欧米ブランドに「負けていないぞ!」

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

2月14日「バレンタインデー」に向け、ギフト提案が盛り上がるなか、皮革産地やつくり手のイベントが行われました。ユーザー自身の手づくりや職人の手仕事のぬくもりがあふれる逸品は、とっておきのギフトにぴったりですね。
今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【レポート】「草加レザーフェスタ」
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皮革産地 埼玉・草加の人気イベント「草加レザーフェスタ」がついに復活。2月4日(土)、東武スカイツリーライン 草加駅前 アコス南館 7Fで開催。草加市の地場産業のひとつ、皮革産業をリードするつくり手集団 そうか革職人会の創立20周年記念として行われました。
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会員企業の革製品の展示即売会を中心に、市内協力事業者製品の特別販売は開場と同時に大盛況。目が肥えた地域住民の皆さまのお眼鏡にかなう上質な製品が大放出されました。
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世代を問わず、革製品が人気。お好みの逸品と出会えたようです。
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会場には、タンナーも出展。自信作のレザーを展示販売し、DIY派ユーザーに好評でした。

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また、メディアで話題のクリエイター 和田義治さんのブースも大人気。国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」歴代の部門賞を受賞後、インキュベーション施設「浅草ものづくり工房」を経て、「ジャパンクリエイターズコレクション(JCC)」を立ち上げ、東京・浅草にショップをオープン。人気を集めています。
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筋萎性縮側索硬化症(ALS)の診断を受けたことをきっかけに、2022年11月、東海道五十三次を踏破するチャレンジを行い無事完歩。ひたむきな姿が注目され、テレビ番組「news every.」(日本テレビ系 月曜~金曜 15:50~)が密着取材。その内容がYouTubeで公開され、応援の輪が広がっています。

2023年、残りの4街道(中山道・日光街道・奥州街道・甲州街道)踏破を目指しているのだそうです。今後はさらなる新プロジェクトの企画も。正式発表後、当ブログでもご紹介いたします。

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手づくり体験コーナーではアニマルモチーフのレザークラフトにチャレンジ。水に濡れると硬化する革の特性を生かした作品は、はさみなどを使わないので未就学のお子さんにも安心です。
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小さなころからレザーの魅力に触れていただき、ランドセル、革靴、革財布・・・と、ジャパンレザーを愛用して大人になってほしい、そんな願いが届いていたかのように、たくさんの笑顔であふれていたイベントでした。


【レポート】東京都素材開発支援事業セミナ ー
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東京都および東京製革業産地振興協議会が地場産業である「皮革産業」の活性化を促進するため、東京都素材開発支援事業セミナー「マーケティング・セミナー」を2月2日(木)、東京・浅草 浅草文化観光センター 5F 大会議室で行いました。
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今回のテーマは「環境配慮時代の皮革の価値づくりを考察する」。講師として吉村圭司さん(特定非営利活動法人日本皮革技術協会 副理事/一般社団法人日本皮革産業連合会 事務局長)が現在、推進している日本エコレザーの概要、経緯、定義や新プロジェクト「Thinking Leather Action」の概要、皮革とサステナビリティについてレクチャーなさいました。
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続いて、富田興業株式会社 部長 森田正明さんがゲストとして登壇。同社が打ち出すサステナブルレザー「レッザボタニカ®」の概要とブランディング、ストーリー性や製品化に向けた取り組みを紹介。
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レザーのエキスパートのおふたりが、皮革業界における「SDGs」への対応、広く理解を促すべく深耕する現状を伝えてくださいました。受講した皆さまとの質疑応答も活発。関心の高さを実感しました。


【メディア情報】「繊研新聞」

皮革卸の「丸喜」が「繊研新聞」(2月6日3面)で紹介されました。同社では農林業への被害軽減のため有害捕獲されたシカ、イノシシの個体を資源として利活用した皮革「チバレザー」の取り扱いをスタートしたそうです。

これまで「ジビエ革」などのネーミングでクリエイターが自らの製品づくりに使用したり、地域起こしの一環で製品づくりを手がけていることが多いのですが、皮革素材を卸売りすることは希少な事例であると報じられています。同紙オンライン版「senken plus」にも掲載されていますので、くわしくはリンク先をご覧ください。


【イベント情報】「TLGFC」
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東日本バッグ工業組合 参加メーカーの有志によるプロジェクト「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION(TLGFC)」のポップアップイベントが、有楽町マルイ 1F イベントスペースでスタート!

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腕利きメーカー4社がバッグ、財布、革製品を紹介しています。
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春の新生活に向けたバッグ、革小物、「春財布」にぴったりの財布もバリエーション豊富です。
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「PETRARCA」の新作は、トレンドのクロワッサン型バッグ。ショルダーストラップをアジャストすると人気復活のボディバッグ的なスタイリングも可能です。カジュアル感がありながらも、大人っぽく着こなしにも似合うきれいめな仕上がりが好評です。

2月15日(水)までの会期中、会場内でディスプレイが変更されますので、ご注意ください。


【メディア情報】「革市通信」

「日本革市」公式ウェブサイトの人気コンテンツ「革市通信」<ちょっといいモノを毎日に>最新回が公開されました。スペシャリティストア出身の鎌倉泰子さんが、日本中から集めた本革製品をバイヤー目線、ユーザー目線で厳選!

今回は「レザーに託す感謝の気持ち Valentine's Day 普段使いのアイテムで想いはいつも一緒」(日本革市choice / レザーアイテム特集)。そろそろ対面で手渡しすることにも抵抗がなくなってきたこの冬、バレンタインギフトの参考としていただきたい提案です。


【メディア情報】「LEON.jp」

「Dr.コパのモテる開運術 2023」特集【Dr.コパの開運風水】 旅行運が絶好調の2023年。持つべき旅バッグはコレ!(1月3日更新) に、人気ブランド「ZAO」のオーストリッチ製トロリーケースが掲載されました。

2023年はポストコロナ幕開けの年。Dr.コパさんによると旅行運は絶好調だそうで、吉方位の東・西方面はもちろん、旅には積極的に出かけたいもの。そこで、旅先の災難から身を守り、タイミングを整えてくれるお役立ちバッグを紹介しています。

2023年ラッキーカラーのオレンジ色であること、そもそも上質な革製であること自体が運気アップのポイントなのだそうです。レアでリッチなラッキーアイテムを旅の相棒に。ボンボヤージュ!


【イベント情報】「wisteriafujiwara」

人気シューズブランド「wisteriafujiwara(ウィステリアフジワラ)」のポップアップイベント開催が発表されました。2月15日(水)~21日(火)、玉川髙島屋 2F 婦人靴売り場で行われます。

春夏の新色に加えて、日本橋髙島屋でしかオーダーできなかったタッセルスリッポンが、このイベント期間中にオーダー可能です。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

2月4日は立春。暦の上では春を迎え、春らしい陽気の日もあるなど、徐々に変わりゆく季節を感じますね。中華圏の旧正月、春節の時期には、海外からの旅行客で賑わい、イベントや店頭が盛況でした。今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【イベント情報】「草加レザーフェスタ」
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埼玉県の東南部に位置する草加市の地場産業のひとつ、皮革産業をリードするつくり手集団 そうか革職人会の創立20周年記念「草加レザーフェスタ」が2月4日(土) 10:00~17:00、アコスホール(東武スカイツリーライン 草加駅前 イトーヨーカドーの上層階/アコス南館 7F)で行われます。

レザークラフト体験と革製品の展示即売会を中心に市内協力事業者製品の特別販売、大抽選会など盛りだくさん。

手づくりクラフト体験コーナーでは、市内全小学生に学校からのお手紙として「クラフト体験無料券」を配布。小学生以下の来場者、先着1,500名に、干支の「兎」のレザークラフトキットをプレゼント。状況に応じて、入場の人数制限もあるそうですのでご注意ください。くわしくは下記リンク先をご覧ください。


【イベント情報】「藤豊工業所」
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注目イベント「Leather Craft Fair 2023」<松屋銀座 5F/2月1日(水)~14日(火)>に「藤豊工業所」が参加します。

お求めになりやすい小さなクロコ製品、ロングセラーのラウンドジップ財布をはじめ、新製品のA4トートも登場予定。話題の「FLEDGE(フレッジ)」も各色ラインナップ予定です。


【レポート】「TOKYO嚢物展」
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東日本バッグ工業組合の新しいプロジェクト「BAG MAKERS TOKYO」が始動。そのお披露目となる展示会「TOKYO嚢物展」(東京・銀座 伊東屋 B1F Inspiration Hall)が1月27日(金)~28日(土)の2日間開催されました。
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組合が所蔵する江戸から明治期に日常使いされていた袋物のアーカイブ展示と、クリエイターとのコラボレーションによる新作コレクションを発表。
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このほか、コンセプトブック、コンセプトムービーも公開。さまざまなアプローチで、東京のものづくりをアピールしていました。貴重なアーカイブ展示を一部ピックアップ。
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提灯入火打石提物付(江戸中期)。提灯(ちょうちん)を内部に仕込ませ、手提げ部を持って使用したそう。火起こしに使う火種を一緒に持ち歩くための収納ケースを組み合わせています。現在ならキャンプグッズにもなりそう。単なる道具入れではない粋なデザインが素敵です。

