2024年4月 の記事
April 24, 2024
【村木るいさん連載】タンナーが取り組む環境に良い革づくりの話
カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」
月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。
今回は、タンナーが取り組む環境に良い革づくりを皮革産地、兵庫県たつの市を拠点とするタンナーで現地レポート。ドラム、レザーの新しい傾向、世界的な認証について、つくり手の皆さまからお話を聞きつつ、「環境に良い」革づくりの最前線を探ります。ぜひ、ご覧ください。
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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。
当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。
今後のスケジュールなどは下のリンク先をチェックしてください。
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毎度です!「暖かくなってきたので、タンナーさんに・・・」ムラキです。
普段は大阪で仕事をしています。革の仕事をしていて関西にいるメリットの一つはタンナーの集積地であるたつの市や姫路市が近い、ということです。そのためフラフラと行くこともあるのですが、今回は電車で2時間ほどかけてたつの市まで移動。現地でタンナーさんをめぐりました。
今回は、タンナーさんが推進している「環境に良い」革づくりに関しての紹介です。
・新しいポリプロピレンのドラムは環境にいい
・土に埋めると半年かからずに分解されるゼオライトレザー
・環境にいい、という定義はそもそもなに?
・LWG=Leather Working Groupという認証
・LWG認証とるのはこんなに大変
という話をしていきます。
嶋田悟製革所
嶋田悟製革所の嶋田さんとは以前、皮革大学の講師をしていただいていたときに知り合いました。
近年SNSも始められており、ちょこちょこ見ていると「新しい設備入れました」と。
「古い木製タイコを撤去して新しいドラムを導入しました。
新しい物はいま世界的に主流になりつつある、ポリプロピレン(PPH)素材のものを選択しました。革造りに様々なメリットがあります。
気になる方はGoogle等でPPH drum tanneryと画像検索してみてください。
大型の木製ドラムは通常バラバラの部品を輸入して、工場内で組み立てを行いますが、このドラムは完成品をそのまま導入します。
大型設備は道路の通行許可や重機の手配等、かなり手間と費用がかかります」(2024年3月25日投稿より)
!?
そりゃ見たいし触りたいなぁ、ということでアポをとって見に行きました。
ポリプロピレンのタイコはどう違う?
タイコ、、革を作る時にぐるぐると混ぜる機械をドラムと呼んでいます。英語でもdrumですね。従来は木製ですが、こちらの品はポリプロピレン製です。ペットボトルなどで「PP」と書かれているものですね。
こちらの品がポリプロピレン製のドラム。写真で見るよりもデカく、実際にコンコンと叩くと重量感があります。
ポリプロピレン製だと軽いのかなと思ったけど、叩いた限り重くて頑丈っぽいですな。
「木製に比べると軽いです。革を何十枚入れると重くなります。その分電気の力で動かすときに消費電力が多くなり電気代が多くかかります。軽いと負荷も減り電気も使う量が減らすことができるわけですね。つまり省エネにつながります。
負荷はポリプロピレンだけで支えているわけではなく、ドラムの外側にある金属部分でも重さを支えて負荷を分散しているわけです」(嶋田さん)
木製のほうが自然的で環境にいい、という印象あるけど、ポリプロピレン製のほうがどういいの???
「洗浄が容易です。ポリプロピレンは薬品がドラム内部に染み込むことが無いため、様々な鞣しや染色に使いやすくなります」(嶋田さん)
使う水量が減る、とかもあるんですか?
「それはポリプロピレン製だから、というよりも内部の構造によります。こちらのドラムでは内部に打棒ではなく、羽がついています。この羽により水流が生み出され、より少ない水で革をなめすことが可能となります」(嶋田さん)
洗濯機みたいですね。
「実際に洗濯機の考え方も応用されているそうですよ」(嶋田さん)
少ない水で鞣し、コストも30%ダウンさせる新しい薬剤
日本皮革技術協会の環境対応革開発実用化事業のめっさ分厚い報告書が最近届きましたが、あそこに書かれていましたよね、新しい薬剤の話?
「あれは経済産業省の補助を受けて新しい薬剤を複数使い、革の各工程で使うことで環境にいい、という革を作り、その革が実際には通常の革と物理特性や外観の差異があるか、どうか、というのを載せています」(嶋田さん)
それは新しい鞣し方ってことですか?
