欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2024年6月 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。

今回は、キッズレザープログラムに来た小学生からの難しい質問とジャパンレザーアワードの話。日本皮革産業連合会(JLIA)でこども達にレザーの魅力を発信するプロジェクト、「キッズレザープログラム」の委員を担当している村木さんならではのリアルな内容です。また、国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード2024」のお知らせもプラスしています。ぜひ、ご覧ください。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしていますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。

当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。

今後のスケジュールなどは下のリンク先をチェックしてください。


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毎度です!「先日、スマホを落としてなくしました」ムラキです。

まぁ、スマホを落としたのはショックではあるんですが、その過程の中で、「スマホをなくして新しいスマホにしてもラインの会話記録くらいしか失っていない」「代替スマホがあってeSIMがあれば4時間ほどで全部復旧できる」「公衆電話、ほんとにないな」などのさまざまなことが学べましたわ。またどこかでまとめます。大丈夫!スマホなくしたくらいじゃ世界は変わらない!むしろ一生使えるネタを拾えましたわ。

今月の話としては・・・

・キッズレザープログラムの質問を受けてその解答
・キッズレザープログラムが8月に経済産業省の「こどもデー」に今年も出展
・ジャパンレザーアワード募集開始したよ!

などとなります。

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キッズレザープログラム、というJLIAのプロジェクト


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多分、10年くらい関わっているんですよ、私。
えっ! もう10年以上、キッズレザープロググラムというプロジェクトに。



≪KLPの事業目的≫
1 革に関する正しい知識を持った消費者を育てる
2 皮革素材の可能性を伝えるモノづくり(生産)現場を育てる
3 職業選択に皮革産業という職業を選びやすい環境を作る

《KLPを通じて伝えたいこと》
KLPでは、こども達が革に触れられる機会を提供するだけでなく、正しい知識を学び、当たり前のように身の回りにある革製品について考えてもらうきっかけを創出したいと考えています。

この事業は10年以上前からJLIAでは行われています。SDGsが一般的になる前から、「革は食肉の副産物ですよ」ということなどをお子さんたちや親御さんに伝えてきていました。

高校生に革の請負職人としての話もしてきた

キッズレザープログラムのために東京出張行きまくったり、その過程で高校生に話をするためだけに自腹切って東京に行ったり、などいろいろおもしろいネタが拾えたものです。


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この話をした際には、「自宅工房で仕事していたら通勤もありません。ラッシュに揉まれる必要もありません」「1週間に会うのは仕事をもって来る営業さんとだけ!人と話さなくても生きていける!大丈夫!トモダチ100人いなくても生きていける!」という話をした際には、高校生よりも同伴して聞いていた教師のほうがウンウンと頷いていたのが不安になりましたが、あのときの先生は元気にしているかなぁ。

「豚と牛って鞣しは違うの?」という質問に・・・

豚も牛も革になるまでの作業はほとんど同じでしょうか?ピッグスキンの特徴として、毛が皮を突き抜けているため通気性が良い、摩擦に良い、と書かれていました。皮から革にする際に大きな違いがあれば教えてください。

このキッズレザープログラムを受託している担当者から、小学生のこどもが革に興味をもっているので教えてください、と親御さんから質問が届き、メールを何往復もしたそうです。

「オススメの絵本ありますか、とか、義父が肥育している牛の皮も革になっているんですか?とか。最終的にお子さんが自由研究として成果物を作るみたい。教えた絵本をすぐ読んでみたり、東京都立皮革技術センターにも足を運んでいるみたいです」(キッズレザープログラム担当者)

あー、なるほど。皮革技術センターにまで行くとはたいしたものだな、その親子さん。キッズレザープログラムという窓口通じてお子さんが革に興味持ってくれるとはありがたいなぁ。

豚と牛の鞣しの違いって?

