欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2019年11月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。今回は、毎年恒例の「ニューレザーコンテスト」展示イベントのレポートです。村木さんの視点で徹底解説! ぜひご一読ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。人気イベント「本日は革日和♪」。今後の予定、スケジュールなど、下記のリンク先をチェックしてください。

次回出展は「東京レザーフェア」! 今回のエントリの文末にも書かれていますので、最後までじっくりご覧ください。

  「本日は革日和♪」
  <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/>

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毎度です!「1日革に関して喋っていた」ムラキです。
バスガイドさんとしてひたすら喋っていましたね(ヽ´ω`)

毎年11月に行われる「ひょうご皮革総合フェア2019」&「第28回たつの市皮革まつり」が2019年11月16日(土)・17日(日)に開催されました。このお祭りは屋台や革素材や製品販売などがありなかなか盛況なお祭りです。

で、個人的な目玉はニューレザーコンテスト。このコンテストはタンナーさんによる腕自慢大会となっており、各種様々な革が展示されています。例年「このコンテスト面白いんだよ!」と口うるさく伝えてきたのですが、今年はより知ってもらおうと動画を作りました。まぁ、動画を作っても手触りは伝えきれないのですが、「あれ、このコンテスト見たほうがいいじゃねぇの?」と思ってもらえたら幸いです。


目次 [hide]

「ひょうご皮革総合フェア2019」&「第28回たつの市皮革まつり」はどこでやっている?

個人的に本番はニューレザーコンテスト!

リストを見たら販売してもらるかどうかがわかる。

入賞作品は12月4.5日に浅草で行われるレザーフェアにて展示されます。

革日和バスツアーって?

バスツアーの様子はこうだった

昭南皮革

オールマイティー

これだけの数のタンナーが集積し、様々な革をコンテストで見ることができるのはすごく幸せなこと

19.12/4.5のレザーフェアは革日和としてこんなことをします



「ひょうご皮革総合フェア2019」&「第28回たつの市皮革まつり」はどこでやっている?

兵庫県たつの市にある赤とんぼ文化ホールという文化会館を中心として行われます。

革製品のアウトレットセールやタンナーさんによる革の直売なども行われ、屋台も出ているにぎやかなイベントです。

個人的に本番はニューレザーコンテスト!

兵庫県たつの市と姫路市には100以上のタンナーが存在します。それぞれが得意分野が異なっていますが、このコンテストではそれぞれが腕によりをかけた革をコンテストに出しています。あくまでタンナーのコンテストなので革素材のみとなります。

 

リストを見たら販売してもらるかどうかがわかる。

このコンテストでは全ての作品の製作タンナーのリストがもらえます。リストには販売「可」「不可」も書かれています。これは「1枚からでも売るよ!」という意味ではなく、「ロットまとめてくれるならばメーカーさんなりに直接売りますよ。20枚なり50枚なりになりますが」という意味です。

入賞作品は12月4.5日に浅草で行われるレザーフェアにて展示されます。

コンテスト入賞作品は12月4日(水)・5日(木)に浅草で行われる東京レザーフェアにて陳列されます。ただ、入賞作品よりも入賞していない作品のほうが突拍子もないものが多いように思えます。

入賞作品だけではなく、入賞していない作品にも数多く面白いものが多いです

革日和バスツアーって?

毎年この皮革まつりにあわせて運営しているツアーで、このツアーの中で「ひょうご皮革総合フェア2019」&「第28回たつの市皮革まつり」に立ち寄り、お昼を食べてもらい、ニューレザーコンテストの解説を私が行います。このニューレザーコンテストは単に見るだけだと「へ~、すごいね」でしかありません。

ヌバックとはどういう加工か?色落ち検査とはなんのために行い、等級は何を意味するのか?このタンナーさんの加工はどう面白いのか、などを解説します。

その後にバスで昭南皮革・オールマイティーという2社のタンナーを訪れ、タンナーの仕事を観てもらう、というものです。

2019たつの市皮革まつり&タンナー見学バスツアー 2019年11月16日(兵庫県) - こくちーずプロ

来年なりもどこかのタイミングでバスツアーは開催しますので、興味ある方はまたメールマガジンにご登録ください。

MailMagazine | 本日は革日和♪

バスツアーの様子はこうだった

総勢21人参加。多分この人数くらいがタンナーさんに迷惑かけ無いギリギリの数じゃないかな、と思います。

昭南皮革

土曜日はタンナーさんはおやすみなのですが、このツアーにあわせて特別に見学させていただきました。(気軽に行っていい場所ではないですし、機械が動いていると危険な場所でもあります。昭南皮革様への問い合わせなどはご遠慮ください。)

