欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2023年9月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は、映画「ある精肉店のはなし」から見る肉とタイコと革の関わりと、タンナー見学の話。皮革産業、ジャパンレザーについて、ユーザーの皆さまに知っていただくためのさまざまな取り組みを村木さんの視点で語ります。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

今後のスケジュールなどはリンク先をチェックしてください。


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毎度です!「食べ物と宗教と戦争の歴史を見るのは趣味」のムラキです。

世界史や日本史のテストはほんとに悪かったんですが、食べ物宗教戦争の歴史を見るのは好きだったのがまさかこうやって役立つとはなぁ。つくづく人生は飽きないな。

昨年に続き今年も、「ある精肉店のはなし」という映画を革のイベントで上映会をします。今回は東京のみならず大阪でもやります。

・肉屋の映画ってどんなもの? それが革と関係あるの?
・映画で屠畜を見た感想はどういうものか?
・革を知ってもらうタンナーの取り組み

などを紹介します。

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秋はイベント多くてシンドイ

なんで革のイベントは秋口に多いんだよ、とグチグチと言っていたところ「春先だとこれから暑くなる季節で革が不釣り合い」「秋口だとこれから寒くなるから革製品の需要が高くなるからでしょ」と。正論なんて聞きたくない!と泣きました。

個人的に革日和やムラキとして関わるイベントは・・・

9月30日(土)・10月1日(日)「ジャパンレザーアワード2023 応募作品展」、10月20日(金)~22日(日)「浅草エーラウンド」(映画上映+セミナー)、10月27日(金)「フェニックスナイト」(大阪・レザークラフトフェニックス 毎月最終週金曜 夜間延長営業20時まで)、11月4日(土)~5日(日)「オーラウンド」(大阪/映画上映+セミナー)、11月18日(土)「タンナー見学バスツアー」、1月18日(金)・19日(日)「本日は革日和♪」(大阪・奥なんば 大国町周辺)

ここらが決まっている内容。この合間合間に手作りイベントを視察して挨拶回りの営業活動など。イベント予定で異彩を放つのが「映画上映」ですね。上映するのは「ある精肉店のはなし」というお肉屋さんを扱ったドキュメンタリー映画です。

「ある精肉店のはなし」は配信もDVD化もしていない、上映会のみで見られる映画

こちらの映画は、「上映会をしたい個人、法人問わず映画本体を借り受けて上映会をする」というシステムになっています。上映会をして20人ほど集めて入場料とったらトントンですね。それを割り込むと大赤字になります。この秋、東京と大阪で上映会しますが、東京は私個人の自腹です。


どういう話?

大阪府貝塚市での屠畜見学会。

牛のいのちと全身全霊で向き合う
ある精肉店との出会いから、この映画は始まった。
家族4人の息の合った手わざで牛が捌かれていく。
牛と人の体温が混ざり合う屠場は、熱気に満ちていた。

店に持ち帰られた枝肉は、
丁寧に切り分けられ、店頭に並ぶ。
皮は丹念になめされ、
立派なだんじり太鼓へと姿を変えていく。

家では、家族4世代が食卓に集い、いつもにぎやかだ。
家業を継ぎ7代目となる兄弟の心にあるのは
被差別部落ゆえのいわれなき差別を受けてきた父の姿。
差別のない社会にしたいと、地域の仲間とともに部落解放運動に参加するなかで
いつしか自分たちの意識も変化し、地域や家族も変わっていった。

2012年3月。
代々使用してきた屠畜場が、102年の歴史に幕を下ろした。
最後の屠畜を終え、北出精肉店も新たな日々を重ねていく。

いのちを食べて人は生きる。
「生」の本質を見続けてきた家族の記録。

牛の飼育から屠畜解体まで、 いのちが輝いている、 前代未聞の優しいドキュメンタリー。 ーーー鎌田慧(ルポライター) - ある精肉店のはなし (seinikuten-eiga.com)

より抜粋

ムラキが革関係者に話す紹介内容

子牛を市場から買ってきて大きくするのを「肥育」というのですが、大阪府貝塚市にある肉屋はこの肥育をして、自分たちで屠畜して、肉を売る、という最後の肉屋さんです。

現在も営業されているのですが、屠畜をしていい屠畜場が2012年に終了してしまったので、このやり方を終えました。この映画は最後の1年間を記録したドキュメンタリーです。

よく聞かれる質問1 屠畜場はもうなくなったの?

各都道府県で必ず現在も存在しています。というか、人が肉を食べる限り無くなりません。
ですが、個人の肉屋さんが借りて使えるような屠畜場はこの貝塚市の屠場が最後と言われています。

一方、食肉の世界は時代の流れとともに全国的に変化してきました。屠場の統廃合と大規模化、機械化が進み、地方の小さな屠場はどんどん閉鎖されてきました。ぼくたちのムラの屠場もすでに貝塚市営となっており、市の施設として経営状態が問われるようになっていました。要するに「収益をあげられているのか」ということです。当時の市長は「歴史的な背景や地域の産業を支える観点から収益の側面だけで判断すべきでない」としていましたが、ムラでも飼育から屠畜、精肉まで一貫しておこなう家が年々減り、施設の老朽化もあって1990年代から屠場の閉鎖は時間の問題でした。そしてついに2012年3月に閉鎖が決まったのです。


より抜粋

よく聞かれる質問2 屠畜のシーンが出て怖くない?