豚と牛の鞣しの違いかぁ。結構難しい質問なんですよね。まず革の解説から。わかりやすく解説している動画をご覧ください。

この動画では、牛と豚の革の違いを解説していて、鞣しの違いの解答じゃないのですが、ここらへんを理解してから鞣しの話をしたほうが理解していただきやすくなると思います。

1 大きさが違うと設備が違う

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革を作る工場をタンナー、と言いますが、東京や埼玉などにそれぞれ10社弱が存在し、兵庫県たつの市と姫路市に登録者数でいうならば130社ほど存在します。(他の地域や詳細な数ではないと思います。それ言い出すと「何を持ってタンナーか」という論議にもなりますので。。)

で、東京のタンナーさんには豚を扱うところが多く、姫路市とたつの市は牛や馬が中心となります。これらは食文化の影響です。

関東は豚肉を食べる食文化であり、関西は牛肉を食べる食文化です。革は食肉産業の副産物です。そのため、東京の屠畜場などは豚が中心。そうなると豚皮を豚革にするタンナーが中心となります。

他方、関西は牛肉を食べる食文化であり、結果的に関西のタンナーさんは牛や馬などが多くなりました。

で、この違いが設備の違いに繋がります。関東のタンナーさんの設備は豚に適している設備=小さめとなります。他方、関西のタンナーさんの設備は牛や馬に適している=大きめとなります。

「大は小を兼ねるんじゃないの?」...大きな設備で小さく薄い豚皮を鞣すと、設備や工程によってはズタボロになります。中華包丁でお刺身を作るのは大変なわけです。ペティナイフでステーキ肉を切るのは大変なわけです。対象に対して適切な工具を使わないと効率や出来が悪くなります。

2 豚と牛では含有している脂が違う

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豚と牛、馬などはそれぞれに違いがあります。

豚の生き物の特徴としては脂が多いです。豚の角煮を作る際にそのまま煮込むと白い脂の層が固まります。あれが脂です。他方、牛や馬は、豚ほど大きさに対して脂を保有していません。

これが鞣しをする際に影響が出ます。設備、ではなくて、皮を革にする処方が異なります。
薬品の種類や量、タイミング、設備の稼働時間、などを決めるものを処方、と呼びます。これが豚や牛では全く違います。薬品も変わります。

結果的に、豚を鞣すのが得意なタンナーさんに「牛を鞣して」といっても、設備や処方が異なるため出来上がりが望んだものになるとは限らないわけです。

各タンナーや職人さんごとに得意技が異なる、というわけですね。

下のリンク先では皮革大学、という革の鞣し実習を行ったときの解説をしているのですが、私が習ったときはたまたま、和牛の皮を革に鞣しました。和牛は脂含有量が多く、ものすごくヌルヌルしていましたねぇ。豚はもっとすごいんだろうな、と思います。


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キッズレザープログラムが「経済産業省こどもデー」に出展予定です


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経済産業省は、「経済産業省こどもデー」というイベントを毎年8月の第一週に開催しています。今年も日程はまだ発表されていませんが、予定されているようです。


キッズレザープログラムは昨年もこのイベントに出展しており、今年も予定しているそうです。

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イベントではワークショップも開催されますし、革のことを知ってもらう 解説なども行われます。夏休みの自由研究にもおすすめです。

また、全国各地でイベントを開催中。そのイベント情報も随時、公式ウェブサイトに掲載されていますので、お近くのエリアの情報をチェックしてみてください。


ジャパンレザーアワード 募集開始!



さて、ジャパンレザーアワードの作品募集が開始されました。

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今年も9月28日(土)・29日(日)は、ジャパンレザーアワード審査会・応募作品展 開催

例年、9月下旬にジャパンレザーアワードの審査会が行われます。これは会場に全応募作品を並べ、それを土曜日に審査員が16時半か17時位までに審査します。この審査時間中は応募作品を見ることはできません!

ですが、17時以降~18時、さらに翌日の日曜日には1日、全応募作品を見ることができます。

例年、この同会場において、私が革の解説をしたり、レザークラフトフェニックスの展示販売などを行ってきました。革で作品、商品を作っている方はぜひご参加ください。そして全応募作品を見てみてくださいな。毎年、宮崎県から参加して見に来ている方もおられます。

会場では革の展示も行われ、私が歩きながら解説をしています。どれだけ、動画で解説しようが、実際に触らないと革はわかりません。ぜひ作品も革も触りに見に来てください。

おこさんが参加し、楽しめる展示やレザークラフト体験も充実される予定です。ファミリーでぜひ!