「この本の中ではいろいろな環境に対する負荷軽減の技法の話等が載っています。新しい鞣し方、というよりも革の工程の中で細々と革に対してメリットをもたらす、ということが可能で、それが結果的に革の価値やコストダウンや環境負荷を低減します、ということです。
革の鞣しでピックル工程が必要だったのですが、このピックル工程が不要になる、という鞣し方を紹介しています。これはクロムだけではなくクロムフリー・ヌメ革製造においても適用できます。
また、従来の硫化物を使った脱毛方法ではなく天然由来の酵素を使った脱毛方法、革の工程の一つである脱灰工程でバイオポリマーを使うことで革のシワを伸ばして高い面積が取れるようになる。結果的に製品を作る際に効率良くなる、というものも複合的に使ってみました。
これらの技法や薬剤は経済産業省の援助で行われているものですので、この報告書でも処方なども載せています。(処方=革のなめしの中で薬剤をどれだけ使うか、革に対するアクションをどれだけ、何分行うか?phの値はこの数値を目指す、などが書かれたもの)
当社に限らず、今回有難いことに多くのタンナーさんにに試験の協力・各社で現場テストをして頂いて様々な結果の収集が実現しました。この充実したレポートが多くの方の目に触れることを期待します」(嶋田さん)
本の中で紹介されている「生分解性に優れた環境に優しいゼオライト鞣し」ってのはどういうもの?
「ゼオライト鞣しは以前から行っているものですね。こちらは牛革1枚を丸々土に埋めたときの分解性をテストしています。実際に見てみましょう」(嶋田さん)
あぁ、外から入ってくる時に、なんでこの部分だけ囲んで土の色が違うんだろ?でも生えている植物は特別な植物でも花でもないな、と思いながら見ていたんだが・・・
「この下にゼオライト鞣しの革を埋めています。ほら」(嶋田さん)
???
これ、革?
段ボールなどを土に埋めている、というわけじゃなくて?
「実際の革ですよ。この部分は地上にたくさん露出していてその他の部分ほど分解が進んでいません。分解が進んでいないからこそ、ムラキさんがいう段ボール状に残っているんですよ。インスタやFBでも書いていますが、23年5月、9月、10月の写真です。その革ですよ。ちょうど埋めてから11ヶ月目、というのが現在の状況ですね。季節や気温によって分解のスピードが大きく異なるということが判りました、また革の部位によっても分解の度合いが違いました。このあたりは実際に革を埋めて細かに観察して初めてわかりました」(嶋田さん)
「ゼオライト鞣し革の生分解性テスト
牛の半裁1枚を丸々使ってます。
大きいので工場の空いてる場所に埋めて経過観察
土の状態が良くないので想定より分解具合がゆっくりですが、かなり土に還ってきています。
1枚の写真は5月、2枚は9月、3枚目10月
同じ鞣しでも、その後のレシピによって分解具合が大きく変わることも判ってきました。
今後更に研究を続けます」(2023年10月11日の投稿より)
「土の色が違うのは革を埋めて、外から違う土を持ってきて上からかぶせたからです。植物が多数生えているのは別に何も植えていません。風に乗って勝手に生えてきているだけですよ」(嶋田さん)
土を触ってみたけど、虫も多数いるし、酸素量も多い良質な土ですねぇ。ここ以外の駐車場部分の栄養素が枯れた土とは全然違うなぁ。革を分解したから土に何かしら有害な何かが残っている、という感じもないですね。ダンゴムシやら他の虫もちらほらいますなぁ。
「この革は、ムラキさんも見に行ったニューレザーコンテストで受賞もしていますし、今年のレザーアワードではこれらの革を使った作品も出されるそうですよ」(嶋田さん)
環境にいい、という定義はそもそもなに?タンニン鞣しは環境に良くてクロム鞣しは環境に悪いのか?
環境にいい、という定義はとても難しいです。イメージ的に「タンニン鞣しが環境にいい・クロム鞣しが環境に悪い」というものがありますが、何かしらの部分だけを取り上げたら、確実に「この部分は環境にいい」という部分を取り上げることはできます。ただ、そのやり方なり製品の別の部分で「環境に良くない」ということもありえます。
ライフサイクル分析(LCA)、というISO規格では、再生不能資源の枯渇・富栄養化・酸性化・温室効果・水使用量などの複数の観点から環境への影響について検討されています。これに照らし合わせると、鞣し方によって環境負荷が高い・低い、ではなく、製造工程や環境管理によって左右される、ということがわかっています。
鞣し方法によって環境への影響は異なるのでしょうか?「鞣しにはクロムを使うと聞きましたが、安全なのでしょうか?」
このLCAは分析、ですが、世界的な革の環境認証が今回紹介する「Leather Working Group=LWG」というものです。
Leather Working Groupという世界的な認証
さて、世界的な革の展示会に行くと、この「LWG」という文字が展示ブースでよく見かけられるようになってきています。この認証は2005年にナイキが音頭を取って始まった認証制度です。認証機関が認定、というものではありますが、レザーに関するブランドメーカー(ナイキや)、薬剤会社、タンナーなどが加入しています。
認証には250もの項目をクリアする必要があります。項目は、環境に対する項目として「省エネ」「省資源」「節水」「環境負荷への配慮」。安全性に対する項目として「工場内の安全衛生」。コンプラに対する項目として「法令遵守」。製品に対する項目として「規制物質リスト=消費者へのレザー製品の安全性の担保」「トレーサビリティ=生産履歴管理」があげられます。
2018年にLWGを取った繁栄皮革工業所
日本でいち早くこの認証を取ったのが繁栄皮革工業所さんです。
LWGという言葉を私が意識しはじめたのは、以前山陽さんへ話を伺いに行ったときです。
今回、話を伺ったのは繁栄皮革工業所の中嶋副社長さん。以前には「あぁ、大変そうな認証だなぁ」程度の認識でしたが、背筋が凍るほどの大変さでした。
今回はよろしくお願いします。他のサイトなどでLWGを取ろうと思った経緯などが紹介されているので、違う切り口からお伺いしますが・・・
LWGとるのって大変なんですか?
