欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2024年3月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。

今回は、皮革産地 兵庫県姫路市御着の恒例イベント「皮革フェア」と人気イベント「本日は革日和♪」(愛知県名古屋市)レポートです。

御着「皮革フェア」は4か所同時開催ですが、そのなかの一部を現地レポート。さらには、村木さんが主宰する人気イベント「本日は革日和♪」の名古屋開催分をセルフレポート。この春のジャパンレザーの動向を産地とユーザー参加型イベントから探ります。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

今後のスケジュールなどは下のリンク先をチェックしてください。


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毎度です!「4日間喋り続けて喉が枯れた」ムラキです。

最高5日間セミナーとかやっていたんですが、コロナでイベント体力が鈍っているのと、革日和の最中に話していた「カッターの話」5回くらいで喉と体力がつきましたね。ドラッグストアで事情を話すと、800円の噴霧タイプの薬を勧められました。トローチよりも強力ですな。

さて、今月は・・・

・姫路市御着で行われた「皮革フェア」視察
・愛知県名古屋市で行われた「本日は革日和♪」報告

同時に・・・

・革日和に出展したからって儲かりませんよ
・じゃぁなんのためにイベントやるんだよ!
・コロナあけても有料、かつ、事前予約制にしている理由

などを解説します。

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兵庫県姫路市、たつの市にはタンナーが集まっている

私がやっている「人に話したくなる革の話」というセミナーで、姫路&たつののタンナーについて説明しています。

日本全国でタンナーは、、、栃木県や山形県、長野県にそれぞれ1社~数社。東京・埼玉・和歌山にそれぞれ10社弱。で、兵庫県姫路市とたつの市で登録されている数で言うならば100社以上あります。

特に、姫路市とたつの市は全体で、というよりも地域に分かれています。

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(「ひょうご皮革物語」より)

今回訪れる御着地域は、「戦前よりタンニンなめしの底革の一大産地でありまた草履用青革の生産も盛んな地域。
戦後はクロムなめしに転換し靴用革底、草履用青革、服装ベルト用革、ぬめ革の他にクロムなめしの靴用甲革、靴用革、袋物用革、衣料革等の生産が盛んに行われています」。
(テキスト:「ひょうご皮革物語」より)

昔より底革が得意であり、私が秋に行っているタンナー見学バスツアーで訪れる「昭南皮革」さんも、この地域で底革やベンズなどを昔ながらのピット槽で作っています。


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この地域のお祭りとして開催されているのが、今回行く「皮革フェア」です。

兵庫県姫路市御着の「皮革フェア」を視察


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毎年3月に開催されるこのイベントでは、当日は各センターで屋台やイベントが開催されています。開催時間はなんと日曜の10時~14時のみ。その間に各センターを巡るループバスも巡航されています。

各センターではタンナーさんによるアウトレットや食べ物の屋台などがオープンしています。

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もし行くことがあれば西御着の総合センターの皮革資料室は見ておいて損はない

日本で革の資料を見ようと思うと・・・

・東京・教育資料室 きねがわ...「皮革と油脂」を中心とする木下川の産業資料と木下川小学校の学習成果を収集・保存・整理・展示



・東京・皮革産業史料館...

皮革産業資料館は、台東区の地場産業である皮革産業に関する製品や書籍、文献を収蔵・展示する資料館として昭和56(1981)年に開館しました。国内では唯一の皮革専門の資料館として貴重な存在です。展示品の中には元大関小錦の靴や長島茂雄氏のスパイクシューズなどもあります。




・東京・エース・世界のカバン博物館...革に限らずカバン、に関する資料館



これに加えて、今回訪れた兵庫県姫路市西御着の総合センターの皮革資料室があります。

・西御着の総合センターの皮革資料室

日本文化をになってきた皮革産業が、どのような工程でなされ、人々がどのように働いてきたのか、その歴史を示す資料を集め、皮革産業の歴史と文化を後世に遺すため、平成17(2005)年に西御着総合センター内に開室しました。

実際に昔使用されていた道具類や膠(にかわ)に関する資料、青革・タンニン革・クロム革・姫路革など、当時の「皮革のまち」を感じていただけるよう展示をしています。

皮革資料室の常設は、全国的にも珍しく、江戸時代から現代までの歴史的に貴重な資料も展示しています。



どういう資料室?

