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2010年

プレスリリース

2011SSリネアペレトレンドレポート

2010/04/01
株式会社 山陽

2011年SSリネアペレトレンドリポート

今年のテーマはTERRA(地球)。色展開は、全色シープスエードで展示されており ARIA(空気) ACQUA(水) FUOCO(炎)の3テーマで分けられていました。パステル系のサンドグレー、ベージュ、エメラルドグリーン、コーラルピンクなど天然素材の持つ自然な色合いを強調したものが多くなっていました。色合いもナチュラルなパステルが中心で冴えた色が多く、指し色としては、ライトグリーン オレンジ、カーマインレッドなどです。
秋冬同様ヌバック、スェードの起毛素材が多く展示されていましたが、オイルヌバック、オイルスエードなど起毛したものでも型押しして、表面に艶出ししたものや、フィルムを貼って表面をきらきらした艶を持たしたものが前回とは異なるところでした。
前回からの継続で艶は非常にマットで素上げタイプのものが多く、エナメル素材は更に減少しており、その代わりに前回より増えているソフトガラスの展示が多く、銀浮きのないアドバンやパール仕上げのものが多く、アドバンを完全に落としたタイプやアニリンタイプのものが多く見られました。
革の傾向としては依然ナチュラルな方向に進んでおり、ソフトな素材の上にホワイトワックスをスプレーしてパステル系の色だしをしたものやプリントアンティックを施しその上からパステルパールやホワイトワックスをスプレーしたものなど、表面にパステル系のものをスプレーして艶をマットにしナチュラルな雰囲気を出しているものが多く、表面のタッチもワックスなどにより自然なタッチが表現されていました。
触感はソフトなものがほとんどで、前回より多く見られている太鼓打ちしてしぼを出ししたものが目立ちました。依然として原皮内容が悪いためか表面をクラッキングさせたものや深くバフィングしてスエード調に見せたものなど、エナメルに変わる下級処理の方向を考えており、タンナーの工夫の様子が伺えました。
型押しは細かいメッシュやジーンズなど革の表面を生地のように見せるタイプに物が増加しており、また、型押しの代わりにカッティングしたものや逆型を押して表面をバフィングして染めるタイプのものが多く見られました。どちらかというと大きい型は少なくなっており、表面をバフィングして細かい型を押して太鼓でケバを起こすものが多く見られました。
全体としては大きな変化は見られず、より自然なもの環境にやさしいイメージとしての革が表現されていました。

                     以上
                平成22年3月
                 技術開発部
                 塩田 和也


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