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審査会
9月28日(土) 11:00~16:00頃(予定)
審査中は直接作品を鑑賞することはできませんが、審査の進行状況は観覧可能です。4階の審査会場以外のエリアに関しましては、5階と6階にてイベントを開催しております。4階の審査会場以外のエリアへの出入りは自由です。

応募作品展
9月28日(土) 16:30~18:00(予定)
審査会終了後、会場が整い次第、応募作品展を開始します。
9月29日(日) 10:00~16:00(予定)

場所
渋谷ストリーム ホール
東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」C2出口直結


村木今後予定


7月19日(金)~20日(土) 「本日は革日和♪」(福岡・博多)


9月28日(金)~29日(土) 「ジャパンレザーアワード応募作品展」(東京・渋谷)

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

ボーナスシーズン目前。自分へのご褒美などをお求めになる方も少なくないと思います。7月に新紙幣発行を控え、財布の新調にも最適。ぜひ、上質な日本製革製品をお選びいただきたいですね。

今回もイベントやメディアのトピックなどをまとめました。参考にしていただけますように。


【コンテスト】「ジャパンレザーアワード2024」

国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード2024」公式ウェブサイトが公開されました! 

「ジャパンレザーアワード」は今年で17年目を迎えます。国産のなめし革などを使用した作品を対象とし、革を用いた製品の、新たな可能性を見出すアワードです。このアワードを通じて、新たな"発想・表現"のできる人材の発掘と育成に取り組んでいます。
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今年のジャパンレザーアワードも進化しています! 

今年度から「テーーマ賞」を新設。国内初のジャパンレザーの総合プラットフォーム「テーーマ\teema」の責任者 岩城さんが厳正に審査。ファッションの視点で選出され、受賞作品は「テーーマ」への掲載が叶います。テーーマ賞を受賞した作品には国内ECサイトおよび越境ECサイトでの販売を試みます。

また、昨年度から「選定作品」が新設され、部門賞の審査時に選定された作品を発表。受賞の可能性が大きく広がりました。
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9月28日(土)・29日(日)の二日間、全応募作品を展示するイベントを開催予定。

そして、テーーマ賞を除く全ての受賞作品は、消費者に"新たな発見"をもたらす体験型店舗「b8ta Osaka - Hankyu Umeda」(大阪・阪急うめだ本店 8階)に、12月1日(日)から1月6日(月)にわたって展示。
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b8taでは、来場者への説明はもちろん、ヒアリングも。作品へのリアルな声が各受賞者にフィードバックされます。ユーザーの反応、貴重なデータが得られるのも受賞のメリットですよ!

事前エントリーも6月17日(月)からスタート。この事前エントリーに申し込まないと、作品応募ができませんので、応募される方は必ずお申込みください。デザイン画ではなく、製品でご応募できることも大きなメリットです。企画・デザイン・ものづくりを分担しコラボレーションするチームでのご応募も可能ですよ。

公式サイトの申込みフォームに氏名、連絡先など、シンプルな内容を入力するだけ。スマートフォンにも対応しているので、どなたでも簡単にエントリーしていただけます。

「ジャパンレザーアワード2024」募集告知リーフレット、応募要項の冊子が公開されました! ぜひ、チェックしてください。


事前エントリーもお忘れなく!!



