欧米ブランドに「負けていないぞ!」

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

シューズおよびスポーツ用品メーカー、アシックスが手がける高価格帯ブランド「オニツカタイガー」が、フランス・パリ シャンゼリゼ通りにパリ・オリンピックと重なる時期にホテルを期間限定で開業することが報道されました。18世紀につくられた建物をリノベーションし、寝具、クッション、アメニティまでも自社で製造。ブランドの製品、歴史、バックグラウンドを体験できる場所としてホテルをオープン。ライフスタイルブランドとしての世界観を訴求します。今後は欧州でのホテル業態展開の構想もあるそう。

一方、国内では各地で小中学校の夏休みがスタート。ジャパンレザー関連メーカー、プロジェクトでは、児童向けの体験イベントなどを開催予定です。

また、雨が多い梅雨から秋への時季に向けた防水加工を施した革製品が開発され人気。風水の浸透による「開運日」の定着により、夏でも革財布が売れています。

レザーの季節・秋や春財布のお買い換えだけでなく、年間を通して、ユーザーの皆さまがジャパンレザーにご興味をもってくださる時代になってうれしいです。日本製革製品の魅力、使う楽しさを知るきっかけとなる取り組みにぜひご注目いただきたいですね!

今回もイベント、ワークショップやメディアのトピックなどをまとめました。参考にしていただけますように。


【イベント】村瀬鞄行

上質なランドセルに信頼が寄せられる鞄メーカーの株式会社村瀬鞄行が夏休みイベント開催を発表。ランドセルについて学べる自由研究ツアー(予約制/参加費500 円)を、8月3日(土)~4日(日)、同社名古屋本店で開催します。
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参加者自身で組み立てるキーホルダーや、自宅で復習できるテキストもプレゼント。当日はツアー以外にも、革小物を作るワークショップ(予約不要)やサンプル市(予約不要)も行われます。

くわしくは、下のリンク先をご覧ください。


【イベント】「経産省こどもデー」

日本皮革産業連合会(JLIA)が運営するキッズレザープログラムは、8月7日(水) 、「経済産業省こどもデー」に出展します。
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テーマは、「革ってなんだろう?身近だけどあまり知らない革に触れて、学んで、親しんでみよう!」。いろいろな動物の革の展示し、動物の種類や部位による違いを感じていただけます。

また、ワークショップ「好きな色と刻印で、自分だけの革のコインケースをつくろう」も開催します。

なお、このイベントは、霞が関の府省庁が連携して、施策に対する理解を深めてもらうことを目的とした「こども霞が関見学デー」に合わせて経済産業省が開催しているイベントです。

くわしくは、下のリンク先をご覧ください。


【イベント】夏休みワークショップ

皮革産地 兵庫・姫路 姫路駅前 じばさんビル 1F 革工房BAIMO(バイモ)で、夏休みワークショップが7月27日(土)からスタート。トレー、ポシェット、がま口など、さまざまなアイテムの手づくりにトライできます。
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姫路の御着地区のタンナーが会員となり立ち上げた御着四郷皮革協同組合が運営するブランド、「Leather cafe 」も参加。革を選び、刻印や穴あけなど、オリジナルパスケースづくりを体験できます。7月27日(土)、8月10日(土)、各日13:30~(定員3名)。
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自家用車の免許を返納した大人世代はバスなどの公共交通機関を利用することが増えていますので、パスケースは新たな必需品。9月16日(月)、「敬老の日」のギフトにぴったりですね。

革工房BAIMO(バイモ)は、「姫路産の皮革の良さをより多くの人に知っていただきたい」という思いからリニューアル。産地ならではの本革でつくられた革製品の展示や販売のほか、皮革に関する情報発信やワークショップを行っています。

くわしくは、下のリンク先をご覧ください。


【イベント】レザークラフト体験

皮革産地 埼玉・草加 草加市文化会館伝統産業展示室 ぱりっせが、「夏休みにも!コドモも オトナも 楽しめる レザークラフト体験!」開催を発表しました。多彩な動物モチーフを選び、自分だけのオリジナルに。日程は7月27日(土)、8月24日(土)です。
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なお、写真は2024年2月に開催された「草加レザーフェスタ」、2023年11月に開催された「SOKA革市」で撮影させていただきました。

くわしくは、下のリンク先をご覧ください。


【イベント】「プレレザークラフトワークショップ」

大阪の人気ショップ「レザークラフトフェニックス」(大阪・難波)が7月26日(金)、「プレレザークラフトワークショップ」を開催。「レザークラフトっておもしろそうだな。ちょっとやってみたいな」「でも材料とかそろえる前に一度どんなものか試してみたいな」という方に向けたワークショップになっているそうです。

ここ数年の物価上昇の煽りを受けて、レザークラフトの材料や工具も値上げラッシュ。初心者向けの道具も同様のため、「最初に道具をそろえるとなると結構な出費になってしまう」という新規ユーザーの悩みをレスキューすべく、「つくるアイテムよりも体験を重視したワークショップ」が立ち上げられました。
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今回はカードケースづくり(所要時間は2~3時間。個人差があります)。参加費2,500円。少人数制でじっくりレクチャーしてもらえます。開催場所は、レザークラフトフェニックス 教室スペース (大阪市浪速区敷津東1-4-17)です。刃物などを扱うため参加は小学校高学年の方以上、かつ日本語でのコミュニケーションが可能な方に限ります。体験を目的としておりますので、革の色や種類は選べません。ご注意ください。

くわしくは、下のリンク先をご覧ください。


【メディア掲載】「LEON.jp」

ファッション誌「LEON」のオンライン版「LEON.jp」のオリジナルコンンテンツ、「買えるLEON PICK UP」【要注目】最強開運日(7月29日)のために「クロコ財布」を新調♡に、人気ブランド「FLEDGE」の財布が掲載されました。

7月29日(月)は、天赦日、一粒万倍日、大安が重なるスーパーラッキーデー。財布の新調にぴったりです。
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「エキゾチックレザーマーケットジャパン」の「製品一覧」では、上質な財布や財布感覚で使えるアイテムを厳選ブランドから一挙ご紹介。参考になさってください。


【イベント】「TLGFC」

東日本バッグ工業組合 組合員有志による人気イベント、「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが7月25日(木)~31日(水)、JR船橋駅構内(さざんかさっちゃん像付近 北口から入ってすぐ)で開催されます。
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写真は前回開催時に撮影させていただきました。
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会場の目の前にある東武百貨店船橋店(のバッグ売り場、平場)は、「ラグジュアリーに依存せず、国内のバッグメーカーによる製品をしっかり集積して実績を出している」と「WWDジャパン」(オンライン記事2024年2月27日)で掲載されるなど、国内バッグブランドをお求めのユーザーの皆さまが数多く立ち寄ってくださっています。

バッグはもちろん、上質な革財布もそろいます。7月29日(月)の最強開運日には、上質な日本製革財布が最適! 新紙幣を新しい財布でお迎えください。

なお、7月31日(水)からは新宿タカシマヤでも開催予定。こちらもどうぞお楽しみに!

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

日本最大の化粧品・美容の総合サイト、@cosme(アットコスメ)による「@cosmeベストコスメアワード2024下半期トレンド予測」で発表されたキーワードのひとつは「バリュパ(バリューパフォーマンス)消費」。
同サイトのクチコミでは 「タイパ(タイムパフォーマンス)」というワードは昨対7倍の出現率となり、大きく伸長。「本質的なタイパ」を求める消費傾向を、新たに「バリュパ消費」と名付けています。

「タイパ」の価値が単なる時短ではなく、本質的な「バリュー」にあることを理解した製品づくり、訴求が求められそうですね。それはコスメだけでなく革製品も同様かもしれません。使いやすさを通した「タイパ」の提供はもちろん、レザーの本質的な価値をもっと知っていただけるよう、多くのユーザーの皆さまにお伝えしていきたいですね。

今回もイベントやメディアのトピックなどをまとめました。参考にしていただけますように。


【レポート】「ジャパンレザーVOICE」

Web動画配信コンテンツ「ジャパンレザーVOICE(レザボイ)」2024年度、3回目の収録を行いました。
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梅雨明け前にもかかわらず酷暑の日々が続きますが、初秋の時季のお知らせなどをまとめております。公開をどうぞお楽しみに。

今年度は配信スタイルをリニューアル。当連合会公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」から発信。従来どおりのさまざまなトピックに加え、ジャパンレザーのものづくりにフォーカスし深堀りするコンテンツもご用意しております。


【写真展】上吉川祐一さん

埼玉県川口市 西川口レオフォトギャラリーに続き、上吉川祐一写真展の次のスケジュールが決定!

