欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2010年8月 の記事

カテゴリー: トレンド

 

                 

 

 

 

まだまだ残暑が続いていますが、
間もなく9月。店頭はすっかり秋めいてきました。

今シーズンのトレンドは
プレッピーやミリタリーですが、
シューズ&バッグ関連の展示会におじゃまして
気になった傾向をリポートします。

 

 

 

まずは、シューズ。

駅ビル、ファッションビルを中心に展開しているセレクトショップ
オデット エ オディール ユナイテッドアローズから。

 

 

オデットさん1.JPG

オデットさん2.JPG

 

 

バックにポイントがあるデザインが新鮮。
テーストもデザインも さまざまにラインナップ。
シンプルなスタイリングに意外性をプラスできそうですね。

 

 

 

フラッグシップショップ ca.ci.coを中心に
オリジナルブランドを展開している
MIKIRIの展示会ではブーツのバリエーションを数多くリリース。
 

 

ショートブーツ 1.JPG

ブーティ.JPG

 


メンズライクでボリューム感のあるアイテムが、
この秋の旬。特にフェミニンにアレンジしたタイプがブレーク!

 

 

 

続きまして、バッグ。
秋冬らしいファー、ムートンを配したものが人気でした。

 

ラビットバッグ.JPG


エフィー・ケスク・ル・デザインの新作は ラビットファーを総使いしつつ、
1万円台前半というバリュープライスを実現。
そのバランスのよさから、すでに8月中旬からヒット中。

 

 

 

ムートン使いのおすすめは、こちら。
 

ムートン.JPG

 


アナック 新作シリーズから。なかでもモノトーンが好評。
ナチュラルさ、甘さを抑えたクールなニュアンスが今の気分、という
プレス関係者の意見が多かったそう。

 


ベーシックなデザイン、
定番的な素材をモダナイズしたバッグ&シューズ。
ショップにデリバリーされ、手にとっていただけるころです。


ぜひ、秋のおしゃれを楽しんでください。

 

 


そして明日、8月31日・火曜から3日間
東京・渋谷 国立代々木競技場第一体育館にて開催される
合同展示会「rooms 21」では
各ブランドから2011年春夏の新作が発表。
また、「JAPAN LEATHER AWARD 2010」受賞作品もお披露目されます。


改めてリポートします。どうぞお楽しみに。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

         

 


JFW インターナショナル・ファッション・フェアに
社団法人日本皮革産業連合会が出展しましたブースのご紹介、
続きまして
エコレザーのバリエーションについてお届けします。

 

 

日本エコレザー基準の主なものをちょっとおさらい。

 

●天然皮革であること

●排水、廃棄物処理が適正に管理された
 工場で製造された革であること

●臭気、化学物質
 (ホルムアルデヒド・重金属・PCP・禁止アゾ染料、
  発がん性染料の使用制限)
 および染色摩擦堅ろう度に関する一定の基準を
 満足していること

 

 


これらが厳密に審査され、「日本エコレザー」として認定されます。

 

エコレザー認定証.JPG

エコレザー マーク.jpg

 

 

誇らしい認定証と、このマークがお墨付きのシンボルです。

 

 

 

そして、会員企業による商品ラインナップは、まだございますよ。


日本国内で初めて認定された
クロコダイル エコレザー シリーズ(鈴仙)。
 

 

鈴仙 1.JPG

鈴仙 2.JPG

 


附属の牛革、オーガニックコットンの裏地、
生分解性樹脂(土に返る)ファスナー、リサイクル可能な真鍮の金具など、
製品に使用している素材の多くを
「エコ」であるものから選び、つくられたプロダクト。
また、「男の書斎」シリーズにもクロコダイルエコレザーを使用開始。
仕様変更やフルオーダーにも対応しているそうです。

 

 

ほかにも、人気のナチュラルテーストで仕上げた
コレクション(けいしん平野屋)も。
 

 

けいしん.JPG

 

 

 

LOHAS(ロハス)はブームを超え、
もはや、ライフスタイルに定着しています。


ユーザーひとりひとりにとって
「エコ」は 特別なファクターではなくなりましたよね。
時代にマッチしたものづくりで
ジャパンレザーのよさを
ぜひ見直していただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 


 

カテゴリー: 国内革事情

         


7月21日~23日行われ、
3日間トータルで2万6423人がご来場になった
JFW インターナショナル・ファッション・フェア。

 

展示会.JPG

 

 

 

 

社団法人日本皮革産業連合会が出展しましたブースのご紹介、
続きましては・・・
こちら、「皮革ができるまで」DVD。


皮から革に仕上がるまでの
プロセスを動画で見ることができます。

 

DVD 1.JPG

DVD 2.JPG

 

 

 

 

「皮」と「革」の違い、
皮革の準備工程(準備~なめし~仕上げ)、
皮革の種類(仕上げ方法による分類、
動物の種類による分類)などなど
詳しく丁寧に解説しています。

先日、たつの市におじゃましたばかりですが
こうして復習するのもいいですよね。


思わず見入ってしまうバイヤ―、プレス関係者が
たくさんいらっしゃいましたよ。


ご購入もできます。
くわしくは こちらをごらんください。

JLIA ライブラリ/動画・レポート
http://www.jlia.or.jp/library/

 

 

 