上記にあげている東京きねがわの資料室と同じ様にタンナー寄りの説明となっています。東京と違いゼラチンや膠などが重点的になっていますね。革に興味ある方は一度見ておいて損はないかと思います。

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「本日は革日和♪」in 愛知県名古屋 をやってきた


3月22日(金)・23日(土)、「本日は革日和♪」を愛知県名古屋市で行いました。

4日連続日程でイベント前日と翌日、1人でセミナーしていました

イベント前日の3月21日(木)には、愛産商会さんで「しくじりハンドメイド作家さん」「お金の話をしよう! ハンドメイドの値段の付け方セミナー」を。翌日3月24日(日)には、レザークラフトぱれっとさんで「漉き機を活かすセミナーハイパー~実機を前にして」を行いました。

「本日は革日和♪」展示会・ワークショップでは11社が参加し開催


佐々木工房 ハンドプレス機展示体験
サンプル師が教えるバッグ教室
ミヤツグ
抜き型工房川崎
刻印焼き印のStudio Yamato
nijigamitool
レザークラフトフェニックス
ZIT TOOLS
Japan Leather Craft Association - International Leather Craft Exhibition
Lized
グッドレザー

11社は結構大規模ですな。

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イベントは事前予約制・有料1,500円

イベントでは事前予約、かつ、1,500円の参加料をいただいています。

1枠3時間。1日2回。2日で合計4枠開催しています。以前は2時間×3回×2日、などだったのですが、やはり3時間ないとゆるりと見られませんね。

コロナもあけたのに予約制なの?

コロナが完全に終わったとは思っておらず、さらには麻疹の流行も言われています。いざというときの連絡先をきちんと確保しておきたい、というのが第1の理由。

第2の理由は、出展者から「有料制を維持してほしい」という声が多数あがったからです。
「無料だから行きます!」「予約なんてめんどくさい!」というお客よりも、「予約というめんどくさい手間を行い、きちんと情報を得るためにお金を払う」というお客のほうが出展者にしてもやり甲斐を感じるからですね。

5、6年前に愛知県一宮市で革日和を行った際は無料・予約制なし、にしていました。ですが、結果的に「全来場者の4割が開始2時間に殺到する」「翌日の午後からはすっからかん」という恐ろしい結果になりました。

ムラキさん、このイベントに出展したら儲かるの?

儲かりませんよ、さっぱり。特に革屋さんは儲かりませんね。

「じゃぁ出す意味ないやんか!」

アウトレット品なりセール品を販売すれば、そりゃ「やすい!」と儲かるかもしれません。ですが、それだけです。わざわざ出張費用かけて、ハギレなりアウトレット品を「無料だから来た100人」ではなく、「お金を払ってでも見に来た15人~20人 in 各枠」に叩き売ったとしても大した儲けになりませんがな~。

革は触らないとわからない情報が多すぎる。だからこそ、会場で革を触ってもらって「この革が気に入った!」という革を見つけてもらい、後日ネットから1枚でも買えるようにアピールする。そして革を売る、というのは会社の人を信用してもらう行為ですわ。「やすい革を売って儲ける」じゃなくて、「高いものを買うのだから、革屋のその社員個人が信用できるかどうか」を知ってもらうアピールをする。信用を売るのが目的ですわ。

だから、「アウトレット品は出展物の2割」までに限定。さらに、「初回の3時間枠でアウトレット品がなくなったから、後の時間のものも出して叩き売れ!」というのは絶対に許さないです。各枠のアウトレット品はきちんと保持しておいてください。「最終日の最終時間に行ったがアウトレット品はもうなかった」ってのは許さないです。それをすると、「最終日、最後の時間に行くと損だよ」と参加者から不信を買うからですわ。

革でも工具でも金具でも同じ。このイベントで売るのはその場こっきりの商品じゃなくて、"信頼"を売るわけです。

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3時間もあって退屈しないの?

