欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2011年9月 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

 

次世代を担う子どもたちが
使い手、つくり手として皮革文化を育んでほしい、
そんな願いをこめて
始動したプロジェクト『革育(かわいく)』。
2011「青少年のための科学の祭典」東京大会 in 小金井
(東京学芸大学 小金井キャンパス)にて行われた
ワークショップに続き、
革育 最新レポートをお届けします。

 

今回は注目されているイースト東京エリアで実施されている
「墨田区中学校産業授業」の見学に

おじゃましました。


同区が取り組む「次世代ものづくり人材育成」支援のなか
地場産業・皮革を総合的な学習の時間に取り入れ
「革を使ったものづくり」をテーマとした
地域産業(皮革産業)体験授業が9月27日・28日の両日、
東京都墨田区立吾嬬第二中学校 1年生を対象に行われました。

 

吾二中 授業 開始.JPG

 

社団法人 日本皮革産業連合会 人材養成委員会
「革育実行委員会」(委員長 瀬藤 貴史さん)に参加しておられる
アトリエ・アミーチ代表の片野一恵さんが講師をご担当。

 

 

吾二中 授業 ヨリ.JPG

 

 

墨田区地域振興部商工担当産業経済課が主導する事業の一環。

「ものづくりのまち」として栄え、
日本のものづくり産業を支えてきた墨田区では今、
後継者の育成が重要な課題となっています。
それには、次世代を担う墨田の子どもたちが、
「ものづくり」に愛着と誇りを
持てるような機会を作っていくことが必要です。
区では、小中学校や、区内産業人の方々と連携しながら、
子どもたちがものづくりに接する機会をつくり、
将来、ものづくり産業の担い手、
後継者となり得る人材の育成を目指します。

(同区ホームページより抜粋)

 

 

 

牛革を使用したポーチをひとり1個つくります。

 

吾二中 サンプル.JPG

 


こちらは見本として置かれたサンプルです。

 

 


1時限(2時間)内という短い時間でしたが、集中して
真剣に取り組み、全員がしっかり完成させました。

 

吾二中 パーツセレクト.JPG

 

吾二中 授業 完成.JPG

パーツをそれぞれが選び、デコをプラス。思い思いのデザインに。
ゴールドの花モチーフで仕上げた男子生徒も。
お母様へのプレゼントでしょうか?
男女とも「楽しかった」とのポジティブな意見が多く聞かれました。

 

過去の参加者からは


「将来のために今しっかりと勉強したいと思います。
 何か、自分の仕事に対する視点が
 変わったような気がします。(中学1年生)」

「仕事の厳しさ・楽しさを知ることができた。
 とても今後の将来に役に立った。(中学2年生)」

「話を聞いて、墨田でもいい仕事につけるし、
 自分の生活しているところで仕事をするのもいいかな、
 と思いました。(中学1年生)」

 

といった感想もありました。この体験授業のほかにも
DVD鑑賞(『革のできるまで』)、工場・展示場・施設などの見学、
職場体験(インターンシップ)などを企画。

皮革産業への理解が深まり、
地元での就業を視野に入れた学生が増え、
日本のものづくり・皮革産業の活性化につながることが期待されます。

 

東京という大きなマーケットで地産地消の気運が高まり、
使い手とつくり手がともにジャパンレザーの未来を育んでいく・・・
そんな手応えを強く感じた取材でした。

 

 

こちらも併せて ごらんください。

http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/2011/09/post-365.html

 

 

 

 

 

■参考URL■


レザーキッズJAPAN 革育~革を学ぼう~

http://kawaiku.jlia.or.jp/

 

2011「青少年のための科学の祭典」東京大会 in 小金井

http://kagakunosaiten.koganei-net.com/

 

墨田区「次世代ものづくり人材育成」

http://www.city.sumida.lg.jp/kakuka/sangyoukankoubu/sangyoukeizai/info/jisedaiboshuu.html

 

アトリエ・アミ―チ

http://www.atelieramici.net/

 


 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 

 

そのときどきの消費者ニーズに
即応できる、新たな“発想・着想”をもつ
人材育成を目的として
社団法人 日本皮革産業連合会が開催する
「Japan Leather Award 2011」。