ここは日本でも数少ないピットタンニンなめしをやっているタンナーさんです。40分ほどかけてじっくりと社長自ら解説していただき、様々な革を見せてもらいました。

オールマイティー

オールマイティーさんは姫路市の高木地区でタンナーさんをやっておられます。

タンナーの中でも唯一、と言えるほど珍しいことをしています。なんと1枚からでも革を作ります、というスタンスで革の制作を行っています。
「じゃぁどんな革でも作れるの!?」というとそれは違う話です。持っている設備、使う原皮、方向性などにより各タンナーは作れるものが異なります。社長により原皮から鞣し染色など事細かく解説していただきました。

これだけの数のタンナーが集積し、様々な革をコンテストで見ることができるのはすごく幸せなこと

過去現在未来において多分今が一番革素材を購入するには幸せといや幸せな時代だと思います。

過去は「ロットがまとまってもメーカーさんに革を直接売るのは嫌だ」と言われました。
現在は「ロットをまとめてくれるならば直接注文くれたら相談のるよ」とタンナーは言います。革屋さんも「別に1枚からでも定番品ならば喜んで売りますよ」と言ってくれます。

で、未来ではこれだけの数のタンナーや革屋も数が減ります。需要と供給や跡継ぎ問題など複数の要因が絡み合っています。これだけの選択肢がある「現在」が革を購入する人にとっては幸せだとすら私は思います。

姫路市とたつの市にタンナーはなぜ多いのか?世界の革の歴史は?などは下記blogをまたご覧ください。

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」姫路&たつので皮革がつくられる理由

村木るいさんの「人に話したくなる革の話」皮から革へ。世界の鞣しを大阪で学ぶ

19.12/4.5のレザーフェアは革日和としてこんなことをします

東京レザーフェア会場の9Fにて靴のパタンナーさんや鞄のサンプル師を呼んでセミナーや型紙制作実演を行ってもらいます。「人に話したくなる革の話ぷち 革の買い方や歴史編」も無料で行います。
また、nijigamitoolという木工作家を呼んで革のワークショップも行います。

本日は革日和♪ in レザーフェア 12/4.5(水木) 靴・鞄の型紙制作実演やら、ワークショップやら | 本日は革日和♪

上記ニューレザーコンテスト入賞作品を見がてらお立ち寄りくださいな。


カテゴリー: トレンド 国内革事情

11月03日(=いいレザーの日)から、ジャパンレザー関連トピックはノンストップ。ビジネスパーソン、レザーファン、DIY派ユーザー...と、さまざまなかたが参加できるイベントをまとめました。 ぜひ、参考になさってください。


東京・有楽町「JFW ジャパン・クリエーション2020」~11月20日

繊維総合見本市「JFW ジャパン・クリエーション2020」が東京・丸の内 東京国際フォーラム ホールEでスタートしました。
近年海外からの来場者が増加傾向。中国をはじめ、韓国、台湾、シンガポールなどのアジア圏、米国、トルコからもバイヤーが訪れたそう。前回の来場者は約17,200人(国内外あわせて)と公式発表されています。今回も初日から盛況です。
日本国内産地とアジアのトップ企業からシーズントレンドに沿った「高品質・高付加価値」 のマテリアルが集結。
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東京、姫路、和歌山(写真:和歌山県製革事業協同組合ブースより)などの産地からは皮革関連(毛皮含む)も出展し、2020年秋冬向けの素材を発表しています。

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姫革 姫路プレミアムレザー(姫路市花田町)が初参加。
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「花田町高木地区のレザーは細かな加工プロセスなど、手間をかけたなめしや仕上げが特徴。
日本産の馬革はほぼ 95%以上がここで生産されています。 JFW-JC では、環境問題に対応したエコレザーを中心に地域性を生かしたオリジナルレザーを出品。
クロムフリー革、白なめしとその染色、藍染牛レザー、兵庫県の害獣対策資源の鹿革や猪革などです」(「JFW ジャパン・クリエーション2020」プレスリリースより)
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今回は大昌、ヒライコーポレーション、オールマイティ、カドヤ商店の4社がグループ出展。従来のファッション関連だけでなく、ライフスタイルや生活雑貨関連など、幅広いマーケットへ提案しています。

