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カテゴリー: 国内革事情

前回に続き、10月28日(土)から2日間、東京・神田<マーチエキュート神田万世橋>で行われた「Japan Leather Award 2017(ジャパンレザーアワード)」2次審査会のレポートです。

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1次審査会同様、ユーザー参加型イベントとなっており、一般公開されました。

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来場者に好きな作品1点に投票をしていただき、東京会場人気No.1の作品を決定。

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人気投票 No.1は、川村和歌子さん(cosmo)の作品に。おめでとうございます! 宇宙をテーマにつくられたシューズは壮大でロマンティック。玄関にあるとほっこり和み、デイリーに活躍する一足です。「履いているときはシンプルで、脱いだときにはインパクトがあるところがポイントです」(作品コンセプトより)。どことなく、ミッドセンチュリーのコスモコールルックを思わせるレトロなニュアンスも素敵ですね。

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投票に参加した先着100名のかたには特製レザーのペンケースをプレゼント。上質な革を贅沢に使用し、国内の職人が今回のためだけに仕上げた特注(非売品)です。

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ペンケースにも人気の傾向がありました。大阪では、パープルやホワイトなどキレイな色。東京はダントツで茶系&ベーシックカラー中心。「華やぎ」と「経年変化」、方向性は違いますが、色合い・風合いに優れたジャパンレザーの表現の豊かさと多様性をユーザーの皆さんがしっかりと感じてくださっている証ですね。

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そのほか、スペシャルプログラムのセミナーは初の試み。人気イベント「本日は革日和♪」主宰、村木るいさんによる「レザーセミナー」<人に話したくなる革の話>が計3回実施されました。

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革の歴史、靴、鞄の考え方の違いなどを丁寧に分かりやすく解説してくださいました。ビギナーはもちろん、レザーファンにも、目からウロコの気づきがいっぱい。好評につき、追加プログラムも。現代版辻説法的な雰囲気が素敵でした。村木さんの熱いトークを参加者の皆さんが真剣に聞き入っていましたよ。

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また「Japan Leather Award 2次審査会」の会期に合わせ、人気イベント「本日は革日和♪」の特別企画「革日和forジャパンレザーアワード」が近隣の<ステーションコンファレンス万世橋>で開催。

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「本日は革日和♪」とは「革業界をもうちょっとおもしろくする」をコンセプトに、各種革会社、金具屋、工具屋などのつくり手向けの会社を集めたイベント。
「Japan Leather Award」歴代の部門賞受賞者 中村保義さん主催の「現役、サンプル師が教える型紙講座」も行い、つくり手やレザーファンの皆さんが両会場を行き来し、賑わいました。

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今年度のグランプリは? このトロフィーをどなたが受け取るのでしょうか? お待ちかねの表彰式は11月29日(水)、大阪・梅田 阪急うめだ本店 9F「祝祭広場」で行われます。こちらもユーザー参加型で、観覧だけでなく、うれしいプログラムも予定されております。どうぞ、お楽しみに。


なお、2次審査会のようすを映した動画が公式サイトで公開されています。下のリンク先からご覧ください。


■ 参考URL ■

 Japan Leather Award 2017 <http://award.jlia.or.jp/2017/>


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日本最大規模のレザープロダクトコンペティション、「Japan Leather Award 2017(ジャパンレザーアワード)」2次審査会が、10月28日(土)から2日間、東京・神田<マーチエキュート神田万世橋>で行われました。

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昨年から2段階審査を採用。1次審査で選出された105作品を展示し、各賞およびグランプリの選考を行いました。

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素晴らしい作品たちから、一部をピックアップします。

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ユニークなアイディア、デザイン、楽しさがダイレクトに伝わる作品。思わず目を奪われます。

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伝統的な染色技術や最新の技術を生かした作品群。愛でるための工芸品ではなく、暮らしを彩る革製品としてモダナイズしています。

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使いやすさが重視される財布も色柄、テクニックでこんなにも楽しく。

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ほかにも色合い、風合いに優れたジャパンレザーを使用した個性豊かな作品がそろいました。