 

 

アワード ロゴ.JPG

 

“つかいやすさが、美しさ。
~身に着けるニッポンの革2011~”をテーマに、
広く作品を募集。
皮革産業、ファッション業界で活躍しているプロ、
現在、専門学校でクリエーターを目指す
アマチュアのみなさんから
250を超える事前エントリーが。多数の作品が寄せられ、
「Japan Leather Award 2011」公式サイトにて
本日からWEB投票がスタートしました。

早速、たくさんのアクセスがあり、盛り上がっています。
同じく「Japan Leather Award 2011」
フェイスブックページにも、約400の“いいね!”が。
ジャパンレザーを中心に共感の輪が広がって。

 

 

10月7日・金曜~8日・土曜
東京・赤坂 ARK HiLLS CAFEにおいて開催される「審査会」で
最終的にグランプリおよび入賞者が決定。


その厳正な審査に
ユーザーのみなさんから抽選で一般審査員を募集中。

 

 

一般審査員募集.JPG

 


ジャパンレザーの歴史を変える
その場に立ち会った証として特製限定アイテムを贈呈 !!
参加者全員に「日本の革」を使った
オリジナル“IDホルダー & ブックカバー”セットを
プレゼントします。


くわしくは
こちらをごらんください。

http://award.jlia.or.jp/2011/news/110906.html

 


ユーザーのみなさんが求めている使いやすさ・機能美が
反映された作品は
つくり手たちの想い、技術の結晶であり、
まさに“革新性”を表現。
国産のなめし革を使用した皮革製品だからこその
確かなクオリティを感じていただけます。

 

時代変える?厳正なジャッジに
ユーザーのみなさまのリアルな視点が必要です。
ぜひ、ご参加ください!

 

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 

 

次世代を担う子どもたちが
使い手、つくり手として皮革文化を育んでほしい、

そんな願いをこめて
始動したプロジェクト『革育(かわいく)』。

 

本物の革の良さ、
革に対する正しい知識、革製品づくりの楽しさを
知ってもらうため、
実際に革に触れたり、革製品づくりを
体験できるワークショップや
出前授業などを提案していきます。

 

3ワークショップ全景.JPG

その第1弾として、9月11日にワークショップを開催。

たくさんの親子が訪れる人気のイベント
「2011 青少年のための科学の祭典 東京大会 in 小金井」
(東京学芸大学 小金井キャンパス)に出展。
小学校高学年を対象とした
『革育(かわいく』ワークショップを行いました。

 

4行列.JPG

 


トータルで1500名の親子がご来場。
会場の外まで行列ができるなど、大盛況でした。

 


“革で創ろう。 ~「革」と
「僕ら」と「ちょっとの空想」~”をテーマに、
革の可塑性(力をくわえて
形をかえたあとに、力を取りさってもそのままの形でいること)
などを学ぶプレゼンテーションを
革育実行委員長 瀬藤さんを中心に実施。

 

携帯ストラップをつくる体験できるワークショップは
整理券があっという間になくなり、
2時間で受付終了。

レザークラフトフェニックス 村木さんを中心に
アトリエ・アミ―チ 片野さん、
スタッフのかたがたのサポートにより、
みなさんの笑顔が絶えない和やかな雰囲気で進行。

 

 

10完成.JPG

 

完成後、自慢の作品を手に持ってパチリ☆

 


「クイズに答えてプレゼント」のコーナーでは
革の可塑性が実感できる手づくりキット
(皮革産業協同組合連合会 動物革細工
アトリエ・アミ―チ レザーフラワーバングル)
プレゼントしたところ
希望者が殺到し、500個が4時間で配布終了となりました。

 

 

 

会場内ではストック小島 提供の革(牛、豚、
山羊、羊、オーストリッチ、ヘビ、ワニ、トカゲ)を
来場者に触れてもらう、という企画も。

 

2革展示.JPG

 

 

5オーストリッチ.JPG

 

「意外と重みがあるんだね~」、「こんなに柔らかいの?」

「オーストリッチって、だちょうの革なのね~」
「牛って、大きいね~」と
感激してくださるかたがいっぱい。
子どもはもちろん、ご同伴された大人も、これまでレザーに触れることがなく、
このような機会にとてもよろこんでくださったようです。

 

また、神戸レザークロス(つくるっぱ 手づくりキット)、
猪瀬(革小物)を展示。教育関係者からの注目も集めていました。

 

 

 

今後も継続的にさまざまなアプローチで
展開される予定となっていますので、どうぞお楽しみに!