「工場の中とかは見せられないものが多いのですが・・・この書類の束。LWG認証をとるためにはこの書類を書かなきゃいけません」(中嶋副社長)
これ、すぐかけるものなんですか?
「もちろん時間かかりますが、LWG認証って2年時間がかかるんですよ。この2年という時間は、できあがった革が2年経過してどういう風に変化していくか、というデータが必要となるからです。
さらに認証をとるためには、世界で14人いる認証員が実際に会社に来て1週間確認していきます。さらに、認証されても2年後にまた認証確認に来ます。このときに項目を満たさないと認証のランクが下げられることもあります」(中嶋副社長)
は!? プレッシャーすごいですやん
「もちろんです。最初に認証を受けたときは1週間で3kg痩せましたよ。当社は2018年に標準資格、21年にシルバー、23年にゴールドランクという最高峰を取得しました」(中嶋副社長)
250項目は上に書いたように、「環境負荷への配慮」「工場内の安全衛生」「法令遵守」「規制物質リスト=消費者へのレザー製品の安全性の担保」「トレーサビリティ=生産履歴管理」に分かれていますが、環境負荷への配慮はわかるんですよ。
工場の安全衛生や法令遵守って何を見るんですか??
「ムラキさん、例えばあそこに焼却炉ありますよね?あれはゴミを燃やすものですが、あの焼却炉も環境負荷を考えたものであり、温度が表示されているようになっています。
一斗缶などでゴミを燃やしている、となると、LWGは習得できなくなります。工場内も見ていただけたらわかるように、人が歩くゾーンとフォークリフトが走るゾーンを分けるラインが引かれています。こういう細々としたことが250項目あるわけです」(中嶋副社長)
生々しい話を聞きますが、LWG取ったからって儲かる、というわけじゃないじゃないですか?
繁栄さん以外のタンナーが取ったら自社の旨味が減る、とかないんですか?
「現在LWG認証を受けたタンナーは、世界で2012年は129だったのが2023年は1180になっています。これは世界的な潮流です。例えばカバンなり靴のメーカーさんが世界の市場に出す商品を作る際には、このLWG認証を受けたタンナーの革を使わなきゃ当百貨店では扱わない、というのが増えてきています。さらにLWGが知られたら日本の百貨店でもそのような流れになるかと思います。
当社だけがこの認証受けていても意味がないんです。日本の他のタンナーさんも取ってもらいたい。
ムラキさんが以前行かれた山陽さんは昨年LWG認証を受けられましたが、当社もアドバイスなどは行いましたし、今後も他社さんでこのLWG認証受けたい、という人がいたらいくらでもアドバイスは行います」(中嶋副社長)
アドバイス受けたからって、これ取れるかな。気力・時間・体力、など社長に必要かと思いますが、他に何がいります?
「初期投資などのお金ももちろんかかります。で、それ以上に必要なのがケミカル=化学知識です。認証員は革を作る工程の質問を行います。その際に、『現場の~~さんが答えます』じゃ駄目なんです。社長がそれを答えないといけないわけです。だから、必要なのは社長に革を鞣すケミカルの知識が必要となります」(中嶋副社長)
LWG認証受けたからって儲かるもの?手応え感じます?