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そんなレザープロダクトをジャッジすべく、今回新たに審査員長として東京藝術大学美術学部の長濱雅彦教授を、特別審査員には引き続きファッションデザイナーのドン小西さんをお迎えしています。さらに、有働幸司さん(<ファクトタム>デザイナー)、中山路子さん(<ミュベール>デザイナー)、天津憂さん(<エーディグリーファーレンハイト>デザイナー)ほか、ファッション業界の第一線でご活躍中のクリエイターたちに加え、「Japan Leather Award」歴代のグランプリ受賞者、佐藤直人さん(<NAOTOSATOH>デザイナー)、橋本太一郎さん(<ノーノーイエス>代表取締役兼デザイナー)がプロ審査員をご担当。

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こちらは、会場での審査のようす。一般のお客さまが行き交うなかで行われ、オープンな空間での審査に驚くかたも多くいらっしゃいました。

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審査では、審査に対する基準について、賞の意義などに対して、意見の交換が活発に行われ白熱! スケジュール上、規定の時間があるのですがそんな制約のなかでも、喧々諤々の議論を戦わせ、ひとつの賞を決めていく・・・先生がたが真剣に向き合ってくださっていて、とても感激しました。

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東京で審査会が開催されたため、応募者のかたが多数ご来場くださいました。初日には「レザークラフトマンミーティング」を実施。業界内外の交流をより深める場として、懇親の場を兼ねた交流会として、好評です。これまで会場は大阪でしたが、東京で初開催。関東以外にも各地から駆けつけて。長濱審査員長のご挨拶で「革は夢のある素材、この特徴を生かしてほしい」とのメッセージに胸が熱くなりました。

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参加者のアピールタイム、PRのためのインフォメーションスペースも。それぞれの個性が光ります。活発なコミュニケーションで、つくり手同士のつながりが生まれていました。レポートは次回に続きます。



■ 参考URL ■

 Japan Leather Award 2017 <http://award.jlia.or.jp/2017/>


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11月03日は「いいレザーの日」。レザーに触れる、楽しむイベントが各地で続々行われます。産地の恒例イベント、産地の地域ブランドのフェアのほか、人気コンペティションの審査会もお見逃しなく。



<福岡三越>「豊岡鞄フェア」 ~10月26日(木)

鞄づくりで知られる、兵庫・豊岡の産品を紹介する販売イベント「豊岡鞄フェア」が福岡・天神<福岡三越>で開催中です。日本一の鞄産地の魅力を伝える地域ブランドとして認知を高める<豊岡鞄>。各地の百貨店で販売イベントを行い、好評です。


  豊岡鞄
    <https://www.toyooka-kaban.jp/>


東京・浅草<東京都立産業貿易センター>「台東区産業フェア 2017」 10月26日(木)~27日(金)

ものづくりの街、台東区を拠点とする業種・企業がプレゼンテーションする「台東区産業フェア」が行われます。

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会場が2か所あり、都立産業貿易センター台東館ではビジネス向け展示商談会や伝統工芸実演、ワークショップ、セミナーを実施。区立花川戸公園(南)では一般向け販売エリアとして、革製品やアクセサリーといったファッション雑貨など区の地場産業企業の製品が販売されます。


インキュベーション施設<台東デザイナーズレッジ>、<浅草ものづくり工房>入居&卒業生クリエイター、人気イベント「モノマチ」参加企業も出展。販売だけでなく、ワークショップもありますので、DIY派にもおすすめです。


  「台東区産業フェア」
    <http://www.taito-sangyo-fair.jp/p1.html>


福岡<IDOBA Fukuoka>「バッグ&スマートアイテム 直近・未来会議」 10月26日(木)

2018年のリアルトレンドを分析・紹介する「バッグ&スマートアイテム 直近・未来会議」が、ものづくりのコミュニティスペース<IDOBA Fukuoka>で10月26日(木)から開催<開始時刻が19:00に変更になりました>。

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ウェブマガジン「B.A.G. Number」編集長(CHIENOWAコミュニケーション代表)の川﨑智枝さんが登壇。「役立ちバッグ・キャラ立ち小物」をはじめ、新たな消費動向とともにバッグ・雑貨・スマートアイテムの最新傾向をレクチャーします。


  「バッグ&スマートアイテム 直近・未来会議」
   <https://www.facebook.com/events/156897344897639/>


<マーチエキュート神田万世橋>「Leather & Crafts MALL」 ~10月26日(木)

日本製革製品のコンペティションとして国内最大規模を誇り、すっかりお馴染みとなった「Japan Leather Award」のスピンオフ企画「Leather & Crafts MALL」が<マーチエキュート神田万世橋>で開催中! 

