欧米ブランドに「負けていないぞ!」

カテゴリー: 国内革事情

革の街「東京・浅草」と周辺エリア「徒蔵」(カチクラ/御徒町~蔵前~浅草橋/台東区南部一帯)で、ビッグイベントが今週開催されます。その見どころをレザー関連から一部ご紹介。ぜひ、参考になさってください。

「東京レザーフェア」~5月23日
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 (画像:東京レザーフェア公式サイトより)

国内最大規模のレザートレードショー「東京レザーフェア」が、このたび100回を迎えます。本日5月22日(水)からスタートします。新たなマテリアルの提案およびトレンド情報を発信。豊富なレザーマテリアルがそろいます。
お馴染みの「トレンドラボラトリー」、「極めのいち素材」は必見。当ブログで恒例のレポートを予定しておりますので、どうぞ、お楽しみに。

国内で自給できる唯一の革素材、ピッグスキンの魅力とは
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三大皮革産地をはじめ、各業界団体など数多く出展。東京都/東京製革業産地振興協議会ブースでは、国内で自給できる唯一の革素材、ピッグスキンを中心に展示。
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優れた可塑性と地場ファクトリーの秀逸な加工技術によりブラッシュアップ。海外でも日本らしい素材として高く評価されています。毎年人気のブックレット「TOKYO LEATHER PIGSKIN 2019  東京産の皮革ピッグスキン」が会場内に設置・配布されます。
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 (画像:東京都立皮革技術センター公式サイトより)

この春リニューアルした東京都立皮革技術センター公式サイト、および、ウェブマガジン「B.A.G.Number」でその内容が閲覧できます。東京都立皮革技術センター公式サイトでは、ブックレットの誌面をPDFに。「B.A.G.Number」ではタンナー、メーカーの取材分テキストを再構成。知りたい内容に合わせて選べます。お出かけまえにチェックしてみてはいかがでしょうか?
  東京都立皮革技術センター
  <http://www.hikaku.metro.tokyo.jp/>
  B.A.G.Number
  <http://bagnumber.tokyo/>

今年度の「Japan Leather Award」をフライング告知
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インキュベーション施設<浅草ものづくり工房>のブースでは、お馴染みのコンペティション「Japan Leather Award 2019」の告知資料を設置・配布予定。
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6月10日(月)に今年度の公式サイトがグランドオープン予定ですが、そのまえのイントロダクションとなるフライヤーなどがお目見えします。いち早く情報をキャッチしたいかたにおすすめです。なお、限定数量のみの設置・配布となり、なくなり次第終了となりますので、ご注意を。
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 (画像:Japan Leather Award公式サイトより)

  Japan Leather Award
  <http://award.jlia.or.jp/2018/>

参加費無料のガイドツアー
浅草エーラウンド スタッフによる「革・材料の最新トレンドを見て触って話そう。東京レザーフェアガイドツアー」も毎回大好評です。革、資材、靴メーカーや革のトレンドなどを解説つきで会場見学できますよ。
【主な立ち寄りスポット】
・革問屋・革もの資材ブース
・浅草ものづくり工房ブース
・靴メーカー(NIPPON VALUE)ブース
・国内外タンナーブース
開催日時
・5月22日(水) 10:00-11:30(1.5時間)
・5月23日(木) 10:00-11:30(1.5時間)
参加費】 無料
定員】 10名(各日)
お申込みは下のページから
・5月22日(水)
 https://a-roundtour190522.peatix.com/
・5月23日(木)
 https://a-roundtour190523.peatix.com/
問い合わせ・当日連絡先】 03-3873-6564

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 (画像:東京レザーフェア公式サイトより)

また、第100回 東京レザーフェア記念事業 として「THE・前夜祭」が昨日5月21日(火) 夕方から浅草神社境内にて開催されました。
この前夜祭含め、「東京レザーフェア」を、来週の村木さんの連載で、つくり手の視点から総括する予定です。どうぞ、お楽しみに。
  東京レザーフェア
  <http://tlf.jp>

「モノマチ」
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 (画像:モノマチ公式サイトより)

2011年から始まった「モノマチ」は、古くから製造/卸の集積地としての歴史をもつ台東区南部・徒蔵(カチクラ)エリア(御徒町~蔵前~浅草橋にかけての2km四方の地域)を歩きながら、「街」と「ものづくり」の魅力に触れていただく3日間のイベントです。
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 (画像:モノマチ公式サイトより)

例年、多数のものづくり系企業やショップ、職人、クリエイター、飲食店等が参加し、多くの来場者が訪れています。
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 (画像:モノマチ公式サイトより)

さまざまなジャンルがありますが、レザー関連をピックアップしてご紹介。

レザー系ワークショップ&イベント
革漉き&箔押し職人の工房を公開し、イベントを開催。また、海外でも活躍するクリエイターのワークショップも。

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 (画像:モノマチ公式サイトより)

人気ブランド<カーマイン>は「缶バッジで職人さんめぐり」ツアーを実施。前述の革漉き&箔押し職人の工房もコースに含まれていますので、時間がないかたもスムーズに回遊できますよ。

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 (画像:モノマチ公式サイトより)

トウキョウトフ>は「Japan Leather Award」歴代のグランプリを受賞した実力派。「ふっくらレザーケースづくりワークショップ」を開催。海外での指導経験もある女性クリエイター 大河なぎささんがやさしく丁寧に教えてくれます。人気俳優 菅田将暉さんが雑誌の連載企画でレクチャーを受け、財布をつくったこともあるそう。ファンならずとも注目ですね。

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 (画像:モノマチ公式サイトより)

<ミック>×<ものづくり館 by YKK>コラボ企画、レザースナップキーホルダー ワークショップも注目。本革にYKK製の樹脂カンとスナップをつけてキーホルダーをつくります。スナップはYKKオリジナルの足踏み式ボタン取付機でつけます。参加費ワンコイン500円と格安なのもうれしいですね。

「モノマチ クリエイターズマーケット」
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 (画像:モノマチ クリエイターズマーケットSNSアカウントより)

各地から個性あふれる選りすぐりのクリエイターが集まる「モノマチ クリエイターズマーケット」。おかちまちパンダ広場にて展開! レザークリエイターも出展します。

「台東デザイナーズビレッジ施設公開」
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 (画像:台東デザイナーズビレッジ公式サイトより)

インキュベーション施設<台東デザイナーズビレッジ>の入居デザイナーのアトリエを公開する施設公開&販売会を実施。普段自由に見ることができない各アトリエを公開。見学とともに直接デザイナーと交流できます。新入居7組のお披露目の機会でもあり、成長した卒業ブランドたちも里帰り出展。新進クリエイターたちの、新しい革のものづくりと出会えます。ほかにも見どころいっぱい。くわしくは公式サイトをご覧ください。
  モノマチ
  <http://11th.monomachi.com/>
  台東デザイナーズビレッジ
  <http://designers-village.com/>

カテゴリー: トレンド

バッグ・鞄業界の展示会が今週スタート。早速、お邪魔しました。ごくごく一部ですが、ご紹介いたします。

東京・浅草橋「7's COLLECTION」~5月16日
国内外の注目ブランドが集結したミニ合同展示会「7's COLLECTION」が、ヒューリック浅草橋ビル 3F ROOM3でスタート。
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タイトルの通り、7ブランドが参加しています。
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そのなかから<アトリエフォルマーレ バッグクラフトマスタースクール>卒業生ブランドをピックアップ。

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女性デザイナー たかつよしえさんが手がける<VIA>の定番シリーズは、カーピンチョのレザーを使用。カーピンチョはカピバラ、鬼天竺鼠ともいわれます。カピバラというと、癒し系の小動物、という印象ですが、意外と個体が大きく南米では食用にされているため、食肉の副産物として鞣されたレザーが出回っています。
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同シリーズのものづくりではキズだけでなく、穴も多く苦労したのだとか。そんなデメリットを個性に変換。穴を生かし、プリント柄の裏地が見えるデザインにするなど、一点もの感覚も好評です。2020年の干支は、ねずみ。干支のレザーとしても楽しめますね。

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プロダクト的なニュアンスが漂う<KUGIRI>はバッグを中心にステーショナリーも展開。丸善丸の内店やTSUTAYAブックストア岡山駅前店などイベント、ポップアップショップのオファーも続々と。

