欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2011年7月13日 の記事

カテゴリー: 国内革事情

 

 


「2012春夏コレクション 第84回東京レザーフェア」レポート最終回は

今年度からレザーフェア6月展で実施されることになった
[総合展示“革のできるまで”]。

 

 


会場は[パネル展示]、[ミニ展示 墨田・なめし機械と道具]展、
実演と体験[革の仕上げに触れてみよう!]
3つのコーナーで構成されました。

 

 


墨田区の旧木下川(きねがわ)
小学校内の[産業・教育資料室きねがわ]が
保管している貴重な資料が登場した[ミニ展示 墨田・なめし機械と道具]展。
なめし作業に長年使われていた珍しい機械や道具の一部とともに
DVD「木下川の皮革工場をみる
~皮を革に変える~」が放映されました。

 


形状をそのまま表現した[かまぼこ板]、[タイコ]、
なめした革を板に張り天日干しをする際
釘をトントン打ちつける作業音を反映した[トントン張り]など
ユーモラスなネーミングの道具も。

これらは1960年ごろまで使われていたそうですよ。

 

 トントン.JPG

 
[革の仕上げに触れてみよう!]では
[ネット張り(写真上)]、[表面加工]、[手もみ加工]といった
墨田の職人さんの熟練の技が実演され、
直接指導していただきながら、希望者が体験にトライ。

 

体験.JPG

 

 

革のできるまで 実演.JPG

 


みなさん真剣な眼差しで取り組んでいましたよ。

 

 

 

「革は通気性、保温性、柔軟性、強靭性、
加工性など数多くのすぐれた特性を備えていますが
消費者のみなさまにとって
未知な部分が多く残っているのではないでしょうか。
もっと革のよさを多くのかたがたに
見て、聴いて、触れて、体感していただきたい」
協同組合 資材連 久保田清人理事長が

そんな想いを込めた新しい試みは

一般ユーザー、学生をはじめ、皮革関係の仕事をなさっているかたにも
新しい発見があり、参考になる内容で、大変好評。

 

混雑する会場.JPG

 

1日2回 計4回行われ、毎回大盛況でした。

 

 

また“皮”が“革”になるまで、革の産地、
国内の皮革製品 年間需要などを[パネル展示]で紹介。

 

 

高度な技術と職人技を駆使した
各プロセスでの丹念な作業も大きな特色。

革が本来もつ機能性に加え、
肌目の美しさ、しなやかさ、繊細な色出し・・・
その仕上がりは高く評価されています。


なめしの際の排水処理など、環境保全・対策にも注力。
ひとに自然にやさしいエコレザーの開発、
普及に取り組むメーカーも増加。
高品質で地球にやさしい日本の革について解説されました。

 

 

 


ほかにも、ファッションジャーナリスト
藤岡篤子さんによるセミナー
「プレタポルテコレクションから見る
 ファッショントレンド」も開催されました。

 

こちらも
併せてごらんください。

http://fashionjp.net/creatorsblog/suzuki/2011/07/-2012844.html

 

 

 

 

 

 

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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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