欧米ブランドに「負けていないぞ!」

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は、映画「ある精肉店のはなし」から見る肉とタイコと革の関わりと、タンナー見学の話。皮革産業、ジャパンレザーについて、ユーザーの皆さまに知っていただくためのさまざまな取り組みを村木さんの視点で語ります。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

今後のスケジュールなどはリンク先をチェックしてください。


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毎度です!「食べ物と宗教と戦争の歴史を見るのは趣味」のムラキです。

世界史や日本史のテストはほんとに悪かったんですが、食べ物宗教戦争の歴史を見るのは好きだったのがまさかこうやって役立つとはなぁ。つくづく人生は飽きないな。

昨年に続き今年も、「ある精肉店のはなし」という映画を革のイベントで上映会をします。今回は東京のみならず大阪でもやります。

・肉屋の映画ってどんなもの? それが革と関係あるの?
・映画で屠畜を見た感想はどういうものか?
・革を知ってもらうタンナーの取り組み

などを紹介します。

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秋はイベント多くてシンドイ

なんで革のイベントは秋口に多いんだよ、とグチグチと言っていたところ「春先だとこれから暑くなる季節で革が不釣り合い」「秋口だとこれから寒くなるから革製品の需要が高くなるからでしょ」と。正論なんて聞きたくない!と泣きました。

個人的に革日和やムラキとして関わるイベントは・・・

9月30日(土)・10月1日(日)「ジャパンレザーアワード2023 応募作品展」、10月20日(金)~22日(日)「浅草エーラウンド」(映画上映+セミナー)、10月27日(金)「フェニックスナイト」(大阪・レザークラフトフェニックス 毎月最終週金曜 夜間延長営業20時まで)、11月4日(土)~5日(日)「オーラウンド」(大阪/映画上映+セミナー)、11月18日(土)「タンナー見学バスツアー」、1月18日(金)・19日(日)「本日は革日和♪」(大阪・奥なんば 大国町周辺)

ここらが決まっている内容。この合間合間に手作りイベントを視察して挨拶回りの営業活動など。イベント予定で異彩を放つのが「映画上映」ですね。上映するのは「ある精肉店のはなし」というお肉屋さんを扱ったドキュメンタリー映画です。

「ある精肉店のはなし」は配信もDVD化もしていない、上映会のみで見られる映画

こちらの映画は、「上映会をしたい個人、法人問わず映画本体を借り受けて上映会をする」というシステムになっています。上映会をして20人ほど集めて入場料とったらトントンですね。それを割り込むと大赤字になります。この秋、東京と大阪で上映会しますが、東京は私個人の自腹です。


どういう話?

大阪府貝塚市での屠畜見学会。

牛のいのちと全身全霊で向き合う
ある精肉店との出会いから、この映画は始まった。
家族4人の息の合った手わざで牛が捌かれていく。
牛と人の体温が混ざり合う屠場は、熱気に満ちていた。

店に持ち帰られた枝肉は、
丁寧に切り分けられ、店頭に並ぶ。
皮は丹念になめされ、
立派なだんじり太鼓へと姿を変えていく。

家では、家族4世代が食卓に集い、いつもにぎやかだ。
家業を継ぎ7代目となる兄弟の心にあるのは
被差別部落ゆえのいわれなき差別を受けてきた父の姿。
差別のない社会にしたいと、地域の仲間とともに部落解放運動に参加するなかで
いつしか自分たちの意識も変化し、地域や家族も変わっていった。

2012年3月。
代々使用してきた屠畜場が、102年の歴史に幕を下ろした。
最後の屠畜を終え、北出精肉店も新たな日々を重ねていく。

いのちを食べて人は生きる。
「生」の本質を見続けてきた家族の記録。

牛の飼育から屠畜解体まで、 いのちが輝いている、 前代未聞の優しいドキュメンタリー。 ーーー鎌田慧(ルポライター) - ある精肉店のはなし (seinikuten-eiga.com)

より抜粋

ムラキが革関係者に話す紹介内容

子牛を市場から買ってきて大きくするのを「肥育」というのですが、大阪府貝塚市にある肉屋はこの肥育をして、自分たちで屠畜して、肉を売る、という最後の肉屋さんです。

現在も営業されているのですが、屠畜をしていい屠畜場が2012年に終了してしまったので、このやり方を終えました。この映画は最後の1年間を記録したドキュメンタリーです。

よく聞かれる質問1 屠畜場はもうなくなったの?

各都道府県で必ず現在も存在しています。というか、人が肉を食べる限り無くなりません。
ですが、個人の肉屋さんが借りて使えるような屠畜場はこの貝塚市の屠場が最後と言われています。

一方、食肉の世界は時代の流れとともに全国的に変化してきました。屠場の統廃合と大規模化、機械化が進み、地方の小さな屠場はどんどん閉鎖されてきました。ぼくたちのムラの屠場もすでに貝塚市営となっており、市の施設として経営状態が問われるようになっていました。要するに「収益をあげられているのか」ということです。当時の市長は「歴史的な背景や地域の産業を支える観点から収益の側面だけで判断すべきでない」としていましたが、ムラでも飼育から屠畜、精肉まで一貫しておこなう家が年々減り、施設の老朽化もあって1990年代から屠場の閉鎖は時間の問題でした。そしてついに2012年3月に閉鎖が決まったのです。


より抜粋

よく聞かれる質問2 屠畜のシーンが出て怖くない?

怖い・怖くない、は個々人の感性としか言いようがないです。ただ、過去3回ほど上映会しましたが、中学生さんも見られたりしました。途中退場された方はいないですね。むしろ上映後の感想を集めると「見てよかった」「気持ち悪いなどはなかった」「技術がきれいだった」などが多かったです。

よく聞かれる質問3 この映画の上映会をするの?

このブログで何度も何度も何度も書いていますし、実際に何度も何度も何度も口にしていますが、「革は食肉産業の副産物」です。肉の需要があるからこその皮であり、革なわけです。革関係者や革が好きな人は「肉と革は地続き」であるということを知っていて損はないと思います。

「ある精肉店のはなし」ではタイコの製作工程も見られる

映画の中ではタイコ制作風景も少し紹介されます。

貝塚市というか大阪の南の地域におけるだんじり祭りや、そこにおけるタイコ、というのは少し他の地域の人から見ると特殊です。というか、異様なほど思い入れがあります。

映画の中ではタイコの皮を作る工程も紹介されています。タイコの皮はかなり特殊です。革業界とはちょっと違う世界にはなるのですが、「食肉の副産物である皮」を有効活用する、という意味合いではこちらも地続きです。

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タイコ制作は下の動画でくわしく紹介されています。


革を知ってもらうためには肉を知ってもらう

先日、某所にご挨拶に伺ったところ、「ブログ見てますよ」「こうやって革のことを伝えるのか、と見ています」と励ましになるお言葉をいただきました。

革のことを知ってもらうのに専門用語なり散りばめても初心者さんにも中級者さんにも理解されづらい。なるべく聞き手の生活に接点ある単語や事象から革を伝えるように心がけています。

タンニン、なんて言葉聞いてもわかるわけないんですよ

「濃い日本茶や紅茶、渋みの強い赤ワインに入っているのがタンニン」です、と説明すれば興味をもってもらえます。革のことを知るためには肉やタイコなど、見聞きしたことあるものから入ったほうが理解も興味ももってもらえます。


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TLA(Thinking Leather Action)という取り組み

今年から本格的に始動した一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)のプロジェクト、TLAでは「実は、革 ってサステナブル。」を合言葉に革に関するメッセージを発信しています。こちらも革業界をわかりやすく考えられているな、と感心してみています。

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一般社団法人 日本タンナーズ協会の取り組み

一般社団法人日本タンナーズ協会も近年、子どもでも大人でも理解しやすいように「革は食肉の副産物」という発信を行っています。



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このPRチラシ、ふりがな付きも作ったのはすごいな!と感心したものです。

「ある精肉店のはなし」もあくまでお肉屋さんのドキュメンタリー映画です。

この映画は、2012年に屠畜場が廃場する最後の1年を扱ったお肉屋さんのドキュメンタリー映画です。
決して革業界を紹介するためものではありません。ですが見ることで「なるほど、革というのは肉と連なるんだ」「食べている肉はこのように私達の手元に来て、食べているんだ」ということが知ってもらえるかと思います。多分。

めちゃいい映画ですので是非見てもらいたいです。


映画上映後に10分ほど革と肉についてのはなしをします

映画上映後に革の話をさせていただきます。

・タイコの皮である乾皮ってどんなもの?
・映画で出てくる食べ物「かす」ってどんなもの?
・歴史で見る肉屋の立場の違い

などを話します。

また、東京・大阪でも映画の後に革の話セミナーなどを行います。

革を知ってもらう努力をしているタンナーさんの取り組み:たつのレザーのキタヤさん

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キタヤさんは、以前当ブログでも紹介した革の森、を運用されているタンナーさんです。



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大阪からの小学校見学!? よくまぁ、こんなマニアックな工場見学するなぁ。どこからどうタンナーという工場まで小学校がたどりついたのか。おもしろいので直接キタヤさんに電話して聞きました。

いつからタンナー工場見学ってやっているの?

「たつの市の小学生たちにはもう10年以上前からやっているよ。年間1,000人くらい来るかな。
うちだけで1,000人、というわけじゃなくて、龍野レザーに協力してくれているタンナーの中の株式会社キタヤ、株式会社モリヨシ、エルヴェ化成株式会社で分担して受け入れているよ」(キタヤさん)

大阪の小学校が見学って珍しくない?

「ここは2年ほど前からかな?
学校の授業でタイコづくりがあるそうで、その一環で革の工場見学、ということになったそう。

広島に修学旅行して、その帰り道で岡山で一泊。で、大阪に帰る途中にたつの市で工場見学30分。
お昼ごはんにそうめん食べるそうだよ」(キタヤさん)

あぁ、たつの市の名産は醤油とそうめんと革、という水に関わる産業だから。

何人くらい受けて入れているの?

「今回は50人くらい。これでうちの工場でギリギリだよね」(キタヤさん)

だろうなぁ。タンナーは危険なものもあるし、巨大な機械もあるのであまり気楽に行ける場所もでありません。

なんで受け入れているの?