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化粧袋(江戸中期)。印伝革の型押し彩色革に、亀甲紋をあしらった巾着型の化粧袋。華やかな色柄から若い女性向けにつくられたことが推察されます。当時の色合いに近い状態で保存されているのもうれしいですね。

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三徳腰提(江戸末期)。紙入れ、小銭入れ(懐中用の袋物)など多用途に対応した小物。収納部が細かく分かれ、使いやすさも見受けられます。身近な生物をモチーフにした留め具は凝った意匠で、江戸時代末期には金属の加工技術もかなり進んでいたのがわかります。

業界関係者も感激しきり。

国産天然皮革の魅力を発信する「日本革市」ほか多方面でご活躍の鎌倉泰子さんは、「着物を着ていた時代のミニバッグのデザインがおもしろかったです。ストラップをつけて斜めがけ、じゃない方法でいろいろな持ち方があって。直線裁ちで仕立てられている着物は、袋物をひっかけたり、収納できるところがあったからこそ、手で持つ以外の持ち運び方を工夫して楽しめたのだと改めて実感しました。そして、現在のミニバッグでもハンズフリーのアイディアとして、刺激をうけたクリエイターも多かったのではないでしょうか」とバイヤーならではの視点が鋭いですね。

オリジナルブランド「エヌ・ナンバー」をはじめ、他ブランドのデザインなど幅広く活動するバッグリスト 三上直美さんは、「今回のためにつくられた"月バッグ"も美しかったけど、とにかく江戸中期~明治の装身具が素晴らしかったですね。金唐革の贅沢な銭入や昆虫を型どった金具の銭入を見るとお金の入れ物は大切につくられていたなぁと実感。また、化粧道具入れなどは華やかな刺繍を施してあったり、お洒落をするときのウキウキ感が入れ物を通して伝わってくる気がしました」と語っています。

会期中360名以上が来場。そのうち10%が外国人観光客だったそうです。国際的なファッションタウン・銀座から東京のものづくりを世界へ発信する場となり、日本の歴史、美意識、手わざ、そして、ジャパンレザーの魅力・実力をご理解いただくきっかけとなったのではないでしょうか。

今後、アーカイブ展示についてはオンライン化の予定だそうです。正式発表後、改めてお知らせします。


【メディア情報】「ジャパンレザーVOICE」
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「ジャパンレザーVOICE」第8回(1月18日放送)の放送後記が「タイムアンドエフォート」公式ウェブサイトで公開。3つのコーナーを振り返りました。

★「キーパーソンインタビュー」
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皮革業界の第一線でご活躍、話題のキーパーソンをお迎えするコーナー。今回のゲストは、東日本バッグ工業組合 理事長 松村由美さん。東日本バッグ工業組合デジタルブランディングプロジェクトについてお話を伺いました。前述のイベント「TOKYO嚢物展」もご紹介しています。

★「ジャパンレザー 旬暦」
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毎回四季折々、そのときどきに合わせた、おすすめのアイテムをご紹介。今回のテーマは「春財布」。店頭をリサーチし、人気のラッキーカラーでセレクト。「コケット」と「エールック」「アフェット・レッチプロコ」(写真)「ダコタ」「クリーザン」から製品をビックアップ。

★「最新トピック紹介」
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スタイリングテーマを軸に、こだわりのあるレザーファッションコーデと、自分のこだわりを表現するレザークラフトを横断するこのサイトでは、革製品のコーディネートを提案する特集コレクションページやあらゆるアイテムのラインナップ、無料型紙ダウンロードも可能なレザークラフトのレシピなど多彩なコンテンツがあります。


【YouTube情報】「スキンがレザー」

一般社団法人日本タンナーズ協会 公式チャンネルで最新動画「スキンがレザー」が公開されました。今回はなんとダンス動画。しかも楽曲もオリジナル! かわいいダンスともに畜産副産物である本革の魅力を発信しています。

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
2023年第一弾は動画配信の普及とともに変わるものづくり技術習得、技術者、職人の育成の新しい潮流を、村木さんの体験からリアルにまとめてくれました。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気プロジェクト「本日は革日和♪」参加イベントが2月中旬、横浜で開催されます。このほか今後のスケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。


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毎度です!
「ものづくりもお金儲けも歴史調べるのも好きですよ」ムラキです。

先日イベント出展していまして、客寄せパンダ的にプチセミナーをしていたんですが、学びが多かったですわ。人生いくつになっても学ぶことは可能だなぁ。

さて、今回のblogは、

・実際に対面じゃないと「摩擦と固定」の話ができなかった
・動画のほうが学びやすいジャンルも確かにある
・技術や視覚・聴覚以外の情報を伝える難しさ
・左官屋の修行は動画でやる時代

という技術と動画の話となります。
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革にまつわる工具と工法、というイベント


普段ムラキが主催している「本日は革日和♪」というイベントは、革にまつわる会社さんや、ムラキ個人が面白いと思ったり、革に使えるな、と思った業者さんを呼んだりしています。

「革にまつわる工具と工法」は染料屋のlizedが主体に行っています。工具と工法、というだけあって出展するのは「工具」「工法」にまつわるものを提供できる会社さん。もしくは、lizedの柳澤さんが呼びたいと思った業者さんのみとなっています。


私の役割は客寄せパンダとして、ワークショップやぷちセミナーを担当しています。
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参加料1,500円かかるけど盛況でした

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コロナ禍のためイベントを行うのは難しくなりました。来場者が少ない、ということよりも、イベント会場運営サイドが「多数来場すること」に対して眉をひそめるのが今の時代です。

1,500円のお金を取るのは遠方の出展者が少しでも出展料を安くするため、という意味合いもありますが、それ以上に「一定時間、部屋の中がギチギチになるほど混雑させない」という目的のほうが重要です。「いつでも入場okよ!」「無料だよ!」とやると、特定の時間がギッチギチになってしまい怒られてしまうんですよ、今の時代は。

私がお手伝いしているフェニックスでは、今回は皮革素材や金具を一切展示していませんでした。

「革にまつわる工具と工法」ですから、皮革素材じゃなくて工具と技法を見せるためです。また、工具に関しても一切販売をせず、あくまで展示のみです。興味あったら後日ネットで買ってくださいね、という方式で行いました。
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会場では、フェニックス以外にも下記の会社が展示・説明などを行っていました。


客寄せパンダとして「摩擦と固定」の話をしつつ体験してもらう


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ムラキは来場しているお客さんが暇そうだったら、「500円くらいの価値ある摩擦と固定、の話聞いていきません?」とナンパして話をしていました。

・あなたが30cmなり50cmなりを2cm幅できれいに切れないのは工具と技法の問題だ!理解すれば簡単に切れる。こういう工具があれば更に簡単。
・100均で摩擦を高めて効率よく作業する方法
・100均で売っているレザークラフト工具のこれが悪いのは固定と摩擦の問題
・重りをケチると良くない。重りがあるとこんなことができる
・マスキングテープがどれだけ便利か体験してもらおう
・カッティング定規、高くても駄目なものは駄目。何が重要なのか。実際に体験。
・型紙から裁断するには固定が重要
・固定と摩擦の重要性

1/13.14 CIY!染靴ws+染めるラウンドコインケースws+体験できる"固定"と"摩擦"技法 in 大阪 革にまつわる工具と工法 | phoenix blog

100円均一御三家+αがなんば駅から徒歩10分圏内に出来た&私がやっている100均サイトの便利な使い方 | phoenix blog 


どういう話をしたかは上記blogにちょっとだけ書いています。基本的に文字にせよ動画にせよ技術を教えるのは限界があります。

動画というツールの便利なところ

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なにか学ぶときは「書籍があるかどうか」「動画で学べるかどうか」「泣きつける所があるかどうか」を重要視しています


過去に何度も行っている3Dプリンターセミナー。そこで聞かれるよくある質問は、「どの3Dプリンタを買えばいいですか?」という質問です。で、その際の回答の一つとして答えているのが、「YouTubeなりで解説や説明動画が載っている機種を選んだほうが良いです」というものです。

私が3Dプリンタのデータ作成する時はFusion360というソフトを使っています。これは使い勝手がいい、云々よりも、「書籍が出ている」「YouTubeなりTwitterで情報が多い」という2点から選んでいます。
書籍が出ているかどうか?
「何かを学ぶ」という時、私は書き込みができる書籍があるかどうかを重視します。これはまぁ、年寄りですので、今の時代から外れています。自分の手持ちの資料を電子化しまくるくせに、勉強するときは書き込みしないと頭に入らないんですよ。
動画で学べるかどうか?
動画で学ぶ、、要はYouTubeで学べるかどうか、ですが、意味合いが2つあります。

自分で検索して情報を調べるために「YouTubeに動画があるかどうか」を調べます。もう一つは、「情報発信している人が多いかどうか」を調べるためにYouTubeを見ています。
泣きつける所があるかどうか
YouTubeは一つの指標です。そこに情報が多いと、Twitterなどの各種SNSやYahoo知恵袋、さらにはココナラなどのアウトソーシングサイト、さらにはLineグループなど。一つのSNSだけではなく、複数のSNSやコミュニティで探します。「泣きつける相手がいるかどうか」という点を重要視しているわけです。


PCに関する技術を学ぶならば動画はすごく便利だ


3Dのデータ以外にもエクセルやGASなどもいじりますが、これらを学ぶときも動画で学びます。本で学ぶよりも「ここをクリックして~」などの動作が見られるのはすごく便利です。