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東京都(東京製革業産地振興協議会/東京皮革製品展示会実行委員会)のブースでは、老舗メーカー <猪瀬>(東日本鞄工業組合)ほか、実力派のつくり手たちがズラリ。
国内でのものづくり、OEM先をお探しのかたにおすすめです。

東京都、東京製革業産地振興協議会が主催する<PIGGY'S SPECIAL> が毎回好評です。
東京で生産されるピッグスキン(豚革)を使用した東京を代表する若手デザイナーのカプセルコレクションを発表。
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今回は<NAPE_>、<kotohayokozawa>、<MEGMIURA>の3組。ランウェイ・ショーは間もなく午後からロビーギャラリー 特設ステージで。

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文化服装学院とのコラボレーションも展示中。ポップなテイストでひと際存在感がありました。
ピッグスキンは日本国内で自給できる唯一の素材。軽くソフトな質感、可塑性の高さと地場ファクトリーの優れた加工技術が特長。ユーザーが購入後に洗濯できる加工、撥水加工ほか、新しい機能性、付加価値を追求しています。

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ブースでは、2021年に向けた<東京ピッグスキン>コレクションを発表。なかでも、ニシノレザー(東京・東墨田)の新作が注目を集めています。試行錯誤を重ね開発中の新素材をサンプルとしてお披露目しました。
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生皮(きがわ/現在の鞣しの定義としての、鞣し剤を用いた鞣しを行わない皮。半透明の皮)を応用し、型押しや色づけにトライ。これまでにない滑らかさ、トレンドの透け感、エキゾチックレザーのような特別感を表現しました。
ファッションはもちろん、インテリア関連製品などにも適しており、早速海外からの引き合いがあったそうです。
なお、<東京ピッグスキン>コレクションは、第101回「東京レザーフェア」(東京・浅草/12月4日~5日)でも出品されます。ご期待ください。


福岡・北九州「日本革市」~11月25日
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国産天然皮革の魅力を発信する人気イベント「日本革市」が福岡・北九州 小倉井筒屋でスタートしました。恒例となっている小倉井筒屋での開催。今年は2週間、と会期が2倍に。週ごとにブランドを入れ替え、計15社が出展。
第2週は本日11月20日(水)から。人気ブランド<パーリィ>をはじめ、7社が出展しています。お見逃しなく。


東京・蔵前 全国皮革振興会 皮革手芸教室 第42回「展示発表会」11月21日~

全国皮革振興会 皮革手芸教室 第42回「展示発表会」(11月21日~22日10:30~16:00)が行われます。今年のテーマは「青い色」。それぞれの個性を表現した作品をぜひご覧ください。


東京・二子玉川「Japan Leather Award 2019」表彰式・受賞作品展示 11月23日~
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日本最大規模を誇るレザープロダクトコンペティション「Japan Leather Award 2019」の審査会が行われ、各賞が発表されました。そして、いよいよ今年度のグランプリの発表が目前です。
グランプリは、全受賞作品から一点選出され、11月23日(土・祝)の表彰式(東京・二子玉川)で発表されます。

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11月23日から2日間、全受賞作品の展示イベントも開催。受賞者によるワークショップ、プレゼンテーション、人気ユーチューバー 靴磨き芸人 奥野奏さんの靴磨きライブ、レザーケアのエキスパート いちかわさんのお手入れ相談会・・・とコンテンツ盛りだくさんです。
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すべての受賞作品、応募作品を公式サイトで公開中。ぜひ、ご覧ください。


和歌山・中央コミュニティーセンター「和歌山レザーフェスティバル」11月30日~

国内の皮革三大産地のひとつとして知られる和歌山の人気レザーイベント「和歌山レザーフェスティバル」が11月30日(土)から2日間、和歌山・中央コミュニティーセンターで行われます。皮革製品の展示即売会が好評です。