「龍野レザーを複数のタンナーで協力してやっているけど、やっぱり知ってもらうためには工場を見てもらわないと、ということでこういうことをしているんだよ」(キタヤさん)


「本日は革日和♪」で行う映画上映やタンナー見学バスツアー

上記のタンナー「キタヤさん」に行くわけでもないタンナー見学会を紹介するのもちょっと気が引けるのですが、今後の予定のリンク先などです。


9月30日(土)・10月1日(日)「ジャパンレザーアワード2023 応募作品展」

会場では「ジャパンレザーアワード2023」の全応募作品を展示しています。初日は審査が行われていますので、一般公開は16:00(開始予定)~18:00となっています。早めに来たら、フェニックスブースで遊んでいってください。

ブースの出展メンバーは・・・
・レザークラフトフェニックス
・zittoolsによるミシン・漉き機体験
・レザクラ用CAD「leathercraft CAD」開発者を招いてのCADソフト実演解説。予約不要


10月20日(金)~22日(日)「浅草エーラウンド」(映画上映+セミナー)


・各種セミナーを開催予定。
・会場近くでは、レザークラフトフェニックスによる彩り靴ワークショップと、lizedによる染色ワークショップを開催予定。



10月27日(金)「フェニックスナイト」(大阪・レザークラフトフェニックス 毎月最終週金曜 夜間延長営業20時まで)


18:30より約1時間 技術セミナー(無料)開催予定。

11月4日(土)~5日(日)「オーラウンド」(大阪/映画上映+セミナー)


・映画「ある精肉店のはなし」+映画解説(ラスト約12分「本日は革日和♪」)
・期間中 芦原橋会場内でセミナー開催予定。

11月18日(土)「タンナー見学バスツアー」


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

このところ、公共交通機関のニュースが話題になっています。カーボンニュートラルへの取り組みとして開業した次世代型路面電車 LRT(栃木県宇都宮市~芳賀町)と、人手不足によるバス会社の全路線および事業廃止(大阪府富田林市)。いま、時代の分岐点なんですね。次世代へ受け継ぎ、ものづくりの灯を絶やさぬように、ジャパンレザーの魅力を発信し続けることでユーザーの皆さまに知っていただきたいと強く願います。

さて、9月後半というのに酷暑が終わらない秋、つくり手たちが丹精込めて仕上げた皮革素材と革製品を紹介するイベントが各地で次々と開催中です。どうぞお立ち寄りください。今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【コンテスト情報】「ジャパンレザーアワード」

一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)が開催しております国内最大の革製品コンテスト「ジャパン レザー アワード」、2023年度の全応募作品214点が公式ウェブサイトで公開されました。一点一点、360°カメラで撮影された写真と、応募者の皆さまのコンセプト、想いが掲載されています。ぜひ、ご覧いただきたい内容です。今回も素晴らしい作品ばかり! 個人的に気になった作品の傾向を10のキーワードでお伝えします。

■香川県のものづくり
NHK連続テレビ小説(通称:朝ドラ)第109作「ブギウギ」(10月2日スタート)の舞台として注目の香川県東かがわエリアは、手袋産業が盛ん。
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そんな地場産業、手袋づくりの匠による最新作! 磨き上げられた技術が詰まっています。
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手袋づくりのノウハウ、繊細な手仕事を生かしたデザイン性の高い革小物、同じく香川県の地域産業資源に指定された「観音寺市の麦わら帽子」づくりをベースに、材料をレザーにした作品が寄せられました。レザーを細いコード状にし麦わらと同様に縫い仕上げています。オールシーズン使えるのがいいですね。

■大阪&近畿のものづくり
2023年度の「ジャパン レザー アワード」は、受賞作品展示イベントを大阪で開催。地元の皆さまも奮起してくださって作品をエントリー。
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地域ブランド「大阪かばん」を展開する大阪鞄協会会員メーカー(写真上)、大阪バッグ協同組合からは80代の現役職人の自信作(写真下)が。
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メディアで話題の財布メーカーの次世代リーダー(写真下)、大阪の靴づくりを継承するつくり手、サンプル師が教えるバッグ教室講師からも。
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大阪・梅田 阪急うめだ本店 8階「b8ta Osaka - Hankyu Umeda」の会場に、凱旋展示される作品がありますように!

■タンナーの意欲作
革製品メーカーはもちろん、タンナーからのご応募も目をひきました。
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皮革素材づくりが盛んな東京都墨田区で約20年ぶりに新工場を開設した事業者(写真上)、長野県飯田市で上質なレザーを手がけるタンナー(写真下)が自らご応募くださいました。
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日本有数の皮革産地兵庫県の、兵庫県立工業技術センター皮革工業技術支援センター監修をはじめ、各タンナーのチャレンジングが秀逸。
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レザーの魅力を最大限に引き出した作品にご注目を。

■パッチワーク&リメイク
「SDGs」をテーマにするうえで欠かせない未利用皮革素材の活用。製品づくりに使われなかった革の端材を産業廃棄物にすることなく、製品づくりに生かした作品が増えています。
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なかでも、パッチワークで縫い合わせた作品(写真の作品以外にも数多くあります)が目をひきました。
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さらには、リメイク作品も! 「25年前につくられた革が劣化せず使用できることがサステナブルであることを証明する」、というアプローチに感動します。

■およばれ・よそいき
行動制限が解除され、外出する楽しさ、対面で会うよろこびを実感する2023年。今年を象徴していると感じたのが、作品コンセプトに書かれた「およばれ」「よそいき」というワード。
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当たり前でなくなってしまったことが、再び当たり前になることは、こんなにも尊いのか、とじわじわと沁みます。
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上質なハンドバッグの特別感とともに、つくり手・事業者が掲げるハーパス(存在意義)を提示しました。

■おまもり・縁起もの
風水の影響で幸運日・開運日に財布をお求めになる購買行動が定着していますが、その流れにぴったりのものづくり。
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2023年6月21日更新分(杉野服飾大学ファッションプロダクトデザインコース)でもご紹介しましたが、Z世代に「簡体字」が注目されるなか、「梵字」にフォーカスしたのは慧眼ですね。
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このほか、だるまキーホルダー、青い蝶をあしらったバッグ、神聖幾何学模様の財布(写真)・・・など、さまざまなラッキーモチーフの提案が楽しい。

■ハッシュタグにしたい細分化ニーズ
同じく2023年6月21日更新分でご紹介しましたが、店頭の売れ筋のひとつである「推し活」をテーマにした作品、レコード、映画館(写真)、バイクをはじめとした趣味のシーンで活用できるアイテムなど杉野服飾大学ファッションプロダクトデザインコースからご応募くださいました。
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これらのほかにも、にんじん型の競馬観戦用バッグ、ハロウィンにぴったりなかぼちゃ型バッグ、タップダンスシューズ(写真)など、ハッシュタグ化しやすく、熱量の高いコミュニティとつながるクリエイティブ。
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使用シーンを限定することで検索ニーズにマッチさせる、現在の流れにぴったりですね。

■こどもたちに届けたい革製品
同じく杉野服飾大学ファッションプロダクトデザインコースからご応募いただいた、ちいさなお子さんのためのレザーバッグは大人に憧れる多感な時期にファーストシューズのような提案。
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七五三に合わせたギフトとしてもいいですよね。上質なレザーバッグを贈り、「いいものを大切に使うひとになってほしい」そんな願いを込めて。ヒコ・みづのジュエリーカレッジ卒業生からは、こどものデザイン×クリエイターの遊び心を融合させてつくったシューズが。
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自由な発想に驚くとともに、このデザインを靴として仕上げた情熱に感激しました。
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このほか、さまざまなランドセル、こいのぼり型の小物などに加え、メッセージをダイレクトに訴求する作品も。「いただきます。」を型押しで配し、食す命に革製品としての新たな命を与える感謝の気持ちを表現した革小物(写真)は、食と革の文化としてのつながりを知るきっかけになりそう。

■レザーでつくったみた
かばん職人と将棋職人のコラボレーションによる新たな挑戦、「職人の合作 唯一無二の牛革製将棋セット」がスゴイ!
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「フライドポテトのあれを革で! 素敵なインテリアになるポテトケース」といったポップな作品、韓国ファッションで人気を集めたマンドゥバッグ(太い毛糸で編み上げたバッグ)の材料をレザーに置き換えた作品(学生部門)は、若い世代らしい発想と若い世代に受け入れられそうな、広がりがうれしいですね。

■歴代受賞者が挑む新作
今年はなんと、前年度のグランプリ受賞者がエントリー。虹の橋のたもとへと旅立ってしまった愛犬をモチーフにしたレザードール(オルゴール)を発表。 
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このほか、各部門の歴代受賞者たちによるシューズ、バッグ、クーラーボックス(写真)・・・幅広い作品でトライ。ジャパンレザーおよび、クリエイティブにかける皆さまの情熱こそが「ジャパンレザーアワード」の誇りであると痛感しました。

以上、独断と偏見でピックアップしましたが、ほかにも素晴らしい作品ばかりです。すべての応募作品は、「ジャパンレザーアワード」公式ウェブサイトでご覧いただけます。


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9月30日(土) ・10月1日(日)の二日間、東京・渋谷ストリーム ホールで応募作品展が行われます。革の魅力を存分にお伝えするため、3つのフロアでイベントを開催。一般公開となる応募作品展は、9月30日(土) 16:30~18:00と10月1日(日) 10:00~16:00です。審査日である初日は、11時から開場しておりますが、厳正なる審査の妨げとなるため、作品展示スペースへの立ち入りはご遠慮いただいております。審査の進行状況は、観覧可能です。
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その他のフロアでは、審査中もイベントが行われておりますので、存分にお楽しみいただけます。5階は、触れる皮革素材の展示。6階は、「Leather World Music Concert」演奏会が行われています。写真は昨年開催時に撮影したものです。

「テーーマ」ポップアップショップ、「LEATHER WORLD」の会場、渋谷スクランブルスクエアとこちらの会場、渋谷ストリーム ホールは、ペデストリアンデッキでつながっており、行き来もスムーズです。開場時間、終了時間が異なりますので、効率よくまわって楽しんでください。



【イベント情報】「テーーマ」

東京・渋谷 渋谷駅直結 渋谷スクランブルスクエア 2階で、9月16日(土)~、「テーーマ(teema)」のポップアップショップがスタート! 10月1日(日)まで行われています。
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取り扱い製品の中から厳選されたアイテムを展示し、ショールーミング体験を楽しんでいただけます。
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初日からオンラインでご購入が相次いでいます。

目玉コンテンツは、自分だけのとっておきのレザーアイテムをつくれるカスタマイズ。「ユードット」「エム・リップル」「モジャカワ」など、新進気鋭の人気ブランドの注目アイテムを自分らしいオンリーワンアイテムに仕上げることができるのがうれしいですね。実際の素材や形のサンプルも登場し色や素材感を確かめていただけます。手に取って見ることができるチャンスです。

「テーーマ」の公式ウェブサイトでは、カスタマイズの特設ページもありますので、ぜひチェックしてみてください。



【ライブ配信情報】「ジャパンレザーVOICE」

「ジャパンレザーVOICE」(#レザボイ)第15回が本日9月20日(水)16:00~、アズーリFM公式ウェブサイトよりライブ配信(生放送)予定です。
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第一特集「革製品紹介」は特別編。
NHK連続テレビ小説 第109作「ブギウギ」(10月2日スタート)の舞台として注目の香川県東かがわエリアの手袋産地の歴史、「グローブミュージアム」オンラインツアー、暖冬でも楽しめる手袋と手袋関連アイテムをご紹介予定です。

第二特集「ジャパンレザー最新トピック紹介」は、レザーの季節・秋を先取りするイベントをピックアップ。「テーーマ ポップアップショップ」「レザーワールド」「ジャパンレザーアワード応募作品展示イベント」をまとめて紹介。レザーファン必見の内容です。どうぞお楽しみに。



【メディア情報】「JLIAtv」 

一般社団法人日本皮革産業連合会 公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」に、当ブログ月イチ連載でお馴染みの村木るいさんが登場! 
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インタビュー動画をぜひご視聴ください!!




