欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2012年11月 の記事

カテゴリー: 国内革事情



 

日本ファッション・ウィーク推進機構/
JFW テキスタイル事業運営委員会が主催する繊維総合見本市
「JFW ジャパン・クリエーション(JFW-JC) 2013」
レポートの2回目は、
東京製革業産地振興協議会によるブースをご紹介。

 

 JC1211 tp 1.JPG

 JC1211 tp4.JPG
日本で自給できる唯一の革素材としても知られる
ピッグスキンを中心に構成。
 
国内全体の約70%を東京で生産するなど
地場産業のひとつでもあります。

 


クリエーターとのコラボレーションが話題の
「ピギーズスペシャル」では、
今回もファッションショーと展示が行われました。


Atsushi Nakajima
DRESSED UN DRESSED(ドレスドアンドレスド)の
2組が参加。

ともにテーマとしたのが 日本の美意識、文化。

構築的なデザインとミニマリズム。
アプローチは対照的でしたが、
それぞれがピッグスキンの素材特性を生かしながら
新鮮なクリエーションを発表しました。

 

Atsushi Nakajima は、
「crossed culture」をテーマに制作。

 JC1211 tp2.JPG

武士の甲冑と同じように編みこんだドレスや
折り紙や切り絵からヒントを得た
カッティングが用いられ、
和と洋の要素を合わせることで
日本独自のエレガンスへと昇華させました。

 

 


一方、「JAPONISM」をテーマに掲げ、
ミニマリズムを追求したDRESSED UN DRESSED。

JC1211 tp3.JPG

 

削ぎ落としたデザインと
カラーを白と黒のみに限定することで
シンプルさを強調。
ピッグスキンの"軽さ"を引き出した
仕立てが好評でした。

 

 

 

TOKYO PIGSKIN 2013-14年 秋冬コレクションの
コーナーも人気。

今回はピッグスキンらしい"特別なタッチ"
にフォーカス。
深度化した素材開発の成果が結実。


「TYO LEGENDARY 13」
「TECHNICAL SOFT」
「SCULPTURE DECO」という
3つのテーマに基づき、提案されました。

JC1211 tp6.JPG

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来秋はパープルを中心とした
カラーバリエーションがトレンドだそうです。


1点1点確かめるように手に取り、
熱心にメモをとる来場者が多く見受けられました。

 


 

伝統を継承しながら、トレンド性に
新たな表現を加え、未来を描き出すこの試み。
ジャーナリスト、プレス関係者から
高く評価されました。

ピッグスキンの主な生産地が東京スカイツリーの
周辺地域でもあることで
観光資源としても注目が集まる今、
"ファッションの地産地消"に期待されます。

ジャパンレザーの可能性が
ますます広がっていきそうですね !

 





■ 参考URL ■


JFW ジャパン・クリエーション(JFW-JC)

http://www.japancreation.com/2013/exhibitor/list.html


上記リンク先に出展社一覧が掲出されています。
ご参照ください。




カテゴリー: 国内革事情



 

日本ファッション・ウィーク推進機構/
JFWテキスタイル事業運営委員会が主催する繊維総合見本市
「JFWジャパン・クリエーション(JFW-JC)2013」が、
11月20日(火)・21日(水)の2日間開催されました。

フォーラム.JPG

 

12JC ボード.JPG

東京国際フォーラム 展示ホールに会場が変更。


「プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)2013秋冬」とともに
同会場で一緒に行われるのは、初めての試みです。


来秋冬に向け、
国内のものづくり企業・団体が最新の
技術、素材を発表。


高感度、高品質、高機能... 
高付加価値な日本製品を 一堂にそろえ、
日本独自の 文化・美意識を活かしたトレンド情報を発信。

国内外のバイヤー、ファッション業界関係者、
プレス関係者が多数来場しました。

 

今回も皮革産業から国内の産地が出展。
各ブースをご紹介します。

 

 