東京・両国「大江戸はんどばっぐ市」11月30日

東日本ハンドバッグ工業組合主催の恒例イベント「大江戸はんどばっぐ市」が、東京・両国 KFCホールで11月30日(土)に開催されます。
メイド・イン・トーキョー、メイド・イン・イーストトーキョーのハンドバッグ、財布、革小物を大放出! プレゼント抽選会、タイムセール、端革・端材の大放出も。どうぞ、お楽しみに。


大阪・梅田「LEATHER WORLD」12月7日~
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レザーの祭典「LEATHER WORLD」。例年、東京・青山の会場で行われていますが、ジャパンレザーファンの熱いリクエストにお応えしてついに初の大阪開催(12月7日~8日)が決定! 東京同様、コンテンツ盛りだくさんで、さまざまなブランドが提案する革小物をつくり放題!!
レザークラフト体験ワークショップ、レザーケア相談会など超充実の予定です。もちろん、入場無料・参加無料(材料費含め)となっております。どうぞ、お楽しみに。


東京・浅草「エキゾチックレザーに関する研修会」【締め切り間近】
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恒例企画「エキゾチックレザーに関する研修会」が12月4日(水)、皮革健保会館 6F会議室(東京・駒形/最寄り駅:都営浅草線、東京メトロ銀座線、東武スカイツリーライン 浅草駅)で行われます。
*  
爬虫類等皮革に関する研修会を開催することとなりました。是非、皆様の商品知識の習得にこの機会をご活用ください。

《エキゾチックレザーに関する研修プログラム》
①ワシントン条約について
②爬虫類等皮革製品表示について
③各種エキゾチックレザーについて
1)ワニ革について
2)トカゲ革について
3)ヘビ革について
4)オーストリッチ革について
5)その他のエキゾチックレザーについて
象(エレファント)、アザラシ(シール)、サメ(シャーク)、エイ(スティングレイ)、ペッカリー等について
④鞣しと染色について
⑤グループに分かれて革の説明
上記「③」の素材を見ながらの説明
(見本を多数ご用意しております。)
⑥相談事例とその対応・手入れ法
⑦質疑応答

開催日時
2019年12月4日(水) 午後1時30分~午後4時30分
開催場所
皮革健保会館  6F会議室
〒111-0043 東京都台東区駒形1-12-13
参加費
無料
申込締切
2019年11月20日
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研修会では前後半に分け、エキゾチックレザーをくわしくご紹介。前半は座学で業界のエキスパートたちが登壇。さまざまな種類のレザーの特長をスライド(画像)とテキスト(配布)、素材サンプルを交えてわかりやすく解説。
後半はグループワーク。少人数のグループに分かれ、エキスパートが丁寧にレクチャー。多彩な皮革サンプル、製品とともに素材の特性をレクチャーしてくれます。
座学、グループワークだけでなく、質疑応答の時間もご用意しておりますので、新入社員のかた、販売スタッフのかたにもおすすめです。
(JLIA ホームページより)

写真は前回開催時に撮影したものです。

カテゴリー: トレンド

2020年春夏シーズン新作を発表する、バッグ・鞄業界の展示会がスタート。早速、お邪魔しました。今季の傾向は・・・

●パステルカラーが出そろう
 くすみカラーの流れでやや抑えめのトーン、ブルー系、イエロー系が中心

●リバイバル&リブランディング
 70年代調モチーフ、コサージュほか、懐かしいデザイン、アイテム、ブランドの復活

●サスティナブルな取り組みが進む
 さまざまな革の表情(キズ、トラ)を生かす製品、
 残革を利活用する試みがさらに増加


などが見られました。
ごく一部ですが、各展示会からピックアップしてご紹介いたします。


東京・浅草橋「7's COLLECTION」~11月14日
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国内外の注目ブランドが集結したミニ合同展示会「7's COLLECTION」が、この秋もヒューリック浅草橋ビル 3F ROOM3で開催中です。

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80年代後半~90年代、人気を集めた<ロメオ・ジリ>が復活。日本企画、日本生産でリブランディング。
国内マーケット、トレンドを意識した先行アイテムはバッグ、財布が中心です。シニア層には抜群の認知度があり、今後の展開が期待されます。

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蔦屋書店などでのポップアップイベントで革小物が好評の<KUGIRI>。バッグを強化し、さらなる顧客層の拡大を目指します。
新作はリザード調型押しを施した牛革を使用し、イベントでの購買が多い大人世代の嗜好を意識。エレガンス寄りにすることで価格に見合う価値をアピールしています。

