欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2011年1月 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

 

先週21日、神奈川・横浜 パシフィコ横浜 会議センターで行われた
第16回 SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会
(主催:社団法人 日本ショッピングセンター協会、
 後援:経済産業省、国土交通省、農林水産省、中小企業庁、
      横浜市、日本経済新聞社、繊研新聞社)が開催。


1995年度から毎年行われている同コンテスト。
SC内店舗で働くテナント従業員のかたがたの資質向上を図り、
お客さまにいつまでも支持され、
愛されるSCづくりを目指して、接客の技術が競われました。
全国 7支部(北海道、東北、関東甲信越、
中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄)において
427SC、894名から選出された競技者たち
(ファッション・物販部門 31名、
 食品・飲食・サービス部門 10名) 計41名が
“SC接客日本一”目指し、参加。
昨年を上回る2,000名もの見学者が結果を見守りました。

 

SC1.JPG

 


俳優がお客さまに扮し、お迎えからお見送りまで
接客のロールプレイングを実演。
ファッション・物販部門では、実際の商品を、
また、食品・飲食・サービス部門では
メニュー・食器類、カタログ・パンフレットなどを使用。
それぞれに設定された曜日や時間に合わせ
実際と同じ接客を披露されました。

 

 

 

受賞者は以下の通りです。


「第16回 SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会」

大 賞 
クイーンズスクエア横浜/ビームスボーイ(ビームス)  青木 優香さん

 


ファッション・物販部門

優 勝  
ジー・コレクション阪急宝塚/ギャラクシードリーム(イケガミ)  江元 由美子さん

準優勝 
大船ルミネウィング/リーガルシューズ(リーガルコーポレーション)  小菅 堅太さん

 


食品・飲食・サービス部門

優 勝   
アルパ/天空の庭 星のなる木(銀座クルーズ)  堀田 和将さん

準優勝  
イオン苫小牧ショッピングセンター/柳月(柳月)  鈴木 美代子さん

 

審査員賞 
ジョワ専門店/とんかつケイワイケイ(曲田商店)  北林 英恵さん

 


おめでとうございます。

 

 

 

準優勝を獲得した 大船ルミネウィング/リーガルシューズ
リーガルコーポレーション)  小菅さんをパチリ☆
 

SC2.JPG 
リーガル小菅さん1.JPG

 


これまでの[ものづくり文化]から
[ものを使う文化]の創造へと変革が求められる
今の時代にマッチした
[革靴のはき方・選び方・扱い]をしっかり説明、
提案していたことが評価されたのではないでしょうか。

 

 

リーガル小菅さん2.JPG

 


「ストッキングやタイツをはくことで
 靴のなかに湿気がたまりやすく中敷きが傷む原因になるので
 中2日くらい休ませるほうがいい」ほか
フィット感の表現や、靴べらを用いた はき方の推奨など、
アドバイスが具体的でわかりやすかったです。

写真ではわかりにくいですが、丁寧に手入れし、磨きあげられた靴。
自信と誇りをもって、ジャパンレザーをお客さまへ伝える
リーガルシューズ認定シューフィッター、
フィッティングモデレーターでもある小菅さんの勲章のように光り輝いています。

 


鹿島 良和 実行委員会委員長が、総評のなかで
大賞受賞者の選出理由について
「お洋服が好きで好きで楽しくやっているね。
 自然体でやっている姿って 

 やっぱりいいね」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。

 

「自分らしく、いいと思えるものを長く使いたい」
そんなユーザーのかたがたとつながる、
共感のパイプ役になってくれるのはショップスタッフのみなさんです。
今後もさらに商品知識・接客スキルを高めて、
がんばっていただきたいと願います。


また、ユーザーのみなさんは
ファッションのプロフェッショナルたちをパートナーに
上質なショッピングを楽しんでください。

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

前回に続きまして「JFW ジャパン・クリエーション(JFW-JC)」
レポート。
加工しやすさ、表現の豊かさがクリエーターに注目される
ピッグスキンをフィーチャーした
東京製革業産地振興協議会によるブースをご紹介します。

 

山口産業さん.JPG墨田革漉さん.JPG 

 

 


エコレザーのトップランナー 山口産業や
墨田革漉(インキュベーション施設
台東デザイナーズビレッジ入居ブランド カーマインが
手がけた作品も)はじめ、
社団法人 日本皮革産業連合会 会員企業のほか、
文化服装学院のブースもありました。

 

 

エヴァプリント.JPG


クリエーターとのコラボレーションが毎回話題の
「ピギーズスペシャル」では、
ファッションショーと展示で発表されました。
作品はもちろん、コンセプト、
文章表現もパワフルで、強いエナジーを感じます。

 

 

AGURI SAGIMORI

鷺森アグリさん


テーマ:「ヌードスケッチ」

デザインの最初のアイデアを一番強く出す。
デザインが生まれるときの高揚感、
新鮮さを生かしたデザイン。
白なめしの真っ白なキャンバスに描く
様々な加工。

 

 

 

No,No,Yes!

橋本太一郎さん、河村真さん


The Tokyo Rider 人類捕革計画

 

レザー好きな人も抵抗がある人にも、
もっと気軽にレザーを着られるスタイルの提案。
そう、カットソーのよーに手軽に
身軽に着られたらいいのにな~~~っと。
ムツカシイむゆ痒い作品なんか糞くらえっ!もっと直感的に
肌に近いとこで身につけられる
レザーウェアを着たいんだ!
っていうロックンロールでいう初期衝動に突き動かされて
疾走感でRideon!