【写真展】上吉川祐一さん「いのち」

村木さん連載でもお知らせしましたが、埼玉県川口市 西川口レオフォトギャラリーにて上吉川祐一写真展がスタート!
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写真展「いのち」は、富士フイルムギャラリー(東京・札幌・大阪)の会期が無事終了。大阪展では会期中14日間で8,000名もの来場者を記録したそうです。

「皮革産業の盛んな兵庫県たつの市で生まれ育ちました。初めて牛革財布の撮影依頼を受けたのは15年前。その後も依頼をいただく中で、どのような過程を経て牛革製品となっていくのかに興味が湧き、取材を続けてきました。食肉加工をするための屠畜場では目を背けたくなるようなシーンもありましたが、大切な命をいただいて生活をしているという事実にあらためて気付かされました。私たち消費者が目にするのは製品となった後ですが、その過程には多くの人たちが関わっています。写真展を通じてその人たちの思いとともに私たち人間は動物や生き物たちに生かされているということが少しでも伝わればうれしく思います」(上吉川祐一さん/フジフイルムスクエア公式ウェブサイトより)。
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上吉川さんが、畜産農家からタンナーまでを丁寧に取材し、牛革製品が完成するまでの過程を撮影した作品を展示。

食肉の副産物として産出される皮を利活用してつくる牛革製品を通じ、「いのちの大切さ」について考えるきっかけになりそうですね。

写真集「かわと生きる」(ulus publishing)も発売されました。牛の「皮」が「革」となるまでの過程を丁寧に追いかけた、ほかに類のない一冊。革なめし職人(タンナー)へのインタビューも収録されています。

写真展会期中の6月29日(土)と30日(日)には、トークショー(各日ともに13:00から)の予定も。必聴ですね。


JILA公式ブログでは、皮革業界の情報発信に信頼が寄せられる、村木るいさんが上吉川さんにインタビュー。こちらも併せてご覧ください。



【イベント】「etcSHIPS」

エキゾチックレザーファッションコーディネート提案企画が「note」で高く評価されるなど、幅広い活躍でお馴染みの鎌倉泰子さん。

鎌倉さんが手がけるセレクトショップ型ポップアップショップ「etcSHIPS -エトセトラシップス-」が広島初開催! 6月20日(木)~26日(水)、福屋 広島駅前店で行われます。
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"365日の特別な普段着"のために、心に響くものだけを一つひとつ丁寧に選びとる。⁡⁡⁡
ディテールに宿る作り手の美意識、⁡その存在の理由に心奪われて。「好き」を集める毎日は、輝く瞬間に満ちている。⁡⁡⁡特別感溢れるアクセントアイテムたちが集まるスペシャルショップです。シューズ、バッグ、革小物、アクセサリーなど多彩なジャンルの9ブランドがピックアップされました。

参加ブランドのひとつ「n.number」がパイソンの財布をリリース。エキゾチックレザーの目利き、株式会社トムズから供給された上質レザーでつくられています!
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「エトセトラシップスに向けてお作りしました、エヌナンバーはじめてのリアルパイソンをご覧いただけます。艶がありながらもソフトな質感。⁡両方兼ね備えた優美な仕上げのお財布は日常を特別な日に変えてくれる・・・ラグジュアリー素材には、そんなパワーが備わっているような気がします。⁡
カラーはニュアンスが美しいグレージュ。⁡大人のファッションに似合う天然のモチーフは、手の中で輝きを増してくれることでしょう」(「n.number」三上直美さん) 
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広島周辺にお住まいの皆さま、ぜひ、お出かけください。



【イベント】書籍発売記念 財布職人座談会

人気書籍「一流サンプル職人が教える」シリーズの第三弾、「一流サンプル職人が教える本格レディース財布の仕立て方」が6月24日(月)に発売。レディース財布の王道、三型のつくり方を展開図や豊富な写真とともにくわしく解説している一冊です。

同書発売を記念した座談会が6月23日(日)、なんばカルチャービル 5Fで開催されます。
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監修者 アトリエKI 池田耕平さんと、当アワード歴代の部門賞受賞 中村保義さんが登壇!

