「日本革市」のスペシャルコンテンツが公開されました。
今回はインスタグラマーとクリエイターが参加。国産天然皮革のものづくりの現場を女性目線で紹介しています。なかでも「tokyo toff(トウキョウ トフ)」大河なぎささんに注目です。
日本有数の皮革産地、兵庫県たつの市のタンナー、株式会社モリヨシを見学。ファクトリーは規模が大きく、皮から革へと鞣すプロセスもダイナミック。例えば、大きな牛革はとても重いので、男性にとってもハードな力仕事。乾燥するスペースは広々として、革が並ぶようすは圧巻です。
「一枚一枚の仕上がりの違い」についてなど、ユーザーと同じ視点の質問は、聞きたかった~と共感するかたも多いのでは? その答えとして、「薬剤の違い」が挙げられ、思わずレザーの薫りが浮かんで・・・臨場感いっぱい。

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続いて大河さんのアトリエ(東京・蔵前)でのバッグ製作体験をレポート。わかりやすく、丁寧な指導に定評が。インスタグラマーのかたもスムーズにバッグを完成させました。
大河さんは多摩美術大学、東京都立職業能力開発センター 製くつ科卒業。インキュベーション施設「浅草ものづくり工房」入居中に、日本最大規模のレザープロダクトコンペティション「Japan Leather Award 2012」グランプリを受賞しました。
革靴と革の小物を "永く使うこと" を一番に考えてデザイン。 厳選した素材を使って手間を惜しまず、都内の職人とともに靴づくりを展開しています。
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現在、イースト東京・蔵前にアトリエを移転し、少人数制の革小物教室「class toff(くらすとふ)」も開設。
近年では、政府系機関が行うUAEへの技術指導にも協力。ミニチュア小物のつくり方提案の著書がヒットし、海外でも翻訳されアジア各国でベストセラーとなるなど、幅広く活躍しています。
また、人気俳優 菅田将暉さんと仲野太賀さんが雑誌「CUT」(ロッキング・オン)の連載企画で訪れ、大河さんが革財布づくりをレクチャー。DIY好きで知られる菅田さんは器用に完成度の高い作品を仕上げたそうです。
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そんな大河さんが登場する新企画のほか、「日本革市」公式サイトには国産天然皮革のものづくりに関する情報を網羅。工場見学を360°VR(ヴァーチャルリアリティ)体験できる動画など、レザー好き、ファッション好きユーザーのためのコンテンツが充実しています。必見ですよ。


「銀職庵 水主」 が東京の百貨店催事に出展
「Japan Leather Award 2019」特別賞受賞ブランド「銀職庵 水主(かこ)」の公式アカウントで、日本橋三越本店「長崎展」(1月8~13日)出展の告知がされています。
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(画像:「Japan Leather Award 2019」特別賞受賞作品)

「レザーの可能性を追求し、斬新かつ技の込められた作品をとおして楽しみながらレザーの魅力を知っていただきたい」そんな想いが込められた作品は、「これが革でつくられているのか?」一瞬では判別できないような個性的なものばかり。
「Japan Leather Award 2019」特別賞受賞作品をはじめ、革の玩具シリーズが登場予定です。唯一無二の存在感、世界観を堪能してみてはいかがでしょうか。
  <https://www.facebook.com/ginshokuankako/>


「豊岡鞄フェア」大阪タカシマヤで開催中
国内有数のかばん産地、兵庫・豊岡の地域ブランド「豊岡鞄」のポップアップイベントが大阪・なんば 大阪タカシマヤでスタートしました。各社の定番、自信作をはじめ、多様なバッグ、財布、小物がそろいます。
会期中には「マスミ鞄囊のオーダー受注会」、カバンコンシェルジュキヌガワによる「カバン・財布の修理、お手入れ相談会」を開催。また、恒例の「ワークショップ」も。レザークラフト体験を楽しめます。


草加皮革職人塾(そうかわ塾)成果発表会 1月21日開催
皮革産地 埼玉・草加の新プロジェクト「草加皮革職人塾(そうかわ塾)」が2019年から始動。2019年9~11月に開講された成果発表会が1月21日(火)、東武スカイツリーライン草加駅前 アコスホールで行われます。

「計4回にわたって実施された講座について皆さまにご報告するとともに、15名の受講生が学んだ成果を発表する場となります。
"草加で皮革職人になろう!"をテーマに開講したこのユニークな講座は、実際どうだったのか? 受講生たちはこれからどこに向かうのか? 草加レザーの未来は?、そして、今後のそうかわ塾は・・・?
皮革産業に携わる皆様、販路やメディア関係の皆様、レザークラフトを学んでいる方、来年度のそうかわ塾に興味をお持ちの方、関係各所の皆々様......お誘い合わせのうえ、ぜひご来場ください」(そうかわ塾広報ご担当 杉本恵理子さん)

レザー市場の今、草加レザーのこれから、皮革職人に必要なこと、草加で起業するメリット...などについて、専門家の意見も聞けるそう。起業・創業にご興味のあるクリエイターの皆さんにもおすすめです。参加無料。エントリーは下記リンクより。
  <https://forms.gle/yQgej48T814qqJtBA>

プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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