9月14日(土)から大阪・梅田 ソニーストア 大阪(ハービスエント 4F) SONYストアαプラザ大阪(※巡回展あり)にて、写真展「かわと生きる」を開催。写真集の作品を中心に新作が展示されます。9月28日(土) 13:00からはトークショーも。
「地元の関西とは言え、兵庫県の西の端からで不安いっぱいなので1人でも多くの方にお越しいただけると嬉しいです」(上吉川さん)。

写真集「かわと生きる」(ulus publishing)は、好評販売中。
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「姫路駅直結の駅ビル、ピオレ姫路 2Fのジュンク堂書店姫路店で本を置いてくれているのを見かけました。地元の郷土史のコーナーに並べていただいています。なお、書店の許可を得て撮影しました」(上吉川さん)。
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牛の「皮」が「革」となるまでの過程を丁寧に追いかけた、ほかに類のない一冊。革なめし職人(タンナー)へのインタビューも収録されています。夏休みの自由研究、探求型学習などにぴったりです。


【コンテスト】「ジャパンレザーアワード2024」

国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード2024」の本エントリーが7月16日(火)からスタートしました。
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今年で17年目を迎えます。国産のなめし革などを使用した作品を対象とし、革を用いた製品の、新たな可能性を見出すアワードです。このアワードを通じて、新たな"発想・表現"のできる人材の発掘と育成に取り組んでいます。

年々作品のレベルが上がり、応募作品のクオリティや斬新なアイディアに驚かされることが多い同アワード。昨年度はリメイク作品が初受賞するなど、これまでのセオリーを打破する作品のパワーが素晴らしい、新しいジャパンレザーに出会えるのが楽しみです。


【プレスリリース】「JIS K 6541:2024 革(レザー)-用語」制定

「革」「レザー」と呼べる製品は動物由来のものに限定するとJISで規定されました。
新聞・テレビ・雑誌などのメディア及び、各団体(百貨店、ショッピングセンター、通販、ファッション、文具、自動車、家具など)へ以下「関連資料」の内容を送付しています。

関連資料ですが、以前お送りしたJISリーフレットの内容に加えて、ご質問の多かった「シンセティックレザー、フェイクレザー、PUレザー、ビニールレザー」などの表現にも言及しており、分かりやすく内容がまとめてありますので、得意先への説明、正しい知識の普及に是非ご活用ください。
また、次のURLをWeb、SNSなどでご紹介・拡散いただけると幸いです。

説明会へのご参加もお待ちしております(詳細「関連資料」参照)。
(5/24の説明会後、質問の多いJIS用語も追加説明します。)

※関連資料には、「アップル、キノコなど素材」「革を細かく粉砕しシート状に加工した素材」 「合成皮革、人工皮革」「エコレザー」以外にも、ご質問・問い合わせの多かった「シンセティックレザー、フェイクレザー、PUレザー、ビニールレザー」「スエード(スウェード)、ベロア、ヌバック」「床革、エナメル革、ラミネートレザー、コートレザー、銀付き革、銀すり革」についても言及しております。

関連資料(pdf)のダウンロードはこちらから。

このたび、ご要望にお応えし追加の説明会が開催決定!
4月に改訂された日本エコレザーの認定制度についても、ご説明いたします。日程、会場は次のとおりです。皆さまのご参加をお待ちしております。               
       
開催日時
 7月24日(水) 東京 11:00~/14:00~
 7月29日(月) 大阪 14:00~
開催場所
 東京:アットビジネスセンター東京駅八重洲通り501号室
 大阪:アットビジネスセンターPREMIUM新大阪905号室
<締切>東京:7月17日(水)・大阪:7月22日(月)  

お申込み方法など、くわしくはリンク先をご覧ください。


【イベント】「本日は革日和♪」

当ブログ月イチ連載でお馴染みの村木るいさんが主催する人気イベント、「本日は革日和♪」が7月19日(金)・20日(土)、福岡・博多 チクモクビルにて行われます。

「本日は革日和♪」は「革がもうちょっと楽しくなる」をコンセプトに開催。全国各地で展示会や革屋さんの感謝市、バスツアーなどが企画・運営されています。
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写真は東京での開催時に撮影させていただきました。

参加予定企業は次のおおりです。

寿屋
橋本産業
刻印焼き印のStudio Yamato
ミヤツグ
抜き型工房川崎
nijigamitool
レザークラフトフェニックス
ZIT TOOLS
Japan Leather Craft Association - International Leather Craft Exhibition
Lized
グッドレザー

「今回の革日和 in 福岡博多では展示会(有料/事前予約制予定)を予定しています。展示会では革に関する工具や革の紹介・販売・技術ワークショップなどをしています。限定品!や特価セール!などはありませんので、どの回にご参加していただいても大丈夫です」(村木さん)。

ビジネスパーソン、クリエイター、レザークラフトファンのビギナーも楽しめる内容となっています。夏休みにレザークラフトにチャレンジしたい方にもおすすめです。エントリーの上、お出かけください。


【メディア】「がっちりマンデー!!」

人気テレビ番組「がっちりマンデー!!」(TBSテレビ系/毎週日曜7:30~)7月14日(日)放送分は、売上げが過去最高の2,297億円!絶好調の「ミズノ」。売上げ過去最高!売れなくても儲からなくても何でも作る!ミズノのスポーツビジネス!技術力でコレもアレも作って113億円のワークビジネスがスゴい! などなど・・・ものづくりにフォーカス。

なかでも注目したいのは、「オンリーワンなミズノのスポーツビジネス!職人技でいっぱいの製造工場に潜入!」。子会社の「セノテック」が手がける「セノ―」の跳馬づくりが紹介されました。レザーを丁寧に貼りつけるシーン、見入ってしまいます。

なお、同じく体操のあん馬には、栃木レザーの皮革素材が採用されています。同社のアンテナショップでは、あん馬を展示(下のリンク先ページの店内写真をご覧ください)。もうすぐパリ・オリンピック。選手の皆さまの活躍はもちろん、その活躍を支えるジャパンレザーにも注目したいですね。

現在、見逃し配信中(TBS FREE、TVer)です。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

2024年6月15日(土)より、千葉県佐倉市の山万ユーカリが丘線が顔認証乗車システム(ユーカリPASS)を本格始動しました。東急電鉄では、2024年5月15日(水)よりタッチ決済に対応しクレジットカードなどを使用した後払い乗車サービスの実証実験をスタート。このほか各地で同様なタッチ決済やQRコード決済が普及。特に、大阪万博を控え、関西エリアの大手私鉄、地下鉄では交通インフラの整備が進んでいます。
これまで国内では、スイカやパスモをはじめとしたICカード乗車券による改札が中心でしたが、インバウンド観光客の増加、システム更新の経費縮減対策により、交通系キャッシュレス決済が多様化しつつあります。
今後は、地域特性、ユーザーの皆さまの使い勝手にあわせ、パスケース、財布、スマホポーチの機能・ニーズを見極め、アップデートしたジャパンレザー製品をお届けしていきたいですね。
今回もイベントやメディアのトピックなどをまとめました。参考にしていただけますように。


【レポート】「TLGFC」

東日本バッグ工業組合 組合員有志による「TOKYO LEATHER GOODS FACTORY COLLECTION(TLGFC)」ポップアップイベントが6月27日(木)~7月3日(水)、池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で行われました。
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今回は夏のボーナス時期に合わせ、半年がんばった自分へのご褒美となるような上質な革製品がラインナップ。各社から新作がリリースされました。

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人気ブランド「ペトラルカ」からは、ファンのリクエストに応えてロングセラーの軽量トートバッグから小さめサイズが登場。早速動いているそうです。

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注目メーカー「ステージ」からもトートバッグが。無骨なニュアンスがあり、トレンドのアメカジテイストにマッチ。ジェンダーレス、エイジレスなデザインも好評です。

国内ユーザーはもとより、インバウンド観光客が次々と立ち寄っているそう。「値段を見ずに買ってくださるお客さまが増えています」との参加メンバーからのご意見も。円安傾向が強まる今、腕利きファクトリー直販のアイテムは、クオリティだけでなく、お買い得感も魅力となっているようです。


同イベント参加メーカーの一部は、本日からスタートする下記の「したまち小粋マーケット」に出展します。こちらもどうぞ、お楽しみに。


【イベント】「ニューーーアサクサ」

「したまち小粋マーケット」が本日7月10日(水)から松屋浅草 1Fでスタート。
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日本有数のファッション雑貨の生産地、東京都台東区を中心としたエリアのものづくりの魅力を紹介するお馴染みの人気イベントです。

今回は、「江戸まち食通マーケット」と合同で「ニューーーアサクサ」として開催。バッグ、財布などの腕利きメーカーが参加し、自信作をお披露目します。会期は7月16日(火)まで。



【記念日】「ゼラチンの日」「ゼリーの日」

食用をはじめ、工業用、医療用、写真業界など幅広く利用されるゼラチン。コラーゲンから精製された動物性たんぱく質です。ゼラチンをもっと知ってほしい。そんな想いを込め、日本ゼラチン・コラーゲン工業組合が7月14日を「ゼラチンの日」と制定しました。


同じく、日本ゼラチン・コラーゲン工業組合では7月14日を「ゼリーの日」に制定。ゼラチンがフランス菓子や料理に好んで使われていることから、フランスの代表的な記念日である「フランス革命」と同じ日に制定されています。ともに食肉の副産物から精製され、皮革産業に含まれます。ぜひ、ご注目ください。



【イベント】JIS革(レザー)-用語の制定・日本エコレザーの改訂 説明会

2024年3月21日(木)に、皮革業界等の素材用語を規定する「JIS K 6541:2024 革(レザー)-用語」が制定されました。

内容としては、「革」「レザー」と呼べる製品は、動物由来のものに限定され、例えば、植物由来の原料を使った素材を〇〇革・〇〇レザーとは呼べません。制定後は連日多数のお問い合わせをいただくなど、大きな反響が今も続いております。
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このたび、ご要望にお応えし追加の説明会が開催決定! 4月に改訂された日本エコレザー認定制度についても、ご説明いたします。日程、会場は次のとおりです。皆さまのご参加をお待ちしております。               
       
開催日時
 7月24日(水) 東京 11:00~/14:00~
 7月29日(月) 大阪 14:00~
開催場所
 東京:アットビジネスセンター東京駅八重洲通り 501号室
 大阪:アットビジネスセンターPREMIUM新大阪 905号室

<参加申込み締切>東京:7月17日(水)・大阪:7月22日(月)  