ショップ業態の際が曖昧になるなか、バッグとステーショナリーの中間領域が拡充する傾向がみられます。スマホファースト、キャッシュレス時代に対応した新しい革製品に注目が。ハンドマーケットプレイス、SNSを通してファンを増やすクリエイター、職人たちの活躍が期待されます。

東京・浅草橋「藤和商会」~5月16日
元号改元のタイミングで、経営陣の世代交代を推進する<藤和商会>。
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オリジナルブランドの完成度の高さに定評がありますが、さらなるグレードアップを目指し、コレクションラインや国内生産を強化。

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オリジナルブランド<am>の新作では、東京レザー ピッグスキンを使用したそう。豚革生産の国内シェア90%といわれる東京都墨田区の有力ファクトリー 墨田革漉とタッグ。
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墨田革漉は「東京レザーフェア」でクリエイターとのコラボレーションプロジェクトに複数回選出されるなど、加工技術とデザイン性の秀逸さでお馴染みです。ヨーロッパの古い建築の壁紙を想起させるクラシカルな柄が目をひきます。
人気継続のきんちゃく型にタッセルもプラス。2019年秋冬のトレンドのひとつ、「エレガンス回帰」の流れにもぴったりですね。

  藤和商会
  <https://www.towa-bag.com/>

東京・丸の内「豊岡鞄展示会」~5月15日
日本有数の鞄産地、兵庫・豊岡の地域ブランド<豊岡鞄>の2019年秋冬シーズン展示会は、新機軸を打ち出しました。東京・浅草橋から東京・丸の内 KITTE B1F 東京シティアイパフォーマンスゾーンに会場を変更。
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バイヤー、ジャーナリスト、関係者だけでなく、一般ユーザーの入場も可能に。オープンなスタイルにリニューアル。
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SNS映えする顔ハメグッズもいいですね。夜20:00までの開場は、忙しいビジネスパーソンによろこばれているよう。
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各社の自信作がズラリと並び、歴史、伝統が息づく ものづくりを広く公開。
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レトロなデザインの再評価とともにロングセラーのバッグが新鮮に感じられます。

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<豊岡鞄>に加え、<豊岡財布>も仲間入り。
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アップデートされた定番アイテムをはじめ、昨年からブレーク中のフラグメントケースもそろいます。キーホルダーとしての機能もプラス。ストラップもセットされ、ネックウォレットとして使用でき、若い世代からの支持も広がっています。

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KITTE 1Fには<豊岡鞄>フラッグシップショップが。先日、Yahoo!トピックスにも取り上げられ話題になっています。現在、周辺エリア 東京駅 丸の内地下南口ではポップアップストアも開催中です。会期は同じく本日5月15日(水)まで。

  豊岡鞄
  <https://www.toyooka-kaban.jp/>


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また、東京・銀座 銀座三越ではレザーイベント「JAPAN LEATHER PRIDE GINZA」が本日スタート。
日本の革に魅せられたレザークリエーターたちが、インフルエンサーとともに"革の新たな魅力"、"革のさらなる可能性"に挑む同イベントが5月15日(水)~20日(月)、銀座三越 7F 催物会場で行われます。10人のインフルエンサーと10人のレザークリエーターがタッグ。コラボレーションによるスペシャルな新作も登場予定です。


国内各地からバッグ専門店バイヤーが集結するタイミングでもあり、夜20:00までの営業はナイトタイムのミニ合同展示会的な要素も内包しています。
関係者とユーザーの垣根がないポップアップ型のスタイルは、すでにさまざまな合同展示会で導入されていますが、バッグ業界展示会週にアクセス便利な都心で開催、というのは、初の試みであり、インパクトがありました。
バッグ、バッグの存在意義、展示会のニーズが変化するなか、ユーザーを巻き込み、時代に合わせた変革がじわじわと進んでいるよう。11月展も楽しみですね。

カテゴリー: 国内革事情

いよいよ新元号「令和」がスタート。そのお祝いムードは皮革業界にも。恒例の「東京レザーフェア」が100回を迎えます。また、新時代の幕開けを飾るイベントも始動。このほか、無料講座、工場見学会なども注目ですよ。ぜひ、参考になさってください。

銀座三越「JAPAN LEATHER PRIDE GINZA」5月15日~
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レザーイベント「JAPAN LEATHER PRIDE GINZA」が銀座三越で初開催!
日本の革に魅せられたレザークリエーターたちが、インフルエンサーとともに"革の新たな魅力"、"革のさらなる可能性"に挑む同イベントが5月15日(水)~20日(月)、銀座三越 7F 催物会場で行われます。10人のインフルエンサーと10人のレザークリエーターがタッグ。コラボレーションによるスペシャルな新作も登場予定です。国産天然皮革の特別展示、VRタンナー工場見学(革ができるまで)ほか、プレゼンテーションに注力しているそう。ワークショップ、トークショー、靴磨き実演など参加型プログラムも充実しているのでお見逃しなく。

大阪・大国町「爬虫類皮革製品メーカー 工場見学(参加無料)」~5月10日<申込締切>
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爬虫類皮革製品メーカーの工場見学会の参加者募集がスタート。
参加お申込みなど、くわしくは下のリンク先(一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページ)をご覧ください。
*  *  *
エキゾチックレザーPRの一環として、大阪の爬虫類皮革製品メーカーである株式会社 西川商店の工場見学を以下により開催いたしますので、奮ってご参加くださいますようご案内いたします。
募集定員:20名(定員になり次第締め切らせていただきます)
申込締切:2019年5月10日(金)
開催日時:2019年6月4日(火) 14:00(株式会社 西川商店前に集合)
開催場所:株式会社 西川商店
     大阪府大阪市浪速区大国3-4-9
     地下鉄御堂筋線、四つ橋線 大国町駅 5番出口 徒歩6分
     JR環状線 今宮駅東口 徒歩3分
URLリンク:https://www.nasamica.jp
参加費:無料
(一般社団法人 日本皮革産業連合会公式サイトより)
*  *  *
  一般社団法人 日本皮革産業連合会
  <http://www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=1665>

東京・浅草「東京レザーフェア」5月23日~
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国内最大規模のレザートレードショー「東京レザーフェア」がこのたび100回を迎えます。新たなマテリアルの提案及びトレンド情報を発信。豊富なレザーマテリアルがそろいます。日程が水曜・木曜となりますので、ご注意を。
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また、第100回 東京レザーフェア記念事業 として「the・前夜祭」が開催決定! 5月21日(火) 18:00から浅草神社境内(東京都台東区浅草2-3-1)で行われます。
*  *  *
革の郷・浅草の氏神様「浅草神社」にて、今までの歩みを振り返り、その歴史に誇りを抱き、そして感謝し、これからの更なる業界発展のお誓いを立てるべく東京レザーフェアの「前夜祭」を行います。
なかでも注目のコンテンツは、世界的ファッションデザイナーの山本寛斎氏がプロデュースする「日本元気プロジェクト」とのコラボレーション!!!
この日のために特別製作された50着の革半纏を纏った有志がスペシャルパフォーマンスを行います。
(「東京レザーフェア」公式SNSアカウントより)

*  *  *
歴史的なイベントに、立ち合ってみてはいかがでしょうか?
  東京レザーフェア
  <http://tlf.jp>

東京、大阪、名古屋、福岡、仙台「皮革講座(無料)」6月16日~
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「革に関する知識を高めたい」、「お手入れ方法を知りたい」など主に天然皮革に関心のあるすべてのかたに向けた「皮革講座」が人気です。
このたび、令和元年度のスケジュールがついに発表! 6月16日(東京)を皮切りに、大阪、名古屋、福岡、仙台の5会場にて全7回開催されます。長年、皮革産業の第一線で活躍している講師陣が登壇。
2017年よりスタートした「レザーソムリエ」資格試験対策としても好評です。

  レザーソムリエ
  <https://www.leather-sommelier.jp/about_koza.html>

アルス国際製靴学校受講生 募集スタート
今年度もアルス国際製靴学校(イタリア・ミラノ)受講生の募集について発表されました。「東京の靴づくり」(東都製靴工業協同組合)で詳細を公開。航空運賃及び受講料、宿舎料を東京都が助成します。海外で学びたい、というクリエイターの皆さんにチャンスです!
   東京の靴づくり
   <http://www.tokyo-shoemakers.jp/>

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。前回の兵庫・姫路のタンナー取材に続き、革のクオリティについて、くわしくレクチャーしてくれます。

*   *   *

通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」。次回開催は「素材博覧会 -KOBE 2019- 夏」(6月13日~15日)にブース出展予定。今回のエントリの文末でも村木さんからメッセージがありますので、最後までじっくりご覧ください。

 「本日は革日和♪」
  <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/>

*   *   *

毎度です!

