欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2017年11月 の記事

カテゴリー: 国内革事情

国内有数の皮革産地・たつの市で恒例イベント「ひょうご皮革総合フェア」&「たつの市皮革まつり」が11月18日(土)~19日(日)の2日間行われました。大阪を中心に全国各地で人気の「本日は革日和♪」主宰 村木るいさんがレポート!

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今年の皮革まつりは会場レイアウトが大幅に変更。

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皮革製品の即売会は青少年館に移り、赤とんぼ文化ホールでは県内地場産業のPRブースを新たに設置。過去最大規模となりました。

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毎年恒例の「ニューレザーコンテスト」。地場のタンナー、事業者が自信作を出品。

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それぞれの技術が結実した最高のレザーがそろいました。

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上田安子服飾専門学校とのコラボレーションのコーナーは華やかですね。

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学生によるデザイン画をたつの市ホームページ上で人気投票。選出された上位作品を展示。試験的に製品化するプロジェクトもあるそうです。

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神戸医療福祉専門学校も参加。

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日本国内唯一の整形靴を学ぶ学科があり、たつのレザーを使用したものなど授業で製作した約30足を展示。足と靴の相談会も大盛況だったそうです。

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革製品の即売会では、若手クリエイターが参加。フレッシュな感性が反映した革製品が数多くならびました。

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レザークラフト体験コーナーも。たつの市の天然皮革を用いた動物革細工は、水に濡らすと曲げやすく、乾くと固まる、という特性を生かしたもの。

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革の可塑性を再確認できます。刃物などを使わないのでお子さんも安心ですよね。幅広い年代のユーザーの皆さんが次々とトライしてくださったそうです。


続いて、村木さんがこのイベントについて、くわしく、わかりやすく、Q&A形式で解説してくれました。


***


この皮革まつりに併せて、毎年(「本日は革日和♪」主催で)姫路駅集合姫路駅解散でバスツアーを開催しています。今回はこのお祭りの見どころや見方などをご紹介します。


兵庫県たつの市でなんで皮革祭り?

革を製造する会社を「タンナー」といいます。

兵庫県たつの市、姫路市で合計150ほどが稼働しているといわれています。他の地域では東京と埼玉で10社くらい、栃木県で1件のみ、和歌山で数社。これだけしか日本にタンナーは存在しません。たつの市姫路市にどれだけ多いかに驚くかと思います。


なんでその地域に多いの?

 諸説ありますが、工程の中で重要な「乾燥」のために必要な土地と風が多かった、工程で使う塩が多かった、大量に使う水が流れる大きな革が多かった、商業の都大阪に近かった、などなど、さまざまな説があります。


それだけあってお互いに競争にならないの?

 日本はやはり分業制が得意な国です。それぞれのタンナーにはそれぞれが得意分野が異なり、個性が存在します。


イベントの見どころは?

 会場内では屋台が出たり、革製品や革素材のアウトレットセール、たつの市&姫路市の革を使用した専門学校生によるファッションコンテストなども行われています。

個人的にこのお祭りの目玉とも言えるのは「ニューレザーコンテスト」というコンテスト。このコンテストではそれそれのタンナーが思いを込めた自慢の革を出品。革製品ではなく、革の素材、つまり革1枚丸々が展示されています。さらには「販売可能かどうか」も明記されており、会場でもらえるタンナー一覧で調べることも可能です。

ただ、タンナーさんという商売は「一度に50枚、100枚仕込み、それを全部革屋さんなり靴屋さんなりが買う」というのが前提です。そのため販売可能、と書いてあっても最低注文ロット枚数が決まっていることも大いにありえます。


革素材を見ていておもしろいものなの?