「現在、1か月に3~4件はブランドや学校が見学に来ています。特に若い学生さんは学校教育でSDGS教育を習った子が大学生になったり、もう就業しはじめています。海外に出す製品メーカーさんが、海外から言われて慌ててLWG認証受けたタンナーの革がほしい、と問い合わせが来て見に来られたりもしています。やはり時代は変わってきていますね」(中嶋副社長)
嶋田悟製革所さん、繁栄皮革工業所さん、を訪れて
2社とも、「情報は出します」「ぜひほかのタンナーもやってほしい」という思いは共通だと思いました。
両社の取り組み方は異なりますが、環境にいい、という面で非常に理知的な取り組み方だな、と勉強させてもらいました。革業界も多種多様な「環境にいい」取り組み方を行っています。これは自然環境に対する負荷に限らず、カバンや靴を作る労働環境や法令遵守(無理な残業していないか)なども言われるようになってきています。世界は変わってきており、時代の変化に立ち会っているな、と実感しますな。
この後さらにもう1社訪れて面白い話をもらいましたが、ここらはまた別の場所で紹介します。
ムラキ今後予定
5月24~25日 東京・浅草橋「本日は革日和♪」
7月19~20日 福岡・博多「本日は革日和♪」開催予定です
April 17, 2024
ジャパンレザー NEWS【まとめ】2024年4月(3)
カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ
桜前線は青森まで北上。お花見などで心華やぐ時季ですが、各地で合同展示会やイベントが行われています。平年並みの気温と天候が安定しているようですので、ご来場が増えそうですね。
このほか、今週も最新トピックやイベントなどをお伝えいたします。参考にしていただけますように。
【レポート】「knot collection」
日本バッグ工業連合会主催の「knot collection」が昨日4月16日(火)からスタート。本日4月17日(水) 16:00まで行われます。
大阪バッグ協同組合加盟メーカーから「株式会社ナダヤ」「株式会社パンクリエーション」「ビーイング株式会社」「袋物なかむら」「株式会社メイク」の5社が出展し、各社個性の異なるバッグ、財布、革小物を展示発表。
その一部、ジャパンレザー製品を手がけておられる2社をピックアップさせていただきます。
財布・革製品の意欲的なものづくりで注目の「株式会社ナダヤ」。ライセンスブランドだけでなく、オリジナル製品も展開中です。
財布では、メタリックレザーの反応がよく、売れているそうです。メガネケース(写真上・右上)つきポーチもラインナップ。ネックレス替わりに使えて着こなしのポイントにもなります。
クールな印象のガンメタリックのシリーズも登場し好評だそうです。
ドットやアニマル柄のレザーを使用した財布も新鮮ですね。
財布だけでなく、ミニバッグもリリース。スマートフォンを中心とした日常的な持ち物をコンパクトに収納可能。ジェンダーレス感覚もあり、幅広いユーザーの支持を獲得できそう。
国内最大の革製品コンテスト、「ジャパンレザーアワード」2023年度の選定作品に選ばれた話題の「袋物なかむら」。
代表の中村光春さんは、2012年度部門賞を受賞した中村保義さんのお父さまであり、史上初の親子受賞!
80歳を迎えたいまでも現役職人としてご活躍。ご自身の技術を次世代へ伝えたい、という情熱にあふれています。そのものづくりの極意に触れたい、というクリエイター、ビジネスパーソンが次々にご来場。ブース周辺がセミナー状態となり、熱く伝えていらっしゃいました。
なお、会場は浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス(台東区浅草橋1-22-16) 3F カンファレンスROOMゼロ。JR浅草橋駅前にあり、アクセスが便利です。
問い合わせは大阪バッグ協同組合(tel. 06-6771-0231)まで。下のリンク先ホームページにはお問い合わせ用フォームもありますのでご活用ください。
【レポート】「TLGFC」
東日本バッグ工業組合 組合員有志による人気イベント、「TOKYO LEATHER GOODS FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが東京・北千住 北千住マルイ 2F 期間限定ショップ(駅側エスカレーター横)でも開催中。
会期後半<4月15日(月)~24日(日)>は、一部メンバーをチェンジし、「KIYOKAWA」「野村製作所」「駒屋」が加わりました。
各ブランドの定番・新作が充実のラインナップ。
今回のイベントのために用意されたハッピーセットやハッピープライスのバッグも登場しています。
明日4月18日(木)からはJR船橋駅構内(さざんかさっちゃん像付近 北口から入ってすぐ)で開催されます。
会場の目の前にある、東武百貨店船橋店(のバッグ売り場、平場)は、「ラグジュアリーに依存せず、国内のバッグメーカーによる製品をしっかり集積して実績を出している」と「WWDジャパン」(オンライン記事 2月27日)で掲載されるなど、国内バッグブランドをお求めのユーザーの皆さまが数多く立ち寄り、毎回盛況! なお、写真は前回開催時に撮影させていただきました。
バッグ、財布、革小物などがバリエーション豊富にそろいます。船橋周辺エリアでは通常お取り扱いがない製品が多いので、ジャパンレザーファンの皆さま、お見逃しなく。母の日ギフトをお探しの方にもおすすめです。
【ラーニング】「皮革講座 Basic(初級)」
日本革類卸売事業協同組合(JLTA)が開催する「皮革講座 Basic(初級)」の概要が発表され、受付がスタートしています!