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革製品を中心に手工芸品などを集めた展示販売イベントです。「Japan Leather Award」歴代の部門賞を受賞した実力派ブランドが出品しています。


  マーチエキュート神田万世橋
   <http://www.maach-ecute.jp/eventspace.html#159>


<マーチエキュート神田万世橋>「Japan Leather Award 2017 2次審査会」 10月28日(土)~29日(日)

10月28日(土)~29日(日)の日間、東京・<マーチエキュート神田万世橋>で「Japan Leather Award 2017 2次審査会」が行われます。

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1次審査会を通過した105作品を11名のプロ審査員が厳正に審査。会場は一般公開され、一般来場者(100名)による人気投票で東京会場人気No.1の作品を選出します。 29日(日)は会場で人気投票を実施。投票に参加すると「革のペンケース」をプレゼント(先着100名)。お見逃しなく。


   「Japan Leather Award 2017」
   <http://award.jlia.or.jp/2017/>


東京・奥渋谷「バッグヤード」ワークショップ 10月28日(土)

革・バッグ・人の情報交換サイト「BagYard(バッグヤード)」が恒例のワークショップを10月28日(土)、東京・奥渋谷<qualite(カリテ)>で開催!

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活躍中の女性クリエイター・高橋法子さんの指導に加え、注目ブランド<sato-ca(サトカ)>のデザイナー 境郷子さんのサポートで「持ち歩きたくなるバイカラーのレザーブックカバー」、「ミシンで作る贅沢な革のがま口ポーチ」をつくります。

  

  「BagYard」
   <http://bagyard.jp/>



東京・浅草「語り継ぐ靴文化 トークライブ」 10月29日(日)

靴に携わるすべての人に知って欲しい産業の歴史についての数々のエピソードを、業界の各分野で長く活躍されてきたかたがたに登場いただいてお話を聞く「語り継ぐ靴文化」企画。


その第4弾は、"靴の浅草"の昭和20年代~40年代の発展をリードしてきた靴メーカー、靴組合、見本市の変遷と役割を杉浦圭佑(元サカエ製靴社長)さんが語ってくださいます。\10月29日(日)14:00~17:00、浅草文化観光センター5F(雷門前)、定員50名、参加無料。申込はメールで(shoephile@mx9.ttcn.ne.jp)まで。

   「シューフィル」
    <http://www.shoephile.co.jp/>


東京・銀座「HOKUSAI×JAPAN LEATHER」 10月26日(木)~31日(火)

日本皮革デザイン促進委員会が主催する、注目イベント「HOKUSAI×JAPAN LEATHER」が行われます。

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葛飾北斎をテーマに、北斎漫画からは相撲図や怪魚、百面相などコミカルなキャラクターを題材とした本格的な革製品を発表。植物性タンニンなめしのナチュラルレザーで作られたオリジナルグッズをはじめ、等身大超の赤富士に扮した力士像も登場。革製のトントン相撲も楽しめます。


  「HOKUSAI×JAPAN LEATHER」
   <http://www.matsuya.com/m_ginza/>


兵庫・姫路「姫路城皮革フェスティバル」 11月1日(水)~5日(日)

国内有数の皮革産地、兵庫・姫路を代表する恒例イベント「姫路城皮革フェスティバル」が11月1日(水)からスタート。地域のタンナー、事業者、新進クリエイターなど幅広い出展社が自信作を披露します。今年も全国陶器市と同時開催です。


  「姫路城皮革フェスティバル」
   <https://www.facebook.com/events/1911097872477633/>


東京・青山「LEATHER WORLD 2017-TOUCH!LEATHER-」11月3日(金・祝)~4日(土)

11月03日(金・祝)「いいレザーの日」から2日間、東京・青山 スパイラルでレザーの祭典「LEATHER WORLD 2017-TOUCH!LEATHER-」が昨年に引き続き開催!