お申込み方法など、くわしくは下のリンク先をご覧ください。



【イベント】「浅草革イチ」

「革とモノづくりの祭典 浅草エーラウンド」が10月18日(金)~20日(日)に開催されます。そのイベントのひとつとして、「浅草革イチ」の始動が発表されました。
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皮革産業の集積地として150年の歴史のある浅草の皮革プロフェッショナルが集結! 皮革に直接触れることができる場・さまざまな疑問質問を聞ける場・身近に感じてもらう場となるそうです。

会場は隅田公園リバーサイドギャラリー。2019年秋以来5年ぶりに、「浅草エーラウンドギャラリー」から「浅草革イチ」へとネーミングも新たに再起動。奥浅草の革問屋の革の展示や、革のものづくり体験が中心となります。

また、地域回遊型イベントのエーラウンドの起点としてインフォメーションの役割も兼ねたスペースに。初めて「浅草エーラウンド」を体験する方にも気軽にお立ち寄りいただけるよう準備が進められています。

「浅草革イチ」公式ウェブサイト、公式インスタグラムアカウントがオープン。出店者やワークショップの内容など事前情報も公開されています。ぜひ、チェックしてみてください。



【メディア】「繊研新聞」

靴と皮革の祭典「オーラウンド」が「繊研新聞」で紹介されました。

大阪市浪速区、西成区の靴と皮革の祭典、「第2回オーラウンド」が11月8日(金)~10日(日)に開かれる。今回は初日をオープンファクトリーとし、10社以上の参加を見込んでいる。靴メーカーなどが工場を様々な人に見てもらい、自社の強みを発信、新たな出会いによる地場産業の進化を目指す。

 オーラウンドは「革とモノづくりの祭典浅草エーラウンド」(東京・浅草)との連携イベント。浪速区と西成区は古くから皮革・靴製造が発達したが、ファッション業界でも知られていない状況を打破するために昨年始まった。地元の行政や学校、商店街などとも連携し、地域全体を巻き込んだ地場産業振興策です。

第2回は会場をエスペランサ靴学院のある浪速区芦原橋周辺と、西成区の西成高校中心に鶴見橋商店街など。初日はオープンファクトリーデーで、大阪靴メーカー協同組合のメーカー8社、バッグや革小物メーカー、皮革製造業者などが参加予定。どうぞお楽しみに。



カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

人気テレビ番組「マツコの知らない世界」(TBSテレビ系)6月18日放送分で紹介された「国産トロピカルフルーツの世界」に驚愕しました。温暖化の影響で農業の救世主になりつつあり、秋田ではバナナ(雪国バナナ/ハウス栽培)がつくられているのだとか。インパクトがあり付加価値性の高いフルーツが人気だそうです。

フルーツは輸出で成功している品目。メイドインジャパンのクオリティへの信頼感に応え、物流の進化で新鮮なまま輸送できることも奏功。海外マーケットで結果を残しています。ジャパンレザーも新しい発想のものづくりで海外マーケットを開拓できる日がくることを期待しています。

今回もイベントやメディアのトピックなどをまとめました。参考にしていただけますように。


【YouTube】「ジャパンレザーVOICE」

当連合会公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」でお馴染みの「ジャパンレザーVOICE(#レザボイ)」が2024年度もスタート。6月20日(木)、第一弾の動画が公開されました。


今年度より、放送後記「ジャパンレザーVOICEダイアリー」が当ブログに移行。コンパクトに読みやすくまとめます。

今回の動画は「レザーソムリエ」皮革講座、「ジャパンレザーアワード2024」、ものづくり&デザインスクールの卒業作品展示レポートを紹介しています。その概要は・・・。


「レザーソムリエ」皮革講座

2024年度も「皮革講座Basic(初級)」がスタートしました!

レザーの基礎知識から、革製品による皮革の使い分けや革製品のお手入れ方法など実践的な知識まで網羅した内容が毎年好評。業界のプロ、日本革類卸売事業協同組合の講師陣がわかりやすく丁寧に解説する「座学」と「実習」で構成された「皮革講座Basic(初級)」を無料で開催しています。

この講座は、今年11月に予定している第8回レザーソムリエBasic(初級)資格試験の対策にもなります。

今年も東京・大阪・福岡・名古屋・札幌の5都市にて計7回の開催を予定。キャンセルが発生した場合は公式ウェブサイトに募集が再掲載されます。参加費は無料。皮革に興味・関心がある方ならどなたでも参加できます。定員は1日あたり70名まで。毎年人気の講座です。



「ジャパンレザーアワード2024」

「ジャパンレザーアワード2024」公式ウェブサイトが公開されました! 


「ジャパンレザーアワード」は国内最大の革製品コンテスト。今年で17年目を迎えます。国産のなめし革などを使用した作品を対象とし、革を用いた製品の、新たな可能性を見出すアワードです。このアワードを通じて、新たな"発想・表現"のできる人材の発掘と育成に取り組んでいます。
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今年のジャパンレザーアワードも進化しています! 

今年度から「テーーマ賞」を新設。ジャパンレザーの総合プラットフォーム「テーーマ\teema」の受託事業者代表 岩城大典(いわき だいすけ)さんが厳正に審査。ファッションの視点で選出され、受賞作品は「テーーマ」への掲載が叶います。「テーーマ」では越境ECも好評。「テーーマ」賞受賞によって、越境ECでの販売が可能となり、世界中のレザーファンから注目されるきっかけに。海外展開を目指している方にぴったりですね。

また、昨年度から「選定作品」が新設。部門賞の審査時に選定された作品を発表。エントリーの可能性が大きく広がりました。毎年200点から300点の応募作品がありますが、受賞作品に選ばれる全体の4~5%にあたる10点にしか十分な評価がなされませんでした。残念ながら受賞には至らない優れた作品が多数存在することを考慮し、2022年度まで実施していた審査員賞の代替として「選定作品」が設置されました。

審査員がレザーアワード応募作品の中から高い評価を受ける作品を選び、全体の20%~30%程度に授与されます。

2023年度選定作品に選ばれた、中村光春さんは、2012年度部門賞を受賞した中村保義さんのお父さまであり、史上初の親子エントリー! 80歳を迎えたいまでも現役職人としてご活躍。ジャパンレザーアワードの応募に年齢制限はありません。学生部門には小学生の応募もあります。世代を問わず、つくり手・クリエイターの皆さまから応募いただき、新しいジャパンレザーのムーブメントを巻き起こしていただきたいですね。

グランプリは30万円、そのほか各賞10万円。そして、プロモーション動画の撮影、小冊子への掲載、さらに、大阪での受賞作品展示イベントへの出展などなど、メリットがいっぱいです。

事前エントリーは7月16日(火)まで。この事前エントリーに申し込まないと、作品応募ができませんので、応募される方は必ずお申込みください。デザイン画ではなく、製品で応募できることも大きなメリットです。企画・デザイン・ものづくりを分担しコラボレーションするチームでのご応募も可能ですよ。

公式ウェブサイトの申込みフォームに氏名、連絡先など、シンプルな内容を入力するだけ。スマートフォンにも対応しているので、どなたでも簡単にエントリーしていただけます。



ものづくり&デザインスクールの卒業作品展示レポート

2024年2月・3月に行われた、靴・バッグなどのものづくり、デザイン学校の卒業展示のレポートをお届け。

今回は、東京都立城東職業能力開発センター 台東分校 製くつ科、文化服装学院 シューズデザイン科・バッグデザイン科、専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ シューズ・バッグコース、杉野服飾大学ファッションプロダクトデザインコース、エスペランサ靴学院の5校をご紹介。

<東京都立城東職業能力開発センター 台東分校 製くつ科>
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目をひいたのが家族の絆の表現。お母さまのためにつくった靴を作品として展示している方が複数いらっしゃいました。トレンドのカウボーイ・コアファッションもいち早くキャッチしています。チノパンツ、ジーンズなどボトムスとのコーディネートによるディスプレイも新しい提案でした。

同校は人気漫画作品「靴の向くまま」で紹介され、話題になっています。


<文化服装学院 シューズデザイン科・バッグデザイン科>
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世界有数のファッションの専門学校らしい校風が反映され、今年度もコーディネートするための靴、バッグが数多く発表。人気のサンダルをブラッシュアップした作品など、ファッションを愛する気持ちがストレートに表現された作品がラインナップ。「装うことを楽しむ」というプリミティブな想いがあふれるハートフルな展示でした。


<専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ シューズ・バッグコース>
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とにかく突き抜けている作品が多く、度肝を抜かれました。残念ながらレザー以外のマテリアルでしたが、手で履く靴や般若心経をモチーフにした作品などもありました。レザーを使用した作品では、ボトムスと一体化した靴や、シャーリングのような技法で連続性のある美しさなど、アート的なアプローチに驚きました。

また、AIの活用も進んでいて、シューズデザインのAI自動画像生成のプレゼンテーション、手仕事、デジタル、AIを融合させた次世代型ビスポークの提案なども素晴らしかったです。


<杉野服飾大学ファッションプロダクトデザインコース>
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「着るバッグ」や、新しい機能の提案、ドイツホックをはじめとした金具使いに凝った作品が数多くありました。プレゼンテーションを拝見する機会をいただいたのですが、皆さん優秀! それぞれの想定ターゲット層は「モード感のあるクール系カジュアル」が中心で、なかには「ノームコア」をイメージする作品も。アフターコロナを体感するドレスアップ、個性派コーディネートからの揺り戻しで、早くも「ノームコア」を新鮮に感じているようです。新潮流「クワイエットラグジュアリー」は、若い世代だけに「ラグジュアリー」を本質的に共感しにくく、シンプル&クールなテイストとしてとらえているように感じ、そのアプローチも新鮮でした。


<エスペランサ靴学院>
2023年4月に入学して1年学んだ技術を詰め込んだ靴を展示するイベントを、大阪・難波 なんばマルイ 1Fで開催。来街者だけでなく、インバウンドの観光客の方々も多数来場し、とても好評だったそうです。SNS投稿をご覧になったジャパンレザーファンがなんと四国から駆けつけたそう。クリエイティブが引き寄せるパワーを改めて感じますね。

2024年度からはセグメント化を推進し、靴づくりとその周辺のカテゴリーをレクチャーするプログラムを創出。幅広い世代のビジネスパーソンが靴づくりを学び、リスキリングにトライできるのもうれしい。新しいスキルを身につけ、自らの可能性を広げてみたい方におすすめです。



「ジャパンレザーVOICE(#レザボイ)」、ぜひご視聴ください!