レザーの基礎知識から、革製品による皮革の使い分けや革製品のお手入れ方法など実践的な知識まで網羅した内容が毎年好評。業界のプロ、日本革類卸売事業協同組合の講師陣がわかりやすく丁寧に解説する「座学」と「実習」で構成された「皮革講座 Basic(初級)」に無料で参加できます。
これらの講座は、今年11月に予定している第8回 レザーソムリエ Basic(初級)資格試験の対策にもなります。
今年も東京・大阪・福岡・名古屋・札幌の5都市にて計7回開催されます。
日時および会場
① 2024年5月15日(水) 13:00~16:30(受付12:30~)
東京会場 第1回:KFC Hall & Rooms
② 2024年6月2日(日) 13:00~16:30(受付12:30~)
大阪会場 第1回:CIVI研修センター新大阪東
③ 2024年7月3日(水) 13:00~16:30(受付12:30~)
大阪会場 第2回:ドーンセンター
④ 2024年7月21日(日) 13:00~16:00(受付12:30~)
福岡会場:天神チクモクビル
⑤ 2024年8月 4日(日) 13:00~16:30(受付12:30~)
東京会場 第2回:KFC Hall & Rooms
⑥ 2024年8月28日(水) 13:00~16:30(受付12:30~)
名古屋会場:TKP名古屋駅前カンファレンスセンター
⑦ 2024年9月 8日(日) 13:00~16:00(受付12:30~)
札幌会場:北海道大学 学術交流会館
参加費は無料。皮革に興味・関心がある方ならどなたでも参加できます。
定員は1日あたり70名まで。毎年人気ですので、エントリーはお早めに。
【イベント】「ココHESO」
街歩きイベント「ココHESO」が、2年ぶりに復活! 4月19日(金)~21日(日)の三日間、台東区松が谷エリアで行われます。
台東区の真ん中、松が谷。海外からの観光客も訪れる、かっぱ橋問屋街の近隣、上野と浅草に囲まれたこの小さな地域に集まるクリエイターやセレクトショップが一同に3日間の特別なイベントを開催。普段は公開していない、ブランドのアトリエも会期中は開放します。
「路地を歩いて。お店をのぞいて。店主と話して。いいモノを求めて。お店からお店へ。街と、人と、モノと、巡る3日間です」(公式ウェブサイトより)
今回はものづくり体験ワークショップなどが企画されています。革製品づくりにもトライできるようです。くわしくは公式ウェブサイトをご参照ください。
【更新終了】「TIME & EFFORT」
ジャパンレザーのものづくりや製品、歴史などさまざまなコンテンツ、トピックを発信してきた、「TIME & EFFORT(タイム・アンド・エフォート)」公式ウェブサイトの更新がこの春終了する運びとなりました。これまでのコンテンツには引き続きアクセスしていただけます。今後も、ウェブサイトをご活用ください。
同じくSNS公式アカウント 2024年度の投稿は、JLIA公式アカウントに移行いたしました。「ジャパンレザーVOICE」動画公開などの新しいお知らせは当ブログ、およびSNSアカウントで投稿させていただきます。引き続き、何卒よろしくお願いいたします。
April 10, 2024
ジャパンレザー NEWS【まとめ】2024年4月(2)
カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ
東京では桜が満開となりましたが花散らしの雨が・・・。葉桜を愛で花筵を踏みしめながら歩くのも素敵な時季ですね。今年は天候が不安定で春らしさを実感できない方も多いかもしれません。 靴、バッグ、財布などの日本製革製品で新しい季節を感じていただきたいですね。
皮革業界では、2024年-25年秋冬の展示会もはじまります。2023年12月に行われた「東京レザーフェア」の人気ブース「トレンドラボラトリー」のレポートと、2024年のトレンドカラーのおさらいもまとめました。
このほか、今週も最新トピックやイベントなどをお伝えいたします。参考にしていただけますように。
【レポート】「トレンド・ラボラトリー」
2024年‐25年秋冬シーズンの見本市、合同展示会が次々と行われていますが、いよいよ来月5月にはバッグ、革製品業界の展示会開催が控えています。そのまえに、レザーのトレンドを振り返ってみたいと思います。
2023年12月7日(木)・8日(金)に開催された「第106回 東京レザーフェア」の人気ブース、「トレンド・ラボラトリー」で発表された「24‐25 Autumn & Winter」をご紹介いたします。
「COLORS -精彩な地球色を探る-」をテーマに、3つのカラーパレットで展開されました。
「RUBY 濃密なレッド」
トレンドカラー、ピンクからオレンジ、そしてワインまでのカラーパレット。グレイッシュなブルーをプラスして。
「情熱的に輝く赤の色彩感が素材に新たな活力の息吹を与える。新しいオーソドックスに寄与する、赤のエモーショナルの価値創造を確かめていただきたい」(ジャルフィック 池田正晴さん)