「革関係の資料探しに毎日4時間録画中」のムラキです。100時間ほど色々な番組を見ていると1時間ほどはすごい情報に出会えますね。

前回のBlogでは鞣しと仕上げの違いについての話でした。

2019年3月27日の記事 | 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」タンナーという仕事には色々あって、それぞれに世界が全然違う、という話欧米ブランドに「負けていないぞ !」 | JLIA 日本皮革産業連合会

で、今回は次の流れで話していきます。

・良い革・悪い革の定義って難しい
・タンナーや国で革の定義する無意味さ
・でも、悪い革ってこういうの

結論は「良い革の定義は難しい・悪い革の定義は簡単」というものとなります。

良い革・悪い革って定義が難しい

私が革屋さんの店頭に立っていたのはもう5年ほど前になります(今は裏方なり、人の前で革の解説なりしていますが、一応革屋でもあります)。
店頭で立っていた時の質問で簡単なものは「店員さん、好きな革はなんですか?」というもの。これは店員それぞれが好きな革があるので簡単な回答となります(私は下の写真のようにふわっと柔らかなわりにしっとりとした手触りのクロム革が好きです)。

それに対して一番難しい質問は「良い革・悪い革ってどんなもの?」というものでした。

「万人が良い・悪い」というものは基本的に存在しません。特に革の場合は難しいです。

例えば、、、
ナチュラルな革が売りな鞄・小物屋さんにしたらタンニン鞣しの革が一番良い革、ということになります。
靴屋さんにしたら吊り込み(靴の工程上必要なもの。ギュムッ~~~~~~~と引っ張り工程)ができるクロム革が一番良くなりますし、靴底にはピット鞣しのタンニン革が最高、となります。
家具屋さんにしたら傷がなく、色落ちの可能性が少ない顔料仕上げのクロム革が一番良い革となります。

つまり、お客さんによって良い基準なんてバラバラなわけです。

だから店頭で答えるときは「お客さんが好きな革が一番良い革です」と答えざる得ませんでした。

~~国製だったり、~~タンナーだったら良い革じゃないの?

革という素材はとにかく安定性に欠けます。
素材である「皮」の供給量は世界で食べられる肉の量でも左右されますし、天候でも左右されます。育て方でも「皮」の品質が変わります。育てられている牛の品種やその国の情勢によっても左右されます。

この元となる素材「皮」を革業界では「原皮」(げんぴ)と呼びますが、この原皮がものすごく重要です。

原皮~皮革用語辞典より

 の製造原料となる脊椎動物皮。主に家畜のと体から剥皮し、革や毛皮製造工程に入るまでのキュアリングを施した塩蔵皮乾皮をいい、生皮も含めて脱毛されていない皮を総称する。

例えば、、紛争があると原皮の状態がいまいち悪い

以前手袋業界の方から聞いた話。
「昔アフリカの某国で紛争があってな。数年間手袋用革の原皮である羊が全然入らなかったんだよ。紛争が終わってようやく原皮が日本に入るようになったんだが、質は良くなかった。紛争をするくらいだから食糧事情が悪く、結果的に羊に食べさせる余裕もなかったんだろうなぁ。あれは悲しかった」

この原皮の状態が良くないと、タンナーがどれだけ手間をかけたとしても「良い革」というのは難しくなります。

例えば、、原皮の状態が悪いことなんてざらにある

原皮は選別されて購入されていますが、鞣し工程の後半になって「あ、これ傷が浮き上がってきた」という事態もあるわけです。

下の革は馬革タンナーのアークレザージャパンさんに無理難題をいって作ってもらった特別な革です。

「アークレザージャパンさん。セミナーとかでみんなに見せたいんだけど、すべての傷がある革がほしい」

すごく嫌な顔をされましたが、半年待って作ってもらったのが下の特別な革。半年待ったのは「これほど傷があるのは珍しい」という原皮が出てくるのを待ったからです。

この革はおそらく、、虫傷、バラ傷、マニュア、ナイフ傷あたりは全部入っています。ですが下の文章でもわかるように他にも様々な傷が存在します。

原料皮の損傷

動物の皮膚は、下図のように、虫による傷(ダニ皮チックコックル)、イバラや鉄柵などによるかき傷(バラ傷)、病気や糞(マニュア)などによる皮膚の障害などを受ける。また、焼き印(ブランド)といって牧場主が所有を明らかにするため、臀部などに焼きゴテで印をつける場合がある。この部分は火傷として皮膚が損傷されている。
その他に、剥皮の際、ナイフで真皮を傷つける。不溶性の塩により線維構造が破壊され、白色、黄色、褐色の斑点となる塩班。施塩の遅れた皮や塩の不足などでヘアスリップ、アンモニア臭、肉面の変色、銀面の損傷を起こす中ぐされ。原料皮中の油が酸化し、コラーゲンタンパク質と結合して生ずる褐色斑状の油焼け。さらに輸送中にオーバーヒートによる損傷もある。遺伝的要因で発生するパルピーハイドなどが存在する。
 このように、原料皮は様々な損傷を受けている場合があり、革の品質に大きく影響する。損傷の大きな原料皮は下級品に位置づけられる場合が多い。 

原皮・鞣し・仕上げの3工程がすごく重要

この3つの工程が重要であり、特に原皮が悪いと鞣しの工程で苦労することになります。

つまり、「~~国だから全部良い」「~~タンナーだから全部良い」「~~の地域だから全部の革が良い」というわけではないわけです。

鞣しや仕上げでリカバリーはできる

「じゃぁ原皮が悪いとできた革は悪いの?」というとそんなことはありません。鞣しや仕上げ工程で変化させることも可能です。

例えば、、、バッフィングという工程があります。

革の銀面(ぎんめん。表面)や裏側である床面(とこめん)をヤスリがけすることで起毛させた状態です。

これなどは銀面部分に小さな傷が細かくあったとしても起毛させることで目立たなくすることが可能です。

起毛革

「じゃぁ起毛させる、ってのは傷がある革をごまかしているということ?」

いいえ、私はそうは思いません。
革に傷がある状態のものをなんとか活用するための知恵だと私は思っています。実際に起毛させた革=スエードやヌバック、ベロアが喜ばれる業界にしたら「起毛させた革が一番良い革」となるわけです。

例えば、、、銀面ではなく床面を使う

下の革は昨年のニューレザーコンテスト」で高度加工部門にて受賞したアルファレザーさんの革です。

この革は羊革なのですが、銀面部分に傷が多いので、床面部分を細かくバッフィングで起毛させ、染料で模様をつけ、さらに金箔を施しています。起毛させることでより金箔の定着が強くなっています。薄く、軽く、ゴージャスな革となっています。

 

「原皮」を「鞣し」工程で革とし、その上に「仕上げ」工程を施していくわけです。どの部門が良い・悪い、ではなく、どの部門も大切なわけです。

悪い革の定義は簡単

革は布地のように見えますがコラーゲンというタンパク質が繊維で複雑に絡み合っています。

コラーゲン
コラーゲンの構造

定期的にこのコラーゲンに油分なりを補給してあげないと繊維がブチブチとちぎれます。

油分が切れたら脆くなる

で、この写真の革ですが、革のセミナーをする際に持っていくようにしている「悪い」革です。
2年間、紙でくるまずに机の下に放置されていた革をA4サイズに裁断したものです。表面上はまともに見えるのですが、油分が切れてパサパサ状態です。この状態ですと切れ目を入れて引っ張るとブチブチとちぎれます。

 

油分が切れた革の見極め方

製品状態(靴や鞄、財布)になると見極めは困難です。せめて素材段階ならば見分けやすいです。

・銀面ではなく床面部分を触って、指先から油分が吸い取られる感じがする
・床面部分をこっそりと爪でカリカリと削ってみるとボロボロと崩れそう

油分が切れた革はどうすればいい?

製品状態でも油分が切れます。そうなれば油分補給としてクリームやオイルを入れてあげてください。
ただし、オイルを入れると染みになる場合もありますし、油分補給をしても完全に元の状態には戻りません。

油分を切らさないためにはどうすればいい?