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女性クリエイター たかつよしえさんが手がける<VIA>では、バッグチャームほかマルチユースできるコサージュを発表。ヌメ革×クリア素材のコンビネーションがコサージュの新鮮さを際立たせます。
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バイヤーへのノベルティとして製品づくりの残革でつくった小物をプレゼント。とても好評だそうです。

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会場の外には、ワーキングスペースを完備。Wi-Fi、充電のサービスがうれしいですね。


東京・浅草橋「チャオ!チャオ!チャコ」~11月14日
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今シーズンは「古代エジプト王朝の世界を妖艶に表現。トレンドのパイソンをユニークにとらえた立体的なヘビモチーフなど、ポップで楽しいコレクション。こちらは、東京・墨田区のファクトリーが手がけたパイソン調の型押しのレザーを使用。
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70年代に流行したハイブランドのアイコン的バッグをイメージソースにしているよう。存在感がありながらも、スタイリングに馴染むデザイン。フレアパンツ、ワイドパンツが苦手なユーザーも取り入れやすいかもしれません。


東京・浅草橋「藤和商会 展示会」~11月14日
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若手女性社長が瑞々しい感性で次世代のバッグビジネスに挑む<藤和商会>。
自社オリジナルブランドで意欲作を連発。バッグ専門店のアイキャッチとなる個性派デザインに定評が。ほかにも、シンプル&ベーシックなテイストのブランドも展開しています。

「春を迎える色支度」をテーマに<アプローズ>の新作を発表。
しわなどの特性を生かすレザー使いとパステルカラーとのマッチングが絶妙です。
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新ブランド<roiro>がデビュー。モノトーンのレザー×ヌメ革でプロダクト寄りの硬質なデザインが特長です。
ともに、ナチュラルなテイストをクールかつ新鮮に表現。自社ブランドのポートフォリオ戦略で多様化する顧客ニーズに寄り添います。


東京・丸の内「TOYOOKA KABAN 2020 COLLECTION FAIR」~11月14日
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兵庫県鞄工業組合と豊岡 K-site合同会社の主催による「TOYOOKA KABAN 2020 COLLECTION FAIR」がスタートしました。

国内最大のかばん産地、兵庫・豊岡の地域ブランド<豊岡鞄>をフィーチャーするイベント「TOYOOKA KABAN 2020 COLLECTION FAIR」は、<豊岡鞄>直営ショップがある KITTEの地下1F、東京シティアイ パフォーマンスゾーンにて開催。<豊岡鞄>や<豊岡財布>の新作を展示発表しています。

従来のB to Bの展示会でしたが、開催時期(バッグ・鞄業界展示会週)はそのままにユーザー参加型イベントに。
夜20:00までの開催となり、周辺に勤務するかたはもちろん、地方から出張しているバイヤーの皆さんにも寄りやすいと好評です。

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エントランスでは、鞄づくりの匠によるプレゼンテーションがお出迎え。

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超撥水レザーを切り口に、各社連合企画がキャッチー。大雨の影響を最小限にする問題解決型のバッグたち。ブルー、カーキ、オレンジの三色に絞り込んでおり、統一感があるのもいいですね。

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今季より<豊岡小物>もデビュー。国連が推進する持続可能な開発目標「SDGs」が新たなレギュレーションとなる、時代の空気感をとらえたものづくりを始動。鞄製造の工程で発生する皮革や生地などの端材を有効活用し廃棄ロスゼロに取り組んでいます。
このほか、中国でも放映され、認知度が高いスポ根ドラマ「燃えろアタック」で知られる70年代アイドル 荒木由美子さんとのコラボレーションなど、大人世代、インバウンド消費へのアプローチも万全。
東京駅地下 動輪の広場 特設会場では、<豊岡鞄>の展示即売会が同時開催。
女優 藤原紀香さんのトークショー「豊岡や城崎温泉の魅力を語る」(11月12日14:00~)や、豪華賞品(城崎温泉旅行)が当たる豊岡鞄人気投票も実施中です。


東京・原宿「THE EXHIBITION」~11月14日

ファクトリーブランドが集結する合同展示会「THE EXHIBITION」が東京・原宿 デザインフェスタギャラリーで開催中です。B to Bの展示会をベースしていますが、ポップアップイベント、催事などへの出店オファーが多く、ご要望にお応えしたいとの想いから今後は緩やかなユニット的枠組みを視野に入れているそうです。