今の小学生や中学生が羨ましいですわ、ほんとに。

動画バンザイ! でも、革の知識や技術は学びづらい


動画やSNSって便利! じゃぁ革の技術習得って動画やSNSで学びやすいか! というとそうもいきません。

上記の「摩擦と固定」の話ですが、動画でも一応伝えることはできます。ですが、私自身はそれをやる気がいまいちありません。

原因は2つ。


つは「人は無料で得たものを大事にしない」からです。

YouTubeで無料で見られる、というものを人は大事に見ません。「どうせまたいつでも見られるだろ」と思って見る人は手を動かさない率が圧倒的です。


もう1つは「動画で伝えられるのは音と視覚情報だけ」だからです。

3Dのデータ作成やエクセルなどはPC画面を見ながら行う知識や技術です。ですが、革に関する知識や技法は「手の感覚=触覚」じゃないと伝えられない情報が多すぎます。

特に今回の「摩擦と固定」というのは手で体験しないとわかりません。

滑る、というのはどういうことか。

100均の滑り止めを貼ると貼らないで、定規の使い勝手はどのように異なるのか?
オススメの4mm厚みのカッティング定規だとどれだけ効率よくなるか
きれいに切れないのはテコの原理が働くからだ!
固定は2箇所で行わないと遠心力が働く

などなど、これらは全部実際に触らないとまずわかりません。

動画で何かを伝えるには限度があります。

5分の指導で急激に進化して深化する

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私にかぎらず10年ものづくりをしていると、「初心者が何がわからないか」ということがわかりづらくなっています。ですが、「なんでも聞いてください」といっても初心者に限らず、とっさに「質問」というもののは出てきません。

眼の前で実演などをしていると、「そういえば、こういう疑問がある」などとポロッと出てきます。
今回聞いたのは、「定規を使っているけどきれいに切れない」というものでした。

「動画を見たりしてレザークラフトを始めているが、自分のやり方が正しいかどうかわからない。定規を当てているのにきれいに切れない。原因がわからない」ということでした。

材料屋に片足突っ込んでいる身としては、教室業をしている方たちの邪魔をするのはよくありません。ムラキ自身は教室業をする気は全くありませんが、こういうイベントやワークショップなどで短期的に教えることはします。

今回は質問者さんに、「じゃぁ、試しに道具と革貸してあげるから切ってみてください」と実技してもらいます。

で、一つ一つ質問者さんのミスした点を潰していきます。

「違う。カッターの刃がきちっと沿っていない」
「違う。カッターを切る時の視線の位置が悪い。見るのはココ」
「違う。左手の定規の押さえ方が弱い」
「使っているカッターが小さいので切りづらいのもある。それは私が悪くてあなたのせいじゃない」などなど

5分ほど教えると、ミスはほとんどなくなった、と思います。

「いま私が5分くらい教えて、あなたはこの5分でカッターのこの部分に指を添えて安定させる、ということを自分で編み出しました。私の手は大きいのでここに指を添える必要は一切ありません。あなたが生み出したのはあなたに最適な方法です。それで実際よく切れるようになっているので、そのやり方を進めてください。大丈夫、5分前よりもあなたは進化しています。私の言ったこともきちんと理解しています」

「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」は現代でも通じるか?


山本五十六の名言で上記の言葉があります。
眼の前でやってみて、説明して、させてみて、その後褒めるなりして継続させる、というもの。


広島の大和ミュージアムもいつか行きたいところの一つですな。

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重要なのは、「今なんの工程をしているか」「実際に自分でやってもらう」「それに対してこの点は良かった・この点は良くない、ときちんと指摘する」ということだと思います。

革の技術は、靴にせよ、鞄にせよ、財布にせよ、難しい点が非常に多いです。
それは「技術が難しい」というわけではなく、革の素材が「硬さ」「張り」「腰の強さ」などによって技術も変えなきゃいけない。結果的に「伝えづらい」という厄介な技術となります。

だからこそ、目の前でやってみて、説明して、相手にさせてみて。そのうえで更にやってみて、説明して。できたらきちんと褒める。これをやらないと人が育たないわけです。

上記の5分講義で教わった人は技術が伸びたとは思います。それは「私の教え方がうまい!」というわけじゃありません。初心者の方がきちんと聞いてくれたので5分で上達しました。それくらい初心者、というのは伸びやすいわけです。

これが中級者などになると必ず伸び悩みます。そういう時に、教室に行ったり、誰かに教わる、というメリットの一つは「失敗した時にそれを解説してくれる」ということがあります。

では初心者じゃなくて、中級者や、職人を育てる会社などはどうすればいいのでしょうか?違う業界の職人の育て方を見てみましょう。

左官屋さんの「新たなプロの育て方」


原田左官、という左官屋の社長さんが2018年に出した「新たなプロの育て方」という本では、修行に時間のかかる左官屋を若手に嫌がられることなく、技術をどう習得してもらったか、という内容を説明しています。




上記動画でも学べますが、要点まとめると・・・

・自分のスマホで録画して見返してもらう
・動画を見ながら復習
・若手の成長をきちんと祝う
・若手がやめるのは人間関係!

というものとなります。(興味ある人は本なり動画なりきちんと見てくださいね!)

山本五十六の「やってみせ 言って聞かせて させてみて 誉めてやらねば 人は動かじ」 と本質は同じだな、と思います。

革は実際に見て触らないとわからない情報が多すぎる


まぁ、実際に触ったり手を動かさないとわからない情報が多すぎます、革は。

「失敗するのはタイムパフォーマンスやコストパフォーマンスが悪い」「だから動画や説明聞いたほうが賢い」と思う気持ちはわかります。でも、失敗したくないなら、さっさとお金払って教室にいったり、働いて習得したほうが良いです。

動画で学びたい!というならば人の倍以上、作って失敗して、原因を考えて、リトライしていくしかありません。

YouTuberが「このやり方が正しいんです!」「この革がいいんです!」と言っていたとしても、それは「君の環境で」「君の買った革で」「君の作りたいものに対して」そのやり方が正しい、というだけの話です。それくらい革は不確定要素が多すぎます。タンニン革もクロム革も性質・性能全然違うのに、全部同じ「革」というくくり方なんだものなぁ。


さぁ、実際に触ろう、聞こう ムラキの今後予定

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直近では下記2つのイベントで客寄せピエロやっています。大丈夫!コワクナイヨ!ほんとダヨ!

2月17日(木)~19日(土) 開催



3月3日(金) 開催


上記研修事業は大阪府、と書いていますが「オンライン可能」となっています。実際会場では来てもらって触って知ってもらうものをなにか用意はしておきます。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

関西地方の松の内も過ぎましたが、全国的に3月並みの気温を記録するなど天候が不安定。今年は防寒アウターを早めに売り切ろうとするショップが多く、春らしさをいち早く打ち出しているようです。革製品の新作にもご注目いただきたいですね。
今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【イベント情報】「THE LEATHER SCRAP KIMONO 展示」
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皮革産地 埼玉県草加市の伝統産業展示室「ぱりっせ」で、篠原ともえさんによる作品「THE LEATHER SCRAP KIMONO」里帰り展示が2022年12月から行われ、好評につき、2023年も継続が決定。

「SOKA LEATHER」公式ウェブサイトで期間は3月31日(金)までの予定と発表されました。同作品は国内外で高く評価され話題となっています。

その作品展示を記念した動画が公開スタート。必見です。


【メディア情報】「ジャパンレザーVOICE」第8回 
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インターネットラジオ×YouTubeハイブリッド型動画コンテンツ配信「ジャパンレザーVOICE」(#レザボイ)第8回は、1月18日(水) 16:00からアズーリFM公式サイトよりライブ配信(生放送)が行われます。

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■キーパーソンインタビュー
東日本バッグ工業組合 理事長の松村由美さんにインタビュー。

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■「ジャパンレザー 旬暦」製品紹介
2023年に注目されているラッキーカラーの春財布をご紹介!

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■ジャパンレザー「最新トピック紹介」
新サイト「teema(テーーマ)」をご紹介します!

今回は以上の3つのコーナーでジャパンレザーと革のものづくりの魅力を発信。くわしくは下記リンク先をご覧ください。


【メディア情報】「ジャパンレザーVOICE」第7回放送後記
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「ジャパンレザーVOICE」前回分(第7回)の放送後記が「TIME & EFFORT」公式ウェブサイトで公開。3つのコーナーを振り返りました。

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■「キーパーソンインタビュー」
皮革業界の第一線でご活躍、話題のキーパーソンをお迎えするコーナー。今回のゲストは、野沢浩道さん。国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード2022」のグランプリを受賞。初めてづくしのグランプリ、ジャパンレザーアワードドリームとは?

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■「ジャパンレザー 旬暦」
毎回四季折々、そのときどきに合わせた、おすすめのアイテムをご紹介。今回のテーマは「受験勉強をがんばる学生の皆さまへの応援グッズ」。「フラソリティ」と「パーリィー」「野村製作所」「キッサ・ティールームス」からレザーペンケースを厳選。

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■「最新トピック紹介」
エキゾチックレザーの最新情報をまとめたサイト「エキゾチックレザーマーケットジャパン」をご紹介。2022年春にオープンしたこのサイトでは、エキゾチックレザーに関する基礎知識やJRA製品表示事業、日々のお手入れ方法だけでなく、サステナビリティについても。特設ページや雑誌「LEON」掲載情報も必見です。

くわしくは下記リンク先をご覧ください。


【メディア情報】「LEON.jp」

「LEON.jp」(12月24日更新)モテる「冬コモノ」の選び方特集「普段使いでギャップを作り出す、エキゾな色財布4選」で、「フジトヨ トウキョウ」「フレッジ」「東京クロコダイル」の財布が掲載されました。春財布をお探しの方必見です!


