足サイズ計測実行委員会 靴と体の大切な関係 いつまでも美しく歩くために
2021年 大人の足サイズ計測から

革靴を想定通りのサイズで選んでいる人は少ない

本章では、まず被験者が自己申告した「いつも履いている革靴のサイズ」について集計しました。 革靴サイズの男女別出現率を図10-1および図10-2に示します。

図10-1

図10-1. 革靴サイズ(No.5)の出現率

図10-2 男性
図10-2 女性

図10-2. 革靴サイズ(No.5)の出現率

女性の最多出現サイズは23.5cm、次いで23.0cm、この2サイズで全体の約半数を占め、本結果は2008年調査と同様です。さらに、22.5~24.0cmの4サイズにまで拡大すると、全体の8割弱をカバーすることができます。それに続いてニーズの高いサイズは22.0㎝ではなく24.5㎝であり、靴を供給する側のサイズアソートの参考になるでしょう。男性の最多出現サイズは25.0㎝、次いで25.5㎝、26.0㎝と続き、この3サイズで全体の約半数を占め、この結果も2008年調査と同様です。さらに24.5㎝と26.5㎝を加えた5サイズにまで拡大すると、全体の8割弱をカバーすることができます。なお、革靴サイズの分布は女性よりも男性の方が広いので、メンズシューズの方がレディスシューズよりも多くのサイズを用意しないとカバー率が上がらないことがわかります。

次いで、「自己申告による革靴サイズ」のグループごとに、それらのサイズを履く被験者の実足長と実足囲の分布を求めました。 例として、男性は革靴サイズ25.0cm、女性は23.5cmを履くグループの散布図を示します。(図10-5)

図10-5 男性
図10-5 女性

図10-5 革靴の足長サイズと足長・足囲の実測値の関係(抜粋)
※図中のX軸は足長(mm)、y軸は足囲(mm)

上記の通り「23.5cmを履く女性」といっても、実際の足長は21.6~24.3cm、実足囲は21.1~24.9cmと多様でした。すなわち、シューフィッティングが一筋縄ではいかない所以です。

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