鞄や靴のメーカーさんや職人さんなどは見たら、おもしろいかと思います。ただ、革製品が好きだ!というひとでも見方がわかると俄然おもしろくなります。

例えば・・・

革は食肉産業の副産物、あまりものを生かしている業界です。どこかの誰かが食べてくれないことには革は存在しません。(畜肉のために肥育され、その生命、個体から生じた素材なので)革には傷があります。「傷があるからこそ革」ともいえます。革にはどんな傷があるのか。イタリアなどはそれに対してどう思っているのか、などは、またの機会に。


***


皮革産地ならではのプログラムの充実ぶり、そして、地域の皆さんが楽しみになさっていて、素晴らしい。ジャパンレザーの「地産地消」がしっかりと根づいているんですね。日本の革と革のものづくりの在り方として理想的。次世代へのバトンも受け継がれ、今後ますます盛り上がっていきそうですね。


■ 参考URL ■


たつの市
<http://www.city.tatsuno.lg.jp/kankou/hikakumaturikaisai.html>


「本日は革日和♪」

<http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/>

カテゴリー: 国内革事情

11月後半もレザー関連プログラムが目白押し。革工芸教室、レザー関連スクールのイベントやコンペティションの展示発表会、表彰式も開催されます。人気ブランドや実力派クリエイターによるDIYワークショップもご注目ください!



<東京芸術劇場>「日本革工芸展」11月23日(木・祝)~

皮革復興と普及を促進する恒例のコンペティション「日本革工芸展」が今年で35回目を迎えます。さまざまな視野から、革の「用と美」を探求し、より幅広く、新しい革の世界を表現する作品がそろいますよ。

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会期中には、人気イベント「本日は革日和♪」主宰 村木るいさんによる「人に話したくなる革セミナー」も開催決定! 各地で行われ、大好評のセミナーです。「今回日本革工芸会のご厚意でセミナー料金が無料で開催されます。事前予約なしで1時間半のメニューで革セミナーを行います。革のつくり手向けの初心者セミナーとなりますが、20年やっているかたでも、新たな<気づき>があるような内容にしたいと思います」(村木さん)。必聴ですよ。


 日本革工芸展
 <http://japan-leather.com/index.html>



山形・天童「キソラ ワークショップ」11月23日(木・祝)~

人気ブランドのキソラ天童店で、11月23日勤労感謝の日から3日間、飛び石連休中にワークショップが行われます。

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今回トライできるのは、メガネポーチ、カードケース、マルチポーチ。本格的な手縫いで革のものづくりを体験できます。少人数制となっております。店長兼職人をはじめ、スタッフが丁寧にサポートしてくれるので、ビギナーさんも安心ですよ。


 キソラ フェイスブックページ
 <https://www.facebook.com/kissoraJapan/>



「全国皮革振興会革手芸教室 展示発表会」11月24日(金)~

東京・蔵前を拠点とする全国皮革振興会革手芸教室の恒例企画がこの秋も行われます。今回でなんと40回目を迎える歴史あるイベントです。

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生徒、講師ともに素晴らしい作品を展示発表。なかには即売されるものもあり、リピーターに大人気です。


 全国皮革振興会革手芸教室 展示発表会
 <http://www.japanleathercraft.jp/>



<東京ソラマチ>「LEATHER BAG SCHOOL EXPO 2017」11月24日(金)~

ものづくりが盛んなイースト東京・墨田区で皮革関連のスクールが続々と開講。世界に羽ばたくバッグデザイナーや職人などのプロの育成から、日常を豊かにする趣味の向上まで、幅広く展開しています。

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そうしたスクールの特色を紹介するとともに、スクール講師・生徒の作品を展示販売。会期中の土・日曜にはDIYワークショップもありますよ。


 すみだまち処
 <http://machidokoro.com/event.html>



東京・両国「大江戸はんどばっぐ市」11月25日(土)

東日本ハンドバッグ工業組合主催の恒例イベント「大江戸ハンドバッグ市」が、東京・両国 KFCホールで11月25日(土)に開催されます。

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腕利きメーカーが手がけたハンドバッグをはじめ、財布、革小物を大放出する特価市です。プレゼント抽選会、タイムセールほか盛りだくさん。会場は都営地下鉄 大江戸線 両国駅直結で第一ホテル両国内にありますので、アクセスも便利です。


 東日本ハンドバッグ工業組合
 <http://www.fukuromono.net/higashinihon/>



東京・目黒「monoTOKYOコラボレーションワークショップ」11月25日(土)

「Japan Leather Award」歴代のグランプリ受賞者、大河なぎささんが「monoTOKYOコラボレーションワークショップ」を11月25日(土)、東急東横線都立大学駅にほど近い<メーカーズベース>で開催。ピッグスキンでルームシューズづくりにトライできますよ。