予約時にアンケートや「聞きたいこと」などをまとめています。個別に紹介や説明もします。会期中はずっと私が受付場所で会場に気配飛ばしています。退屈そうにしていたら声かけしたり、30分ほどで話す「技法の話~世にも奇妙なカッターのはなし」などを行います。

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・カッターの致命的な欠点とそれに対する各社の回答
・ものが切れる原理と考え方
・最も切れるカッターナイフとその思想
・カッターナイフを最も多用する業種
・腱鞘炎にならないためのカッターナイフの使い方

これらを実際のカッターナイフで実演・体験しつつ会得してもらいます。上の写真にあるカッターナイフなんて普通は革業界では使いませんが、私の普段の特定の仕事では大活躍しています。

今回でしたらカッター以外にも、

・狩猟をしているが取った鹿の革などを鞣したい
>この国の害獣駆除助成の話や鞣し技術の載っている本の紹介
・芯材の使い方
・革会社の違い

などを個別に答えました。お金払って来てもらった以上は、きちんと得るものを得て帰ってほしいですから。

それらの講習はYouTubeでやってくれないんですか?有料でもオンラインでやってほしいんだが

YouTubeに載せない理由は2つ。

1つは、実際に触ってみないと凄さがわからないから。実際に目の前で実演し、相手に体験してもらう際に、「ここに力入れたら駄目」「あなたの手先は猫の手で、カッターが猫の爪の先端でひっかくかの如く切って」など、相手にあわせたアドバイスを与えないと技術は身につかないからです。

もう1つは、「ムラキさんはお金払ってくれる人に優しい」からです。これは、今回4日間毎日言っていたことですが、対価をもらわない限り優しくありません、私は。そして、お金なり対価を払わない人間は、それで会得したものを大事にしないですね。

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今後の革日和やムラキ予定

・5月24日(金)・25日(土) 東京 浅草橋 文具共和会館

5月23日(木)・24日(金)は「東京レザーフェア」も開催しています。



さらには、5月23日(金)~25日(日)は、台東区南部エリア一帯で行われるビッグイベント「モノマチ」も開催されます。

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

3月12日「サイフの日」、3月14日「ホワイトデー」、3月15日「靴の記念日」、最強開運日・・・と、今週は、ユーザーの皆さまに注目していただきたい日が続きます。春財布および新生活のスタート、たいせつなかたへのギフトなど、革製品をお探しの際は、ジャパンレザーをお選びいただきたいですね!
今週も最新トピックやイベントをお伝えいたします。参考にしていただけますように。


【レポート】「JAPAN SHOE MAKERS SHOWCASE」

日本でものづくりを行う靴メーカーの合同展示会「JAPAN SHOE MAKERS SHOWCASE(ジャパン・シューメーカーズ・ショーケース)」が、3月12日(火)から東京・恵比寿 ガーデンプレイス グラススクエア B1でスタートしました。
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同展は全日本革靴工業協同組合連合会が主催。今回の参加メーカーのうち10社が全日本革靴工業協同組合連合会に加盟しています。
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婦人靴・紳士靴、スニーカーなど幅広くラインナップ。各社とも、国内生産ならではの丁寧な縫製、計算された履き心地の良さ、耐久性に優れたフットウエアが充実。
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「U-DOT(ユードット)」「Decorte(デコルテ)」をはじめ、お馴染みの浅草のつくり手集団が、新しいムーブメントを牽引。皮革業界はもちろん、アパレル業界関係者からの信頼が寄せられています。
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トレンドや時代の空気感を反映したクリエイティブをお披露目しました。