製品状態でしたら定期的に油分を補給してあげてください。
素材状態でしたらせめて紙で包んで酸素と紫外線から少しでも守ってあげてください。また、1年以内には使ってあげたほうが良いですね。

革屋さんで売っている革は基本的に回転(定期的に売り切れている)しているので、油分が切れることはありません。不安でしたら棚の下に眠っている革などは避けておいたほうがよろしいかと思います。

結論:良い革の定義は難しい・悪い革の定義は簡単

ということで良い革の定義は難しいです。悪い革は「油切れた革はボロボロになっている」というものです。

ですので皆さん、革のお手入れは忘れずに。タンスにしまいっぱなしが一番可哀想ですので。

今後の予定

6/13~15(木・金・土)は神戸素材博覧会で革日和ブースで出展しています。
9/26~28(木・金・土)は横浜素材博覧会で革日和ブースで出展しています。

それまでに姫路バスツアーをやろうかどうか考え中です。詳しい情報はメールマガジンなりで告知しています。

MailMagazine | 本日は革日和♪


カテゴリー: 国内革事情

革の街・靴の街 浅草を象徴する地域イベント、革とモノづくりの祭典 凝縮版「浅草エーラウンド 2019 春」が4月19日(金)から21日(日)の3日間行われます。
2013年5月からスタートし、春・秋の年2回(2014年のみ1回)開催。12回目となる今回は、台東区立産業研修センターをメイン会場とした凝縮版です。
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革靴の生産出荷額日本一を誇る浅草。観光地・浅草の奥座敷に当たる奥浅草エリアは、明治維新以降、150年の革靴づくりの伝統を継承しています。
そんな「浅草の一面を、楽しみながら知ってほしい」との工房や地域の事業者、つくり手の想いが込められ、始動しました。開催直前、一部をピックアップしてご紹介します。
(写真はすべて「浅草エーラウンド」公式サイトより)

「まち歩きツアー」
名物企画の「まち歩き」ツアーを 5本開催(すでに人気のため受付終了の企画もありますのでご注意を)。
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普段は一般公開しない皮革関連業のオープンファクトリーに加え、クリエイターの工房を訪問するなど、職人や店主と触れ合えるチャンスです。
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1 大迫力の革づくり現場を見よう!「革ができるまで」ツアー【満員御礼】
 [19 日 9:00-12:00 参加費1,000 円]

2 「スコッチグレインの革靴ができるまで」工場見学ツアー
 [19 日 13:30-16:30 参加費1,000 円]

3 金具屋店主と回る「浅草靴メーカーと材料」ツアー
 [20 日 10:00-13:00 参加費1,000 円]

4 150 年のモノづくりの街・浅草を実感!「靴ができるまで」ツアー
 [20 日 13:30-16:00 参加費1,000 円]

5 若手職人&クリエイターのアトリエ・ショップを訪問!「オススメスポット巡り」ツアー
 [21 日 13:00-16:00 参加費1,000 円]

「ワークショップ」
メイン会場(台東区立産業研修センター)が革の街・浅草の魅力をギュッと詰め込んだ、とっておきの空間に!
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熟練職人直伝 靴&バッグづくり、カップホルダー、ティッシュケースづくり体験ほか、革好きユーザーからビジネスパーソンまで幅広い方を対象にした多彩なワークショップ(計5組)を実施予定。
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そのほか、期間限定ショップや飲食ブースもあり、ゆっくり楽しめます。

「本日は革日和♪」
人気イベント「本日は革日和♪」がこの春も「浅草エーラウンド」で開催決定!
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4月20日(土)~21日(日)の2日間、プログラムがギッシリ!!
講習会、ハンドメイド市場レポート、動画とともにレクチャーする画期的なセミナーなどなど、注目の内容です。
くわしくは下記リンク先をチェックしてください。

アクセス
メイン会場、台東区立産業研修センターは浅草、南千住、三ノ輪の中間くらいの場所。どちらからも少し距離がありますのでバスで移動がおすすめです。

東京メトロ銀座線
東武スカイツリーライン 
浅草駅
駅ビル・松屋浅草店 江戸通り側
「浅草駅」バス停より
台東区循環バス「北めぐりん」乗車
「橋場老人福祉館西」下車
徒歩4分

東京メトロ日比谷線
南千住駅
東京メトロ南千住駅南口から跨線橋を渡って向かい側
「南千住車庫前」バス停より
都営バス 東42乙系統 乗車
「橋場一丁目」下車
徒歩3分
(運行本数が少ないのでご注意ください)

東京メトロ日比谷線 
三ノ輪駅
三ノ輪駅出口3 下車
明治通り沿い「三ノ輪駅」バス停より
台東区循環バス「ぐるーりめぐりん」乗車
「浅草病院前」下車
徒歩2分

複数人で移動の場合はタクシーもおすすめ。行き先の目印として、隣接している「オーケーストア橋場店」と告げるとわかりやすいようです。
もちろん、徒歩でもOK。春の下町さんぽを兼ねてお出かけしてみてはいかがでしょうか?

「浅草エーラウンド 2019 春」
日程/4月19日(金)~21日(日) 10:00~17:00
場所/東京都台東区橋場1-36-2  台東区立産業研修センター2F 201号室

■ 参考URL ■
 浅草エーラウンド <http://a-round.info>
 本日は革日和♪ <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/>

カテゴリー: 国内革事情

春は出会いと別れの季節。新年度のスタートともに、人生の門出を飾る、ものづくりを学ぶスクール、教室の入学式や卒業展示などが行われています。
また、新たなカリキュラム、DIYワークショップの募集なども加え、まとめました。どうぞ、参考になさってください。

東京・蔵前 全国皮革振興会「皮革手芸教室」4月生入学 4月6日・10日
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全国皮革振興会「皮革手芸教室」<東京・蔵前>4月生の入学式が、4月6日(土曜クラス)と10日(火曜クラス)の各日に行われました。
今回もたくさんのレザーファンが教室に参加。入学式では皆さん真剣な眼差しで臨んでいらっしゃいました。この春、SNSアカウントを開設、申し込みのプロセスが簡略化した影響もあり、若い世代や男性の生徒さんも増加。皮革工芸の魅力の広がりを感じます。
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一般社団法人 日本皮革産業連合会の会員団体のひとつ、全国皮革振興会は、皮革の楽しさや美しさをユーザーに広く周知すべく設立された任意の団体。1966年より「皮革手芸教室」を開講し、現在までに延べ3,400名が参加しています。
ひとりでも多くのかたに皮革工芸の楽しさを知っていただきたい、という思いから共用費を除いて入会金・月謝はなし(上級クラスを除く)。実費だけで学べるのがうれしいですね。
次回10月生は、9月1日から募集開始予定です。どうぞ、お楽しみに。

  全国皮革振興会
  <http://www.japanleathercraft.jp/>

東京・新御徒町「台東デザイナーズビレッジ 卒業報告会」4月12日
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インキュベーション施設<台東デザイナーズビレッジ>をこの春卒業したクリエイターたちの恒例イベント、卒業報告会が4月12日(金)に行われます。3年間を振り返って事業活動をプレゼンテーション。革製品を手がける<フィオライア>をはじめ、7組9名クリエイターが登壇します。
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(画像:<フィオライア>SNSアカウントより)

ブランドを立ち上げたクリエイターたちが不安と葛藤を乗り越え、何度も試行錯誤を繰り返し、必死に仕事に取り組んだ成長ストーリーを聞くことができます。
リアルな創業体験はすでに事業活動をしているクリエイター、ビジネスパーソンにとって、初心を思い出すきっかけや新たな気づきもありますよ。

  台東デザイナーズビレッジ

<世界のカバン博物館>「文化服装学院 ファッション工芸専門課程 バッグデザイン科 平成30年度卒業制作作品展示」~4月13日
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東京・駒形<世界のカバン博物館>で文化服装学院 ファッション工芸専門課程 バッグデザイン科 平成30年度卒業制作作品の特別展示が行われています。(画像:文化服装学院 SNSアカウントより)
テーマは「ひとくぎり、さてここから」。この春、日本のバッグ業界へ羽ばたいた若き才能、個性あふれるバッグたちに出会えます。

