欧米ブランドに「負けていないぞ!」

July 14, 2021

ジャパンレザー関連イベント&トピック<7月中旬>【まとめ】

カテゴリー: 国内革事情

全国各地で緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が延長となりましたが、自粛疲れによるリベンジ消費のニーズがじわじわと盛り上がっているようです。
商業施設ではクリアランスセールに加え、カード会員向けのキャンペーンも行うなど対応の変化が見られます。
現在、ジャパンレザー関連のイベントなども順次開催中。そんなイベントのレポート、今後開催予定のイベントのお知らせなどをまとめました。参考にしていただけますように。


「したまち小粋マーケット」レポート
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台東ファッションザッカフェア主催「したまち小粋マーケット」が7月8日(木)〜11日(日)の4日間、JR上野駅構内(改札外)で行われました。
会場となった中央改札前のグランドコンコース。天井が高く広々として開放感のある、密になりにくい場所です。
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台東区周辺のつくり手たちの自信作・意欲作をお披露目。アクセス便利な駅ナカで店舗同様の情熱接客。つくり手たちが丁寧に説明し、幅広いユーザーに好評でした。
出店社をジャパンレザー中心に一部ご紹介します。

猪瀬
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国内最大のレザープロダクトコンペティション「ジャパンレザーアワード」各賞の受賞実績をはじめ、ものづくりの実力で知られる老舗 鞄メーカー。
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革小物、ポーチ、ステイショナリーも充実。近年では、人気レザーブランドとのコラボレーションにより、全国各地にイベント出店するなど、積極的な取り組みでも注目されています。

VERB CREATION
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お洒落で履きやすいシューズが充実。厚底スニーカーからサンダルまで、カジュアルなシューズをラインナップ。東京でつくられている、という安心感に、支持が広がります。
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千駄木の直営店から腕利きスタッフが出張。店舗同様のサービスでおもてなししました。

三竹産業
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1925年創業の老舗ベルトメーカー。オリジナルブランドの立ち上げも早く、革の味わいを生かした定番コレクションのほか、シルバーメタリックレザーのシリーズもヒット中。
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ピンクシルバーと称される、やさしい色合いと、裏地のない一枚仕立ての組合せにぬくもりが漂い、ファッション好きのユーザーに愛されています。

山藤
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老舗財布ファクトリーがオリジナルブランドの財布、革小物を幅広く出品。ユーザーの困りごとを解消する、心遣いをものづくりに反映。
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使いやすさはもちろん、カラーバリエーションの豊富さも魅力です。スタッフははっぴを着て接客。下町風情の演出がアイキャッチになっていました。

ミヤレザークラフト
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オリジナルブランド「スインリー」をはじめ、薄い財布のバリエーションが豊富。アイディア製品も続々リリースし、固定ファンを獲得しているそうです。
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繊細な感性、確かな技術力に定評がある女性職人中心のファクトリーで生産。皮革業界を女性活躍社会へと導く社風に信頼が寄せられます。

きくひろ
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1970年創業の高級ハンドバッグメーカー。エレガンス主体のものづくりですが、カジュアルなトートバッグやメンズにも対応した製品を展開しています。
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裏地なしの一枚仕立てのビッグトートは軽さと丁寧な縫製が際立ち、大人世代の男性にも人気です。

三和袋物 
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天然染料で染め上げたレザーを使用した財布&革小物が人気を集めました。
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このほか、タブレットケースやショルダーバッグなど、次世代を担うキーマンの加入により、新作アイテムも次々と開発。
新作のマスクケースは、タテ半分に折って収納するタイプ。マグネットの留め具を配し開閉スムーズで便利なアイテム。レザーバージョンのリリースも期待したいですね。


東日本バッグ工業組合 組合員有志メーカーによるポップアップイベント「TOKYO LEATHER GOODS FACTORY COLLECTION」の公式アカウントで、三和袋物、きくひろ、ミヤ・レザークラフトの最新トピック、商品情報をご確認ください。
 

「新喜皮革 presents レザーフェスティバル 2021」
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世界屈指の馬革タンナーとして知られる、新喜皮革が7月17日(土)~18日(日)の2日間、恒例のイベントを行います。3月ではなく7月に開催。昨年は中止でしたので、心待ちにしているレザーファンも多いですよね。
節目となる10回目の今年は、会場が2か所となりパワーアップ。新喜皮革のコードバンに加え、他のタンナーや革卸問屋選りすぐりのレザー販売会、ワークショップやフードコーナーも登場するそうです。