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老舗鞄メーカー<猪瀬>のオリジナルブランド<フラソリティ>。
各地の百貨店でポップアップイベントを数多く開催。そのなかで「小さめのお財布がほしい」とのリクエストがあり、手のひらサイズのミニ財布のラインナップを拡充しました。
キャッシュレス化が進行するなかでも、停電などの影響から「現金をコンパクトに持ち歩きたい」というニーズが増加。ソフトなレザーで薄づくりで仕立て、スマートフォンとの持ち合わせもよく、年齢性別問わず幅広い支持を獲得。シニア世代には、薬の収納などもできるため、ギフトとしてもヒット中です。

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<トーキョーカケン>からは、持ち運びできるバレエシューズが登場。屈曲がよく履きやすい一足です。素材バリエーションが豊富で、なかには東京・墨田エリアのタンナーが鞣したピッグスキンも。
滑らかで軽く、放湿性にすぐれているので、快適な履き心地を実現しました。専用ケースもセットされ、旅行需要に照準。機内履きにも適しており、富裕層ユーザーへの訴求を強化しています。

駆け足レポートは以上です。
前述の「パステルカラー」「サスティナブル」といった傾向のなかでも、「リバイバル」に注目しています。
近年、レトロなテイスト、アイテムが再ブレイクする潮流が続いていますが、海外で70~80年代のシティポップがブームとなるなど音楽とファッションで話題のキーワード「ニュートロ(ニュー+レトロ)」の勢いも感じられます。
大人世代には懐かしく、若い世代には新鮮。購買層が幅広いため、ビジネス面でも期待したいですね。

カテゴリー: 国内革事情

令和初の「いいレザー(1103)の日」も各地でイベントが行われ、大盛況となりました。
引き続き、11月も注目イベントが目白押し。ぜひ、参考になさってください。


日本ゼラチン・コラーゲン工業組合「11月7日は にかわの日」「11月12日は コラーゲンペプチドの日」

美容や健康に欠かせない、コラーゲンペプチドの市場拡大、発展をもって国民生活の向上に貢献する日本ゼラチン・コラーゲン工業組合。
1963年11月7日、日本にかわ・ゼラチン工業組合の創立総会が開催され、新たな一歩を踏みだしたことを記念し、日本ゼラチン・コラーゲン工業組合により、「にかわの日」が制定されました。
にかわ(膠)とは天然物を原料とする接着剤。化学接着剤が発明されるまでさまざまな分野で利用されていました。古代エジプト文明をはじめ、日本でも紙や墨の製造の一部としてもたらされた後に、接着剤として寺社の建造に利用されたとする記録が残っています。現代まで人類の発展を陰ながら支えてきた縁の下の力持ちのような存在ですね。
シックハウス症候群や化学物質過敏症が問題となるなか、天然素材である にかわが再評価されているそうです。
「コラーゲンペプチドの日」は2009年11月12日、「第1回 コラーゲンペプチドシンポジウム」開催を記念して制定されました。 先ごろ、「11月12日は コラーゲンペプチドの日 キャンペーン2019」をフォトコンテストと連動し実施。11月12日当日に結果が発表されるそうです。
太古の昔から膠・皮革( にかわ・ひかく )は私たちの生活の中にあり、ゼラチンは食品、医薬品、写真、工業用品ほか、さまざまな分野で広く活用されてきました。日本ゼラチン・コラーゲン工業組合は一般社団法人 日本皮革産業連合会の会員団体のひとつです。
くわしくは下記リンク先ホームページをご覧ください。


千里阪急「am 期間限定ショップ」~11月12日
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藤和商会が展開するオリジナルブランドの百貨店イベント関西初出店として、千里阪急 2Fで「am 期間限定ショップを開催中。今回は「創造のコレクション」をテーマとする定番シリーズ<SO(ソー)>を中心に展開しています。

「私の生き方を映すもの」「ジャパンメイド」を創造。
希少性・デザイン性・素材技術力で現代を生き抜く女性たちの心を満たす壮美(装備)となることを目指しています。
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ブラック×ゴールド、ホワイト×ホワイト(グロッシー)の2色展開。エキゾチックレザー調の型押しに加え、職人のハンドペイントをランダムに施しています。柄いきはそれぞれ異なるため、一点もの感覚も楽しめますね。