【製品情報】「NESSO」

さまざまなメディアで紹介され話題! 靴づくりの人材育成を推進する仕掛け人 ロカシュー 大山 一哲さんが手がける新プロジェクト「NESSO」がスタートし、人気を集めています。

フルオーダーのグローブを提供する「NESSO」は、食肉用和牛の皮を有効利用したサステナブルな取り組み。プレイヤーの手にしっかりフィットして、薄くて軽量ながら耐久性を確保しつつ、手の届きやすい価格を実現。カラーリングや刺繍などのデザインを自由にカスタマイズ可能で、自分だけの軟式用オリジナルグラブが手に入ると好評です。くわしくはリンク先をご参照ください。






カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

9月中旬となりますが、記録的な暑さが続くなか、「レザーの季節」秋の訪れを告げるイベントが今週末から行われます。このほか、B to C、B to Bの展示会も数多く開催中です。くわしくは下記をご覧ください。
今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【イベント情報】「テーーマ」ポップアップショップ

9月16日(土)~10月1日(日)、東京・渋谷 渋谷駅直結 渋谷スクランブルスクエア 2Fで人気ウェブサイト「テーーマ(teema)」のポップアップショップが行われます。

取り扱い製品のなかから厳選されたアイテムを展示。目玉コンテンツは、自分だけのとっておきのレザーアイテムをつくれるカスタマイズ。実際の素材や形のサンプルも登場し、色や素材感を確かめていただけます。手に取って見ることができるチャンスです。

会期中の各週土曜・日曜には、人気クリエイターによるレザークラフト体験ワークショップが行われます。すぐに使いたくなる、誰かにプレゼントしたくなる素敵なアイテムを手づくりできます。少人数制でおよそ2時間かけて完成させます。クリエイターがわかりやすくレクチャーし、丁寧にサポートしてくれるので、ビギナーさんも安心ですよ。

「テーーマ」は、レザーのつくり手が選び抜いたアイテムを提供するオンラインストアです。つくり手の視点から見て素晴らしいと感じるアイテムをセレクトし、それぞれのクラフト(手間)とテーマ(世界観)を通じて魅力を発信しています。 革製品の紹介はもちろん、革製品を主役にしたスタイリングのファッション写真、レザークラフトのレシピ、道具などなど、ワンストップで見て・選んで・楽しめる、いままでにないウェブサイトです。



【イベント情報】「LEATHER WORLD 2023」

人気イベント「LEATHER WORLD(レザーワールド)」が2023年も開催決定。9月30日(土) ・10月1日(日)の二日間、渋谷スクランブルスクエア 7Fで行われます。

会場内では、レザーに関する知識を深めるエデュケーション空間が出現。世界一のシューシャイナー 長谷川裕也さんに学ぶハイシャインとシューケアや環境に配慮したレザーの展示、レザークラフトのワークショップなど、参加型コンテンツが盛りだくさんです。ワークショップやクイズのノベルティともに数に限りがあります。数量に達し次第終了となります。
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2016年から始まったレザーの祭典「LEATHER WORLD」は、革がもつ「色合い」「種類」「大きさ」「質感」レザーの魅力に多面的に触れることができる体験型イベント。
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「LEATHER CARE」「WORK SHOP」「QUIZ」「BRAND & LEATHER」などのコンテンツが充実しています。写真は昨年開催時に撮影したものです。
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「テーーマ」のポップアップショップは2Fとなっており、両イベントとも各日10:00~21:00までと夜遅くまでの開場となっています。ワークショップ、レザーケアは20:00までとなりますので、こちらもお早めに。



【イベント情報】「ジャパンレザーアワード 応募作品展」

今年も9月30日(土) ・10月1日(日)の二日間、東京・渋谷ストリーム ホールで応募作品展を行います。
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革の魅力を存分にお伝えするため、3つのフロアでイベントを開催。
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一般公開となる応募作品展は、9月30日(土) 16:30~18:00・10月1日(日) 10:00~16:00です。審査日である初日は11:00から開場しておりますが、厳正なる審査の妨げとなるため、作品展示スペースへの立ち入りはご遠慮いただいております。なお、審査の進行状況は観覧可能です。
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その他のフロアでは、審査中もイベントが行われておりますので、存分にお楽しみいただけます。
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5Fは、さわれる皮革素材の展示、6Fは、「Leather World Music Concert」演奏会が行われます。
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写真は昨年開催時に撮影したものです。

「テーーマ」ポップアップショップ、「LEATHER WORLD」の会場、渋谷スクランブルスクエアとこちらの会場、渋谷ストリーム ホールは、ペデストリアンデッキでつながっており、行き来もスムーズです。開場時間、終了時間が異なりますので、効率よくまわって楽しんでください。



【YouTube更新情報】「JLIAtv」

一般社団法人日本皮革産業連合会 公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で新着動画が公開されました! 


今回は「ジャパンレザー最新トピック紹介」。インターネットラジオ✕YouTubeハイブリッド型動画コンテンツ配信「ジャパンレザーVOICE」(#レザボイ)第14回放送分を編集したものです。ジャパンレザーに関するさまざまなトピックを厳選してご紹介。前述のイベントのお知らせをまとめて動画にしております。ぜひ、ご視聴ください。
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次回、「ジャパンレザーVOICE」(#レザボイ)第15回は、9月20日(水) 16:00~、アズーリFM公式サイトよりライブ配信(生放送)予定です。

「革製品紹介」は特別編。NHK連続テレビ小説(通称:朝ドラ)第109作「ブギウギ」(10月2日スタート)の舞台として注目の香川県東かがわエリアと手袋づくりの歴史をひも解きつつ、日本一早い!? 香川手袋2023年秋冬アイテムレビュー(仮)など、上質なジャパンレザー製品をご紹介予定です。どうぞお楽しみに。



【レポート】「日本革市」ショールーム型展示会

一般社団法人日本タンナーズ協会主催の国産天然皮革PRイベント「日本革市」の初の試みとなる、ショールーム型展示会の第二弾「JAPAN LEATHER PREMIUM COLLECTION」が、8月30日(水)~9月27日(水)の約一か月間、東京・有楽町 b8ta Tokyo - Yurakuchoで行われています。展示会のテーマ、展示アイテムが一新されました。
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使う人に寄り添い、日々を彩るメイドインジャパンの革製品。手づくりの温もり、細部へのこだわり、繊細で豊かな感性をその手に感じて。作る人の想いを宿す、プレミアムな日本の革の魅力を発信。
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「ジャパンレザーアワード」歴代の部門賞を複数回受賞した松村美咲さんもこの企画に参加。コラボレーションにより新しい作品をお披露目しています。どうぞお見逃しなく。



【メディア情報】「すてきにハンドメイド」

ハンドメイド派ユーザーに人気のテレビ番組「すてきにハンドメイド」(NHKEテレ/21:30~21:55)9月14日(木)放送分は、手縫いで作る ヌメ革のミニトート。講師は野谷久仁子さんです。コロンと丸いフォルムとハンドステッチが魅力的な極上バッグをつくります。ヌメ革を使用。使う道具と材料は極力シンプルにしています。


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吉田カバンの創業者、吉田吉蔵の娘として、手縫いのレザークラフトの魅力を伝え続ける野谷さん。TIME&EFFORT 革鞄&ハンドバッグ特集 テーマ02 業界の有識者&博物館担当者に聞く 日本のカバン・バッグの現在過去未来では、インタビュー記事(前編・後編)を掲載しています。併せてご覧ください。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

9月2日は「クツの日」。おしゃれは足もとからといいますが、靴の秋じたくをはじめるきっかけとしてぴったりのキャンぺーンも行われています。くわしくは下記をご覧ください。

今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【PR情報】「靴まつりキャンペーン」

「クツの日」に合わせて行われる恒例企画「靴まつり」は、今年で71回目。より豊かな日常となるようお客さまに還元し、靴業界に関係する多くの人、店や企業がより発展することを目的に行う秋の販売促進キャンペーンです。5,000円の商品券が当たります。応募期間は10月2日までとなっています。
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ご購入いただいたお客さまへお配りするパンフレットには毎回、革製品や靴選びに関する情報をピックアップして掲載。今回は「実は、革ってサステナブル」と題し、食肉生産の過程で出る副産物の皮を無駄なく利用して革製品が製造されていることを認知していただく内容です。お見逃しなく。



また、一般社団法人日本皮革産業連合会 公式YouTubeチャンネル「JLIA tv」でもお知らせの動画が公開されました。併せてご視聴ください。



【レポート】「日本皮革製品マイスター認定証授与式」

一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)は、2023年7月12日付けで長谷川博司さん(株式会社革包司博庵) をJAPAN LEATHER GOODS MEISTER(小物部門)として認定。第6回 日本皮革製品マイスター認定証授与式が9月5日(火)、東京・上野で行われました。
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日本皮革製品マイスター制度は、日本の優れた革製品の技術者を顕彰・広報し、広く世界の消費者等に周知を図ること等により、技術の維持向上と伝承、後進の育成及び皮革産業の発展を図ることを目的として、会員団体とともに検討を進め、2017(平成29)年度から運用を開始。現在、「鞄」、「ハンドバッグ」、「小物」及び「手袋」の部門でマイスターを認定しています。
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授与式は、一般社団法人日本皮革産業連合会 藤原仁会長がプレゼンターとして登壇。
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創業100年を超える革包司博庵の三代目、長谷川博司さん おめでとうございます!
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革包司博庵といえば、門外不出といわれる唯一無二の技術「ベタ貼り」で知られます。革製品の最高の贅沢といわれる技法で、それぞれの繊維方向の違う2枚を貼合わせることで極薄なものを造り上げることができ、ほかにない柔軟性を実現。海外のハイブランドからもこの技術が注目されているそうです。
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同日行われた「革製品技能試験 認定証授与式 2023」(改めて後日レポートをアップいたします)で、鞄・ハンドバッグ・小物技術認定(皮革部門)試験 紳士小物1級合格 ラモーダヨシダ 小石健二さん(写真左)、婦人小物1級合格 ラモーダヨシダ 大石健二さん(写真右)に、著書「パリのハイブランドが欲しがる技術は、 なぜ東京の下町で生まれたのか ~蔵前の頑固オヤジの反骨仕事術~」(かざひの文庫)を進呈して激励する長谷川さん(写真中央)。ちなみに、大石さん、小石さんのお名前の表記に誤りはありません。同じ会社で一文字違いの方が在籍なさっているとは奇跡!