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植物タンニンなめしで仕上げられている国産の上質なピッグスキンは、肉厚で柔らかく吸透湿性も高く、ルームシューズにぴったりですね。


 メーカーズベース
 <https://makers-base.com/tokyo/event/detail?event_id=652>



<東京国際フォーラム>「ジャパン・クリエーション」11月28日(火)~

繊維総合見本市「ジャパン・クリエーション」が、東京・丸の内 東京国際フォーラムで行われます。2017年~18年秋冬向けの素材を発表。皮革関連(毛皮含む)も出展します。展示だけでなく、ピッグスキンファッションショー、セミナー、レクチャーなど、プログラムも充実。注目したいのは、東京都、東京製革業産地振興協議会が主催する<PIGGY'S SPECIAL> 。東京を代表する若手デザイナーを起用し毎回話題となっています。ランウェイ・ショーも注目ですよ。


 ジャパン・クリエーション
 <http://www.japancreation.com/index2.html>



<阪急うめだ本店>「Japan Leather Award 2017」表彰式 11月29日(水)

日本最大規模のレザープロダクトコンペティション「Japan Leather Award 2017」表彰式が、大阪・梅田 阪急うめだ本店 9F 祝祭広場で11月29日(水)に開催されます。

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今年も特別審査員のドン小西さんがナビゲーター、プレゼンターとして参加。グランプリは表彰式当日に発表されます。また、各賞、各賞2位、大阪・東京会場それぞれの人気ナンバーワン作品も展示。日本製革製品の今年の顔が出そろいますよ。


一般ユーザーも観覧でき、先着50名に「革のペンケース」が当たるグランプリ予想も行います。お見逃しなく。


 Japan Leather Award 2017
 <http://award.jlia.or.jp/2017/>


カテゴリー: 国内革事情

「いいレザーの日(11月03日)」からスタートした今月は、引き続き、レザー関連イベントが各地で行われます。産地の恒例イベントのほか、新世代クリエイターによる展示販売、ワークショップも続々開催! 新しいジャパンレザーの可能性を体感していただけますよ。


<上大岡京急百貨店>「ジャパンレザークリエイターズ」11月16日(木)~

神奈川・上大岡 上大岡京急百貨店 7F ギャラリー旬にて「ジャパンレザークリエイターズ」が行われます。

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<ヴィーア>をはじめ、新進バッグブランド5組が集結するポップアップイベントです。大人のためのとっておきの革製品がそろいます。自分へのご褒美やクリスマスギフトにぴったりですね。


 ヴィーア オフィシャルブログ
 <http://viavitavia.exblog.jp/28566990/>



兵庫・たつの「ひょうご皮革総合フェア」&「たつの市皮革まつり」11月18日(土)~

「ひょうご皮革総合フェア」&「たつの市皮革まつり」が、国内有数の皮革産地・たつの市 赤とんぼ文化ホールにて行われます。

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今年の皮革まつりは会場レイアウトが大幅に変更。革製品の即売会は青少年館に移り、赤とんぼ文化ホールでは県内地場産業のPRブースを新たに設置。過去最大規模で開催します。「ベストレザーニスト トークショー(ファッション誌でお馴染みの俳優 平山浩行さん、女優・歌手 真野恵里菜さん)」、毎年恒例の「レザーコンテスト」。革製品の即売会に加え、革の歴史の展示も必見です。レザーファンには最高の2日間、革好きでなくても楽しんでいただけるプログラムが充実していますよ。


 たつの市
 <http://www.city.tatsuno.lg.jp/kankou/hikakumaturikaisai.html>



兵庫・たつの「たつの市皮革まつり&タンナー見学バスツアー」11月18日(土)

「ひょうご皮革総合フェア」&「たつの市皮革まつり」初日には、人気イベント「本日は革日和♪」によるバスツアーも企画されています。

「姫路市とたつの市のタンナーの数は100を越え、それぞれのタンナーは得意分野が異なるといえます。国内でもう少数となったピット槽をもつタンナー昭南皮革ともう1社を見学します。道中のバスでは革業界の歴史やタンナーの歴史、革の違い、を解説します。また、ニューレザーコンテスト会場では革の仕上げによる違いなどを解説します」(主催者 村木ルイさん)。

効率よく移動でき、セミナーも聴けるスペシャルツアーはコスパ抜群! 大人気で現在、満席となっていますが、ご希望のかたはキャンセル待ちにエントリーしてみては?