 

 


こちらも併せてごらんください。

http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/
(2011年9月14日更新分)

 

 

 

■参考URL■

 

「2011 青少年のための科学の祭典 東京大会 in 小金井」

http://kagakunosaiten.koganei-net.com/


『革育(かわいく』

http://kawaiku.jlia.or.jp/


レザークラフトフェニックス 

http://www.l-phoenix.jp/


兵庫県皮革産業協同組合連合会ホームページ「動物革細工の紹介」

http://www.hyohiren.or.jp/animal/animal.html


アトリエアミ―チ 

http://www.atelieramici.net/


ストック小島

http://www.stock-kojima.co.jp/


神戸レザークロス(つくるっぱ)

http://tukuru8.blog27.fc2.com/blog-category-1.html


猪瀬

http://www.flathority.com/

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 

ハイクオリティで高感度なファッション & プロダクトを展開する
ニューブランド、新進系ブランドがそろう
合同展示会「manicolle tokyo(マニコレ トウキョウ)」vol. 15が
東京・有明 東京ビッグサイトにて開催中の

「第72回 東京インターナショナルギフトショー」内で
9月6日からスタート。明後日9日・金曜まで行われています。


http://manicolle.com/

 

今回もさまざまなジャンルから約60社が参加。
皮革製品を中心に
その一部をご紹介します。

 

 


マタリ

 

神奈川県湘南エリアから発信されるレザーブランド。

 

IMG_9384.JPG

 

 

ヒンディー語で「グリンピース」を意味する
ブランド名の通り
豆の丸みようなフォルムやシワのある素材感を意識。
ハードウォッシュ加工など
味わいのあるものづくりを展開。

健康的に日焼けしたデザイナーが手がけるプロダクトは
ご自身のライフスタイルが色濃く反映。
「砂浜をイメージした」というシリーズは、ペンキを
ランダムに吹き付け、仕上げられています。



http://www.matarri.com/

 

 

 

ヒラメキ

 

自社独自の加工である
アートレザー技術を駆使し、吟面に直接モチーフを染色。

 

 

IMG_9339.JPG

 

 

転写プリントと異なり、手触り、艶など
革の風合いを損なわず、
エイジングも楽しめるのが特長。

「ものづくりとはヒラメキをかたちにしていくこと」を
コンセプトに白いキャンバスに絵を描いたような
バッグ、小物は幅広い年齢層から支持されているそうです。



http://www.e-hirameki.jp/

 

 

 

 

ヴェントリロクィスト

 

ファッションを中心にバッグ、スモールアイテムを
発表する新進ブランド。

「装苑」9月号 デザイナーの登竜門的企画
“ニューカマー”に掲載され、注目されています。

IMG_9368.JPG

新作のスマートフォンケースは
底にはイヤフォンコード用の穴を配し、
ストラップを引くことでスムーズに出し入れ可能。
機能的なギミックのなかに
ユーモラスであたたかみのあるデザインが。
無機質になりがちな
デジタルデバイスをやさしく包み込んで。



http://www.studio-ventriloquist.com/

 

 

あ房

 

日本国内でなめされた上質のレザーを使用し
シンプルでどんな服にも合うバッグ、小物を提案。

 

IMG_9356.JPG

 

 


素材や裏地の色を選ぶことができる
セミオーダー形式も人気。
「日本のなめし革、日本の商品を
世界に広めていければいいなと思っています」と
デザイナーの松原さん。

ロングヒットを続ける同ブランドの定番は
ぐるぐるスネーク。
ブレスレット、バッグアクセサリー、
レタースタンド・・・とマルチユースが可能。
ギフトとしてまとめ買いする
リピーターのかたも多いそうです。



http://www.a-vou.com/


 

 

 

 「第72回 東京インターナショナルギフトショー」の

レポートはまた改めて。

 

どうぞお楽しみに。

 

 

 

 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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