欧米ブランドに「負けていないぞ!」

2021年3月31日 の記事

カテゴリー: 村木るいさんの「人に話したくなる革の話」

月1回のスペシャルコンテンツ、村木るいさんの「人に話したくなる革の話」。今回は水産皮革(鯨・鰻・鮫・エイ...)利活用の歴史をひもときます。

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通常、皮革産業のさまざまなトピック、イベントのレポートなどをお届けしておりますが、人気イベント「本日は革日和♪」を主宰する村木るいさんが月1回スペシャルコンテンツをお届けしています。イベント、セミナーなど精力的に活動する村木さん。皮革に関する確かな見識を有し、幅広い情報発信に支持が寄せられています。
当ブログでは、レザーに関心をもちはじめた若い世代のかたや女性ユーザーにお伝えすべく、わかりやすい解説とともに西日本の皮革産業の現状をご紹介しています。独自の視点・レポートが大好評です。
人気イベント「本日は革日和♪」。今後の予定、スケジュールなどは下記のリンク先をチェックしてください。

  「本日は革日和♪」

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毎度です!

「久々のイベント準備でてんてこ舞い」のムラキです。

4月2日(金)~3日(土)に久々の「本日は革日和♪ in大阪」を開催します。今回は革屋さんなどフル出展です。


4/2.3(金土) 本日は革日和♪in大阪  フルメンバーで開催&lized塗料相談会&徒歩ツアー開催 | 本日は革日和♪


で、前回のJLIAblogで紹介したナルトビエイの革ですが、今回は上記イベント出展の会社さんで実際に触れることが可能です。そこらも上記blog をご覧ください。


前回のblog掲載後に、

「鯨の革はどうだったの?」

「以前うなぎの革見たよ」

「鮫の革が刀で使われていた」

といった声をもらいましたので、

じゃぁ、これらの革=水産皮革、と呼ばれる革はどんなものがあり、歴史上どこで使われてきたのか・・・など、資料交えて解説してみましょう。

目次 [hide]

水に住んでいる生き物の革は水産皮革

鮫革とエイ革。隣同士で紛らわしい話

宮城県汽船沼では鮫革を作っている。今も。

宮城県汽船沼の鮫はヨシキリザメ

実際に手元にある鮫革はシボのあるふんわりとした革

戦時中は代用革として靴などに使われていた

鮫の革はゴツゴツ?ふわふわ?

私も見たことがない鯨の革の歴史利用

うなぎの革もあるけど、これもみんなが食べている鰻ではない

厚み0.5mmで幅が10cm弱

鰻の皮って食べるよね?

ただ単に見た目が似ているからって「ウナギ」とつけられたヌタウナギ

日本から 輸出されたヌタウナギは食べて鞣されているのか?

浦上製革所さんのナルトビエイの革がこうなった!ここで触れます!

地層のような表情が出たナルトビエイ

まだ試作品段階ですが、4/2.3の革日和で触れます

水に住んでいる生き物の革は水産皮革

水産皮革、という表現は戦前戦中くらいによく使われており、現在はそれほど見かける単語ではありません。

下記は1973年発行のストックグラフに掲載された昭和13年=1938年の水産皮革の鞣しの写真です。
(ストックグラフはストック小島さんが昔出していた業界紙。100冊ほどは手に入れたんですが、全巻揃えるのは大変だろうなぁ(´Д`)ハァ...)

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内容としては、「海外からの原皮供給が途絶えてしまったが、日本は島国。おかげで海洋生物が多く取れ、その皮革が使える。クジラや鮫革があるよ!」というものです。

ここらの戦前戦中戦後の革の話をしだすとものすごく長くなりますので、置いておきます。話し出すとここらは長いんですよ(;・∀・)

さて、この写真から水産皮革の話をスタートしましょう。まずは写真にも写っている「鮫」から。


鮫革とエイ革。隣同士で紛らわしい話

宮城県汽船沼では鮫革を作っている。今も。

趣味と実益かねて漫画だろうが小説だろうがTVだろうが映画だろうが、革に関わりそうなものは手当たりしだいに収集しています。

どれだけ「TVよりもネットだよね!」という時代が来ても、TV屋さんが集めている映像資料やツテ、取材に使われる金額などはやはりすごいものがあります。ですが、このTVという媒体は厄介で、収集しそこなうと後日手に入れるのにものすごく苦労します。