疾走といえばライダー、そうライダースジャケットのディテールも
ちりばめてってトウキョウを突っ走るイメージ。

今日も混沌とした都市・東京では悩み、不安、モヤモヤが渦巻き、
そんな中でも僕らは喜びや希望を見いだしてひた走る。


そんな様は「エヴァンゲリオン」のストーリーに
なぞらえるってんでエヴァコンテンツ
をプリンティングフィーチャー。
「!」を感じ、直感的にスッコーーーーン!といくためには
野性の勘が必要。
身につけるもんで補わなければてんて革を着る。
捕革。
頭ばっかで考えるんじゃあなくて心と体で感じて突っ走る
人類_人類補革_人類捕革計画始動____

 


クリエーターの想いが伝わってきたので
全文ご紹介しました。

 

参加ブランドの数だけ、表現の方法がある。
いろいろなアプローチと
その豊富なバリエーションに感激!
ジャパンレザーの可能性が、ますます広がりそうです!!

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

前回に続きまして「JFW ジャパン・クリエーション(JFW-JC)」
レポートです。


日本で自給できる数少ない素材、ピッグスキンをフィーチャーした
東京製革業産地振興協議会によるブースをご紹介。


加工をしやすい特性を生かし、
泊、プリントなどで立体感、表面感を工夫し、
参加した各社が個性を競っていました。

ピッグスキン4.JPG 

ピッグスキン2.JPG 


2011年秋冬シーズンの基本傾向は、ナチュラル。
ピッグスキンらしさ、皮革らしさの表現を根底に置きながら、
4つのテイストで提案。
重厚さを備えた「本格派のピッグスキン」の在りようを探求する一方で、
しなやかさ・ソフトさ・軽さなど
「新しいピッグスキン」を追求しています。

 

来場したたくさんのクリエーターや学生たちが素材を手にとり、

熱心にメモをとっていました。

 

発表された4テーマは以下の通りです。

 

 

 

 

テーマ1「伝統のタッチ」オーソドックス&ナチュラル

ピッグスキンの素の美しさを残した
ナチュラルな表現。従来のピッグスキンにない肉厚感、
柔らかさにより、今シーズンらしさを訴求。

・伝統的なアメ豚の再現
・ピッグスキンならではの独特な毛穴の柄を生かす
・起毛素材の暖かさとソフト感の強調
・ヌバックの毛足を潰した滑らかな表面

 

 


テーマ2「ニューヴィンテージ」風化による革感の強調


皮革トレンドとして再び注目のヴィンテージ感覚。
自然との関わりの中で変容する風化や、経年変化などを表現。


・強調されるナチュラル感
・洗い加工や後染めによる風化や経年変化の表情
・手染めによるムラのある色調
・製品の仕上げ段階で変化する加工

 

 


テーマ3「立体的な装飾性」立体的な表面効果


ピッグスキンのナチュラル感を引き出すカット、
洗い、染めなどの加工技術により
布のようなソフト感や紙のような
意外性のある質感をつくりだす。


・布はくのタッチの再現
・パイルタッチのしなやかさ
・カッティングで描き出す花柄
・和紙を想わせるドライなシワ

 


テーマ4「ポップな装飾性」視覚で見せる装飾


ヌメのナチュラルな風合いや、
スエードの布のようなしなやかさをベースに
生かしながら、ポップセンスの効いた
プリントでモダンに訴求する。


・ヌメをベースにしたナチュラル表現
・クロコ、アニマル柄+レース柄
・ポップなヴィンテージ
・ファーをプリントで表現
・ゴールドとマットのコントラスト

 

 


ほかにも、各社それぞれのブースや
クリエーターとのコラボレーション作品が展示されていました。
くわしくは次回ご紹介します。

 

 

 

 

 

カテゴリー: 国内革事情

 

あけましておめでとうございます。


今年から水曜日更新に変更となりました。
毎週、ジャパンレザーに関するニュースをご紹介する予定です。
どうぞ、よろしくお願いします。


新年1回目は「JFW ジャパン・クリエーション(JFW-JC)」
レポートからお届け。

 


日本最大級の生地総合見本市
「JFW ジャパン・クリエーション(JFW-JC)」2011年秋冬展が
東京・有明 東京ビッグサイトにて
2010年10月13日~15日の3日間 開催されました。

 

340社が参加し、中国、韓国ほかアジアをはじめ、
トルコからの出展も。
また、ヨーロッパから著名なバイヤーが来場するなど
国境を越えた活発なコミュニケーションが行われ、大盛況でした。

 

 


まずは、東京皮革製品展示会実行委員会のブースから。

 

東京皮革製品2.JPG

東京皮革製品3.JPG


株式会社猪瀬、有限会社丸ヨ片野製鞄所ほかが参加。
それぞれ実績ある オリジナルブランドを発表。
昨年夏に行われた
「JAPAN LEATHER AWARD 2010」受賞作品と
同じシリーズも好評でした。

バイヤーからも注目され、展示会終了後には
正式なオファーも多かったそうです。


兵庫県皮革産業協同組合連合会のブースでは
恒例のニューレザーコンテスト受賞作品を中心に展開。

 

兵庫2.JPG

兵庫1.JPG

皮革だけでなく、シューズ、バッグなど
製品とのコーディネートによるコーナーづくりは
イメージがしやすく、わかりやすいと来場者から好評でした。

 

 

次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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