  世界のカバン博物館
  <https://www.ace.jp/museum/index.html>

<ものづくり館 by YKK>「鹿革でがまぐちのポシェットをつくろう!」4月27日
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世界的ファスニングメーカー YKKのイベント&コミュティ施設<ものづくり館 by YKK>で、注目のワークショップ「鹿革でがまぐちのポシェットをつくろう」 が4月27日(土)に開催されます。(画像:ものづくり館 by YKK 公式サイトより)
農林業への被害対策として注目の<ジビエ革>による問題解決型ものづくりが話題のクリエイター 高見澤篤さん(シックス・クロージング)がレクチャー。ワークショップを通して、学びがありますよ。申込みなど、くわしくはリンク先をご覧ください。

  ものづくり館 by YKK
  <https://monozukuri.ykkfastening.com/>

東京・奥浅草「浅草エーラウンド」4月19日~
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革の街、靴の街、浅草で恒例イベント「浅草エーラウンド」が4月19日(金)からスタートします。
「浅草エーラウンド」は、「150年近く続く革靴の生産地であるという浅草の意外な一面を、楽しみながら知ってほしい」とのつくり手たちの想いから始動。革靴の生産出荷額日本一を誇る<奥浅草>エリアを中心に、普段は非公開の革靴づくりの現場などを公開し、ものづくりのDNAが息づく街の魅力を発信!(画像:「浅草エーラウンド」オフィシャルサイトより)
今回は凝縮版。<台東区立産業研修センター>を中心に行われます。ファクトリー見学などさまざまなコースが人気の<まち歩きツアー>が好評。街めぐりとともに、ものづくりを学びます。最新トピックはオフィシャルサイトをチェックしてみてください。

  浅草エーラウンド

「BagYard」第92回勉強会「革製ショルダーBAG製作」5月18日
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「BagYard」第92回勉強会、「革製ショルダーBAG製作」の開催が発表されました。
今回は初級者向けのカリキュラム。ベテランバッグ職人の金田日出秋さんが丁寧にわかりやすく指導なさいます。型紙を含め、完成までのすべての製作方法を少人数制でじっくり学べますよ。エントリーはお早めに。

  BagYard
  <http://bagyard.jp>

埼玉・鳩ケ谷「爬虫類皮革製品メーカー 工場見学」参加者募集 ~4月26日

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爬虫類皮革製品メーカーの工場見学会(5月16日/埼玉・鳩ケ谷)の参加者を募集しています。上質なアイテムが生まれる場所を見学できる貴重な機会です。どうぞ、お見逃しなく。

*  *  *

エキゾチックレザー製品PRの一環として、爬虫類皮革製品メーカーである、ザオー産業株式会社の工場見学を以下により開催いたしますので、奮ってご参加くださいますようご案内します。
1.参加資格:エキゾチックレザー製品を卸売、販売している企業の方、または今後、卸売、販売予定企業の方
 *製品メーカー、革販業者の方のご参加はご遠慮ください。
2.定員:20名 *定員になり次第締め切らせていただきます。
3.申し込み方法:別添の参加申込書にもれなく記載し、FAXにてお申し込みください。
4.注意事項:当日は、動きやすい服装でお願いします。
5.申込締切:平成31年4月26日(金)
6.その他:定員になり次第、締め切りとさせていただきますので、お早めにお申し込みください。お申し込みいただいても参加をお断りする場合がございますので、ご了承ください。参加をお断りする場合のみご連絡いたします。
開催日時:2019年5月16日(木)
開催場所:ザオー産業(株)工場(埼玉県川口市南鳩ヶ谷1-18-22)
集合場所:13:30 埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線 南鳩ヶ谷駅改札
工場見学:14:00 見学開始
解散:15:00 ザオー産業(株) 解散 *現地解散となります。
参加費:無料
備考:参加申込みは、以下の「お申し込みはこちら」からではなく、関連資料から参加申込書にご記入の上、FAXにてお申込みください。
(一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページより)

*  *  *

  一般社団法人 日本皮革産業連合会

  <http://www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=1657>


カテゴリー: 国内革事情

「平成」最後の春、新元号「令和」最初の春、各地でジャパンレザー関連イベントが続々開催! さらにはクリエイター向けのトピックを加え、まとめました。ぜひ、参考になさってください。

東京・奥浅草 富田興業「春の感謝祭」4月4日~
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革のあるライフスタイルを提案するレザークリエイター集団、富田興業「春の感謝祭」が4月4日(木)から3日間行われます。
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プロ仕様の上質レザーを購入する貴重なチャンス。端革の詰め放題も人気です。毎回大好評の「革屋の目利きトート(写真)」シリーズにミニトート、サコッシュも登場予定。
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上質なレザーを贅沢に使いながらも適正価格を実現。リーディングカンパニーならではの愛情と感謝が込められています。
同イベントはリピーターが多く、毎回人気なので即完売の可能性もあります。会場でご確認ください。

 富田興業
 <http://www.tomita.co.jp/>

兵庫・たつの「たつの産皮革展示直売会」4月6日~
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皮革の聖地、兵庫県たつの市 播州皮革工業展示場で、播州皮革工業協同組合(BAN-LC)主催の「たつの産皮革展示直売会」が4月6日(土)から2日間行われます。
「地域が育てた革にふれて感じて」とのメッセージが込められた恒例企画。革素材(半裁革、カット革)、たつの産皮革を使用した製品を大放出。会場ではプロのタンナーが常駐しているので、革について知りたいことを聞けますよ。
 播州皮革工業協同組合
 <http://www.ban-lc.com/works/host_shop/host-252.html>

大阪・大国町周辺「本日は革日和♪」4月5日~
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全国各地で行われ人気のイベント「本日は革日和♪」がホームグラウンド、大阪で凱旋開催! 4月5日(金)から2日間の開催です。
お馴染みのアウトレットセールが大国町エリア周辺で同時多発。今回は初の試みとして寿屋(4月5日のみ20:00まで)、レザークラフトフェニックス(4月5日のみ20:30まで)が、営業時間を延長。仕事帰りでも間に合いそうです。
恒例の革日和セミナーは「革の鞣しの仕上げ工程を実際にタンナーさんから聞く座談会」(4月5日18:00~)、「人に話したくなる革セミナーぷち 革の買い方や歴史編」(4月6日11:00~)、革日和展示会もありますよ。
さらに、「Japan Leather Award 2012」レディースバッグ部門賞受賞者 中村保義さん主宰<サンプル師が教えるバッグ教室>では、「初心者にも優しい 革包丁研ぎ講座」が。このほか、シューネクスト「型紙講座」「靴パターンナー講座・初級前期コース 見学」などなど盛りだくさん。プログラムごとに日時、場所が異なるのでご注意。詳細は下のリンク先をチェックしてください。
 本日は革日和♪

<すみだ まち処>「Souvenir by TOKYO LEATHER~2019 SPRING~」4月12日~
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恒例イベント「Souvenir by TOKYO LEATHER(スーベニール バイ トーキョーレザー)~2019 SPRING~」<4月12日(金)~24日(水) 10:00~19:00>がこの春も開催決定。東京スカイツリーの商業施設 東京ソラマチ内の墨田区産業観光プラザ <すみだ まち処>で行われます。
同イベントは、東京都墨田区の鞣製業者を中心とした5団体で構成された東京製革業産地振興協議会が中心に運営。区内でつくられた素材、企画・製造された<東京レザー>製品、ピッグスキン製品(バッグ、小物、雑貨)ほか、さまざまな革製品を展示販売。おみやげ感覚で探せる革小物も充実する予定です。レザーを使ってみたい、若い世代のかたにおすすめです。
(写真は昨年開催時に撮影したものです)
 すみだ まち処
 <http://machidokoro.com/event.html>

東京・浅草橋<浅草橋ヒューリックホール>合同展示会「k・n・o・t collection」4月16日~
日本ハンドバッグ工業連合会が主催する合同展示会「k・n・o・t collection」がこの春も開催決定。東京ではなかなか出会えない、西日本のつくり手たちが集結!
東京・浅草橋<浅草橋ヒューリックホール>に20社以上がバッグ、財布、革小物の最新作を発表します。お問合せは大阪ハンドバッグ協同組合(tel. 06-6771-0231)まで。
 大阪ハンドバッグ協同組合
 <https://osaka-handbag.or.jp/index.html>

