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May 22, 2024

ジャパンレザー NEWS【まとめ】2024年5月(4)

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

今週は、「東京レザーフェア」や「本日は革日和♪」など、浅草周辺・近隣エリアでジャパンレザー関連のさまざまなイベントが行われます。見本市、展示会、説明会といったビジネスパーソン、クリエイター向けの内容だけでなく、ものづくり体験ワークショップなど、ユーザー向けのコンテンツも各地で開催され、盛り上がります!
このほか、産地のレポート、トピックも加え、お伝えいたします。参考にしていただけますように。


【レポート】「豊岡鞄展」

国内有数の鞄産地、兵庫・豊岡の地域ブランド「豊岡鞄」の展示会が5月16日(木)~19日(日)、東京・丸の内 KITTE B1F 東京シティアイ パフォーマンスゾーンで行われました。
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「鞄の本質に向き合い続ける豊岡鞄のものづくりを、もっと身近に体験していただきたい」という つくり手のメッセージをストレートに表現。
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今回はユーザー向けのPRを強化し、ものづくり体験ワークショップのチケットなどの配布により、来場者がさらにアップ。
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初日の午前中から行列ができ、1日で約100組が参加したそうです。

豊岡鞄・豊岡財布の展示販売を中心に構成。
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参加企業の定番&新作鞄をはじめ、財布と革小物では、父の日のギフト提案や、7月の新紙幣発行のタイミングで予想される買い替え需要に向けてアピールしています。
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豊岡鞄の始まり、地域についてのインフォメーション、鞄職人が日々使い込む愛着ある道具たちをはじめ、豊岡鞄を形作るひとつひとつの大切なパーツの展示も毎回好評です。
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豊岡鞄展では、新しい人材を募集中。雇用とつくり手の育成を産地で取り組むアルチザンスクール、鞄縫製者トレーニングセンター卒業生の作品もお披露目。
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鞄づくりを地域の産業として発展させていくために、鞄職人の育成に注力。豊岡市と鞄工業組合が協力して作った"アルチザンスクール" は、鞄づくりに必要な知識と技術、経営学などを学べる鞄の専門学校。" 鞄縫製者トレーニングセンター" は現場で活かせる技術を短期で習得できる場として、鞄縫製者の人材育成に取り組んでいます。

昨年、豊岡に移住し活躍する若手職人がテレビ番組で紹介され話題に。会場でも移住についての質問や住まいについてなどなど、豊岡市市役所職員に質問・相談などが寄せられたそうです。

また、ふるさと納税返礼品として鞄関連製品が大人気。値上げラッシュによる消費マインドの落ち込みもあり、注目度が高まっています。国内のEC販売トップ、アマゾンがふるさと納税サイトへの参入が予定され、さらに活気づきそうですね。ものづくりとひとづくりをアップデートする鞄産地・豊岡の先進的な取り組みから目が離せません。



【展示会】「東京レザーフェア」

日本最大規模の皮革・布帛・機能性素材・パーツの展示会「第107回東京レザーフェア」が、5月23日(木)~24日(金)、東京・浅草 都立産業貿易センター 台東館 4~7Fで開催されます。『「ACTION!」未来は始まっている』をテーマに、2025年春夏コレクションを発表。会場での展示をはじめ、トレンドセミナーなどコンテンツも充実。さらにはインスタライブも配信予定。さまざまなアプローチで情報発信されます。



「東京レザーフェア」会期中の5月24日(金) 11:00~、同会場 8F 第二会議室で、JIS 革表記および日本エコレザーの改訂についての説明会が行われます。

『「革」「レザー」と呼べる製品は、動物由来のものに限定する』と、JIS(日本産業規格)で2024年3月に規定されました。例えば、植物由来の原料を使った素材を〇〇革・〇〇レザーとは呼べません。

JISリーフレット(A4両面三つ折り。完成サイズはA4の1/3)を印刷し、5月末頃に日本皮革産業連合会の会員団体に納品されます。ご希望の方は所属団体又は日本皮革産業連合会にお問い合わせください。社内、お取引先等への内容の周知・配布に、ご協力をお願いします。今後、Web・SNS素材の作成、新聞広告、関係業界・マスコミへの書簡送付、プレスリリースなどを予定しています。

日本エコレザー認定制度の改訂についても説明されますのでお見逃しなく。



【イベント】「モノマチ

革製品をはじめ、ファッション雑貨の産地として知られる東京都台東区。人気を集めている蔵前を中心とした台東区南部一帯エリアで、ビッグイベント「モノマチ」が5月23日(金)からスタートします。
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自治体ではなく、台東モノマチ協会(正式名称:台東モノづくりのマチづくり協会)という民間団体が主催。古くからものづくりが盛んで、製造・卸の集積地として歴史を有する地域の企業、事業者、計111社が参加。ファクトリー、工房を一般公開し、会期中に特別なプログラムを実施。ワークショップだけでも57件も行われます。

15回目となる「モノマチ2024」のテーマは「あなたのスキがみつかるマチ」。
初めてモノマチに来場する方も、何度もモノマチに来場している方も毎回違った体験を通して、自分だけの「スキ」を見つけてほしい、との願いが込めれています。


ランドマークであるインキュベーション施設「台東デザイナーズビレッジ(デザビレ)」では、施設公開&販売会を実施。普段自由に見ることができない各アトリエを公開し、入居デザイナーの製品が展示販売され、直接デザイナーと交流できます。


また、施設内では、デザビレ卒業生や、姉妹施設「浅草ものづくり工房」の入居クリエイターも参加します。街歩きとともにものづくりに触れてみてはいかがでしょうか?



【イベント】「本日は革日和♪」

当ブログ月イチ連載でお馴染みの村木るいさんが主催する人気イベント「本日は革日和♪」が、5月24日(金)・25日(土)、東京・浅草橋 文具共和会館で行われます。
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「本日は革日和♪」は「革がもうちょっと楽しくなる」をコンセプトに開催。全国各地で展示会や革屋さんの感謝市、バスツアーなどが企画・運営されています。

今回は、ケア製品の国内トップメーカーであるコロンブスが参加。ジビエレザーセミナー(獣害駆除の産物、チバレザー)なども必聴です!

写真は2023年東京開催時に撮影させていただきました。

「今回は、革屋・工具・刃型屋など各種革職種による展示会(有料/事前予約制予定)です。展示会では革に関する工具や革の紹介・販売・技術ワークショップなどをしています。限定品!や特価セール!などはありませんので、どの回にご参加していただいても大丈夫です」(村木さん)。

ビジネスパーソン、クリエイター、レザークラフトファンのビギナーも楽しめる内容となっています。「東京レザーフェア」「モノマチ」とも行き来がしやすい場所ですので、エントリーののうえ、お出かけください。



【メディア】「ガレッジセールのオリタラドコ旅」

「ガレッジセールのオリタラドコ旅」(千葉テレビ放送)で、皮革産地 埼玉県草加市の「草加市伝統産業展示室売店 ぱりっせ」が登場。クオリティが高い草加レザーに触れ、レザークラフト体験にも挑戦するようすが紹介されました。

全国放送もあり、BSよしもとでは5月25日(土) 8:45~放送されます。必見ですね。


プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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