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「触れて楽しむ」<武州豚のカラーレザー>や「見て楽しむ」<革職人がつくった鞄の展示>、「体験して楽しむ」<革小物づくりワークショップ>などを行います。

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ワークショップはコサージュ、小物入れ、レザーペイント(ねこの顔を描きます)など充実。無料でお楽しみいただけますよ。


  「LEATHER WORLD 2017-TOUCH!LEATHER-」
   <http://timeandeffort.jlia.or.jp/news/2017/10/23171720.html>


カテゴリー: 国内革事情

革とものづくりの祭典「浅草エーラウンド2017秋」が10月20日(金)から行われます。今回で9回目を迎え、イースト東京 浅草・奥浅草エリア一帯を会場とする地域イベントとしてすっかりおなじみになりました。開催直前、イベントの概要をまとめてご紹介します。

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150年の革靴づくりの伝統を有し、革靴の生産出荷額日本一を誇る<革のまち>、奥浅草。ものづくりのDNAが息づくエリアを盛り上げる「浅草エーラウンド2017秋」では、通常非公開のファクトリーをオープンするなど、街の魅力を発信。毎回1万5,000人~2万人が訪れています。86組(エーラウンドマーケットのブース出店も含む)の企業・店舗が参加。皮革産業の工場・工房や革問屋の公開に加え、地域の個性的な飲食店や雑貨店でも、さまざまなおもてなしで特別感を表現します。

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工場見学は、奥浅草エリアの靴生産を支えるメーカーの工場を日時限定で公開(無料)。

*****

【20日・21日・22日】
あしながおじさん靴工場(浅草4-48-5):婦人靴ブランドの工場。各日11:00、14:00

【20日・21日】
東京刃型(浅草6-21-12):革を切り抜く「抜型」の製作メーカー。20日・11:00、13:30/21日・11:00

【20日】
パイロットシューズ(今戸2-36-11):老舗の婦人靴メーカー。ガイド付き工場見学(要予約)

*****

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そのほか、ヒールや金具の専門卸や、吉田カバン創業者の吉田吉蔵記念館(通常は水・木曜のみ開館/写真・上)の公開、東都製靴工業協同組合(認証革靴)<産官学で革靴認証事業を推進する事業とポップアップショップの紹介/写真・下>、「東京都立皮革技術センター(台東支所)施設公開」<台東分校生の作品展示、技術相談/20日まで>も注目ですね。

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今回の特徴は、個人で活動するつくり手たちへのサポート。2010年代以降、「minne」や「Creema」に代表されるオンライン上のマーケットプレイスが人気を獲得。個人間売買のクラフト作品のマルシェイベントやクラフト教室、DIY体験ワークショップが支持され、ハンドメイド作家やハイ・アマチュア層のクリエイターが増加中です。こうした個人作家たちを対象にプロユースの素材に触れ、職人の話を直接聞くことができる機会を設け、応援します。

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「個人には難しい」とされる問屋とのつながりをもってもらおうと、個人作家やハイ・アマチュア作家に革の仕入れ支援を企画。21日・22日には既存の飲食店や革製品の販売店をギャラリー化し、マーケットとスポット合わせて20軒近くが、品質は折り紙付きの素材を用意しています。マーケットでは吉比産業をはじめとした<スマイルレザー>、東京・鳥越 おかず横丁の人気イベント「ものづくり横丁」、企業と気鋭のデザイナーのコラボレーションによるプロジェクト「+d x TOKYO L 」(写真・下/「蔵前展」での展示)、ケア製品のトップメーカー<コロンブス>などもお見逃しなく。

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浅草エーラウンドでは、皮革産業の後継者育成にも取り組み、ものづくりや革関係の仕事に関わりたい人と企業のマッチングも実施。マーケットの「I want YOU」では、奥浅草エ リアのメーカーや工場の求人情報を公開。ブースにはつなぎ役となる「求人ソムリエ」 が常駐し、モノづくりや革関連の仕事に携わりたい方と企業とを橋渡しします。