怖い・怖くない、は個々人の感性としか言いようがないです。ただ、過去3回ほど上映会しましたが、中学生さんも見られたりしました。途中退場された方はいないですね。むしろ上映後の感想を集めると「見てよかった」「気持ち悪いなどはなかった」「技術がきれいだった」などが多かったです。

よく聞かれる質問3 この映画の上映会をするの?

このブログで何度も何度も何度も書いていますし、実際に何度も何度も何度も口にしていますが、「革は食肉産業の副産物」です。肉の需要があるからこその皮であり、革なわけです。革関係者や革が好きな人は「肉と革は地続き」であるということを知っていて損はないと思います。

「ある精肉店のはなし」ではタイコの製作工程も見られる

映画の中ではタイコ制作風景も少し紹介されます。

貝塚市というか大阪の南の地域におけるだんじり祭りや、そこにおけるタイコ、というのは少し他の地域の人から見ると特殊です。というか、異様なほど思い入れがあります。

映画の中ではタイコの皮を作る工程も紹介されています。タイコの皮はかなり特殊です。革業界とはちょっと違う世界にはなるのですが、「食肉の副産物である皮」を有効活用する、という意味合いではこちらも地続きです。

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タイコ制作は下の動画でくわしく紹介されています。


革を知ってもらうためには肉を知ってもらう

先日、某所にご挨拶に伺ったところ、「ブログ見てますよ」「こうやって革のことを伝えるのか、と見ています」と励ましになるお言葉をいただきました。

革のことを知ってもらうのに専門用語なり散りばめても初心者さんにも中級者さんにも理解されづらい。なるべく聞き手の生活に接点ある単語や事象から革を伝えるように心がけています。

タンニン、なんて言葉聞いてもわかるわけないんですよ

「濃い日本茶や紅茶、渋みの強い赤ワインに入っているのがタンニン」です、と説明すれば興味をもってもらえます。革のことを知るためには肉やタイコなど、見聞きしたことあるものから入ったほうが理解も興味ももってもらえます。


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TLA(Thinking Leather Action)という取り組み

今年から本格的に始動した一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)のプロジェクト、TLAでは「実は、革 ってサステナブル。」を合言葉に革に関するメッセージを発信しています。こちらも革業界をわかりやすく考えられているな、と感心してみています。

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一般社団法人 日本タンナーズ協会の取り組み

一般社団法人日本タンナーズ協会も近年、子どもでも大人でも理解しやすいように「革は食肉の副産物」という発信を行っています。



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このPRチラシ、ふりがな付きも作ったのはすごいな!と感心したものです。

「ある精肉店のはなし」もあくまでお肉屋さんのドキュメンタリー映画です。

この映画は、2012年に屠畜場が廃場する最後の1年を扱ったお肉屋さんのドキュメンタリー映画です。
決して革業界を紹介するためものではありません。ですが見ることで「なるほど、革というのは肉と連なるんだ」「食べている肉はこのように私達の手元に来て、食べているんだ」ということが知ってもらえるかと思います。多分。

めちゃいい映画ですので是非見てもらいたいです。


映画上映後に10分ほど革と肉についてのはなしをします

映画上映後に革の話をさせていただきます。

・タイコの皮である乾皮ってどんなもの?
・映画で出てくる食べ物「かす」ってどんなもの?
・歴史で見る肉屋の立場の違い

などを話します。

また、東京・大阪でも映画の後に革の話セミナーなどを行います。

革を知ってもらう努力をしているタンナーさんの取り組み:たつのレザーのキタヤさん

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キタヤさんは、以前当ブログでも紹介した革の森、を運用されているタンナーさんです。



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大阪からの小学校見学!? よくまぁ、こんなマニアックな工場見学するなぁ。どこからどうタンナーという工場まで小学校がたどりついたのか。おもしろいので直接キタヤさんに電話して聞きました。

いつからタンナー工場見学ってやっているの?

「たつの市の小学生たちにはもう10年以上前からやっているよ。年間1,000人くらい来るかな。
うちだけで1,000人、というわけじゃなくて、龍野レザーに協力してくれているタンナーの中の株式会社キタヤ、株式会社モリヨシ、エルヴェ化成株式会社で分担して受け入れているよ」(キタヤさん)

大阪の小学校が見学って珍しくない?

「ここは2年ほど前からかな?
学校の授業でタイコづくりがあるそうで、その一環で革の工場見学、ということになったそう。

広島に修学旅行して、その帰り道で岡山で一泊。で、大阪に帰る途中にたつの市で工場見学30分。
お昼ごはんにそうめん食べるそうだよ」(キタヤさん)

あぁ、たつの市の名産は醤油とそうめんと革、という水に関わる産業だから。

何人くらい受けて入れているの?