個人的に「工場潜入!」「職人探訪!」的な番組は問答無用で録画していますが、数年前にこの宮城県の鮫の加工会社が映し出されました。こちらの会社では鮫を市場で購入後、かまぼこを作ったり、コンドロイチンを取った後に革も自社で鞣している、という説明。えっ!宮城県汽船沼で実際に鞣しまでしているのか!と革関係者で驚いたものです。まさか姫路市やたつの市のタンナーに外注ではなく、内製していたとはなぁ(;・∀・)


宮城県汽船沼の鮫はヨシキリザメ

こちらの鮫はヨシキリザメ、と呼ばれている鮫。
鮫で実際に価値があるのは肉よりもフカヒレ、と呼ばれる部分。ヒレ部分ですね。こちらが一番価値があります。中華料理の高級食材ですから。

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ヨシキリザメ - Wikipedia


実際に手元にある鮫革はシボのあるふんわりとした革

厚みは1.5mm前後。ふんわりとしており、シボ(=シワ)が入っています。引っ張るとシワが伸びるので伸びます。強度的なものは要求しづらいですね。

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こちらの鮫革、現在は財布やカバンなどに使われていますね。結構カッコいい革ですよ( ´∀`)bグッ!


戦時中は代用革として靴などに使われていた

靴を勉強しようとして検索したら出てくる「靴の話 大岡昇平戦争小説集」という小説があります。

まぁ、靴の技術的な勉強には全くならないのですが、戦時中の靴の重要性を学ぶには最適な話です。

いやぁ、靴がないと戦争なんてできないな、としみじみ思います。この中で鮫の革の記述があります。

それはサイパンの玉砕頃から、前線行きの兵士に渡り出したゴム底鮫皮の軍靴であった。ゴム底は比島「フィリピンのこと」の草によく滑り、鮫皮はよく水を通した。
我々は魚類の皮膚がいかに滑らかに見えようとも、決して水を弾くようにはできていず、彼らの体は周囲の水と不断の滲透状態にあるのだという事実を体得した。駐屯中の討伐や出張、米軍が上陸してからの四日の山中の逃避行で、「植物」たる靴底は「動物」たる上皮と永遠の別れを告げた。

靴の話 大岡昇平戦争小説集 (集英社文庫) 文庫 - 1996/6/20 大岡 昇平 より

おそらく上記のヨシキリザメのような鮫革をつかっていたと思われます。鮫は水性だからといって水に強いわけでもありません。

現在の鮫革は水に強いとのことなので、それだけ鞣し技術が発達した、と言えます。


鮫の皮は刀の柄の滑り止めとして使われていた

下記は正倉院の中に納められている金銀鈿荘唐大刀という刀。「把は鮫皮巻」とあります。

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金銀鈿荘唐大刀 - 正倉院


江戸時代の南蛮貿易のリストを見ると結構な枚数がわざわざ海外から輸入されています。

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近世アジアの皮革 6.日本の皮革貿易より


「宮城県汽船沼で鮫は取れていたのに

わざわざ海外から鮫皮を輸入していたのっておかしくない?」


「鮫肌って言うくらいだから鮫革は

ガサガサゴワゴワしていると思ったのに

ふんわりしているっておかしくない?」


そう、おかしいんです。

でもおかしくない。

理由は、「日本では昔からエイのことを鮫とよんでいた」ということを理解するとわかりやすくなるかと思います。


鮫の革はゴツゴツ?ふわふわ?