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恒例のツアーでは、入門編から深掘りまで、3日間で全11コースをラインナップ。活躍中のレザークリエイターとともに道具・材料を探す、個人作家を応援するツアーが話題ですよ。

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恒例の<桜橋レザーパーク>は、皮革卸問屋 富田興業内(今戸本社2F、5F)に<革のテーマパーク>が期間限定で出現! 特選革の販売、革を使ったものづくり体験ワークショップ、実演・講演・・・と盛りだくさんです。

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活躍中のクリエイターを多数輩出したバッグアーティストスクール レプレのブースでは、ワークショップのほか、「かばん屋さんのキット販売」、とっておきのツールのお披露目も。

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さらに大阪のカリスマ的ショップ<レザークラフトフェニックス>の「金具や工具の販売」に加え、大阪の人気イベント「本日は革日和♪」が出張。

「人に話したくなる革セミナー~革?皮?革素材はどう作られる?」、「人に話したくなる革セミナー~靴と鞄の違いを作り方から見てみる。」とレザー初心者からマニアまで毎回大好評納得の講座を開催します。「今回、SEIWAさん全面協力による革や布に描けて割れない顔料、ファブリエの体験会を開催します。かなり貴重な機会ですので、ぜひ、お越しください」と村木さん。

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このほか、新プログラム、「LOOP」がローンチ。開催を重ねてきたなかで店舗同士が仲良くなり、自主的に運営する企画がはじまります。既存のカフェや革製品の販売店に作家やアーティストの作品を展示。10店舗がギャラリーに変身します。ワークショップ、レンタサイクル(エーラウンドマーケットで貸出、2時間まで無料)もあるそうですよ。

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最後におすすめしたいのは公式ウェブサイト。広い奥浅草一帯へスムーズに移動するための強い味方、公式ウェブサイトがグランドオープンしました。出店者情報を場所別・ジャンル別に分かりやすく表示。スマートフォンからも閲覧しやすく、マップや最新情報をチェックできるので会期中も安心。ツアーのコース情報や予約もできるそうですよ。


<まちめぐり><ものづくり>を通して、ひととひとの絆も生まれる・・・新しい出会いを探しに、お出かけしてみてはいかがでしょうか?



■ 参考URL ■

 エーラウンド <http://www.a-round.info/>


カテゴリー: 国内革事情

日本製革製品のコンペティションとして国内最大規模を誇り、すっかりお馴染みとなった「Japan Leather Award 2017」1次審査会が、10月9日(月・祝)~10日(火)の2日間、大阪・阪急うめだ本店 9F「阪急うめだホール」で開催されました。

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ファッション産業である皮革産業に、その時々の消費者ニーズなどに即応できる新たな"発想・表現"のできる人材を発掘・育成したい。このような想いのもと、一般社団法人 日本皮革産業連合会(JLIA)が開催する「Japan Leather Award」。毎年、内容が進化し、ついに10周年を迎えました。大阪で行われる審査会も恒例となり、リピーターの来場も多いようです。

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今年度は賞が変わり、各部門の賞が「フューチャーデザイン賞」と、「ベストデザイン賞」の2つに(学生部門以外の4部門)増えました。新たな市場形成の可能性を評価する「フューチャーデザイン賞」と、優れた商業的な価値を評価する「ベストデザイン賞」と審査基準が設けられています。

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会場には全応募作品がズラリ。圧巻です(現在、オフィシャルサイトでも全応募作品が公開されています)。年々、クオリティが向上しているのが頼もしい! 傾向としては、昨年に続き、農林業への被害軽減を目的とし有害鳥獣捕獲された鹿、熊の利活用などのソーシャルな側面や、日本の伝統工芸を取り入れた作品がカテゴリーとして確立しつつありますね。注目したいのは審査基準に合わせ、マーケットを意識した作品。これらからピックアップしてご紹介します。

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まずは、大人世代にうれしい靴。左の作品は介護靴の要素を取り入れた一足。「介護靴は布製で冬は寒く足の先が痛い」とのお父さまのご意見を生かし、できるだけソフトな牛革を用い、ファッションを楽しめるデザインを目指したそうです。右のスニーカーは、40代以上の女性を意識した機能として屈曲性を強化。かかと部分が厚いインソールを使うことで脚長効果を狙います。有害鳥獣捕獲された鹿の革をアッパーに使用。銃弾の跡をデザインアクセントに仕上げました。

