「香川のてぶくろ」には LOVE(gLOVE)が入っています。
現在の当産地を代表する商品群にトップアスリートが使う各種のスポーツ用手袋があります。野球・ゴルフ・スキー・スノーボード・フェンシング・サッカー・F1・モーターバイク・自転車・マリーンスポーツ・登山など、非常に幅広い展開となっています。
代表的な例として、プロ野球選手用のバッティング手袋とプロゴルファーが使うゴルフ手袋を例にとりあげてみることにしました。先ず、プロ野球選手としては日本人メジャーリーガーや日本プロ野球選手はほぼ全員、また、日本人プロゴルファーも総てと言ってよい程、プロが使う手袋が当組合員企業で造られています。プロが使う手袋は競技の成績に直結します。したがって、この事実はジャンルごとに最高峰の商品が製造されていると言うことができると思います。
具体的には、トップレベルの機能性はもちろん、感性面でもプロを納得させる装着感と広告媒体としてのデザイン性なども十分配慮されたものづくりがなされています。これらを実現するためには、商品化に至るまでに、手袋としての必要条件はもとより、条件についてもしっかりと解析され、素材・加工技術・製造設備機器など最高度の仕組みをもって商品化されることになります。また、手袋は何よりも作業者のスキルが出来映えに大きく関係します。あわせて、作業者の仕事に対する心構え、価値感も結果として商品に反映されますので、プロが使う手袋の作業者は、仕事に対する真摯さと向上心が強く問われることになりますので、それに相応しい作業者のみが取り組むことになります。
また、ファッション防寒手袋については、デザイン力が問われることは当然ですが、あわせて、素材に何を使うか、どう組み合わせるか、の素材調達力や素材開発力も大変重要です。
当産地の120年余の歩みは用途開発の歴史として捉えることができますが、このことは一面、素材開発の歴史ということができます。
その視点から、機能、感性両面からも非常に多様な素材をワールドワイドに調達展開をしています。生産そのものは、中国・インドネシア・ヴィエトナムなどの海外生産が中心となりますが、日本本社は商品開発と営業が中心のヘッドクォーターの役割を果たしています。商品の多様さ、完成度の高さから、今では世界一の手袋総合産地といっても過言ではありません。