追記:7月7日
放送後記をこちらでも転載いたしました。









【メディア】「繊研新聞」

国際ファッション専門職大学 × 富田興業の産学連携のプロジェクト、「レッザレジリエンス」が「繊研新聞」(7月1日)で紹介されました。


国際ファッション専門職大学はキズやトラなどがあり、デットストックとなってしまっていた未利用レザーの再生をテーマに、産学連携の取り組みを2021年から始動。製品企画および販売へとつなげ、資源ロスの削減に貢献しています。
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そのひとつ、猫用の爪とぎ「牛さんの爪サロン」が、国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」の2022年度学生部門最優秀賞を受賞。小さくカットした同じサイズのレザーをボックスに敷き詰め、その表面が爪とぎとして使えます。こちらは、無縫製の作品。フレッシュなアイディアが高く評価されました。今後の展開も楽しみですね。



【イベント】「姫路 革の市」

毎月第一日曜日に行われる恒例イベント、「姫路 革の市」が7月7日(日)に開催されます。

国内有数の皮革産地・姫路のなかでもタンナー(皮革製造工場)が多く集積する高木地区を拠点とした直売市。「姫路で生み出された高品質な皮革を知っていただき、日本のものづくり文化の発展に寄与したい」との想いが込められ、地場産業である皮革を用いた革製品(鞄/靴/小物)を出品。天然皮革素材、副資材が豊富にそろい、DIY派ユーザーに人気を集めています。



【イベント】「Japan Creators' collection's(JCC)」

福島県郡山市 うすい百貨店で、本日7月3日(水)から人気イベント「Japan Creators' collection's(JCC)」がスタート。7月9日(火)まで行われます。

古き良き伝統技術を今に受け継ぎ昇華させ、秀逸な日本製のプロダクトを手がけているクリエーター集団がポップアップイベントを各地で開催。老舗メーカー 猪瀬、高梨、こらぼ、TORIHS、ide homme、ラ・ジョイアが参加。上質な鞄、財布、ベルトをはじめとした日本製革製品が紹介されます。



【公募】「LEON」11月号 広告出稿製品募集

エキゾチックレザー製品のPRを目的としてファッション雑誌「LEON」にタイアップ広告を出稿します。現在、この企画ページに掲載するエキゾチックレザー製品を募集中。なお、参加料・掲載料などは無料となっています。画像は昨年の掲載号です。
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ご希望の場合はリンク先をご参照のうえ、お申込みください。


カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。

今回は、キッズレザープログラムに来た小学生からの難しい質問とジャパンレザーアワードの話。日本皮革産業連合会(JLIA)でこども達にレザーの魅力を発信するプロジェクト、「キッズレザープログラム」の委員を担当している村木さんならではのリアルな内容です。また、国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード2024」のお知らせもプラスしています。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

今後のスケジュールなどは下のリンク先をチェックしてください。


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毎度です!「先日、スマホを落としてなくしました」ムラキです。

まぁ、スマホを落としたのはショックではあるんですが、その過程の中で、「スマホをなくして新しいスマホにしてもラインの会話記録くらいしか失っていない」「代替スマホがあってeSIMがあれば4時間ほどで全部復旧できる」「公衆電話、ほんとにないな」などのさまざまなことが学べましたわ。またどこかでまとめます。大丈夫!スマホなくしたくらいじゃ世界は変わらない!むしろ一生使えるネタを拾えましたわ。

今月の話としては・・・

・キッズレザープログラムの質問を受けてその解答
・キッズレザープログラムが8月に経済産業省の「こどもデー」に今年も出展
・ジャパンレザーアワード募集開始したよ!

などとなります。

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キッズレザープログラム、というJLIAのプロジェクト


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多分、10年くらい関わっているんですよ、私。
えっ! もう10年以上、キッズレザープロググラムというプロジェクトに。



≪KLPの事業目的≫
1 革に関する正しい知識を持った消費者を育てる
2 皮革素材の可能性を伝えるモノづくり(生産)現場を育てる
3 職業選択に皮革産業という職業を選びやすい環境を作る

《KLPを通じて伝えたいこと》
KLPでは、こども達が革に触れられる機会を提供するだけでなく、正しい知識を学び、当たり前のように身の回りにある革製品について考えてもらうきっかけを創出したいと考えています。

この事業は10年以上前からJLIAでは行われています。SDGsが一般的になる前から、「革は食肉の副産物ですよ」ということなどをお子さんたちや親御さんに伝えてきていました。

高校生に革の請負職人としての話もしてきた

キッズレザープログラムのために東京出張行きまくったり、その過程で高校生に話をするためだけに自腹切って東京に行ったり、などいろいろおもしろいネタが拾えたものです。


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この話をした際には、「自宅工房で仕事していたら通勤もありません。ラッシュに揉まれる必要もありません」「1週間に会うのは仕事をもって来る営業さんとだけ!人と話さなくても生きていける!大丈夫!トモダチ100人いなくても生きていける!」という話をした際には、高校生よりも同伴して聞いていた教師のほうがウンウンと頷いていたのが不安になりましたが、あのときの先生は元気にしているかなぁ。

「豚と牛って鞣しは違うの?」という質問に・・・

豚も牛も革になるまでの作業はほとんど同じでしょうか?ピッグスキンの特徴として、毛が皮を突き抜けているため通気性が良い、摩擦に良い、と書かれていました。皮から革にする際に大きな違いがあれば教えてください。

このキッズレザープログラムを受託している担当者から、小学生のこどもが革に興味をもっているので教えてください、と親御さんから質問が届き、メールを何往復もしたそうです。

「オススメの絵本ありますか、とか、義父が肥育している牛の皮も革になっているんですか?とか。最終的にお子さんが自由研究として成果物を作るみたい。教えた絵本をすぐ読んでみたり、東京都立皮革技術センターにも足を運んでいるみたいです」(キッズレザープログラム担当者)

あー、なるほど。皮革技術センターにまで行くとはたいしたものだな、その親子さん。キッズレザープログラムという窓口通じてお子さんが革に興味持ってくれるとはありがたいなぁ。

豚と牛の鞣しの違いって?

豚と牛の鞣しの違いかぁ。結構難しい質問なんですよね。まず革の解説から。わかりやすく解説している動画をご覧ください。

この動画では、牛と豚の革の違いを解説していて、鞣しの違いの解答じゃないのですが、ここらへんを理解してから鞣しの話をしたほうが理解していただきやすくなると思います。

1 大きさが違うと設備が違う

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革を作る工場をタンナー、と言いますが、東京や埼玉などにそれぞれ10社弱が存在し、兵庫県たつの市と姫路市に登録者数でいうならば130社ほど存在します。(他の地域や詳細な数ではないと思います。それ言い出すと「何を持ってタンナーか」という論議にもなりますので。。)

で、東京のタンナーさんには豚を扱うところが多く、姫路市とたつの市は牛や馬が中心となります。これらは食文化の影響です。

関東は豚肉を食べる食文化であり、関西は牛肉を食べる食文化です。革は食肉産業の副産物です。そのため、東京の屠畜場などは豚が中心。そうなると豚皮を豚革にするタンナーが中心となります。

他方、関西は牛肉を食べる食文化であり、結果的に関西のタンナーさんは牛や馬などが多くなりました。

で、この違いが設備の違いに繋がります。関東のタンナーさんの設備は豚に適している設備=小さめとなります。他方、関西のタンナーさんの設備は牛や馬に適している=大きめとなります。

「大は小を兼ねるんじゃないの?」...大きな設備で小さく薄い豚皮を鞣すと、設備や工程によってはズタボロになります。中華包丁でお刺身を作るのは大変なわけです。ペティナイフでステーキ肉を切るのは大変なわけです。対象に対して適切な工具を使わないと効率や出来が悪くなります。

2 豚と牛では含有している脂が違う

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豚と牛、馬などはそれぞれに違いがあります。

豚の生き物の特徴としては脂が多いです。豚の角煮を作る際にそのまま煮込むと白い脂の層が固まります。あれが脂です。他方、牛や馬は、豚ほど大きさに対して脂を保有していません。

これが鞣しをする際に影響が出ます。設備、ではなくて、皮を革にする処方が異なります。
薬品の種類や量、タイミング、設備の稼働時間、などを決めるものを処方、と呼びます。これが豚や牛では全く違います。薬品も変わります。

結果的に、豚を鞣すのが得意なタンナーさんに「牛を鞣して」といっても、設備や処方が異なるため出来上がりが望んだものになるとは限らないわけです。

各タンナーや職人さんごとに得意技が異なる、というわけですね。

下のリンク先では皮革大学、という革の鞣し実習を行ったときの解説をしているのですが、私が習ったときはたまたま、和牛の皮を革に鞣しました。和牛は脂含有量が多く、ものすごくヌルヌルしていましたねぇ。豚はもっとすごいんだろうな、と思います。


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キッズレザープログラムが「経済産業省こどもデー」に出展予定です


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経済産業省は、「経済産業省こどもデー」というイベントを毎年8月の第一週に開催しています。今年も日程はまだ発表されていませんが、予定されているようです。


キッズレザープログラムは昨年もこのイベントに出展しており、今年も予定しているそうです。

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イベントではワークショップも開催されますし、革のことを知ってもらう 解説なども行われます。夏休みの自由研究にもおすすめです。

また、全国各地でイベントを開催中。そのイベント情報も随時、公式ウェブサイトに掲載されていますので、お近くのエリアの情報をチェックしてみてください。


ジャパンレザーアワード 募集開始!



