欧米ブランドに「負けていないぞ!」

April 12, 2023

ジャパンレザー NEWS【まとめ】<4月第3週>

カテゴリー: ジャパンレザー トピック&イベント まとめ

桜前線はかつてない速さで北上。札幌でも4月18日に開花すると発表されました。移動の制限もなくなり、国内旅行のニーズも増加。店頭でもトラベル関連商品が好調のようです。新しい季節、新しい気分を体感できるジャパンレザーと出会っていただきたいですね。

今回も学びの情報、メディア情報ほか、さまざまなトピックをまとめました。参考にしていただけますように。


【講座情報】「皮革講座 Basic(初級)」

毎年好評のレザーソムリエ「皮革講座 Basic(初級)」2023年のスケジュールがレザーソムリエ公式ウェブサイトで発表されます。皮革業界のエキスパートたちが多彩な皮革素材の知識をレクチャーしてくれます。本日4月12日(水) 13:00より受講申し込み受付がスタートとなります。13:00以降、トップページに「Basic(初級)皮革講座はこちら!」ボタンが出現しますので、クリック後、エントリーしてください。



【メディア情報】「東京レザーフェア」

2022年10月からオンラインと東京レザーフェア会場にて計4回にわたって開催された「TLF主催 リーダーズセッション」、マザーハウス代表・山崎大祐氏と学ぶ「これからの時代に生き残る会社のつくり方」シーズン3・<チェンジ企業に学ぶ>のショート版が、YouTubeにて公開されています。ショート動画は忙しいビジネスパーソンにぴったりですね。


【メディア情報】「JLIAtv」

一般社団法人日本皮革産業連合会の公式YouTubeチャンネル「JLIAtv」で、【革の名刺入れ・カードケース】春の新生活おすすめレザーアイテムをご紹介 [ジャパンレザーVOICE:TIME&EFFORT]が公開されています。

今回のテーマは、「名刺入れ・カードケース」。この春、新生活をスタートする方、人事異動、昇進、転職などによって新しい環境、新しいステージを迎える皆さまに向けて提案。あわせて放送後記もチェックしてください。




【メディア情報】「Exotic leather News CLIP by JLIA」

エキゾチックレザーの魅力を発信するSNSアカウント「Exotic leather News CLIP by JLIA」で特別企画、「レザー&バッグ業界のエキスパートが聞く、エキゾチックレザー企業最前線」が公開されました。SNSでは掲載しきれなかった画像を多数加え、読みやすくブラッシュアップしお届けいたします。
インタビュー風景 前編.jpg
レザー業界、バッグ業界の第一線で活躍するエキスパートがエキゾチックレザーを手がける企業・事業者にインタビュー。レザーファン、ファッション好きのユーザー、そして、幅広いジャンルのビジネスパーソンの皆さまに、日本製エキゾチックレザーおよび、エキゾチックレザー製品の魅力をご紹介します。
新シリーズ第1弾は、株式会社レザーマニア東京にお邪魔し、長年バッグ業界でものづくりをサポートする宮城基郎さんにお話しを伺いました。
2F 全景 前編.jpg

Q 多様化するニーズに応えるショップづくりとは?

当店はエキゾチックレザーの取り扱いが多く、お客さまにご好評いただいています。クロコダイル、パイソン、リザード(トカゲ)、シャーク(サメ)、スティングレイ(エイ)に加え、珍しいところではウミヘビ、ジャクルシーなどもご用意しています。
レザーマニア東京様3937スティングレイ.jpg
レザーマニア東京様3941ウミヘビテジュー.jpg
レザーマニア東京様3940ジャクルシー.jpg
東京スカイツリーのある押上駅の近くにあり、アクセスが便利な場所ですが、地方のお客さまからのご要望にお応えして通販にも力を入れています。サイトの写真だけではわかりにくいというお客さまには、LINEでリクエストなどを受け付けています。特に、質感に関するご質問が多いので、動画に撮ってお送りするサービスが好評です。通販は触ることができないので最大の欠点ですから。店内でレザーを触って、柔らかさ・硬さを感じていただければと。そんなやりとりでご自分のイメージと近いか検討していただき、多くのお客さまに安心していただいています。

Q 見やすさ・探しやすさを意識なさっていますか?

2階では素材別・色別の陳列で構成しています。同じ系統の色をまとめ、お好みの色合いに近いレザーを探していただきやすいようにしています。
2F コーナー 前編.jpg
レザーマニア東京様3939カラー別陳列.jpg
また、ハンガーで陳列したり、カットレザーを個包装にして陳列したり、初めてご来店なさったお客さまにも探しやすいとよろこんでいただいています。

Q 特別感のある素材はありますか?

皮革産地で知られる兵庫県姫路市の老舗タンナー、坂本商店さんの「黒桟革」の別注レザーをリザードでご用意しております。
レザーマニア東京様3946黒ざん革.jpg
「黒桟革」は「革の黒ダイヤ」と称される希少なレザーです。
黒桟革 前編.jpg
黒毛和牛の革表面に日本古来の伝統技法である「漆塗り」を施してつくるのですが、エキゾチックレザー版をご依頼して試行錯誤するなか、リザードの質感とマッチし、ほかにないレザーができました。

Q クリエイター向けの便利な製品はありますか?