【イベント情報】「TLGFC」
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東日本バッグ工業組合 組合員有志による「#TLGFC/TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが1月19日(木)~25日(水)、池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で開催されます。
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腕利きメーカーのバッグ、財布、革製品がバリエーション豊富に直販。皮革素材、副資材の高騰、価格改定が続くなか、値上げラッシュのインポートブランドを敬遠し、国内ブランドへの回帰が顕著です。ファクトリーダイレクトならではの、クオリティとプライスのバランスのよさを実感できるものづくり、ぜひご注目いただきたいですね。
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写真は前回(2022年12月)開催時に撮影させていただきました。
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クリスマス前ということで、ギフトや自分へのご褒美に、上質なレザーのアイテムがよく売れていました。
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シンプルなデザインの定番アイテムが充実しており、リピーターに好評です。

また、改札前のエリアということで、百貨店の上層階まで移動、ということもなく、開放的な場所でスムーズにショッピングできるのもいいですね。新型コロナウイルス第8波の拡大が懸念されるなか、駅ナカのポップアップイベントが見直され、定着しています。


【展示会情報】皮革卸個展

皮革卸企業各社が2023年-24年秋冬コレクション個展を東京・浅草周辺エリアで開催します。画像は、前回開催時に撮影させていただきました。

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「富田興業」
日程:1月18日(水)~20日(金) 
場所:富田興業株式会社 本社 2F ショールーム(台東区今戸1-3-12)

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「吉比産業」
日程:1月18日(水)~20日(金)
場所:吉比産業株式会社 東京支社 ショールーム(台東区東浅草1-2-2)

「丸喜」
日程:1月18日(水)~20日(金)
場所:株式会社丸喜 本社 4F ショールーム(台東区今戸2-33-5)

会期終了後もショールームで継続して展示されるようです。来場ご希望の場合は各社にアポイントを入れてみてはいかがでしょうか? このほか、皮革卸企業・個展プレ情報は「バガジン」(1月1日)25面に掲載されていますので、お手もとの誌面をご参照ください。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
2023年最初のまとめ記事を更新させていただきます。今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【レポート】「ジャパンレザーアワード」
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国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」の2022年度グランプリをはじめとする各賞受賞10作品を一般公開するイベントが12月1日(木)から約5週間、「b8ta-Tokyo 新宿マルイ」(東京都新宿区)特設ブース(エクスペリエンスルーム)にて行われていましたが、1月6日(金)に全日程が終了しました。
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長濱雅彦(東京藝術大学美術学部教授)審査委員長をはじめ、ファッション、デザイン分野の第一線で活躍中の審査員が厳正な審査を行い、応募作品総数243点の中から各賞、グランプリを決定。その受賞作品をお披露目していました。
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会場中央のモニターでは、受賞者の作品とものづくりのストーリーを伝える動画も放映。さらには受賞作品を掲載した小冊子を設置・配布(無料)。ともに終了後も、公式ウェブサイトで閲覧可能です。
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また、2022年9月に開催された全応募作品の一般公開イベントに続き、ノベルティプレゼント企画も行われ、好評でした。新しいジャパンレザーの表現を通して、レザークリエイター、レザーファン、ユーザーが共感でつながった約5週間でした。
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今回の受賞作品が刺激となり、構想を練っているつくり手の皆さまも多いのではないでしょうか? 次回も素晴らしい作品のご応募、お待ちしております! 


【イベント情報】「栃木県フェア」

埼玉県越谷市 イオンレイクタウン越谷で1月11日(水)~15(日)、「栃木県フェア」が開催。今回は、お馴染みの栃木レザーが出店。期間中、栃木レザー初のオリジナルブランド「nogake」(アンテナショップ/オンライン限定商品)のほか、栃木レザーを使用するブランド「minca」も参加します。


【イベント情報】「全国伝統的工芸品公募展」優秀作品展
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全国の伝統的工芸品産業の振興・普及事業を行う一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会主催「全国伝統的工芸品公募展」が2022年12月2日(金)~12日(月)、国立新美術館(東京・六本木)で開催されました。

同展は、伝統的な技術・技法に現代的な新しいアイディアを取り入れた実用性と市場性のある伝統工芸作品を広く公募し展示。さまざまなな分野の審査員による審査が行われています。
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2022年度入賞・入選作品を対象に、伝統工芸青山スクエアにおいて特別展示会を1月12 日(木)まで開催中。
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このたび、徳島県徳島市を拠点とする「絹や」の藍染絞り財布が入選し、展示販売されています。お見逃しなく。


【イベント情報】「革にまつわる工具と工法」

注目イベント「革にまつわる工具と工法 ~レザークラフトをより楽しむ in 大阪 2023冬~」の開催を発表。1月13日(金)~14日(土)、大阪府大阪市中央区大手前1丁目3番49号 ドーンセンター 中会議室3で行われます。

人気イベント「本日は革日和♪」でお馴染みのメンバーが出展し、レザークラフトファンのものづくりのヒントとなるよう目指しています。革に関わる工具・金具・塗料・ミシンの活用方法など、実際に手に取って各社の担当者から直接コミュニケーションしながら理解を深めることができますね。


【イベント情報】「山陽レザー・デー」
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老舗タンナー 株式会社山陽の恒例企画「山陽レザー・デー」(工場見学・革の相談会・即売会)が1月18日(10:00~約2時間)に行われます。

皮革業界のビジネスパーソンをはじめ、レザークラフトファンや地域住民などに幅広く開放。姫路の地場産業である皮革づくりを周知するべく、工場見学・革のご相談等を受けつける「山陽レザー・デー」を定期的に開催しています。

同社は創業110年を超えるタンナー(製革業者)であり、敷地面積1万坪の本社・工場にてレザーを一貫生産。皮革生産のほぼすべての工程をご覧いただける数少ない皮革工場です。

工場見学の後には、革の相談会および即売会も開催。革のオーダーメイド製作の相談もできるのがうれしいですね。次回は2月15日の予定です。
 

【メディア情報】「X年後の関係者たち」

人気テレビ番組「X年後の関係者たち あのムーブメントの舞台裏」(BS-TBS/毎週火曜23:00~)、1月10日放映分で「吉田カバン」をフィーチャー。吉田幸裕さん(株式会社吉田 代表取締役社長)、松原賢一郎さん(株式会社吉田 取締役本部長)、橋本浩さん(鞄職人)がものづくりを熱く語りました。

番組内では戦後から高度成長期を彩った名品が登場。上皇后・美智子さまが婚約前にご愛用なさった名作、黒澤明監督作品「天国と地獄」で使用された逸品など、同社の歴史を当時の革鞄とともにプレイバックするコーナー(番組前半)は必見です。番組内容、見逃し配信などくわしくは公式ウェブサイトをご参照ください。(※吉田の「吉」は正しくは「土」に「口」)


【YouTube情報】エキゾチックレザー

ファッションディレクター 干場義雅さんがナビゲートする人気番組「B.R.ONLINE Fashion College」(2022年2月2日更新分)にエキゾチックレザー製品が紹介されましたが、この冬も、著名人のYouTubeチャンネルとのコラボレーション企画が話題となっています。
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千原せいじさんの公式チャンネル「せいじんトコ」で、株式会社トムズと株式会社政和のショールームをご紹介(画像:「エキゾチックレザーマーケットジャパン」より)。
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元格闘家の魔裟斗さんの公式チャンネル「魔裟斗チャンネル」で、ザオー産業株式会社と株式会社イシカワでのショッピングをご紹介(画像:「エキゾチックレザーマーケットジャパン」より)。

とても素敵な内容ですので、ぜひ、ご視聴ください。くわしくは「エキゾチックレザーマーケットジャパン」のNEWSページをご覧ください。


【メディア情報】「WWDJAPAN」

2022年でアクセス数の多かった「WWDJAPAN」の記事がランキング形式で発表されました。

1位は、「篠原ともえの革の着物作品が世界的広告賞、ADC賞で2冠を達成」(5月20日公開)。「東京レザーフェア」での展示では、多くの人が立ち寄り、盛況でした。ジャパンレザーが注目され、うれしいですね。
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写真は2022年12月、皮革産地 埼玉県草加市の伝統産業展示室「ぱりっせ」で撮影させていただきました。

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は、皮革業界はAIで「革に役立つものを作る」という夢は見られるのか?という話。AIによるイラスト生成についてレクチャーしてくれます。ぜひ、ご覧ください。

*   *   *

通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」および関連イベントが明日から東京で開催されます。このほか、今後のスケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。

  「本日は革日和♪」

*   *   *

毎度です!「確か中学生の頃にブレードランナーの原作は読んでいるはずなんだよ。ただ、読みづらくて内容覚えきれていないな」村木です。

まぁ、SFなりが一番おもしろいのって小学生高学年や中学生の頃じゃないかなぁ、と思います。SFは「こういう技術があれば社会にどういう影響が及ぼされて、どういう商売が出るか」という想定が行われているので読んでいて勉強になります。

で。今回の話は、

・まさかAIによるイラスト生成がこの4か月でこれだけ進歩するとは・・・
・AIイラスト生成で鞄や靴のデザインはできるのか?
・でも高額なパソコンが必要なんでしょ?いえいえ!そうでもないのよ
・じゃぁ、それがどのように革業界に影響を及ぼせられるのか

という話をします。

いつものごとくオチから話しておくと、

「玉石混交のデザイン100点は作りやすくなる。そこから玉に磨くのが人間の仕事かな」

というものとなります。

さて、今年も終わりで1年振り返ると・・・

今年もコロナは解決しませんでした。

前回のスペイン風邪が終結に5年の年月を要しましたが、今回もやっぱり5年かかりそうだなぁ、と。
スペイン風邪はちょうど第1次世界大戦時のパンデミックでした。今回はインターネットやら、世界も進歩したし、3年くらいでパンデミック終結かな、と思いましたけど無理そうですね!