革製品技能試験の委員長でもある長谷川さんから、ものづくりの技術と職人魂のバトンがしっかりと受け継がれていく瞬間ですね。

同書には、「人と同じことはやらない」「みんなが右を向いたら、自分は左を向いて違う路線を拓く」「常に森羅万象に対しアンテナを向ける」という職人としての矜持とともに「これからの日本を元気にするのは間違いなくエキスパート(職人)たちだ。あの時代に失った日本の大事なものを、もう一度取り戻すための一助になればこんなうれしいこともない」との熱い想いがぎっしり詰まっています。ぜひご一読を。



【コンテスト情報】「ジャパン レザー アワード」

一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)が開催しております国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」2023年度の本エントリー(作品応募)の受付が8月21日(月)に終了し、8月29日(火)、本エントリー数の報告が公式ウェブサイトで発表されました。

全部門合計214点の作品をお寄せいただきました。たくさんのご応募をありがとうございます。
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全作品は都内の事務局でお預かりし保管しています。また、作品写真を1点1点撮影中です。後日公式ウェブサイトで先行公開されますので、どうぞお楽しみに。



【更新情報】「ジャパンレザーVOICE」

インターネットラジオ×YouTubeハイブリッド型動画コンテンツ配信、「ジャパンレザーVOICE」(#レザボイ)第14回の放送後記「ジャパンレザーVOICEダイアリー」が公開されました。
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第一特集「キーパーソンインタビュー」のゲストは、当ブログ月イチ連載でお馴染みの村木るいさん。「レザーソムリエ」皮革講座 講師など、多方面でご活躍されている村木さんに、皮革業界のビジネスパーソン、クリエイター、レザークラフトファンの皆さまにエールをおくる内容をお話しいただきました。

第二特集「最新トピック紹介」では、「ジャパンレザーアワード」応募作品展示イベントと「テーーマ」ポップアップショップ、「日本革市」ショールーム型展示会、「NO SHOES NO LIFE(ノーシューズ・ノーライフ)~靴を夢見る人が集う街・浅草~」についてご紹介。


なお、第15回放送は9月20日(水) 16:00から、アズーリFM公式ウェブサイトよりライブ配信(生放送)の予定です。ぜひ、ご視聴ください。



【更新情報】「JLIAtv」

一般社団法人日本皮革産業連合会 公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で新着動画が公開されました。


今回は、「雨の日も真夏日も楽しめるオンラインミュージアム」特集から世界のカバン博物館(エース株式会社)をピックアップ。1975年に開設された世界のカバン博物館では、展示内容などをgoogleストリートビューと連動させ閲覧可能。幅広い世代から人気を集めています。
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そんな画期的なオンラインミュージアムの見どころを、難波館長のおすすめコーナーとして特別編集しています。


放送内容を掘り下げた放送後記(画像つき)も公開中です。



【メディア情報】「NEWSの全力!!メイキング」

DIY派に人気の深夜番組「NEWSの全力!!メイキング」(TBSテレビ系/毎週金曜24:50~)の9月1日分放送は、レザークラフト。同番組ナレーション担当の津田健次郎さんをゲストに、NEWSのおふたり(小山慶一郎さん、加藤シゲアキさん)もレザークラフトに挑戦。
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講師は「ジャパンレザーアワード」歴代の特別賞受賞者 土平恭栄さん。非常勤で大学講師を務め、また革小物づくり教室、ご自身のブランドでのワークショップを含め、トータルで2,000人を超える方々に指導、サポートしてきた実績が評価されての登場。

冒頭のVTRではレザーとレザークラフトについても丁寧に紹介され、当ブログ村木さんの連載で使用した写真(nijigamitool ワークショップ作品、革職人イメージ写真)や大関鞄工房(東京都・墨田区)のロケも!

リアルタイムで視聴したユーザーによる実況を含め、エックス(旧ツイッター)でもさまざまなポストが投稿され、とても盛り上がりました。

現在、「TVer」で見逃し配信中。ネット局によっては今後各地域で放映されますので、どうぞお楽しみに。



【イベント情報】「オーラウンド」

東京・浅草地区の革と物作りの祭典「エーラウンド」の姉妹イベント、大阪版として「オーラウンド」がこの秋から始動することが発表されました。
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浪速区、西成区に点在する靴、皮革企業を大阪の地場産業として一つにまとめ、地域内の産業ネットワークを再構築。時代の変化に対応する地場産業への進化を目指します。11月4日(土)・5日(日)、西成製靴塾、エスペランサ靴学院、JR芦原橋駅高架下、YOLOBASEの4か所で同時開催。

大阪に移転したエスペランサ靴学院の大山一哲学院長を代表者とする実行委員会により運営され、経済産業省の補助金対象事業として行うそうです。詳細はまた改めてお知らせいたします。なお、9月5日(火)の「繊研新聞」に掲載されていますので、併せてご覧ください。



【公募情報】「TOKYOピッグスキンプロジェクト参加クリエイター募集」

ファッション&デザイン系の創業支援施設「台東デザイナーズビレッジ」のインキュベーションマネージャーをはじめ、クリエイター支援、起業やブランドづくり、ビジネスに役立つ情報や考え方を発信する鈴木淳さんのエックス(旧ツイッター)アカウントで新プロジェクトの募集が発表され話題となっています。

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台東デザイナーズビレッジの鈴木です。私の会社として、もう20年来関わっている東京墨田区のピッグスキン業界の事業について、今年は外部のクリエイターやブランドの参加者を募集します。

東京の地場産業であるピッグスキンは、多様な加工と軽さや強さが特長の革です。食肉の副産物として国内で唯一自給できる素材。

その特長を活用して、サスティナビリティやインバウンド向けなどの商材を複数ご提案ください。

◆審査により数組にプロジェクトに参加してもらい、試作、ギフトショー出展を実施します。

※試作費を支給します。試作品は東京都に納品してもらいます。
※ギフトショー出展は無料です。
※初めての事業参加者にはデザイン料を別途支給
※参加決定の場合すみだの革工場も案内可能

◆外部参加を公募するのは初めての取り組みのため、不手際があるかもしれませんが、できるだけ素材の需要開拓につながる提案をお待ちしています。

(鈴木淳さん エックスアカウントより)

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くわしくは下のリンク先をご参照ください。締切は9月15日(金)です。


カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は、腱鞘炎にならないための考え方とカッターナイフの話。レザークラフトファン、クリエイター、若手職人の皆さまにとっての悩み、腱鞘炎予防となるノウハウを特別公開。通常、村木さんがセミナーでお話ししている内容だそうです。スケジュールが合わず、なかなか参加できなかったかたに朗報です。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

今後のスケジュールなどは下のリンク先をチェックしてください。

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毎度です!「腱鞘炎に絶対なりたくない」ムラキです。

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8月26日(土) ・27日(日) 、東京・八広 八広地域プラザ「吾嬬の里」にて「革にまつわる工具と工法 ~レザークラフトをより楽しむ in すみだ2023夏~」が行われました。
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ミシンメーカー、染料メーカー、そして、「レザークラフトフェニックス」が参加。昭南皮革、高田製革所など、皮革産地・姫路のタンナーが仕上げた上質なレザーをご紹介。ご好評いただきました。
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そのコンテンツのひとつとして、セミナー「人に話したくなる革の話:カッターナイフの話」を行いました。

そのなかで、「腱鞘炎に絶対なりたくないからカッターナイフをこれだけ使い分ける」「カッターナイフはこういうメリット、デメリットがある」などを、実際に体験してもらいつつ説明しました。

話が終わった後に、「もっと早くこのカッターナイフと考え方を知っていればこの両手は腱鞘炎になっていなかったかもしれない」と言われたので、セミナーで話した内容の中から抜粋して解説してみましょう。

今回は、
・パートさんやバイトさんを使うためには段取りが重要
・腱鞘炎に絶対なりたくない
・接触する面積が増えれば増えるほど安定感は増す
・カッターナイフはこう使うから腱鞘炎になりやすい
・粗裁ちするならこのカッターナイフがものすごい
を説明してみます。
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人に働いてもらうには段取りが重要

ムラキは、普段「請負職人」という仕事をしていますがそれほど働いていません。パートさんが動きやすいように環境を整えて、機械や工具を揃えて、技術を教えてお仕事してもらうのが仕事です。決して「自分じゃないとできない」という工程を増やすのではなく、「誰がやっても同じ結果ができるようにする」のが重要なわけです。

パートさんが「これができない」という場合は、「そんな事もできないのか!」というのではなく、できるように段取りを整えていない私が100%悪いわけですし、パートさんが何かしらで怪我した場合も100%こちらが悪いわけです。

腱鞘炎に絶対なりたくない

腱鞘炎は周りの人間が何人か発症しており、その痛さを聞いていたので絶対に自分はなりたくないな、と思っています。同時に、「パートさんにも絶対腱鞘炎になってほしくない」わけです。腱鞘炎になったら仕事としての生産性が落ちてしまいますし、QOL=人生の質も悪くなります。お金儲けのために仕事をするわけですが、仕事が原因で怪我をしてしまうとお金も時間も損失します。仕事如きのために健康を損失するのはバカバカシイと思っています。

私は腱鞘炎になりたくないですが、パートさんにも腱鞘炎になってほしくないと思っています。腱鞘炎にならないために、腱鞘炎の理由や、腱鞘炎になりやすい工程は何か、などを日々ネチネチと考えています。
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腱鞘炎にならないために

基本的に腱鞘炎は腕の酷使により生じます。だから「酷使しない」ことが第一です。この場合は「自分が仕事をしない」という意味と同義ではありません。

特定の部位だけを酷使するのではなく、「お金払って購入できる工具で楽はできないのか?」「腕の特定部位ではなく、他の部位や腰や背中の筋肉を使うことでダメージを分散できないか?」などを考えます。

また、腕を酷使した、と思ったらお風呂場でマッサージをするなり気を使います。
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スマホを使う際も手首や親指への負担を軽減することを意識しています。

ダメージを負うならば分散させる・ダメージの回復を早める。そこまで気をつけないと現代では腱鞘炎になる機会が多いですね。

モノに対する安定性は触れる面積が大きければ大きいほど安定する

この考え方は私が技術を解説する際に至るところで口にします。

例えば、下の写真にあげたように木槌にしても木槌の柄の部分が細いものよりも太いほうが手のひらに接する面積は増えます。「握る」ことに対する接触面積が増えることでより保持しやすくなり、作業している際にずれることが少なくなり効率が良くなります。
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柄の細いハンマーは使いづらいのか?というと、用途によってはこの方が便利なこともあります。

革の世界ではカービングやスタンピング、という金属の棒を革に小刻みに打ち付ける、という工法が存在します。これをやりたいならば、デカく重く柄の太い木槌よりも、軽く柄の細い木槌のほうが適しています。柄が細い分、保持しづらくなりますが、小刻みに軽く動かすには適しています。

大きなものを切るならば小型カッターナイフよりも大型カッターナイフのほうが適している

私自身そうですが、小さなカッターナイフでも大きな革を切ったり、分厚い革を切ることはできます。ですが、その分手首や腱鞘や筋にダメージを与えています。

「革を大きく切る」「分厚い革を切る」という際は、大型カッターナイフのほうが安定します。デカく、重く、硬いほうが、保持しやすくなり、重さで安定し、硬いことで力が逃げなくなります。

パートさんが「大きな革を粗裁ちするのか~。小カッター使っていて大型カッターナイフを持ち出すのがめんどいから、小カッター使おう!」というのは許しません。

小カッターナイフでも切れますし、仕事はできます。ですが、見えないダメージが体に蓄積されます。そういう蓄積をなくすのが「パートさんを使う段取り」なわけです。

大型カッターナイフでもこう持つと腱鞘炎への第一歩

大型カッターナイフだと保持する面積が増えるため、しっかりと保持できます。

ペン的な持ち方をする小カッターに比べて、大型カッターナイフは"握る"持ち方をせざるをえませんが、この持ち方も長時間行っていると腱鞘炎になります。
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カッターナイフは「対象を押さえつけて、引いて切る」という2つの動作を同時に行っている工具です。
押さえつける、という工程で前腕部の筋なり腱鞘なりに負担がかかっています。これらに負担をかけつつ、上腕を引くなり腰や上半身を使って大きな革を切っていきます。

タジマのコーキングカッターJハンドル、という特殊なカッターナイフ

こちらはタジマ、というメーカーが出しているコーキング用のカッターナイフです。コーキングを剥がしたり、目地を切る際に使うためのカッターナイフです。


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コンセプトとして、おそらく次のことを考えたのだと思います。

・片手で持つよりも両手で保持したほうがカッターナイフは安定するし、力のロスが少ない。それなら両手で持てるようにしよう!
・刃も分厚く、大きくしたら力が逃げたり、ブレたりしない!だから通常の大型カッターナイフよりも分厚く頑丈な刃を使おう!