「今回は50人くらい。これでうちの工場でギリギリだよね」(キタヤさん)

だろうなぁ。タンナーは危険なものもあるし、巨大な機械もあるのであまり気楽に行ける場所もでありません。

なんで受け入れているの?

「龍野レザーを複数のタンナーで協力してやっているけど、やっぱり知ってもらうためには工場を見てもらわないと、ということでこういうことをしているんだよ」(キタヤさん)


「本日は革日和♪」で行う映画上映やタンナー見学バスツアー

上記のタンナー「キタヤさん」に行くわけでもないタンナー見学会を紹介するのもちょっと気が引けるのですが、今後の予定のリンク先などです。


9月30日(土)・10月1日(日)「ジャパンレザーアワード2023 応募作品展」

会場では「ジャパンレザーアワード2023」の全応募作品を展示しています。初日は審査が行われていますので、一般公開は16:00(開始予定)~18:00となっています。早めに来たら、フェニックスブースで遊んでいってください。

ブースの出展メンバーは・・・
・レザークラフトフェニックス
・zittoolsによるミシン・漉き機体験
・レザクラ用CAD「leathercraft CAD」開発者を招いてのCADソフト実演解説。予約不要


10月20日(金)~22日(日)「浅草エーラウンド」(映画上映+セミナー)


・各種セミナーを開催予定。
・会場近くでは、レザークラフトフェニックスによる彩り靴ワークショップと、lizedによる染色ワークショップを開催予定。



10月27日(金)「フェニックスナイト」(大阪・レザークラフトフェニックス 毎月最終週金曜 夜間延長営業20時まで)


18:30より約1時間 技術セミナー(無料)開催予定。

11月4日(土)~5日(日)「オーラウンド」(大阪/映画上映+セミナー)


・映画「ある精肉店のはなし」+映画解説(ラスト約12分「本日は革日和♪」)
・期間中 芦原橋会場内でセミナー開催予定。

11月18日(土)「タンナー見学バスツアー」


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

このところ、公共交通機関のニュースが話題になっています。カーボンニュートラルへの取り組みとして開業した次世代型路面電車 LRT(栃木県宇都宮市~芳賀町)と、人手不足によるバス会社の全路線および事業廃止(大阪府富田林市)。いま、時代の分岐点なんですね。次世代へ受け継ぎ、ものづくりの灯を絶やさぬように、ジャパンレザーの魅力を発信し続けることでユーザーの皆さまに知っていただきたいと強く願います。

さて、9月後半というのに酷暑が終わらない秋、つくり手たちが丹精込めて仕上げた皮革素材と革製品を紹介するイベントが各地で次々と開催中です。どうぞお立ち寄りください。今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【コンテスト情報】「ジャパンレザーアワード」

一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)が開催しております国内最大の革製品コンテスト「ジャパン レザー アワード」、2023年度の全応募作品214点が公式ウェブサイトで公開されました。一点一点、360°カメラで撮影された写真と、応募者の皆さまのコンセプト、想いが掲載されています。ぜひ、ご覧いただきたい内容です。今回も素晴らしい作品ばかり! 個人的に気になった作品の傾向を10のキーワードでお伝えします。

■香川県のものづくり
NHK連続テレビ小説(通称:朝ドラ)第109作「ブギウギ」(10月2日スタート)の舞台として注目の香川県東かがわエリアは、手袋産業が盛ん。
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そんな地場産業、手袋づくりの匠による最新作! 磨き上げられた技術が詰まっています。
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手袋づくりのノウハウ、繊細な手仕事を生かしたデザイン性の高い革小物、同じく香川県の地域産業資源に指定された「観音寺市の麦わら帽子」づくりをベースに、材料をレザーにした作品が寄せられました。レザーを細いコード状にし麦わらと同様に縫い仕上げています。オールシーズン使えるのがいいですね。

■大阪&近畿のものづくり
2023年度の「ジャパン レザー アワード」は、受賞作品展示イベントを大阪で開催。地元の皆さまも奮起してくださって作品をエントリー。
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地域ブランド「大阪かばん」を展開する大阪鞄協会会員メーカー(写真上)、大阪バッグ協同組合からは80代の現役職人の自信作(写真下)が。
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メディアで話題の財布メーカーの次世代リーダー(写真下)、大阪の靴づくりを継承するつくり手、サンプル師が教えるバッグ教室講師からも。
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大阪・梅田 阪急うめだ本店 8階「b8ta Osaka - Hankyu Umeda」の会場に、凱旋展示される作品がありますように!

