手軽に手に入れる オーダーメイド感覚の靴とは
顔の右半分と左半分が違うように、手足も左右それぞれ若干のサイズの違いがあるのが普通ですが、今回の調査によって足の大きさが左右で5mm以上も異なる人が下表のように多数存在することがわかりました。
ピンクで塗られているエリアにいるのがその方達です。
この人達が、本当に足にフィットする靴を履こうとしたら、左右で別々のサイズの靴を選ばなくてはなりません。しかし一般の靴屋さんで左右別サイズの靴を買うことはできません。フルオーダーという方法もありますが、高価なためにそう簡単には手が出せないでしょう。では、右足も左足も満足する靴を手に入れるにはどうしたらよいのでしょうか?
表 足長、足囲の左右差(出現人数)
横軸:右足長から左足長を引いた値(mm)
縦軸:右足囲から左足囲を引いた値(mm)
・足長、足囲とも平均値でみると僅かに左足より右足のほうが大きい。これは男女共通である。
・しかし、個々データはバラエティに富むので、既成靴でのシューフィッティングの困難さが伺える。
最も簡単で足も喜ぶ方法は、紐やテープファスナーを用いて甲の部分で足と靴をフィットさせることが出来るタイプの靴を選ぶことです。左右の足のサイズが多少異なっても、紐の締め方如何で各々の足に程よくフィットさせることが簡単にできます。
図9
これとは対極にあるのが、甲が大きくえぐれたパンプスです。パンプスでは靴を足の甲の部分で止めることが出来ないので、最もデリケートな足趾を締めつけて履くしかなく、僅かにサイズが大きい/小さいだけでフィット性が格段に悪くなる上に、足の変形や痛みも誘発されやすくなります。
つまり、ジャストフィットとともに足の健康を目指すなら、やはり紐やテープファスナーで足と靴をしっかりフィットさせることができるタイプのシューズが一番です。但し、履く度にきちんと紐を締め直すことを約束して下さいね。