結果的に、「片手でカッターを押さえつけて、片手で引くのに最適な形状」をしています。

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専用のJ型極厚というカッター刃は、触り比べると「明らかにデカくて分厚い」と驚きます。

ですが、革の世界では「片手で押さえつけないと切れない」という硬い素材は使わないので両手で使うことはないと思います。「じゃぁ紹介するなよ!」と思われそうですが、粗裁ちする際にはほんとに便利なんですよ、これ。
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このカッターは握りやすくて「引いて」粗裁ちするのに最適な形状

このカッターを説明する際は、「あなたの指先のつめが伸びて伸びて伸びて、革をひっかくように刃先を突き立てる。そのうえで右手でこのカッターを引っ張ってみて」と伝えます。そのうえで実践してもらうと「!これは確かに違う!」と感動してもらえます。
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通常の大型カッターナイフと違って、常時カッターを押さえつけるために微妙に前腕部の筋や腱鞘を使う必要がなくなり、「引く」ことに力を注力できるからです。

セミナーでこのカッターを説明して喜ぶ方は非常に限定的です。革を荒裁ち裁断を何度もおこなうことがある人のみですね、このカッターで感動する方は。

「革を10枚ほど荒裁ち裁断をしてください」と女性パートさんにお願いすると、確実にこの工具を選んで使います。原理はともかく、彼女たち自身が「数々あるカッターナイフの中でこれが腕への負担が少ない」と経験則で学んでいます。

製品開発のタジマとしては「えっ!そういう使い方は想定してなかったよ!」と言われそうですが、革の粗裁ちする際にはほんとに便利な工具です。

触れれば触れるほど安定するから定規も太くて厚い物を使う

さらに革を粗裁ちする際に重要なのは定規。

こちらも粗裁ち用に用意しているのはこちらです。長さ1.2m、厚み1cm、幅3cmほどの鉄の棒です。
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重さが5kgほどあり、結構重いです。写真で見るとたいしたことないですが、実際に見た知り合いは「凶器やん、これ」と言われました。こちらも女性パートさんに粗裁ちしてもらう際に使ってもらっています。5kgって定規としてはかなり重いです。

私のモットーは、「工具と機械はデカくて重くて硬い方がいい!」というものです。

これだけ幅が広く重い定規は左手で思いっきり押さえつけなくても革をきちんと固定してくれます。さらに重要なのが、カッターナイフで切る際にカッターの刃に触れる面積部分が大きくなります。
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上の赤い丸部分が大きくなればなるほど安定します。これが「モノに対する安定性は触れる面積が大きければ大きいほど安定する」ということです。

小さなカッターナイフよりも大きなカッターナイフのほうが保持しやすくなるから、デカい方がいい。
小さなカッターでは刃が小さいので面積が小さくなります。だから大きなカッターナイフの刃のほうが良い。
カッティング定規も、刃に対して触れる面積がデカいほうが安定するから、分厚い方がいい。

じゃぁ革包丁は悪いのか?カッターはどれくらいで折るの?他のカッターナイフはどう違うの?

以前話した大阪の鞄メーカーの高齢職人さんは、

「俺、革包丁使ったことないで?OLFAの別たちってあるやろ?あれしか使ったことない。だから包丁の研ぎ方とか知らんねん」

なんで?別たちの替刃も安くないやん?

「仕事の時間中に研いでいても金にならんやろ?それなら替刃買った方がいい」


おぉぅ、震えるほど合理的だな、と思いましたわ。

革包丁が悪い、というわけではないんです。私は下の写真にある10本のカッターナイフをそれぞれ全部使い分けます。1年に2回くらいしか使わないカッターナイフもありますが、その2回のためだけに置いておかなきゃいけないこともあります。
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革包丁ももちろん使います。全体の工程の1〜2割くらいは革包丁のほうが効果的かつ効率的なことが存在するからです。

工具は所詮工具です。なんのためにその工具を使うのか。その工具の形状はなぜそういう理由なのか?ということをきちんと理解すると、「あぁこの工程は革包丁のほうがいいんだ」「これは30度の鋭角カッターのほうが良いんだ」「これは軽いカッターナイフのほうが良いんだ」なども理解しやすくなります。

秋からの予定

コロナもあけて毎年恒例のしんどい秋シーズンです。

下のサイトでも書いておりますのでまたご覧ください。


9月15日(金)・16日(土) 千葉 lized工場見学&染め靴ワークショップ

9月30日(土)・10月1日(日) 東京 ジャパンレザーアワード応募作品展示イベント

10月21日(土)・22日(日) 東京 浅草エーラウンド(予定)

11月3日(金・祝)・4(土) 大阪 オーラウンド(新規イベント)


毎月最終金曜日の18:30から大阪 レザークラフトフェニックスで無料のセミナーをしています。
従来は有料の「固定と摩擦」「カッターナイフの話」どちらかを行っています。

どれだけブログで書こうが、YouTubeで話そうが実際に試さないとわかりませんので興味ある方はセミナーにまたお越しください。



カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

2023年8月1日、タクシーやバスの運転手を対象に車内での氏名掲示義務を廃止することを、国土交通省が発表しました。道路運送法などに基づく省令を同日に改正。運転手のプライバシーに配慮し、安心して働ける職場環境に。「2024年問題」(2024年4月1日以降、 自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に制限される)に向け、人手不足解消を狙います。

皮革業界では、大阪の人気ショップ「レザークラフトフェニックス」による従業員のビジネスネーム制導入が話題です。くわしくは下記(【イベント情報】「フェニックスナイト」)をご覧ください。

このほか、今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【レポート】トークライブ「靴族会議」

靴の街・浅草の紹介と靴とともに生き、その未来を夢見る、さまざまな人たちを紹介する「NO SHOES NO LIFE(ノーシューズ・ノーライフ)~靴を夢見る人が集う街・浅草~」が7月22日(土)~8月31日(木)、東京・浅草 雷門前 浅草文化観光センター 7Fの展示スペースで開催中です

シューズジャーナリストの第一人者、城 一生さん(クツミライパートナーズ/シューフィル)監修による展示をはじめ、貴重な名靴などの展示、靴製作の実演やワークショップ、足と靴の相談室などの実演企画が次々と行われ好評です。


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8月19日(土)、26日(土)にはトークライブ「靴族会議」(各日14:00~16:00)を開催。
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8月19日(土)は「靴学者(かがくしゃ)たちの未来図/市場激変の令和、靴を学ぶ若者たちはどう生きるか」。東京都立城東職業能力開発センター 台東分校 製くつ科 指導員 藤村孝幸さん、エスペランサ靴学院 学院長 大山一哲さん、靴作家 曽田耕さんをはじめとした靴製作者を囲み、従来にない靴関連の仕事にチャレンジする若者たちの活動ぶりを聞き、よりよいクツミライについて話し合いました。
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取材でご来場の繊研新聞記者 須田渉美さんも飛び入りで登壇。国内事業者の個展から海外の展示会まで幅広くカバーし、丁寧な取材と的確な分析で信頼が寄せられています。台東分校卒業生も城さんの指名で発言するなど自由に意見交換。世代間ギャップを軽々と超え、前向きな気持ちになる場でした。
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最後に、参加者の皆さまで記念写真を撮影いたしました。その場でご許可いただき、修正なしで掲載させていただきます。

8月26日(土)は「どうする、どうなる、日本の靴/産業危機の今、靴の新たな価値や可能性について考える」。シューズクリエイター 末光宏さん、3DCAD技術者 島倉和也さん、シューフィッターこまつさん、オカモト 小田哲史さんほか、さまざまなジャンルで活躍する方々が登壇。革靴の新しい市場価値の創造・提案についてのセッションとなる予定。必聴です。

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8月22日(火)~27日(水)は、末光宏さん(The Shoe Work Shop)による「靴製作実演とワークショップ ザ・シューワークショップ」。革製スニーカーの底縫いの実演を行っています。
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昨日8月22日(火)にお邪魔したのですが、欧米からの観光客のご来場が多く、国際色豊か。
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期間中、英語が話せるクリエイターが日替わりで担当しているそうです。
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富士山モチーフのサンダルも好評!

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ジャパンレザーファンのお客さまにもじっくり応対し、日本製レザーシューズへのご理解を深めていただけたのではないでしょうか?


8月26日(土)は、川上陽子さんによる「ゲタラボ・一本歯下駄ワークショップ 足と身体のセラピスト」。一本歯下駄の健康プレゼンテーションにご注目を。
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取材にお邪魔した際、ちょうど川上さんが打ち合わせにいらっしゃっていて、体験させていただきました。運動不足のおじさんにはハードルが高いのでは?と思ったのですが、丁寧にサポートしてくださり、一本歯の下駄で無事立つことができました。

竹馬で歩いているようで、いつもと視界が変わるのが楽しい。健康プレゼンテーションとのタイトルの通り、体幹が鍛えられるような感じで、全く使っていない筋肉がプルプル・・・。脱いだあとは通常とは違う、身体が軽い感覚があり、一時的ですが姿勢がよくなりました(個人的な感想です)。
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大人用のほか子ども用がありますので、夏休みの自由研究にもぴったりです! 近隣にお出かけの際はぜひお立ち寄りください。



【イベント情報】「フェニックスナイト」

人気ショップ「レザークラフトフェニックス」(大阪・奥なんば)の恒例企画「フェニックスナイト」を8月25日(金)に開催。当ブログ連載など多方面で活躍する村木るいさんが無料セミナーに登壇。「裁断における固定と摩擦」をレクチャーします。
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毎月最終金曜の営業時間を20時まで延長。「フェニックスナイト」としてイベント化しています。ネットではわからない、色合い・風合いなどレザーの魅力に触れることができますよ。


また、「レザークラフトフェニックス」では、スタッフのビジネスネーム制が注目されています。

ビジネスネームとは、店内での業務および同店公式SNSアカウントの投稿などにおいて使用されるスタッフ個人の名称。アイドルやアーティストでいえば、芸名にあたり、勤務時間外やSNSなどでのトラブルを未然に防ぐことを目的として2023年6月1日から導入されました。