「2人のサンプル師のお金の稼ぎ方」
「サンプル師って儲かるの?」
「プロとアマの定義ってなんだと思う?」
「今の仕事は楽しいですか?」
「どういうところが辛いですか?」
「サンプル師の仕事の楽しいこと楽しくないこと」
などなど、当ブログ連載でもお馴染みの村木るいさんが鋭く質問し、リアルなトークを引き出します。

参加については、「レザークラフトフェニックス」で該当の書籍を予約購入した方のみ参加可能。当日参加できない方には、座談会の録画データが送付されますよ。



【メディア】「何を隠そう...ソレが!」

各界から選ばれし語り手たちが披露する"逸話"に学ぶ新雑学バラエティ番組、「何を隠そう...ソレが!」(テレビ東京系/21:00~)6月12日(水)放送分は、足立区の最新(秘)バナシ【穴場で安くて住みやすい訳】。足立区のイメージが変わるような特集でした。

革製品づくりが盛んな足立区を代表する企業として、ハルタ、土屋鞄製造所が登場。ハルタのローファー、土屋鞄製造所のランドセルのヒットの理由も紹介されました。
「TVer」で見逃し配信中。本日6月19日(水) 21:53 終了予定です。


カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

6月4日(火)、大手コンビニエンスストアのローソンが、カスタマーハラスメント対策の一環として、店舗のクルー(スタッフ)の名札についての見直しを発表。昨今の状況やプライバシー保護等の観点を鑑み、実名以外での任意のアルファベット表記が実現しました。さらにはその問題で、皮革業界での先進事例がメディアに登場!最後のトピックでご紹介いたします。
このほか、イベント、トピックも加え、お伝えいたします。参考にしていただけますように。


【レポート】「ジャパンレザーVOICE」

Web動画配信コンテンツ「ジャパンレザーVOICE(レザボイ)」が、3年目を迎えます。今年度は配信スタイルをリニューアル。当連合会公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」から発信いたします。
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先日、2024年度第22回分の収録を行い、夏に欠かせないアイテムの最新傾向と夏休みのお出かけにぴったりのショップのご紹介を撮影させていただきました。「レザボイ」でしか見ることができない、ジャパンレザーのつくり手たちとジャパンレザーファンがつながる内容にすべく、鋭意製作中です。

最新情報および詳細は、当ブログでお知らせいたしますので、どうぞ、お楽しみに!

アーカイブは、「JLIAtv」でご覧いただけます。ぜひご視聴ください。



【イベント】「maruki OUTLET LEATHER SALE 2024」

大好評の学生向け企画が今年も開催決定!
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皮革卸の丸喜が本社ショールーム(東京・浅草)で、「maruki OUTLET LEATHER SALE 2024」第一弾を、6月12日(水) と16日(日)に行います。
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お見逃しなく!



【展示会】皮革卸個展

皮革卸の山陽の2025年春夏コレクション個展(東京・浅草)が開催されます。
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「山陽」
期間:6月13日(木)・14日(金)
場所:台東区立浅草公会堂(東京都台東区浅草1-38-6)


写真は前回開催時に撮影させていただきました。


皮革卸企業各社(大阪・神戸)の2025年春夏コレクション個展が6月18日(火)からスタートします。

「ミヤツグ」
期間:6月18日(火)~28日(金)
場所:同社ショールーム(大阪市浪速区大国2-5-4)


「寿屋」
期間:6月20日(木)・21日(金)
場所:大阪本社ショールーム(大阪市浪速区大国2-1-1)


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「富田興業」
期間:6月20日(木)・21日(金)
場所:神戸レザークロス3F(神戸市長田区西尻池町2-5-12)


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写真は東京展で撮影させていただきました。


【メディア】日本バッグ協会「サイフの日」

「繊研新聞」(6月7日)で、日本バッグ協会の「サイフの日」販促キャンペーンについて掲載されました。

日本バッグ協会は3月12日を「サイフの日」と定め、当日に向けた販促キャンペーンとして使用済み財布の回収を行っています。今年で9回目となり、百貨店を中心に25店、26売り場が参加。

百貨店や専門店の売り場に回収ボックスを設置して、使用済み財布を約1,500個集めました。回収した財布は同協会がまとめて、神社の神職に清祓(きよばら)いしてもらい処分したそうです。買い替え需要の促進はもちろん、「財布の捨て方がわからない」というユーザーの悩みを解消しました。