日本有数の革靴産地、奈良から「奈良の靴」が出展。地場7社の革靴メーカーが、共同で様々な取り組みを推進。日本の伝統的な価値観での靴づくりを試み、オリジナルブランド「KOTOKA(コトカ)」を展開しています。
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時代とともに変化する日本人の足形の傾向に基づいて共同で開発した靴木型、「奈良木型」でつくった靴を発売しました。

数々の国内トップブランドのディレクションを手がけてきたデザイナーが、上質を知る大人の女性のための靴を提案する「ATES(アテス)」。
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シニアというカテゴリーにはおさまりきらないアクティブな大人世代に向け、シャレ感と快適性を兼備したシューズを発表。
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スマートなソールが美脚効果につながり、スタイルアップを叶えてくれそうです。

スニーカーでは、日本製トレーニングシューズブランド「PANTHER(パンサー)」が出展。レトロなブリキ看板が目をひきます。
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黒豹をイメージした俊敏さに溢れるデザイン性と軽快なフォルムで、70年代に多くのトップアスリートが愛用。当時のデザインを忠実に再現すると共に、機能性を兼ね備えアップデートし続けています。2024年はオリンピックイヤー。レトロなランニングシューズの人気再燃に期待したいですね。

TOKENのオリジナルファクトリーブランド「LIMIT TILL 2359(リミットティルトゥウェンティスリーフィフティーンナイン)」は、履き心地のよさと美しいフォルムを両立したコレクション。
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リモートワークから通常のオフィス出社に移行するなか、きちんと感のあるエレガンスシューズのニーズ復活にフォーカス。トレンド感を加味し、アフターコロナのオフィススタイルの最適解を提案しています。
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また、サステナブルなプロダクトも展示。生産時に生じてしまう端革も有効活用。ポーチ(「U-DOT」)や、室内履き、クッション(TOKEN「Llenar el Corazon」)などのライフスタイル提案へと昇華させました。
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会期は3月14日(木)まで。参加メーカーにつきましては、下のリンク先をご参照ください。



【レポート】「靴の記念日」メモリアルイベント

毎年恒例の「靴の記念日」メモリアルイベントが、3月6日(水)から東京・浅草 雷門前 浅草文化観光センター 7Fでスタートしました。
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第一弾<3月6日(水)~21日(木)>は、靴の街・浅草の移り変わりをパネルなどの展示で紹介。

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システム開発された産地・浅草の靴をプレゼンテーション。
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婦人靴ブランド「i/288」や紳士靴ブランド「Tokyo Foot Tailor」、フィッテングサービス「MY SIZE studio」などのブースにご注目ください!

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若手 靴コレクターの井上諒さんのコレクションは、ここでしか見ることができない靴がいっぱい!

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このほか"知ってびっくりがいっぱい"をテーマに、メイドイン浅草の靴づくりをアピールし、3月15日「靴の記念日」を盛り上げています。

皮革・革製品などのサステナビリティを発信していくプロジェクト、「Thinking Leather Action(TLA)」についてもパネルで展示。
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リーフフレットも設置・配布中です。自由にお持ちいただけます。
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ミニバッグにも入る大きさですので、ご自宅でじっくりとご覧いただきたいですね。

靴の記念日、当日、3月15日(金)には、トークイベント「未来へ---三澤則行」の開催が決定!
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「靴職人・靴アート作家として国際舞台でも活躍する三澤則行さんを招き、先日のニューヨークやパリコレ展示の話や靴・革・造形・ものづくりなどへの考え方を聞くトークライブを開催します。
春到来、時代も大きな変革期、新たな一歩を踏み出す時。靴の街・浅草、皮革の新たな可能性を確かめに、ぜひご覧ください」(クツミライパートナーズ/シューフィル 城一生さん)

トークイベントでは、城さんとのセッションで、三澤さんのクリエイティブについて熱く語り合う貴重な時間に。事前エントリー制、参加無料となっておりますので、お見逃しなく!


