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「感性 kansei -Japan Design Exhibition-」(2008.12.12-12.21)
における皮産連ブースの様子と反響
2009/04/01
日本の「kansei」を紐解き、世界に発信
日本製品が兼ね備える「感性価値」を海外に発信し理解を促す「感性 kansei -Japan Design Exhibition-」が2008年12月12日~21日の10日間、フランス・パリ ルーヴル宮の一角に位置する装飾美術館にて開催されました。皮産連も出展し、日本の皮革製品が持つ匠の技を世界にアピールする大きな機会となりました。皮産連ブースの様子と反響についてご紹介します。
展示会概要
展示会名: | 感性 kansei -Japan Design Exhibition- |
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主催: | 経済産業省、日本貿易振興機構(JETRO) |
期間: | 2008年12月12日~21日(10日間) |
会場: | 装飾美術館(フランス・パリ) |
来場者数: | 10,374 名 |
このイベントは、経済産業省と日本貿易振興機構の主催で、日本の微に入り細に至る「ものづくり」に対するこだわりを、機能性、信頼性、価格競争力に続く四つ目の経済価値として「感性価値」を加え、日本企業・製品の海外における市場拡大を支援する「感性価値創造フェア」の取り組みの一環として行われました。また、2011年3月までの3年間を「感性価値創造イヤー」として、同様の情報発信イベントが国内外で開催されます。
今回の「感性 kansei -Japan Design Exhibition-」は、その栄えある第1回目のイベントでした。また、日仏交流150周年記念事業として、フランスへ日本の製品・素材・技に受け継がれる“感性"の素晴らしさを伝える目的としても開催されました。
現代と過去が融合した会場
装飾美術館は、ルーブル宮の一角に位置し、トレンドの発信地・パリにおいて、デザインの殿堂ともいえる美術館です。
会場は、装飾美術館企画展示会のメイン会場と、それを挟み込む形で立地する「ギャラリー・ジャルダン・ドゥ・カルーゼル」「ギャラリー・リュ・ド・リボリ」を合わせた3つのスペース約約1,000m2が一体的に演出され、「歴史感性」「現在感性」を切り口に各会場にダイナミックな空間が創出されました。
「kansei des maîtres du cuir(皮革マイスター)」
皮革加工における新たな表現の追求
皮産連ブースは、「現在感性」ゾーン内に皮革加工の匠の技を紹介する「kansei des maîtres du cuir(皮革マイスター)」として設けられました。全体のプロデュースを東京藝術大学 菅野健一准教授に任せ、コンセプトを皮革加工の新たな表現の追求としました。展示内容は小紋のパターンをレーザーにより豚革に彫り込んだインスタレーションと優良皮革製品です。日本古来からある小紋柄に注目し、伝統技法と現在技術を皮革に融合させ、オリジナリティを確立した装飾の存在感は来場者の注目を集めました。
開催国のフランスの来場者からは「フランスのデザインや装飾が華美で大味であるのに対し、日本の木目細かで洗練された感性には驚かされる」という、自国の特徴と照らし合わせた評価とともに、「伝統的なものからモダンを生み出す、または転用してモダンなものへと仕上げていく日本の知恵と技術を見習うべきだ」という意見もいただきました。
来場者の中には、「どこに行けば手に入るのか」「商品化されているのならぜひ購入したい」など購入希望もあり、それは展示している33点の皮革製品のみならず、ブースのディスプレイに使用した小紋・印傳の装飾に対しても同様でした。
また、10日間という期間を惜しむ来場者が多く、今回の展示会を通して、日本の「感性価値」が世界に通用することが証明されたものと思います。
会員団体・企業より出展応募された26作品。キューブのアクリルケースにより、その作品がおかれている「今」を表現し、「今」の積み重ねが「未来」へと繋がる。
正面に展示されたJapan Leather Award 2008 受賞7作品と日本の伝統技法である印傳による装飾
(左)経済産業副大臣 高市早苗氏にコンセプトを説明する菅野先生
「感性 kansei‐Japan Design Exhibition‐」の模様をご覧いただけます。 http://www.jetro.go.jp/tv/internet/20090122841.htm
経済産業省 本館1Fロビー展示場において、
「感性 kansei‐Japan Design Exhibition‐」を再現した展示を行いました。
展示会概要
期間: | 平成21年3月9日(月)~3月27日(金) |
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展示: | Japan Leather Award 2008 受賞7作品および小紋と印傳の装飾を展示 「ベストレザーニスト 2008」授賞式の映像 |
目的: | 感性価値創造フェア(日仏交流150周年イベント)として開催された「感性 kansei - Japan Design Exhibition -」( 2008.12.12-12.21 、装飾美術館)において「皮革マイスター 」として展示を行ったJapan Leather Award 2008 受賞7作品および小紋と印傳の装飾による展示を再現することで、多くの方に展示コンセプト(古来の時間を感じながら、新たな息吹の気配を感じていただく) をご理解いただくことで、我が国皮革製品のPRを図る。 また、11月03日は「いいレザーの日」であることを、「ベストレザーニスト 2008」授賞式の映像により認知を図る。 |