スペイン風邪、というけどスペインは悪くないのに、疫病に名前つけれているのはほんとにかわいそう。

AIによるイラスト生成がこんなに進歩するとは・・・

今年前半ではテレビでVRがよく取り上げられていました。「あー、VRゴーグル買うかなぁ」「でもやりたいこといまいちないんだよな。でも新技術は体験したいしなぁ」「日本タンナーズ協会の360度VR動画はほんとに面白いんだがなぁ」「VR動画なり写真の記録はやっておきたいな」とウダウダと見守っていました。ThetaVを買って、360度写真撮影は以前からちょこちょことはしていました。



が、VR新年(記憶している限り3回くらいは言われているなぁ)になるかと思った矢先、発表されたのがAIによるイラスト自動生成。これが毎週ごとに進歩進化していきました。見ていてぞっとするレベル。

AIによる画像自動生成の流れ、が突然動き始めた8月

AIによるイラスト生成ソフトはStable Diffusionが8月に発表したのがスタートかな、と思います。ここから急速に進歩進化していきました。


プロンプト、と呼ばれる呪文を入れると自動でイラストなり写真を生成する、というものです。
どんなものでもOK!ということはなく、「自動生成は指が6本になる」などの問題があったのですが、急激な進歩や進化でどんどんと発達していっています。

AIによる画像自動生成の面倒くささと、パソコンのスペックと、突然楽になった10月
AIによる画像生成に要求されるパソコンスペックは結構重ためでした。性能が足りていないと生成するのに時間がかかったり、作られるイラストの大きさが小さかったり。わかりやすくいうと「最低でも10万くらい、、できれば15万円以上お金かけないとちょっときつい」というものでした。

また、導入もパソコンにプログラム入れるなり、1か月20$なり10$なりの費用もかかりました。まぁ、ちょこっと遊んだりしましたが、10月に「Web上で無料でできるよ!」というシステム「Mage」が発表されました。えっ!マジで!と叫んだものです。


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こちら、Web上で完結するため、画像生成に30秒ほどの時間はかかりますが、私のパソコン(8年前くらいに買っていて、1万円くらいのGPU放り込んでいるもの)でも動いてくれました。

実際に自動生成でバッグや靴や財布のデザインを作ってみよう!

このMageのおかげでAIによる自動生成は格段に楽になりました。実際にやってみましょう。


バッグのデザインを作ってみる

使い方は簡単。Mageのサイトを開いて単語を英語で入れていくだけ。


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イラスト生成のコツはひたすら、トライ and エラー and リトライ!

漠然とした単語を入れるよりも限定すればするほど狙ったものは出やすいかな、と思います。下は「bag alien」と入れたものです。

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なんだこりゃ。「エイリアン+バッグ」だとこうなるのかぁ。もうちょっと細かく「Bag alien space」と入れると・・・

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「バッグの外側に宇宙かけばいいだろ!」的になっているな、これ。「bag alien shape」と入れると・・・

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違うなぁ・・・バッグの外側にエイリアンかけばいいんだろ!的に考えていやがるなこいつ。エイリアンのイメージが古いな、これまた。

「alien bag green shape」と入れると・・・

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お!ちょっと良くなってきたな。やはり限定すればするほど良いように思えます。

AIに指示することを「呪文を入れる」と表現しますが、呪文をどのように入れるか、などは試行錯誤していくしかありません。いろいろ試してみました。

AIで作ったバッグや靴や財布

バッグ

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bag alien系列で生成。

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「shoes doraemon」で生成。あぁ、なるほど。色合いか・・・

財布

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「space+wallet」や「doraemon+wallet」

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AI 自動生成の仕組みを考えると何が得意で何が苦手かわかってくる

AIによる自動生成は単語を突っ込んで、Web上に出てくる検索結果を組み合わせている、というだけのものです。AIさんはspaceやらbagやらを明確に区別しているわけじゃありません。

正直、AIはそれほど賢いわけじゃありません。ただ、彼らはこの検索して組み合わせてアウトプットする、という作業を何十回、何百回、何千回繰り返して、どんどんと蓄積して賢くなっていきます。


AIでデザインをする際に何が苦手なのか?

例えば、doraemon+shoesを見るとわかるのですが、「こちらの求める具体的なキャラクター」を「靴に移す」という場合、キャラクター画像を載せておけばいいんだろ!ではなく、「キャラクターを構成する色彩を靴に載せれば良いんだろ」と考えているんでしょうね。doraemonのフォルムを靴で表現するというのは、私の呪文では難しいわけです。

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ただ、画期的な形や機能性を生み出すのは苦手です。財布あたりを見ればそれがよく分かるかと。

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既存品の財布の形を組み合わせたり、色合い変えただけですな。「コインしまうのにこんな画期的な方法があったのか!」というようなものは、できないわけです。
AIでデザインするうえで得意なのは?
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上のバッグは「alien+bag+shape+black」を延々と行いました。20点くらいやったかな。その上で「おっ!エイリアンっぽいね!」と思ったものです。

AIが得意なのは「何度も何度も何度も何度も同じ作業を繰り返す」ということです。
玉石混交、と言われる中で、石みたいな結果を100点1000点出すのが得意なわけです。その中から「これはいいやん!」と玉を取り出すのが人間じゃないとできない役割なわけです。

上記サイトのMageは、いちいち「単語入れる>駄目だったのでブラウザーバックする>再度クリックする」という手作業が必要となります。

ですが、これもこの数か月で「高性能なパソコンなら1クリックで10点以上のAI画像を出す」というものも出てきました。

AI画像は法律的に問題はないのか?


先に書いておくと、未だにグレーゾーンで喧々諤々やられています。

AI画像は「ネット上にある画像を勝手に拾って、無断で組み合わせて作り出す」というシステムです。素となる画像が絶対に存在するわけです。

自動生成AIの中には、「こちらで用意した画像を100点なり放り込んでそこから組み合わせを延々と出させる」というものも存在します。この際に用意した画像・・・例えば手塚治虫の漫画なり画像を100点用意して学ばせる。そのうえで、「手塚治虫風のバッグを出して」などとやれば格段にそれっぽいものができあがります。これは著作権的に間違いなくブラックとなります。

では、「ネット上にある画像を特定せずに勝手に使ったらどうなるか」というのがグレーゾーンで、現在、喧々諤々言われている最中です。


革業界はAIを使えるのか?

今回は画像自動生成AIの話をしましたが、この4か月くらいでイラスト以外も急激に増えています。多分1年後にこのblogを見ると大笑いするくらいに進化が急激すぎます。

文字を入れると3Dデータ作れる、というのはものすごいですね。


じゃぁこれらがあるなら今後デザイナーや文章を書く人はいらなくなるのでしょうか?答えはもちろんNOです。

AIで生成されたものには手を加えないと、まだ現実的じゃない


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上はSFマガジン2023年2月号の表紙ですが、下記のnoteはこの表紙を作った人の作業の紹介です。


見ていただいたらわかりますが、「なんか単語入れてポンッ、でできるんでしょ?」と言えないくらいに作業と時間をかけています。

結局、人間が「これは良くてこれはダメ」という作業が絶対に必要なわけです。上記ならば「SFマガジンの表紙としてふさわしいものは」というジャッジを下せるのは人間だけです。

「新しいもの」というのは無から生み出すのではなく、既存のデザインなり考え方の組み合わせです。それをどう良いかor悪いか、と判断するのは人間がやることですね。

画像生成AI「Stable Diffusion」を使って新しいインテリアデザインを作成しまくる試み - GIGAZINE

今月のまとめ:玉石混交の中から玉を見出して磨くのは人間じゃないと無理

AIによるイラスト生成は、ほんとにこの4か月でとんでもなく変化しています。

ですが、「これはいいものだよ」というのは人間がやるしかありません。

このblogでも何度も何度も書いていますが、「企画・デザイナーがいないと売れる商品は作れない」です。
AIはこのデザイナーを助けてくれるとは思うツールです。その一方で個人レベルでも無限にある石(=箸にも棒にもかからないような雑多なもの)を手に入れやすくなり、そこから玉(=実際に金に変えられるレベルのもの)に磨きやすくなった、とは思います。

AIって大仰そう!なんて思わずに、今回取り上げMageで単語を入れるだけでも結構遊べますので気楽にいじってみてください。AIは革業界でも今後役立つ知識で技術だと思います。



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今年も一年ありがとうございました。
また来年も取り留めもなく書いていくと思いますので、読んでいただけたら幸いです。