「この一年くらいで売り手市場となり、人手の確保も難しくなっています。会社として、働き手を大事にし、お客さまを大事にしたいからこそ、のビジネスネーム。失われた30年といわれてきましたが、低賃金のスタッフを使い捨てにするということは完全に時代遅れ。いくらでもスタッフを補充できる、という時代にはもう戻りません」(村木さん)

さらには、モンスターカスタマーからの叱責やストーカー行為に起因したスタッフの退職防止対策が急務となっています。



【イベント情報】高松三越「日本革市」

一般社団法人日本タンナーズ協会主催の人気イベント「日本革市」の2023年秋冬シーズン第一弾が、香川県高松市の高松三越 新館5F 催物会場で本日8月23日(水)からスタート。
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全国各地の革製品メーカー13社が本革の製品を多数ラインナップ。毎回多くのリピーターがご来場。上質なジャパンレザー製品との出会いの場を楽しんでくださっています。会期は8月28日(月)まで。



【イベント情報】「革にまつわる工具と工法」

ものづくりのヒントになるようなイベントを目指して行う「革にまつわる工具と工法 ~レザークラフトをより楽しむ in すみだ2023夏~」が、東京・八広 八広地域プラザ「吾嬬の里」で8月26日(土) ~27日(日) の二日間開催。革に興味がある初心者から経験者、クリエイター、ビジネスパーソンまで幅広く参加できます。
 
革に関わる工具・金具・塗料・ミシンなどの活用方法から意図や意味まで深く追求したい方におすすめです。それぞれのスペシャリストが集結。手に取って、各社の担当者から話が聞ける絶好の機会です。当ブログ連載でお馴染みの村木るいさんも運営サイドで常駐します。使用している革や工具、塗料などを持ち込んでの相談も可能です。事前予約制。

 

【スクール情報】全国皮革振興会 皮革手芸教室 

一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)の会員団体のひとつ、全国皮革振興会の皮革手芸教室(東京・蔵前)が9月1日から10月生を募集します。
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全国皮革振興会は、皮革の楽しさや美しさをユーザーに広く周知すべく設立された任意の団体。1966年より皮革手芸教室を開講し、現在までに延べ3,400名が参加。気軽に革のものづくりが楽しめると好評です。

2021年には同じく蔵前エリアの駅周辺に教室が移転。アクセスが便利になりました。問合せ、申し込みなどは下記リンク先をご覧ください。



【YouTube情報】「JLIAtv」

一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)の公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で新作動画公開スタート!


人気コーナー「キーパーソンインタビュー」に「.URUKUST(ウルクスト)」デザイナー 土平恭栄さんが登場。人気テレビ番組「すてきにハンドメイド」(NHK Eテレ)に出演し、話題に。
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シンプルシックな革小物づくりを提案する著作本「手縫いで作る上質な革小物」「ミニマルスタイルの革小物」(ともに日本ヴォーグ社)が世界中でヒットしていることでも知られています。

今回は、自身のブランド「.URUKUST」の起業のきっかけ、ブランド名に込められた想い、画期的な取り組みで注目されたレザークラフトのキットづくり、著作本・翻訳版の海外からの反響と、おもしろエピソード、海外展開について、保護猫と暮らすなかで気がついたことなど・・・盛りだくさんの内容です。

放送内容を掘り下げた放送後記も併せてご覧ください。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

EU(ヨーロッパ連合)の気象情報機関は、今年7月の世界の平均気温が観測史上最も高くなったと発表。国連のグテーレス事務総長は、「地球沸騰化の時代が到来した」と衝撃的な表現でメッセージ。これには驚きましたね。

今年の残暑は長く厳しいことが予想されています。秋服へのスライドは、スタイリングの変化がつけにくく、靴やバッグなどの革製品が着こなしのポイントとして注目されるのではないでしょうか? ぜひ、お気に入りをお求めいただきたいですね。

今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【レポート】「NO SHOES NO LIFE」

靴の街・浅草2023夏休みイベント「NO SHOES NO LIFE(ノーシューズ・ノーライフ)~靴を夢見る人が集う街・浅草~」が7月22日(土)~8月31日(木)、東京・浅草 雷門前 浅草文化観光センター 7階の展示スペースで行われています。
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シューズジャーナリストの第一人者、城一生さん監修による「浅草靴産業地図(産地・浅草の概要と特徴の解説付き)」「産地浅草の戦後発展史(エピソード+写真)」など、靴文化の歴史を紐解く展示は、多くの方々にご覧いただきたい内容です。
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お近くにお出かけの際はお立ち寄りください。展示内容については改めてお知らせします。
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このほか、さまざまなコンテンツが充実。「害獣革・製品展示」は、永松英紀さん(ひさごてい)によるもの。農林業への被害軽減のため、有害捕獲された個体を利活用。特に猪革、鹿革とファーストシューズをメインにプレゼンテーション。8月1日(火)~6日(日)に行われ、会期終了後も一部展示は継続しています。


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現在、「アツシイノウエ」オーダー靴製作実演と受注会が開催中。オリジナルハンドメイドシューズ手がける井上篤さんが会場に常駐。ライブ感あふれる実演を披露しています。8月13日(日)まで。


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このほか、週末は、毎日靴ブログで知られる、シューフィッターこまつさんによる「親と子のフィッティング相談会」も開催予定。8月19日(土)、26日(土)にはトークライブも! どうぞお楽しみに。



【イベント情報】山陽「革の相談会・即売会」

姫路の老舗タンナー、株式会社山陽の恒例企画「山陽レザー・デー」が毎月開催。工場見学などを含めたイベントが行われてされていますが、その内容のひとつ、革の相談会および即売会が単独でイベント化。8月22日(火) 10:00~12:00に行われます。

「これからレザーを使いたい」「どんな革があるのか実際に見てみたい」「くわしい話を聞きたい」といったご要望に応え、実際に自社のレザーを見ながら直接ご相談を受ける企画を立ち上げました。その場で革を購入することも可能。今回は人数制限はなく、会社単位のエントリーで5社程度まで。1社で複数人参加できるそうです。
 
同社は創業110年を超えるタンナー(製革業者)であり、敷地面積1万坪の本社・工場にてレザーを一貫生産。皮革生産のほぼすべての工程をご覧いただける数少ない皮革工場です。ご興味のあるビジネスパーソンの皆さま、ご注目を。



【WEB情報】「日本革市」

一般社団法人日本タンナーズ協会主催、国産天然皮革PRイベント「日本革市」公式サイトの人気コンテンツ<革市通信>2023年前半ランキングが発表されました。

皆さまの「推し」ブランド、アイテムの順位は? ぜひ、チェックしてください。



【メディア情報】「ジャパンレザーVOICE」

インターネットラジオ×YouTubeハイブリッド型動画コンテンツ配信、「ジャパンレザーVOICE」(#レザボイ)第13回の放送後記「ジャパンレザーVOICEダイアリー」が公開されました。
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第一特集「ジャパンレザー 旬暦」では、「誰かに教えたくなる」「誰かに話したくなる」「誰かに贈りたくなる」アイテムをピックアップ。比較的手に届きやすいプライスの製品をセレクト。

第二特集「最新トピック紹介」では、「レザーソムリエ 皮革講座 Basic(初級)」と「靴まつりキャンペーン」について紹介。くわしくは下記リンク先をご覧ください。


なお、第14回放送は8月19日(水) 16:00から、アズーリFM公式ウェブサイトよりライブ配信(生放送)の予定です。ぜひ、ご視聴ください。



【イベント情報】「革にまつわる工具と工法」

レザークラフトファンのものづくりのヒントを目指す、「革にまつわる工具と工法」が8月26日(土)・27日(日)、東京の皮革産地、東墨田エリアにほど近い八広で行われます。
 
人気イベント「本日は革日和♪」でお馴染みのメンバーが出展。革に関わる工具・金具・塗料・ミシンの活用方法など、実際に手に取って各社の担当者から直接コミュニケーションしながら理解を深めることができますね。当ブログ連載でもお馴染み、村木るいさんによる技術解説も予定されていますので、お楽しみに!


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

8月4日は「一粒万倍日」「天赦日」が重なる開運日。2023年の最後となるタイミングであり、さらには、「大安」も重なるそうです。財布メーカー各社はSNSなどでアピールし、ユーザーの皆さまの関心も高まっています。夏は革製品が売れにくいシーズンでありましたが、時代やユーザーの嗜好の変化によって、流れは変わりますね。レザーの季節、秋へのイントロダクション的な役割になるとうれしいです。

今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【レポート】「日本革市」ショールーム型展示会

一般社団法人日本タンナーズ協会主催、国産天然皮革PRイベント「日本革市」ショールーム型展示会が8月1日(火)からスタート! 
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東京・有楽町 b8ta Tokyo - Yurakucho(最寄り駅:東京メトロ 日比谷駅 A2出口)で開催されています。


一枚、一枚、丁寧に。実直に。
受け継がれてきた技と心で、
「皮」は「革」へと姿を変える。
ふれて、感じる、作り手の想いとこだわり。
対話から生まれる、新たな発見と驚き。
「日本の革」の魅力を、存分にご体感ください。
(「日本革市」公式ウェブサイトより)
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公式ウェブサイトでのアクセスランキングを軸にアイテムを選定。
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腕利きメーカー×タンナーによる革製品をはじめ、製品に使用されたレザーのサンプルも展示され、触れることができるという画期的なスタイルが好評です。参加社は次のとおりです。

【出展メーカー】
株式会社きくひろ
エールック株式会社  
株式会社三竹産業
株式会社chi.wata
有限会社中澤
合同会社エイチ
株式会社DIECI-LABO
株式会社ハートビート
藤原化工株式会社

【出展タンナー】
中嶋皮革工業所
イサム製革
栃木レザー株式会社
株式会社マルヒラ
株式会社キタヤ
株式会社モリヨシ
VL.ナカシマ株式会社
シンヤ工業株式会社
有限会社大星産業

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初日からレザーファンが立ち寄り、外国からの旅行客にも注目されました。

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特製アイテムのプレゼントもありますのでお早めに。会期は8月29日(火)まで



【レポート】「TLGFC」

東日本バッグ工業組合 組合員有志による「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で開催中! 