また会員企業が参加し
最新商品ラインナップも豊富に展示されていました。


歩きやすくスタイリッシュなコンフォートシューズ(シャミオール)

 

シャミオールさん.JPG

 

 

面ファスナーを効果的に使用し、履き脱ぎもしやすいタイプ。

機能的でありながら

デザイン性にも優れたコレクションです。

 

 

 


エレガントかつフォーマルなハンドバッグ(高屋)
 

 

タカヤさん.JPG

 

 

ごくごくシンプルなデザインなので、使うひとの年齢やライフスタイルを

限定せず、冠婚葬祭、パーティ・・・にと、

さまざまなシーンに対応できそうなのもいいですよね。

 

例えば、お母さまと兼用することもできそう。

ハンドバッグって、

女性らしい気持ちになれるアイテム。

ひとつはもっていたいですよね。

 


これらはすべて日本エコレザーを使用した皮革製品。
「エコ」というと
どうしてもコットンやフリースを思い浮かべがちですが、
レザーは食肉の副産物。
生命に感謝し、
ライフスタイルを豊かにしてくれるマテリアルです。
しかも丈夫で、お手入れしながら、愛着し、
長期間使用することもできます。

特にエコレザーは
地球環境に配慮された製法でつくられているので
サスティナブル(持続可能)なプロダクトなんですよ。

 

 


ジャパンレザーのクリエーションは、幅広い!

今の時代にマッチし、可能性を切り拓く新しい試みは、
まだまだ広がっていますよ。

 

レポートは次回に続きます。


お楽しみに。


 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

          

 


JFW インターナショナル・ファッション・フェアが
7月21日~23日行われ、
3日間トータルで2万6423人がご来場。
ちなみに前回は、2万6482人。
セレクトショップ、専門店、百貨店はもちろん、
海外からの来場者が約400人。
不況のなかでも、日本のファッションは活気がありますね。

 

01.JPG

02.JPG

 

 

社団法人日本皮革産業連合会がブースを出展し、多くの来場者が訪れました。
まずは先日発表されたばかりの

「JAPAN LEATHER AWARD 2010」展示コーナーからご紹介します。


国内皮革産業の活性化と優秀デザイナーの発掘及び
育成を目的として開催している同アワード。

グランプリ、各賞の各賞作品がお披露目されました。

 


 

 

04.JPG

 

グランプリに輝いた 佐藤直人さんの作品は こちら(写真上)。

そして、各賞の作品たち。こうして展示されると、迫力がありますね。

 

05.JPG

06.JPG

 


シルバー賞 土橋 勇さん、ブロンズ賞 立石木綿子さん、
エコレザー賞 真船 尚さん、審査員特別賞 村瀬靖人さん、学生部門賞 大川雅博さん・・・
各賞の作品につきましては 当サイト内
「JAPAN LEATHER AWARD 2010」スペシャルサイトでアップされましたので
ぜひ、ごらんください。

 

 

レポートは、次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

            

 


 

 


引き続き、国内の有力産地、
兵庫県たつの市 中嶋皮革工業所のレポートです。

 

世界的に高い評価を受ける同社が
「地場の皮革を使って企画からデザイン、縫製、販売まで一貫、
素材としての皮革だけでなく、
製品としての皮革商品をたつの市から全国に発信していきたい」という夢を実現。
オリジナルブランドを立ち上げ、
直営ショップ、レリップをオープンさせました。

 

ショップ外観.JPGバッグ グリーン.JPGお客さま.JPG

 

新作のバッグ。深いグリーンに魅せられるかたが多く、
予約が相次ぐ逸品です。

取材におじゃましたときも、途切れなくお客さまが来店。
ていねいな接客とショッピングを楽しんでいらっしゃいました。

先日は、顧客や地域のファンを招待して、
コレクションが開催され、とても好評だったそうです。

 

教室スペース.JPG若手スタッフ.JPG

 


店内で革教室が開催され、地域のかたが革に親しんでいます。
ショップにはアトリエが併設。
若手スタッフに技術指導なさっていました。
こうして、技術はもちろん、
「職人の息吹」「職人魂」が次の世代へと継承、
そして、お客さまへとしっかりと伝わっているようです。

 

皮革の「地産地消」は大きなプロジェクトへと発展。

兵庫県立龍野北高校デザイン科へ皮革を提供し、
学生が製作した作品をファッションショーで発表。

 

デザイン画.JPG]

 

 

同校と企業とのコラボレーションによるTシャツの販売。
これらはともに
「ひょうご皮革総合フェア2009&第18回たつの市皮革まつり」で行われ、
毎年大きな反響があるそうです。


産・学・官が連携した試みによって、
地域住民の関心も高まり、皮革産業がイメージアップ。

今後は、同校卒業生が、教師となったり、
また、中嶋皮革工業所をはじめとする地元有力ファクトリーに就職するなど
さらなる活性化が期待されています。


世界的に評価される つくり手の「夢」を間近で知ることで
若い世代が共感し、輪が広がっていく・・・

もっともっと新しく魅力的なジャパンレザーが生まれる!
熱い手ごたえがあった取材でした。


 

 

中嶋皮革工業所 ホームページ

http://www.hyota.com/nakashima/

 

レリップ ホームページ

http://www.lelip.net/shop/tenpo.php

 

 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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