・先月のJLIAblogの裏側、というか、文字数調整のため掲載見送りとなったテキストを完全版として下記に書いておきました。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

2022年も残りわずか。年内最後のまとめ記事の更新です(次週は村木さんの連載)。一年ご覧いただきありがとうございました。年始は1月11日(水)からの更新となります。
今回も動画配信やイベントほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【イベント情報】「ぱりっせーる 2022」
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皮革産地としてお馴染みの埼玉県草加市の伝統産業展示室「ぱりっせ」(最寄り駅:東武スカイツリーライン 獨協大学前駅 下車徒歩約5分)が、恒例の年末セールの概要を同施設公式ウェブサイトで発表。今年はリニューアルオープン記念特別セール「ぱりっせーる 2022」がスタートしました。
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「そうか革職人会」参加事業者による革製品が20%オフとなっています。
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地域ブランドの新作をはじめ、定番アイテムもズラリ。

草加せんべい食べ比べセット(限定の3店舗)もお求めいただけます。12月17日(土)~19日(月)、22日(木)~25日(日)の期間中、景品プレゼント(各日先着100名)、豪華景品が当たる! 福引コーナーなども好評です。
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「タイムアンドエフォート」「レザーワールド」などでお馴染みのレザーベアがサンタクロース風の装いで登場。
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会場には小さなテディベアも出品されていますので、あわせてチェックしてください。

一般社団法人日本タンナーズ協会のプロジェクトの一環で制作された「ザ レザー スクラップ キモノ(THE LEATHER SCRAP KIMONO)」が国際的な広告賞、第101回ニューヨークADC賞(THE ADC ANNUAL AWARDS)でシルバーキューブとブロンズキューブの2冠を達成! 篠原ともえさんがデザイン・ディレクションを手がけた、この作品をお披露目。
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草加の腕利き職人たちのコラボレーションによりつくり上げられた作品がいよいよ凱旋展示となりました。こちらもお見逃しなく。


【メディア情報】「ジャパンレザーVOICE」
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インターネットラジオ×YouTubeハイブリッド型動画コンテンツ配信「ジャパンレザーVOICE」(#レザボイ)第7回は、12月21日16:00からアズーリFM公式サイトよりライブ配信(生放送)予定です。今回は3つのコーナーでジャパンレザーと革のものづくりの魅力が発信されます。

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■キーパーソンインタビュー
「ジャパンレザーアワード 2022」グランプリ受賞者 野沢浩道さん

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■「ジャパンレザー 旬暦」製品紹介
受験勉強をがんばる学生の皆さまへの応援グッズとして贈りたい日本製革製品(ペンケース)をセレクト

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■ジャパンレザー「最新トピック紹介」
エキゾチックレザー関連トピック

同じくフェイスブックライブ配信では、番組のオープニングコーナー終了後、第一特集「キーパーソンインタビュー」配信中の20分ほど休止となります。今回のフェイスブックライブでは「キーパーソンインタビュー」(「ジャパンレザーアワード 2022」グランプリ受賞者 野沢浩道さん)はご視聴できません。第2特集「ジャパンレザー 旬暦」から再開となりますので、ご注意ください。

ライブ配信終了後は、アーカイブでご視聴可能ですので、お時間があわないかたはぜひご利用ください。


【イベント情報】「Oh! Some shop! 2022」

期間限定アウトレットショップ「Oh! Some shop! 2022」が香川県丸亀町グリーン西館 1Fで開催中です。手袋産地 東かがわ市の職人たちが手がけた手袋とファッション小物をハッピープライスで大放出! 会期は12月25日(日)まで。


【WEB情報】「革市通信」

「日本革市」公式ウェブサイトの人気コンテンツ「革市通信」<ちょっといいモノを毎日に>最新回が公開されました。スペシャリティストア出身の鎌倉泰子さんが日本中から集めた本革製品をバイヤー目線、ユーザー目線で厳選!

今回はギフト提案(日本革市choice/レザーアイテム特集)。クリスマスのギフト、年末年始のおでかけにも便利なアイテムをピックアップしています。なかには本革の御朱印帳入れと、お守りケースも。18歳が成人となり、「成人の日」のお祝いは、受験生へのエールとなるものがよろこばれそう。そんな応援ギフトにぴったりですね。このほか、バッグ、財布ほか上質な日本製革製品が充実。ジャパンレザーとの新しい出会いにどうぞ。


【セミナー情報】「JLIA国際戦略セミナー」
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一般社団法人日本皮革産業連合会 海外展開促進委員会がJLIA国際戦略セミナー「皮革産業の海外展開 ―現状と課題」を12月14日(水)、東京・駒形 皮革健保会館 6F 会議室で開催しました。

株式会社リーガルコーポレーション 青野元一さん、栃木レザー株式会社 遅澤敦史さん、ルボア株式会社 林周二さん、株式会社アートフィアー 森下拓磨さん、株式会社和田商会 和田良彦さん(以上50音順)が登壇。各社の会社概要、歴史とともに海外戦略についてプレゼンテーション。海外展示会への出展時の成功事例に加え、ご苦労なさったこと、ネガティブな事例もリアルに紹介。
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例えば、輸出については、バイイングしてくれる店舗を探すことも大事ですが、展示会出展時に海外の販売代理店を募集(「販売代理店を募集」と目立つように明記したポップなどをブースに設置するとよいそうです)し、その国に合わせたローカライズ施策で展開するとスムーズだったケースがあるそうです。そんなノウハウを惜しげもなく披露してくださり、とても満足度の高いセミナーとなりました。次回開催にも期待が寄せられます。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

クリスマスイブまであと10日。指折り数えて待つ聖夜。ギフトシーズンに相応しい日本製革製品を紹介するイベントやキャンペーンが各地で行われています。今回も動画配信やイベントほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【メディア情報】「JLIAtv」
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当連合会の公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で、「ジャパンレザーVOICE」の新着動画公開されました。

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皮革業界の第一線でご活躍のキーパーソンにご登場いただき、いま注目の話題をお聞きするコーナー「キーパーソンインタビュー」三回目のゲストとして、有限会社清川商店 企画・営業担当 松村美咲さんが登場。

松村さんは、国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」で2年連続 部門賞を受賞するなど、ご活躍の、新進気鋭の女性バッグクリエイター。前半では日々の業務や働き方について語りました。
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後半は、「ジャパンレザーアワード2021」でバッグ部門ベストプロダクト賞を受賞した作品、「Laura」についてご紹介しています。「手仕事だからこそ扱える素材」にこだわりデザイン・制作されたこちらのバッグは、ハンドルには土佐の「黒竹」を、パーツごとに染色したガラスレザー、デザインのアクセントにもなっている真鍮金具はハンドルに合わせたオリジナル。熟練した職人たちの手仕事によって生まれた素材を解説してくださいました。


【イベント情報】東日本バッグ工業組合
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東京都を中心に東日本エリア138社の袋物製造事業者が加盟する東日本バッグ工業組合の新プロジェクトの記者発表が12月8日(木)に行われました。

2021年度より東京都中小企業団体中央会の支援を得て、伝統ある東京のものづくりの一角をなす業界全体の活性化に取り組むなか、2022年度、東京都の中小企業新戦略支援事業に係る特別支援「デジタル技術活用による業界活性化プロジェクト」対象事業に選定され、東日本バッグ工業組合と株式会社博報堂のコンソーシアムが中心となり組成したチームが「東日本バッグ工業組合デジタルブランディングプロジェクト」を推進しています。

数年前から袋物製造業界の業績が伸び悩み、事業者の廃業に歯止めがかからず、業界全体の底上げを図ることが急務。職人の高齢化と後継者不足により企画・販売力の低下、バッグ専門店や百貨店の売り場の減少、さらに新型コロナウイルス感染拡大の影響で、袋物製造業界は大きな打撃を受けています。こうした背景と現状を踏まえて、「業界全体のブランディング化」と「デジタル技術を用いた情報発信力の強化」の2つの柱で取り組んでおります。

組合員の高い技術力や、高品質な袋物製品の製造・販売を行っている東京という地を強くアピールすべく、外国産とは一線を画する「東京産のバッグ」のブランディング強化策として、ブランドネームを「BAG MAKERS TOKYO」に決定。ブランドロゴの開発、コンセプトムービーとコンセプトブックが発表されます。

デジタル技術を用いた情報発信力を強化すべく、ブランドサイトの開設、組合サイトのリニューアルおよび、SNSを活用し情報発信が行われるそうです。

同プロジェクトの集大成として、次世代につなぐ展覧会「TOKYO嚢物展」が2023年1月27日(金)~28日(土)、東京・銀座 伊東屋 B1F Inspiration Hallで開催。袋物製造業界のルーツをみつめ、現代の感覚で袋物を再定義。貴重なアーカイブの展示とともにクリエイティブディレクター・デザイナー 寺内ユミさんによるプレゼンテーションがお披露目されます。


【イベント情報】「したまち小粋マーケット
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恒例イベント「したまち小粋マーケット」が12月15日(木)~18日(日)、JR上野駅 中央改札前のグランドコンコースで開催されます。バッグ、シューズ、財布、革小物など、台東区周辺エリアを拠点とするつくり手たちのとっておきの逸品を紹介する販売イベントとしてお馴染みに。

