欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2023年7月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は、「ジャパンレザーアワード」と「レザーソムリエ」は、実際仕事につながるのか、を考えるという話。関西人 村木さんのストレートな想いをぶつけ、皮革業界のビジネスパーソンやクリエイター、学生の皆さんの疑問を解消してくれます。

レザーソムリエの「皮革講座 Basic(初級)」はご好評につき、全会場満席となっております。皮革講座を受講してくださった皆さま、資格試験にトライしてください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

今後のスケジュールなどは下のリンク先をチェックしてください。



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毎度です!「お金の話大好き」ムラキです。

関西人であるメリットのひとつは、お金大好き!と言っても軽くスルーされることですかね。失敗したら、「これは後日笑い話にしないと元が取れない!」と考えられることも関西人の強みです。

さて、みんな大好き「お金」の話です。今回はタイトルにありますように、「資格や賞とお金」「お金につながるのは資格や賞をとった人の意志ひとつ」という話です。

レザーソムリエってなに?

日本革類卸売事業協同組合/一般社団法人日本皮革産業連合会の行っている事業で2016年に始動しました。数年前から私もお手伝いしています。

レザーソムリエは誰が対象なのか?

皮革業界では、皮革及び革製品について正しい知識を持っていただき、皮革および革製品を愛用し、楽しみ、より多くの皆様に使っていただきたい、そんな想いから、皮革講座や皮革試験等を活用し、「レザーソムリエ」を育成することにいたしました。

革とは何か、皮革の種類や鞣しの方法、革の良さやお手入れ方法など幅広く学んでいただき、レザーライフを多くの皆様に楽しんでいただけたらと思います(レザーソムリエ 公式ウェブサイトより)。



革製品の作り手・メーカー・趣味の人や販売員さん、さらには革製品がスキ、という方でもokです!

実際、私が解説する際には「販売員の方」「作り手の方」に手を挙げてもらいますが、販売員が4割弱、作り手の方が4割くらいかな、と思います。

作り手もメーカーさんから、趣味の方、セミプロの方まで幅広いですね。

レザーソムリエはどんな試験か?

「レザーソムリエ Basic(初級)資格試験」は4つの選択肢がある試験問題50問を60分で解きます。「レザーソムリエ 中級(Professional)資格試験」は4つの選択肢がある試験問題75問を60分で解きます。



全国にあるテストセンターで受験できるコンピューターを使用した試験(CBT方式)になりますので、どこでも受験が可能です。

試験内容としては公式テキストを基本としてそこから出題されます。


「レザーソムリエ Basic(初級)資格試験」は、その中でも初心者を対象としたものです。皮革素材の特徴や違いに始まり、クツやカバン、ベルト、レザーウェアなどに関する基礎知識、さらにはケア・お手入れなど、革に関する基礎知識を網羅的に問う資格試験です。

「レザーソムリエ Professional(中級)資格試験」は、レザーソムリエ Basic(初級)合格者または、皮革及び革製品(販売業含む)取扱歴5年以上の方を対象とした資格試験です。より専門的な知識や技能を測り、証明する資格となっております(レザーソムリエ公式ウェブサイトより)。



個人的に言うならば・・・初級は浅く広く、です。靴や鞄の知識なども問われます。中級は逆に狭く深く、です。革の作り方などを中心に試験が作られています。

初級と中級では方向性がまるで違います。タンナーさん(革を作る工場)から見たら中級のほうが楽です。むしろ初級のほうが難しく感じるはずです。

レザーソムリエのテキストは結構オススメです。

レザーソムリエにあわせて作成された初級と中級のテキストですが、結構オススメです。

初級は浅く広くですので、革や革製品づくり、革製品の手入れに関して浅く広く学ぶのに最適です。読んでいて面白いです。

中級は深く狭く。革づくりのみに関する解説です。現状、手に入りやすくて革づくりに関して学ぶならば、このテキストはオススメです。


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中級はほんとにマニアックですね・・・。

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お金はどれくらいかかるの?