埼玉・鳩ケ谷「爬虫類皮革製品メーカー 工場見学」参加者募集 ~4月26日
爬虫類皮革製品メーカーの工場見学会(5月16日/埼玉・鳩ケ谷)の開催が発表され、参加者募集がスタートしました。貴重なチャンスをお見逃しなく。
*  *  *
エキゾチックレザー製品PRの一環として、爬虫類皮革製品メーカーである、ザオー産業株式会社の工場見学を以下により開催いたしますので、奮ってご参加くださいますようご案内します。
1.参加資格:エキゾチックレザー製品を卸売、販売している企業の方、または今後、卸売、販売予定企業の方
 *製品メーカー、革販業者の方のご参加はご遠慮ください。
2.定員:20名 *定員になり次第締め切らせていただきます。
3.申し込み方法:別添の参加申込書にもれなく記載し、FAXにてお申し込みください。
4.注意事項:当日は、動きやすい服装でお願いします。
5.申込締切:平成31年4月26日(金)
6.その他:定員になり次第、締め切りとさせていただきますので、お早めにお申し込みください。お申し込みいただいても参加をお断りする場合がございますので、ご了承ください。参加をお断りする場合のみご連絡いたします。
開催日時:2019年5月16日(木)
開催場所:ザオー産業(株)工場(埼玉県川口市南鳩ヶ谷1-18-22)
集合場所:13:30 埼玉高速鉄道 埼玉スタジアム線 南鳩ヶ谷駅改札
工場見学:14:00 見学開始
解散:15:00 ザオー産業(株) 解散 *現地解散となります。
参加費:無料
備考:参加申込みは、以下の「お申し込みはこちら」からではなく、関連資料から参加申込書にご記入の上、FAXにてお申込みください。
(一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページより)
*  *  *
 一般社団法人 日本皮革産業連合会
 <http://www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=1657>

東京・浅草「エキゾチックレザーに関する研修会」参加者募集 ~5月10日
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恒例企画「エキゾチックレザーに関する研修会」(東京・浅草)の次回開催が発表されました。超充実のカリキュラムを無料で受講できるチャンスです。
*  *  *
爬虫類等皮革に関する研修会を開催します。是非、皆様の商品知識の習得にこの機会をご活用いただきたく、皆様のご参加をお待ちしております。
《エキゾチックレザーに関する研修プログラム》
1.ワシントン条約について
2.爬虫類等皮革製品表示について
3.各種エキゾチックレザーについて
 1)ワニ革について
 2)トカゲ革について
 3)ヘビ革について
 4)オーストリッチ革について
 5)その他のエキゾチックレザーについて
  象(エレファント)、アザラシ(シール)、サメ(シャーク)、エイ(スティングレイ)、ペッカリー等について
4.鞣しと染色について
5.グループに分かれて革の説明
 上記「3.」の素材を見ながらの説明(見本を多数ご用意しております)
6.相談事例とその対応・手入れ法
7.質疑応答
開催日時:2019年5月22日(水) 13時30分~16時30分
開催場所:皮革健保会館 6F会議室(東京都台東区駒形1-12-13)
参加費:無料
申込締切:2019年5月10日
備考:詳細および応募は関連資料をダウンロードの上、奮ってご応募ください。
(一般社団法人 日本皮革産業連合会ホームページより)

*  *  *
 一般社団法人 日本皮革産業連合会

ニューヨーク「COTERIE9月展」への出展事業者募集 ~4月10日
日本の革製品を海外でPRすべく、「COTERIE展」(ニューヨーク/9月15日~17日)に4回目となるJAPANブースを設置決定。現在、出展事業者募集中です。詳細はリンク先でご確認ください。締切は4月10日(水) 17:00。
なお、レディスの展示会なので、エントリー対象はレディスブランドのみです。ご注意を。
 一般社団法人 日本皮革産業連合会
 <http://www.jlia.or.jp/index.php?pg=event.detail&get=1653>

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。今回はタンナーにフォーカス。皮革産地・姫路でつくり手の皆さんに現地取材した盛りだくさんのレポートです。

*   *   *

通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。
イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。
当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。
人気イベント「本日は革日和♪」次回開催は、ホームグラウンド・大阪で4月5日(金)・6日(土)。今回のエントリの文末でも村木さんからメッセージがありますので、最後までじっくりご覧ください。

 「本日は革日和♪」
  <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/archives/4864>

*   *   *

毎度です! 「ゴージャスでブリリアントでデラックスな革も好き!」な村木です。

今回のお話は、

・タンナーのお祭りに行ってきたのでその報告
・タンナーは鞣しをしているのがタンナー
・仕上げ、という仕事の凄さと面白さ

という話の流れになります。



今回のテーマが決まるまでの流れ

で、JLIAさん、ここしばらく続けていた「革製品を作る上での周辺業種の面白さと凄さ」が一段落しましたが、次に何やります? 一応、次の2つを仕込んではいますが。

「靴や鞄メーカーってなんのためにあるの? メーカー飛ばして職人さんとちょくにやり取りすれば商品は安く作れるの?」
「革屋ってなんのためにあるの? タンナーってそもそもなに?」

JLIAさん「そりゃ話してもらいたいのは後者かなぁ」

じゃぁ、前者はその次くらいにしますか。
んと、写真がいくつか必要となりますね。それじゃ姫路でお祭りあるからそれ見に行きがてら写真と証言集めてきましょう。


3/22.23は新喜皮革のレザーフェスティバルが行われていた

2019.3/22.23は新喜皮革さんでレザーフェスティバルが開催されていました。

レザーフェスティバル2019

会期中は新喜皮革のコードバンなども販売されています。あくまでアウトレットセールですね。
私が行ったのは昼過ぎでしたが午前中に革や財布などを求める人が多数来場、昼過ぎからはまったり、とのことでしたが在庫は潤沢に残っていましたね。
「初日のほうが良いの?」と思いますが、2日目も追加で品を入れているので2日目に行っても楽しめるかと思います。

今回会場でfacebookのライブ配信という機能を使ってみました。手持ちのためブレがありますが、会場の雰囲気が伝われば幸いです。

会場内ではチャリティーオークションも開催。鞄や財布などがオークションかけられているなぁ、、と聞き流していたのですが「新喜皮革が鞣したブラックバスの革~」というので慌てて参戦。無事にget。水産革も色々と面白い話が存在しますがまたの機会に。


さて、タンナーってそもそも何?

秋のタンナー見学バスツアーで毎回ご協力頂いているオールマイティーさんを訪れ。

レザー素材オリジナル受注生産|姫路の皮革・革素材/タンナー オールマイティ

ここは革1枚から鞣しをします、というトンデモナイところで、毎回行くたびに変わったものを鞣している。今回は?


オールマイティーさんで見た変わった革

オールマイティーさん「これはな、四国の鹿革なんだけど、オイルをたっぷり含んでくれ、という依頼やねん」

触ってみるとモニョモニョとしたオイルの手触り。べったりとしています。
このスワッチ(材質見本。 見本の小片)から色を再現、っていっても水分とオイルが入って濡れた状態で同じような色合いにできるものなの?

「前回作っているから、きちんと色の処方は置いている。でもそれも原皮(革の元となる皮の状態。今回ならばハンターさんが捌いた毛皮状態でやってくる)の状態によっても変わるからな」

原皮の状態ってのは保存期間とか?

「ちゃうよ。極端な話、餌が豊富な秋と餌がなくなってきている冬では動物の栄養状態が変わるだろ。皮付近の肉や脂ってのは栄養状態でものすごく左右されるから処方をきちんとやっていても元の素材の状態が変わりすぎる。それに応じて処方を変えてやらなきゃいけない。」

大変やん(´・ω・`)

「大変だよ。でもそれが面白いのが革やんか!」

こちらはちょっと変わったもの。オーストリッチ(=ダチョウ)の足ですね。現在の学説では恐竜が進化して鳥になったと言われていますが、これを見ると確かに恐竜っぽいですよね。

ダチョウも日本でダチョウ牧場などで飼育が始まっています。肉も食べるので、革も使うし、足の部分の革も取れるならば使います。さすが最大の鳥類だけあって足まで革として使えます。興味ある方は「オーストレッグ」で調べると販売されているのを見つけられると思います。

これはもしかして、、

「熊の顔の革やな。」

やっぱり、、(゚A゚;) まぁ熊の皮も持ち込まれて革にして、という依頼もあるようで。
鞣しをすると一回り二回りは小さくなりますね。

これは鹿ですね。昨今はジビエなども知られるようになり、鹿肉やイノシシ肉も食べられるようになりました。そうなるともちろん革も使われます。

姫路やたつの市にたまに無茶な質問が来るそうな。

「私達の地方でイノシシ肉や鹿肉を加工して販売している。この革も有効活用したいんだが、自分たちで鞣し加工もしたいのだがどうやるの?」

無茶です(*´∀`)キッパリ

基本的に鞣しという工程は知識と技術と設備、それに大量の水が必要とされる産業です。趣味のものを作るならばまだしも、きちんとした「革」を作ろうと思うと知識、技術、設備、それらを習得する時間と気力が重要となります。

で、それで「確かにそりゃ無理だ!」と思った方がこのオールマイティーさんに持ち込んでくるわけです。

 

タンナーの定義ってなんだと思う?