近年では「メルカリ」などのフリマアプリでの個人売買も増えているようですが、リセールによるブランドイメージ棄損にもつながる可能性も懸念されています。土屋鞄製造所では、顧客が古くなり使わなくなった鞄や革小物を引き取り、修理やメンテナンスを行い、ポップアップイベントなどで再販売する取り組みを行っています。


SDGsの12目標のひとつ、「つくる責任・つかう責任」にもつながる、製品回収は今後も注目したい流れですね。


【メディア】「レザークラフトフェニックス」  

大阪の人気ショップ「レザークラフトフェニックス」が、首都圏で一番聴かれている朝の情報番組「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ)に出演。同社で1年前から実施している「ビジネスネーム制度」について取材されました。



WebやSNSが普及するいま、店舗営業にまつわる業務以外にも、SNSでの顔出し投稿、動画配信なども増加。本名を起点に個人情報にアクセスしやすいため、ボタンのかけ違いによるトラブルの防止は喫緊の課題です。さらには人手不足問題もあり、安心して働ける環境づくりも欠かせません。
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「ビジネスネーム」は「ニックネーム」というより、アーティストやタレントの「芸名」に近い感覚で、ポジティブにとらえて、日常的に使うことができるのもいいですね。今後、皮革素材および革製品の販売現場においては選択肢のひとつとなりそうです。写真は「レザークラフトフェニックス」公式SNSアカウントより。

また、当ブログ 連載でお馴染みの村木るいさんが、この件について、「ジャパンレザーVOICE」のコンテンツ「キーパーソンインタビュー」で語っています。「JLIAtv」でのアーカイブ配信、編集後記でも公開していますので、併せてチェックしてください。



カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

今年は梅雨入りが平年よりも遅れていますが、早くもゲリラ豪雨が降り、季節の変化を感じます。6月からの定額減税に加え、6月16日に「父の日」を控えるなか、売り場ではギフト提案、そして、「セルフ父の日」ニーズの復活にも期待したいですね!

今回もイベントレポート、トピックも加え、お伝えいたします。参考にしていただけますように。


【レポート】「JIS K 6541:2024 革(レザー)-用語」制定などの説明会

「東京レザーフェア」(東京・浅草 都立産業貿易センター 台東館 4~7F/5月23日・24日)会期中の5月24日(金)、同じ建物の8Fで、一般社団法人日本皮革産業連合会(JLIA)が、皮革業界等の素材用語を規定する「JIS K 6541:2024 革(レザー)―用語 Leather-Vocabulary」、および4月に改訂された日本エコレザーの認定制度に関する説明会を行いました。
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この写真では見えませんが、会場にくまなく設置された補助椅子にもすべ着席。約160名もの方々が参加。質疑応答も活発に行われ、皆さまの関心の高さを実感しました。

翌週からメディアでの報道がスタート。5月27日(月)の「繊研新聞」デジタル版で公開後、該当記事を投稿した同社公式Xカウントのポストが160万以上のインプレッション(表示回数)を獲得しました。

「WWDJAPAN」などのメディア、ファッション業界・レザー業界で活躍するビジネスパーソン、レザークリエイターたちが次々とSNSで投稿。とても盛り上がっています。今回の流れは「note」のアカウント「belllens」でまとめ記事化。説明会開催前からの流れに加え、6月3日(月)までの動向がアップデートされています。ぜひ、ご覧ください。



【レポート】「TLGFC」

東日本バッグ工業組合 組合員有志による「TOKYO LEATHER GOODS  FACTORY COLLECTION(TLGFC)」ポップアップイベントが本日6月5日(水)まで、池袋駅構内 南改札外イベントスペース(東武百貨店 B1F 6番地入り口前)で開催中です。

今回は会期を3つに区切り、参加ブランドの一部をメンバーチェンジするという試みを実施。乗降客が多い池袋駅構内で通勤通学の行き帰りに、新鮮な印象をアピールしています。

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今回は「スクイーズ」が初参加。上質な革財布、革小物を紹介しました。