■タンナーの意欲作
革製品メーカーはもちろん、タンナーからのご応募も目をひきました。
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皮革素材づくりが盛んな東京都墨田区で約20年ぶりに新工場を開設した事業者(写真上)、長野県飯田市で上質なレザーを手がけるタンナー(写真下)が自らご応募くださいました。
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日本有数の皮革産地兵庫県の、兵庫県立工業技術センター皮革工業技術支援センター監修をはじめ、各タンナーのチャレンジングが秀逸。
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レザーの魅力を最大限に引き出した作品にご注目を。

■パッチワーク&リメイク
「SDGs」をテーマにするうえで欠かせない未利用皮革素材の活用。製品づくりに使われなかった革の端材を産業廃棄物にすることなく、製品づくりに生かした作品が増えています。
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なかでも、パッチワークで縫い合わせた作品(写真の作品以外にも数多くあります)が目をひきました。
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さらには、リメイク作品も! 「25年前につくられた革が劣化せず使用できることがサステナブルであることを証明する」、というアプローチに感動します。

■およばれ・よそいき
行動制限が解除され、外出する楽しさ、対面で会うよろこびを実感する2023年。今年を象徴していると感じたのが、作品コンセプトに書かれた「およばれ」「よそいき」というワード。
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当たり前でなくなってしまったことが、再び当たり前になることは、こんなにも尊いのか、とじわじわと沁みます。
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上質なハンドバッグの特別感とともに、つくり手・事業者が掲げるハーパス(存在意義)を提示しました。

■おまもり・縁起もの
風水の影響で幸運日・開運日に財布をお求めになる購買行動が定着していますが、その流れにぴったりのものづくり。
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2023年6月21日更新分(杉野服飾大学ファッションプロダクトデザインコース)でもご紹介しましたが、Z世代に「簡体字」が注目されるなか、「梵字」にフォーカスしたのは慧眼ですね。
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このほか、だるまキーホルダー、青い蝶をあしらったバッグ、神聖幾何学模様の財布(写真)・・・など、さまざまなラッキーモチーフの提案が楽しい。

■ハッシュタグにしたい細分化ニーズ
同じく2023年6月21日更新分でご紹介しましたが、店頭の売れ筋のひとつである「推し活」をテーマにした作品、レコード、映画館(写真)、バイクをはじめとした趣味のシーンで活用できるアイテムなど杉野服飾大学ファッションプロダクトデザインコースからご応募くださいました。
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これらのほかにも、にんじん型の競馬観戦用バッグ、ハロウィンにぴったりなかぼちゃ型バッグ、タップダンスシューズ(写真)など、ハッシュタグ化しやすく、熱量の高いコミュニティとつながるクリエイティブ。
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使用シーンを限定することで検索ニーズにマッチさせる、現在の流れにぴったりですね。

■こどもたちに届けたい革製品
同じく杉野服飾大学ファッションプロダクトデザインコースからご応募いただいた、ちいさなお子さんのためのレザーバッグは大人に憧れる多感な時期にファーストシューズのような提案。
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七五三に合わせたギフトとしてもいいですよね。上質なレザーバッグを贈り、「いいものを大切に使うひとになってほしい」そんな願いを込めて。ヒコ・みづのジュエリーカレッジ卒業生からは、こどものデザイン×クリエイターの遊び心を融合させてつくったシューズが。
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自由な発想に驚くとともに、このデザインを靴として仕上げた情熱に感激しました。
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このほか、さまざまなランドセル、こいのぼり型の小物などに加え、メッセージをダイレクトに訴求する作品も。「いただきます。」を型押しで配し、食す命に革製品としての新たな命を与える感謝の気持ちを表現した革小物(写真)は、食と革の文化としてのつながりを知るきっかけになりそう。

■レザーでつくったみた
かばん職人と将棋職人のコラボレーションによる新たな挑戦、「職人の合作 唯一無二の牛革製将棋セット」がスゴイ!
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「フライドポテトのあれを革で! 素敵なインテリアになるポテトケース」といったポップな作品、韓国ファッションで人気を集めたマンドゥバッグ(太い毛糸で編み上げたバッグ)の材料をレザーに置き換えた作品(学生部門)は、若い世代らしい発想と若い世代に受け入れられそうな、広がりがうれしいですね。

■歴代受賞者が挑む新作
今年はなんと、前年度のグランプリ受賞者がエントリー。虹の橋のたもとへと旅立ってしまった愛犬をモチーフにしたレザードール(オルゴール)を発表。 
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このほか、各部門の歴代受賞者たちによるシューズ、バッグ、クーラーボックス(写真)・・・幅広い作品でトライ。ジャパンレザーおよび、クリエイティブにかける皆さまの情熱こそが「ジャパンレザーアワード」の誇りであると痛感しました。