【イベント】台東分校 卒展

東京都立城東職業能力開発センター台東分校 卒業制作展が3月21日(木)、10:00~20:00、東京都立城東職業能力開発センター台東分校 4F(東京都台東区花川戸1-14-16)で行われます。
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卒業制作は、生徒それぞれがオリジナルのデザインを考え、型紙作りや革の裁断、製甲、底付けまで行う、1年間の訓練の総仕上げ。普段の訓練では「セメント式製法」という底付け法を用いていますが、卒業制作では、希望する生徒には他の底付け製法も指導しているそうです。
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そんな一年の集大成を台東分校内で展示。予約不要で自由にご覧いただけますので、気軽に来場できます。


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写真は昨年撮影させていたきました。

「JLIAtv」レザボイ見逃し配信もご視聴ください。



【レポート】「TLGFC」

東日本バッグ工業組合 組合員有志による人気イベント、「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)でスタート。
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3月17日(日)まで開催されます。
最強開運日、3月15日(金)はもうすぐ、ということで春財布をお探しのユーザーの皆さまが数多く立ち寄ってくださっています。
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お手持ちの長財布と組合せて使いたい、ミニ財布を買い足す傾向があるそうです。
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三和袋物では藍染めレザーを使用。ミニミニサイズはギフトとしても好評です。

縁起ものとしてはパール加工のレザーを用いた財布が人気(ミヤ・レザークラフト)。
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厄除け効果があるといわれるパール。百貨店では、「厄除け」をテーマにしたイベントが行われるなど、お守り的な存在のプロダクトは欠かせませんね。

「JLIAtv」レザボイ見逃し配信動画でもご紹介しています。併せてご視聴ください。



【イベント】上吉川祐一 写真展「いのち」

レザーファン注目の写真展がフジフイルムスクエア(東京・六本木)に続き、富士フイルムフォトサロン 札幌で、3月15日(金)~3月20日(水・祝)、開催予定です。

写真家 上吉川祐一さんが、畜産農家からタンナーまでを丁寧に取材し、牛革製品が完成するまでの過程を撮影した作品を展示しています。

「皮革産業の盛んな兵庫県たつの市で生まれ育ちました。初めて牛革財布の撮影依頼を受けたのは15年前。その後も依頼をいただく中で、どのような過程を経て牛革製品となっていくのかに興味が湧き、取材を続けてきました。食肉加工をするための屠畜場では目を背けたくなるようなシーンもありましたが、大切な命をいただいて生活をしているという事実にあらためて気付かされました。私たち消費者が目にするのは製品となった後ですが、その過程には多くの人たちが関わっています。写真展を通じてその人たちの思いとともに私たち人間は動物や生き物たちに生かされているということが少しでも伝わればうれしく思います」(上吉川祐一さん/フジフイルムスクエア公式ウェブサイトより)

食肉の副産物として産出される皮を利活用してつくる牛革製品を通じ、「いのちの大切さ」について考えるきっかけとなりそうですね。

巡回展は、5月17日(金)~5月30日(木)、富士フイルムフォトサロン 大阪でも行われます。どうぞお楽しみに。



【レポート】「皮革フェア」

恒例イベント「皮革フェア」を、公式ブログ連載でお馴染みの村木るいさんが現地レポート。
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「ジャパンレザーアワード2023」応募作品も展示されました。
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皮革・革製品などのサステナビリティを発信していくプロジェクト、「Thinking Leather Action(TLA)」のリーフレットも設置・配布され、大好評でした。

レポートはJLIA公式ブログ連載(3月27日(水))で公開予定です。お楽しみに!

また、村木さんが主催する人気イベント、「本日は革日和♪」は3月22日(金)・23日(土)、名古屋で開催!

東海エリアにお住まいの皆さま、ご注目を!!