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パリ・コレクション(23-24 秋冬)でビッグメゾンが製品にリザード(トカゲ革)を採用した影響で、高感度ユーザーにリザードが注目されています。同イベントでは、リザードのミニバッグ(ペトラルカ 現在は完売/写真下)がコンスタントに売れ、ヒットの兆し。さらなる広がりに期待したいですね。
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8月4日は「一粒万倍日」「天赦日」が重なる幸運日。財布をお探しの方が多く見受けられました。
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風水のラッキーカラーや上質レザーを用いた製品が好評でした。

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人気占い師が提唱するラッキーカラー「パステルカラー」がロングヒット。

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定番ともいえるラッキーカラー「イエロー」や上質レザー「コードバン」もラインナップ。
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実際に使用したサンプルも展示し、経年変化のイメージが想像しやすいですね。
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会期は本日8月3日(水)まで。次回は8月21日(月)からの予定。新しいブランドが登場するそうです。参加社のひとつ、三和袋物の公式エックス(ツイッター)アカウントで日程が発表されますので、どうぞお楽しみに。



【イベント情報】「姫路 革の市」

毎月第一日曜日に行われる恒例イベント、「姫路 革の市」が8月6日(日)に開催されます。

国内有数の皮革産地・姫路のなかでもタンナー(皮革製造工場)が多く集積する高木地区を拠点とした直売市。「姫路で生み出された高品質な皮革を知っていただき、日本のものづくり文化の発展に寄与したい」との想いが込められ、地場産業である皮革を用いた革製品(鞄/靴/小物)を出品。天然皮革素材、副資材が豊富にそろい、DIY派ユーザーに人気を集めています。



【メディア情報】「桂宮治の街ノミネート」

落語家・桂宮治さんが、地元の人々が紹介する地元ならではの行きつけの場所を巡り、地元を愛する人々とのふれあいを楽しむ新番組「桂宮治の街ノミネート」(BSフジ/毎週木曜 22:00~)最新回(7月27日放送分)は、北千住・後編のリピート放送。

ランドセルの名門メーカーとして知られる大峡製鞄が登場。ファクトリーの内部も公開されています。見逃し配信は明日8月3日(木)まで。



同じく、北千住の人気ショップ「minca」では、革製ジェンガとオセロが店頭でお出迎え。無料で楽しめます。
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経営母体はブランドレザーとして知られる「栃木レザー」の代理店であり、革の目利きとしてお馴染み。職人集団の遊び心がうれしいですね。革の魅力を発見する体験としてだけでなく、フォトジェニック、ムービージェニック!



【技術認定情報】JAPAN LEATHER GOODS MEISTER

一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)は、7月12日付けで長谷川博司さん(株式会社革包司博庵) をJAPAN LEATHER GOODS MEISTER(小物部門)として認定しました。第6回 日本皮革製品マイスター認定証授与式が9月5日(火)に行われます。

日本皮革製品マイスター制度は、日本の優れた皮革製品の技術者を顕彰・広報し、広く世界の消費者等に周知を図ること等により、技術の維持向上と伝承、後進の育成及び皮革産業の発展を図ることを目的として、会員団体とともに検討を進め、平成29(2017)年度から運用を開始。現在、「鞄」、「ハンドバッグ」、「小物」及び「手袋」の部門でマイスターを認定しています。



【メディア情報】「JLIAtv」

一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA) 公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で、2023卒展シリーズ第四弾となる動画が公開。
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2023卒展シリーズ第四弾は、日本でいちばん歴史がある、靴づくり学校といわれるエスペランサ靴学院。
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2022年4月から技術を学び、2023年3月末に卒業した48期生の一年の学びの集大成を発表する卒業展示会が3月17日(金)~19日(日)、大阪・難波 なんばパークス 3Fで行われました。

放送内容を掘り下げた放送後記(画像付き)も必読です。


カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は、「ジャパンレザーアワード」と「レザーソムリエ」は、実際仕事につながるのか、を考えるという話。関西人 村木さんのストレートな想いをぶつけ、皮革業界のビジネスパーソンやクリエイター、学生の皆さんの疑問を解消してくれます。

レザーソムリエの「皮革講座 Basic(初級)」はご好評につき、全会場満席となっております。皮革講座を受講してくださった皆さま、資格試験にトライしてください。

*   *   *

通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

今後のスケジュールなどは下のリンク先をチェックしてください。



*   *   *


毎度です!「お金の話大好き」ムラキです。

関西人であるメリットのひとつは、お金大好き!と言っても軽くスルーされることですかね。失敗したら、「これは後日笑い話にしないと元が取れない!」と考えられることも関西人の強みです。

さて、みんな大好き「お金」の話です。今回はタイトルにありますように、「資格や賞とお金」「お金につながるのは資格や賞をとった人の意志ひとつ」という話です。

レザーソムリエってなに?

日本革類卸売事業協同組合/一般社団法人日本皮革産業連合会の行っている事業で2016年に始動しました。数年前から私もお手伝いしています。

レザーソムリエは誰が対象なのか?

皮革業界では、皮革及び革製品について正しい知識を持っていただき、皮革および革製品を愛用し、楽しみ、より多くの皆様に使っていただきたい、そんな想いから、皮革講座や皮革試験等を活用し、「レザーソムリエ」を育成することにいたしました。

革とは何か、皮革の種類や鞣しの方法、革の良さやお手入れ方法など幅広く学んでいただき、レザーライフを多くの皆様に楽しんでいただけたらと思います(レザーソムリエ 公式ウェブサイトより)。



革製品の作り手・メーカー・趣味の人や販売員さん、さらには革製品がスキ、という方でもokです!

実際、私が解説する際には「販売員の方」「作り手の方」に手を挙げてもらいますが、販売員が4割弱、作り手の方が4割くらいかな、と思います。

作り手もメーカーさんから、趣味の方、セミプロの方まで幅広いですね。

レザーソムリエはどんな試験か?

「レザーソムリエ Basic(初級)資格試験」は4つの選択肢がある試験問題50問を60分で解きます。「レザーソムリエ 中級(Professional)資格試験」は4つの選択肢がある試験問題75問を60分で解きます。



全国にあるテストセンターで受験できるコンピューターを使用した試験(CBT方式)になりますので、どこでも受験が可能です。

試験内容としては公式テキストを基本としてそこから出題されます。


「レザーソムリエ Basic(初級)資格試験」は、その中でも初心者を対象としたものです。皮革素材の特徴や違いに始まり、クツやカバン、ベルト、レザーウェアなどに関する基礎知識、さらにはケア・お手入れなど、革に関する基礎知識を網羅的に問う資格試験です。

「レザーソムリエ Professional(中級)資格試験」は、レザーソムリエ Basic(初級)合格者または、皮革及び革製品(販売業含む)取扱歴5年以上の方を対象とした資格試験です。より専門的な知識や技能を測り、証明する資格となっております(レザーソムリエ公式ウェブサイトより)。



個人的に言うならば・・・初級は浅く広く、です。靴や鞄の知識なども問われます。中級は逆に狭く深く、です。革の作り方などを中心に試験が作られています。

初級と中級では方向性がまるで違います。タンナーさん(革を作る工場)から見たら中級のほうが楽です。むしろ初級のほうが難しく感じるはずです。

レザーソムリエのテキストは結構オススメです。

レザーソムリエにあわせて作成された初級と中級のテキストですが、結構オススメです。

初級は浅く広くですので、革や革製品づくり、革製品の手入れに関して浅く広く学ぶのに最適です。読んでいて面白いです。

中級は深く狭く。革づくりのみに関する解説です。現状、手に入りやすくて革づくりに関して学ぶならば、このテキストはオススメです。


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中級はほんとにマニアックですね・・・。

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お金はどれくらいかかるの?

初級は5,500円、中級は11,000円かかります(2023年7月現在)。



初級・中級ともに各地でセミナー(「皮革講座」)が行われています。

初級は無料です。一般社団法人日本皮革産業連合会からの支援で無料で受講可能です。

中級は有料となります。27,500円かかります。

レザーソムリエ(「皮革講座」)初級は2.5時間で革に触れます



初級の資格試験は鞄や靴、手袋、革などもまんべんなく出ますよ、というのにセミナーでは革素材と手入れの話のみとなります。セミナー受けたからって、「セミナー受けた人だけこっそりと試験問題を教えるよ!」なんてことはありません。

座学を受けてもらい、18分×4回で「牛」「爬虫類」「仕上げ加工」「各種動物」について実際にそれぞれの革を触って解説します。

この「実際に触る!」というのがとても価値があります。これだけの革を実際に触れる&きちんと解説される、というのはそうそうできない体験かと思います。

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レザーソムリエ中級は27,500円の価値を感じてもらえる内容



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中級は「27,500円」というハードルに加えて、「レザーソムリエ Basic(初級)合格者、ないし皮革及び革製品(販売業含む)取扱歴5年以上の方のみです」という高いハードルが要求されます。

1日で8時間弱の講習となります。くわしい内容は上記のリンク先で。

会場では40種類超の革が並んでいます。爬虫類や牛・馬・豚などから、起毛させたスウェードやヌバックなどの各種仕上げ加工を施した革だけでなく、合成皮革なども並んでいます。それも大きいサイズで一枚一枚。

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最終的に講座の最後にある「利き革テスト」での点数が中級の資格試験で加点されます。

「講座受けないと合格できないじゃないか!」「金で点数買うのか!」という声も実際に聞きましたが、逆です。

「中級のソムリエを受けるならば、知識だけじゃなくて、実際に革を触ってその上で資格試験を受けてください」という意味合いがあると思います。


何度も何度もこのブログで書いていますが、「革は実際に触らないとわからない情報が多すぎ」です。


中級の資格試験は4つの選択肢がある試験問題75問を60分で解きます。知識をきちんと勉強すれば中級は合格できます。ですが頭でっかちに知識だけじゃ駄目なわけです。

セミナー会場では40種類以上の革が並び、それらの革を触ってもらい、最後には「利き革」テストがあります。全国にあるテストセンターで受験できるコンピューターを使用した試験(CBT方式)が、

「ちゃんと革を触った」「僕はヌバックとスウェードの違いをきちんと指で感じました」「PVCとカンガルー革の違いをきちんと手で触りました」「コシの強い革・ハリの強い革、というのを実感しました」という、「触った実感」と「自信」を持ってもらえます。

それらを持った上で中級のソムリエを名乗ってほしいな、と運営サイドは思っているわけです。

40種類以上の革を実際に触れて、各種専門家が座学で教える、というのは現在の日本では存在しません。また、どれだけ登録者数が多いユーチューバーさんがどれだけ言葉で説明しようが、実際に触らないとわからない情報が革には多すぎます。革を触って専門家が解説する、ということに27,500円の価値を見いだせる方ならば意味があると思います。

ジャパンレザーアワードって?

一般社団法人日本皮革産業連合会が主催している国内最大の革製品コンテストです。



私が初めて同アワードの応募作品展示会場に行ったのが2012年かぁ・・・まさか10年以上の付き合いになるとはなぁ・・・。

ジャパンレザーアワードに出すメリットは?