ミニマルな装いに映える、モダンアート、ペインティングアートのような奥深い魅力。
使うひとの知性を個性へと昇華する独自の存在感。ダーク&クールに傾きがちな冬の着姿に、さり気ない艶と煌めきを添えて。
シンプルなデザイン、定番アイテムの組み合わせがお好きなかたにこそ おすすめしたい一品です。いつもと違う「ご自分らしさ」にトライしてみてはいかがでしょうか?
(画像、テキスト:藤和商会 公式SNSより)


東京&大阪「香川手袋 ポップアップイベント」11月6日~
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国内最大の手袋産地、香川県の地域ブランド<香川手袋>ポップアップイベントが今年も11月6日(水)より2週間、日本橋三越本店本館 1Fと髙島屋大阪店 2Fで展開スタート。

今シーズンのテーマは「装華(ショウカ)」。"技術を発展する" "装飾を昇華する"といった思いを形にしています。
日本橋三越では、一部製品で19-22サイズまでの注文が可能。髙島屋大阪店では、11月16日(土)・17日(日)の2日間、手袋職人 平田哲也さんが在店。フルオーダーが可能です。
おひとりおひとりの手にぴったりの手袋、誂えてみませんか? (<香川手袋>公式サイトより)
  <http://gloves-kagawa.jp/>


タカシマヤ大阪店「Wisteria Fujiwara ブーツオーダー会」11月6日~

人気シューズブランド<Wisteria Fujiwara(ウィステリアフジワラ)>のポップアップショップが、タカシマヤ大阪店 2F 婦人靴売場 i/288で本日11月6日(水)からスタートしました。
今回は「ブーツオーダー会」。トレンドとして復活しているブーツをいち早く、ご自分のサイズでオーダーしてみては?


東京・丸の内「豊岡鞄フェア」11月12日~

日本有数の鞄産地、兵庫・豊岡の地域ブランド<豊岡鞄>は2019年秋冬シーズン展示会から新機軸を打ち出しました。バイヤー、ジャーナリスト、関係者だけでなく、一般ユーザーの入場も可能に。オープンなスタイルにリニューアル。
東京・浅草橋から東京・丸の内 KITTE B1F 東京シティアイに会場も変わりました。夜20:00までとなっており、忙しいビジネスパーソンに歓迎されています。歴史、伝統が息づく ものづくりを体験してください。


タカシマヤ京都店「パンプスメソッド研究所 i/288 期間限定オーダー承り会」11月13日~

<パンプスメソッド研究所 i/288>の「期間限定オーダー承り会」が11月13日(水)~20日(水)、タカシマヤ京都店 1F 婦人靴雑貨特会場にて開催されます。
2019年秋冬シーズンのレザー&カラーに加え、新しいトゥデザインとヒールなどの新アイテムも追加。「足を測る」「試し履きでマイサイズを見つける」「トゥデザインとカラー&レザーを選ぶ」の3ステップでパンプスをセミオーダーできますよ。


小倉井筒屋「日本革市」11月14日~
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国産天然皮革の魅力を発信する人気イベント「日本革市」がこの秋も小倉井筒屋で行われます。今回は2週間開催。週ごとにブランドを入れ替え、計15社が出展。革小物や鞄はもちろん、靴やベルトなども登場します。


兵庫・たつの「ベストレザーニスト2019」速水もこみちさんトークイベント 11月16日

レザーの秋を知らせるニュースとして恒例の「ベストレザーニスト」が今年も発表されました。最も革製品が似合う人を表彰する「ベストレザーニスト」、令和時代初の受賞者は沢村一樹さん、速水もこみちさん!
ベストレザーニストが登場するトークイベントは「尾張名古屋の職人展」(愛知・名古屋/10月19日/沢村一樹さん)に続き、「兵庫皮革総合フェア2019/たつの市皮革まつり」(兵庫・たつの/11月16日)で速水もこみちさんが登壇。日本の革と革のものづくり、日本製革製品の魅力を伝えてくださいます。
なお、「兵庫皮革総合フェア2019/たつの市皮革まつり」につきましては、前回の村木るいさんの投稿分をご参照ください。
  <https://www.jlia.or.jp/enjoy/blog/cat63/20191030>

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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