初級は5,500円、中級は11,000円かかります(2023年7月現在)。



初級・中級ともに各地でセミナー(「皮革講座」)が行われています。

初級は無料です。一般社団法人日本皮革産業連合会からの支援で無料で受講可能です。

中級は有料となります。27,500円かかります。

レザーソムリエ(「皮革講座」)初級は2.5時間で革に触れます



初級の資格試験は鞄や靴、手袋、革などもまんべんなく出ますよ、というのにセミナーでは革素材と手入れの話のみとなります。セミナー受けたからって、「セミナー受けた人だけこっそりと試験問題を教えるよ!」なんてことはありません。

座学を受けてもらい、18分×4回で「牛」「爬虫類」「仕上げ加工」「各種動物」について実際にそれぞれの革を触って解説します。

この「実際に触る!」というのがとても価値があります。これだけの革を実際に触れる&きちんと解説される、というのはそうそうできない体験かと思います。

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レザーソムリエ中級は27,500円の価値を感じてもらえる内容



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中級は「27,500円」というハードルに加えて、「レザーソムリエ Basic(初級)合格者、ないし皮革及び革製品(販売業含む)取扱歴5年以上の方のみです」という高いハードルが要求されます。

1日で8時間弱の講習となります。くわしい内容は上記のリンク先で。

会場では40種類超の革が並んでいます。爬虫類や牛・馬・豚などから、起毛させたスウェードやヌバックなどの各種仕上げ加工を施した革だけでなく、合成皮革なども並んでいます。それも大きいサイズで一枚一枚。

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最終的に講座の最後にある「利き革テスト」での点数が中級の資格試験で加点されます。

「講座受けないと合格できないじゃないか!」「金で点数買うのか!」という声も実際に聞きましたが、逆です。

「中級のソムリエを受けるならば、知識だけじゃなくて、実際に革を触ってその上で資格試験を受けてください」という意味合いがあると思います。


何度も何度もこのブログで書いていますが、「革は実際に触らないとわからない情報が多すぎ」です。


中級の資格試験は4つの選択肢がある試験問題75問を60分で解きます。知識をきちんと勉強すれば中級は合格できます。ですが頭でっかちに知識だけじゃ駄目なわけです。

セミナー会場では40種類以上の革が並び、それらの革を触ってもらい、最後には「利き革」テストがあります。全国にあるテストセンターで受験できるコンピューターを使用した試験(CBT方式)が、

「ちゃんと革を触った」「僕はヌバックとスウェードの違いをきちんと指で感じました」「PVCとカンガルー革の違いをきちんと手で触りました」「コシの強い革・ハリの強い革、というのを実感しました」という、「触った実感」と「自信」を持ってもらえます。

それらを持った上で中級のソムリエを名乗ってほしいな、と運営サイドは思っているわけです。

40種類以上の革を実際に触れて、各種専門家が座学で教える、というのは現在の日本では存在しません。また、どれだけ登録者数が多いユーチューバーさんがどれだけ言葉で説明しようが、実際に触らないとわからない情報が革には多すぎます。革を触って専門家が解説する、ということに27,500円の価値を見いだせる方ならば意味があると思います。

ジャパンレザーアワードって?

一般社団法人日本皮革産業連合会が主催している国内最大の革製品コンテストです。



私が初めて同アワードの応募作品展示会場に行ったのが2012年かぁ・・・まさか10年以上の付き合いになるとはなぁ・・・。

ジャパンレザーアワードに出すメリットは?







このアワードは出展するだけでメリットがあります。
「応募するとプロのカメラマンが撮影してくれる」「それをきちんとWEB上に受賞・非受賞の応募作品問わず載せておいてくれる」「その際に自分のブランドネームなりSNSリンクを繋いでくれる」が、受賞する・しないを問わず最大のメリットだと思います。

他には、審査会/応募作品展では一般来場者にもアンケートを書いてもらい、「この作品のここがスキだ」と書いてもらうと、後日作品返送時にそのコメントも一緒に返送されてきます。

他にも、「作品展示時にハガキ1枚サイズのプロフィールが書ける(これ、宣伝としても、作品アピールとしても、ものすごく有効です)」「出展者限定の懇親会がある(感染症対策のため今年も行われません)」などのメリットがあります。

一切の忖度がない、厳正な審査

「ジャパンレザーアワード2022」グランプリは、野沢浩道さんが受賞。

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なんと鉛筆1本を入れるケースです。




大賞結果を聞いたとき、「審査員さんたちは全く忖度してねぇなぁ!!!」と大笑いしたものです。

受賞者さんはメーカー勤務というわけでもないですし、大量生産・販売するわけでもありません。それでも大賞です。実際受賞者自身が一番驚いたそうです。歯医者さんですから、受賞者さん。