日本の歴史書物で革を調べるとちょこちょこと出てくる「鮫革」が、実際は「エイ革」であるケースが多いです。

例えば、、刀の柄=持ち手部分には滑り止めとしてゴツゴツとした鮫革が重宝されました。
これは実際に私達が現在イメージする「鮫」ではなく、「エイ」革です。

把の「鮫皮巻」は鮫皮特有の突起した鱗がなく、粒状の鱗であり、さらに真珠状の大きな粒があるので、噂(エイ)皮と判断する。

把の懸緒は明治の修理の会符がついており、この革はその時に修復された新しい革と見られる。

第28号 正倉院宝物特別調査報告 皮革製宝物材質調査より

下記は私の手持ちの「エイ」革ですが、こちらは刀の柄に巻かれたようなゴツゴツが存在します。この手のエイは日本近海では生息しておらず、南洋に生息しています。そのため刀の柄に使うためにも江戸時代、南蛮貿易で大量に輸入されていました。

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例えば、、、「わさびをおろすには鮫皮がいいのよ」とよく言われています。ですが、こちらもエイ革です。

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「鮫皮」とは、【皮歯(ひし)】と呼ばれる硬い粒が表面を覆っている、ある種のサメ又はエイの背皮の総称です。そのため原料となる魚が「サメ」である場合も「エイ」である場合もあります。このうち当社が使用する「鮫皮」は皮歯の粒がきれいな凸型をしており、目詰まりがしにくく、山葵などをおろすのに最も適したものを厳選しております。

「鮫皮」と聞くと、映画に出てくる人食ザメのような鮫をイメージする方があるかも知れませんが、この様なサメからは「鮫皮」は採れません。現在当社が使用するのはエイの仲間である「ガンギエイ目、ウチワザメ科」の皮です。

ワールドヴィジョン株式会社 鮫皮おろしについて・鮫皮おろしの歴史・Q&A より

もちろん鮫の中には楯鱗、と呼ばれる鋭い鱗を持つものもいます。ですが、世間一般的にイメージする「ゴツゴツした鮫革」というものは実際には「エイ革」というケースは多いです。

実際前回のblogで紹介したエイ革もゴツゴツはあまりなく、「筋肉質だな!」というのがよく分かる革でした。


村木るいさんの「人に話したくなる革の話」/ナルトビエイの革づくりの現場を見てきた話&皮革業界の動画活用事情

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私も見たことがない鯨の革の歴史利用

手元の文献で調べると鮫革の記述の脇によく並んでいるのが「鯨」革です。

昭和一六年(1941)一二月八日、わが国は日米交渉の打ち切りを通告、太平洋戦争に突入しました。皮革ならびに革製品の民需用は修理用の一部を除いて軍用に組み入れられ、そこで登場したのが「代用革」です。水産皮革と呼ばれるクジラ革、サメ革、あざらし革の他、犬や猫までが使用されました。

「皮革産業を支える人々」 58頁より

で、悔しいことに実物の鯨の革を未だに触ったことがありません。記述では色々見るんですけど、日本では鯨の革は盛んに使われた、とは言えません。食べちゃいますからね、日本人は鮫の皮部分まで。皮まで食べちゃうと革はつくられません。

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戦時中には鯨の革を鞣し、特攻隊の半長靴(半長靴 - Wikipedia くるぶしと膝の中間あたりまでの長さのブーツ)として使われていたようですね。

「日本水産」に在職中の昭和十二年に大東亜戦争に突入しました。
「日本水産」は捕鯨が大きな仕事で鯨の皮を鞣すのですが、これが革屋に入るキッカケになったんです。
(鯨の皮を用いるのは)特攻隊の半長下ですね。鯨の皮っていうのは厚さが六〇センチ位あって上の黒皮を剥いで、その下が全部革になるんですよ。黒皮のすぐ下が一番良い銀面で何層にも剥くわけです。それを鞣して靴・バンド(薬盒)を作ったわけです。それを赤羽にあった陸軍の被服本署に納める担当をしていました。会社に軍から監督官という少佐が来ていて、私は徴兵されたものの三日で呼び戻されました。
(鯨の鞣しは)昭和二八年位までやっていましたよ。戦争が盛んになって軍が静岡に用地を買収してくれて「大洋漁業」と「極洋捕鯨」と「日本水産」と合弁で(=「日産皮革」)三島の大場に工場を建ててそこで鞣していたのですよ。