【YouTube】岩城滉一さん×エキゾチックレザー

俳優 岩城滉一さんのYouTubeチャンネル、「#51TV」にてエキゾチックレザーのコラボ動画の第二弾がついに公開。フルオーダーによるクロコダイルレザーの素敵なアイテムが完成し紹介してくださいました。ぜひご視聴ください!(出演企業:株式会社西川商店)




★3月20日はお休みです。ご了承ください。



カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

3月5日(火)から二十四節気の啓蟄。店頭もすっかり春らしくなりました。商業施設の10%オフキャンペーンなどが今週からスタートし、皮革業界では春財布商戦が本格化。この機会にジャパンレザーの魅力を実感していただけるよう、しっかりとアピールしていきたいですね。
今週も最新トピックやイベントをお伝えいたします。参考にしていただけますように。


【キャンペーン】3月15日は靴の記念日

毎年恒例の「3月15日は靴の記念日」キャンペーン。多くの方に「靴の記念日」を認知していただくこと、行事を通して消費者へのサービス、春の実需期にあたっての販促を目的として行われています。5,000円の商品券が抽選で当たります。
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「靴の記念日」とは、1870年(明治3)年の3月15日、近代化を推進していた佐倉藩出身の西村勝三さんが、東京・築地入船町に日本初の西洋式靴工場を開設した日を記念し、3月15日を「靴の記念日」として制定されたものです。くわしくは、一般社団法人東靴協会の公式ウェブサイトをご覧ください。
   


【イベント】「靴の記念日」メモリアルイベント
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3月15日「靴の記念日」にちなんで行われる恒例イベントが、本日3月6日(水)から行われます。"知ってびっくりがいっぱい"をテーマに第一弾<3月6日(水)~21日(木)>は靴の街・浅草の移り変わりを紹介。そして、皮革・革製品などのサステナビリティを発信していくプロジェクト「Thinking Leather Action(TLA)」の展示にもご注目ください。第二弾<3月23日(土)~31日(日)>は革盆栽の作品展示とワークショップを開催。
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「3月15日には、メッセージ・トークライブと銘打ち、日本のハンドメイド・シューメイキング分野をリードしてきたレジェンドたちと若手製作者によるシンポジウムを開催の予定です。春到来、時代も大きな変革期、新たな一歩を踏み出す時。靴の街・浅草、皮革の新たな可能性を確かめに、ぜひご覧ください」(クツミライパートナーズ/シューフィル 城一生さん)
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写真は昨年撮影させていたきました。次週はレポートをお届けいたします。


【YouTube】「JLIAtv」

一般社団法人日本皮革産業連合会の公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で新着動画が公開中です。
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ひとつ前のトピックでもご紹介した、皮革・革製品のサステナビリティを発信する「Thinking Leather Action(TLA)」事業の、皮革・革製品がエコでサステナブルな理由<15秒動画>(皮を活用することは脱酸素につながる篇)が好評!!


YouTube、Instagram、Facebook、tiktockで動画広告を開始し、現在、373万回再生を突破しております。皆さまにぜひご覧いただき、拡散もお願いします。


【レポート】「TLGFC」

東日本バッグ工業組合 組合員有志による人気イベント「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION」のポップアップイベントが2月22日(木)~2月28日(水)、JR船橋駅構内(さざんかさっちゃん像付近 北口から入ってすぐ)で開催されました。
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会場の目の前にある、東武百貨店船橋店(バッグ売り場、平場)は、「ラグジュアリーに依存せず、国内のバッグメーカーによる製品をしっかり集積して実績を出している」と「WWDジャパン」(オンライン記事 2月27日)で掲載されるなど、国内バッグブランドをお求めのユーザーの皆さまが数多く立ち寄ってくださる場所となっています。


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今回は可処分所得が高いユーザーに向けた、ハンドバッグのカスタムオーダー(きくひろ「ペトラルカ」)が目をひきました。ロングセラーのハンドバッグをベースに、お好みのカラー、レザーを選んでいただき、世界でひとつしかないお気に入りを誂えることができます。