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「ステージ」では、「父の日」ギフト提案を強化。使いやすさを追求したペンケース、メガネケースに加え、長財布もラインナップ。
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7月からの新紙幣発行を見据え、災害時やシステムトラブル時のバックアップとして、スマホ決済ユーザーにとって安心で持ち運びやすいコンパクトなタイプを訴求しています。

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多様化するニーズに真摯に向き合う「三和袋物」。サイズ、カラー、デザインがバリエーション豊富に展開しています。

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「ペトラルカ」はエレガントな上質バッグが好評。海外からのインバウンド客には、パイソンやリザードなどエキゾチックレザーのプレミアム感のあるバッグがヒット。
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値札を見ずにお求めになる方が多いそうで、メイドインジャパンのクオリティと円安によるお値打ち感の相乗効果でお買い上げが続々。

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上野松坂屋、大丸東京店など、百貨店でのポップアップイベントも相次ぐ「ベルラベル」。上野松坂屋でのイベント「HAPPY PANDAFUL DAYS」とのコラボレーションによるコラボ限定アイテムが大ブレイク。その影響で、今回もパンダ関連アイテム(革小物にパンダモチーフの刻印)などが人気を集めています。大丸梅田店でもポップアップイベント開催予定です。



【イベント】「日本革市」

国産天然皮革の魅力を伝える人気イベント「日本革市」が2024年春夏シーズンもスタート! 福島県郡山市のうすい百貨店 1F ポップアップスペースで開催中!

会期中、第一週・第二週で参加ブランドが変わり、清川商店、三竹産業、リーブス、ハートビート、エイチが出展しています。

福島県唯一の百貨店、うすい百貨店には、県内の浜通り、会津からもリピーターが訪れ、「日本革市」でしか買えない日本製革製品との出会いを、心待ちにしてくださっている顧客も多く毎回盛況です。「父の日」ギフトはもちろん、「セルフ父の日」として上質なジャパンレザーをお探しの大人世代のユーザーの皆さまもいらっしゃるようです。会期は6月10日(月)まで。



【コンテスト】「ジャパンレザーアワード2024」

国内最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード」が、2024年度公式ウェブサイトのグランドオープン前に、同アワードのポータルサイトでうれしいニュースが発信されました。

「ジャパンレザーアワード2024」募集告知リーフレットおよび応募要項 冊子(どちらもPDF)が公開スタート!

いち早く作品の構想を練りたい皆さま、ぜひ、チェックしてください。

なお、公式ウェブサイトのグランドオープンおよび事前エントリー申込み開始は、6月17日(月)です。改めてお知らせいたします。お楽しみに!!



【展示会】皮革卸個展

皮革卸企業各社が2025年春夏コレクション個展を東京・浅草周辺エリアで開催。その一部をご紹介いたします。

「富田興業」
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日程:6月5日(水)~7日(金)
場所:富田興業株式会社 本社 2F ショールーム(台東区今戸1-3-12)


画像は「東京レザーフェア」開催時に撮影させていただきました。

「吉比産業」
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日程:6月5日(水)~7日(金)
場所:吉比産業株式会社 東京支社 ショールーム(台東区東浅草1-2-2)


画像は「東京レザーフェア」開催時に撮影させていただきました。

「丸喜」
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日程:6月5日(水)~7日(金)
場所:株式会社丸喜 本社 6F ショールーム(台東区浅草7-3-6 タテマツビル)


画像は、前回開催時に撮影させていただきました。なお、ショールームを移転なさっていますので、ご注意ください。


【写真集】上吉川祐一さん「かわと生きる」

先週の村木さん連載でもお知らせしましたが、上吉川祐一さんの写真集「かわと生きる」(ulus publishing)が発売されました。

牛の「皮」が「革」となるまでの過程を丁寧に追いかけた、ほかに類のない一冊。革なめし職人(タンナー)へのインタビューも収録されています。


写真展「いのち」は富士フイルムギャラリー(東京・札幌・大阪)の会期が無事終了。大阪展では会期中14日間で8,000名もの来場者を記録したそうです。続いて首都圏エリアでもイベントが予定されていますので、改めてお知らせいたします。

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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