また、台東区・荒川区・足立区・葛飾区の4区合同プロジェクト「東京TASK」が行う「ものづくりアワード」で過去に大賞などを受賞したメーカーも出店し、ライフスタイル雑貨を販売。天井が高く広々とした駅構内は開放的な空間で常時換気されているので、安心してショッピングが楽しめます。
 

【イベント情報】「草加ぱりっせーる」

皮革産地 埼玉県草加市の伝統産業展示室「ぱりっせ」が、恒例の年末セールの概要を同施設公式ウェブサイトで発表。今年はリニューアルオープン記念特別セール「ぱりっせーる 2022」と題して12月17日(土)からスタートします。

「そうか革職人会」参加事業者による革製品が20%オフとなるほか、草加せんべい食べ比べセット(限定の3店舗)も販売。12月17日(土)~12月19日(月)、22日(木)~25日(日)の期間中、景品プレゼント(各日先着100名)、豪華景品が当たる! 福引コーナーなどもお見逃しなく。


【展示会情報】皮革関連企業各社

皮革関連企業各社の2023年~24年秋冬コレクション個展が東京・浅草周辺エリアで開催されます。
画像は、「東京レザーフェア」会期中に撮影させていただきました。

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「富田興業」

日程:12月14日(水)~16日(金) 
場所:富田興業株式会社 本社 2F ショールーム(台東区今戸1-3-12)

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「吉比産業」

日程:12月14日(水)~16日(金) 
場所:吉比産業株式会社 東京支社 ショールーム(台東区東浅草1-2-2)

会期終了後もショールームで継続して展示されるようです。来場ご希望の場合は各社にアポイントを入れてみてはいかがでしょうか?


【WEB情報】「革市通信」

「日本革市」公式ウェブサイトの人気コンテンツ「革市通信」<ちょっといいモノを毎日に>最新回が公開されました。スペシャリティストア出身の鎌倉泰子さんが、日本中から集めた本革製品の中から、バイヤー目線、ユーザー目線でレザーアイテムを紹介しています。


【キャンぺーン情報】12月10日は「ベルトの日」

「ベルトの日」PRプロジェクトが行われてます。12月10日の「ベルトの日」にちなんで、熟練の職人が丹精込めて作り上げた国産本革ベルトをクイズに正解した人の中から合計100名様にプレゼント。昨年は近鉄なんば線のトレインジャックが話題となりましたが、今年は大阪メトロの主要駅の構内にポスターを掲示。くわしくは下記リンク先をご覧ください。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

いよいよ12月ですね。2022年も残りわずか。慌ただしい師走ですが、一年の締めくくりに相応しいイベントの開催やトピックも続々。今回は動画配信やイベントほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【イベント情報】「ジャパンレザーアワード」
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国内最大のレザープロダクトコンペティション「ジャパンレザーアワード」の2022年度グランプリをはじめ、受賞作品10作品を一般公開するイベントが12月1日(木)から約5週間、「b8ta-Tokyo 新宿マルイ」(東京都新宿区)特設ブース(エクスペリエンスルーム)で行行われています。
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8月22日(金)に本エントリーを締め切り、243点の作品が寄せられました。長濱雅彦審査委員長(東京藝術大学美術学部教授)をはじめ、ファッション、デザインの分野にて第一線で活躍中の審査員が厳正な審査を行い、各賞、グランプリを決定。
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11月03日の「いいレザーの日」に今年度のグランプリ作品を公式サイトで発表しました。今年度は、野沢浩道氏(個人/栃木県在住/作品名「チイサナフデバコ」/フリー部門ベストプロダクト賞)が受賞。ステイショナリーがグランプリを受賞したのは、同アワードで初となる快挙です。

独学で革製品づくりをはじめた野沢さんはこれまでに15作品を応募。企業デザイナーではなく、フリーランスで活動しているクリエイターでもなく、レザークラフトを楽しむつくり手がグランプリを受賞するのも今回が初めて。消しゴムつき鉛筆一本分の専用筆箱を絞り加工で仕上げた独創的な作品が、同アワードの歴史に新しいページを刻みます。

受賞作品・展示作品
(文頭は作品名、カッコ内は所属名、受賞者は敬称略)

・チイサナフデバコ 野沢浩道
・InTi(インティ) 宮内崇(アトリエ路地の家)
・"リム"トート 中野義夫(Wish Born)
・カスタマイズウォレット 矢内徹(株式会社吉田)
・ビスポークシューズver 2.0 ~伝統技法×最新技術で挑む世界市場~ 外林洋和(LIGHTBULB)
・千色革籠 河本静香(sunao)
・混沌 蔡弘灏(CAI芸術スタジオ株式会社)
・ハザイ×クマ 井藤憲一郎
・牛さんの爪サロン 大塲朝希(国際ファッション専門職大学)
・「ロス」から生まれた「レス」シューズ 安藤真弓(株式会社ティックワールド)

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上記の受賞者および受賞作品を掲載した小冊子が完成。会場に設置・配布(無料)しています。ご自由にお持ちください。
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また、ノベルティプレゼント企画も行われていますのでお見逃しなく。


【展示会情報】「東京レザーフェア」

第104回「東京レザーフェア」が12月8日(木)~9日(金)、東京・浅草 都立産業貿易センター 台東館で行われます。主なコンテンツは、東京レザーフェア トレンド・ラボラトリー[7F]、トレンドセミナー・リーダーズセッション開催[8F]、革コン! 革のデザインコンテスト 2022[4F]、リネアペッレ・セレクション[7F]に加え、インスタライブも充実。くわしくは下記リンク先、同ホームページをご参照ください。


【メディア情報】「JLIAtv」
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当連合会の公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で、「ジャパンレザーVOICE」の新着動画が公開されました。

今回はWeb動画配信「ジャパンレザーVOICE」プロジェクト第六回の第一特集「キーパーソンインタビュー」を再編集。皮革業界の第一線でご活躍のキーパーソンがいま注目の話題を語ります。今回のゲストは、富田興業株式会社 代表取締役社長 富田常一さん。皮革業界と浅草および東東京の街づくりに尽力し、幅広く活動なさっていることでもお馴染みですね。ぜひ、ご視聴ください。


【YouTube情報】一般社団法人日本タンナーズ協会 

一般社団法人日本タンナーズ協会の公式YouTubeチャンネルで最新動画が公開され、話題になっています。

今回は「レザークエスト ~3人の勇者とお肉と革の物語~」と題し、「皮」から「革」、職人がスキルを使って勇者たちのために「革」を靴やジャケットなどに作り変える、といったストーリーをRPG風に表現。幅広い世代にわかりやすく、革と革のものづくりを紹介する意欲作です。


【メディア情報】「LEON」
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11月25日発売「LEON」2023年1月号(216~217ページ)「続・ココロ踊る LEON別注! これがシン・エキゾチックラグジュアリー」で爬虫類皮革製品の紹介記事が掲載されました。ミニトートバッグ、スマホショルダー、クラッチバッグ、長財布、キャディバッグと幅広いラインナップ。
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富裕層のニーズを知り尽くした「LEON」編集部とのコラボレーションに注目です。新サイト「エキゾチックレザーマーケットジャパン」で掲載ページおよび、掲載アイテムをご紹介。くわしくは下記リンク先をご参照ください。


【メディア情報】「レザーソムリエニュース」

レザーソムリエのための無料情報メディア「レザーソムリエ ニュース」最新号 Vol.19 2022年12月号が公開されました。

前号より誌面をリニューアル! 内容も刷新。革靴・革製品のメンテナンスを掘り下げる「コロンブス、究極の靴磨き」、レザーソムリエ資格試験の合格者特典 工場見学会レポートなどの独自取材、講師へのインタビューをはじめ、さまざまなトピックが盛りだくさんです。


【試験情報】「レザーソムリエ」

2022年度の「レザーソムリエ」資格試験が11月6日(日)に実施され、初級の合格者が12月6日(火)に発表されました。合格者の皆様、おめでとうございます!

講座は、2023年も実施予定です。初級合格者は、中級講座を受けることができますので、ぜひ、お申込みください。「レザーソムリエ」公式ウェブサイトにて、日程公開および受付開始予定です。どうぞお楽しみに。


【イベント情報】「TLGFC」
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東日本バッグ工業組合 組合員有志による「#TLGFC/TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが、池袋駅構内南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で開催中です。
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腕利きファクトリーがバッグ、財布などの革製品がバリエーション豊富に直販。この時季にぴったりのシープスキンバッグも好評ですよ。
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写真は前回開催時に撮影させていただきました。12月11日(日)まで開催予定です。イベントに関することや今後のスケジュールなどにつきましては、下記インスタグラムアカウントのダイレクトメールでご確認ください。

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は、「ひょうご皮革総合フェア2022」とタンナー見学バスツアーで見るタンナーの違い。皮革産地としてお馴染みの兵庫県たつの市で行われたイベントと、それに合わせて村木さんが主催したバスツアーでタンナーをめぐり、現地取材し、リアルにレポートしました。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

人気イベント「本日は革日和♪」および関連イベントが明日から東京で開催されます。このほか、今後のスケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。

  「本日は革日和♪」

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毎度です!「コロナ明けても明けなくてもこの時期は毎年苦しんでいるような気がするな」ムラキです。秋は忙しいんですよ、普段の仕事もイベントも。

さて、今月は3年ぶりに開催された「ひょうご皮革総合フェア2022」見学とタンナー見学バスツアーの模様。それを通じて、「タンナーによる革の違いってどういうの」という話です。

オチとしては「ここが一番いいタンナーなんです!というのは<それ、あなたの感想ですよね?>という程度でしかない」という話となります。

タンナー見学バスツアーってなに?