このアワードは出展するだけでメリットがあります。
「応募するとプロのカメラマンが撮影してくれる」「それをきちんとWEB上に受賞・非受賞の応募作品問わず載せておいてくれる」「その際に自分のブランドネームなりSNSリンクを繋いでくれる」が、受賞する・しないを問わず最大のメリットだと思います。

他には、審査会/応募作品展では一般来場者にもアンケートを書いてもらい、「この作品のここがスキだ」と書いてもらうと、後日作品返送時にそのコメントも一緒に返送されてきます。

他にも、「作品展示時にハガキ1枚サイズのプロフィールが書ける(これ、宣伝としても、作品アピールとしても、ものすごく有効です)」「出展者限定の懇親会がある(感染症対策のため今年も行われません)」などのメリットがあります。

一切の忖度がない、厳正な審査

「ジャパンレザーアワード2022」グランプリは、野沢浩道さんが受賞。

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なんと鉛筆1本を入れるケースです。




大賞結果を聞いたとき、「審査員さんたちは全く忖度してねぇなぁ!!!」と大笑いしたものです。

受賞者さんはメーカー勤務というわけでもないですし、大量生産・販売するわけでもありません。それでも大賞です。実際受賞者自身が一番驚いたそうです。歯医者さんですから、受賞者さん。

本職が別にあり、クリエイティブを追求している作家さんが「ジャパンレザーアワード」のグランプリを受賞したのは初のことです。



デザイン、ファッション、各分野の第一線で活躍する審査員たちの厳正な審査により、この作品が選出されました。一切の忖度がないことに改めて驚きました。それは、メディア関係者も同様で、「毎日新聞」や「めざましテレビ」(フジテレビ系)で取り上げられるなど、注目を集めました。


<審査員長 総評>
レザーアワードというと、どうしても既存の製品の進化や質の向上に視点が行きがちだが、もっと大切なことは、その提案が、どれだけ人々の生活やモノの見方を変えるか、その可能性があるかではないだろうか。無論それは大変難しいことなのだが、この作品はそれを見事に乗り越え、「こんなの欲しかった」、と言わせる強さを持っている。
一本100円足らずの鉛筆の価値が、この作品によって100倍になると言っても過言ではない。鉛筆が短くなるとできるスペースは、「思考を働かせた標」、とする発想も今の時代にマッチする。モノとコト、二つのデザインアプローチが見事である(「ジャパンレザーアワード2022」公式ウェブサイトより)。


「ジャパンレザーアワード」を受賞するには?

選考基準は、ものづくりの技術だけではありません。凄腕の職人さんが受賞を逃して、その無念の想いを聞いたこともあります。一方、2022年度学生部門の最優秀賞「牛さんの爪サロン」という作品は無縫製で仕上げられたものです。



「ジャパンレザーアワード」だけでなく、創作系のコンテストで受賞するためには、応募要項・概要を調べるのが重要だと思います。



審査員の属性や履歴については、下記ページで掲載されています。審査員がデザイン系なのか、ファッション系なのか。歴代の受賞作品の審査員は・・・結構重要です。



長濱審査員長のインタビュー(「JLIAtv」)も重要なヒントとなりそう。


上記のことをふまえたうえで、「自分は何を作るか」「ジャパンレザーアワードというコンテストと審査員の考え方」と自分の作るもの・作りたいものをどうすり合わせていくか、です。

この考え方ややり方はある意味邪道的な思考方法です。ですが「受賞したい!」と思うならば重要な考え方です。受賞していない私が言っても説得力ないですが・・・。

レザーソムリエの資格やジャパンレザーアワードの受賞によって、お金が儲かるのか? 給料が上がるのか?

「レザーソムリエの資格を有したり、アワードを受賞したからってお金が儲かるのか?」と聞かれたら、「そんなの儲かるわけないやん」と答えます。

ですが「これまでに、ソムリエの資格保有者やジャパンレザーアワード受賞者でお金儲けしたorお金儲けにつなげた人はたくさんいる」と答えます。

ワインのソムリエってそんなに高給取りじゃない?

資格・雇用・収入の関係性はシンプルではありません。資格なんて意味ないか? というと、そうは思いません。

資格は「(その資格を取るために)きちんと勉強した」証です。資格をもつ人の「箔」や「トロフィー」のようなものがひとつ増えたにすぎません。それを生かすかどうかは、その人次第です。

受賞しなくてもお金儲けた人もいるし、受賞してもお金儲けていない人もいる



「ジャパンレザーアワード」で受賞した職人を有した某メーカーさんは、イベント出店の際に「ジャパンレザーアワード受賞!!」というのぼりを作り掲げたそうです。

「ジャパンレザーアワード」を認知しているユーザーの割合はともかく、受賞という言葉だけでスゴイ、と伝わるわかりやすさは抜群で、着実にビジネスに活用したわけです。

一方、同アワードで受賞後、状況に変化がない人も残念ですがいらっしゃいます。

また、手作り作家さんがイベントで「レザーソムリエ初級 有資格者」と掲げているのを3人は私は見ています。これも「箔」として利用しているわけですね。

「箔」をどう使うかはその人の意志次第

初級ソムリエや中級ソムリエ講座の際に言います。

「ソムリエを取る・取らないはご自由に。ですが、今日、あなたは、これだけの革を実際に触った。これから先の人生で『僕はこれだけの革を実際に触った』と誇ってほしい。それは4択試験だけで手に入れたソムリエ資格よりも意味があることだと私は思う」

「アワードなんて応募してなんぼ儲かるねん?」という人にも言います。

「100%確実に儲かりたいならば、ものづくりなんてしないほうがいい。自分で商売もしないほうがいい。なにか行動して、それで得た成功にせよ失敗にせよ、それをどう活かすかは自分次第でしょ」

どんなものでも、手に入れたものをどう使うか手に入れたその人の意志次第なわけです。

ちなみに革の箔押しもおもしろい世界で過去に下記のブログで紹介しています!


ムラキの今後予定

8月5日(土)、「皮革講座 Professional(中級)」大阪会場 レザーソムリエのお手伝い。



8月26日(土)・27日(日)、イベント「革にまつわる工具と工法」(東京・八広)技術解説しています。今回はカッターの使い分けの話とか。



9月15日(金)・16日(土)、lized工場見学&染め靴ワークショップ(千葉) ワークショップのお手伝いしています。



9月30日(土)・10月1日(日)、「ジャパンレザーアワード」応募作品展。くわしくは次回以降お知らせします。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

今週末から全国各地で小学校の夏休みがスタート。さまざまな業界でファミリー向けのプロジェクトを展開。この夏の暑さは厳しいので、涼しい屋内で楽しめるコンテンツを提案したいですね。
今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【レポート】「ジビエ革」展

農林業への被害軽減のため有害捕獲された猪、鹿などの野生動物たちの生命の証に感謝し、皮革を利活用する「ジビエ革」ムーブメントの発信で知られる高見澤篤さん主催のイベント、「ジビエ革」展が東京・松ケ谷の「と革」で7月7日~18日に開催されました。
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高見澤さんがオープンしたアトリエ&ショップ「と革」は2023年7月で5周年。今回はその記念イベントとなっています。
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「里山の問題に目を向け、捨てられるだけのケモノの皮をジビエ革と名付け、革製品にして多くの方に知って頂きたいと活動を初めて18年が経ちました。 最初は傷も穴もある革なんて商品として売り物にならないよ。と言われ、見向きもされない時期もありました。ですが、諦めずに続けてきたコトで、一つの価値感として認知されるようになってきたのかな、と思います。 お陰様で素晴らしい作り手とのご縁もあり、今回もこうして開催できることを、とても嬉しく感じています」(高見澤さん)
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ジビエ革を使用した作品を多彩なクリエイターが出品。石黒幹朗さんは、バッグや立体作品など幅広く展開。ベレー帽のようにも見えるかごバッグは、手で揉み続けてシボをだした手揉みシボ革(鹿)を、紐状に切り出し、編み上げているそう。
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鹿革で石を包み込んだ作品は、なんと楽器! 石の組合せがひとつひとつ異なり、やさしい音色が響きます。


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ポーラ美術館ミュージアムショップでの常設など、高く評価されている加藤キナさんの作品。圧倒的な緻密さに驚きます。鹿革でかたどった紫陽花はドライフラワーのような色合いが美しい。
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「身のまわりを愛しいものに囲まれて生きていきたい」と願うユーザーの胸に明かりを灯しているかのよう。秀逸なジャパンレザーを普段の暮らしのなかで愛でる喜びは格別ですね。


そして、高見澤さんの次なるチャレンジはかなりのビッグプロジェクト。秋に行われるそうですので、情報解禁後、当ブログでもお知らせいたします。



【ライブ配信情報】「ジャパンレザーVOICE」

「ジャパンレザーVOICE」第13回はいよいよ今日! 7月19日(水) 16:00から、アズーリFM公式サイトよりライブ配信(生放送)。ぜひ、ご視聴ください!


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■「ジャパンレザー 旬暦」革製品紹介
 <誰かに教えたくなるジャパンレザー>
*職人技が生かされたアイテムシューズ
*ファクトリーが手がける「便利なスケルトンアイテム」
*暑い日も使えるハンズフリーアイテム
*進化系財布
*アップルウォッチ時計バンド(ベルト)

■「最新トピック紹介」
 レザーソムリエ「皮革講座 Basic(初級)」
 東靴協会「靴まつりキャンペーン」


【コンテスト情報】「ジャパンレザーアワード2023」

一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)が主催する国内最大の革製品コンテスト、「ジャパンレザーアワード」2023年度公式サイトが6月19日にオープン。作品応募の事前エントリーが終了し、7月18日から本エントリー(作品応募)がスタートしました。今年度も新しいジャパンレザーの可能性を切り拓く素晴らしい作品との出会い、楽しみですね!

なお、全応募作品を展示するイベントを東京・渋谷 渋谷ストリームホールで9月30日(土)・10月1日(日)の二日間開催。受賞作品展示イベントは、大阪・梅田 阪急うめだ本店内のb8taで行われることが決定しています。



【メディア情報】「ぶらり途中下車の旅」

人気テレビ番組「ぶらり途中下車の旅」(日本テレビ系/土曜9:25~)7月15日放送(都営大江戸線)に「ATELIER YAUYAU」が登場しました。「ATELIER YAUYAU」は人気イベント「まちのかばんやさん」の中心メンバーとしてもお馴染み。東京都墨田区エリアの革製品づくりの魅力を発信しています。

引き手をモチーフにしパーツを組み立てて仕上げるバッグが同ブランドのシグネチャーモデル。カゴバッグのような雰囲気で内袋をコーディネートし入れ替えることでオールシーズン使用可能です。放送後、年内いっぱいの生産分の注文があるなど大反響だったようです。見逃し配信は7月22日(土) 9:24まで。



【イベント情報】「NO SHOES NO LIFE」

靴の街・浅草の歴史を紐解き、新しい魅力を発信する展示シリーズの最新回の開催概要が発表されました。浅草に集う人の歩みと今日の姿を、写真やエピソードなどの展示に加え、靴製作実演やワークショップ、工場見学などの街歩きも実施予定です。
城さんイベント2023夏休み.jpg
開催日時:2023年7月22日(土)~8月31日(木)
開催時間:11:00~18:00
開催場所:浅草文化観光センター7階(台東区雷門2-18-9)

展示
・ 浅草靴産業地図(産地・浅草の概要と特徴の解説付き)
・ 産地浅草の戦後発展史(エピソード+写真)
・ 産業を支える団体・学校・研究機関などの紹介
・ 歴史の中の靴やユニークなデザインシューズ展示
・ 靴の出来るまで映像紹介(紳士靴・婦人靴)

実演
・ 靴製作実演(土日、数回)
・ 靴や革製品製作ワークショップ(数回)
・ 子供と靴と健康と―――フィッティング(計測)相談&セミナー
・ 工作教室―――ガムテープで作る靴&ブーツ(8月下旬)
ほか


プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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