以上、独断と偏見でピックアップしましたが、ほかにも素晴らしい作品ばかりです。すべての応募作品は、「ジャパンレザーアワード」公式ウェブサイトでご覧いただけます。


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9月30日(土) ・10月1日(日)の二日間、東京・渋谷ストリーム ホールで応募作品展が行われます。革の魅力を存分にお伝えするため、3つのフロアでイベントを開催。一般公開となる応募作品展は、9月30日(土) 16:30~18:00と10月1日(日) 10:00~16:00です。審査日である初日は、11時から開場しておりますが、厳正なる審査の妨げとなるため、作品展示スペースへの立ち入りはご遠慮いただいております。審査の進行状況は、観覧可能です。
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その他のフロアでは、審査中もイベントが行われておりますので、存分にお楽しみいただけます。5階は、触れる皮革素材の展示。6階は、「Leather World Music Concert」演奏会が行われています。写真は昨年開催時に撮影したものです。

「テーーマ」ポップアップショップ、「LEATHER WORLD」の会場、渋谷スクランブルスクエアとこちらの会場、渋谷ストリーム ホールは、ペデストリアンデッキでつながっており、行き来もスムーズです。開場時間、終了時間が異なりますので、効率よくまわって楽しんでください。



【イベント情報】「テーーマ」

東京・渋谷 渋谷駅直結 渋谷スクランブルスクエア 2階で、9月16日(土)~、「テーーマ(teema)」のポップアップショップがスタート! 10月1日(日)まで行われています。
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取り扱い製品の中から厳選されたアイテムを展示し、ショールーミング体験を楽しんでいただけます。
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初日からオンラインでご購入が相次いでいます。

目玉コンテンツは、自分だけのとっておきのレザーアイテムをつくれるカスタマイズ。「ユードット」「エム・リップル」「モジャカワ」など、新進気鋭の人気ブランドの注目アイテムを自分らしいオンリーワンアイテムに仕上げることができるのがうれしいですね。実際の素材や形のサンプルも登場し色や素材感を確かめていただけます。手に取って見ることができるチャンスです。

「テーーマ」の公式ウェブサイトでは、カスタマイズの特設ページもありますので、ぜひチェックしてみてください。



【ライブ配信情報】「ジャパンレザーVOICE」

「ジャパンレザーVOICE」(#レザボイ)第15回が本日9月20日(水)16:00~、アズーリFM公式ウェブサイトよりライブ配信(生放送)予定です。
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第一特集「革製品紹介」は特別編。
NHK連続テレビ小説 第109作「ブギウギ」(10月2日スタート)の舞台として注目の香川県東かがわエリアの手袋産地の歴史、「グローブミュージアム」オンラインツアー、暖冬でも楽しめる手袋と手袋関連アイテムをご紹介予定です。

第二特集「ジャパンレザー最新トピック紹介」は、レザーの季節・秋を先取りするイベントをピックアップ。「テーーマ ポップアップショップ」「レザーワールド」「ジャパンレザーアワード応募作品展示イベント」をまとめて紹介。レザーファン必見の内容です。どうぞお楽しみに。



【メディア情報】「JLIAtv」 

一般社団法人日本皮革産業連合会 公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」に、当ブログ月イチ連載でお馴染みの村木るいさんが登場! 
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インタビュー動画をぜひご視聴ください!!




【製品情報】「NESSO」

さまざまなメディアで紹介され話題! 靴づくりの人材育成を推進する仕掛け人 ロカシュー 大山 一哲さんが手がける新プロジェクト「NESSO」がスタートし、人気を集めています。

フルオーダーのグローブを提供する「NESSO」は、食肉用和牛の皮を有効利用したサステナブルな取り組み。プレイヤーの手にしっかりフィットして、薄くて軽量ながら耐久性を確保しつつ、手の届きやすい価格を実現。カラーリングや刺繍などのデザインを自由にカスタマイズ可能で、自分だけの軟式用オリジナルグラブが手に入ると好評です。くわしくはリンク先をご参照ください。






カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

9月中旬となりますが、記録的な暑さが続くなか、「レザーの季節」秋の訪れを告げるイベントが今週末から行われます。このほか、B to C、B to Bの展示会も数多く開催中です。くわしくは下記をご覧ください。
今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【イベント情報】「テーーマ」ポップアップショップ

9月16日(土)~10月1日(日)、東京・渋谷 渋谷駅直結 渋谷スクランブルスクエア 2Fで人気ウェブサイト「テーーマ(teema)」のポップアップショップが行われます。

取り扱い製品のなかから厳選されたアイテムを展示。目玉コンテンツは、自分だけのとっておきのレザーアイテムをつくれるカスタマイズ。実際の素材や形のサンプルも登場し、色や素材感を確かめていただけます。手に取って見ることができるチャンスです。

会期中の各週土曜・日曜には、人気クリエイターによるレザークラフト体験ワークショップが行われます。すぐに使いたくなる、誰かにプレゼントしたくなる素敵なアイテムを手づくりできます。少人数制でおよそ2時間かけて完成させます。クリエイターがわかりやすくレクチャーし、丁寧にサポートしてくれるので、ビギナーさんも安心ですよ。