_木下川地区のあゆみ・戦後編 37頁

この木下川地区では革を鞣すタンナーが存在し、鯨は油も取られていました。脂からは石鹸、グリセリン、硬化油も作られていました。

戦時中には水産皮革として鯨なり鮫が使われましたが、ここらは「優れている素材」だからではなく、単に戦争により海外から原皮を輸入できなくなったから仕方なく使った、という代用品です。

現在も汽船沼のヨシキリザメは使われていますが、もちろん戦時中と異なり、鮫革の良さを活かした革利用となっています。


気仙沼のサメ~Vol.02 サメ革を使ってものづくりにチャレンジ! | 千駄ヶ谷大通り商店街-グリーンモール-(せんだがやおおどおりしょうてんがい)

美しいシボが織りなすKESEMA | 最高級のメンズ革製品 GANZO(ガンゾ)公式WEBサイト


うなぎの革もあるけど、これもみんなが食べている鰻ではない

変わり種として鰻の革を触ってみましょう。

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厚み0.5mmで幅が10cm弱

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厚み0.5mmという薄さ。
ぺらんぺらんです。
実際に使う際には下記写真のように何枚も継いで1枚のA4くらいの大きさにしてしまいます。

使い方としては財布以外では見たことないですね。


鰻の皮って食べるよね?

さて、前述している鮫の革は現在も流通しています。鮫のヒレはフカヒレ。身の肉ははんぺんや、かまぼこなどに使われます。で、余った皮が革として有効活用されているわけです。

鯨の皮は日本人は食べちゃいます。ですので革は出回りにくいわけです。

で、鰻。たべちゃうよね、皮ごと。基本的に皮部分ってのは脂が載っているので美味しいんですよ。脂=旨さです(≧∇≦)b

じゃぁ、この鰻の革はどこから来たかというと、ヌタウナギです。


ただ単に見た目が似ているからって「ウナギ」とつけられたヌタウナギ

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ヌタウナギ - Wikipedia


ヌタウナギは単に見た目だけ似ているから「ウナギ」という名称がつけられています。

「鮫≒エイといい、日本人は名称がいい加減だなぁ」とか思ったのですが、海外でもヌタウナギの革は「eel leather」と名付けていたりします。

EEL Leather | DECORATIVE COLLECTIONS | FOGLIZZO 1921. Italian Custom Leather


このヌタウナギ、見た目がウナギに似ているだけで全然ウナギに近くないし、厳密に言うと魚からもちょっと外れています。(;・∀・)
wikipediaを見ていると日本では一部地域以外ではあまり食べられておらず、韓国に輸出されています。

韓国のヌタウナギ料理コムジャンオ・ポックン(꼼장어 볶음) - ヌタウナギをニンニクと炒めコチュジャンで味付けた料理

ヌタウナギの一大消費地は韓国であり、を燃やして丸焼きにしたり、ぶつ切りにして葱やコチュジャンで炒めたり、焼肉風に焼いて食べる。

日本では長崎県新潟県など一部地域で塩焼きや干物などで食用にされるが、全国的にはほとんど食用として流通していない。秋田県の男鹿地方や新潟県においては「浜焼き穴子」「棒アナゴ」という加工食品が作られ、燻製干物も生産されている。なお従来はクロヌタウナギと思われていたがキタクロヌタウナギだったことが判明している[16]

アメリカではヌタウナギを食用とする習慣はなく、漁獲する関係者でも食べる習慣はない。アメリカのヌタウナギ漁業は、その革を目的とする物以外は、すべて韓国への出荷用途である。

ヌタウナギのはイールスキン(eel skin)と呼ばれる。イールスキンは独特の模様を持ち、牛革より強度が有り、かつしなやかである。韓国やアメリカではイールスキンで作った財布などが革製品として流通している。繁殖力はそれほど強くないようで、食用や皮革用に集中的に漁獲すると資源が急速に枯渇してしまった事例が報告されている。

ヌタウナギ - Wikipedia

日本から 輸出されたヌタウナギは食べて鞣されているのか?

wikipediaの料理法を見る限り、韓国ではぶつ切りで炒めている。これ、鞣した状態で0.5mmということは、食用に皮を剥がして、ぶつ切りにしているだろうか?皮を剥がすと食感が変わってしまう。革のためだけに皮はぎとるのは非効率的だから、「皮を剥いだヌタウナギ料理」が存在するのかな??