村木さんによる事前レポートもご覧ください。


「ゼラチンの日」&「ゼリーの日」
(日本ゼラチン・コラーゲン工業組合)7月14日

食用をはじめ、工業用、医療用、写真業界など、幅広く利用されているゼラチン。「ゼラチンのことをもっと知ってもらいたい」「たくさんのかたに親しんでいただきたい」そんな想いを込め、制定された記念日です。
1700年ごろよりヨーロッパで工業的生産が開始されて以降、さまざまな用途で使われてきたゼラチン。私たちの生活をより豊かにしてくれる『ゼラチン』をもっと身近に感じていただけるよう、日本ゼラチン・コラーゲン工業組合が「ゼラチンの日」を制定。同じく「ゼリーの日」も「ゼラチンの日」にちなんで日本ゼラチン・コラーゲン工業組合により制定されました。
日本ゼラチン・コラーゲン工業組合は、一般社団法人 日本皮革産業連合会の会員団体のひとつです。ゼラチン、コラーゲンペプチド、コラーゲンケーシング、にかわ又はそれらに類する製造業の中小企業者及び一部大企業の改善発達を図るため、市場拡大、発展をもって国民生活の向上に貢献するための必要な事業を行っています。(日本ゼラチン・コラーゲン工業組合 公式サイトより)


「東東京モノヅクリ商店街」ポップアップイベント
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ものづくりが盛んなイースト東京エリアの腕利きメーカーが参画する話題のプロジェクト、「東東京モノヅクリ商店街」のポップアップイベントが7月9日(金)からスタート。
東京スカイツリーに隣接した商業施設 東京ソラマチ 5F 産業観光プラザ すみだまち処で開催中です。
ジャパンレザー関連では、革バッグの「KIYOKAWA」としてお馴染みの清川商店、二宮五郎商店が出品。バッグ、財布、革小物をお披露目しています。


「かばんフェス」
人気イベント「かばんフェス2021」が横浜・みなとみらい クイーンズスクエア横浜で7月17日開催されます。一般社団法人 日本かばん協会 「信頼のマーク」PRキャンペーンの一環として行う同イベントは夏休み企画としてお馴染み。かばん職人による縫製実演や日本製かばんのプレゼントなど、盛りだくさんの内容です。

8月9日は「かばんの日」。
日本製かばんの品質や技術力を広く認知されることを目指し、日本記念日協会認定のもと、バッグの語呂合わせの日付である8月9日を「かばんの日」と制定しました。

一般社団法人日本かばん協会会員企業が日本で生産したものに付けられる「信頼のマーク」の紹介も。「信頼のマーク」とは、旅行用かばんからビジネス・ファッションバッグ、ランドセルまで、日本かばん協会 会員企業が国内生産したものにつけられるシンボル。
日本製で、優れたデザイン・品質を誇る信頼の証であるとともに、独自に定められた「鞄づくり 信頼3ヵ条」(1. 鞄づくりにプライドを持ち、信頼を守り続ける / 2. 常に挑戦し続ける、革新の姿勢を忘れない/ 3. 日本製品として、世界に誇れる鞄づくりに取り組む)をクリアしていることを意味しています。こちらもぜひチェックしてください。

現在、信頼のマーク付き日本製かばんで、おでかけしようキャンペーン実施中です。


丸善・丸の内本店「Arts&Crafts 革職人展」

恒例イベント「Arts&Crafts 革職人展」が丸善・丸の内本店 4F イベントスペースで開催しています。
前半後半の2期に分け、バッグ、財布、革小物を手がける19ブランドが参加。展示販売をはじめ、実演や各種オーダーも行い好評です。
 

「革にまつわる工具と工法
 ~レザークラフトをより楽しむ in すみだ 2021夏~」
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革に興味がある初心者から経験者、クリエイター、ビジネスパーソンまで幅広く参加できるイベント「革にまつわる工具と工法 ~レザークラフトをより楽しむ in すみだ 2021夏~」が7月30日(金)~31日(土)、東京スカイツリーのおひざもと、東京都墨田区八広 八広地域プラザ「吾嬬の里」で開催。
"ものづくり"にヒントになることを目指す、このイベントでは革に関わる工具・金具・塗料・ミシンなどの活用方法から意図や意味まで深く追求できます。
展示された皮革サンプルや器具を実際に手に取って、出展各社の担当者から、実際に話が聞けるのもうれしいですね。
感染予防対策を実施するのにあたり定員制限を設定。費用は2時間滞在して1,500円となっています。ご注意ください。
今回は、大阪のレザータウン、大国町周辺・奥なんばエリアで恒例のイベント「本日は革日和♪」が東京にやってきます。
前述の村木るいさん(「本日は革日和♪」主宰)のセミナーは「人に話したくなる革の話」革の買い方や歴史編、買い物や騒音対策編の2本立て。
これからレザークラフトをはじめたいひとにぴったり。質疑応答もできますので、お悩みや不安を一気に解消してみてはいかがでしょうか?


「タイム&エフォート」革鞄・ハンドバッグ特集
<日本の鞄・バッグの 現在過去未来>後編 近日公開
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「タイム&エフォート」2021年度の年間テーマ、革鞄・ハンドバッグ特集が始動。テーマ2「業界の有識者&博物館担当者に聞く 日本の鞄・バッグの 現在過去未来」第一弾、旭日章受章 猪瀬昇一さんにインタビュー。前編に続き、後編が近日公開予定です。
ぜひ、ご覧ください。

プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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