私が5~6回は企画運営しているバスツアーとなります。いつからやっているのか真面目に思い出そうとすると、結構大変なくらい前からやっていますね。

姫路駅集合・解散でバスでひょうご皮革総合フェアを見学して、タンナーさんを2軒巡る、という内容です。

今年のタンナーは昭南皮革とオールマイティー。そして、アルファレザーの皮革アウトレットを見てから解散となりました。

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「ひょうご皮革総合フェア2022」ってなに?


コロナ前は毎年、兵庫県たつの市で開催されていたイベントです。皮革総合フェア、というだけあって革のお祭りイベントとなります。次のようなイベントがあります。


レザーファッションショー
(赤とんぼ文化ホール 大ホール)
皮革を使って制作した衣装で、プリンセスたつのや龍野北高校生がモデルとなり、華やかなファッションショーを開催します。

革製品即売会
(青少年館体育室、赤とんぼ文化ホール前屋外テント)
国産の天然皮革で作られた靴、カバン、ベルトなどの革製品を販売します。

皮革素材即売会
(青少年館ホール、赤とんぼ文化ホール前屋外テント)
地元、たつの市、姫路市のタンナーが製造した皮革素材や、製品をタンナー自らが販売します。また、ペンケースや小物入れが制作できるレザークラフト教室も開催。

革細工体験コーナー
(赤とんぼ文化ホール 大ホール ホワイエ)
たつの市産の天然皮革を使った動物革細工などの制作体験コーナーを設けます。

学生による皮革作品の展示
(赤とんぼ文化ホール 中ホール ホワイエ)
龍野北高等学校総合デザイン科、上田安子服飾専門学校、神戸医療福祉専門学校三田校の学生作品の展示をします。

ひょうご皮革総合フェアではニューレザーコンテストの解説をした


ツアーに参加される方には会場の屋台なりでご飯を食べておいてもらい、会場のイベントや物販なりを楽しみます。

で、私が会場でやるのはニューレザーコンテストの解説です。

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会場で行われるニューレザーコンテストは、コロナになってからは9月頃に別会場で行われるようになりました。これはこれで見やすくなったので、今年はどうするのかな、と思ったらコロナ後と同じく9月に別会場で審査。11月のひょうご皮革総合フェアでは受賞作・入賞作だけ展示、という形式になりました。たしかにこのほうが見やすいかな、と思います。

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9月の審査会場の様子はこちらをご覧ください。

バスツアーでは希望者のみに入賞作品の解説をします。入賞した作品革はどう他とは違うのか、というのを推測ですが解説しています。まぁ、革って「ここが他と違う点なんだよ」なり解説しないとわかりづらいですからねぇ。

会場では昨年受賞した革をカバンや靴の職人にお願いして作ってもらった製品も展示されています。

この取組みは、「どれだけ魅力的な革だとしても製品にならなきゃ良さは理解できない」ということを実感させられますね。

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会場では学生の革作品も


龍野北高等学校総合デザイン科、上田安子服飾専門学校、神戸医療福祉専門学校 三田校の学生の革作品も展示されています。

学生さんの作品はセオリーなどに縛られず面白い発想が見られるので、見ていて面白いですね。

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革製品や革素材販売も

会場では革製品販売のメーカーさんやタンナーさんによる素材の直販も行われます。3年ぶりということで来場者さんは最盛期よりかはちょっと少ないかな、という印象を受けました。

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バスで昭南皮革へ


たつの市の赤とんぼホールからバスで40分ほどで姫路市御着の昭南皮革さんへ。

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こちらは日本でも数少ないピット槽を使ったタンニン鞣しでベンズ革を作っています。このタンナーさんがこだわるのは鞣しの技術と原皮。原皮を仕入れる際に最上の原皮を仕入れ、そこからピット槽を使った頑強なタンニン鞣しを、ベンズと呼ばれる背中の部位だけに施します。結果的に出来上がった革は頑強な革となり、ベルトや靴底に最適な革となります。



当日の模様

原皮倉庫から石灰漬け、ピット槽、乾燥などを見させてもらいました。ツアー参加者からは「ここまでこだわって作っている、というのがよくわかりました」と好評でした。

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姫路市高木のオールマイティーに



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こちらのblogでもちょくちょくと登場しているオールマイティーさん。今回のツアーでは鞣し工程や、自社で作った変わった革を紹介してもらえました。

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熊やらイノシシやら。。って、このイノシシ、やけに固くて強いな。もしかして冬原皮?

「せやな。冬にイノシシは脂肪を蓄えて体の前面が鎧のように固くなる。で、それがわかっていながら鞣してみたけど、到底これでカバンなどは作れないくらい固く仕上がっている。もしこれを使う、となると一度水戻しして裏からシェービング(裏面の肉取り作業)するしかないなぁ」

シェービングって、あぁた、これはもう機械にかけられないでしょ?

「だから手作業でやるねん」

うんざりだな、それは

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オールマイティーさんのところでは革、とそれで作った革製品も見させてもらいました。もちろん革製品は違う業者さんが作っています。

過去のJLIAblogでも書いていますが、オールマイティーさんは全国のジビエ消費された害獣などの革を積極的に請け負っています。先程の昭南皮革とはある意味真逆のタンナーさんといえます。

過去に紹介したこともあるアルファレザーさんが残念ながら来年頭に廃業される、とのことです。現在在庫として持っていた革のアウトレットセールをしています。

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で、今回のツアーでは最後に倉庫に伺って革を購入できるようにしてもらいました。

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ちょっと想定以上の枚数があり頭が痛くなるレベルでもあります。
このタンナーさんは仕上げがほんとにとんでもないレベルで、前述のニューレザーコンテストでも常連入賞者でした。


この後、30分ほどで17:30に姫路駅で解散しました。

今回行った3社のタンナーは真逆。だからタンナーは面白い


今回伺った昭南皮革、オールマイティー、アルファレザーの3社はそれぞれが得意分野が違います。

昭南皮革は原皮と鞣しにこだわり、オールマイティーは鞣しと変わった原皮や仕上げにこだわり、アルファレザーは仕上げにこだわっている。

兵庫県の姫路市とたつの市には100以上のタンナーが登録されていますが、それぞれに得意ジャンルが異なるわけです。設備や技術、仕入れルート、知識が各々で異なります。

このJLIAblogのタイトル、欧米ブランドに「負けていないぞ !」というのはたしかにそうだと思います。

ある面では欧米のタンナーのほうが優れていますが、違う面では日本の特定のタンナーのほうがはるかに得意、という面は数多いです。

色々な場所で革の説明を行いますが、「某タンナーだから良い革です!」なり「ある国で作られているから良い革です!」、なんてことはありえません。カバンなのか、靴なのか。それに対してハリや腰、硬さや色、なにを重要視するのか。それらを見極めた上で自分や製品にとって最適な革を見極めるわけです


模型のイベントに出展して革の話をしてきた

GARAGE WORKS COMMUNICATION



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11月の最終木曜・金曜・土曜の3日間行われた素材博覧会。その翌日、日曜には模型イベントに出ていました。で、そこでも革の話のセミナーをやりました。


イベント主催者「ムラキさん、セミナーやるにしても何て宣伝する?」

んー、それじゃ「模型に役立つ革の知識」という題名にしておいてください。


食肉産業の副産物の皮と革・革の鞣しの違い・価格の見方・レザークラフト工具の値段・縫い方やカシメによる革の固定方法

革の特徴・模型における革利用の提案(工具入れ・工具かけ・ディオラマの土台)


などを解説。会場では、「模型でただでさえ時間と気力とお金使っているのにこれ以上趣味増やせられるか!」という声もちらほら。

「革は極めようと思わなくていいですよ。ちょっと工具固定するポケットほしいな、と思ったときに、布や3Dプリンタよりも遥かに手軽に自分の思ったものが作れる。それは技術的にはレベル1か2までで十分。初期費用も5,000円あれば足りるし、床革使えば1,000円未満ですみますよ」と紹介しておきましたわ。

まぁ、ハマると時間とお金と気力はガンガンと吸い取られますが、それはどんな趣味も同じです。

知ってもらう努力を怠ってはいけないなぁ、と


こちらはひょうご皮革総合フェア2022の会場でみかけた掲示物です。

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さまざまなセミナーなどでもバスツアーの最中でも口酸っぱく言っているのですが、革は食肉産業の副産物、、というか、余り物を使っている産業です。

動物から肉をもらい、その上で皮を使わせてもらっているのが皮革業界です。皮革業界にいると当たり前の考え方なのですが、こういうことをきちんと伝える努力をしておかないと、何年何十年先にしっぺ返しを食らいます、確実に。


誰が見ても最高で最適な革やタンナーは存在できないし、革は食肉の副産物。
こういうことを今後も発信して消費者に理解してもらわないことには、現在のように革が普通に買える経済は維持できません。

これを見ている方が業界のためではなく、自分のために、「革って面白いんだ!」と発信してもらえれば幸いです。

ムラキの今後予定


とりあえずは年内予定(イベントなど)は終わり。イベントでパートさんにぶん投げていた仕事を早く片付けないと。

プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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