東京都(東京皮革製品展示会実行委員会)では、
東日本鞄工業組合
東日本ハンドバッグ工業組合
東京服装ベルト工業協同組合
東京洋装雑貨工業協同組合
全日本爬虫類皮革産業協同組合
靴内環境歩行改善協同組合「えこる」
全国皮革服装協同組合... 以上の7団体が参加。

 

東京都12JC 3.JPG

東京都12JC 2.JPG 

エレガントなレディスバッグから
ランドセルまで
鞄、靴、ベルト、衣類、服飾雑貨... と
幅広いカテゴリーから、
各社の人気商品、最新アイテムが登場しました。

 

 


成牛革なめし革では全国生産高の
約70%を生産する産地から
兵庫県皮革産業協同組合連合会が出展。


恒例のコンテスト
「ニューレザーコンテスト2011」の
入賞革をはじめ、
県下会員企業の力作が多数発表されました。

兵皮連12JC.JPG


日本エコレザー基準の認定品、
床革、環境対応革など
環境に配慮した取り組みが注目されています。


動画を利活用した
ものづくりの紹介のほか
さまざまなアプローチの訴求が好評でした。

 


 

ひときわ艶やかで彩りあふれるラインナップが目をひく
和歌山県製革事業協同組合。
エナメル仕上げの革のクオリティが
高く評価されています。

そのほか、銀付ガラス仕上、パール加工といった
多様な加工、また、草木染めなど、
伝統の技術を駆使し、
現在のニーズにマッチする製品を開発。

 

和歌山12JC.JPG

「アクセスが便利な会場という影響からか
 新規のご来場者も増えました。
 和歌山の地場産業、皮革の魅力をもっと
 多くのかたに伝えたい」と、
和歌山県製革事業協同組合の森田理事長。
 

 



それぞれの産地・団体とも
活発に商談が行われ、盛況でした。


 



レポートは次回に続きます。

 


 

■ 参考URL ■


JFWジャパン・クリエーション(JFW-JC)

http://www.japancreation.com/2013/exhibitor/list.html


上記リンク先に出展社一覧が掲出されています。
ご参照ください。

 


カテゴリー: 国内革事情

 

 


東京・銀座 ラグジュアリーブランドの旗艦店が立ち並ぶ 
並木通りに面した  銀座 革のショールーム  
「TIME & EFFORT(タイム & エフォート)」。

 

フォトグラファーとしても活動するファッションスタイリスト、
熊谷隆志さんがクリエーティブディレクターに就任。
日本の革とものづくりをフィーチャーした
唯一無二のスペースです。

 日本の革 5.jpg 


毎年恒例のムック『日本の革』では発売中のNo.5 にて
大きく取り上げられ、
ジャパンレザーファンから注目を集めています。

 


『日本の革』

http://www.sideriver.com/ec/products/detail.php?product_id=17107

 

 

 

 

11月03日"いいレザーの日"を迎え、
日本の革のハイシーズン。
さまざまなプログラムがめじろおしです。

 

アワード特別展示 内観 (2).JPG 

アワード特別展示 内観 (1).JPG 
 

11月10日まで、社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)が
開催するコンペティション
「Japan Leather Award(ジャパンレザーアワード)2012」の
グランプリおよび各部門賞作品を特別展示。

今年度のテーマは
"麗しきおくりもの。~肌と肌が触れ合う、
革だから伝えられることがある~"。
合計8部門205作品もの応募の頂点に輝いた
ジャパンレザーがズラリ。
甲乙つけがたい素晴らしい仕上がりです。


受賞者の知人・友人をはじめ、たくさんのかたがたが
期間中にご来場し、盛況でした。

 

 


「Japan Leather Award 2012」


http://award.jlia.or.jp/2012/news/121103_1.html

 

 

 

 

 

現在、「ランドセルフェア~合同販売展示会」が開催中。

通常は行われることが少ない、
メーカーの垣根をこえた取り組みです。 

 

ランドセル合同展示.jpg

 
国内でのランドセルの草分け的な存在 大峡製鞄をはじめ、
ナース鞄工、村瀬鞄行...と、
日本を代表するランドセルメーカー 3社から厳選。
コードバンや最高級ヌメ革など
素材にこだわり、匠の技を存分に生かした
珠玉の逸品がそろいます。