さて、ジャパンレザーアワードの作品募集が開始されました。

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今年も9月28日(土)・29日(日)は、ジャパンレザーアワード審査会・応募作品展 開催

例年、9月下旬にジャパンレザーアワードの審査会が行われます。これは会場に全応募作品を並べ、それを土曜日に審査員が16時半か17時位までに審査します。この審査時間中は応募作品を見ることはできません!

ですが、17時以降~18時、さらに翌日の日曜日には1日、全応募作品を見ることができます。

例年、この同会場において、私が革の解説をしたり、レザークラフトフェニックスの展示販売などを行ってきました。革で作品、商品を作っている方はぜひご参加ください。そして全応募作品を見てみてくださいな。毎年、宮崎県から参加して見に来ている方もおられます。

会場では革の展示も行われ、私が歩きながら解説をしています。どれだけ、動画で解説しようが、実際に触らないと革はわかりません。ぜひ作品も革も触りに見に来てください。

おこさんが参加し、楽しめる展示やレザークラフト体験も充実される予定です。ファミリーでぜひ!

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審査会
9月28日(土) 11:00~16:00頃(予定)
審査中は直接作品を鑑賞することはできませんが、審査の進行状況は観覧可能です。4階の審査会場以外のエリアに関しましては、5階と6階にてイベントを開催しております。4階の審査会場以外のエリアへの出入りは自由です。

応募作品展
9月28日(土) 16:30~18:00(予定)
審査会終了後、会場が整い次第、応募作品展を開始します。
9月29日(日) 10:00~16:00(予定)

場所
渋谷ストリーム ホール
東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」C2出口直結


村木今後予定


7月19日(金)~20日(土) 「本日は革日和♪」(福岡・博多)


9月28日(金)~29日(土) 「ジャパンレザーアワード応募作品展」(東京・渋谷)

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

ボーナスシーズン目前。自分へのご褒美などをお求めになる方も少なくないと思います。7月に新紙幣発行を控え、財布の新調にも最適。ぜひ、上質な日本製革製品をお選びいただきたいですね。

今回もイベントやメディアのトピックなどをまとめました。参考にしていただけますように。


【コンテスト】「ジャパンレザーアワード2024」

国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード2024」公式ウェブサイトが公開されました! 

「ジャパンレザーアワード」は今年で17年目を迎えます。国産のなめし革などを使用した作品を対象とし、革を用いた製品の、新たな可能性を見出すアワードです。このアワードを通じて、新たな"発想・表現"のできる人材の発掘と育成に取り組んでいます。
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今年のジャパンレザーアワードも進化しています! 

今年度から「テーーマ賞」を新設。国内初のジャパンレザーの総合プラットフォーム「テーーマ\teema」の責任者 岩城さんが厳正に審査。ファッションの視点で選出され、受賞作品は「テーーマ」への掲載が叶います。テーーマ賞を受賞した作品には国内ECサイトおよび越境ECサイトでの販売を試みます。

また、昨年度から「選定作品」が新設され、部門賞の審査時に選定された作品を発表。受賞の可能性が大きく広がりました。
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9月28日(土)・29日(日)の二日間、全応募作品を展示するイベントを開催予定。

そして、テーーマ賞を除く全ての受賞作品は、消費者に"新たな発見"をもたらす体験型店舗「b8ta Osaka - Hankyu Umeda」(大阪・阪急うめだ本店 8階)に、12月1日(日)から1月6日(月)にわたって展示。
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b8taでは、来場者への説明はもちろん、ヒアリングも。作品へのリアルな声が各受賞者にフィードバックされます。ユーザーの反応、貴重なデータが得られるのも受賞のメリットですよ!

事前エントリーも6月17日(月)からスタート。この事前エントリーに申し込まないと、作品応募ができませんので、応募される方は必ずお申込みください。デザイン画ではなく、製品でご応募できることも大きなメリットです。企画・デザイン・ものづくりを分担しコラボレーションするチームでのご応募も可能ですよ。

公式サイトの申込みフォームに氏名、連絡先など、シンプルな内容を入力するだけ。スマートフォンにも対応しているので、どなたでも簡単にエントリーしていただけます。

「ジャパンレザーアワード2024」募集告知リーフレット、応募要項の冊子が公開されました! ぜひ、チェックしてください。


事前エントリーもお忘れなく!!



【写真展】上吉川祐一さん「いのち」

村木さん連載でもお知らせしましたが、埼玉県川口市 西川口レオフォトギャラリーにて上吉川祐一写真展がスタート!
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写真展「いのち」は、富士フイルムギャラリー(東京・札幌・大阪)の会期が無事終了。大阪展では会期中14日間で8,000名もの来場者を記録したそうです。

「皮革産業の盛んな兵庫県たつの市で生まれ育ちました。初めて牛革財布の撮影依頼を受けたのは15年前。その後も依頼をいただく中で、どのような過程を経て牛革製品となっていくのかに興味が湧き、取材を続けてきました。食肉加工をするための屠畜場では目を背けたくなるようなシーンもありましたが、大切な命をいただいて生活をしているという事実にあらためて気付かされました。私たち消費者が目にするのは製品となった後ですが、その過程には多くの人たちが関わっています。写真展を通じてその人たちの思いとともに私たち人間は動物や生き物たちに生かされているということが少しでも伝わればうれしく思います」(上吉川祐一さん/フジフイルムスクエア公式ウェブサイトより)。
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上吉川さんが、畜産農家からタンナーまでを丁寧に取材し、牛革製品が完成するまでの過程を撮影した作品を展示。

食肉の副産物として産出される皮を利活用してつくる牛革製品を通じ、「いのちの大切さ」について考えるきっかけになりそうですね。

写真集「かわと生きる」(ulus publishing)も発売されました。牛の「皮」が「革」となるまでの過程を丁寧に追いかけた、ほかに類のない一冊。革なめし職人(タンナー)へのインタビューも収録されています。

写真展会期中の6月29日(土)と30日(日)には、トークショー(各日ともに13:00から)の予定も。必聴ですね。


JILA公式ブログでは、皮革業界の情報発信に信頼が寄せられる、村木るいさんが上吉川さんにインタビュー。こちらも併せてご覧ください。



【イベント】「etcSHIPS」

エキゾチックレザーファッションコーディネート提案企画が「note」で高く評価されるなど、幅広い活躍でお馴染みの鎌倉泰子さん。

鎌倉さんが手がけるセレクトショップ型ポップアップショップ「etcSHIPS -エトセトラシップス-」が広島初開催! 6月20日(木)~26日(水)、福屋 広島駅前店で行われます。
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"365日の特別な普段着"のために、心に響くものだけを一つひとつ丁寧に選びとる。⁡⁡⁡
ディテールに宿る作り手の美意識、⁡その存在の理由に心奪われて。「好き」を集める毎日は、輝く瞬間に満ちている。⁡⁡⁡特別感溢れるアクセントアイテムたちが集まるスペシャルショップです。シューズ、バッグ、革小物、アクセサリーなど多彩なジャンルの9ブランドがピックアップされました。

参加ブランドのひとつ「n.number」がパイソンの財布をリリース。エキゾチックレザーの目利き、株式会社トムズから供給された上質レザーでつくられています!
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「エトセトラシップスに向けてお作りしました、エヌナンバーはじめてのリアルパイソンをご覧いただけます。艶がありながらもソフトな質感。⁡両方兼ね備えた優美な仕上げのお財布は日常を特別な日に変えてくれる・・・ラグジュアリー素材には、そんなパワーが備わっているような気がします。⁡
カラーはニュアンスが美しいグレージュ。⁡大人のファッションに似合う天然のモチーフは、手の中で輝きを増してくれることでしょう」(「n.number」三上直美さん) 
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広島周辺にお住まいの皆さま、ぜひ、お出かけください。



【イベント】書籍発売記念 財布職人座談会

人気書籍「一流サンプル職人が教える」シリーズの第三弾、「一流サンプル職人が教える本格レディース財布の仕立て方」が6月24日(月)に発売。レディース財布の王道、三型のつくり方を展開図や豊富な写真とともにくわしく解説している一冊です。

同書発売を記念した座談会が6月23日(日)、なんばカルチャービル 5Fで開催されます。
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監修者 アトリエKI 池田耕平さんと、当アワード歴代の部門賞受賞 中村保義さんが登壇!