本職が別にあり、クリエイティブを追求している作家さんが「ジャパンレザーアワード」のグランプリを受賞したのは初のことです。



デザイン、ファッション、各分野の第一線で活躍する審査員たちの厳正な審査により、この作品が選出されました。一切の忖度がないことに改めて驚きました。それは、メディア関係者も同様で、「毎日新聞」や「めざましテレビ」(フジテレビ系)で取り上げられるなど、注目を集めました。


<審査員長 総評>
レザーアワードというと、どうしても既存の製品の進化や質の向上に視点が行きがちだが、もっと大切なことは、その提案が、どれだけ人々の生活やモノの見方を変えるか、その可能性があるかではないだろうか。無論それは大変難しいことなのだが、この作品はそれを見事に乗り越え、「こんなの欲しかった」、と言わせる強さを持っている。
一本100円足らずの鉛筆の価値が、この作品によって100倍になると言っても過言ではない。鉛筆が短くなるとできるスペースは、「思考を働かせた標」、とする発想も今の時代にマッチする。モノとコト、二つのデザインアプローチが見事である(「ジャパンレザーアワード2022」公式ウェブサイトより)。


「ジャパンレザーアワード」を受賞するには?

選考基準は、ものづくりの技術だけではありません。凄腕の職人さんが受賞を逃して、その無念の想いを聞いたこともあります。一方、2022年度学生部門の最優秀賞「牛さんの爪サロン」という作品は無縫製で仕上げられたものです。



「ジャパンレザーアワード」だけでなく、創作系のコンテストで受賞するためには、応募要項・概要を調べるのが重要だと思います。



審査員の属性や履歴については、下記ページで掲載されています。審査員がデザイン系なのか、ファッション系なのか。歴代の受賞作品の審査員は・・・結構重要です。



長濱審査員長のインタビュー(「JLIAtv」)も重要なヒントとなりそう。


上記のことをふまえたうえで、「自分は何を作るか」「ジャパンレザーアワードというコンテストと審査員の考え方」と自分の作るもの・作りたいものをどうすり合わせていくか、です。

この考え方ややり方はある意味邪道的な思考方法です。ですが「受賞したい!」と思うならば重要な考え方です。受賞していない私が言っても説得力ないですが・・・。

レザーソムリエの資格やジャパンレザーアワードの受賞によって、お金が儲かるのか? 給料が上がるのか?

「レザーソムリエの資格を有したり、アワードを受賞したからってお金が儲かるのか?」と聞かれたら、「そんなの儲かるわけないやん」と答えます。

ですが「これまでに、ソムリエの資格保有者やジャパンレザーアワード受賞者でお金儲けしたorお金儲けにつなげた人はたくさんいる」と答えます。

ワインのソムリエってそんなに高給取りじゃない?

資格・雇用・収入の関係性はシンプルではありません。資格なんて意味ないか? というと、そうは思いません。

資格は「(その資格を取るために)きちんと勉強した」証です。資格をもつ人の「箔」や「トロフィー」のようなものがひとつ増えたにすぎません。それを生かすかどうかは、その人次第です。

受賞しなくてもお金儲けた人もいるし、受賞してもお金儲けていない人もいる



「ジャパンレザーアワード」で受賞した職人を有した某メーカーさんは、イベント出店の際に「ジャパンレザーアワード受賞!!」というのぼりを作り掲げたそうです。

「ジャパンレザーアワード」を認知しているユーザーの割合はともかく、受賞という言葉だけでスゴイ、と伝わるわかりやすさは抜群で、着実にビジネスに活用したわけです。

一方、同アワードで受賞後、状況に変化がない人も残念ですがいらっしゃいます。

また、手作り作家さんがイベントで「レザーソムリエ初級 有資格者」と掲げているのを3人は私は見ています。これも「箔」として利用しているわけですね。

「箔」をどう使うかはその人の意志次第

初級ソムリエや中級ソムリエ講座の際に言います。

「ソムリエを取る・取らないはご自由に。ですが、今日、あなたは、これだけの革を実際に触った。これから先の人生で『僕はこれだけの革を実際に触った』と誇ってほしい。それは4択試験だけで手に入れたソムリエ資格よりも意味があることだと私は思う」