 たつの市皮革まつり&タンナー見学バスツアー
 <http://ccrui.sakura.ne.jp/kawabiyori/archives/3197>



埼玉・草加「そうか革職人会設立15周年記念 特別販売会」&「草加グランドレザーフェスティバル」11月18日(土)~

皮革産地として知られる埼玉・草加でビッグイベントが開催されます。「そうか革職人会」設立15周年を記念して、会員・市内外協力30事業者が集結した特別なイベントです。

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「草加グランドレザーフェスティバル」も同時開催。こちらでは子どもから大人まで手づくりクラフト体験を楽しめます。なお、「そうか革職人会」オフィシャルサイトがリニューアルされ、内容充実。つくり手のイベント情報など、最新トピックもお見逃しなく。


 そうか革職人会
 <https://www.soka-kawa.com/>



<ものづくり館 by YKK>「カワヌリエ ワークショップ」11月18日(土)

<ものづくり館 by YKK>で、<Shoy's closet(ショイズクローゼット)>による「カワヌリエ ワークショップ」が11月18日(土) に行われます。

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インキュベーション施設<浅草ものづくり工房>に入居し、注目される新進ブランド<Shoy's closet>のオリジナル柄がプリントされた白鞣しの牛革に、染料インクのペンで色塗りをして革小物を完成させます。カラーコーディネートは無限大! 配色で印象が大きく変わりますよ。


 ものづくり館 by YKK
 <http://monozukuri.ykkfastening.com/event/0882.html>



東京・浅草橋「革について学ぶ(レザークラフト入門編)」11月18日(土)

ものづくりが盛んなイースト東京・浅草橋周辺エリアにある浅草橋工房、浅原皮漉所、ツバメノート、タカラ産業、4社のコラボレーションによるワークショップ。今回はそれぞれの店舗をまわり、レザーでメモ帳カバーまたは、革貼りノートをつくります。

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「革の種類」「革の選び方」「革の買い方」のレクチャー、「革漉所 見学」(革を漉くとはどういうことか? 革をどうやって漉くのか?)など、街めぐりとものづくりを一日じっくり楽しめます。


 革について学ぶ
 <https://www.street-academy.com/myclass/29318>


カテゴリー: 国内革事情

前回に続き、10月28日(土)から2日間、東京・神田<マーチエキュート神田万世橋>で行われた「Japan Leather Award 2017(ジャパンレザーアワード)」2次審査会のレポートです。

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1次審査会同様、ユーザー参加型イベントとなっており、一般公開されました。

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来場者に好きな作品1点に投票をしていただき、東京会場人気No.1の作品を決定。

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人気投票 No.1は、川村和歌子さん(cosmo)の作品に。おめでとうございます! 宇宙をテーマにつくられたシューズは壮大でロマンティック。玄関にあるとほっこり和み、デイリーに活躍する一足です。「履いているときはシンプルで、脱いだときにはインパクトがあるところがポイントです」(作品コンセプトより)。どことなく、ミッドセンチュリーのコスモコールルックを思わせるレトロなニュアンスも素敵ですね。

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投票に参加した先着100名のかたには特製レザーのペンケースをプレゼント。上質な革を贅沢に使用し、国内の職人が今回のためだけに仕上げた特注(非売品)です。

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ペンケースにも人気の傾向がありました。大阪では、パープルやホワイトなどキレイな色。東京はダントツで茶系&ベーシックカラー中心。「華やぎ」と「経年変化」、方向性は違いますが、色合い・風合いに優れたジャパンレザーの表現の豊かさと多様性をユーザーの皆さんがしっかりと感じてくださっている証ですね。

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そのほか、スペシャルプログラムのセミナーは初の試み。人気イベント「本日は革日和♪」主宰、村木るいさんによる「レザーセミナー」<人に話したくなる革の話>が計3回実施されました。

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革の歴史、靴、鞄の考え方の違いなどを丁寧に分かりやすく解説してくださいました。ビギナーはもちろん、レザーファンにも、目からウロコの気づきがいっぱい。好評につき、追加プログラムも。現代版辻説法的な雰囲気が素敵でした。村木さんの熱いトークを参加者の皆さんが真剣に聞き入っていましたよ。