「テーーマ」は、レザーのつくり手が選び抜いたアイテムを提供するオンラインストアです。つくり手の視点から見て素晴らしいと感じるアイテムをセレクトし、それぞれのクラフト(手間)とテーマ(世界観)を通じて魅力を発信しています。 革製品の紹介はもちろん、革製品を主役にしたスタイリングのファッション写真、レザークラフトのレシピ、道具などなど、ワンストップで見て・選んで・楽しめる、いままでにないウェブサイトです。



【イベント情報】「LEATHER WORLD 2023」

人気イベント「LEATHER WORLD(レザーワールド)」が2023年も開催決定。9月30日(土) ・10月1日(日)の二日間、渋谷スクランブルスクエア 7Fで行われます。

会場内では、レザーに関する知識を深めるエデュケーション空間が出現。世界一のシューシャイナー 長谷川裕也さんに学ぶハイシャインとシューケアや環境に配慮したレザーの展示、レザークラフトのワークショップなど、参加型コンテンツが盛りだくさんです。ワークショップやクイズのノベルティともに数に限りがあります。数量に達し次第終了となります。
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2016年から始まったレザーの祭典「LEATHER WORLD」は、革がもつ「色合い」「種類」「大きさ」「質感」レザーの魅力に多面的に触れることができる体験型イベント。
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「LEATHER CARE」「WORK SHOP」「QUIZ」「BRAND & LEATHER」などのコンテンツが充実しています。写真は昨年開催時に撮影したものです。
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「テーーマ」のポップアップショップは2Fとなっており、両イベントとも各日10:00~21:00までと夜遅くまでの開場となっています。ワークショップ、レザーケアは20:00までとなりますので、こちらもお早めに。



【イベント情報】「ジャパンレザーアワード 応募作品展」

今年も9月30日(土) ・10月1日(日)の二日間、東京・渋谷ストリーム ホールで応募作品展を行います。
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革の魅力を存分にお伝えするため、3つのフロアでイベントを開催。
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一般公開となる応募作品展は、9月30日(土) 16:30~18:00・10月1日(日) 10:00~16:00です。審査日である初日は11:00から開場しておりますが、厳正なる審査の妨げとなるため、作品展示スペースへの立ち入りはご遠慮いただいております。なお、審査の進行状況は観覧可能です。
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その他のフロアでは、審査中もイベントが行われておりますので、存分にお楽しみいただけます。
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5Fは、さわれる皮革素材の展示、6Fは、「Leather World Music Concert」演奏会が行われます。
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写真は昨年開催時に撮影したものです。

「テーーマ」ポップアップショップ、「LEATHER WORLD」の会場、渋谷スクランブルスクエアとこちらの会場、渋谷ストリーム ホールは、ペデストリアンデッキでつながっており、行き来もスムーズです。開場時間、終了時間が異なりますので、効率よくまわって楽しんでください。



【YouTube更新情報】「JLIAtv」

一般社団法人日本皮革産業連合会 公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で新着動画が公開されました! 


今回は「ジャパンレザー最新トピック紹介」。インターネットラジオ✕YouTubeハイブリッド型動画コンテンツ配信「ジャパンレザーVOICE」(#レザボイ)第14回放送分を編集したものです。ジャパンレザーに関するさまざまなトピックを厳選してご紹介。前述のイベントのお知らせをまとめて動画にしております。ぜひ、ご視聴ください。
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次回、「ジャパンレザーVOICE」(#レザボイ)第15回は、9月20日(水) 16:00~、アズーリFM公式サイトよりライブ配信(生放送)予定です。

「革製品紹介」は特別編。NHK連続テレビ小説(通称:朝ドラ)第109作「ブギウギ」(10月2日スタート)の舞台として注目の香川県東かがわエリアと手袋づくりの歴史をひも解きつつ、日本一早い!? 香川手袋2023年秋冬アイテムレビュー(仮)など、上質なジャパンレザー製品をご紹介予定です。どうぞお楽しみに。



【レポート】「日本革市」ショールーム型展示会

一般社団法人日本タンナーズ協会主催の国産天然皮革PRイベント「日本革市」の初の試みとなる、ショールーム型展示会の第二弾「JAPAN LEATHER PREMIUM COLLECTION」が、8月30日(水)~9月27日(水)の約一か月間、東京・有楽町 b8ta Tokyo - Yurakuchoで行われています。展示会のテーマ、展示アイテムが一新されました。
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使う人に寄り添い、日々を彩るメイドインジャパンの革製品。手づくりの温もり、細部へのこだわり、繊細で豊かな感性をその手に感じて。作る人の想いを宿す、プレミアムな日本の革の魅力を発信。
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「ジャパンレザーアワード」歴代の部門賞を複数回受賞した松村美咲さんもこの企画に参加。コラボレーションにより新しい作品をお披露目しています。どうぞお見逃しなく。



【メディア情報】「すてきにハンドメイド」

ハンドメイド派ユーザーに人気のテレビ番組「すてきにハンドメイド」(NHKEテレ/21:30~21:55)9月14日(木)放送分は、手縫いで作る ヌメ革のミニトート。講師は野谷久仁子さんです。コロンと丸いフォルムとハンドステッチが魅力的な極上バッグをつくります。ヌメ革を使用。使う道具と材料は極力シンプルにしています。