「アワードなんて応募してなんぼ儲かるねん?」という人にも言います。

「100%確実に儲かりたいならば、ものづくりなんてしないほうがいい。自分で商売もしないほうがいい。なにか行動して、それで得た成功にせよ失敗にせよ、それをどう活かすかは自分次第でしょ」

どんなものでも、手に入れたものをどう使うか手に入れたその人の意志次第なわけです。

ちなみに革の箔押しもおもしろい世界で過去に下記のブログで紹介しています!


ムラキの今後予定

8月5日(土)、「皮革講座 Professional(中級)」大阪会場 レザーソムリエのお手伝い。



8月26日(土)・27日(日)、イベント「革にまつわる工具と工法」(東京・八広)技術解説しています。今回はカッターの使い分けの話とか。



9月15日(金)・16日(土)、lized工場見学&染め靴ワークショップ(千葉) ワークショップのお手伝いしています。



9月30日(土)・10月1日(日)、「ジャパンレザーアワード」応募作品展。くわしくは次回以降お知らせします。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

今週末から全国各地で小学校の夏休みがスタート。さまざまな業界でファミリー向けのプロジェクトを展開。この夏の暑さは厳しいので、涼しい屋内で楽しめるコンテンツを提案したいですね。
今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【レポート】「ジビエ革」展

農林業への被害軽減のため有害捕獲された猪、鹿などの野生動物たちの生命の証に感謝し、皮革を利活用する「ジビエ革」ムーブメントの発信で知られる高見澤篤さん主催のイベント、「ジビエ革」展が東京・松ケ谷の「と革」で7月7日~18日に開催されました。
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高見澤さんがオープンしたアトリエ&ショップ「と革」は2023年7月で5周年。今回はその記念イベントとなっています。
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「里山の問題に目を向け、捨てられるだけのケモノの皮をジビエ革と名付け、革製品にして多くの方に知って頂きたいと活動を初めて18年が経ちました。 最初は傷も穴もある革なんて商品として売り物にならないよ。と言われ、見向きもされない時期もありました。ですが、諦めずに続けてきたコトで、一つの価値感として認知されるようになってきたのかな、と思います。 お陰様で素晴らしい作り手とのご縁もあり、今回もこうして開催できることを、とても嬉しく感じています」(高見澤さん)
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ジビエ革を使用した作品を多彩なクリエイターが出品。石黒幹朗さんは、バッグや立体作品など幅広く展開。ベレー帽のようにも見えるかごバッグは、手で揉み続けてシボをだした手揉みシボ革(鹿)を、紐状に切り出し、編み上げているそう。
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鹿革で石を包み込んだ作品は、なんと楽器! 石の組合せがひとつひとつ異なり、やさしい音色が響きます。


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ポーラ美術館ミュージアムショップでの常設など、高く評価されている加藤キナさんの作品。圧倒的な緻密さに驚きます。鹿革でかたどった紫陽花はドライフラワーのような色合いが美しい。
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「身のまわりを愛しいものに囲まれて生きていきたい」と願うユーザーの胸に明かりを灯しているかのよう。秀逸なジャパンレザーを普段の暮らしのなかで愛でる喜びは格別ですね。


そして、高見澤さんの次なるチャレンジはかなりのビッグプロジェクト。秋に行われるそうですので、情報解禁後、当ブログでもお知らせいたします。



【ライブ配信情報】「ジャパンレザーVOICE」

「ジャパンレザーVOICE」第13回はいよいよ今日! 7月19日(水) 16:00から、アズーリFM公式サイトよりライブ配信(生放送)。ぜひ、ご視聴ください!


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■「ジャパンレザー 旬暦」革製品紹介
 <誰かに教えたくなるジャパンレザー>
*職人技が生かされたアイテムシューズ
*ファクトリーが手がける「便利なスケルトンアイテム」
*暑い日も使えるハンズフリーアイテム
*進化系財布
*アップルウォッチ時計バンド(ベルト)

■「最新トピック紹介」
 レザーソムリエ「皮革講座 Basic(初級)」
 東靴協会「靴まつりキャンペーン」


【コンテスト情報】「ジャパンレザーアワード2023」

一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)が主催する国内最大の革製品コンテスト、「ジャパンレザーアワード」2023年度公式サイトが6月19日にオープン。作品応募の事前エントリーが終了し、7月18日から本エントリー(作品応募)がスタートしました。今年度も新しいジャパンレザーの可能性を切り拓く素晴らしい作品との出会い、楽しみですね!