オールマイティーさん、JLIA blogでタンナーについて書こうと思うんだけど、タンナーの定義ってなんだと思う?

「大雑把な質問やなぁ~
例えば現在、姫路市、たつの市で130~150ほどのタンナーが稼働している、と言われているけど、俺はそこまで存在しないと思う(※ここらの数字は体感です。登録数は多分もっと多いです)。

それは『あそこのタンナーは実際には動いていないで!』という意味ではなくて、『タンナー』という言葉の定義やな。」

どういうこと?

「タンナー、、、つまりはtannnerやろ?
TAN、ってのは鞣しをする、という意味や。それにerがついて、tannner、タンナーと読むわけや。
ってことは、うちのように大量の水と設備を使って皮から革に鞣しをしているのだけをタンナーというと思う。

でも実際は、鞣しではなくて、染色やスプレー吹きで色付け、型押しや仕上げ加工を得意とする加工所と言われるものも多い。それらは厳密にはタンナーとは言えないと思う。

これは、『鞣しをするタンナーがえらい!』という意味ではないんやで。仕上げ加工をしてくれるところはうちも世話になっているし、そういうところがいないとものすごく困る。ただ、厳密にいえばタンナーとは言いづらいな、と思っとる」


じゃぁ仕上げってなに?

皮革大学というのがある

姫路には兵庫県立工業技術センターの中に皮革工業技術支援センターというものがあります。

ようこそ皮革工業技術支援センターへ

で、ここで秋くらいに兵庫県中小企業支援事業の一環で、「皮革大学」というものが今のところは毎年行われています。

これは座学や実技などもありますが、後半には実際に革を鞣す講習も行われます。詳しくは過去に書いたblogをご覧ください。

平成29年度の皮革大学申し込み始まりました。昨年はすごかった。。 | phoenix blog

個人的にはものすごく面白く勉強にはなったのですが、化学用語は飛び交いますので物見遊山で行くとギャフンと驚くことになります。

で、この鞣しを勉強する皮革製造技術部門実習は次のような日程となります。

製革実習  9月 5日間(昼間30 時間)
仕上げ実習 9月 3日間(昼間18 時間)

製革は要は鞣しですね。仕上げ実習は今回説明する「仕上げ」工程となります。


「鞣し」「仕上げ」は設備も考え方も違う

鞣しは毛もついた状態の生々しく塩漬けされた「原皮」を、みなさんが日常で使う革製品で使う「革」にする工程です。

厳密に言うとこの流れはちょっと異なります。順番に見ていくと、、、

塩漬け屋...屠畜場やハンターが剥いだ皮を塩漬けにする工程を行う。
タンナー...皮を大量の水を使い鞣しを行う。革になる。
仕上げ屋...型押し、染色、エナメル加工などを行う

動物からお肉を取り、皮を取った後に、革になるのに最低でもこれだけの会社が関わります。
前出の新喜皮革さんも鞣しを行い、染色までは行いますが、型押しやエナメル加工などは外部の会社にお願いするわけです。それらの工程はそれぞれが専門の高額な設備が必要となり、専門知識が必要となるからです。


仕上げはすごく面白い工程

ムラキ個人は、皮革大学の皮革製造実習で学んで一番面白かったのは「仕上げ」工程でした。
仕上げ工程は「お化粧」だと思ってください。なめされた革の上に様々な化粧=工程をどんどんと載せていく工程です。

で、新喜皮革、オールマイティーの次は、「あれだけ手間かかることはしたくない」と同業他社からも言われるアルファレザーの革をご紹介しましょう

上の写真は、革の鱗1枚1枚にカッティングが施されています。
その上に色を染めています。蛇の模様部分も手作業で塗りの作業を行っています。
塗りの作業を手でひとつひとつ塗ると効率が悪すぎます。そこは特殊な技術が施されているわけです。

柔らかな革の上にハート型で箔押しが行われています。
見てわかりますように広いハートの面の内部がおぼろげに箔が剥がれています。
こちらはハートの縁はきっちりと箔が押され、内部がおぼろげに剥がれるように処理をしなければいけません。この剥がす作業も手作業です。

こちらもギュムっと圧縮してシワが出ています。普通にイメージするような圧縮方法では無理ですね。特殊な機械が必要となります。

こちらは型押しをした後に凸凹で凸の部分だけに染を行い、その上にエナメル加工を行っています。

こちらも型押しですが、凸凹の凸部分に色を載せて、その上にエナメル加工を行っています。
型押し加工には数百種類のパターンが存在し、極論すればそのすべての型押しの凸部分に同じような加工をし、異なる色合いで同じことができるわけです。

他にも様々な加工をアルファレザーさんは手がけています。

もちろん、「私は革らしいナチュラルさが好きなんです!」という人には全く面白くない世界だと思います。ゴージャス!デラックス!ブリリアント!が好き、という人にはものすごく面白い世界です。


仕上げの本質は

私程度の人間が「仕上げの本質はこうだ!」と書くと色々なところから「若造が!」とツッコミが入ってしまうのですが、、、それでも私が思う仕上げの本質とは「こういう加工をお客さんが望む色で、望むパターンで行うことができます」ということです。

元となる土台の革を仕上げ屋さんはタンナーから購入し、その上に様々な仕上げを施します。
土台となる革はキャンパスと同じです。その上にどのような仕上げをするかを考えるのはデザイナーさんなりの仕事であり、それを表現するのは仕上げ屋さんの仕事なわけです。


帰りは革の神様にお参りして

今回紹介した新喜皮革、オールマイティー、アルファレザーは姫路の高木と呼ばれる地域に固まっています。

ここには「高ノ木神社」という革の技術を日本にもたらした神様が祀られている神社も存在します。最後にお参りして帰宅しました。


今後の予定

ムラキが行っているイベント「本日は革日和♪」では、2019.4/5.6は大阪の革屋さん共々イベントを行います。その際に、このアルファレザーさんに来てもらいセミナーというか座談会というかトークショーを行う予定です。

詳しくは下記をご覧ください。

19.4/5.6(金土)の大阪革日和 5日は営業時間延長や展示会など | 本日は革日和♪

4月20.21の土日は東京浅草のA-ROUNDに。こちらはセミナーワークショップ予定。
4月26-28は東京のハンドメイドメーカーズにも出没予定です。


カテゴリー: 国内革事情

映画「翔んで埼玉」のヒットで話題の埼玉県。県南東部に位置する草加市は皮革と皮革関連製品の生産が盛んです。恒例企画や常設スペースで地場産業である、革のものづくりは、じわじわと人気が広がっています。そんな草加市のイベントにお邪魔してきました。今月開催されるイベントもありますので、ぜひ、参考になさってください。

「草加レザーフェスタ2019」
草加市文化会館にて恒例イベント「草加レザーフェスタ」が、2月16日から2日間行われました。
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参加型プログラムが超充実。ファミリーで革のものづくり体験にチャレンジ。
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動物モチーフのシリーズは水に濡らすと硬化する、皮革の可塑性を生かしたもの。手を動かしながら、学びもありますね。
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干支の猪も登場。

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着彩すると印象がガラリと変わりますね。

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会場は大盛況。たくさんのかたが楽しんでくださったようです。

ほかにも、ワンランク上のプレミアムな企画も。
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草加を拠点に活動するクリエイターたちが提案する、ものづくり体験コーナーには、素敵なブースがズラリ。
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さまざまな革小物、インテリア雑貨など、個性あふれるデザインがいいですね。
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マルシェイベント、百貨店催事でも人気のメンバーが集結。クリエイターたちがDIYをサポート、ものづくりの紹介などコミュニケーションの場ともなり、より身近に感じていただけたようですよ。
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この日、東京・浅草の人気イベント「浅草エーラウンド」の運営スタッフが視察に訪れていました。浅草と草加、両産地の交流もスタート。今後のコラボレーションが楽しみです。

「草加モノづくりブランド認定製品展示販売会」
草加市物産・観光情報センターにて、「草加モノづくりブランド認定製品展示販売会」が3月16日(土)から2日間行われました。
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草加市物産・観光情報センターは東武スカイツリーライン 草加駅直結の高架下のスペース、アクセス便利な好立地にあり、展示や映像などで地場産業の魅力をわかりやすく紹介しています。
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草加モノづくりブランド認定製品は草加せんべいと皮革産業がハイブリッド!
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せんべいの凹凸感、焼き目までもレザーで表現。ストラップ、キーホルダー、小物入れがそろいます。
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会期中には参加ブランド<フィリカ>による製作実演も。繊細な感性による丁寧な手仕事を披露しました。
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幅広い世代のユーザーが続々来場。とても盛況で地元愛を感じます!
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3月30日(土)には、そうか革職人会がレザークラフト体験ワークショップを開催予定。
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春休み中のお子さん、ファミリーにおすすめです。

さらに、毎日多彩なイベントが行われていますので、おさんぽコースに加えてみてはいかがでしょうか?