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財布では、藍染めや柿渋染めを施したレザーを使用したシリーズが幅広い世代に人気(三和袋物)。色合い・風合いの素晴らしさをじっくりと確かめてくださるユーザーの皆さまをよくお見かけします。
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リモートワークの縮小傾向に伴い、パスケースやIDカードケースの新調も増えているそうです。
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高感度ユーザーには、メガネケースほか、デザイン性の高い革小物(塩野「CALDO...TOKYO JAPAN」)がヒット。アイテムの組合せで自分らしくカスタマイズできるシリーズを中心に多彩なコレクションを打ち出しています。

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また、トップスをボトムスにタックイン(シャツなどの裾を入れる)する着こなしの復活により、ベルトがブレイク中。特にバックルを革巻きした仕上げのベルト(高梨「ベルラベル」)は、いまでは限られた職人にしかつくることのできない製品に。希少性に注目していただきたいですね。

次回は、3月11日(月)~3月15日(金)、池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で開催予定です。お楽しみになさってください。



【新プロジェクト】「LEZZA RESILIENCE PROJECT」

皮革業界における資源ロス問題の解決を目指す「#LEZZARESILIENCE PROJECT」が新たな取り組みを発表しました!

天然素材を原料とするレザーの生命の証「傷やシミ」などのナチュラルマークを理由に選別された「規格外レザー」の課題を解決すべく、革を通して「もの」を育てるライフスタイルを提案する皮革メーカー、富田興業株式会社と国際ファッション専門職大学 平井ゼミとの産学連携で2021年にプロジェクトをスタート。2022年には、国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」の学生部門最優秀賞を獲得するなど高く評価されています。
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このたび、国産バッグブランド「HERGOPOCH」を運営する株式会社キヨモトが参画。「レザー×アルミ」天然素材と金属のハイブリッド素材を使用したサコッシュがリリース! アルミの可塑性により小さくても自立し、とても便利。生産数限定のスペシャルアイテムが早くも人気です!!

「ファッションビジネスを学ぶZ世代の学生とともにサステナブルなものづくりを目指していますので、応援よろしくお願いいたします」(プロジェクト責任者 富田興業株式会社 森田正明さん)

新しい時代の革製品に注目が集まっています。



【ラーニング】全国皮革振興会 皮革手芸教室

一般社団法人日本皮革産業連合会の会員団体のひとつ、全国皮革振興会 皮革手芸教室(東京・蔵前)が2024年4月生の募集を開始しました。

全国皮革振興会は、皮革の楽しさや美しさをユーザーに広く周知すべく設立された任意の団体。1966年より皮革手芸教室を開講し、現在までに延べ3,400名が参加。気軽に革のものづくりが楽しめると好評です。
2021年には同じく蔵前エリアの駅周辺に教室が移転。アクセス便利になりました。問合せ、申し込みなどは下のリンク先をご覧ください。



【イベント】「卒祭2024」

専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジの卒業制作展と学園祭が融合したイベント、「卒祭2024」が3月8日(金)~10日(日)に開催されます。シューズ・バッグコースの展示は毎年見応えがありますよ!

同校は、国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード2023」のフットウェア部門フューチャーデザイン賞とアーティスティックデザイン賞をダブル受賞するなど話題です。



【イベント】「皮革フェア」

皮革産地、兵庫県姫路市の恒例イベント 「皮革フェア」が3月10日(日)、姫路市立西御着・上鈴・中鈴総合センター及び見野の郷交流館(見野総合センター)の各会場で同時開催。各会場を巡るループバスも運行されるそうです。
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姫路市吹奏楽団によるオープニング演奏、デザイナー コシノミチコさんが姫路のレザーを使用してデザインした衣装の特別展示のほか、革製品やハギレの展示・販売、革の小物づくりを体験できるレザークラフト教室など盛りだくさんです。どうぞお出かけください。


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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