KEYWORD:
エネルギッシュなインパクト、素材にカラーの活力、華やぐ色の高揚感
POINT:
ブラウンを活性化するフクシャ(フーシャ)ピンク、活力ある濃密なワイン系、うららかな癒しのピンク、さまざまなニュアンスのオレンジの濃淡、オーソドックスなスムーズ、アンティックなムラ染め
「TURQUOISE 鎮静と再生のグリーン」
グリーン系は、エコやサステナブルといった潮流ともマッチして、トレンドであり、時代をシンボライズするカラーといえそうですね。
「静かでありながら、驚きの鮮やかな色彩感を発揮する。マットなタッチに確かな存在感を与える・・・注目の冬の濃厚なブルー系です」(ジャルフィック 池田正晴さん)
KEYWORD:
鮮やかな鎮静、癒しの調和、自然の叡智の集約
POINT:
鎮静と再生のグリーン、ブラウンを誘惑するターコイズ、マット&艶に効く光のイエロー、アクセントはゴールド、みずみずしい光沢やエナメル、キラキラなラメの輝き
「STONE 結節点のモノクローム」
グレーのバリエーションとメタリックカラーは人気継続。また、ベージュからアースカラー、ブラウンのグラデーションなど、ウェアのトレンドとリンクするブラウン系は革らしさの表現には欠かせませんね。
「革のオーソドックスな風合いを実現するニュートラル。さらにブラウンやパープルのニュアンスはより成熟感のある風合いを際立てる。またそのコントラストはグラフィカルな効果を誘う」(ジャルフィック 池田正晴さん)
KEYWORD:
シンプルなモノクローム、色彩展開の結節点、深い革のタッチを描く
POINT:
結節点のモノクローム、変化をつくり出すホワイティとシルバー、革のタッチを高めるブラウン群、革シボを引き立てるグレー、ブラックが効くボタニカルパターン、オレンジ×シルバーのモダンミックス、マットでオイリーなヌメ、艶やかなエナメル
「第106回 東京レザーフェア」のインスタグラム ライブ配信 アーカイブ動画が公開されています。「トレンド・ラボラトリー」をディレクションなさっているジャルフィック 池田正晴さんによるレクチャーは下のリンクをご覧ください。
2024年のトレンドカラーをおさらいしてみると・・・。
日本流行色協会が選定した2024年の色は「ハロー!ブルー」。混沌とした世の中を浄化し、未来を明るく照らしてくれる色、すっきりとした空気を運んでくれるようなクリーンで爽やかな色としてピックアップされました。
パントンが発表した「カラー・オブ・ザ・イヤー」は、2024年を代表する色は「ピーチ・ファズ」。ベルベットのようにやわらかでやさしい色合い。淡いオレンジトーンの「ピーチ・ファズ」がすべてを包み込み、心、体、魂を豊かにしてくれそう。ピンク系とブルー系は共通していて、大きな流れですね。
トレンドカラーはもちろん、多彩なジャパンレザーを用いたシューズやバッグ、小物などの革製品でユーザーの皆さまのライフスタイル、スタイリングに華やぎを添えていただきたいですね!
【ラーニング】アルス国際製靴学校
東京都では、皮革産業技術研究員派遣事業として、イタリアのアルス国際製靴学校に派遣する受講生を募集しています。毎年注目の派遣事業。募集人員は2名という狭き門ですが、トライしていただきたいですね。 申込期限は4月15日(月)です。
募集内容、資格要件など詳細は、下のリンクから募集案内をご確認ください。
【イベント】「フェニックスナイト」
大阪の人気ショップ「レザークラフトフェニックス」の恒例企画、「Phoenix night(フェニックスナイト)」が2月26日(金)に行われます。
月に一度の延長営業日をイベント化。レザークラフトに関する相談や質問などもしやすく、普段は来店しにくい方も仕事帰りに立ち寄れると好評です。
皮革講座講師でお馴染みの村木るいさんが登壇する、初心者さん向けセミナーも人気。
今回は、「接着剤の話」をテーマにレクチャー。タイトルは難しそうですが、わかりやすく丁寧に解説してくれます。なお、セミナーは要予約。エントリーがない場合には行われない可能性がありますので、お早めに!
【展示会】「knot collection」
日本バッグ工業連合会主催「knot collection」が4月16日(火)・17日(水)の二日間(各日 10:00~18:00/最終日は16:00閉場)、東京・浅草橋 浅草橋ヒューリックホール&カンファレンス(台東区浅草橋1-22-16)3F カンファレンスROOMゼロで行われます。
今回は、大阪バッグ協同組合加盟メーカーが参加。参加企業は、株式会社ナダヤ、株式会社パンクリエーション、ビーイング株式会社、袋物なかむら、株式会社メイクの5社です。
なお、写真は前回開催時に撮影させていただきました。
自社オリジナルブランドをはじめ、さまざまなバッグ、財布、革小物が発表されます。なかでも、袋物なかむら 中村光春さんは、国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」2023年度の選定作品に選定。2012年度の部門賞を受賞した中村保義さんのお父さまであり、史上初の親子受賞となりました! 80代でいまだに現役職人としてご活躍の中村さんのものづくりにご注目ください。