 

 

 

"脱ゆとり教育"といわれるなか、小学校で使われる

教科書のページ数は増加傾向。
A4サイズのファイルが入りにくいという
ニーズを考慮し、ランドセルの大型化が進行。

人気タレントの影響から、
女子には茶系のカラーが人気だそう。
最新トレンドを反映した充実のラインナップです。

 

ランドセル 背当て.jpg 


各社磨き上げた独自技術、こども達の身体への
負担軽減に対するアプローチが異なり、
"背当て"と呼ばれるパーツの形状もそれぞれ。
スタッフのかたから解説していただき、
とても感心しました。

じっくりと比較検討のうえ、お気に入りを
選んでください。

 

 

そのほか、ランドセルについて
くわしくは下記のリンク先をごらんください。

 

一般社団法人 日本かばん協会  ランドセル工業会

http://www.randoseru.gr.jp/

 

 


いよいよ11月23日から、ワークショップがスタート。
第1弾は「オリジナルカードケースづくり」。
60色から お好きな色の革(2色)と、
糸を組み合わせて、
専門のレザー職人の指導のもと、
ご自分だけのオリジナルをつくれますよ。

 

また"女性のための未来の靴づくり"
「靴の履きごこち研究ラボ」も実施されています。
女性が抱く、靴の履きごこちに関する
お悩みを解決すべく
"未来の靴づくり"に向けた研究を行っています。
ぜひ、ご協力ください。

  

 

 


■TIME&EFFORT

 


12時~20時(土日、祝日は11時~19時)営業
東京都中央区銀座8‐5‐4
銀座マジソンビル 1・2F  〒104-0061
tel. 03-6274-6950

 

最新情報はこちらから

http://timeandeffort.jlia.or.jp/


 

 

カテゴリー: 国内革事情



社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)が開催する
「Japan Leather Award(ジャパンレザーアワード)2012」の
グランプリをはじめ各部門賞が決定し、
11月03日(木)"いいレザーの日"、
東京・原宿クエストホールで表彰式が行われました。

 

ファッション産業である皮革産業に、
「その時々の一般消費者ニーズに即応できる、
 新たな"発想・着想"を持つ人材を育成したい」
そんな想いが込められ
2008年よりスタートし、今年で5年目となり
年々ブラッシュアップしています。

 


去年から消費者参加型にリニューアル。
今年はツイッター、フェイスブック、ユーチューブ、
ピンタレストといったソーシャルメディアを
利活用した情報発信を強化。
つくり手とつかい手が共感と共有でつながる
コンペティションへと進化。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

 


日本在住のプロフェッショナル/アマチュアのつくり手から
国産のなめし革を使用してつくられる作品を広く募集。
プロフェッショナル(紳士靴・婦人靴・
メンズバッグ・レディスバッグ・
雑貨・エコレザーの6部門)167作品、
アマチュア(メンズ・レディスの2部門)38作品、
合計8部門205作品もの応募のなかから、
バイヤー・プレス関係者・デザイン関連の有識者に依頼した
15名のプロ審査員による一次審査会、
公募により選ばれた
100名の一般審査員による二次審査会、
一般ユーザーによるWeb投票などの
厳正な審査の結果、
以下の方々が受賞されました。

 

 

アワード12表彰式 グランプリ展示 ヒキ.JPG 

 

 

プロフェッショナル


 グランプリ  大河なぎささん(tokyo toff.)
 紳士靴部門賞  廣川雅一さん(株式会社 ヒロカワ製靴)
 婦人靴部門賞  渡邊繭子さん(宮城興業 株式会社)
 メンズバッグ部門賞  佐藤直人さん(有限会社 ナオトサトウ)
 レディースバッグ部門賞  中村保義さん(シーソー 株式会社)
 雑貨部門賞  加藤光也さん(革工房 アバッリ)