「2人のサンプル師のお金の稼ぎ方」
「サンプル師って儲かるの?」
「プロとアマの定義ってなんだと思う?」
「今の仕事は楽しいですか?」
「どういうところが辛いですか?」
「サンプル師の仕事の楽しいこと楽しくないこと」
などなど、当ブログ連載でもお馴染みの村木るいさんが鋭く質問し、リアルなトークを引き出します。

参加については、「レザークラフトフェニックス」で該当の書籍を予約購入した方のみ参加可能。当日参加できない方には、座談会の録画データが送付されますよ。



【メディア】「何を隠そう...ソレが!」

各界から選ばれし語り手たちが披露する"逸話"に学ぶ新雑学バラエティ番組、「何を隠そう...ソレが!」(テレビ東京系/21:00~)6月12日(水)放送分は、足立区の最新(秘)バナシ【穴場で安くて住みやすい訳】。足立区のイメージが変わるような特集でした。

革製品づくりが盛んな足立区を代表する企業として、ハルタ、土屋鞄製造所が登場。ハルタのローファー、土屋鞄製造所のランドセルのヒットの理由も紹介されました。
「TVer」で見逃し配信中。本日6月19日(水) 21:53 終了予定です。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

6月4日(火)、大手コンビニエンスストアのローソンが、カスタマーハラスメント対策の一環として、店舗のクルー(スタッフ)の名札についての見直しを発表。昨今の状況やプライバシー保護等の観点を鑑み、実名以外での任意のアルファベット表記が実現しました。さらにはその問題で、皮革業界での先進事例がメディアに登場!最後のトピックでご紹介いたします。
このほか、イベント、トピックも加え、お伝えいたします。参考にしていただけますように。


【レポート】「ジャパンレザーVOICE」

Web動画配信コンテンツ「ジャパンレザーVOICE(レザボイ)」が、3年目を迎えます。今年度は配信スタイルをリニューアル。当連合会公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」から発信いたします。
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先日、2024年度第22回分の収録を行い、夏に欠かせないアイテムの最新傾向と夏休みのお出かけにぴったりのショップのご紹介を撮影させていただきました。「レザボイ」でしか見ることができない、ジャパンレザーのつくり手たちとジャパンレザーファンがつながる内容にすべく、鋭意製作中です。

最新情報および詳細は、当ブログでお知らせいたしますので、どうぞ、お楽しみに!

アーカイブは、「JLIAtv」でご覧いただけます。ぜひご視聴ください。



【イベント】「maruki OUTLET LEATHER SALE 2024」

大好評の学生向け企画が今年も開催決定!
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皮革卸の丸喜が本社ショールーム(東京・浅草)で、「maruki OUTLET LEATHER SALE 2024」第一弾を、6月12日(水) と16日(日)に行います。
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お見逃しなく!



【展示会】皮革卸個展

皮革卸の山陽の2025年春夏コレクション個展(東京・浅草)が開催されます。
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「山陽」
期間:6月13日(木)・14日(金)
場所:台東区立浅草公会堂(東京都台東区浅草1-38-6)


写真は前回開催時に撮影させていただきました。


皮革卸企業各社(大阪・神戸)の2025年春夏コレクション個展が6月18日(火)からスタートします。

「ミヤツグ」
期間:6月18日(火)~28日(金)
場所:同社ショールーム(大阪市浪速区大国2-5-4)


「寿屋」
期間:6月20日(木)・21日(金)
場所:大阪本社ショールーム(大阪市浪速区大国2-1-1)


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「富田興業」
期間:6月20日(木)・21日(金)
場所:神戸レザークロス3F(神戸市長田区西尻池町2-5-12)


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写真は東京展で撮影させていただきました。


【メディア】日本バッグ協会「サイフの日」

「繊研新聞」(6月7日)で、日本バッグ協会の「サイフの日」販促キャンペーンについて掲載されました。

日本バッグ協会は3月12日を「サイフの日」と定め、当日に向けた販促キャンペーンとして使用済み財布の回収を行っています。今年で9回目となり、百貨店を中心に25店、26売り場が参加。

百貨店や専門店の売り場に回収ボックスを設置して、使用済み財布を約1,500個集めました。回収した財布は同協会がまとめて、神社の神職に清祓(きよばら)いしてもらい処分したそうです。買い替え需要の促進はもちろん、「財布の捨て方がわからない」というユーザーの悩みを解消しました。


近年では「メルカリ」などのフリマアプリでの個人売買も増えているようですが、リセールによるブランドイメージ棄損にもつながる可能性も懸念されています。土屋鞄製造所では、顧客が古くなり使わなくなった鞄や革小物を引き取り、修理やメンテナンスを行い、ポップアップイベントなどで再販売する取り組みを行っています。


SDGsの12目標のひとつ、「つくる責任・つかう責任」にもつながる、製品回収は今後も注目したい流れですね。


【メディア】「レザークラフトフェニックス」  

大阪の人気ショップ「レザークラフトフェニックス」が、首都圏で一番聴かれている朝の情報番組「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ)に出演。同社で1年前から実施している「ビジネスネーム制度」について取材されました。



WebやSNSが普及するいま、店舗営業にまつわる業務以外にも、SNSでの顔出し投稿、動画配信なども増加。本名を起点に個人情報にアクセスしやすいため、ボタンのかけ違いによるトラブルの防止は喫緊の課題です。さらには人手不足問題もあり、安心して働ける環境づくりも欠かせません。
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「ビジネスネーム」は「ニックネーム」というより、アーティストやタレントの「芸名」に近い感覚で、ポジティブにとらえて、日常的に使うことができるのもいいですね。今後、皮革素材および革製品の販売現場においては選択肢のひとつとなりそうです。写真は「レザークラフトフェニックス」公式SNSアカウントより。

また、当ブログ 連載でお馴染みの村木るいさんが、この件について、「ジャパンレザーVOICE」のコンテンツ「キーパーソンインタビュー」で語っています。「JLIAtv」でのアーカイブ配信、編集後記でも公開していますので、併せてチェックしてください。



カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

今年は梅雨入りが平年よりも遅れていますが、早くもゲリラ豪雨が降り、季節の変化を感じます。6月からの定額減税に加え、6月16日に「父の日」を控えるなか、売り場ではギフト提案、そして、「セルフ父の日」ニーズの復活にも期待したいですね!

今回もイベントレポート、トピックも加え、お伝えいたします。参考にしていただけますように。


【レポート】「JIS K 6541:2024 革(レザー)-用語」制定などの説明会

「東京レザーフェア」(東京・浅草 都立産業貿易センター 台東館 4~7F/5月23日・24日)会期中の5月24日(金)、同じ建物の8Fで、一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)が、皮革業界等の素材用語を規定する「JIS K 6541:2024 革(レザー)―用語 Leather-Vocabulary」、および4月に改訂された日本エコレザーの認定制度に関する説明会を行いました。
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この写真では見えませんが、会場にくまなく設置された補助椅子にもすべ着席。約160名もの方々が参加。質疑応答も活発に行われ、皆さまの関心の高さを実感しました。

翌週からメディアでの報道がスタート。5月27日(月)の「繊研新聞」デジタル版で公開後、該当記事を投稿した同社公式Xカウントのポストが160万以上のインプレッション(表示回数)を獲得しました。

「WWDJAPAN」などのメディア、ファッション業界・レザー業界で活躍するビジネスパーソン、レザークリエイターたちが次々とSNSで投稿。とても盛り上がっています。今回の流れは「note」のアカウント「belllens」でまとめ記事化。説明会開催前からの流れに加え、6月3日(月)までの動向がアップデートされています。ぜひ、ご覧ください。



【レポート】「TLGFC」

東日本バッグ工業組合 組合員有志による「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION(TLGFC)」ポップアップイベントが本日6月5日(水)まで、池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で開催中です。

今回は会期を3つに区切り、参加ブランドの一部をメンバーチェンジするという試みを実施。乗降客が多い池袋駅構内で通勤通学の行き帰りに、新鮮な印象をアピールしています。

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今回は「スクイーズ」が初参加。上質な革財布、革小物を紹介しました。

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「ステージ」では、「父の日」ギフト提案を強化。使いやすさを追求したペンケース、メガネケースに加え、長財布もラインナップ。
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7月からの新紙幣発行を見据え、災害時やシステムトラブル時のバックアップとして、スマホ決済ユーザーにとって安心で持ち運びやすいコンパクトなタイプを訴求しています。

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多様化するニーズに真摯に向き合う「三和袋物」。サイズ、カラー、デザインがバリエーション豊富に展開しています。

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「ペトラルカ」はエレガントな上質バッグが好評。海外からのインバウンド客には、パイソンやリザードなどエキゾチックレザーのプレミアム感のあるバッグがヒット。
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値札を見ずにお求めになる方が多いそうで、メイドインジャパンのクオリティと円安によるお値打ち感の相乗効果でお買い上げが続々。

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上野松坂屋、大丸東京店など、百貨店でのポップアップイベントも相次ぐ「ベルラベル」。上野松坂屋でのイベント「HAPPY PANDAFUL DAYS」とのコラボレーションによるコラボ限定アイテムが大ブレイク。その影響で、今回もパンダ関連アイテム(革小物にパンダモチーフの刻印)などが人気を集めています。大丸梅田店でもポップアップイベント開催予定です。



【イベント】「日本革市」

国産天然皮革の魅力を伝える人気イベント「日本革市」が2024年春夏シーズンもスタート! 福島県郡山市のうすい百貨店 1F ポップアップスペースで開催中!

会期中、第一週・第二週で参加ブランドが変わり、清川商店、三竹産業、リーブス、ハートビート、エイチが出展しています。

福島県唯一の百貨店、うすい百貨店には、県内の浜通り、会津からもリピーターが訪れ、「日本革市」でしか買えない日本製革製品との出会いを、心待ちにしてくださっている顧客も多く毎回盛況です。「父の日」ギフトはもちろん、「セルフ父の日」として上質なジャパンレザーをお探しの大人世代のユーザーの皆さまもいらっしゃるようです。会期は6月10日(月)まで。



【コンテスト】「ジャパンレザーアワード2024」

国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」が、2024年度公式ウェブサイトのグランドオープン前に、同アワードのポータルサイトでうれしいニュースが発信されました。

「ジャパンレザーアワード2024」募集告知リーフレットおよび応募要項 冊子(どちらもPDF)が公開スタート!