村木さんの連載でもご紹介しております。併せてご覧ください。
問い合わせは大阪バッグ協同組合(tel. 06-6771-0231)まで。下のリンク先ホームページにはお問い合わせ用フォームもありますのでご活用ください。
【レポート】「TLGFC」
東日本バッグ工業組合 組合員有志による人気イベント「TOKYO LEATHER GOODS FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが、本日4月10日(水)まで池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で開催中です。
4月18日(木)からは、JR船橋駅構内(さざんかさっちゃん像付近 北口から入ってすぐ)で開催されます。
会場の目の前にある、東武百貨店船橋店(のバッグ売り場、平場)は、「ラグジュアリーに依存せず、国内のバッグメーカーによる製品をしっかり集積して実績を出している」と「WWDジャパン」(オンライン記事 2月27日)で掲載されるなど、国内バッグブランドをお求めのユーザーの皆さまが数多く立ち寄り、毎回盛況です。
また、東京・北千住 北千住マルイ 2F 期間限定ショップ(駅側エスカレーター横)でも開催中です。
8ブランドが、前半<~4月14日(日)>と後半<4月15日(月)~24日(日)>で一部メンバーチェンジして出店します。現在は、「Viaggi」「bell la bell」「PETRARCA 」「三和袋物」「Star Party」の5ブランドが出店しています。
【メディア】「belllens tokyo」
SNSアカウント「エキゾチックレザー NEWSclip」で投稿された人気コンテンツ、エキゾチックレザー製品のコーディネート提案企画が「note」の新アカウント「belllens tokyo」でも公開されています。
すべての投稿が掲載され、とても見やすくなっています。note公式マガジンにピックアップされたエントリが複数あり、クオリティが評価されてうれしいです。エキゾチックレザーに興味をもってくださるきっかけになっています。どうぞご覧ください。
April 3, 2024
ジャパンレザー NEWS【まとめ】2024年4月(1)
カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ
4月は入社・入学、人事異動など新年度がスタート。4月1日から値上げしたものも多く、ユーザーの皆さまの節約志向にどう向き合うかが課題ですね。
流通業界においても、その取り組みが活発化。大手コンビエンスストア「ローソン」が打ち出したのは「ウェルパ」。
近年、デジタル環境の進化やインフレなどの社会環境を背景に、ユーザーの皆さまの価値観や購買行動は大きく変化。時間効率を意識した「タイパ(=タイムパフォーマンス)」、費用対効果を意識した「コスパ(=コストパフォーマンス)」、さらには自分自身や周りの環境を含めて居心地の良い状態を効率よく求める指標として「ウェルパ(=ウェルビーイングパフォーマンス)」のニーズが顕在化し、今後もその傾向は強まると想定。「ウェルパ」を意識した製品ラインナップを強化すると発表しました。
イオングループの「まいばすけっと」は、「コスパ」「タイパ」に続き、「ココパ」(心のパフォーマンス、満足度)の実現を目指すと発表。ともに、顧客満足度をより深化させ、価格競争力のあるオリジナルブランドに特化した店舗開発により、アフターコロナのマーケットの開拓を狙っています。
ジャパンレザーのものづくりでは、多様化するニーズに寄り添い、満足度を高めるている製品にご注目! レザーならではのパフォーマンスであれば、「レザパ」といえるでしょうか・・・。3つめのトピックでご紹介いたします。
このほか、イベント取材などにより、リアルな空気感をお届けできればと思います。今年度も引き続き、当ブログをよろしくお願いいたします。
今週も最新トピックやイベントのレポートをお伝えいたします。参考にしていただけますように。
【レポート】「靴の記念日」メモリアルイベント
毎年恒例の「靴の記念日」メモリアルイベントが、3月6日(水)~31日(日)の約一か月間、東京・浅草 雷門前 浅草文化観光センターで行われました。
第二弾<3月23日(土)~31日(土)>は、「ズームアップ☆革盆栽」。日本独自の革工芸・革盆栽を、素晴らしい作品とつくり手の実演を披露。とても精密なものづくりで、本物の植物かと錯覚してしまいました。
会期中はまだ寒かったのですが、ひと足早く桜が満開!?
そして、つくし、シロツメクサと四つ葉のクローバーなど、春の訪れを告げるかのような表現。
特に、たんぽぽの綿毛の繊細さには驚きました。それぞれ素晴らしい作品ですね!