なお、全応募作品を展示するイベントを東京・渋谷 渋谷ストリームホールで9月30日(土)・10月1日(日)の二日間開催。受賞作品展示イベントは、大阪・梅田 阪急うめだ本店内のb8taで行われることが決定しています。



【メディア情報】「ぶらり途中下車の旅」

人気テレビ番組「ぶらり途中下車の旅」(日本テレビ系/土曜9:25~)7月15日放送(都営大江戸線)に「ATELIER YAUYAU」が登場しました。「ATELIER YAUYAU」は人気イベント「まちのかばんやさん」の中心メンバーとしてもお馴染み。東京都墨田区エリアの革製品づくりの魅力を発信しています。

引き手をモチーフにしパーツを組み立てて仕上げるバッグが同ブランドのシグネチャーモデル。カゴバッグのような雰囲気で内袋をコーディネートし入れ替えることでオールシーズン使用可能です。放送後、年内いっぱいの生産分の注文があるなど大反響だったようです。見逃し配信は7月22日(土) 9:24まで。



【イベント情報】「NO SHOES NO LIFE」

靴の街・浅草の歴史を紐解き、新しい魅力を発信する展示シリーズの最新回の開催概要が発表されました。浅草に集う人の歩みと今日の姿を、写真やエピソードなどの展示に加え、靴製作実演やワークショップ、工場見学などの街歩きも実施予定です。
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開催日時:2023年7月22日(土)~8月31日(木)
開催時間:11:00~18:00
開催場所:浅草文化観光センター7階(台東区雷門2-18-9)

展示
・ 浅草靴産業地図(産地・浅草の概要と特徴の解説付き)
・ 産地浅草の戦後発展史(エピソード+写真)
・ 産業を支える団体・学校・研究機関などの紹介
・ 歴史の中の靴やユニークなデザインシューズ展示
・ 靴の出来るまで映像紹介(紳士靴・婦人靴)

実演
・ 靴製作実演(土日、数回)
・ 靴や革製品製作ワークショップ(数回)
・ 子供と靴と健康と―――フィッティング(計測)相談&セミナー
・ 工作教室―――ガムテープで作る靴&ブーツ(8月下旬)
ほか


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

厳しい暑さが続く梅雨の中休み。関東地方ではそろそろ梅雨明けが近づいているようです。海外からの旅行者も多く、街は賑わっています。さまざまなイベントが行われ、一部お邪魔してきましたのでレポートをお届けいたします。
今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【レポート】「繊研流通広告賞」贈呈式

7月5日(水)、東京・日本橋 ロイヤルパークホテルで第40回「繊研流通広告賞」(2022年度)の贈呈式が行われました。大賞の川辺ほか23作品を表彰。
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一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)の新プロジェクト、「Thinking Leather Action(TLA)」事業のメッセージ広告が第3部門・奨励賞を受賞。
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当連合会副会長 立松進さんに表彰状と盾が授与され、TLA座長 川北芳弘さんも駆けつけました。
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ファッション業界紙「繊研新聞」に出稿したTLA事業のメッセージ広告は、ビジネスパーソンに広く呼びかける内容。美しいイラストレーションは、色合いの微調整など試行錯誤を重ね、仕上げた自信作。
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配布されているリーフレットをはじめ、「東京レザーフェア」のブースでは、大きなサイズのパネルにも使用。フォトスポットとして来場者に注目され、SNSでの拡散が話題に。
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「繊研流通広告賞」は、2022年度に繊研新聞本紙に掲載された広告について、10人の外部審査員による投票方式で流通広告としての戦略性、出稿形態、企業姿勢、広告表現、デザイン性などを評価して選出。第3部門は百貨店、SC、店装、通販、EC、不動産、情報システム、出版、学校、団体などが出稿した広告が対象となっています。

会場では大賞受賞社 川辺とパートナーシップ契約をし、広告にコメントも掲載した斎藤佑樹さんがビデオメッセージで登場。贈呈式に華やぎを添えました。


【コンテスト情報】「ジャパンレザーアワード2023」

国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」2023年度の事前エントリー期間が残り少なくなってきております。
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7月14日(金)までですので、ご応募予定の皆さま、お忘れなく!