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また「Japan Leather Award 2次審査会」の会期に合わせ、人気イベント「本日は革日和♪」の特別企画「革日和forジャパンレザーアワード」が近隣の<ステーションコンファレンス万世橋>で開催。

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「本日は革日和♪」とは「革業界をもうちょっとおもしろくする」をコンセプトに、各種革会社、金具屋、工具屋などのつくり手向けの会社を集めたイベント。
「Japan Leather Award」歴代の部門賞受賞者 中村保義さん主催の「現役、サンプル師が教える型紙講座」も行い、つくり手やレザーファンの皆さんが両会場を行き来し、賑わいました。

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今年度のグランプリは? このトロフィーをどなたが受け取るのでしょうか? お待ちかねの表彰式は11月29日(水)、大阪・梅田 阪急うめだ本店 9F「祝祭広場」で行われます。こちらもユーザー参加型で、観覧だけでなく、うれしいプログラムも予定されております。どうぞ、お楽しみに。


なお、2次審査会のようすを映した動画が公式サイトで公開されています。下のリンク先からご覧ください。


■ 参考URL ■

 Japan Leather Award 2017 <http://award.jlia.or.jp/2017/>


カテゴリー: 国内革事情

日本最大規模のレザープロダクトコンペティション、「Japan Leather Award 2017(ジャパンレザーアワード)」2次審査会が、10月28日(土)から2日間、東京・神田<マーチエキュート神田万世橋>で行われました。

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昨年から2段階審査を採用。1次審査で選出された105作品を展示し、各賞およびグランプリの選考を行いました。

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素晴らしい作品たちから、一部をピックアップします。

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ユニークなアイディア、デザイン、楽しさがダイレクトに伝わる作品。思わず目を奪われます。

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伝統的な染色技術や最新の技術を生かした作品群。愛でるための工芸品ではなく、暮らしを彩る革製品としてモダナイズしています。

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使いやすさが重視される財布も色柄、テクニックでこんなにも楽しく。

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ほかにも色合い、風合いに優れたジャパンレザーを使用した個性豊かな作品がそろいました。

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そんなレザープロダクトをジャッジすべく、今回新たに審査員長として東京藝術大学美術学部の長濱雅彦教授を、特別審査員には引き続きファッションデザイナーのドン小西さんをお迎えしています。さらに、有働幸司さん(<ファクトタム>デザイナー)、中山路子さん(<ミュベール>デザイナー)、天津憂さん(<エーディグリーファーレンハイト>デザイナー)ほか、ファッション業界の第一線でご活躍中のクリエイターたちに加え、「Japan Leather Award」歴代のグランプリ受賞者、佐藤直人さん(<NAOTOSATOH>デザイナー)、橋本太一郎さん(<ノーノーイエス>代表取締役兼デザイナー)がプロ審査員をご担当。

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こちらは、会場での審査のようす。一般のお客さまが行き交うなかで行われ、オープンな空間での審査に驚くかたも多くいらっしゃいました。

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審査では、審査に対する基準について、賞の意義などに対して、意見の交換が活発に行われ白熱! スケジュール上、規定の時間があるのですがそんな制約のなかでも、喧々諤々の議論を戦わせ、ひとつの賞を決めていく・・・先生がたが真剣に向き合ってくださっていて、とても感激しました。

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東京で審査会が開催されたため、応募者のかたが多数ご来場くださいました。初日には「レザークラフトマンミーティング」を実施。業界内外の交流をより深める場として、懇親の場を兼ねた交流会として、好評です。これまで会場は大阪でしたが、東京で初開催。関東以外にも各地から駆けつけて。長濱審査員長のご挨拶で「革は夢のある素材、この特徴を生かしてほしい」とのメッセージに胸が熱くなりました。

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参加者のアピールタイム、PRのためのインフォメーションスペースも。それぞれの個性が光ります。活発なコミュニケーションで、つくり手同士のつながりが生まれていました。レポートは次回に続きます。



■ 参考URL ■

 Japan Leather Award 2017 <http://award.jlia.or.jp/2017/>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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