■ 参考URL ■
 そうか革職人会
 <https://www.soka-kawa.com/>
 草加市物産・観光情報センター
 <https://sokabkjc.jp/event-info.shtml>

カテゴリー: 国内革事情

3月15日「靴の記念日」に向けて、革の街・靴の街 浅草で参加型イベントが続々と行われています。隅田川沿いの遊歩道はお花見の名所。春の訪れを告げる桜と、さまざまなつくり手が手がける革製品。咲き競うような個性、魅力をぜひ、確かめてください。

浅草文化観光センター「靴の記念日」メモリアルイベント2019 ~3月28日
3月15日「靴の記念日」をフィーチャーした人気イベントが、今年も開催中です。
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Art of Kawakiriko 1 可能性展」、「女性のためのセミオーダーシューズと男性のためのフルオーダーシューズ展」、「浅草靴職人のオーダー靴製作実演」が開催され、好評でした。

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「森悦子個展 革盆栽」が開催中(本日3月13日まで)です。
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日本独自の鑑賞鉢植え・盆栽をレザークラフト作品として再現するアート作家 森悦子さんの世界をお披露目。
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本当に革?と疑ってしまうほどの完成度に見惚れます。
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食肉の副産物として生じた皮。その生命の証を大切になめし、仕上げた皮革素材。森先生をはじめ、生徒さんたちの情熱が込められた革盆栽作品へと昇華しています。
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薫り立つような生命力はレザーだからこそ導かれる表現なのかもしれません。

今後のプログラム(一部)は以下のとおりです。

*昭和の名靴
手製靴と機械靴の競演
3月15日(金)~20日(水) 10:00~18:00

*靴の記念日(3月15日)トークライブ
3月15日(金) 14:00~18:00

「We Love Shoes/日本の靴の昨日今日明日」をテーマに3部構成で開催。

「日本の靴産業の歴史と靴職人の系譜」(講演)
稲川實さん<皮革産業資料館館長>
「素晴らしき日本のクラフトマンシップ」(ディスカッション #1)
大手メーカー×浅草メーカー×手製靴職人/大谷知子さん(靴ジャーナリスト)
「靴オタクと日本独自の靴文化」(ディスカッション #2)
靴収集家×靴磨きオタク×アート作家/飯野高広さん(服飾ジャーナリスト)

*シューケア&フィッティングライブ
3月28日(金) 14:00~18:00

このほか、盛りだくさんのプログラムはこちらでご確認ください。

当ブログ(2月20日更新分)
<http://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/cat4/20190220>

ライオンビル「台東ファッションザッカマルシェ」3月15日~
恒例イベント「台東ファッションザッカマルシェ」が今年も3月15日(金)から3日間開催。会場は雷門にほど近いライオンビルディング。今年も靴・帽子・ベルト・革小物など、地元ファクトリーブランド(全7ブランド)のアイテムを販売する期間限定ショップです。
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スペシャルコンテンツとして、<BEERBELLY>の職人によるトートバッグ・印鑑ケースの製作体験、<Decibell BY SATOH SHOTEN>の職人によるレザーボックス製作体験にもトライできますよ。

台東ファッションザッカフェア
<http://www.taito-zakka-fair.jp/>

東京都立城東職業能力開発センター 台東分校 製くつ科 第47期生 卒業制作内覧展 3月20日
東京都立城東職業能力開発センター 台東分校 製くつ科 第47期生による卒業制作内覧展「紡ぐ〔weave〕」が3月20日(水)に行われます。
台東分校 47dm-o-thumb-300xauto-20285.jpg
同校は製くつ科を設置する全国で唯一の職業能力開発施設。求職者に対して、革靴の製造について、型紙から製甲、底付まで一貫した製造工程の知識や技術・技能が習得できます。
在職者には製造工程別に多様なコースの能力向上訓練(キャリアアップ講習)を行い、知識や技術・技能の向上をサポート。地域や産業界における人材育成確保や技能の評価などへの取組みの支援を通して、つくり手たちの職業の安定と地位の向上、皮革関連産業の振興を推進しています。若きつくり手たちの、芽吹き・旅立ちの瞬間。ぜひ見届けてください。

東京都立城東職業能力開発センター
<http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/vsdc/taitou/>

<浅草ものづくり工房>セミナー「繊研新聞」第一線記者に聞く「靴・雑貨マーケットの変化と今後」3月26日
東京・奥浅草 インキュベーション施設<浅草ものづくり工房>の恒例企画、「ものこぼ2019春のビジネスセミナー」が開催中です。
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恒例企画「春のビジネス情報セミナー」、最新プログラムとして「繊研新聞」第一線記者に聞く、というスペシャルセミナーが実現! 第2弾は「靴・雑貨マーケットの変化と今後」。須田渉美さん(「繊研新聞」本社編集部記者/靴雑貨ご担当)です。必聴です。

申込みなど詳細は下記リンク先をご覧ください。
シューパラ

「"靴が出来るまで〟バスツアー in 浅草」3月29日
靴のつくられる場所、皮革素材がそろう場所をツアー形式で紹介するイベントが開催決定。現在参加者募集中です。
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「知るほど深まる靴の世界の魅力と秘密にふれる一日、楽しみませんか?」と運営ご担当のシューフィル 城一生さん。概要とスケジュールは以下のとおりです。

*伝統の職人技から生まれる「スコッチグレイン」の工場を見学
*足にやさしく美しいパンプス「i/288」の工房やショールームを見学
*皮革のショールームで世界のいろいろな革に触れる
*革の街・浅草を歩きその歴史と伝統を探る
*革小物ワークショップや足型計測を体験する
*ヒールやソール、靴パーツの数々の知識を得る

<見学スケジュール>
靴産業発祥の地「本龍寺」(浅草靴産業発祥の地)
 ↓
富田興業(皮革問屋)世界の皮革が揃うショールーム見学、皮革知識レクチャー
 ↓
浅草ものづくり工房
若手クリエイターが集う創業支援施設
 ↓
皮革産業資料館
江戸時代~明治~昭和時代の皮革製品や資料がいっぱい!
 ↓
ヒロカワ製靴(紳士靴メーカー)
グッドイヤーウエルト製法の紳士靴のメイキングのすべてをじっくり見学
 ↓
丸上(靴パーツ問屋)
ヒール、靴パーツやアクセサリーの並ぶショールーム見学
革小物ワークショップを体験
 ↓
靴の街・浅草ウォーキング
革加工所、皮革問屋、靴問屋などの並ぶ町を歩き、現場見学
 ↓
i/288工房&ショールーム
足にやさしく、美しいパンプスのサンプル製作工房とショールーム見学
足の計測とフィッティング体験
 ↓
雷門・浅草文化観光センター
 ↓
解散
実施日:3月29日(金)(午前9時~午後5時30分)
定 員:25人(先着順:定員になり次第締め切ります)
参加費:2,000円(昼食代、ワークショップ代)
協 力:一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)

【お申込み】
参加者のお名前/年齢/ご職業/連絡先を明記の上、メールにてお申し込みください。
※申込み後、ツアー参加票が送られます。
mail: shoephile@mx9.ttcn.ne.jp
バスツアー企画/運営ご担当 シューフィル:城 一生さん

プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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