いち早く作品の構想を練りたい皆さま、ぜひ、チェックしてください。

なお、公式ウェブサイトのグランドオープンおよび事前エントリー申込み開始は、6月17日(月)です。改めてお知らせいたします。お楽しみに!!



【展示会】皮革卸個展

皮革卸企業各社が2025年春夏コレクション個展を東京・浅草周辺エリアで開催。その一部をご紹介いたします。

「富田興業」
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日程:6月5日(水)~7日(金)
場所:富田興業株式会社 本社 2F ショールーム(台東区今戸1-3-12)


画像は「東京レザーフェア」開催時に撮影させていただきました。

「吉比産業」
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日程:6月5日(水)~7日(金)
場所:吉比産業株式会社 東京支社 ショールーム(台東区東浅草1-2-2)


画像は「東京レザーフェア」開催時に撮影させていただきました。

「丸喜」
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日程:6月5日(水)~7日(金)
場所:株式会社丸喜 本社 6F ショールーム(台東区浅草7-3-6 タテマツビル)


画像は、前回開催時に撮影させていただきました。なお、ショールームを移転なさっていますので、ご注意ください。


【写真集】上吉川祐一さん「かわと生きる」

先週の村木さん連載でもお知らせしましたが、上吉川祐一さんの写真集「かわと生きる」(ulus publishing)が発売されました。

牛の「皮」が「革」となるまでの過程を丁寧に追いかけた、ほかに類のない一冊。革なめし職人(タンナー)へのインタビューも収録されています。


写真展「いのち」は富士フイルムギャラリー(東京・札幌・大阪)の会期が無事終了。大阪展では会期中14日間で8,000名もの来場者を記録したそうです。続いて首都圏エリアでもイベントが予定されていますので、改めてお知らせいたします。

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。

今回は、タンナーを15年撮り続けた写真家の個展を見てきた、「レザー」「革」の表記がJIS規格で厳密になった。それに対するネットの反応などをまとめてくださいました。「東京レザーフェア」期間中に行われた「JIS K 6541:2024 革(レザー)-用語」制定などの説明会には、約160名もの皆さまがご参加くださいました。今週、新聞などで報道され話題になています。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

今後のスケジュールなどは下のリンク先をチェックしてください。


*   *   *

毎度です!「量産の職人仕事をしつつイベント運営は相性が悪すぎる」ムラキです。

5月24日(金)・25日(土)、東京・浅草橋で「本日は革日和♪」を開催しました。事前予約制、かつ、入場料1,500円、かつ、3時間制限、というイベントでしたが、来場者の方の満足度は高かったと思います。1,500円もらっていますので来場者がいる間は常に来場者を見ており、右往左往している方や、出展者が来場者に気づかない場合などには必ず声がけをします。お金もらっている以上は親切ですので、私。

さて、今回の内容は、

・タンナーを15年撮り続けた写真家の個展を見てきた
・「レザー」「革」の表記がJIS規格で厳密になった。それに対するネットの反応紹介

という2点です。結論としては、

「革、に興味ある人はこれだけいた」という話です。

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タンナーを15年撮り続けた写真家 上吉川さんの個展

概要

・畜産農家からタンナーまでを丁寧に取材し、牛革製品が完成するまでの過程を撮影した作品を展示。

・普段は見る機会の少ない皮の加工工程やそれを支える職人たちの真剣な表情などを、ライティングなど細部にまでこだわって撮影した作品により、現場の臨場感を伝える。

・牛を食肉加工した際に副産物として産出される皮を利用して制作された牛革製品を通じて、「いのちの大切さ」について考えるきっかけとなる写真展。

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イベントの合間をぬってこの写真展を見に行きました。

会場は富士フイルムフォトサロン大阪

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写真家の上吉川氏の初個展は東京で2週間、札幌で1週間、最後に大阪で2週間行われました。この個展は富士フィルムが行っている若手写真家応援プロジェクト「写真家たちの新しい物語」の一環で開催されています。

写真集「かわと生きる」発売

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今回の東京開催での個展をきっかけに写真集が発行される、とのことです。5月30日(木)発売ですが、会場では先行販売されていました。タンナーを紹介した写真集も個展も今回が初めてだそうです。


版元からのメッセージ

国内の牛革なめしの現場を捉えた写真集はこれまで類がありません。
工場の床いっぱいに広がる牛の皮、大きなドラム型の機械から立ち上る湯気、そしてきびきびと働く職人たち。
著者は皮革産業のさかんな兵庫県たつの市に生まれ育ち、多くの縁から、現場で働く人々との交流を通して撮影を続けてきました。

皮革産業は、動物の皮を扱うことから、差別と偏見にさらされてきた過去があります。しかしそこで働く人々は、食肉加工の副産物に再びいのちを吹き込む自らの仕事に誇りを持ち、皮革を心から愛しています。作品とインタビューから、真摯な職人魂を感じ取っていただき、皮革への興味を高めていただけたら幸いです。

上吉川さんにインタビュー

知らない世界を見るのは面白いですな。いろいろと新しい視野のきっかけをもらえました。また後日、インタビュー動画でもあげます。

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タンナーの撮影はいつから? はじめたきっかけは?

15年前から地元のたつの市のために何かを、と思って撮り始めました。最初は市の商工会議所からの依頼で撮り始めたんですが、その後御縁もあり撮り続けてきました。

---当初はやはり現場は危険だ、ということで嫌がられたりもしたんですが、その後撮影した写真を見せたら、<俺、かっこよく撮っているな!>ということで徐々に認められた感じに」(上吉川さん)。

目に浮かぶ光景だなぁ。

個展開催期間中、ずっと在廊? 来場者は?

「東京では2週間、毎日個展会場に立っていました。大阪は2日だけ休んでそれ以外はずっと立っています。6月にやる埼玉では1か月の間、半分は立とうかな、と思っています」(上吉川さん)。

在廊予定などは、下のリンク(上吉川さんのFacebookアカウント)を参照してください。


「東京で立っている間に1.1万人が来てくれました。富士フィルムフォトサロンはとても有名な場所ですので来てくれる人も多いんですよ。来場者は多彩です。先日も小学校の先生が来てくれて、写真集を買っていただき、生徒に<牛を食べて、その皮が使われる、という話をしたい>と言っていただきました」(上吉川さん)。

来場者の反応は?

「皮をとるために牛を育てているんですか? という人がかなり多いです。体感8割くらい。来ていただいた方にはカメラの話や写真技術の話、なども解説するんですが、それは体感2割。8割くらいは、皮は食肉の副産物とか、革の工場は機械が自動化しているわけじゃないというような話ばかりしました」(上吉川さん)。

8割!? めちゃくちゃ多いな、それは。解説・PRの費用をフォローしてほしい・・・。

タンナーの写真について、写真家仲間の評価は?

写真を実際に見た写真家仲間からは、魅力的な撮影対象だ! 羨ましい! という声もあがりました。僕は生まれたのはたつの市だったため、生まれた場所にそんな撮影対象があるなんて卑怯だ! という声もあるくらいです。魅力的な撮影対象なんですよ、タンナーさんというのは」(上吉川さん)。

そら、たつの市に引っ越せ! と言いたくなりますなぁ。下のサイトで写真のいくつかを見ることができます。

批判的な声は?

「東京、札幌、大阪と個展をやってきましたが、一切なかったんですよ。正直、富士フィルムの方もそれは気にしていたんですよ。写真内容的にもタンナーのみならず牧場の風景や牛が屠畜場に積み込まれる写真などもあります。なにかしら「残酷だ!」的な声が出るかな、と思ったんですが、一切なかったです。それどころか <いただきます、ごちそうさまというのを確認できる機会がもらえた><とても勉強になった><実際に見たい>などの声ももらいました」(上吉川さん)。

次回は埼玉県川口市で開催


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2024年3月より「革」「レザー」と呼べる製品は動物由来のものに限定する、とJISで規定されました

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JIS規格の「革」「レザー」の定義についての説明会が5月24日(金)に行われ、約160名が参加しました。

JISで「革」や「レザー」の規格が制定される、とは?

「繊研新聞」(5月27日)の記事では・・・

JISは革・レザーを「皮本来の繊維構造をほぼ保ち、腐敗しないようになめした動物の皮」に限定、「人工的な材料の名称として使用してはならない」と定義した。

ここ数年、ヴィーガンレザーなど非動物性の原料を使った素材でレザーの用語が乱用され、消費者の誤解と混乱を招いていたことから、国際的な用語に統一して理解を深め、正しい認識での消費を促す。ISO(国際標準化機構)は19年に「Leather」の用語を規定した。

革・レザーは動物の皮を使い、仕上げ塗装や加工による表面層の厚さが0.15ミリ以下のものとする。「エコレザー」は、皮革の製造過程で排水、廃棄物処理が法令を順守していることが確認され、消費者と環境に有害な化学物質などに配慮した革と規定した。革を繊維状、粉末状にして50%以上配合した加工素材は「皮革繊維再生複合材」とする。基材の表面に合成樹脂面を配して、革の外観に類似させた素材は、「合成皮革」「人工皮革」に分類され、フェイクレザーも不適切な表現となる。

JIS 革・レザーの用語規定見直し 動物由来に限定 | 繊研新聞 (senken.co.jp)

「なんとかレザー、という曖昧な表現しているのはもう駄目よ」「レザーという表記は今後動物由来、かつ、皮本来の線維構造を保ったものに限る」という話です。

「動物由来、かつ、皮本来の繊維構造」とは、動物由来、だけだと、シルクを使ったものや、革を砕いて固めたものも「なんとかレザー」とか使われかねない予防ですね。

法的拘束力は?

