October 20, 2021
ジャパンレザー関連イベント&トピック<10月下旬>【まとめ】
カテゴリー: 国内革事情
前回に続き、展示会レポートを中心に、イベントの告知などのトピックをまとめました。
ウィズコロナ時代のリベンジ消費が盛り上がりつつあるなか、これを商機ととらえ、次のヒットを狙うBtoBの展示会も活況です。参考にしていただけますように。
「ジャパンファッションEXPO」
「ファッション ワールド 東京 秋」<10月18日(月)~20日(水)/東京・有明 東京ビッグサイト西展示棟>がスタートしました。構成展のひとつ、「ジャパンファッションEXPO」では恒例のジャパンレザーブース(日本タンナーズ協会)が登場。
タンナーが手がけるレザーをメーカーが製品化しプレゼンテーション。
レザーの新しい可能性を切り拓く表現が目をひきます。
「日本革市」公式サイトでは今回の取り組みをくわしく紹介。今後レポートもアップされる予定です。
エキゾチックレザーからは堀内貿易株式会社、株式会社太閤染革が出展。
世界的に評価の高い、クロコダイルレザーの藍染め(堀内貿易株式会社)。
上質なタンパク源、ダチョウ肉需要の高まりによって副産物の利活用が話題の純国産オーストリッチ(株式会社太閤染革)。
どちらも染色加工が非常に難しいそうですが、優れた技術力でクリアしたそうです。下記リンク先、エキゾチックレザー PRアカウントでくわしいレポートを11月中に公開予定です。
お馴染みの栃木レザー(伊藤登商店)のブースでは床革の利活用を提案。
オフィスやショップで使えるアイテムが多いので、サステナブルな感覚を顧客によりよく伝えられそうですね。
このほかの注目ブースは・・・
鞄産地の兵庫・豊岡の地域ブランド「豊岡鞄」の最新プロジェクト、廃棄された漁網のアップサイクル。MORITOとのコラボレーションにより実現。
水野鞄店が取り扱いブランドをお披露目。ファッションとテクノロジー、デザインの境界線を良い意味で曖昧にしたコレクションが好評。
靴の街、神戸の地域ブランド「神戸シューズ」がブース出展。履きやすく歩きやすい快適な靴を提案。
「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」
インテリア・デザイン市場のための国際見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」(東京ビッグサイト南展示棟)が開催中です。「日本バッグ工業連合会」がブース出展。
清川商店、まるふく商店、野村製作所、ミヤ・レザークラフト、フルカワ商会、ラモーダヨシダ、筒井...と7社の腕利きメーカーが参加しています。
インテリアを意識したものづくり、ディスプレイが好評。
ステイホームでの革製品ニーズの再構築と提案にも注目が集まりました。本日10月20日(水)まで。
なお、老舗ベルトメーカー 三竹産業は単独ブースで出展。新プロジェクト、パターンオーダーのシリーズを発表しました。
「K・n・o・t collection」
大阪バッグ協同組合による恒例の合同展示会「K・n・o・t collection」が10月19日(火)からスタート。東京・浅草橋ヒューリックホールで開催中です。
今回は10社が出展。
上西、江山産業、北村パース、ナダヤ、パンクリエーション、ビーイング、袋物なかむら、プラウド、メイク、山川工芸(大阪バッグ協同組合 SNSアカウントより)
カジュアルからエレガンスまで幅広く展開。
リアルパイソンを贅沢に使用したウォレットシリーズ。シンプルなデザインでレザーの持ち味を生かしています。ユニセックス感覚で仕上げることでアップデイト【北村パース】。
前回の展示会で好評のパッチワークシリーズを拡充。くすみカラーを中心としたラインナップでトレンド性を高めています【メイク】。
アルチザンの熟練された技とアイディアを魂(ソウル)として、ひとつひとつに製品に注ぎ込むファクトリーブランド「S.O.A」から革小物とミニ財布をリリース。シックな色合い、マットなメタリック、豊富なカラーバリエーションが話題です【ナダヤ】。
新たなOEM先を探す関係者が訪れ、活発な商談が行われています。本日10月20日(水)まで。
「素材博覧会 -YOKOHAMA 2021 秋-」
ハンドメイド素材の未知なる魅力と出会うトキメキの3日間、「素材博覧会 -YOKOHAMA 2021 秋-」が10月21日(木)〜23日(土)、神奈川・横浜港大さん橋ホールで行われます。
糸・布・革・ガラス・石・樹脂・メタル・陶・木・紙・・・さまざまな素材、ハンドワーク関連アイテムの展示販売はもちろん、今回もレザーが充実。
人気イベント「本日は革日和♪」のブースが登場予定。<レザークラフトフェニックス>を中心に皮革関連企業が合同で参加するそうです。Lizedの染め体験会や、当ブログの連載でもお馴染み、村木るいさんのセミナーも。
実際にタンナー、ファクトリー、イベントなどをまわり、たくさんの関係者への取材に基づくリアルな話をはじめ、とても実践的で役立つと大好評! くわしくは下記リンク先をご覧ください。
「LEZZA RESILIENCE PROJECT」進行中!
産学協同の新プロジェクト「LEZZA RESILIENCE PROJECT」がスタート。革のプロフェッショナルが集う富田興業株式会社とファッションビジネスのプロを育てる国際ファッション専門職大学とのタッグによる新プロジェクトが進行中。
皮革産業における資源ロスの問題を解決すべく、D級レザーの利活用をテーマに日々アイディアを練り上げています。年内に第一段階のプレゼンテーションに向け邁進。
革の街、奥浅草を拠点に、革を愛するビジネスパーソンたちの情熱と学生たちのフレッシュな感性とがハイブリッド。新しいムーブメントが生まれそうですね! くわしくは下記公式SNSアカウントをチェックしてください。
「エキゾチックレザーに関する研修会」(11月16日 東京)
爬虫類等皮革に関する、恒例の研修会(参加無料)が11月16日(火)に開催されます。
《エキゾチックレザーに関する研修プログラム》
① ワシントン条約について
② 爬虫類等皮革製品表示について
③ 各種エキゾチックレザーについて
1) ワニ革について
2) トカゲ革について
3) ヘビ革について
4) オーストリッチ革について
5) その他のエキゾチックレザーについて
④ 鞣しと染色について
⑤ グループに分かれて素材を見ながらの説明
⑥ 相談事例とその対応・手入れ法
※ 商品知識の習得にこの機会をご活用ください。ご参加をお待ちしております。
くわしくは下記リンク先をご覧ください。
「レザーワールド」2021年度第二弾
革の季節、秋の恒例企画「レザーワールド」の次回開催が「タイム&エフォート」公式サイトで発表されました。
第二弾は「rooms43」(東京・西新宿 新宿住友ビル三角広場/10月21日~23日)に出展。各ブランドの新作アイテムの展示をはじめ、無料のワークショップ体験を提供します。
22日~23日の「NIGHT MARKET」では一般ユーザーも参加可能となっています。
「レザーワールド」は、皮革製品だけではなく、国産皮革の良さを知ってもらうために、素材や職人の技術に触れる、ワークショップなどの体験を通して触れる、レザーの魅力に多面的に触れることをコンセプトにしたプロジェクトです。前回のレポートはこちらから。
プロフィール
鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター
東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。
最近のブログ記事
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- 【村木るいさん連載】「人に話したくなる革の話」腱鞘炎にならないための考え方とカッターナイフの話
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