カットレザーがご好評いただいています。あらかじめ、財布用のサイズにカットしておりますので、すぐにものづくりをはじめていただけます。サイズもいろいろありますので、お好みのサイズを選んでいただけます。このところ、人気のスマホショルダーにも対応しております。
カットレザーコーナー 後編.jpg
エキゾチックレザーは縫いにくい場合は、このカットレザーをメインにして牛革などでベースとなる額縁に囲むデザインをおすすめしています。とてもつくりやすくなりますので、お試しいただきたいです。

Q 人気のレザー素材や製品は?

このところ、パイソンが人気ですが、女性の場合、柄のワイルドさがちょっと怖い、というお声もあります。特に、ダイヤモンドパイソンのハッキリとした白×黒カラーは強烈過ぎて...というご要望に応え、白黒紋様を薄くするために軽く漂白加工を施した無染色革、ハーフブリーチタイプをご用意しました。
レザーマニア東京様3934ハーフブリーチt.jpg
このヘビ革は、背割(蛇腹の柄、ハシゴ状のウロコ部分がメイン)のマット仕上げで、柔らかいので、本物の証であるウロコの立体感を堪能していただけます。ソフトな肌触りが魅力で、引っ張ったり釣り込んだりする時に弾力があるので扱いやすい素材です。
レザーマニア東京様3943パイソン.jpg
このほか、パイソンのバリエーションは豊富にご用意。レザークラフトファンだけでなく、皮革業界のビジネスパーソンにもご支持いただき、多彩な加工、染色、柄のバリエーションを実際に見るとデザインのインスピレーションが湧くと言っていただいています。ぜひ、店頭でご覧いただきたいです。

インタビューを終えて

現在、バッグを中心としたポップアップイベントを主催しており、「他の人と違うちょっと変わったものがほしい」というご要望をよくお聞きします。高級なもの、上質なものでいま手持ちにないものをお探しです。そんなお客様におすすめしたくなるようなエキゾチックレザーが豊富にあり、しかも個性的なレザーが多いのがいいですね。
レザーマニア東京様3936シャーク.jpg
レザーマニア東京様3938シャーク.jpg
シャークレザーの充実も目を奪われました。気仙沼産のヨシキリザメは復興の一助にもなるのがいいですよね。私自身も ものづくりに使用し数多く取り扱いましたが、あまり見かけない種類があり新鮮! クロコダイルに関しては、発展途上国の雇用創出、所得および就学率向上につながっているとお聞きし、「SDGs」にマッチしていることを改めて実感しました。

レザーマニア東京様3944パイソン.jpg
パイソンはロングトレンドですが、私の主催イベントでも人気です。大人世代は白スニーカーを軸としたコーディネートが定着しているので、合わせるバッグ、革小物も白もしくは淡色をお探しです。
レザーマニア東京様3934ハーフブリーチ.jpgのサムネイル画像
そんなニーズに合う色柄の豊富さがうれしいですね。やはり、今回ご紹介いただいたハーフブリーチタイプに注目しています。便利なカットレザーはサイズもさまざま。
時計ベルト用カット 後編.jpg
なかには時計ベルト用も。革漉きのサービス(有料/対応レザーは店頭でご確認ください)もあり、トライしやすいので、クリエイターの皆様にも活用いただきたいです。
革漉き 後編.jpg
百貨店の売り場を中心に同質化してしまっていますので、個性を打ち出す方法のひとつとして、エキゾチックレザーをおすすめします。製品に使用することで上代アップにつながり、店頭でのディスプレイのアイキャッチにもなります。エキゾチックレザーをお好きな方はリピーターになりやすく、売り上げ向上にも貢献してくれますよ。限定アイテムや一点ものアイテムなどからトライアルしてみてはいかがでしょうか?
2F 取材風景 後編.jpgのサムネイル画像

株式会社レザーマニア「レザーマニア 東京」


宮城基郎
DCアパレル、大手バッグ製造卸会社に30年間勤務。営業、MD業務や新規ブランド立ち上げに関わった後、2015年1月より独立。「革業界、バッグ、革小物業界を元気に」を理念に、生産・企画・営業まで、トータルにアドバイスできる強みを有し、現在数社とコンサルティング契約。現在、タンナーと協業でオリジナルブランドを立ち上げ、新たなメイドインジャパンの切り口でものづくりにもチャレンジ。また、自身でセレクトショップをオープン。各地の百貨店などからオファーが相次ぎ、ポップアップイベントも開催。


【JLIA HP更新情報】「ファッションローガイドブック2023」

経済産業省では「ファッションローガイドブック2023 ファッションビジネスの未来を切り拓く新・基礎知識」を3月31日に公開しました。

同ガイドブックは、ファッション産業の健全な発展を目指し、「ファッション未来研究会~ファッションローWG~」を立ち上げ、とりまとめられたものです。

「ブランドを立ち上げたらまずやるべきこと」「ファッションデザインの権利について知っておくべきこと」「海外でのビジネスを検討する際に知っておくべきこと」など7つのテーマに分けて、ファンションローの観点からぜひ知っておいてほしい内容が実用的なチェックリストにまとめられています。


プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

最近のブログ記事

カテゴリー

月間アーカイブ

rss
facebook witter

このページの一番上へ