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吉田カバンの創業者、吉田吉蔵の娘として、手縫いのレザークラフトの魅力を伝え続ける野谷さん。TIME&EFFORT 革鞄&ハンドバッグ特集 テーマ02 業界の有識者&博物館担当者に聞く 日本のカバン・バッグの現在過去未来では、インタビュー記事(前編・後編)を掲載しています。併せてご覧ください。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

9月2日は「クツの日」。おしゃれは足もとからといいますが、靴の秋じたくをはじめるきっかけとしてぴったりのキャンぺーンも行われています。くわしくは下記をご覧ください。

今回もイベント、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【PR情報】「靴まつりキャンペーン」

「クツの日」に合わせて行われる恒例企画「靴まつり」は、今年で71回目。より豊かな日常となるようお客さまに還元し、靴業界に関係する多くの人、店や企業がより発展することを目的に行う秋の販売促進キャンペーンです。5,000円の商品券が当たります。応募期間は10月2日までとなっています。
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ご購入いただいたお客さまへお配りするパンフレットには毎回、革製品や靴選びに関する情報をピックアップして掲載。今回は「実は、革ってサステナブル」と題し、食肉生産の過程で出る副産物の皮を無駄なく利用して革製品が製造されていることを認知していただく内容です。お見逃しなく。



また、一般社団法人日本皮革産業連合会 公式YouTubeチャンネル「JLIA tv」でもお知らせの動画が公開されました。併せてご視聴ください。



【レポート】「日本皮革製品マイスター認定証授与式」

一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)は、2023年7月12日付けで長谷川博司さん(株式会社革包司博庵) をJAPAN LEATHER GOODS MEISTER(小物部門)として認定。第6回 日本皮革製品マイスター認定証授与式が9月5日(火)、東京・上野で行われました。
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日本皮革製品マイスター制度は、日本の優れた革製品の技術者を顕彰・広報し、広く世界の消費者等に周知を図ること等により、技術の維持向上と伝承、後進の育成及び皮革産業の発展を図ることを目的として、会員団体とともに検討を進め、2017(平成29)年度から運用を開始。現在、「鞄」、「ハンドバッグ」、「小物」及び「手袋」の部門でマイスターを認定しています。
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授与式は、一般社団法人日本皮革産業連合会 藤原仁会長がプレゼンターとして登壇。
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創業100年を超える革包司博庵の三代目、長谷川博司さん おめでとうございます!
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革包司博庵といえば、門外不出といわれる唯一無二の技術「ベタ貼り」で知られます。革製品の最高の贅沢といわれる技法で、それぞれの繊維方向の違う2枚を貼合わせることで極薄なものを造り上げることができ、ほかにない柔軟性を実現。海外のハイブランドからもこの技術が注目されているそうです。
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同日行われた「革製品技能試験 認定証授与式 2023」(改めて後日レポートをアップいたします)で、鞄・ハンドバッグ・小物技術認定(皮革部門)試験 紳士小物1級合格 ラモーダヨシダ 小石健二さん(写真左)、婦人小物1級合格 ラモーダヨシダ 大石健二さん(写真右)に、著書「パリのハイブランドが欲しがる技術は、 なぜ東京の下町で生まれたのか ~蔵前の頑固オヤジの反骨仕事術~」(かざひの文庫)を進呈して激励する長谷川さん(写真中央)。ちなみに、大石さん、小石さんのお名前の表記に誤りはありません。同じ会社で一文字違いの方が在籍なさっているとは奇跡!

革製品技能試験の委員長でもある長谷川さんから、ものづくりの技術と職人魂のバトンがしっかりと受け継がれていく瞬間ですね。

同書には、「人と同じことはやらない」「みんなが右を向いたら、自分は左を向いて違う路線を拓く」「常に森羅万象に対しアンテナを向ける」という職人としての矜持とともに「これからの日本を元気にするのは間違いなくエキスパート(職人)たちだ。あの時代に失った日本の大事なものを、もう一度取り戻すための一助になればこんなうれしいこともない」との熱い想いがぎっしり詰まっています。ぜひご一読を。



【コンテスト情報】「ジャパン レザー アワード」

一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)が開催しております国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」2023年度の本エントリー(作品応募)の受付が8月21日(月)に終了し、8月29日(火)、本エントリー数の報告が公式ウェブサイトで発表されました。

全部門合計214点の作品をお寄せいただきました。たくさんのご応募をありがとうございます。
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全作品は都内の事務局でお預かりし保管しています。また、作品写真を1点1点撮影中です。後日公式ウェブサイトで先行公開されますので、どうぞお楽しみに。