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続いて、雨や雪を考慮したシューズ。「雪が降っても履ける靴」(写真・左)は内側にボアを配し、保温性もしっかりと。プリントレザーが目をひく作品(写真・右)は葛飾北斎の富嶽三十六景や凱風快晴といった浮世絵をコラージュし、アッパー全体に転写印刷を施しています。

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水に濡れると絵柄がハッキリと鮮明に。浮かび上がる浮世絵が素敵ですね。雨の日が待ち遠しくなりそう。

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こちらはコーヒーを取り入れた作品たち。コーヒーで染めた豚革がいい風合いを醸し出すバッグ。金具もわざと錆びさせてから使用しています。古着人気が復活していますし、ヴィンテージ感の表現が支持を集めそうですね。スリッパは姫路の白なめし革がベース。シンプルに塩と菜種油と水のみで鞣されているため、染液を非常によく吸収する特性を生かし、コーヒー豆の出がらしを使って革を染めています。コーヒー豆を入れたお手だまもユニークです。

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ギフトとしても人気が高いベビー、キッズ向けのアイテムも多く寄せられました。知育玩具、パズルやぬいぐるみ、クリスマスオーナメント・・・とさまざま。

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「子どもたちに日本の革と革のものづくりの魅力を知ってほしい」そんなつくり手たちのあたたかな想いが伝わってきます。

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端革・残革のアップサイクルや、キズなどの目立つ革を生かした製品開発も着々。原皮が貴重になりつつある現状をとらえ、レザーを無駄なく使う試みも大きな流れですね。

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審査会場では恒例企画「LEATHER WORLD(レザーワールド)」も。さまざまなレザー素材を展示。

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レザーの魅力を実際に見て、触って、感じることができる展示に加え、皮革素材、革製品の完成までのプロセスを解説する動画を無料上映。とても好評でした。

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昨年から2段階審査を採用、1次審査の集計が終わり、約100点が選出。「Japan Leather Award 2017」オフィシャルサイトにて10月13日(金)、発表されます。

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2次審査会は10月28日(土)~29日(日)の2日間、東京・神田 マーチエキュート神田万世橋での開催です。長濱雅彦審査員長、ドン小西特別審査員にデザイナー、ディレクター、バイヤーなどで構成されたプロ審査員9名が加わり、審査後全員の協議により、各賞、グランプリを決定(なお、協議の結果、各賞を該当なしとする場合もあります)!

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2次審査会もユーザー参加型イベントとなっており、一般公開されます。来場者に好きな作品1点に投票をしていただき、東京会場人気No.1の作品を決定。

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投票に参加した先着150名のかたには特製レザーのペンケースをプレゼント(1次審査会と同様です)。上質な革を贅沢に使用し、国内の職人が今回のためだけに仕上げた特注(非売品)です。なくなり次第終了となりますので、どうぞ、お早めに。詳細につきましては、「Japan Leather Award 2017」オフィシャルサイトをご覧ください。



■ 参考URL ■

 Japan Leather Award 2017 <http://award.jlia.or.jp/2017/>


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プロフィール

鈴木清之

鈴木清之(SUZUKI, Kiyoyuki)
オンラインライター

東京・下町エリアに生まれ、靴・バッグのファクトリーに囲まれて育つ。文化服装学院ファッション情報科卒業。文化出版局で編集スタッフとして活動後、PR業務開始。日本国内のファクトリーブランドを中心にコミュニケーションを担当。現在、雑誌『装苑』のファッションポータルサイトにおいて、ファッション・インテリア・雑貨などライフスタイル全般をテーマとしたブログを毎日更新中。このほか、発起人となり立ち上げた「デコクロ(デコレーション ユニクロ)部」は、SNSのコミュニティが1,000名を突破。また、書籍『東京おつかいもの手帖』、『フィガロジャポン』“おもたせ”企画への参加など、“おつかいもの愛好家”・”パーソナルギフトプランナー”としても活動中。

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