 
 審査員特別賞  花田春臣さん(株式会社 リーガルコーポレーション)
 審査員特別賞  土平恭栄さん(.URUKUST)
 審査員特別賞  大澤美希子さん(ナスタチウム)

 
アマチュア


 メンズ部門賞  二本 真さん(MES)
 レディース部門賞  中村郁代さん(エスぺランサ靴学院)

 

Web投票特別賞


 照下 稔さん(Boddy Art Leather)

 


"麗しきおくりもの。
 ~肌と肌が触れ合う、革だから伝えられることがある~"
という今年のテーマが反映された
それぞれ甲乙つけがたい素晴らしい作品ですよ。

 

詳しくは こちらから

http://award.jlia.or.jp/2012/news/121103_1.html

 

 

 


すべての受賞作品は表彰式会場で展示発表後、
当日中に移動され、
現在、銀座 革のショールーム
TIME&EFFORT 1階にて11月10日(土)まで特別展示中です。

 

詳しくは こちらから

http://timeandeffort.jlia.or.jp/whatsnew/event/detail/index.php?id=00000037

 

 

 アワード12表彰式 岩崎会長ご挨拶.JPG


開会にあたり、主催代表のご挨拶として
社団法人 日本皮革産業連合会 会長  岩﨑幸次郎が登壇。
その後、各賞の発表へと移り、
同アワード審査員長 東京藝術大学 美術学部 工芸科 教授  菅野健一さん、
2012年度皮革親善大使に任命された俳優・石田純一さん、
などから賞状とトロフィー、そして、
副賞として賞金が授与されました。

 

アワード12表彰式 菅野先生総評.JPG 


審査員長 菅野さんからは総評として
「プロのつくり手からの応募が年々増え、皆さんの
 意気込みが感じられます。
 それぞれが力を出しきった秀逸な作品が多く、
 すべてグランプリに匹敵するようなクオリティでした。
 つくり手一人一人の情熱が
 日本中のユーザーのみなさまに届き、
 それらを理解して皮革製品を選んでいただきたい、
 そして、ジャパンレザーの魅力を世界に
 発信していきたいと思います」と熱くメッセージ。

 

 

 アワード12表彰式 大河さんコメント.JPG

 

「友人の出産祝いをきっかけにつくりました。
 贈るひと、贈られるひと、
 まわりのひと、そして、すべてのひとたちが
 しあわせな気持ちになるようにと想いを込めています。
 このような大きな賞をいただけて、
 とてもうれしいです」とグランプリを受賞した大河なぎざさん。

 

 

夫人である女性プロゴルファー・タレント 
東尾理子さんとの第一子が誕生を目前に控える
(11月6日無事男の子がご誕生。おめでとうございます !)
石田さんにはグランプリ作品である
日本エコレザーを使用したファーストシューズがプレゼント。
サプライズに感激し
「(お子さんにも)裸足で履かせたい」。
お約束ともいえるコメントに
緊張でガチガチの受賞者のみなさんも和み、
会場が笑顔で包まれました。

 



皮革親善大使 石田さん、
ベストレザーニスト伊藤英明さん・剛力彩芽さん
のお二人が加わった記念撮影も実施。
皮革産業関係者をはじめ、報道関係者も多数来場。
審査結果および、表彰式の様子は
早速、Web媒体を皮切りに報じられ、大きな話題に。

 

 

 

アワード12表彰式 JILATV撮影.JPG 

 


このようすはJLIAホームページの動画コンテンツ
『JILA TV』でレポートが近日配信予定。
(なお、現在、「Japan Leather Award 2012」
 2次審査会レポートが配信スタート。
 ユーザーから選出された
 一般審査員によるコメントをご紹介。
 リアルなご意見の数々、ぜひ、ごらんください)

 

詳しくは こちらから

http://www.jlia.or.jp/enjoy/jliatv/2012/11/20121107-1.html

 

 

「Japan Leather Award 2012」受賞者・作品は、
メディアでの露出、阪神阪急百貨店 阪急うめだ本店をはじめ
各地で展示。その一部は販売されますので
どうぞお楽しみに !

 



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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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