土・日曜日には革盆栽づくり体験ワークショップを実施。国内外からの観光客を中心に会場に立ち寄り、連日盛況でした。皮革・革製品などのサステナビリティを発信していくプロジェクト「Thinking Leather Action(TLA)」のリーフレットも設置・配布。
今回も手に取る方が多かったそうです。
靴の記念日、3月15日(金)には、トークイベント「未来へ---三澤則行」を開催。
国内外のコンテストで高く評価され、国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」でも部門賞受賞のほか、靴職人・靴アート作家として国際舞台でも活躍する三澤さん。ニューヨークやパリでの展示や靴・革・造形・ものづくりなどへの考え方を、クツミライパートナーズ/シューフィル 城一生さんのファシリテーションにより披露。
長期的な円安傾向のなか、国内のシューズクリエイターたちは輸出に興味津々です。現在もアジア圏の観光客が日本製のシューズを滞在中に購入する割合が高い傾向にあり、越境EC含め、海外向けのビジネス展開に意欲をみせる事業者が増加。三澤さんの活動は、ケーススタディとして参考になりますね。
最後に、全日本革靴工業協同組合連合会(全靴協連) 藤原仁会長が登壇。
婦人靴ブランド「i/288」やフィッテングサービス「MY SIZE studio」、紳士靴ブランド「Tokyo Foot Tailor」など、全靴協連の取り組みを丁寧に解説。
明確なビジョンと熱いトークに来場者が聞き入っていました。
年度末の平日の昼間という悪条件にもかかわらず、多くの方々が駆けつけてくださり、日本の靴づくりがしっかりと受け継がれていく瞬間に立ち会うことができました。
【SNS】「靴の記念日」式典
昭和7(1932)年に記念日が制定されて以来91回目の「靴の記念日」式典を神田明神にて挙行。その様子が東靴協会 公式インスタグラムアカウントで投稿されました。
数年ぶりに規模を戻し、西村勝三翁の主人で佐倉藩藩主末裔の堀田さん、日本靴連盟役員、東靴協会役員の方々が参列。先人の偉業に感謝し、靴業界の発展を祈念されました。
【イベント】「TLGFC」
東日本バッグ工業組合 組合員有志による人気イベント「TOKYO LEATHER GOODS FACTORY COLLECTION(TLGFC)」が、ポップアップイベントを東京・北千住 北千住マルイ 2F 期間限定ショップ(駅側エスカレーター横)で4月1日(月)からスタートしました。
8ブランドが前半<~4月14日(日)>、後半<4月15日(月)~24日(日)>で一部メンバーチェンジして出店します。現在、「Viaggi」「bell la bell」「PETRARCA」「三和袋物」「Star Party」の5ブランドが出店中です。
北千住は東京都内でも有数のターミナル駅。東京メトロ半蔵門線直通を含め、6路線が乗り入れる交通の要衝としても知られています。そんな北千住駅直結の北千住マルイは、2024年でオープン20周年を迎えました。マルイ全店舗のなかで売り上げトップといわれる活気のある店舗です。
つくばエクスプレス沿線にマンションを購入した子育て世代、ビジネスパーソンなどには、きちんと感のある通勤スタイルが好まれているようです。また、足立区と葛飾区を含め、商圏となるエリアには大学が6校あり、若い世代の来店も多くみられるなど、幅広い客層となっています。
JR常磐線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレス各線の改札から直結のコンコースフロアとなる2F。会場は食物販のカレンダリウム、コスメ売り場に囲まれたトラフィックの多いスペース。初日にお邪魔したのですが、通路2面、上りエスカレーターに接しているため、前日から気温が急降下したうえ雨が降った月曜でしたが、立ち寄るユーザーの皆さまが多くいらっしゃいました。
入学祝い、就職祝いに最適な財布、革小物(「bell la bell」)。イニシャルなどでカスタマイズできる刻印サービスが人気です。
これからの時季、夏服の着こなしにプラスしたいメガネケース。カットを工夫し、出し入れしやすい仕様に(「Star Party」)。
PCが入る大きめの通勤バッグをラインナップ。カラーやデザインなどを選べる楽しさを提供(「PETRARCA 」)。
定番の藍染(羊革)シリーズでは小さめサイズのバリエーションを拡充。ミニバッグに収納しやすい製品を強化(「三和袋物」)。
各社それぞれ、ニーズにしっかりと対応することで、ユーザーの満足度を高め、リピーターづくりに成功しています。さらに、ジャパンレザーならではの魅力、実力、パフォ―マンス・・・例えば「レザパ」の素晴らしさをもっともっと知っていただきたいですね。
【地場産業PR】スマホゲーム「Glove Story」
手袋産地として知られる香川県東かがわ市の名所や特産品が登場するスマホゲーム「Glove Story」が話題になっています。完成後、次々とメディアに取り上げられ、「朝日新聞」でも掲載。当ブログ連載でお馴染みの村木るいさんがSNSで投稿し、皮革産業関係者にも拡散されました。
開発に約2年かけたゲームは、プレーヤーが操作する勇者が、白鳥神社(同市松原)の巫女(みこ)と、特産の手袋にちなんだてぶくろ姫の助けを借りながら、市をモデルにした「てぶくろ王国」を旅するというストーリーを楽しめるロールプレイングゲーム。
無料でダウンロードでき、2月末までのダウンロード数は1088。東かがわ市ではポスターを制作し、人口と同じ2万7828人を超えるダウンロードを目指しているそうです。
【ラーニング】「レザーソムリエ」
本日4月3日(水) 10:00から、「皮革講座Basic(初級)」の概要が発表され、受付がスタート!
レザーの基礎知識から、革製品による皮革の使い分けや革製品のお手入れ方法など実践的な知識まで網羅した内容が毎年好評。業界のプロがわかりやすく丁寧に解説する「座学」と「実習」で構成された「皮革講座Basic(初級)」に無料で参加できます。
今年は東京・大阪・福岡・名古屋・札幌の5都市にて計7回の開催を予定。これらの講座は、今年11月に予定している第8回 レザーソムリエBasic(初級)資格試験の対策にもなります。毎年人気ですので、エントリーはお早めに。
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プロフィール
鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター
東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。
最近のブログ記事
- 【村木るいさん連載】タンナーを15年取り続けた写真家とレザーのJIS規格の話
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