【メディア情報】「ジャパンレザーVOICE」

インターネットラジオ×YouTubeハイブリッド型動画コンテンツ配信、「ジャパンレザーVOICE」(#レザボイ)第12回は6月21日 16:00からアズーリFM公式サイトよりライブ配信(生放送)が行われました。その放送後記「ジャパンレザーVOICEダイアリー」がタイムアンドエフォート公式サイトで公開されました。
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第一特集「キーパーソンインタビュー」では、「.URUKUST(ウルクスト)」デザイナー 土平恭栄さんが登場。台東デザイナーズビレッジ卒業生である土平さんが、自身のブランドを始動する際のいきさつや革小物づくりを提案する書籍などについて語りました。

第二特集「注目コンテンツDIG」では、「雨の日も真夏日も楽しめるレザーコンテンツ」をテーマに、「世界カバン博物館」と「TOKYO嚢物展」を紹介。

未放送分の「革鞄・ハンドバッグ特集」もプラス。日本のライフスタイルを彩り、明治・昭和・平成...と時代に寄り添ってきた鞄・バッグの変化・進化を探るコンテンツをピックアップ。ぜひ、ご覧ください。



【公募情報】雑誌「LEON」広告出稿製品

エキゾチックレザー製品のPRを目的として、CITES推進委員会 CITES啓発普及・人材養成分科会では、ファッション雑誌「LEON」にタイアップ広告を出稿します。画像は昨年度の実績です。
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広告出稿を希望される場合は、下のリンク先をご参照のうえ、「お申込みはこちら」からではなく、関連資料をダウンロードしていただき、募集要項を確認のうえ、メールでお申込みください。締切は7月20日(木) 12:00必着。



【イベント情報】「TLGFC」

東日本バッグ工業組合 組合員有志による「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION(TLGFC)」のポップアップイベントが、JR船橋駅構内(改札外/北口方面 東武百貨店前)で開催中!
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シンプルになりがちな夏服の着こなしに彩りを添えるバッグ、革製品がそろいます。
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7月は人事異動が行われる企業が多く、夏のボーナス支給もあり、自分へのご褒美をお探しのかたが上質なバッグ、革製品をお求めのようです。
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こちらのブリーフケースは、女性管理職などキャリアを築くビジネスパーソンに人気。「ノートPCが入る大きさでしなやかなデザインのものがほしい」というニーズに応えています。会期は本日、7月12日(水)まで。続いて、JR千葉駅構内、JR池袋駅構内で開催予定です。



【メディア情報】「ぶらり途中下車の旅」

人気テレビ番組「ぶらり途中下車の旅」(日本テレビ系/土曜9:25~)7月15日放送(都営大江戸線)に、「ATELIER YAUYAU」が登場するそうです。

「ATELIER YAUYAU」は人気イベント「まちのかばんやさん」の中心メンバーとしてもお馴染み。東京都墨田区エリアの革製品づくりの魅力を発信しています。番組放送後は見逃し配信も予定されていますので必見です。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

2023年も折り返し。まだまだ梅雨が続く7月です。夏ボーナスの時期でもあり、店頭は華やか。そのほか各地でさまざまなイベントが開催中。一部お邪魔してきましたのでレポートをお届けいたします。
今回もイベント、セミナーほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【レポート】「NAGASHI KII SHOE MAKING 20th」

専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ青山校舎 併設「HOLE IN THE WALL(ホール・イン・ザ・ウォール)」で、「NAGASHI KII SHOE MAKING 20th」が行われています。
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同校は国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」において、歴代のグランプリおよび各賞受賞者を輩出していることでもお馴染みです。
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同校シューズコース20周年記念プロジェクトとして行う、同校のシュー&バッグメーカーコースの講師 紀井長(NAGASHI KII)さんの個展。
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ライフワークとして毎日インスタグラムで配信される[REshuse](RE + shoes + use)シリーズは、履けなくなったけれど思いがあって捨てられないシューズを解体して新たに再生しています。
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いちからつくるよりも手間のかかるリメイク。「サステナブル」がキーワードとしてお馴染みになる、ずっと前から取り組み続けるスタイルが注目を集めています。
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スニーカーが多いなかでも、革靴を用いた作品も。
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絶妙なコンビネーションが目をひきます。