罰則があるわけではないです。ただ、「なんとかレザー」と書かれているものは消費者に錯誤を招く、と判断されます。百貨店などでは扱いにくくなるのかもしれません。

企業の対応は?

調べた範囲内ではニトリなどは「なんとかレザー」という表記はやめて、「皮革(牛革)」「PVC」「合成皮革」など表記をここ数年で厳密に変えてきています。気付いたときには驚いたものです。

ダイソーなどはこの1年くらいで「レザー調」という表記を使い始めているな、と思っています。アパレルでは「レザータッチ」という表現を使ったりしています。

ネットの反応は?

Yahoo! ニュース(WWD JAPAN)



コメントをピックアップしてみると、

「レザーと書いてあって本革だと思ったらPVCだった」
「なんとかレザーは結局は人工皮革だったりフェイク」
「植物原料を化学処理してホンモノの「革」に作り変えたなら錬金術やんか」

などなど。

繊研新聞



コメントをピックアップしてみると、

「フェイクレザーという表記すらNG。例外作るのは危険だものな」
「レザーで検索してフェイクレザーがヒットすると腹が立つ」
「リサイクルレザーってなに? ベジタブルタンニンレザーはわかるがヴィーガン? PUレザーってなに?」

このJISでの規格制定は結構前から動いており、関係者の尽力も傍から見ていて「ほんとに大変だな」と思っていたものです。コメントを見ていると思った以上に消費者も錯誤されて迷惑被っていたんだなぁ、と実感しました。

知ってもらう努力を続ける、ということ

さて、今回は写真家の上吉川祐一さんの個展とJISの話を紹介しました。
全く違う話題ではあるのですが、「革という素材を知ってもらう努力を続けるのは大事だな」と思い知らされましたわ。

ムラキの今後予定

6月2日(日) レザーソムリエ 大阪講習会 講師として登壇。



7月19日(金)・20日(土) 「本日は革日和♪」(福岡・博多 博多チクモクビル)。
7月21日(日)は同じビルにてレザーソムリエ講習会が。



下のリンク先サイトにて情報を追記していきます。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

今週は、「東京レザーフェア」や「本日は革日和♪」など、浅草周辺・近隣エリアでジャパンレザー関連のさまざまなイベントが行われます。見本市、展示会、説明会といったビジネスパーソン、クリエイター向けの内容だけでなく、ものづくり体験ワークショップなど、ユーザー向けのコンテンツも各地で開催され、盛り上がります!
このほか、産地のレポート、トピックも加え、お伝えいたします。参考にしていただけますように。


【レポート】「豊岡鞄展」

国内有数の鞄産地、兵庫・豊岡の地域ブランド「豊岡鞄」の展示会が5月16日(木)~19日(日)、東京・丸の内 KITTE B1F 東京シティアイ パフォーマンスゾーンで行われました。
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「鞄の本質に向き合い続ける豊岡鞄のものづくりを、もっと身近に体験していただきたい」という つくり手のメッセージをストレートに表現。
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今回はユーザー向けのPRを強化し、ものづくり体験ワークショップのチケットなどの配布により、来場者がさらにアップ。
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初日の午前中から行列ができ、1日で約100組が参加したそうです。

豊岡鞄・豊岡財布の展示販売を中心に構成。
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参加企業の定番&新作鞄をはじめ、財布と革小物では、父の日のギフト提案や、7月の新紙幣発行のタイミングで予想される買い替え需要に向けてアピールしています。
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豊岡鞄の始まり、地域についてのインフォメーション、鞄職人が日々使い込む愛着ある道具たちをはじめ、豊岡鞄を形作るひとつひとつの大切なパーツの展示も毎回好評です。
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豊岡鞄展では、新しい人材を募集中。雇用とつくり手の育成を産地で取り組むアルチザンスクール、鞄縫製者トレーニングセンター卒業生の作品もお披露目。
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鞄づくりを地域の産業として発展させていくために、鞄職人の育成に注力。豊岡市と鞄工業組合が協力して作った"アルチザンスクール" は、鞄づくりに必要な知識と技術、経営学などを学べる鞄の専門学校。" 鞄縫製者トレーニングセンター" は現場で活かせる技術を短期で習得できる場として、鞄縫製者の人材育成に取り組んでいます。

昨年、豊岡に移住し活躍する若手職人がテレビ番組で紹介され話題に。会場でも移住についての質問や住まいについてなどなど、豊岡市市役所職員に質問・相談などが寄せられたそうです。

また、ふるさと納税返礼品として鞄関連製品が大人気。値上げラッシュによる消費マインドの落ち込みもあり、注目度が高まっています。国内のEC販売トップ、アマゾンがふるさと納税サイトへの参入が予定され、さらに活気づきそうですね。ものづくりとひとづくりをアップデートする鞄産地・豊岡の先進的な取り組みから目が離せません。



【展示会】「東京レザーフェア」

日本最大規模の皮革・布帛・機能性素材・パーツの展示会「第107回東京レザーフェア」が、5月23日(木)~24日(金)、東京・浅草 都立産業貿易センター 台東館 4~7Fで開催されます。『「ACTION!」未来は始まっている』をテーマに、2025年春夏コレクションを発表。会場での展示をはじめ、トレンドセミナーなどコンテンツも充実。さらにはインスタライブも配信予定。さまざまなアプローチで情報発信されます。



「東京レザーフェア」会期中の5月24日(金) 11:00~、同会場 8F 第二会議室で、JIS 革表記および日本エコレザーの改訂についての説明会が行われます。

『「革」「レザー」と呼べる製品は、動物由来のものに限定する』と、JIS(日本産業規格)で2024年3月に規定されました。例えば、植物由来の原料を使った素材を〇〇革・〇〇レザーとは呼べません。

JISリーフレット(A4両面三つ折り。完成サイズはA4の1/3)を印刷し、5月末頃に日本皮革産業連合会の会員団体に納品されます。ご希望の方は所属団体又は日本皮革産業連合会にお問い合わせください。社内、お取引先等への内容の周知・配布に、ご協力をお願いします。今後、Web・SNS素材の作成、新聞広告、関係業界・マスコミへの書簡送付、プレスリリースなどを予定しています。

日本エコレザー認定制度の改訂についても説明されますのでお見逃しなく。



【イベント】「モノマチ

革製品をはじめ、ファッション雑貨の産地として知られる東京都台東区。人気を集めている蔵前を中心とした台東区南部一帯エリアで、ビッグイベント「モノマチ」が5月23日(金)からスタートします。
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自治体ではなく、台東モノマチ協会(正式名称:台東モノづくりのマチづくり協会)という民間団体が主催。古くからものづくりが盛んで、製造・卸の集積地として歴史を有する地域の企業、事業者、計111社が参加。ファクトリー、工房を一般公開し、会期中に特別なプログラムを実施。ワークショップだけでも57件も行われます。

15回目となる「モノマチ2024」のテーマは「あなたのスキがみつかるマチ」。
初めてモノマチに来場する方も、何度もモノマチに来場している方も毎回違った体験を通して、自分だけの「スキ」を見つけてほしい、との願いが込めれています。


ランドマークであるインキュベーション施設「台東デザイナーズビレッジ(デザビレ)」では、施設公開&販売会を実施。普段自由に見ることができない各アトリエを公開し、入居デザイナーの製品が展示販売され、直接デザイナーと交流できます。


また、施設内では、デザビレ卒業生や、姉妹施設「浅草ものづくり工房」の入居クリエイターも参加します。街歩きとともにものづくりに触れてみてはいかがでしょうか?



【イベント】「本日は革日和♪」

当ブログ月イチ連載でお馴染みの村木るいさんが主催する人気イベント「本日は革日和♪」が、5月24日(金)・25日(土)、東京・浅草橋 文具共和会館で行われます。
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「本日は革日和♪」は「革がもうちょっと楽しくなる」をコンセプトに開催。全国各地で展示会や革屋さんの感謝市、バスツアーなどが企画・運営されています。

今回は、ケア製品の国内トップメーカーであるコロンブスが参加。ジビエレザーセミナー(獣害駆除の産物、チバレザー)なども必聴です!

写真は2023年東京開催時に撮影させていただきました。

「今回は、革屋・工具・刃型屋など各種革職種による展示会(有料/事前予約制予定)です。展示会では革に関する工具や革の紹介・販売・技術ワークショップなどをしています。限定品!や特価セール!などはありませんので、どの回にご参加していただいても大丈夫です」(村木さん)。

ビジネスパーソン、クリエイター、レザークラフトファンのビギナーも楽しめる内容となっています。「東京レザーフェア」「モノマチ」とも行き来がしやすい場所ですので、エントリーののうえ、お出かけください。



【メディア】「ガレッジセールのオリタラドコ旅」

「ガレッジセールのオリタラドコ旅」(千葉テレビ放送)で、皮革産地 埼玉県草加市の「草加市伝統産業展示室売店 ぱりっせ」が登場。クオリティが高い草加レザーに触れ、レザークラフト体験にも挑戦するようすが紹介されました。

全国放送もあり、BSよしもとでは5月25日(土) 8:45~放送されます。必見ですね。


プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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