で、つらつらと調べてみると、、

(4)韓国での市場調査
平成 18 年から毎年、韓国の釜山において、水産物の輸出業者とともに市場調査に行き、現地の ヌタウナギ取扱業者と情報交換を行っている。
韓国には、日本産ヌタウナギの外に、ニュージーランドやアメリカ産(以下、「外国産」という) の安価で大型の冷凍したヌタウナギが大量に輸入されており、主になめし皮の原料として利用され ていることが分かった(図6)。一方、日本産ヌタウナギは、外国産に比べて小ぶりであるものの、 食感が良いことから、食用として需要が高く、そのほとんどが活魚で輸入されていることが分かっ た。
これまでは日本産と外国産ヌタウナギの用途が異なっていたが、最近は外国産ヌタウナギも食用 として活魚で輸入される割合が増えており(図7)、小ぶりの五島産ヌタウナギは料理に手間がかか るため、サイズアップが求められている。

日本の未利用資源、韓国輸出! 長崎県 五島ヌタウナギ会 

ってことは、韓国は食用として日本から輸入しつつ、観光資源なり国内革製品のためにも革素材としてアメリカからヌタウナギを輸入しているのか。なるほどなぁ。上記のPDFは2009年のものですので、12年前のもの。今はまた違うものになっているでしょうから、興味が持てますね。

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つまり私の手元にあるこのウナギ革の財布(勉強のためにバラし済み)はアメリカで採られて、韓国に送られ、日本の観光客が買って日本まで持って帰ってきたと思うと、随分と地球を飛んできたなぁ、と感慨深いものがあります。


浦上製革所さんのナルトビエイの革がこうなった! ここで触れます!

水産皮革についてはまた書いていこうと思います。鮭とか鯉とかブラックバスとかあるのになぁ(´・ω・`) まぁ、おいおいと書いていきます。


さて。前回紹介した浦上製革所さん。


「個人的にはナルトビエイは牛などの既存の革に近づけるのではなく、ナルトビエイらしい荒々しさを出したほうが絶対に需要がある。牛そっくりな革を作るならば、牛を使うもの」と好き勝手前回お伝えしていました。


で、2週間後

浦上製革所さん「ムラキさん!言われたようにシボを出してみたんだけどどうかな?」

おぉ!前向きだ


地層のような表情が出たナルトビエイ

下記は前回お預かりしたナルトビエイの革。

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で、今回の革。左がヒレの腹側。右がヒレの背中側。

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おぉ!前回は伸ばされてピン!とした感じだったが、細かな線上のシボが出るようになりました。まるで地球によって万年億年積み重ねたような地層のような表情。 カッコいいやん!

この筋1本1本が筋肉部分かぁ。。さぞかし鞣しづらいだろうに。。これは独特で面白い革ですなぁ。大きさがせいぜい3DS(デシ。1DS=10cm×10cm)弱しかないので、財布くらいにしか使えないですが、使い方で面白いものができると思います。


まだ試作品段階ですが、4/2.3の革日和で触れます

今週末の4/2.3の金.土、革日和in大阪で参加の山内商事さんで実際に触ることができます。10枚ほどしか用意されていないのですが、販売可能です。「4/3 土曜日にいったら売り切れているんちゃうの!?」という方向けに私が預かっているナルトビエイの革も展示してもらっておきます ( ´∀`)bグッ!

4/2.3(金土) 本日は革日和♪in大阪  フルメンバーで開催&lized塗料相談会&徒歩ツアー開催 | 本日は革日和♪

山内商事さん

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今回の革日和では8年ぶりに徒歩ツアーをします。

2021/4/2(金) 13時~16時 革日和in大阪 漉き屋とカバンメーカーを見学するてくてくツアー | 本日は革日和♪

以前このblogでも紹介した「割り漉き屋さん」を実際に訪れて紹介します。作業風景や実際の話しをきくと「職人ワザすごい」と唸ってしまいます。

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村木るいさんの「人に話したくなる革の話」 革を薄くする仕事「漉き割り」の世界 | | JLIA 日本皮革産業連合会


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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