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ご結婚記念の作品もあり、七夕の日「サマーバレンタイン」にぴったりでした。会期は7月7日(金)まで。



【イベント情報】「TLGFC」

東日本バッグ工業組合 組合員有志による「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で開催中! 本日7月5日(水)が第二週の最終日です。

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第一週では池袋初登場のファクトリーも参加し、好評でした。

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夏ボーナスの時期ということもあり、自分へのご褒美をお探しの方も多いようです。
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パイソン、リザード・・・など、上質レザーを使用しながらもトライしやすいプライスのバッグ、スマホショルダー、財布、革小物が人気です。
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第二週では参加ファクトリーのメンバーが一部変わりました。夏のライフスタイルに煌めきを添える、メタリックカラーのアイテムを各社がラインナップ。特にバッグが好評でした。

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革製品の老舗 駒屋は、社長イチ推しの新作を先行リリース。
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取り外し可能(一部)なカードホルダー、車やマンションのキーを収納するスペースなど、コンパクトなサイズながらも、整理整頓できる機能性が秀逸です。
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明日7月6日(木)~12日(水)は、JR船橋駅構内(改札外/北口方面 東武百貨店前)で行われます。こちらもどうぞ楽しみに。




【メディア情報】「JLIAtv」

一般社団法人日本皮革産業連合会の公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で新着動画が公開スタート!



東京都立城東職業能力開発センター 台東分校 製くつ科に独自取材。Z世代を中心とした若きつくり手の皆さまの、学び舎での集大成をオンラインでお披露目。2023年3月22日に卒業制作展を開催し、製くつ科51期生21名が制作した111足を展示しました。

放送内容を掘り下げた放送後記はこちらからご覧いただけます。



【セミナー情報】皮革関連セミナー

都立皮革技術センター 台東支所の恒例企画、令和5年度 第2回 皮革関連セミナー <7月26日(水)/都立皮革技術センター 台東支所>の開催が発表されました。

今回は、「靴のお手入れ」をテーマに株式会社アールアンドデー 営業部マネージャー 吉田周平さんを中心としたチームでレクチャー。革靴の正しいお手入れ方法を、実際の靴をお手入れしながら説明してくださいます。参加費は無料です。応募要項などくわしくは下のリンクをご覧ください。



【イベント情報】「出前くろこ塾」

人気ブランド「GAUDIE」の恒例イベント「出前くろこ塾」が再開。各地で続々開催し大好評です。大阪、名古屋に続き、次回は福岡に決定! 7月28日(金)・29日(土)の二日間行われます。クロコダイルのエキスパートとしてお馴染みの南澤店長が直接対応。相談タイムもたっぷりあるので、初めての方も安心ですよ。





【イベント情報】「すみだモダン 2022ブランド認証展」


2022年度のすみだモダンに認証された活動と関連商品の展示「すみだモダン 2022ブランド認証展」が、東京・吾妻橋 墨田区役所1F アトリウムで行われています。革製品や革製品ファクトリーが手がける新製品も新たに認証されています。


墨田区では、東京スカイツリーの誘致決定をきっかけに、ものづくりのまちとしての産業ブランド力を国内外にPRするため、「すみだ地域ブランド戦略」を2009年から開始。区内の付加価値の高い商品や飲食店メニューを「すみだモダン」の名称でブランド認証し、さまざまなプロモーション活動を展開しています。

2021年にはプロジェクトの名称を「すみだモダン」としてリニューアル。「商品そのもの」だけではなく、そのバックグラウンドにある事業者の「活動」も含め、新しい産業プロモーションを推進しています。

墨田区役所は、東武スカイツリーライン 浅草駅にほど近く、隅田川を挟んで向かい側、隅田川右岸にあります。両岸に架かる同線の鉄橋には、歩道専用橋「すみだリバーウォーク」もあり、おさんぽが楽しいエリアです。会場で簡単なアンケートに答えるとノベルティがプレゼント。お見逃しなく。










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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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