【更新情報】「ジャパンレザーVOICE」

インターネットラジオ×YouTubeハイブリッド型動画コンテンツ配信、「ジャパンレザーVOICE」(#レザボイ)第14回の放送後記「ジャパンレザーVOICEダイアリー」が公開されました。
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第一特集「キーパーソンインタビュー」のゲストは、当ブログ月イチ連載でお馴染みの村木るいさん。「レザーソムリエ」皮革講座 講師など、多方面でご活躍されている村木さんに、皮革業界のビジネスパーソン、クリエイター、レザークラフトファンの皆さまにエールをおくる内容をお話しいただきました。

第二特集「最新トピック紹介」では、「ジャパンレザーアワード」応募作品展示イベントと「テーーマ」ポップアップショップ、「日本革市」ショールーム型展示会、「NO SHOES NO LIFE(ノーシューズ・ノーライフ)~靴を夢見る人が集う街・浅草~」についてご紹介。


なお、第15回放送は9月20日(水) 16:00から、アズーリFM公式ウェブサイトよりライブ配信(生放送)の予定です。ぜひ、ご視聴ください。



【更新情報】「JLIAtv」

一般社団法人日本皮革産業連合会 公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で新着動画が公開されました。


今回は、「雨の日も真夏日も楽しめるオンラインミュージアム」特集から世界のカバン博物館(エース株式会社)をピックアップ。1975年に開設された世界のカバン博物館では、展示内容などをgoogleストリートビューと連動させ閲覧可能。幅広い世代から人気を集めています。
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そんな画期的なオンラインミュージアムの見どころを、難波館長のおすすめコーナーとして特別編集しています。


放送内容を掘り下げた放送後記(画像つき)も公開中です。



【メディア情報】「NEWSの全力!!メイキング」

DIY派に人気の深夜番組「NEWSの全力!!メイキング」(TBSテレビ系/毎週金曜24:50~)の9月1日分放送は、レザークラフト。同番組ナレーション担当の津田健次郎さんをゲストに、NEWSのおふたり(小山慶一郎さん、加藤シゲアキさん)もレザークラフトに挑戦。
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講師は「ジャパンレザーアワード」歴代の特別賞受賞者 土平恭栄さん。非常勤で大学講師を務め、また革小物づくり教室、ご自身のブランドでのワークショップを含め、トータルで2,000人を超える方々に指導、サポートしてきた実績が評価されての登場。

冒頭のVTRではレザーとレザークラフトについても丁寧に紹介され、当ブログ村木さんの連載で使用した写真(nijigamitool ワークショップ作品、革職人イメージ写真)や大関鞄工房(東京都・墨田区)のロケも!

リアルタイムで視聴したユーザーによる実況を含め、エックス(旧ツイッター)でもさまざまなポストが投稿され、とても盛り上がりました。

現在、「TVer」で見逃し配信中。ネット局によっては今後各地域で放映されますので、どうぞお楽しみに。



【イベント情報】「オーラウンド」

東京・浅草地区の革と物作りの祭典「エーラウンド」の姉妹イベント、大阪版として「オーラウンド」がこの秋から始動することが発表されました。
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浪速区、西成区に点在する靴、皮革企業を大阪の地場産業として一つにまとめ、地域内の産業ネットワークを再構築。時代の変化に対応する地場産業への進化を目指します。11月4日(土)・5日(日)、西成製靴塾、エスペランサ靴学院、JR芦原橋駅高架下、YOLOBASEの4か所で同時開催。

大阪に移転したエスペランサ靴学院の大山一哲学院長を代表者とする実行委員会により運営され、経済産業省の補助金対象事業として行うそうです。詳細はまた改めてお知らせいたします。なお、9月5日(火)の「繊研新聞」に掲載されていますので、併せてご覧ください。



【公募情報】「TOKYOピッグスキンプロジェクト参加クリエイター募集」

ファッション&デザイン系の創業支援施設「台東デザイナーズビレッジ」のインキュベーションマネージャーをはじめ、クリエイター支援、起業やブランドづくり、ビジネスに役立つ情報や考え方を発信する鈴木淳さんのエックス(旧ツイッター)アカウントで新プロジェクトの募集が発表され話題となっています。

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台東デザイナーズビレッジの鈴木です。私の会社として、もう20年来関わっている東京墨田区のピッグスキン業界の事業について、今年は外部のクリエイターやブランドの参加者を募集します。

東京の地場産業であるピッグスキンは、多様な加工と軽さや強さが特長の革です。食肉の副産物として国内で唯一自給できる素材。

その特長を活用して、サスティナビリティやインバウンド向けなどの商材を複数ご提案ください。

◆審査により数組にプロジェクトに参加してもらい、試作、ギフトショー出展を実施します。

※試作費を支給します。試作品は東京都に納品してもらいます。
※ギフトショー出展は無料です。
※初めての事業参加者にはデザイン料を別途支給
※参加決定の場合すみだの革工場も案内可能

◆外部参加を公募するのは初めての取り組みのため、不手際があるかもしれませんが、できるだけ素材の需要開拓につながる提案をお待ちしています。

(鈴木淳さん エックスアカウントより)

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くわしくは下のリンク先をご参照ください。締切は9月15日(金)です。


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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